JPH09281083A - がい装ケーブルの錆検出方法 - Google Patents
がい装ケーブルの錆検出方法Info
- Publication number
- JPH09281083A JPH09281083A JP11981196A JP11981196A JPH09281083A JP H09281083 A JPH09281083 A JP H09281083A JP 11981196 A JP11981196 A JP 11981196A JP 11981196 A JP11981196 A JP 11981196A JP H09281083 A JPH09281083 A JP H09281083A
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- JP
- Japan
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- cable
- rust
- eddy current
- armored
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- Pending
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- Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Magnetic Means (AREA)
- Insulated Conductors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 がい装上の被覆の有無に関係なく、高速度で
かつ高精度にがい装線の錆の検出を可能としたがい装ケ
ーブルの錆検出方法を提供する。 【解決手段】 がい装ケーブルが走行するパスラインの
途中に、該がい装ケーブルが貫通する渦電流探傷センサ
ーを設けるとももに、これとは別に標準がい装ケーブル
を貫通させた渦電流比較用標準センサーを設け、これら
二つのセンサーの出力信号を比較することにより上記が
い装ケーブルのがい装線の錆を検出するがい装ケーブル
の錆検出方法。
かつ高精度にがい装線の錆の検出を可能としたがい装ケ
ーブルの錆検出方法を提供する。 【解決手段】 がい装ケーブルが走行するパスラインの
途中に、該がい装ケーブルが貫通する渦電流探傷センサ
ーを設けるとももに、これとは別に標準がい装ケーブル
を貫通させた渦電流比較用標準センサーを設け、これら
二つのセンサーの出力信号を比較することにより上記が
い装ケーブルのがい装線の錆を検出するがい装ケーブル
の錆検出方法。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば鋼線又は鉄
線を横巻きしてがい装を施した曳航ケーブル等のがい装
線に発生する錆の有無、その程度及び発生箇所等を検出
するがい装ケーブルの錆検出方法に関するものである。
線を横巻きしてがい装を施した曳航ケーブル等のがい装
線に発生する錆の有無、その程度及び発生箇所等を検出
するがい装ケーブルの錆検出方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】鋼線や鉄線を横巻きしてがい装を施した
曳航ケーブルの例として、海洋開発のための水中ロボッ
ト用アンビリカルケーブルが挙げられる。 このようなケーブルは、水中部のセンサー（ロボット）
と母船との間の信号の交信以外に、水中部のセンサー
（ロボット）の曳航索としても使用されるため、テンシ
ョンメンバーとなる鋼線や鉄線の強度管理は非常に重要
である。
曳航ケーブルの例として、海洋開発のための水中ロボッ
ト用アンビリカルケーブルが挙げられる。 このようなケーブルは、水中部のセンサー（ロボット）
と母船との間の信号の交信以外に、水中部のセンサー
（ロボット）の曳航索としても使用されるため、テンシ
ョンメンバーとなる鋼線や鉄線の強度管理は非常に重要
である。
【０００３】上記がい装線の強度管理のうち外傷による
損傷は、異常張力、捩れ、ぶつかり、キンク等の異常時
に発生することが多いため、異常発生の都度当該箇所を
チェックすることで検出できる。しかし、錆については
発生の原因が多様で発生箇所も広範囲に及ぶため、常時
あるいは定期的に全長のチェックを行う必要がある。 この錆の検出方法としては、従来ケーブルの繰出し時あ
るいは巻取り時に全長を目視でチェックするのが一般的
だった。
損傷は、異常張力、捩れ、ぶつかり、キンク等の異常時
に発生することが多いため、異常発生の都度当該箇所を
チェックすることで検出できる。しかし、錆については
発生の原因が多様で発生箇所も広範囲に及ぶため、常時
あるいは定期的に全長のチェックを行う必要がある。 この錆の検出方法としては、従来ケーブルの繰出し時あ
るいは巻取り時に全長を目視でチェックするのが一般的
だった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来の
錆の検出はケーブルの繰出し時あるいは巻取り時に、全
長を目視でチェックする方法であったため、次に列記す
るような問題が存在した。（１）目視でチェックするた
めライン速度を低速にせねばならず、チェックに非常に
長い時間を必要とした。（２）全長、全周を目視でチェ
ックするためどうしても見落としがあった。（３）がい
装上に被覆を施してあるケーブルについては、目視によ
るチェックが不可能であった。（４）錆の程度を目視で
チェックするため個人差が生じた。（５）表面の錆の程
度で判定を行うため、錆の侵食程度の判定ができなかっ
た。（６）錆の程度による破断強度の定量ができなかっ
た。（７）錆の発生の有無及び程度を目視でチェックす
る人員と、記録する人員等複数の人員を必要とした。
錆の検出はケーブルの繰出し時あるいは巻取り時に、全
長を目視でチェックする方法であったため、次に列記す
るような問題が存在した。（１）目視でチェックするた
めライン速度を低速にせねばならず、チェックに非常に
長い時間を必要とした。（２）全長、全周を目視でチェ
ックするためどうしても見落としがあった。（３）がい
装上に被覆を施してあるケーブルについては、目視によ
るチェックが不可能であった。（４）錆の程度を目視で
チェックするため個人差が生じた。（５）表面の錆の程
度で判定を行うため、錆の侵食程度の判定ができなかっ
た。（６）錆の程度による破断強度の定量ができなかっ
た。（７）錆の発生の有無及び程度を目視でチェックす
る人員と、記録する人員等複数の人員を必要とした。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の問題点を
解消し、がい装上の被覆の有無に関係なく高速度でかつ
高精度でに錆の検出を可能としたがい装ケーブルの錆検
出方法を提供するもので、その特徴は、鋼線又は鉄線の
がい装を施したがい装ケーブルが走行するパスラインの
途中に、該がい装ケーブルが貫通する渦電流探傷センサ
ーを設けるとともに、これとは別に標準がい装ケーブル
を貫通させた渦電流比較用標準センサーを設け、上記二
つのセンサーの出力信号を比較することにより上記がい
装ケーブルのがい装線の錆を検出するがい装ケーブルの
錆検出方法にある。
解消し、がい装上の被覆の有無に関係なく高速度でかつ
高精度でに錆の検出を可能としたがい装ケーブルの錆検
出方法を提供するもので、その特徴は、鋼線又は鉄線の
がい装を施したがい装ケーブルが走行するパスラインの
途中に、該がい装ケーブルが貫通する渦電流探傷センサ
ーを設けるとともに、これとは別に標準がい装ケーブル
を貫通させた渦電流比較用標準センサーを設け、上記二
つのセンサーの出力信号を比較することにより上記がい
装ケーブルのがい装線の錆を検出するがい装ケーブルの
錆検出方法にある。
【０００６】
【発明の実施の形態】図１は本発明の錆検出方法の一具
体例の説明図である。図面において、１は鋼線又は鉄線
を横巻きしてがい装を施した曳航ケーブル等のがい装ケ
ーブルで、巻取りウインチ２から繰出されたり、巻取ら
れたりする。３は上記がい装ケーブル１が走行するパス
ラインの途中に設けられた渦電流探傷センサーで、上記
がい装ケーブル１は該センサーを３を貫通している。４
は渦電流比較用標準センサーで、標準となる標準がい装
ケーブル５が貫通している。６は渦電流探傷装置本体
で、上記渦電流探傷センサー３の出力信号が入力され、
渦電流比較用標準センサー４から入力された標準がい装
ケーブル５の出力信号と比較、増幅等の処理がなされ
る。７は記録装置で上記渦電流探傷装置本体６からの出
力信号が入力され記録し、必要により出力する」。はが
い装ケーブル１の線速検出器で、記録装置７にがい装ケ
ーブル１の線速の信号を出力する。がい装ケーブル１の
線速が一定の場合は 速検出器８は設けなくてよい。
体例の説明図である。図面において、１は鋼線又は鉄線
を横巻きしてがい装を施した曳航ケーブル等のがい装ケ
ーブルで、巻取りウインチ２から繰出されたり、巻取ら
れたりする。３は上記がい装ケーブル１が走行するパス
ラインの途中に設けられた渦電流探傷センサーで、上記
がい装ケーブル１は該センサーを３を貫通している。４
は渦電流比較用標準センサーで、標準となる標準がい装
ケーブル５が貫通している。６は渦電流探傷装置本体
で、上記渦電流探傷センサー３の出力信号が入力され、
渦電流比較用標準センサー４から入力された標準がい装
ケーブル５の出力信号と比較、増幅等の処理がなされ
る。７は記録装置で上記渦電流探傷装置本体６からの出
力信号が入力され記録し、必要により出力する」。はが
い装ケーブル１の線速検出器で、記録装置７にがい装ケ
ーブル１の線速の信号を出力する。がい装ケーブル１の
線速が一定の場合は 速検出器８は設けなくてよい。
【０００７】上述の構成により、渦電流探傷センサー３
からの出力信号の大きさと、渦電流比較用標準センサー
４からの出力信号の大きさの差を記録管理することよ
り、迅速、高精度、かつ無人で錆の検出が可能となる。
又本発明で用いる標準がい装ケーブル５との比較による
検出方法では、錆の表面状態とは無関係に錆の侵食程度
が把握でき、がい装線の強度管理が可能となる。さら
に、渦電流探傷センサー３の出力信号の大きさは被覆の
有無に無関係であるため、従来の目視では検出が不可能
であったがい装上に被覆を施してあるがい装ケーブル１
の錆検出も可能となる。
からの出力信号の大きさと、渦電流比較用標準センサー
４からの出力信号の大きさの差を記録管理することよ
り、迅速、高精度、かつ無人で錆の検出が可能となる。
又本発明で用いる標準がい装ケーブル５との比較による
検出方法では、錆の表面状態とは無関係に錆の侵食程度
が把握でき、がい装線の強度管理が可能となる。さら
に、渦電流探傷センサー３の出力信号の大きさは被覆の
有無に無関係であるため、従来の目視では検出が不可能
であったがい装上に被覆を施してあるがい装ケーブル１
の錆検出も可能となる。
【０００８】図２は本発明の錆検出方法の他の具体例の
説明図で、がい装ケーブル繰出し時の状態を示してい
る。なお、図面において図１と同一符号は同一部位をあ
らわしている。 ９はディレー回路、１０はケーブルパスラインに設けら
れた錆発生箇所に塗料をマーキングする塗料噴霧装置
で、ディレー回路９はケーブルの線速検出器８及び渦電
流探傷装置本体６から信号を受けて演算処理を行い、渦
電流探傷センサー３で検出された錆が、塗料噴霧装置１
０の位置を通過した時に塗料を噴霧するよう塗料噴霧装
置１０に信号を出力し、マーキングする。がい装ケーブ
ル１の線速が一定の場合は線速検出器８は設けなくてよ
い。
説明図で、がい装ケーブル繰出し時の状態を示してい
る。なお、図面において図１と同一符号は同一部位をあ
らわしている。 ９はディレー回路、１０はケーブルパスラインに設けら
れた錆発生箇所に塗料をマーキングする塗料噴霧装置
で、ディレー回路９はケーブルの線速検出器８及び渦電
流探傷装置本体６から信号を受けて演算処理を行い、渦
電流探傷センサー３で検出された錆が、塗料噴霧装置１
０の位置を通過した時に塗料を噴霧するよう塗料噴霧装
置１０に信号を出力し、マーキングする。がい装ケーブ
ル１の線速が一定の場合は線速検出器８は設けなくてよ
い。
【０００９】
【実施例】図１に示す例で実施した結果を次に示す。た
だし、ケーブル線速一定としたため線速検出器は用いな
かった。ケーブルサンプルとして鋼線がい装を施した外
径約１８ｍｍのケーブルと、上記ケーブルのがい装上に
さらに熱可塑性樹脂を被覆したケーブルを用い、両サン
プルともあらかじめ部分的に錆を人工的に発生させたも
のを用いた。
だし、ケーブル線速一定としたため線速検出器は用いな
かった。ケーブルサンプルとして鋼線がい装を施した外
径約１８ｍｍのケーブルと、上記ケーブルのがい装上に
さらに熱可塑性樹脂を被覆したケーブルを用い、両サン
プルともあらかじめ部分的に錆を人工的に発生させたも
のを用いた。
【００１０】図３に記録結果の１例を示す。がい装が露
出しているケーブルサンプルは勿論、がい装上に熱可塑
性樹脂の被覆を施して目視では錆の存在がわからないケ
ーブルサンプルでも、容易に錆を検出し記録することが
できた。又ケーブルの線速を種々変化させて実験を実施
してみた結果、ケーブル線速が３００ｍ／分でも問題な
く検出し記録することができた。従来目視による検出で
はケーブル線速が１ｍ／分以下であったことに比べる
と、飛躍的に検出速度を向上できたことになる。 又検出精度は目視では見落としの可能性があったが、本
発明の方法では完全に検出出来た。
出しているケーブルサンプルは勿論、がい装上に熱可塑
性樹脂の被覆を施して目視では錆の存在がわからないケ
ーブルサンプルでも、容易に錆を検出し記録することが
できた。又ケーブルの線速を種々変化させて実験を実施
してみた結果、ケーブル線速が３００ｍ／分でも問題な
く検出し記録することができた。従来目視による検出で
はケーブル線速が１ｍ／分以下であったことに比べる
と、飛躍的に検出速度を向上できたことになる。 又検出精度は目視では見落としの可能性があったが、本
発明の方法では完全に検出出来た。
【００１２】さらに、図３に示すように、検出結果をア
ナログ表示するようにしておけば、錆の有無のチェック
だけではなく錆の程度を定量的に分析することが可能と
なる。今回の実施例においてもがい装線の強度と検出器
の出力には完全に相関がとれることが確認された。これ
に対して従来の目視による判定では、定量的な判定がで
きないため個人差によるばらつきが大きかった。
ナログ表示するようにしておけば、錆の有無のチェック
だけではなく錆の程度を定量的に分析することが可能と
なる。今回の実施例においてもがい装線の強度と検出器
の出力には完全に相関がとれることが確認された。これ
に対して従来の目視による判定では、定量的な判定がで
きないため個人差によるばらつきが大きかった。
【００１３】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のがい装ケ
ーブルの錆検出方法によれば、がい装上の被覆の有無に
関係なく、高速度でかつ高精度にがい装線の錆の検出が
可能となり、生産性の向上、ケーブルの信頼性の向上に
大いに貢献するものである。従って、曳航ケーブル等の
がい装ケーブルの錆の検出に利用すると、きわめて効果
的である。
ーブルの錆検出方法によれば、がい装上の被覆の有無に
関係なく、高速度でかつ高精度にがい装線の錆の検出が
可能となり、生産性の向上、ケーブルの信頼性の向上に
大いに貢献するものである。従って、曳航ケーブル等の
がい装ケーブルの錆の検出に利用すると、きわめて効果
的である。
【図１】本発明の錆検出方法の一具体例の説明図であ
る。
る。
【図２】本発明の錆検出方法の他の具体例の説明図であ
る。
る。
【図３】実施例の記録結果の一例を示す図である。
１ がい装ケーブル ２ 巻取りウインチ ３ 渦電流探傷センサー ４ 渦電流比較用標準センサー ５ 標準がい装ケーブル ６ 渦電流探傷装置本体 ７ 記録装置 ８ 線速検出器 ９ ディレー回路 10 塗料噴霧装置
Claims (1)
- 【請求項１】 鋼線又は鉄線のがい装を施したがい装ケ
ーブルが走行するパスラインの途中に、該がい装ケーブ
ルが貫通する渦電流探傷センサーを設けるとともに、こ
れとは別に標準がい装ケーブルを貫通させた渦電流比較
用標準センサーを設け、上記二つのセンサーの出力信号
を比較することにより上記がい装ケーブルのがい装線の
錆を検出することを特徴とするがい装ケーブルの錆検出
方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11981196A JPH09281083A (ja) | 1996-04-16 | 1996-04-16 | がい装ケーブルの錆検出方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11981196A JPH09281083A (ja) | 1996-04-16 | 1996-04-16 | がい装ケーブルの錆検出方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09281083A true JPH09281083A (ja) | 1997-10-31 |
Family
ID=14770827
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11981196A Pending JPH09281083A (ja) | 1996-04-16 | 1996-04-16 | がい装ケーブルの錆検出方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09281083A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011095255A (ja) * | 2009-10-30 | 2011-05-12 | Korea Electric Power Corp | 送電線の腐食検知器及び腐食検知方法 |
| JP2016204118A (ja) * | 2015-04-23 | 2016-12-08 | 三菱電機株式会社 | エレベータの主ロープ給油装置 |
-
1996
- 1996-04-16 JP JP11981196A patent/JPH09281083A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011095255A (ja) * | 2009-10-30 | 2011-05-12 | Korea Electric Power Corp | 送電線の腐食検知器及び腐食検知方法 |
| JP2016204118A (ja) * | 2015-04-23 | 2016-12-08 | 三菱電機株式会社 | エレベータの主ロープ給油装置 |
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