JPH09281179A - 交流発電機システムの電流検知方法とこの方法を用いた交流発電機システムの制御装置 - Google Patents

交流発電機システムの電流検知方法とこの方法を用いた交流発電機システムの制御装置

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JPH09281179A
JPH09281179A JP11820596A JP11820596A JPH09281179A JP H09281179 A JPH09281179 A JP H09281179A JP 11820596 A JP11820596 A JP 11820596A JP 11820596 A JP11820596 A JP 11820596A JP H09281179 A JPH09281179 A JP H09281179A
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Shinji Nitta
眞治 新田
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Shinko Electric Co Ltd
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Shinko Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 過電流判定回路とフィーダ接地判定回路との
両者を備え、必要な変流器の数を減少した交流発電機シ
ステムの電流検知方法とこの方法を用いた交流発電機シ
ステムの制御装置を提供する。 【解決手段】 単相交流発電機システムの電流検知方法
の場合は、対象とする単相交流発電機1の負荷側フィー
ダ2Pに鎖交した第1の変流器3の出力電流値を検出
し、この検出値が予め設定した値よりも大になると過電
流と判定し、第1の変流器3の出力電流値と対象とする
交流発電機の接地側フィーダ2Gに鎖交した第2の変流
器4の出力電流値との偏差値を検出し、この検出値が予
め設定した値よりも大になるとフィーダ接地と判定する
ようにした。三相交流発電機システムの電流検知方法の
場合にも、各相に上記方法を適用することができる。な
お、交流発電機システムの制御装置では、上記の方法を
実施する具体的手段を用いて構成すれば良い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、交流発電機システ
ムにおける過電流とフィーダ(電線)接地を監視するた
めの交流発電機システムの電流検知方法とその制御装置
に係り、特に、従来よりも使用変流器の数を減らすこと
によって、価格と信頼性を向上させるようにした交流発
電機システムの電流検知方法とこの方法を用いた交流発
電機システムの制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】交流発電機システムにおいては、負荷側
の変動に基づく過電流の発生等を検知する手段を設けた
保護システム及びこの交流発電機から負荷に発電電力を
供給するフィーダが接地したことを検知する手段を設け
た保護システムがある。図3は従来例である過電流判定
回路とフィーダ接地判定回路とを装備した単相交流発電
機システムの回路構成を示すもので、同図中、発電機の
駆動機構や励磁回路を含めた発電・制御機能、交流発電
機の発電出力を負荷側に送電するフィーダの開閉器等、
通常の交流発電機システムとして必要な要素機器類の図
示は省略している。また、同図は三相交流発電機回路の
一相分を示すものと考えても良い。同図において、交流
発電機1の負荷側フィーダ2Pは負荷(図示せず)に接
続され、接地側フィーダ2Gの端部はグランドGに接地
されている。負荷側フィーダ2Pには過電流検出用の第
1の変流器33が鎖交され、第1の変流器33の出力は
過電流判定回路38に接続されている。過電流判定回路
38の出力は発電機制御回路10に入力している。41
は所定抵抗値の抵抗器である。発電機制御回路10は、
各種操作信号を出力する出力回路10Pを接続してい
る。従って、負荷側フィーダ2Pに所定値以上の電流が
流れると、過電流判定回路38は、この電流を検知して
所定の警報信号を発電機制御回路10に入力するので、
発電機制御回路10は予め定められた保護機能、例え
ば、図示しない遮断器を開放する等の所定機能を作動さ
せる。
【0003】また、負荷側フィーダ2Pにはフィーダ接
地検知用の第1の変流器40が鎖交され、接地側フィー
ダ2Gにはフィーダ接地検知用の第2の変流器34が鎖
交され、第1の変流器40の出力電流と第2の変流器3
4の出力電流を減算し合うように、相互に逆位相に接続
してフィーダ接地判定回路39に入力している。フィー
ダ接地判定回路39の出力は、発電機制御回路10に入
力している。発電機制御回路10は、各種操作信号を出
力する出力回路10Pを接続している。42は所定抵抗
値の抵抗器である。正常状態においては、負荷側フィー
ダ2Pを流れる電流値と接地側フィーダ2Gに流れる電
流値とは等しいので、第1の変流器40の矢印y1に示
す検出電流値と第2の変流器34による矢印y2に示す
検出電流値が等しく、抵抗器42を流れる矢印y1に示
す電流が打ち消し合って抵抗器42の両端には電圧が発
生しない。例えば、負荷側フィーダ2Pに示すA点が何
等かの原因で接地すると、接地した側のフィーダ2Gを
流れる電流が増大するので、第1の変流器40の矢印y
1に示す検出電流値と第2の変流器34による矢印y2
に示す検出電流値とのバランスが崩れ、両電流の偏差値
に比例する電圧が抵抗器42の両端に発生する。この偏
差電圧値が予め設定した所定値以上であると、フィーダ
接地判定回路39は所定の警報信号を発電機制御回路1
0に入力する。従って、発電機制御回路10は予め定め
られた保護機能、例えば、図示しない遮断器を開放する
等の所定機能を作動させる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来例のも
のでは、発電機システムの構成上、過電流保護とフィー
ダ保護の2つの保護機能を持たせるために、図3に示す
ように2種類の変流器(1相当たり3個)が必要とな
る。さらに、三相交流の場合、同図から明らかなよう
に、変流器を3個の3倍、即ち全部で9個必要になるの
で、次のような問題が存在する。 変流器を設置する多くのスペースが必要である。 変流器と交流発電システムの制御装置との間に多くの
配線が必要である。 従って、交流発電システムを構成する部品費と工費が
多く必要であり、また信頼性にも影響する恐れがある。 本発明は、従来のものの上記課題(問題点)を解決し、
過電流判定回路とフィーダ接地判定回路との両者を備え
ながら、必要変流器の数を減らした交流発電機システム
の電流検知方法及びこの方法を用いた交流発電機システ
ムの制御装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の単相交流発電機システムの電流検知方法においては、
対象とする単相交流発電機の負荷側フィーダに鎖交した
第1の変流器の出力電流値を検出し、この検出値が予め
設定した値よりも大になると過電流と判定し、前記第1
の変流器の出力電流値と上記単相交流発電機の接地側フ
ィーダに鎖交した第2の変流器の出力電流値との偏差値
を検出し、この検出値が予め設定した値よりも大になる
とフィーダ接地と判定するようにした。
【0006】三相交流発電機システムの電流検知方法に
おいては、対象とする三相交流発電機の各相の負荷側フ
ィーダに鎖交した第1乃至第3の変流器の出力電流値を
検出し、これら3つの変流器の内の少なくとも1つの変
流器の出力電流値が予め設定した値よりも大になると過
電流と判定し、前記第1乃至第3の変流器の出力電流と
上記対三相交流発電機の各相の接地側フィーダに鎖交し
た第4乃至第6の変流器の出力電流の各相毎の偏差値を
検出し、これら3つの変流器による偏差値の内の少なく
とも1つの変流器の出力電流の偏差値が予め設定した値
よりも大になるとフィーダ接地と判定するようにした。
【0007】上記の単相交流発電機システムの電流検知
方法を用いた制御装置においては、対象とする単相交流
発電機の負荷側フィーダに鎖交される一端を接地した第
1の変流器の出力回路と、上記交流発電機の接地側フィ
ーダに鎖交される一端を接地した第2の変流器とを、夫
々の出力電流を相互に減算するように所定値の抵抗器を
介して接続し、上記第1の変流器の出力回路を過電流判
定回路に接続し、上記第2の変流器の出力端子間に所定
抵抗値の抵抗器を接続すると共に、この第2の変流器の
出力回路をフィーダ接地判定回路に接続するように構成
した。この結果、上記の第1の変流器の出力端子電圧値
が予め設定した値よりも大になると過電流と判定し、第
2の変流器の出力端子電圧値が予め設定した値よりも大
になるとフィーダ接地と判定することができる。
【0008】また、三相交流発電機システムの電流検知
方法を用いた制御装置は、対象とする三相交流発電機の
各相の負荷側のフィーダに鎖交される一端を接地した第
1乃至第3の変流器の出力回路と、対象とする三相交流
発電機の各相の接地側のフィーダに鎖交される一端を接
地した第4乃至第6の変流器の出力回路とを、各相毎
に、夫々の出力電流を相互に減算するように所定値の抵
抗器を介して接続し、上記第1乃至第3の変流器の出力
電流の内の大なる値を出力する変流器の出力値を出力す
るように構成した結合回路を介して過電流判定回路に接
続し、上記第4乃至第6の変流器夫々の出力端子間に所
定抵抗値の抵抗器を接続すると共に、該第4乃至第6の
変流器の端子電圧の内の大なる値を出力するように構成
した結合回路を介してフィーダ接地判定回路に接続する
ように構成すれば良い。この場合、上記の第1乃至第3
の変流器の出力電流の内の大なる値を出力する変流器の
出力端子電圧値が、予め設定した値よりも大になると過
電流と判定し、第4乃至第6の変流器の各端子電圧の内
の大なる値を出力するように構成した結合回路の出力端
子電圧値が、予め設定した値よりも大になるとフィーダ
接地と判定することができる。このようにすれば、三相
の場合であっても、6個の変流器でいずれかの相に発生
する過電流も、また、フィーダ接地についても判定する
ことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明に基づく最適な実施の形態
を図1及び図2によって説明する。図1及び図2におい
て、従来のものと同等の構成については、図3と同一の
符号を付し、その説明は省略する。また、図1及び図2
は本発明に基づく過電流、又はフィーダ接地のいずれを
も検知する機能以外の発電機の駆動機構や励磁回路を含
めた発電・制御機能、交流発電機の発電出力を負荷側に
送電するフィーダの開閉器等は省略している。
【0010】第1の実施の形態:図1によって、単相交
流発電システムに本発明を適用した第1の実施の形態を
説明する。図1において、5は、単相交流発電システム
の制御を実行する発電機制御器で、この発電機制御器5
には図示のように過電流保護検出部6、フィーダ接地故
障保護検出部7、発電機制御回路10等を設けている。
第1の変流器3の2次側巻線は第1の端子aから第2の
端子bの方向に巻かれ、第2の端子bは過電流保護検出
部6に設けた過電流検出回路8の信号入力部に接続さ
れ、第1の端子aはグランドGと、過電流検出回路8の
接地側入力部に接続されている。第2の変流器4の2次
側巻線は第1の端子cから第2の端子dの方向に巻かれ
て、第1の端子cはフィーダ接地故障保護検出部7に設
けたフィーダ接地故障検出回路9の信号入力部に接続
し、第2の端子dはグランドGとフィーダ接地故障検出
回路9の接地側入力部に接続している。また、第1の変
流器3の第2の端子bに接続する回路は、所定の抵抗値
を有する抵抗器11を介して第2の変流器4の第1の端
子cの回路に接続しており、第2の変流器4の第1の端
子cと第2の端子dとの間には所定の抵抗値を有する抵
抗器12を接続している。また、過電流検出回路8の信
号出力回路と、フィーダ接地故障検出回路9の信号出力
回路は夫々発電機制御回路10の所定の入力端子に接続
している。なお、第1の変流器3と第2の変流器4との
相互の接続方向が上記と等しければ、夫々の変流器の巻
方向が逆であっても良い。
【0011】上述の構成で、正常状態では、従来のもの
と同様、第1の変流器3に矢印y1に示す方向に電流が
流れると、第2の変流器4にも矢印y2に示す方向に電
流が流れ、矢印y1に示す電流値と矢印y2に示す電流
値が等しければ、抵抗器12には電圧が現われない。従
って、過電流検出回路8には、抵抗器11の両端に現わ
れる電圧が入力し、フィーダ接地故障検出回路9には、
抵抗器12の両端に現われる電圧、即ちゼロボルトが入
力する。過電流検出回路8は、上記の電圧が入力してい
ると正常であるとして警報信号を出力しないが、入力電
圧が所定値以上に変化すると、負荷回路に過電流が流れ
たと判定して警報信号を発電機制御回路10に出力す
る。一方、フィーダ接地故障検出回路9は、上記のよう
に入力電圧値がほぼゼロであると正常であるとして警報
信号を出力しないが、入力電圧が所定値以上に変化する
と、フィーダ接地故障が発生したと判定して警報信号を
発電機制御回路10に出力する。
【0012】何等かの原因で負荷電流が許容最大負荷電
流値以上に増加すると、第1の変流器3を流れる電流と
第2の変流器4から出力する電流がいずれも増大する。
従って、抵抗器11の両端に現われる電圧値は増大する
が、抵抗器12の端子fに現われる電圧値は、第1の変
流器3から出力する電流値と第2の変流器4から出力す
る電流値がほぼ等しいので、ほぼゼロのままである。従
って、フィーダ接地故障検出回路9は作動しないが、過
電流検出回路8が作動して所定の警報信号を出力するの
で、発電機制御回路10は予め設定された保護機能(図
示せず)を作動させる。この結果、例えば、過電流遮断
器を作動して負荷への電流供給を停止し、交流発電機1
の作動は停止する。
【0013】また、何等かの原因で負荷側フィーダ2P
のA点で地絡事故が発生すると、負荷側フィーダ2P以
遠の電流が減少するので、第1の変流器3の出力電流は
減少する。しかし、接地側フィーダ2Gを流れる電流が
増大するので、第2の変流器4から出力する電流は増大
する。従って、抵抗器11の両端に現われる電圧値は減
少するが、抵抗器12の両端に現われる電圧値は、第1
の変流器3から出力する電流値と第2の変流器4から出
力する電流値の偏差に比例する電圧が現われる。従っ
て、過電流検出回路8は入力電圧が大きくならないため
に作動しないが、フィーダ接地故障検出回路9は入力電
圧が大きくなるために作動して所定の警報信号を出力す
る。よって発電機制御回路10は予め設定された保護機
能(図示せず)を作動させ、例えば、交流発電機1の作
動を停止させる。
【0014】即ち、上述の構成は対象とする単相交流発
電機の負荷側フィーダ2Pに鎖交した第1の変流器3の
出力電流値を検出し、この検出値が所定条件を満足する
ことによって過電流と判定し、第1の変流器3の出力電
流値と上記交流発電機の接地側フィーダ2Gに鎖交した
第2の変流器4の出力電流値との偏差値を検出し、この
検出値が所定条件を満足するとフィーダ接地と判定する
ようにしている。さらに、第1の変流器3の出力電流値
が予め設定した値よりも大になると過電流と判定し、第
1の変流器3の出力電流と第2の変流器4の出力電流と
の偏差値が予め設定した値よりも大になるとフィーダ接
地と判定するようにしている。しかし、過電流による第
1の変流器3の出力変化及びフィーダ接地による第1の
変流器3の出力と第2の変流器4の出力との偏差値変化
が検出できれば、その他の手段によっても良いことは当
然である。
【0015】第2の実施の形態:図2によって三相交流
発電システムに本発明を適用した第2の実施の形態を説
明する。図2は、図1に示した単相交流発電システムの
例を三相対応に拡大したものである。従って、第1の実
施の形態の構成と同等のものについては図1と同一の符
号を使用している。図2において、三相交流発電機1T
の各相の負荷側フィーダ2PU、2PV、2PWは夫々
負荷Pに接続され、U相の負荷側フィーダ2PUにはU
相の一方の変流器(以下第1の変流器という)3Uを鎖
交し、V相の負荷側フィーダ2PVにはV相の一方の変
流器(以下第2の変流器という)3Vを鎖交し、W相の
負荷側フィーダ2PWにはW相の一方の変流器(以下第
3の変流器という)3Wを鎖交している。また、各相の
接地側フィーダ2GU、2GV、2GWの端部はいずれ
もグランドGに接地され、U相の接地側フィーダ2GU
にはU相の他方の変流器(以下第4の変流器という)4
Uを鎖交し、V相の接地側フィーダ2GVにはV相の他
方の変流器(以下第5の変流器という)4Vを鎖交し、
W相の接地側フィーダ2GWにはW相の他方の変流器
(以下第6の変流器という)4Wを鎖交している。5T
は、この交流発電システムの制御を実行する発電機制御
器で、この発電機制御器5Tは、過電流保護検出部6
T、フィーダ接地故障保護検出部7T、発電機制御回路
10T等により構成される。
【0016】各相の第1乃至第3の変流器3U、3V、
3Wの2次側巻線はいずれも第1の端子aから第2の端
子bの方向に巻かれて、各相共第2の端子bは過電流保
護検出部6Tの入力部に接続され、第1の端子aはグラ
ンドGに接続されている。各相の第4乃至第6の変流器
4U、4V、4Wの2次側巻線はいずれも第1の端子c
から第2の端子dの方向に巻かれ、各相共第1の端子c
はフィーダ接地故障保護検出部7Tの入力部に接続さ
れ、第2の端子dはグランドGに接続されている。
【0017】過電流保護検出部6Tにおいて、U相につ
いては、第1の変流器3Uの第2の端子bに接続する回
路は、所定の抵抗値を有する抵抗器11Uを介して第4
の変流器4Uの第1の端子cの回路に接続されている。
また、第1の変流器3Uの第2の端子bに接続する回路
は、第1のダイオード13Uのプラス端子に接続されて
いる。また、V相については、第2の変流器3Vの第2
の端子bは、U相の場合と同様、抵抗器11Vを介して
第5の変流器4Vの第1の端子cの回路に接続され、ま
た、W相についても、第3の変流器3Wの第2の端子b
は抵抗器11Wを介して第6の変流器4Wの第1の端子
cの回路に接続されている。なお、各抵抗器11U、1
1V、11Wは同一の抵抗値とする。
【0018】第1乃至第3のダイオード13U、13
V、13Wの各マイナス側の端子はまとめられて点Mに
接続され、この接続点Mには、第4のダイオード15の
マイナス端子と所定値の抵抗器14等に接続されてい
る。抵抗器14の上記とは反対側の端子はグランドGに
接続されると共に、抵抗器14には所定容量のコンデン
サ14cを並列に接続している。第4のダイオード15
のプラス端子は所定値の抵抗器16と第1の演算増幅器
19のプラス端子に接続されており、抵抗器16の反対
側の端子は所定値の電源Bに接続されている。上記の第
1乃至第3のダイオード13U、13V、13Wから第
1の演算増幅器19までを含めて過電流検出回路を構成
しており、その出力を発電機制御回路10Tの所定の入
力端子に接続している。
【0019】フィーダ接地故障保護検出部7Tにおい
て、U相については、第4の変流器4Uの第1の端子c
と第2の端子dとの間には所定値の抵抗器12Uを接続
し、V相については、第5の変流器4Vの第1の端子c
と第2の端子dとの間には所定値の抵抗器12Vを接続
し、またW相については、第6の変流器4Wの第1の端
子cと第2の端子dとの間には所定値の抵抗器12Wを
接続している。なお、U相の第4の変流器4Uの第1の
端子cに接続する回路は第5のダイオード23Uのプラ
ス端子に接続され、V相の第5の変流器4Vの第1の端
子cに接続する回路は第6のダイオード23Vのプラス
端子に接続され、さらにW相の第6の変流器4Wの第1
の端子cに接続する回路は第7のダイオード23Wのプ
ラス端子に接続されている。一方、第4乃至第6の各変
流器4U、4V、4Wの各端子dはグランドGに接続さ
れている。なお、上記の各抵抗器12U、12V、12
Wは同一の抵抗値である。
【0020】第5乃至第7のダイオード23U、23
V、23Wの各マイナス側の端子はまとめられて点Nに
接続され、この接続点Nには第8のダイオード25のマ
イナス端子と所定値の抵抗器24等が接続されている。
抵抗器24の上記とは反対側の端子はグランドGに接続
されると共に、抵抗器24には所定容量のコンデンサ2
4cが並列に接続されている。第8のダイオード25の
プラス端子は所定値の抵抗器26と第2の演算増幅器2
9のプラス端子に接続されており、抵抗器26の反対側
の端子は所定値の電源Bに接続されている。第5乃至第
7のダイオード23U、23V、23Wから第2の演算
増幅器29までを含めてフィーダ接地故障検出回路を構
成しており、その出力を発電機制御回路10Tの所定の
入力端子に接続している。
【0021】上述の構成で、三相交流発電機1Tが作動
して負荷Pに電力が供給されると、各変流器3U、3
V、3W、4U、4V、4Wの2次側には夫々負荷電流
に比例した電流が出力される。負荷が正常で平衡してい
て各変流器の巻数が等しければ、各変流器3U、3V、
3W、4U、4V、4Wの出力電流値はほとんど等し
い。従って、第1の実施の形態で説明したように、過電
流保護検出部6Tに設けた各抵抗器11U、11V、1
1Wの端子に現われる電圧値は全て等しい。各抵抗器の
図に示す上部端子の電圧値が、抵抗器16と抵抗器14
及び電源Bの電圧で定まる電圧値よりも低いと、第1乃
至第4のダイオード13U、13V、13W及び15の
接続極性によって、第1の演算増幅器19の入力には抵
抗器16と抵抗器14及び電源Bの電圧で定まる電圧が
印加され、演算増幅器19の定常出力が発電機制御回路
10Tに入力する。第1乃至第3のダイオード13U、
13V、13Wのいずれかのプラス端子がノイズ等の原
因で瞬間的に増大してもコンデンサ14cの働きで、第
4のダイオード15のマイナス端子電圧は大きくは変動
しないので、発電機制御回路10Tに入力する電圧は変
動せず、定常レベルのままである。
【0022】また、フィーダ接地故障保護検出部7Tに
設けた各抵抗器12U、12V、12Wの端子に現われ
る電圧値も全て等しくほぼゼロである。各抵抗器の図に
示す上部端子の電圧値が、抵抗器26と抵抗器24及び
電源Bの電圧で定まる電圧値よりも低いと、第5乃至第
8のダイオード23U、23V、23W及び25の接続
極性によって、第2の演算増幅器29の入力には抵抗器
26と抵抗器24及び電源Bの電圧で定まる電圧が印加
され、演算増幅器29の定常出力が発電機制御回路10
Tに入力する。第5乃至第7のダイオード23U、23
V、23Wのいずれかのプラス端子がノイズ等の原因で
瞬間的に増大してもコンデンサ24cの働きで、第8の
ダイオード25のマイナス端子電圧は大きくは変動しな
いので、発電機制御回路10Tに入力する電圧は変動せ
ず定常値のままである。従って、発電機制御回路10T
は設定された制御条件で交流発電機1Tの作動を継続さ
せる。
【0023】何等かの原因で負荷電流が増加すると、第
1乃至第6の変流器3U、3V、3W、4U、4V、4
Wを流れる電流がいずれも等しいか、負荷のアンバラン
ス状態に対応して増大する。しかし、少なくとも同相の
負荷側と接地側フィーダには同一電流が流れるので、抵
抗器11U、11V、11Wの両端に現われる電圧値は
夫々増大するが、抵抗器12U、12V、12Wの両端
に現われる電圧値はほぼゼロのままである。今、例えば
U相の負荷電流が最大負荷電流以上に増加すると、U相
の負荷側フィーダ2PUを流れる電流が増大するので、
第1の変流器3Uの2次側に出力する電流が増大する。
従って、抵抗器11Uの端子に現われる電圧値が増大し
て抵抗器16と抵抗器14及び電源Bによって定まる電
位よりも高くなると図に示すM点の電位が上昇するので
第1の演算増幅器19の入力電圧が上昇する。従って、
過電流保護検出部6Tからは所定の警報信号を出力する
ので、発電機制御回路10Tは予め設定された保護機能
(図示せず)を作動させる。一方、抵抗器12U、12
V、12Wの両端に現われる電圧値はほぼゼロのままな
のでフィーダ接地故障保護検出部7Tの入力電流は変化
せず、作動しない。U相以外の負荷電流が個別に又は同
時に最大負荷電流以上に増大すると上記と同様の機能で
保護機能(図示せず)を作動させる。
【0024】次に、何等かの原因で図2に示すU相の負
荷側フィーダ2PUのA点で地絡事故が発生すると、負
荷側フィーダ2PUの電流が減少するので第1の変流器
3Uの2次側の出力電流は減少する。この場合、第2、
第3の変流器3V、3Wの出力電流が負荷の条件に対応
して変化したとしても、所定値以上に大きくはならない
場合は、過電流保護検出部6Tは作動しない。しかし、
接地側フィーダ2GU、2GV、2GWの内、少なくと
もU相の接地側フィーダ2GUの電流値は変化する。従
って、少なくとも抵抗器12Uを流れる電流値が不平衡
になり、その両端に現われる電圧値は増大する。抵抗器
12Uの端子に現われる電圧値が、抵抗器26と24及
び電源Bによって定まる電位よりも高くなると第2の演
算増幅器29の入力電圧が上昇する。従って、フィーダ
接地故障保護検出部7Tからは所定の警報信号を出力す
るので発電機制御回路10Tは、予め設定された前記保
護機能を作動させる。U相以外の相のフィーダで地絡事
故を起こしても、上述と同様にフィーダ接地故障保護検
出部7Tからは所定の警報信号を出力し、発電機制御回
路10Tは予め設定された前記保護機能を作動させる。
【0025】また、上述した以外の原因でいずれかのフ
ィーダを流れる電流が所定値以上に増大した場合にも、
過電流保護検出部6T又はフィーダ接地故障保護検出部
7Tのいずれか、或いは両方が作動することは、上記の
説明から明らかである。また、第1の実施の形態で説明
した過電流検出回路8及びフィーダ接地故障検出回路9
にも、図2によって示した回路を適用すれば機能させる
ことができることは明らかである。
【0026】第3の実施の形態:上述した第1及び第2
の実施の形態では、いずれも過電流保護検出部及びフィ
ーダ接地故障保護検出部を電子部品によって構成した例
について説明したが、過電流保護検出部及びフィーダ接
地故障保護検出部等の所定動作をコンピュータプログラ
ムを用いて行う第3の実施の形態が考えられる。本実施
の形態では、各フィーダに鎖交した変流器の出力をディ
ジタル信号に変換して上述した比較、判定回路をソフト
ウエアにより構成し、過電流及びフィーダ接地検知用の
基準電圧をディジタル値で予め設定する等の手段で、例
えば、この交流発電機の制御機能を形成するコンピュー
タの一部機能を利用して行うようにすれば良い。なお、
第3の実施の形態の動作は第1及び第2の実施の形態と
全く同等となるから説明は省略する。
【0027】また、図1、図2によって説明した電子回
路の構成は一例であって、本発明の技術思想を実現でき
るように対象とする単相及び三相の交流発電機とその制
御機能及び負荷条件に対応して適切に構成すれば良い。
【0028】
【発明の効果】本発明は、上述のような方法とし、また
構成としたので、次のような優れた効果を有する。 各相当たり2個の変流器で過電流及びフィーダ接地故
障の保護を行えるため、従来よりも各相1個の変流器が
不要になった。 従って、配線の簡素化が図れるので、部品費と工費両
方の低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を単相交流発電システムに適用した過電
流及びフィーダ接地故障の保護機能を備えた回路を示す
第1の実施の形態の概要ブロック図である。
【図2】本発明を三相交流発電システムに適用した過電
流及びフィーダ接地故障の保護機能を備えた第2の実施
の形態の概要回路図である。
【図3】従来例である過電流保護機能を備えた単相交流
発電システム(又は三相交流発電システムの1相分)を
示す概要ブロック図である。
【符号の説明】
1、1T:交流発電機 3、3U、3V、3W、4、4U、4V、4W:変流器 5:発電機制御器 6、6T:過電流保護検出部 7、7T:フィーダ接地故障保護検出部 8:過電流検出回路 9:フィーダ接地故障検出回路 10、10T:発電機制御回路 11、11U、11V、11W、12、12U、12
V、12W、14、16、24、26:抵抗器 13U、13V、13W、15、23U、23V、23
W、25:ダイオード 19、29:演算増幅器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H02H 7/06 H02H 7/06 M H02P 9/00 H02P 9/00 B

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対象とする単相交流発電機の負荷側フィ
    ーダに鎖交した第1の変流器の出力電流値を検出し、該
    検出値が予め設定した値よりも大になると過電流と判定
    し、前記第1の変流器の出力電流値と上記単相交流発電
    機の接地側フィーダに鎖交した第2の変流器の出力電流
    値との偏差値を検出し、該検出値が予め設定した値より
    も大になるとフィーダ接地と判定するようにしたことを
    特徴とする単相交流発電機システムの電流検知方法。
  2. 【請求項2】 対象とする三相交流発電機の各相の負荷
    側フィーダに鎖交した第1乃至第3の変流器の出力電流
    値を検出し、これら3つの変流器の内の少なくとも1つ
    の変流器の出力電流値が予め設定した値よりも大になる
    と過電流と判定し、前記第1乃至第3の変流器の出力電
    流と上記三相交流発電機の各相の接地側フィーダに鎖交
    した第4乃至第6の変流器の出力電流の各相毎の偏差値
    を検出し、これら3つの変流器による偏差値の内の少な
    くとも1つの偏差値が予め設定した値よりも大になると
    フィーダ接地と判定するようにしたことを特徴とする三
    相交流発電機システムの電流検知方法。
  3. 【請求項3】 対象とする単相交流発電機の負荷側フィ
    ーダに鎖交される一端を接地した第1の変流器の出力回
    路と、上記交流発電機の接地側フィーダに鎖交される一
    端を接地した第2の変流器とを、夫々の出力電流を相互
    に減算するように所定値の抵抗器を介して接続し、上記
    第1の変流器の出力回路を過電流判定回路に接続し、上
    記第2の変流器の出力端子間に所定抵抗値の抵抗器を接
    続すると共に、該第2の変流器の出力回路をフィーダ接
    地判定回路に接続するようにしたことを特徴とする単相
    交流発電機システムの制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の単相交流発電機システム
    の制御装置において、第1の変流器の出力端子電圧値が
    予め設定した値よりも大になると過電流と判定し、第2
    の変流器の出力端子電圧値が予め設定した値よりも大に
    なるとフィーダ接地と判定するようにした単相交流発電
    機システムの制御装置。
  5. 【請求項5】 対象とする三相交流発電機の各相の負荷
    側フィーダに鎖交される一端を接地した第1乃至第3の
    変流器の出力回路と、上記三相交流発電機の各相の接地
    側フィーダに鎖交され、一端を接地した第4乃至第6の
    変流器の出力回路とを、各相毎に夫々の出力電流を相互
    に減算するように所定値の抵抗器を介して接続し、上記
    第1乃至第3の変流器の出力電流の内の大なる値を出力
    する変流器の出力値を出力するように構成した結合回路
    を介して過電流判定回路に接続し、上記第4乃至第6の
    変流器夫々の出力端子間に所定抵抗値の抵抗器を接続す
    ると共に、該第4乃至第6の変流器の端子電圧の内の大
    なる値を出力するように構成した結合回路を介してフィ
    ーダ接地判定回路に接続するようにしたことを特徴とす
    る三相交流発電機システムの制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の三相交流発電機システム
    の制御装置において、第1乃至第3の変流器の出力電流
    の内の大なる値を出力する変流器の出力端子電圧値が予
    め設定した値よりも大になると過電流と判定し、第4乃
    至第6の変流器の各端子電圧の内の大なる値を出力する
    ように構成した結合回路の出力端子電圧値が予め設定し
    た値よりも大になるとフィーダ接地と判定するようにし
    た三相交流発電機システムの制御装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105004462A (zh) * 2014-06-11 2015-10-28 南通大学 基于故障识别的风机能耗监测系统
CN105004953A (zh) * 2015-07-21 2015-10-28 南车株洲电力机车研究所有限公司 一种用于检测变流器工作状态的方法
CN113922347B (zh) * 2021-10-29 2023-05-12 国网重庆市电力公司 一种基于失配度评价指标的接地保护定值优化方法、系统及存储介质

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