JPH09280908A - 分布型導波路センサ - Google Patents

分布型導波路センサ

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JPH09280908A
JPH09280908A JP8091347A JP9134796A JPH09280908A JP H09280908 A JPH09280908 A JP H09280908A JP 8091347 A JP8091347 A JP 8091347A JP 9134796 A JP9134796 A JP 9134796A JP H09280908 A JPH09280908 A JP H09280908A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 物理現象の継続時間が長かったり、物理現象
によって変化した電磁波の波形が複雑な場合であっても
物理現象の発生位置、種類や大きさ等を検出することの
できる分布型導波路センサを提供する。 【解決手段】 往路及び復路を共通して伝搬する電磁波
の時間変化S1(t)と、復路のみを伝搬する電磁波の
時間変化S2(t)とを分離して検出することができる
ので、導波路に作用する物理現象により復路を伝搬する
電磁波に生じた時間変化Sb(t)は、復路のみを伝搬
する電磁波の時間変化S2(t)に等しくなる。また、
導波路に作用する物理現象により往路を伝搬する電磁波
に生じた時間変化Sa(t)は、S1(t)からS2
(t)を差し引いたものとして求めることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光導波路等の導波
路をセンサとする分布型センサに関し、特に導波路を伝
搬する電磁波の状態変化に基づいて導波路に作用した磁
界、電界、振動、衝撃及び音等の物理現象の発生位置、
種類や大きさ等を検出することができる分布型導波路セ
ンサに関する。
【0002】
【従来の技術】導波路上の任意の位置、或いは、予め定
めた複数の特定点に作用した物理現象の検出を、導波路
に物理現象によって発生する電磁波、或いは導波路の状
態が変化して導波路内を進行波として伝搬する電磁波を
検出することにより行う分布型導波路センサが提案され
ている(特開平6−307896号公報参照)。
【0003】図10は、分布導波路型センサの従来例を
示す図である。
【0004】同図において、101は第1の検出装置、
102は第2の検出装置である。両検出装置101、1
02間に設置されている導波路としてのセンサ用光ファ
イバ1は、両検出装置101、102内でそれぞれ光方
向性結合器21、22に接続されている。
【0005】光方向性結合器21の入力端には接続用光
ファイバ11を介して光源31が接続され、光方向性結
合器22の入力端には接続用光ファイバ12を介して光
源32が接続されている。光源31、32には一定出力
(CW)のレーザ光を発振するレーザが用いられてい
る。
【0006】光方向性結合器21の出力端には接続用光
ファイバ13を介して検出手段としての光受信器41が
接続されており、この光受信器41は光源32から出射
されたレーザ光を受光して電気信号に変換するようにな
っている。光方向性結合器22の出力端には接続用光フ
ァイバ14を介して検出手段としての光受信器42が接
続されており、この光受信器42は光源31から出射さ
れたレーザ光を受光して電気信号に変換するようになっ
ている。
【0007】すなわちセンサ用光ファイバ1の中には常
に互いに逆方向に進むレーザ光が伝搬するようになって
おり、光受信器41はセンサ用光ファイバ1内を図の左
側へ進むレーザ光の光量変化を連続して監視し、光受信
器42はセンサ用光ファイバ1内を図の右側へ進むレー
ザ光の光量変化を連続して監視することができるように
なっている。両光受信器41、42には、光電気変換素
子として例えばフォトダイオードやアバランシェ・フォ
トダイオードが用いられ、この出力段には電流−電圧変
換回路、増幅回路等の電子回路が接続されている。両光
受信器41、42は受信信号処理部51、52にそれぞ
れ接続されている。
【0008】受信信号処理部51は、内蔵された信号レ
ベル比較器(図示せず)等により光受信器41からの出
力信号の波形の変化開始時刻を求める。受信信号処理部
52は、内蔵された信号レベル比較器(図示せず)等に
より光受信器42からの出力信号の波形の変化開始時刻
を求めるようになっている。両受信信号処理部51、5
2は信号認識部53に接続されている。
【0009】信号認識部53は、光受信器41、42で
検出された出力信号波形の時間変化開始時刻の差等の時
間関係や波形等を解析して物理現象の発生位置を推定す
ると共に、光受信器41、42で検出された出力信号波
形の変化の時間関係、波形の周波数スペクトル、継続時
間及び減衰状態等を解析して物理現象の種類を推定する
ようになっている。例えば温度は比較的ゆっくりランダ
ムに変化するが、雷電流は一般に、数μsecで立ち上
がり、数十μsecで立ち下がるパルス状の変化である
ため、このような波形の違いにより物理現象の種類を推
定するようになっている。
【0010】ここで、光方向性結合器21からセンサ用
光ファイバを経由して光方向性結合器22までの距離を
L0とし、センサ用光ファイバ1中の光の伝搬速度をv
とし、センサ用光ファイバに沿った距離の原点を光方向
性結合器21とし、接続用光ファイバ13、14の長さ
をそれぞれL13、L14とする。
【0011】時刻t0でセンサ用光ファイバ1上の距離
xにおける地点(以下P地点)に、瞬間的に物理量とし
て例えば外力が作用した場合、P地点におけるセンサ用
光ファイバ1の伝送損失が一時的に変化する(マイクロ
ベンド損失によって発生する)。これによりセンサ用光
ファイバ1を互いに逆方向に進むレーザ光の光量が変化
してこの変化がそのままセンサ用光ファイバ1内を進行
波として伝搬する。尚、ここでは、図の右方向に伝搬す
る進行波を前進波とし、図の左側方向に伝搬する進行波
を後進波として説明する。
【0012】外力が加わった時刻t0を基準としたとき
の光受信器41、42の出力の時間変化は図11(a)
及び図11(b)のようになる。
【0013】ここで、図11(a)及び図11(b)は
図10に示した両光受信器で検出される信号の波形を示
す図である。同図(a)において縦軸は光受信器42の
出力を示し、横軸は時間を示している。同図(b)にお
いて縦軸は光受信器41の出力を示し、横軸は時間を示
している。
【0014】光受信器42の出力は、最初は一定値y1
であるが、時刻t1から変動を開始する。この変動は上
述したようにセンサ用光ファイバ1のP地点に外力が作
用し、P地点の伝送損失が変化することにより生じたも
のであり、前進波を示している。従って時刻t1と時刻
t0との時間差t10は光源31から出射した光がP地
点から光受信器42に到達する時間に等しく、式(1)
のように表すことができる。
【0015】 t10=t1−t0=((L0−x)+L14)/v …(1) 光受信器41の出力の変動(後進波)を開始する時刻t
2と時刻t0との時間差t20も同様に式(2)のよう
に表すことができる。
【0016】 t20=t2−t0=(x+L13)/v …(2) 従って、距離xは式(3)のように表すことができる。
【0017】 x=((t2−t1)×v+L0+(L14−L13))/2…(3) また、外力がセンサ用光ファイバ1に作用した時刻t0
も式(4)のように表すことができる。
【0018】 t0=t2−(x+L13)/v …(4) 信号認識部53では式(3)に従ってセンサ用光ファイ
バ1に外力が加わった地点Pまでの距離xを正確に求め
るようになっている。また、必要に応じ、信号認識部5
3では式(4)に従って外力がセンサ用光ファイバ1に
作用した時刻t0も求めることができる。信号認識部5
3では、受信信号処理部51、52で検出した信号が検
出対象の物理現象によるものか否かを受信波形の周波数
スペクトル分布や信号の減衰時間等に基づいて判断する
(すなわち外力か振動か温度変化か等の物理現象の種類
を推定する)。この判断を距離xや時刻t0を求める前
に行うことができる場合は、受信信号処理部51、52
で検出した信号が検出対象でなければ、受信信号処理部
51、52での位置検出や時刻検出は行わなくてもよい
ことになる。
【0019】このように、時間的に連続してセンサ用光
ファイバ1が監視されるので、センサ用光ファイバ1に
作用した瞬間的な物理現象や連続して発生した物理現象
の発生位置や種類を推定することができる。
【0020】物理量がセンサ用光ファイバ1に作用した
地点Pを求めるために、光受信器41の出力と光受信器
42の出力とを時間遅延させて相関処理を行う方法やニ
ューラルネットワーク等の人工知能処理を用いることも
できる。
【0021】また、センサ用光ファイバを伝搬する光量
変化でなく、伝搬光の偏波状態の変化を検出することも
考えられる。この場合には、図12に示した分布導波路
型センサの構成を用いている。
【0022】図10に示した分布導波路型センサとの相
違点は光受信器をセンサ用光ファイバ1の両端末でそれ
ぞれ2組ずつ(41x、41y及び42x、42y)用
いており、その2組はそれぞれ偏光ビームスプリッタ6
1、62で分けられるx偏波とy偏波の直交する2つの
偏波軸の出力に接続されている点である。
【0023】一般に光ファイバを伝搬する光の偏波状態
は磁界、電界、圧力、振動、温度等により変化するの
で、このような構成で、センサ用光ファイバ1を伝搬す
る光の偏波状態の変化を検出することにより、センサ用
光ファイバ1に加わった磁界、電界、圧力、振動、温度
等の加わった位置や時刻を推定することができる。
【0024】偏波変動を検出する場合の構成及び動作は
以下のようになる。光源31、32には直線偏光出力の
ものが用いられている。光受信器41x、41yの出力
は受信信号処理部51に接続され、光受信器42x、4
2yの出力は受信信号処理部52に接続されている。受
信信号処理部51、52の出力は信号認識部53に接続
されている。時刻t0にセンサ用光ファイバ1のP地点
に瞬間的に物理現象が作用したときの各光受信器41
x、41y、42x、42yの出力波形は図13(a)
〜図13(d)のようになる。
【0025】図13(a)〜図13(d)は図12に示
した光受信器の出力と時間との関係を示す図である。図
13(a)〜図13(d)において、縦軸は光受信器の
出力を示し、横軸はそれぞれ時間を示す。
【0026】光受信器42xと光受信器42yとは、互
いに直交する偏波軸の出力であり、時刻t0から時刻t
1までは両方とも略一定値であり、時刻t1から変化し
ている。これらの変化している部分の波形は異なるが、
変化開始時刻は同じである。このことは、光受信器41
x、41yの出力についても同様である。従って、光受
信器42xの出力S42x(t)及び光受信器42yの
出力S42y(t)のいずれか一方又は両方の平均値や
差分値から時刻t1を求め、光受信器41xの出力S4
1x(t)及び光受信器41yの出力S41y(t)の
いずれか一方又は両方の平均値や差分値から時刻t2を
求め、式(3)、(4)から物理現象がセンサ用光ファ
イバ1に作用した地点Pまでの距離及び時刻t0を推定
することができる。光源31、32の出力の変動等によ
り検出対象の物理現象以外の要因で光受信器41x、4
1y、42x、42yの出力が変動することも考えられ
る。このような場合には、光受信器41x、41y、4
2x、42yの出力を例えば式(5)又は式(6)を用
いて、それぞれ直交する偏波の受信結果の2乗和で規格
化した値(S41(t)、S42(t))に変換して用
いることで出力の変動による影響を避けることができ
る。
【0027】偏波変動をより正確に測定するためには、
直交するx、y偏波の受信結果の他に光源波長の1/4
だけ電磁波の位相をずらして受信した時間変化も追加す
ることが行われる場合もある。
【0028】 S41(t)=√(S41x2 (t)+S41y2 (t)) …(5) S42(t)=√(S42x2 (t)+S42y2 (t)) …(6) 以上のような構成で、センサ用光ファイバに作用した物
理現象の作用した位置や時刻を求めることができるが、
上記構成では、センサ用光ファイバの両端に検出装置が
必要であり、これらの検出装置間での時刻合わせやデー
タの送受信が必要であるという問題があった。このよう
な問題を回避する方式として、図14に示す分布導波路
型センサのような構成も検討されている。
【0029】図14に示した分布導波路型センサは、検
出装置103に接続されている検出装置と遠端で互いに
接続された2本の併設された光ファイバ1a、1bをセ
ンサ用光ファイバとして用いている。センサ用光ファイ
バ1aの近端(図の左側)には連続光を発生する光源3
0が接続され、センサ用光ファイバ1bの近端(図の左
側)には偏光ビームスプリッタ60を介して偏波出力が
直交する方向にそれぞれ光受信器40x、40yが接続
されている。光受信器40x、40yの出力は受信信号
処理部51に接続されている。受信信号処理部51の出
力は信号認識部53に接続されている。
【0030】検出装置103から距離xの地点Pにパル
ス幅約1μsecの磁界が作用したときの光受信器40
x、40yの出力は図15(a)及び図15(b)に示
すように2つのパルス波形が観測される。
【0031】図15(a)及び図15(b)は、図14
に示した分布型導波路センサで検出される波形の説明図
である。図15(a)及び図15(b)において、縦軸
は光受信器の出力を、横軸は時間をそれぞれ示してい
る。これら2つのパルスの時間差δt12と距離xとの
関係は式(7)で表される。
【0032】 x=L0−L1 …(7) 但し、L1=(δt12×v)/2である。
【0033】この式(7)によって、センサ用光ファイ
バ1a及び1bに作用した磁界の位置(距離)を求める
ことができる。この分布型導波路センサは光源30や光
受信器40a、40bが1組でよいため、検出装置を小
型にすることができる。
【0034】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来例には以下のような問題点がある。
【0035】センサ用光ファイバの両端に検出装置を不
要とし、両端の検出装置間での時刻合わせやデータの送
受信が必要であるという問題を解決した、検出装置を片
側のみに設置する構成であっても以下のような問題が残
る。
【0036】物理現象の継続時間が長かったり、物理現
象によって変化した電磁波の波形が複雑な場合には、図
16に示すように往路を伝搬する電磁波の波形図16
(b)と復路を伝搬する電磁波の波形図16(a)とが
重畳し(図16(c))、往路に作用した物理現象によ
る波形変化の開始時刻t2の精度が低下してしまい、場
合によっては、物理現象の発生位置、種類や大きさ等の
検出が不可能になるという問題があった。尚、図16は
図14に示した従来例の動作を説明するための図であ
り、横軸が時間を示し、縦軸が強度を示している。
【0037】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、物理現象の継続時間が長かったり、物理現象によっ
て変化した電磁波の波形が複雑な場合であっても物理現
象の発生位置、種類や大きさ等を検出することのできる
分布型導波路センサを提供することにある。
【0038】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、少なくとも1つの電磁波源が接続されると
共に往路及び復路を有する導波路内に進行波として伝搬
する電磁波を検出することにより、物理現象によって導
波路上に生じる状態変化を検出する分布型導波路センサ
において、少なくとも1つの復路を伝搬する電磁波に、
往路を伝搬する電磁波と区別できる他の電磁波を含ませ
たものである。
【0039】上記構成に加え本発明は、往路及び復路を
共通して伝搬する電磁波の時間変化S1(t)を検出す
る手段と、復路のみを伝搬する電磁波の時間変化S2
(t)を検出する手段とを有し、時間変化S1(t)か
ら時間変化S2(t)を差し引くことにより物理現象に
よって往路を伝搬する電磁波に生じた時間変化Sa
(t)を求め、導波路に作用する物理現象により復路を
伝搬する電磁波に生じた時間変化Sb(t)をS2
(t)と等しいとして求めるのが好ましい。
【0040】上記構成に加え本発明は、2本の導波路が
互いに並行して布設されており、この内の1本を往路と
して用いると共に他の1本を復路として用い、これらの
導波路が遠端で光学的に接続されており、少なくとも往
路用導波路の近端側に電磁波源が接続され、復路用導波
路の近端側に電磁波の時間変化検出手段が接続されてい
るのが好ましい。
【0041】上記構成に加え本発明は、3本の導波路が
並行して布設されており、この内の1本を往路として用
いると共に他の2本を復路として用い、往路用の導波路
が復路用導波路の1本と遠端で光学的に接続されてお
り、少なくとも往路用導波路の近端側に電磁波源が接続
され、2本の復路用導波路の近端側に電磁波の時間変化
検出手段が接続されているのが好ましい。
【0042】上記構成に加え本発明は、遠端で光学的に
接続された往路用の導波路と復路用の導波路とが同一で
あるのが好ましい。
【0043】上記構成に加え本発明は、導波路として光
ファイバを用いるのが好ましい。
【0044】上記構成に加え本発明は、少なくとも1本
の復路用導波路の遠端側に、近端側の電磁波源が発生す
る電磁波と区別することのできる電磁波を発生する電磁
波源を有するのが好ましい。
【0045】上記構成に加え本発明は、少なくとも1本
の復路用導波路の遠端側に到達した電磁波の一部の特性
を変換する機能を有するのが好ましい。
【0046】上記構成に加え本発明は、電磁波の周波数
や電磁波の強度変調方法や電磁波の偏波状態変調方法等
の違いにより、往路を伝搬する電磁波と区別できる電磁
波が少なくとも1つの復路に伝搬するようにするのが好
ましい。
【0047】上記構成に加え本発明は、復路の導波路に
基準信号印加部を設けるのが好ましい。
【0048】上記構成に加え本発明は、電磁波源の出力
部及び電磁波受信器の入力部のいずれかあるいは両方に
偏波状態変調器を設けるのが好ましい。
【0049】上記構成によって、往路及び復路を共通し
て伝搬する電磁波の時間変化S1(t)と、復路のみを
伝搬する電磁波の時間変化S2(t)とを分離して検出
することができるので、導波路に作用する物理現象によ
り復路を伝搬する電磁波に生じた時間変化Sb(t)
は、復路のみを伝搬する電磁波の時間変化S2(t)に
等しくなる。また、導波路に作用する物理現象により往
路を伝搬する電磁波に生じた時間変化Sa(t)は、S
1(t)からS2(t)を差し引いたものとして求める
ことができる。
【0050】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて詳述する。
【0051】図1は本発明の分布型導波路センサの一実
施の形態を示すブロック図である。本実施の形態は、光
ファイバを導波路として用い、光ファイバに作用する物
理現象により変化する光ファイバの伝搬光の偏波の状態
変化を検出することにより、光ファイバに作用した物理
現象の作用位置や作用時刻を求めることを目的としたも
のである。また、検出装置を片側のみに設置する構成で
あっても、電磁波が往路を伝搬するときに物理現象によ
って作用を受けた波形と、電磁波が復路を伝搬するとき
に物理現象によって作用を受けた波形とが重畳する場合
でも電磁波検出手段で検出でき、物理現象の印加位置や
印加時間を検出することが可能となるようにしたもので
ある。
【0052】図14に示した従来例との相違点は、平行
に敷設された光ファイバ1a、1bを遠端で接続する部
分に、検出装置150内の光源30の波長λ1と異なる
波長λ2の光源31が接続された光合波器71が挿入さ
れている点と、光ファイバ1bを伝搬して検出装置内に
戻った光を波長λ1と波長λ2の光を分波する光分波器
70を介して、波長λ1の光の測定系221と波長λ2
の光の測定系222に導き、電気信号に変換した後処理
を行い、これら2つの測定系での処理結果を波形分離部
80に送る点である。
【0053】次に本実施の形態の動作について説明す
る。
【0054】波長λ1の光源30からは、常に直線偏波
や楕円偏波や円偏波などの偏向度の高い光が出力されて
おり、光ファイバ1aに入射した後、遠端部(図の右
側)で光合波器71を通り、光ファイバ1bを通って検
出装置150に戻ってくる。
【0055】一方、遠端部に設置された波長λ2の光源
31からも、常に直線偏波や楕円偏波や円偏波などの偏
向度の高い光が出力されており、光合波器71を経由し
て光ファイバ1bに入射し、検出装置150に到達す
る。光ファイバ1bを通って検出装置150に到達した
光のうち、光源30から出射された波長λ1の光は、光
分波器70を経由して測定系221に導かれる。
【0056】他方、光ファイバ1bを通って検出装置1
50に到達した光のうち、光源31から出射された波長
λ2の光は、光分波器70を経由して測定系222に導
かれる。測定系221に導かれた光は、偏光ビームスプ
リッタ261でそれぞれ偏波軸が直交するx偏波とy偏
波に分けられ、それぞれ光受信器241x、241yで
電気信号に変換され、それぞれの受信波形S1x(t)
及び受信波形S1y(t)が受信信号処理部251に入
力される。
【0057】また、測定系222に導かれた光は、偏光
ビームスプリッタ262でそれぞれ偏波軸が直交するx
偏波とy偏波に分けられ、それぞれ光受信器242x、
242yで電気信号に変換され、それぞれの受信波形S
2x(t)及び受信波形S2y(t)が受信信号処理部
252に入力される。両受信信号処理部251、252
で、例えば式(5)、式(6)と同様にして、直交する
偏波の受信結果の2乗和などで規格化した波形S1
(t)及び波形S2(t)が得られる。波形S1(t)
は、光源30から出射した波長λ1の光が光ファイバ1
a、1bを経由して受信された信号であり、波形S2
(t)は、光源31から出射した波長λ2の光が光ファ
イバ1bを経由して受信された信号である。
【0058】すなわち、波形S1(t)の波形は、光フ
ァイバ1a及び光ファイバ1bに作用した物理現象に起
因する偏波変動波形であり、波形S2(t)の波形は、
光ファイバ1bのみに作用した物理現象に起因する偏波
変動の波形である。従って、式(8)に示すように時間
軸を合わせて波形S1(t)から波形S2(t)を差し
引くことにより、光ファイバ1aに作用した物理現象に
よる偏波変動波形Sa(t)を求めることができる。光
ファイバ1bに作用した物理現象による偏波変動波形S
b(t)は式(9)に示すように波形S2(t)と同様
である。
【0059】 Sa(t)=S1(t)−S2(t) …(8) Sb(t)=S2(t) …(9) このような信号処理による光ファイバ1aに作用した物
理現象による偏波変動波形Sa(t)と、光ファイバ1
bに作用した偏波変動波形Sb(t)とを求める処理は
波形分離部80で行われる。波形分離部80で分離され
た波形Sa(t)と波形Sb(t)を用いることによ
り、信号認識部53で従来例(図10参照)で行った方
法と同様の方法で光ファイバ1a、1bに作用した物理
現象の作用位置や作用時刻を求めることができる。
【0060】平行に敷設された光ファイバ1a、1bの
検出装置からLxの地点(検出装置内の光ファイバ長は
短いのでここでは無視して説明する)に図2(a)に示
す時間変化を示す磁界などの物理現象が作用した場合の
波形処理の具体例を以下に述べる。尚、図2(a)〜図
2(d)は図1に示した実施の形態の動作を説明するた
めの図であり、横軸は時刻t0を原点にとった時間軸を
示す。図2(b)〜図2(d)の縦軸は受信信号強度を
示す。
【0061】光源31から出射された波長λ2の光は、
光ファイバ1bを伝搬中の時刻t0に前述した物理現象
の作用をLx地点で受ける。波長λ2の光はこの後、検
出装置までの距離Lxを伝搬した後、測定系222で直
交する2つの偏波成分の時間変化が電気信号に変換さ
れ、式(5)や式(6)と同様に信号処理され図2
(c)に示す波形が得られる。Lx地点から検出装置1
50まで光が伝搬する時間t10(=t1−t0)だけ
遅延して図2(a)に示す信号の波形と同じ形状の波形
が得られる。t1は光ファイバ中の光速をvとしたとき
に式(10)で示される。
【0062】 t10=t1−t0=Lx/vとなる。 …(10) 一方、光源30から出射された波長λ1の光は、光ファ
イバ1a及び光ファイバ1bを伝搬中、Lx地点で時刻
t0に物理現象の作用を受ける。光ファイバ1bを伝搬
中に物理現象の作用を受けた光はこの後、検出装置15
0に到達するまでに距離Lxを伝搬するが、光ファイバ
1aを伝搬中に物理現象の作用を受けた伝搬光は遠端方
向に伝搬中に物理現象の作用を受けるので検出装置15
0に到達するまでに(2×(L0−Lx)+Lx)の距
離を伝搬し、物理現象の作用を受けてから検出装置15
0に到達するまで式(11)で示されるt20(=t2
−t0)だけの時間がかかる。
【0063】このように光ファイバ1aと光ファイバ1
bとを伝搬中の光が物理現象の作用を受けてから検出装
置150に到達するまでの時間が異なるので、これらの
変化波形は重畳されて検出装置150に到達する。従っ
て、測定系222で直交する2つの偏波成分の光が電気
信号に変換され、式(5)や式(6)と同様に信号処理
された波形は、図2(b)に示すように図2(a)と同
じ形状の2つの波形が時間がずれて合成された波形とな
る。Lx地点から検出装置150まで光が伝搬する時間
t10だけ遅延して波形の変化が生じていることがわか
る。図2(b)からは、光ファイバ1aを伝搬中の光が
受けた波形変化の開始時刻t2を読み取ることはできな
い。
【0064】しかし、図2(b)の波形から図2(c)
の波形を差し引いた図2(d)の波形より容易にt2を
求めることができる。
【0065】 t20=t2−t0 =(2×(L0−Lx)+Lx)/v =(2×L0−Lx)/v …(11) このようにしてt1及びt2を求めれば、式(10)と
式(11)から求められる式(12)と式(13)を用
いて物理量が光ファイバに作用した位置Lx及び時刻t
0を求めることができる。
【0066】 Lx=L0−(v×(t2−t1)/2) …(12) t0=t1−Lx/v …(13) 本実施の形態では、検出装置150に到達した光ファイ
バ伝搬光の偏波状態を解析するために、直交するx、y
偏波の受信結果を用いたが、従来の分布導波路型センサ
で用いられた偏波状態解析方法にも見られるように、偏
波変動をより正確に測定するために、直交するx、y偏
波の受信結果の他に、光源波長の1/4だけ電磁波の位
相をずらして受信した時間変化を追加して用いてもよ
い。このことは、以下に述べる偏波状態変化を利用する
他の実施の形態についても同様である。
【0067】本実施の形態では、導波路に光ファイバを
用い、往路を伝搬する電磁波と、復路のみを伝搬する電
磁波との区別を行うため、光の波長の違いを用いたが、
これを一般の電磁波で考えると電磁波の周波数の違いを
利用することになる。
【0068】(他の実施の形態)波長λ1の光源から出
射して検出装置に戻る光量と波長λ2の光源から出射し
て検出装置に到達する光量が異なると、式(8)を用い
て光ファイバ1aに作用した物理量の波形Sa(t)を
求める際に誤差が発生する。この誤差を低減するために
は、図3に示すような構成とすればよい。
【0069】すなわち、検出装置151内の光ファイバ
1bに基準信号印加部77を設け、基準信号印加部77
で光ファイバ1bに磁界や電界などの物理量を印加し、
このときの波形S1(t)と波形S2(t)に現れる信
号変化量の比から波長λ1に対応する波形S1(t)と
波長λ2に対応する波形S2(t)の感度補正係数αを
式(14)に従って求め、光ファイバ1aに作用した物
理量による波形Sa(t)を式(15)に従って求める
ようにすればよい。尚、図3は、本発明の分布型導波路
センサの他の実施の形態を示すブロック図である。
【0070】尚、感度補正係数αは信号強度の関数とな
る場合もあるので、このようなときは基準信号印加部7
7で印加する基準信号として信号強度が変化するものを
用い、信号強度に対する感度補正係数αを求めて用いれ
ばよい。
【0071】 α=S1(tr)/S2(tr) …(14) 但し、trは、基準信号を印加した時刻である。
【0072】 Sa(t)=S1(t)−α×S2(t) …(15) 感度補正係数αを求めるための基準信号は、印加タイミ
ングをあらかじめ決めておいてもよいが、検出対象とす
る物理現象を検出した直後に印加し、その時点での感度
補正係数αを求めるようにすると、経時変化による誤差
を小さくすることができる。
【0073】これらの感度補正方法は、以下に述べるさ
らに他の実施の形態についても同様に適用できる。
【0074】検出装置151から検出対象の物理現象の
作用位置までの光ファイバ1a、1bにおいて、検出対
象としている物理量による偏波状態の変化以外の変化
(例えば温度変化によるもの)の影響で、検出対象の物
理現象が作用したときの偏波状態への変換効率が変化す
ることが考えられる。
【0075】この場合の対策としては、図4の検出装置
152に示すように、光源30の出力光がセンサ用光フ
ァイバ1aに入射する前や、光源31の出力光が光合分
波器71に入射する前に、偏波状態(偏向角や位相)を
周波数f1で変調する偏波状態変調器33及び偏波状態
変調器33aを通す構成とすればよい。尚、図4は本発
明の分布型導波路センサの他の実施の形態を示すブロッ
ク図である。
【0076】偏波状態変調器33としては、ファラデー
素子に磁界を印加したものやポッケルス素子に電界を印
加したものを用いて、磁界や電界を時間的に変化させる
ことで任意の偏波状態変調を行うことができる。このと
き、偏波状態変調周波数f1を検出対象の信号の周波数
範囲fsl〜fshに対しf1>fshとし、信号受信
時に例えば周波数範囲(f1+fsl)〜(f1+fs
h)のバンドパスフィルタを通過させることによりセン
サ用光ファイバ1a、1bに作用する物理量の時間の変
化をリアルタイムで検出することができる。
【0077】すなわち、光受信器241x、241y、
242x、242yの出力信号を、例えば周波数範囲
(f1+fsl)〜(f1+fsh)のバンドパスフィ
ルタ271x、271y、272x、272yを通して
から受信信号処理部251、252に入力するようにす
ればよい。
【0078】このようにすることで、温度変化等検出対
象以外の偏波変動により光ファイバ1a、1b中で検出
対象の物理現象が電磁波に作用したときの偏波状態変化
への変換効率が変化する場合でも、物理現象の作用位置
に到達する光ファイバ伝搬光の偏波状態は、常に,周波
数f1で変調されているため、変換効率のよい状態での
信号変換が周波数f1に同期して行われる。このため変
換効率の変動を受けずにセンサ用光ファイバ1a,1b
に作用する物理量の時間変化をリアルタイムで検出する
ことができる。
【0079】また、検出対象の物理現象の作用により偏
波状態が変化を受けた位置から検出装置151までの光
ファイバ1a、1bで、検出対象としている物理現象以
外の温度変化などによる偏波状態の変化の影響で、測定
系221、222での偏波状態変化の検出感度が変化す
ることも考えられる。
【0080】この場合の対策としては、図4の検出装置
152に示すように検出装置152内の偏光ビームスプ
リッタ261、262の手前に光ファイバ1bからの伝
搬光の偏波状態(偏向角や位相)を周波数f2で変調す
る偏波状態変調器34を通す構成にすればよい。
【0081】偏波状態変調器34としては、ファラデー
素子に磁界を印加するものやポッケルス素子に電界を印
加するものなどを用い、磁界や電界を時間的に変化させ
ることで任意の偏波状態変調を行うことができる。この
とき、偏波状態変調周波数f2を検出対象の信号の周波
数範囲fsl〜fshに対しf2>fshとし、信号受
信時に例えば周波数範囲(f2+fsl)〜(f2+f
sh)のバンドパスフィルタを通過させることによりセ
ンサ用光ファイバ1a、1bに作用する物理量の時間の
変化をリアルタイムで検出することができる。
【0082】すなわち、光受信器241x、241y、
242x、242yの出力信号を例えば周波数範囲(f
2+fsl)〜(f2+fsh)のバンドパスフィルタ
271x、271y、272x、272yを通してから
受信信号処理部251、252に入力するようにすれば
よい。
【0083】このようにすると、光ファイバ1a,1b
中で検出対象以外の温度変化などによる偏波変動により
検出対象の物理現象が作用したときの偏波状態変化の検
出感度が変化する場合でも、測定系221、222に到
達する光ファイバ伝搬光の偏波状態は、常に周波数f2
で変調されているため、検出感度のよい状態での信号変
換が周波数f2に同期して行われ検出感度の変動を受け
ずにセンサ用光ファイバ1a、1bに作用する物理量の
時間変化をリアルタイムで検出することができる。
【0084】光源出力側での周波数f1の偏波状態変調
と光受信器側での周波数f2の偏波状態変調の両方を行
った場合には、バンドパスフィルタ271x、271
y、272x、272yの通過周波数帯域を例えば周波
数範囲(f1+f2+fsl)〜(f1+f2+fs
h)に設定すればよい。
【0085】偏波状態の変動による検出感度の変化を抑
制する目的で検出装置に戻ってきた光ファイバ伝搬光に
偏波状態変調器を通し、偏波状態変調器での変調効果が
充分で偏波変動の影響をほぼ完全になくすことができる
場合には、測定系221及び測定系222を簡略化する
ことができる。すなわち、図4で偏光ビームスプリッタ
261、262の代わりに構成の簡単な偏光子を用い、
光受信器241y、バンドパスフィルタ271y、受信
信号処理部251、光受信器242y、バンドパスフィ
ルタ272y及び受信信号処理部252を省略した構成
とすることができる。
【0086】なぜならば、偏波変動の影響が無い場合に
は光受信器241x、バンドパスフィルタ271xから
出力される信号と光受信器241y、バンドパスフィル
タ271yから出力される信号が同じになり、片方だけ
で波形S1(t)を求めることができ、同様に光受信器
242x、バンドパスフィルタ272xから出力される
信号と光受信器242y、バンドパスフィルタ272y
から出力される信号が同じになり、片方だけでS2
(t)を求めることができるからである。
【0087】これらの検出特性を安定化する方法は、以
下に述べる偏波状態の変化を利用する他の実施の形態に
も適用できる。
【0088】これまでに述べた実施の形態では、往路と
復路の2本の導波路を平行に敷設する構成であったが、
図5に示すように往路と復路の導波路に同一の導波路を
用いてもよい。図5は本発明の分布導波路センサの他の
実施の形態を示すブロック図である。
【0089】この場合、往路と復路に共通して用いてい
る導波路部分の両端に、例えば光サーキュレータ73、
74を用いることにより構成できる。光源30から出射
した光は光サーキュレータ74を介して光ファイバ1に
入射し、遠端で光サーキュレータ73を介して光合波器
71に導かれる。また、光合波器71の出力は光サーキ
ュレータ73を介して光ファイバ1に入射し、検出装置
100内で光サーキュレータ74を介して光分波器70
に導かれる。
【0090】このような構成とすると、光サーキュレー
タ74などの光路の選択や分岐をする部品が必要となる
が、導波路の本数が1本でよい点や、往路と復路で全く
同一の物理現象が作用する点で往路と復路とを別々の導
波路で構成する場合と比べて有利である。このことは、
以下に述べるさらに他の実施の形態についても同様に適
用できる。
【0091】これまでに述べた実施の形態では、導波路
に作用する物理現象によってその状態が変化し導波路内
を進行波として伝搬する電磁波を検出するために、導波
路を伝搬する電磁波の偏波状態の変化を利用していた
が、従来例と同様に、物理現象により導波路を伝搬する
電磁波に生じる電磁波の強度変化などを利用する場合に
も本発明を適用できる。このことは、以下に述べる他の
実施の形態についても同様である。
【0092】これまでに述べた実施の形態では、往路を
伝搬する電磁波と復路のみを伝搬する電磁波の区別を行
うために、電磁波の周波数(光の波長)の違いを用いて
いたが、以下に述べるように電磁波の強度変調方法の違
いを用いて往路を伝搬する電磁波と復路のみを伝搬する
電磁波の区別を行うこともできる。
【0093】図6は本発明の分布型導波路センサの他の
実施の形態を示すブロック図である。
【0094】同図おいて往路を伝搬する電磁波と復路の
みを伝搬する電磁波の区別を行うために、電磁波の強度
変調方法の違いを用いる方法の一構成例を示す。図1に
示した実施の形態との相違点は、検出装置154内の光
源30を強度変調信号発生器38からの信号(例えば一
定周波数f3(変調無し、すなわち、f3=0であって
もよい))で強度変調し、遠端の光源31(波長は光源
30と同じであってもよい)を強度変調信号発生器39
からの信号(例えば一定周波数f4)で強度変調し、遠
端部での光ファイバ1aからの伝搬光と光源31の光を
光方向性結合器75を介して光ファイバ1bに接続して
いる点と、検出装置100内の光受信器241x、24
1yの出力側に中心周波数f3のバンドパスフィルタ2
71xa、271ya及び中心周波数f4のバンドパス
フィルタ271xb、272ybを接続している点であ
る。
【0095】往路区間の光ファイバ1aには強度変調周
波数f3の光が伝搬し、復路区間の光ファイバ1bには
強度変調周波数f3の光及びf4の光が伝搬する。光受
信器241x、241yで電気信号に変換した後に中心
周波数f3のバンドパスフィルタ271xa,271y
aを通した信号を受信信号処理部251に入力すること
にすると、受信信号処理部251には、往路の伝搬光の
時間変化と復路の伝搬光の時間変化の重畳された時間変
化に対応し、直交するx、y偏波の受信信号が入力され
ることになる。
【0096】従って、受信信号処理部251からは往路
及び復路を共通して伝搬する電磁波の波形S1(t)が
得られることになる。
【0097】光受信器241x、241yで電気信号に
変換した後に中心周波数f4のバンドパスフィルタ27
1xb、271ybを通した信号を受信信号処理部25
2に入力することにすると、受信信号処理部252には
復路の伝搬光の時間変化のみに対応する直交するx、y
偏波の受信信号が入力されることになる。従って、受信
信号処理部252からは復路のみを伝搬する電磁波の時
間変化S2(t)が得られることになる。
【0098】これ以降の波形分離部80及び信号認識部
53での処理は、先に説明した実施の形態と同様であ
る。
【0099】これまでに述べた実施の形態では、往路を
伝搬する電磁波と復路のみを伝搬する電磁波の区別を行
うために、電磁波の周波数(光の波長)や電磁波の強度
変調方法の違いを用いていたが、以下に述べるように電
磁波の偏波状態の違いを用いて往路を伝搬する電磁波と
復路のみを伝搬する電磁波の区別を行うこともできる。
【0100】図7は本発明の分布型導波路センサの他の
実施の形態を示すブロック図である。
【0101】同図に示す分布型導波路センサは、往路を
伝搬する電磁波と復路のみを伝搬する電磁波の区別を行
うために、電磁波の偏波状態を異なる変調方法で行うも
のである。図1に示した実施の形態との相違点は、検出
装置155に示すように光源30の出力に偏波状態変調
器33を挿入し、例えば一定周波数f5(変調無し、す
なわち、f5=0であってもよい)で偏波状態(偏向角
や位相)の変調を行い、遠端の光源32(波長は光源3
0と同じであってもよい)の出力に偏波状態変調器34
を挿入し、例えば一定周波数f6で偏波状態(偏向角や
位相)の変調を行っており、遠端部で光ファイバ1aか
らの伝搬光と光源31の光を光方向性結合器75を介し
て光ファイバ1bに接続している点と、検出装置155
内の光受信器241x、241yの出力側に中心周波数
f5のバンドパスフィルタ271xa、271ya及び
中心周波数f6のバンドパスフィルタ271xb、27
1ybを接続している点である。
【0102】往路区間の光ファイバ1aには偏波状態変
調周波数f5の光が伝搬し、復路区間の光ファイバ1b
には偏波状態変調周波数f5の光及びf6の光が伝搬す
る。従って、光受信器241x、241yで電気信号に
変換した後に中心周波数f5のバンドパスフィルタを通
した信号を受信信号処理部251に入力することにする
と、受信信号処理部251には往路の伝搬光の時間変化
と復路の伝搬光の時間変化の重畳された時間変化に対応
する直交するx、y偏波光の受信信号が入力されること
になる。従って、受信信号処理部251からは往路及び
復路を共通して伝搬する電磁波の波形S1(t)が得ら
れることになる。
【0103】光受信器241x、241yで電気信号に
変換した後に中心周波数f6のバンドパスフィルタを通
した信号を受信信号処理部252に入力することにする
と、受信信号処理部252には復路の伝搬光の時間変化
のみに対応する直交する偏波光の受信信号が入力される
ことになる。従って、受信信号処理部252からは復路
のみを伝搬する電磁波の時間変化S2(t)が得られる
ことになる。
【0104】これ以降の波形分離部80及び信号認識部
53での処理は、先に説明した実施の形態と同じであ
る。
【0105】本実施の形態は、検出性能の安定化のため
に光源の出力光の偏波状態を変調した図4に示した実施
の形態と類似しているが、近端側の光源と遠端側の光源
の出力部での偏波変調周波数が異なる点が図4に示した
実施の形態と異なる。しかし本実施の形態では、図4に
示した実施の形態で光源側で偏波状態を変調したのと同
様に光源から検出対象の物理現象がセンサ用光ファイバ
に作用する位置までの検出対象以外の偏波変動による変
換効率の変化を抑制する効果を持つ点では同じであり、
近端側の光源と遠端側の光源の波長を指定する必要がな
い点では本実施の形態の方が有利である。また、本実施
の形態でも受信側の偏向ビームスプリッタ261の手前
に偏波状態変調器を挿入することにより検出対象の物理
現象が作用した位置から検出装置までの光ファイバ1
a、1bで検出対象としている物理現象以外の偏波変動
による検出感度の変化を抑制する効果を持たせることが
できることは明らかである。
【0106】図8は本発明の分布型導波路センサの他の
実施の形態を示すブロック図の一部である。
【0107】電磁波の偏波状態の違いを用いて往路を伝
搬する電磁波と復路のみを伝搬する電磁波を区別する方
法を適用したものである。先の実施の形態との相違点
は、復路を伝搬させる光を、往路を伝搬してきた光の一
部を用いて偏波状態変調を行うようにした点である。
【0108】光ファイバ1aの遠端側に光分方向性結合
器76を接続し、他の光方向性結合器75を介してその
まま復路の光ファイバ1bに入射させる光と、偏波解消
器35、偏光子36、偏波状態変調器37を経由して光
方向性結合器75を介して光ファイバ1bに入射させる
光とに分ける。水晶偏向解消板やコルニュー・シュード
・デポラライザーなどの偏波解消器35を通すことによ
り、偏向度の低い光に変換し、偏波状態変調器37では
光源30の出力部の偏波変調器33での変調方法(例え
ば一定周波数f5での変調)と異なる変調方法(例えば
一定周波数f6での変調)で偏波状態(偏向角や位相)
の変調を行う。これ以外の点は、先に述べた偏波状態変
調周波数で往路を伝搬する電磁波と、復路のみを伝搬す
る電磁波の区別を行う実施の形態と同様である。
【0109】これまでに述べた実施の形態では、復路用
の導波路には往路を伝搬する電磁波が伝搬する方法を適
用したものであったが、以下に述べるように復路用の導
波路をもう1本別に設け、少なくとも1本の復路用導波
路には往路を伝搬する電磁波が伝搬しない構成でもよ
い。
【0110】図9は本発明の分布型導波路センサの他の
実施の形態を示すブロック図である。
【0111】同図に示すように、3本の導波路1a、1
b、1cが並行して布設されており、この内の1本を往
路用、他の2本を復路用として用い、往路用の導波路1
aが復路用導波路1bと遠端で光学的に接続されてお
り、他の復路用導波路1cは往路用導波路1aと光学的
に接続されていない。図1に示した実施の形態と異なる
点は、往路用光ファイバ1aが遠端で光合波器を介さず
に直接復路用光ファイバ1bに接続され光ファイバ1b
が検出器側で直接偏光ビームスプリッタ261に接続さ
れている点と、光ファイバ1cが追加され遠端で光源3
1が接続され近端で偏光ビームスプリッタ262に接続
されている点である。
【0112】また、光源30の波長と光源31の波長と
は同じでもよく、光ファイバ1aに入射する光と、光フ
ァイバ1cに入射する光の強度変調状態や偏波変調状態
も同じであってもよい。
【0113】同図に示す構成でも、光源30から出射さ
れ往路及び復路を伝搬した信号波形S1(t)及び復路
のみを伝搬した信号波形S2(t)は、図1に示した実
施の形態と同様に、それぞれ、受信信号処理部251、
252の出力として得ることができる。これ以降の波形
分離部80及び信号認識部53での処理も図1に示した
実施の形態と同じである。
【0114】(使用方法、応用システムなど)OPGW
を有する架空送電線路の落雷位置標定を行う方式とし
て、OPGWに流れる落雷電流により生じる磁界がOP
GW内蔵光ファイバ伝搬光の偏波面回転を生じさせるこ
とを利用する方式が提案されているが、本発明をこの応
用に適用することにより落雷電流波形が複雑で従来方法
での標定が困難な場合にも落雷位置標定を行えるように
なる。
【0115】この場合、検出対象信号の周波数帯域は直
流から数10kHz程度であるので、光源出力及び光受
信前での偏波状態変調周波数を例えばf1=f2=10
0kHzとし、光受信器後段のバンドパスフィルタの通
過周波数を200kHz〜300kHzとすることによ
り、温度変化などの影響での偏波変動に起因する検出特
性変化を抑制した信号検出を行うことができる。
【0116】音波や振動が光ファイバに印加された位置
や時間を求める場合は、音波や振動の継続時間が光ファ
イバ伝搬光の伝搬時間と比べて長いために、従来の分布
型導波路センサでは往路と復路に生じた伝搬光の変化を
分離することができなかったが、本発明をこの応用に適
用することにより、往路と復路に生じた伝搬光の変化を
分離し音波や振動が光ファイバに印加された位置や時間
を求めることが可能となる。
【0117】導波路の、任意の位置、あるいは、あらか
じめ定めた複数の特定点に作用する物理現象の検出を、
導波路に作用する物理現象によってその状態が変化し導
波路内を進行波として伝搬する電磁波を検出することに
より行う分布型導波路センサにおいて、スポット型の
(例えば電流)センサを複数個直列に接続して用いるこ
とが従来提案されていたが、本発明を適用することによ
り従来では対応できなかった複雑な物理現象の時間変化
に対しても対応できるようになる。
【0118】以上要するに本発明によれば、センサ用光
ファイバの両端に検出装置を設ける必要がない。両端の
検出装置間での時刻合わせやデータの送受信が必要な
い。導波路に作用した物理現象の継続時間が長かった
り、物理現象の作用により生じる導波路を伝搬する電磁
波の状態変化波形が複雑な形状であり、電磁波検出手段
で検出した往路を伝搬するときに物理現象による作用を
受けた波形と、復路を伝搬するときに物理現象の作用を
受ける波形が時間的に重なる場合でも、検出信号に基づ
き物理現象の発生位置、種類や大きさ等を検出すること
のできる分布型導波路センサが実現できる。
【0119】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、次のよう
な優れた効果を発揮する。
【0120】少なくとも1つの復路を伝搬する電磁波
に、往路を伝搬する電磁波の他にこの電磁波と区別でき
る他の電磁波を含ませたことにより、物理現象の継続時
間が長かったり、物理現象によって変化した電磁波の波
形が複雑な場合であっても物理現象の発生位置、種類や
大きさ等を検出することのできる分布型導波路センサの
提供を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の分布型導波路センサの一実施の形態を
示すブロック図である。
【図2】図1に示した実施の形態の動作を説明するため
の図である。
【図3】本発明の分布型導波路センサの他の実施の形態
を示すブロック図である。
【図4】本発明の分布型導波路センサの他の実施の形態
を示すブロック図である。
【図5】本発明の分布型導波路センサの他の実施の形態
を示すブロック図である。
【図6】本発明の分布型導波路センサの他の実施の形態
を示すブロック図である。
【図7】本発明の分布型導波路センサの他の実施の形態
を示すブロック図である。
【図8】本発明の分布型導波路センサの他の実施の形態
を示すブロック図の一部である。
【図9】本発明の分布型導波路センサの他の実施の形態
を示すブロック図である。
【図10】分布導波路型センサの従来例を示す図であ
る。
【図11】図10に示した両光受信器で検出される信号
の波形を示す図である。
【図12】分布導波路型センサの従来例を示す図であ
る。
【図13】図12に示した光受信器の出力と時間との関
係を示す図である。
【図14】分布導波路型センサの従来例を示す図であ
る。
【図15】図14に示した分布型導波路センサで検出さ
れる波形の説明図である。
【図16】図14に示した従来例の動作を説明するため
の図である。
【符号の説明】
1a、1b 光ファイバ 30、31 光源 53 信号認識部 70、71 光合分波器 80 波形分離部 150 検出装置 221、222 測定系 251、252 受信信号処理部 261、262 偏光ビームスプリッタ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年7月11日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】光受信器42xと光受信器42yとは、互
いに直交する偏波軸の出力であり、時刻t0から時刻t
1までは両方とも略一定値であり、時刻t1から変化し
ている。これらの変化している部分の波形は異なるが、
変化開始時刻は同じである。このことは、光受信器41
x、41yの出力についても同様である。従って、光受
信器42xの出力S42x(t)及び光受信器42yの
出力S42y(t)のいずれか一方又は両方の平均値や
差分値から時刻t1を求め、光受信器41xの出力S4
1x(t)及び光受信器41yの出力S41y(t)の
いずれか一方又は両方の平均値や差分値から時刻t2を
求め、式(3)、(4)から物理現象がセンサ用光ファ
イバ1に作用した地点Pまでの距離及び時刻t0を推定
することができる。光源31、32の出力の変動等によ
り検出対象の物理現象以外の要因で光受信器41x、4
1y、42x、42yの出力が変動することも考えられ
る。このような場合には、光受信器41x、41y、4
2x、42yの出力を例えば式(5)又は式(6)を用
いて、それぞれ直交する偏波の受信結果の2乗和の平方
根などの値(S41(t)、S42(t))に変換して
用いることで出力の変動による影響を避けることができ
る。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0057
【補正方法】変更
【補正内容】
【0057】また、測定系222に導かれた光は、偏光
ビームスプリッタ262でそれぞれ偏波軸が直交するx
偏波とy偏波に分けられ、それぞれ光受信器242x、
242yで電気信号に変換され、それぞれの受信波形S
2x(t)及び受信波形S2y(t)が受信信号処理部
252に入力される。両受信信号処理部251、252
で、例えば式(5)、式(6)と同様にして、直交する
偏波の受信結果の2乗和の平方根などの波形S1(t)
及び波形S2(t)が得られる。波形S1(t)は、光
源30から出射した波長λ1の光が光ファイバ1a、1
bを経由して受信された信号であり、波形S2(t)
は、光源31から出射した波長λ2の光が光ファイバ1
bを経由して受信された信号である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0061
【補正方法】変更
【補正内容】
【0061】光源31から出射された波長λ2の光は、
光ファイバ1bを伝搬中の時刻t0に前述した物理現象
の作用をLx地点で受ける。波長λ2の光はこの後、検
出装置までの距離Lxを伝搬した後、測定系222で直
交する2つの偏波成分の時間変化が電気信号に変換さ
れ、式(5)や式(6)と同様に信号処理され図2
(c)に示す波形が得られる。Lx地点から検出装置1
50まで光が伝搬する時間t10(=t1−t0)だけ
遅延して図2(a)に示す信号の波形と同じ形状の波形
が得られる。t1ψは光ファイバ中の光速をvとしたと
きに式(10)で示される。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0120
【補正方法】変更
【補正内容】
【0120】少なくとも1つの復路を伝搬する電磁波
に、往路を伝搬する電磁波と区別できる他の電磁波を含
ませたことにより、物理現象の継続時間が長かったり、
物理現象によって変化した電磁波の波形が複雑な場合で
あっても物理現象の発生位置、種類や大きさ等を検出す
ることのできる分布型導波路センサの提供を実現でき
る。
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1つの電磁波源が接続される
    と共に往路及び復路を有する導波路内に進行波として伝
    搬する電磁波を検出することにより、物理現象によって
    導波路上に生じる状態変化を検出する分布型導波路セン
    サにおいて、少なくとも1つの復路を伝搬する電磁波
    に、往路を伝搬する電磁波と区別できる他の電磁波を含
    ませたことを特徴とする分布型導波路センサ。
  2. 【請求項2】 上記往路及び上記復路を共通して伝搬す
    る電磁波の時間変化S1(t)を検出する手段と、復路
    のみを伝搬する電磁波の時間変化S2(t)を検出する
    手段とを有し、時間変化S1(t)から時間変化S2
    (t)を差し引くことにより上記物理現象によって往路
    を伝搬する電磁波に生じた時間変化Sa(t)を求め、
    導波路に作用する物理現象により復路を伝搬する電磁波
    に生じた時間変化Sb(t)をS2(t)と等しいとし
    て求める請求項1記載の分布型導波路センサ。
  3. 【請求項3】 2本の導波路が互いに並行して布設され
    ており、この内の1本を往路として用いると共に他の1
    本を復路として用い、これらの導波路が遠端で光学的に
    接続されており、少なくとも往路用導波路の近端側に電
    磁波源が接続され、復路用導波路の近端側に電磁波の時
    間変化検出手段が接続されている請求項1又は2記載の
    分布型導波路センサ。
  4. 【請求項4】 3本の導波路が並行して布設されてお
    り、この内の1本を往路として用いると共に他の2本を
    復路として用い、往路用の導波路が復路用導波路の1本
    と遠端で光学的に接続されており、少なくとも往路用導
    波路の近端側に電磁波源が接続され、2本の復路用導波
    路の近端側に電磁波の時間変化検出手段が接続されてい
    る請求項1又は2記載の分布型導波路センサ。
  5. 【請求項5】 遠端で光学的に接続された往路用の導波
    路と復路用の導波路とが同一である請求項1から4のい
    ずれかに記載の分布型導波路センサ。
  6. 【請求項6】 上記導波路として光ファイバを用いた請
    求項1から5のいずれかに記載の分布型導波路センサ。
  7. 【請求項7】 少なくとも1本の復路用導波路の遠端側
    に、近端側の電磁波源が発生する電磁波と区別すること
    のできる電磁波を発生する電磁波源を有する請求項1か
    ら6のいずれかに記載の分布型導波路センサ。
  8. 【請求項8】 少なくとも1本の復路用導波路の遠端側
    に到達した電磁波の一部の特性を変換する機能を有する
    請求項1から6のいずれかに記載の分布型導波路セン
    サ。
  9. 【請求項9】 電磁波の周波数や電磁波の強度変調方法
    や電磁波の偏波状態変調方法等の違いにより、往路を伝
    搬する電磁波と区別できる電磁波が少なくとも1つの復
    路に伝搬するようにした請求項1から8のいずれかに記
    載の分布型導波路センサ。
  10. 【請求項10】 上記復路の導波路に基準信号印加部を
    設けた請求項1から9のいずれかに記載の分布型導波路
    センサ。
  11. 【請求項11】 上記電磁波源の出力部及び電磁波受信
    器の入力部のいずれかあるいは両方に偏波状態変調器を
    設けた請求項1から10のいずれかに記載の分布型導波
    路センサ。
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