JP2018186473A - 光変動位置測定装置、光変調変換器および光変動位置測定方法 - Google Patents

光変動位置測定装置、光変調変換器および光変動位置測定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】光伝送路上の光変動位置を正確に測定できること。
【解決手段】光伝送路Fの一端に配置される光変動位置測定装置100は、連続発振する光を光伝送路Fの一端に入射させて、光伝送路F上で発生した第一の物理量の光変動を光伝送路Fの他端に伝搬させる光源101と、光伝送路Fの他端に設けられた光変調変換器150により第一の物理量の光変動が第二の物理量の光変動に変換されて折り返された光を、光伝送路Fの一端で検出し、検出した光の第一の物理量の光変動と、第二の物理量の光変動と、の時間変動を比較して光伝送路F上で発生した光変動位置を計算する処理部と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、光ファイバの伝送路上で生じる光変動位置を測定する光変動位置測定装置、光変調変換器および光変動位置測定方法に関する。
伝送中に生じる急激な光変動は、受信感度を劣化させ通信エラーを招くため、光変動が発生した位置を特定し、問題に対処する必要がある。例えば、OTDR(Optical Time Domain Reflectometer)を用いることにより、光ファイバの損失発生位置を測定できる。しかし、OTDRでは瞬時的な変動や、損失を伴わない光変動の位置を特定することはできない。
また、光ファイバの一端から光を入力し、光ファイバの他端で折り返し、一端側で出力光の状態をモニタすることで、往路で生じる光変動と、復路で生じる光変動の時間差から光変動位置を特定する技術がある(例えば、下記特許文献1,2参照。)。
特開平08−136607号公報 特開平10−148654号公報
しかしながら、往路の光ファイバで生じる光変動と、復路の光ファイバで生じる光変動と、を時間分解できないと測定ができない。往路で生じる光変動と、復路で生じる光変動とが重なった場合には往路と復路の光変動を分解できず、測定が行えなかった。
一つの側面では、本発明は、光伝送路上の光変動位置を正確に測定できることを目的とする。
一つの案では、光変動位置測定装置は、光伝送路の一端に配置される光変動位置測定装置であって、前記光伝送路上で発生した第一の物理量の光変動を前記光伝送路の他端に伝搬させる連続発振の光を前記光伝送路の一端に入射させる光源と、前記光伝送路の他端に設けられた光変調変換器により前記第一の物理量の光変動が第二の物理量の光変動に変換されて折り返された光を、前記光伝送路の一端で検出する受光素子と、前記受光素子により検出した前記光の前記第一の物理量の光変動と、前記第二の物理量の光変動と、の時間変動を比較して前記光伝送路上で発生した光変動位置を計算する処理部と、を有することを要件とする。
一つの実施形態によれば、光伝送路上の光変動位置を正確に測定できる。
図1は、実施の形態1にかかる光変動位置測定装置を含む全体構成例を示す図である。 図2は、実施の形態1にかかる光変動位置測定装置の処理部のハードウェア構成例を示す図である。 図3は、実施の形態1にかかる光変動位置測定装置を含むシステムの動作例を示すフローチャートである。 図4は、実施の形態2にかかる光変動位置測定装置を含む全体構成例を示す図である。 図5は、実施の形態2にかかる光変調変換器の構成例を示す図である。 図6は、実施の形態3にかかる光変動位置測定装置を含む全体構成例を示す図である。 図7は、実施の形態3にかかる光変調変換器の構成例を示す図である。 図8は、実施の形態3にかかる光変調変換器の他の構成例を示す図である。 図9は、実施の形態4にかかる光変動位置測定装置を含む全体構成例を示す図である。 図10は、実施の形態4にかかる光変調変換器の構成例を示す図である。 図11は、実施の形態4にかかる光変調変換器の他の構成例を示す図である。 図12は、実施の形態4にかかる光変調変換器のさらに他の構成例を示す図である。 図13は、実施の形態5にかかる光変動位置測定装置を含む全体構成例を示す図である。 図14は、実施の形態5にかかる光変調変換器の構成例を示す図である。 図15は、実施の形態5にかかる光変調変換器の他の構成例を示す図である。 図16は、実施の形態5にかかる光変動位置測定装置の他の構成例を示す図である。 図17は、実施の形態6にかかる光変動位置測定装置を含む全体構成例を示す図である。 図18は、実施の形態6にかかる光変調変換器の構成例を示す図である。 図19は、実施の形態7にかかる光変動位置測定装置の光電界取得部の構成例を示す図である。 図20は、図19の光電界取得部の各部の動作内容を示すフローチャートである。 図21は、実施の形態7にかかる光変動位置測定装置の光電界取得部の他の構成例を示す図である。 図22は、図21の光電界取得部の各部の動作内容を示すフローチャートである。 図23は、実施の形態7にかかる光変動位置測定装置の光電界取得部のさらに他の構成例を示す図である。 図24は、図23の光電界取得部の各部の動作内容を示すフローチャートである。 図25は、既存技術による光変動位置の測定方法を説明する図である。 図26は、既存技術による光変動位置の観測波形を示す図である。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1にかかる光変動位置測定装置を含む全体構成例を示す図である。図1を用いて本発明の光変動位置測定の全体構成について説明しておく。光変動位置測定のシステムは、光ケーブル(光伝送路)Fの一端側に設けた光変動位置測定装置100と、光ケーブルFの他端側に設けた光変調変換器150と、を含む。
光変動位置測定装置100は、光ケーブルFの一端から往路の光ファイバ(コア)Fsに光を入力させる。光ファイバFsの他端には、光変調変換器150が接続される。光変調変換器150は、往路での光変動の物理量を異なる物理量の光変動に変換する。
光変調変換器150で変換後の光は、光ケーブルFの復路の光ファイバ(コア)Fbに入力される、これにより、往路の光は復路の光として折り返される。復路の光ファイバFbは、光ケーブルFの一端側の光変動位置測定装置100に光を出力する。
ここで、図1に示すように、往路の光ファイバFsと復路の光ファイバFbを光ケーブルFに収容した構成において、何らかの原因により光変動箇所Xで光変動が生じたとする。
光変動位置測定装置100は、往路の光ファイバFsでの物理量の光変動と、受信した復路の光ファイバFbでの別の物理量とを比較する。これにより、光変動位置測定装置100は、光ケーブルFの往路と復路(光ファイバFs,Fb)とで時間的に重なりのある光変動が生じても光変動位置を測定できる。
往路と復路の光ファイバFs,Fbはコアが異なればよく、図1に示したような往路と復路のコアを収容する光ケーブルFであってもよいし、コアごとに異なる光ケーブルでもよい。光ファイバの種類についても、シングルモードファイバに限らず、マルチコアファイバ、マルチモードファイバにも適用可能である。
光変動位置測定装置100は、光源101、光変調器102、信号源103、光合分波器104、光電界取得部105、物理量計算部106、相互相関計算部107、を含む。
光源101は、所定波長(第一波長λ1)の連続光を出力する。光変調器102は、第一の光変調器(光変調器−1)102aと、第二の光変調器(光変調器−2)102bとを含む。第一の光変調器102aは、信号源103の信号を用いて往路の光ファイバFsに対して光変動位置の検出に用いる物理量(第一の物理量)に対応した光変調を行う。第二の光変調器102bは、信号源103の信号を用いて復路の光ファイバFbを伝送し受信した光の光変動位置の検出に用いる物理量(第二の物理量)に対応した光変調を行う。
光合分波器104は、光ケーブルFの往路の光ファイバFsに光を入射し、復路の光ファイバFbから光を取り出す。光合分波器104は、例えば、光スプリッタ、波長合分波器、光サーキュレータ等を用いることができる。
光電界取得部105は、フォトディテクタ(PD、受光素子)、AD変換器(ADC)等を含み、復路の光ファイバFbから受信した光の光電界量を計算により取得する。物理量計算部106は、光電界取得部105が取得した光電界量に基づき、往路の光ファイバFsでの物理量(第一の物理量)と、復路の光ファイバFbでの物理量(第二の物理量)と、をそれぞれ計算により求める。
相互相関計算部107は、往路の光ファイバFsでの物理量と、復路の光ファイバFbでの物理量と、の相関を計算により求め、この相関に基づき、光変動位置を出力する。光変動位置は、往路の光ファイバFsでの光変動位置と、復路の光ファイバFbでの光変動位置と、を含む。
ここで、各種の光変動に対応する光変動位置測定装置100と、光変調変換器150の光に関連する構成例の概要について説明しておく。以下に説明する各種の光変動への対応例1.〜5.の詳細は、それぞれ後述する各実施の形態で詳細に説明する。
なお、光変動位置測定装置100の光変調器102は、後述するパイロット信号(距離測定基準、すなわち光ケーブルFの一端の距離=0)を示す光変動等を光源101の光に付加する構成である。パイロット信号は、光変調器102により各対応例1.〜5.にそれぞれ対応して光強度、位相、偏波、周波数のいずれかの光変動の成分を有する。また、光変調器102を設けることにより、光信号を安定化できる。なお、光源101の光を直接、往路の光ファイバFsに入力し、光変調器102を設けない構成としてもよい。光変調変換器150側においても、光変調器102を設けることで、同様にパイロット信号(光ケーブルFの他端を示す距離=L)を付加することができる。
1.偏波変動への対応
光変動位置測定装置100の光源101は、単一偏波の連続発振光を出力する。光変調変換器150は、偏波変動を光強度変動に変換する偏光子、光合分波器、光変調器等を含み構成する。偏波変動は、例えば、光ケーブルFの光変動箇所に対する振動や電磁界等の変動を要因として生じる。
2.光強度変動への対応
光変動位置測定装置100の光源101は、波長λ1の連続発振光を出力する。光変調変換器150は、光強度変動を位相変動に変換する非線形光学媒質、波長λ2の光源、光合波器、波長λ2の光を透過する光フィルタ等を含み構成する。光変調器をさらに設けてもよい。光強度変動は、例えば、光ケーブルFの光変動箇所でのマルチコア間(光ファイバFs,Fb間)のクロストークや、マルチモードファイバのモード間クロストーク等を要因として生じる。
3.PDL(Polarization Dependent Losses:偏波依存損失)変動への対応
光変動位置測定装置100の光源101(第一の光変調器102a)は、波長λ1の水平偏波Hおよび垂直偏波Vの連続発振光を偏波多重して出力する。光変調変換器150は、偏波ビームスプリッタ、水平偏波Hと垂直偏波Vの光強度変動をそれぞれ位相変動に変換する非線形光学媒質、波長λ2の光源、波長λ2の光を透過する光フィルタ、偏波ビームコンバイナ等を含み構成する。光変調器をさらに設けてもよい。PDL変動は、例えば、光ケーブルFの光変動箇所でのマルチコア間(光ファイバFs,Fb間)のクロストークや、マルチモードファイバのモード間クロストーク等を要因として生じる。
4.PMD(Polarization Mode Dispersion:偏波モード分散)変動への対応
光変動位置測定装置100の光源101(第一の光変調器102a)は、波長λ1で水平偏波Hの連続発振光と、波長λ2で垂直偏波Vの連続発振光を偏波多重して出力する。光変調変換器150は、波長分波器、水平偏波Hと垂直偏波Vそれぞれに設けた偏光子、波長合波器等を含む。光変調器をさらに設けてもよい。
5.周波数変動への対応
光変動位置測定装置100の光源101(第一の光変調器102a)は、単一波長λ1の連続発振光を出力する。光変調変換器150は、波長λ1のみを透過する光フィルタ等を含む。さらに光変調器を設けてもよい。
図2は、実施の形態1にかかる光変動位置測定装置の処理部のハードウェア構成例を示す図である。処理部200は、CPU201、ROM,RAM等のメモリ202、HDD,フラッシュメモリ等の記憶部203、入出力インタフェース(IF)204、を含む。205は各部を接続するバスである。
図1に記載した光電界取得部105、物理量計算部106、相互相関計算部107が行う信号(データ)処理の各機能は、図2のCPU201がメモリ202に格納された制御プログラムを実行し、メモリ202の一部を作業領域に使用することで実現できる。また、CPU201は、記憶部203をメモリ202の拡張領域やバックアップ領域として使用する。入出力インタフェース(IF)204は、復路の光ファイバFbで受信した第一および第二の物理量を含む第二の光変調器102bが出力するデータを入力する。また、CPU201がデータ処理した後の光変動位置のデータを出力する。
なお、CPU201へのデータ入力側(例えば、第二の光変調器102bに出力)にはAD変換器を設け、アナログ−デジタル変換を行いデータを取り込む。また、CPU201からのデータ出力側には、出力対象の入力形式に対応して適宜DA変換器を設けてもよい。
図3は、実施の形態1にかかる光変動位置測定装置を含むシステムの動作例を示すフローチャートである。図1に示した光変動位置測定装置100が行う動作例と、光変調変換器150での動作例を示す。
初めに、光変動位置測定装置100は、光源101から連続発振光を出力する(ステップS301)。次に、光変動位置測定装置100は、第一の光変調器(光変調器−1)102aにより、光源101の出射光に、測定基準である光ケーブルFの一端(距離=0)を示す光変動のパイロット信号を付加する(ステップS302)。これにより、光変動位置測定装置100から出力された光は光ケーブルF(往路の光ファイバFs)を伝送する(ステップS303)。
光変調変換器150は、往路の光ファイバFsを伝送した際の光の第一の物理量の変動を第二の物理量の変動に変換する(ステップS304)。光変調変換器150に光変調器(後述する第三の光変調器102c)を設けた場合、光変調器は、光ケーブルFの他端(距離=L)を示す光変動のパイロット信号を付加し、また、受信した光の雑音レベルの光変動を安定化する制御を行う。光変調変換器150が出力する変換後の光は、光ケーブルF(復路の光ファイバFb)を伝送する(ステップS305)。
次に、光変動位置測定装置100は、第二の光変調器(光変調器−2)102bにより、光ケーブルF(復路の光ファイバFb)を介して受信した光の雑音レベルの光変動を安定化する制御を行う(ステップS306)。
次に、光変動位置測定装置100は、光電界取得部105(CPU201)により、受信した光に含まれる光電界を取得する(ステップS307)。次に、光変動位置測定装置100は、物理量計算部106(CPU201)により、光電界から第一の物理量と第二の物理量をそれぞれ計算により求める(ステップS308)。
次に、光変動位置測定装置100は、相互相関計算部107(CPU201)により、第一の物理量と第二の物理量の相互相関を計算する(ステップS309)。ここで相互相関計算部107は、第一の物理量と第二の物理量とで異なる伝搬時間差に対応して第二の物理量に所定の遅延量を付加するか否かを判断する(ステップS310)。相互相関計算部107は、第一の物理量に対する第二の物理量の相関が小さい(相関係数<<1)場合には、第二の物理量に所定の遅延量を付加し、ステップS309に戻る処理を繰り返す。一方、相関が大きい(相関係数≒1)と判断された場合には、相互相関計算部107は、付加した遅延量に基づき光変動発生位置を計算する(ステップS311)。
この後、光変動位置測定装置100の相互相関計算部107は、光変動発生位置=光ケーブルFの長さであるかを判断する(ステップS312)。光変動発生位置が光ケーブルFの長さ(距離L)であれば(ステップS312:Yes)、パイロット信号による光変動であり、光ケーブルF全体に対する光変動を探索したこととなり、光ケーブルFでの「光変動なし」と判断する(ステップS314)。光変動発生位置が光ケーブルFの長さでなければ(ステップS312:No)、光ケーブルF内の「相関係数の大きくなる箇所で光変動あり」と判断する(ステップS313)。以上により、一連の光変動位置の測定処理を終了する。
なお、ステップS312の処理において、相互相関計算部107は、第一の光変調器(光変調器−1)102aと、第二の光変調器(光変調器−2)102bに同じパイロット信号を入力したとする。この場合、光ケーブル長Fに対応する遅延量でも相関係数1となり、相互相関計算部107は、光変動位置は光ケーブルFの一端(距離=0)を示すものと判断する。
以上説明した実施の形態1によれば、光ファイバの往路上での光変動位置と光ファイバの復路上での光変動位置とを異なる物理量を用いて測定する。これにより、往路と復路とで光変動の測定に用いる物理量が異なるため、往路と復路とで光変動位置が重なった場合であっても、往路の光変動位置と復路の光変動位置とをそれぞれ測定できるようになる。
光変動位置は、光ファイバの一端から第一の物理量に対応した光を入力させ、光ファイバの他端に設けた光変調変換器により第一の物理量を第二の物理量に変換することにより、光ファイバ上で生じた光変動位置を測定できるようになる。また、簡単な構成で光ファイバの一端側にて容易に光変動位置を測定できるようになる。
以下、上述した各光変動への対応の構成例1.〜5.について、各実施の形態を用いて詳細に説明する。
(実施の形態2)
図4は、実施の形態2にかかる光変動位置測定装置を含む全体構成例を示す図である。図4において、実施の形態1(図1)と同一の構成部には同一の符号を付し、光変動位置測定装置100の内部構成は一部省略してある。
実施の形態2は、上述した1.偏波変動に対応する構成例であり、光ケーブルFの往路の光ファイバFsの光変動箇所Xで生じた偏波変動を光変調変換器150で光強度変動に変換する。そして、光変動位置測定装置100は、復路の光ファイバFbを介して戻る光に含まれる往路分の光強度変動と、復路の光ファイバFbの光変動箇所Xで生じた偏波変動と、を受信する。光源101は、単一偏波の連続発振光(所定波長λ1)を出力する。
図5は、実施の形態2にかかる光変調変換器の構成例を示す図である。光変調変換器150は、偏光子を用いて構成できる。このほか、図5に示すように、光変調変換器150は、往路の光ファイバFsと復路の光ファイバFbに接続された光合分波器501と、第三の光変調器(光変調器−3)102cと、偏光子502と、を含み構成することもできる。
往路の光ファイバFsで伝送された光は、光合分波器501で分波され、第三の光変調器102cに入力される。第三の光変調器102cは、光にパイロット信号を付加するとともに、受信した往路の光の雑音レベルの光変動を安定化する制御を行う。偏光子502は、光の偏波変動を光強度変動に変換する。変換された光は、復路の光ファイバFbに入力する。
そして、図4に戻り、光ケーブルFの光変動箇所Xで光変動が生じたとする。図4の(a)は、光ケーブルFの他端において、光変調変換器150に入力される物理量の状態を示す図表である。縦軸は光強度および偏波状態(偏波の変化量)、横軸は時間である。光変動箇所Xで光変動が発生した時期に対応して偏波変動が生じる(ピークtx)。
図4の(b)は、光ケーブルFの他端の光変調変換器150が出力する物理量の状態を示す図表である。光変調変換器150により、偏波変動は、光強度変動に変換され、光変動箇所Xで光変動が発生した時期に対応して光強度が変動する(ピークtx)。
図4(c)は、光ケーブルFの一端において、光変動位置測定装置100に入力される復路の光ファイバFbに含まれる物理量の状態を示す図表である。光変動位置測定装置100には、物理量として、光の光強度変動と偏波変動が入力される。ここで、往路の光ファイバFsでの光伝搬と、復路の光ファイバFbでの光伝搬では、光ファイバFs,Fbによる光の折り返し分(距離)に相当する伝搬時間差Tが生じる。
光変動箇所Xに対応した光強度変動の時期(ピーク)はt1であり、光強度変動の期間はT1である。光変動箇所Xに対応した偏波変動の時期(ピーク)はt2であり、偏波変動の期間はT2である。
そして、図4(c)に示すように、光強度変動の期間T1と、偏波変動の期間T2が重なった場合でも、光変動位置測定装置100は、異なる物理量である光強度変動と、偏波変動を用いるため、これら異なる物理量に基づいてそれぞれの光変動位置を測定できる。ここで、光変動が生じている期間(T1+T2)が光変動位置測定装置100(処理部200)が有する距離分解能よりも大きい場合でも、光変動位置を測定できる。
以上説明したように、往路の光ファイバFsで生じた偏波変動を光変調変換器で光強度変動に変換し、光変動位置測定装置は、復路の光ファイバFbの偏波変動をそのまま偏波変動として受信する。そして、これら異なる光強度変動と偏波変動を含む光を受信して光変動位置を求める。このため、往路と復路の偏波変動が時間的に重なっても(上記T1+T2に相当)分解でき、それぞれの光変動位置を測定できるようになる。
(実施の形態3)
図6は、実施の形態3にかかる光変動位置測定装置を含む全体構成例を示す図である。図6において、実施の形態1(図1)と同一の構成部には同一の符号を付し、光変動位置測定装置100の内部構成は一部省略してある。
実施の形態3は、上述した2.光強度変動に対応する構成例であり、光ケーブルF上の光変動箇所Xで生じた光強度変動を光変調変換器150で位相変動に変換する。そして、光変動位置測定装置100は、復路の光ファイバFbを介して戻る光に含まれる往路分の位相変動と、復路の光ファイバFbの光変動箇所Xで生じた光強度変動と、を受信する。光源101は、波長λ1の連続発振光を出力する。
図7は、実施の形態3にかかる光変調変換器の構成例を示す図である。光変調変換器150は、光源701、光合波器702、非線形光学媒質703、光フィルタ704を含む。
光源701は、波長λ2の光(連続発振光)を出力する。光合波器702は、往路の光ファイバFsで伝送された光(光強度変動)と、光源701が出力する光(λ2)とを合波して非線形光学媒質703に出力する。非線形光学媒質703は、光源701の波長λ2の光により、往路の光ファイバFsの光の光強度変動を位相変動の光に変換して出力する。光フィルタ704は、波長λ2の光を透過し、復路の光ファイバFbに入力する。
図8は、実施の形態3にかかる光変調変換器の他の構成例を示す図である。光変調変換器150は、光合分波器801、第三の光変調器(光変調器−3)102c、光源803、光合波器804、非線形光学媒質805、光フィルタ806を含み構成することもできる。
光合分波器801は、往路の光ファイバFsの光を分波して第三の光変調器102cに出力する。第三の光変調器102cは、光にパイロット信号を付加するとともに、受信した往路の光の雑音レベルの光変動を安定化する制御を行う。光源803は、波長λ2の光(連続発振光)を出力する。光合波器804は、往路の光ファイバFsで伝送された光と、光源803が出力する光(λ2)とを合波して非線形光学媒質805に出力する。非線形光学媒質805は、光源803の波長λ2の光により、往路の光ファイバFsの光の光強度変動を位相変動の光に変換して出力する。光フィルタ806は、波長λ2の光を透過し、光合分波器801を介して復路の光ファイバFbに入力する。
そして、図6に戻り、光ケーブルFの光変動箇所Xで光変動が生じたとする。図6の(a)は、光ケーブルFの他端において、光変調変換器150に入力される物理量の状態を示す図表である。縦軸は位相および光強度、横軸は時間である。光変動箇所Xで光変動が発生した時期に対応して光強度変動が生じる(ピークtx)。
図6の(b)は、光ケーブルFの他端の光変調変換器150が出力する物理量の状態を示す図表である。光変調変換器150により、光強度変動は、位相変動に変換され、光変動箇所Xで光変動が発生した時期に対応して位相変動が生じる(ピークtx)。
図6(c)は、光ケーブルFの一端において、光変動位置測定装置100に入力される復路の光ファイバFbに含まれる物理量の状態を示す図表である。光変動位置測定装置100には、物理量として、光の位相変動と光強度変動が入力される。ここで、往路の光ファイバFsでの光伝搬と、復路の光ファイバFbでの光伝搬では、光ファイバFs,Fbによる光の折り返し分(距離)に相当する伝搬時間差Tが生じる。
光変動箇所Xに対応した位相変動の時期(ピーク)はt1であり、位相変動の期間はT1である。光変動箇所Xに対応した光強度変動の時期(ピーク)はt2であり、光強度変動の期間はT2である。
そして、図6(c)に示すように、位相変動の期間T1と、光強度変動の期間T2が重なった場合でも、光変動位置測定装置100は、異なる物理量である位相変動と、光強度変動を用いるため、これら異なる物理量に基づいてそれぞれの光変動位置を測定できる。ここで、光変動が生じている期間(T1+T2)が光変動位置測定装置100(処理部200)が有する距離分解能よりも大きい場合でも、光変動位置を測定できる。
以上説明したように、往路の光ファイバFsで生じた光強度変動を光変調変換器で位相変動に変換し、光変動位置測定装置は、復路の光ファイバFbの光強度変動をそのまま光強度変動として受信する。そして、これら異なる位相変動と光強度変動を含む光を受信して光変動位置を求める。このため、往路と復路の光強度変動が時間的に重なっても(上記T1+T2に相当)分解でき、それぞれの光変動位置を測定できるようになる。
(実施の形態4)
図9は、実施の形態4にかかる光変動位置測定装置を含む全体構成例を示す図である。図9において、実施の形態1(図1)と同一の構成部には同一の符号を付し、光変動位置測定装置100の内部構成は一部省略してある。
実施の形態4は、上述した3.PDL変動に対応する構成例であり、光ケーブルFの往路の光ファイバFsの光変動箇所Xで生じたPDL変動を光変調変換器150で位相変動に変換する。そして、光変動位置測定装置100は、復路の光ファイバFbを介して戻る光に含まれる往路分の位相変動と、復路の光ファイバFbの光変動箇所Xで生じた光強度変動と、を受信する。光源101は、波長λ1の水平偏波Hおよび垂直偏波Vの連続発振光を出力する。偏波多重器901は、波長λ1の水平偏波Hと垂直偏波Vの連続発振光を偏波多重する。
図10は、実施の形態4にかかる光変調変換器の構成例を示す図である。光変調変換器150は、偏波ビームスプリッタ911と、光源912と、光合波器913と、非線形光学媒質914と、光フィルタ915と、偏波ビームコンバイナ916と、を含む。
往路の光ファイバFsで伝送された光は、偏波ビームスプリッタ911により波長λ1の水平偏波Hおよび垂直偏波Vの光を偏波分離し、水平偏波Hと垂直偏波Vそれぞれの光合波器913に出力する。光源912は、波長λ2の光(連続発振光)を水平偏波Hと垂直偏波Vそれぞれの光合波器913に出力する。
光合波器913〜光フィルタ915は、水平偏波Hと垂直偏波Vの光に対応する1組を有する。水平偏波H側の構成を説明すると、光合波器913は、往路の光ファイバFsで伝送された水平偏波Hの光(光強度変動)と、光源912が出力する光(λ2)とを合波して非線形光学媒質914に出力する。非線形光学媒質914は、光源913の波長λ2の光により、往路の光ファイバFsの光の光強度変動を位相変動の光に変換して出力する。光フィルタ915は、波長λ2の光を透過する。垂直偏波V側でも同様に垂直偏波Vの光に対し、光強度変動を位相変動の光に変換し、波長λ2の光を出力する。偏波ビームコンバイナ916は、水平偏波Hと垂直偏波Vの光を偏波多重し、復路の光ファイバFbに入力する。
図11は、実施の形態4にかかる光変調変換器の他の構成例を示す図である。光変調変換器150は、光合分波器1101、第三の光変調器(光変調器−3)102c、偏波ビームスプリッタ1103、光源1104、光合波器1105、非線形光学媒質1106、光フィルタ1107、偏波ビームコンバイナ1108を含み構成してもよい。
光合分波器1101は、往路の光ファイバFsの光を分波して第三の光変調器102cに出力する。第三の光変調器102cは、光にパイロット信号を付加するとともに、受信した往路の光の雑音レベルの光変動を安定化する制御を行う。偏波ビームスプリッタ1103は、波長λ1の水平偏波Hおよび垂直偏波Vの光を偏波分離し、水平偏波Hと垂直偏波Vそれぞれの光合波器1105に出力する。光源1104は、波長λ2の光(連続発振光)を水平偏波Hと垂直偏波Vそれぞれの光合波器1105に出力する。
光合波器1105〜光フィルタ1107は、水平偏波Hと垂直偏波Vの光に対応する1組を有する。水平偏波H側の構成を説明すると、光合波器1105は、往路の光ファイバFsで伝送された水平偏波Hの光(光強度変動)と、光源1104が出力する光(λ2)とを合波して非線形光学媒質1106に出力する。非線形光学媒質1106は、光源1104の波長λ2の光により、往路の光ファイバFsの光の光強度変動を位相変動の光に変換して出力する。光フィルタ1107は、波長λ2の光を透過する。垂直偏波V側でも同様に垂直偏波Vの光に対し、光強度変動を位相変動の光に変換し、波長λ2の光を出力する。偏波ビームコンバイナ1108は、水平偏波Hと垂直偏波Vの光を偏波多重し、復路の光ファイバFbに入力する。
図12は、実施の形態4にかかる光変調変換器のさらに他の構成例を示す図である。光変調変換器150は、光合分波器1201、第三の光変調器(光変調器−3)102c、偏波ビームスプリッタ1203、光源1204、光合波器1205、非線形光学媒質1206を含み構成することもできる。
光合分波器1201は、往路の光ファイバFsの光を分波して第三の光変調器102cに出力する。第三の光変調器102cは、光にパイロット信号を付加するとともに、受信した往路の光の雑音レベルの光変動を安定化する制御を行う。偏波ビームスプリッタ1203は、波長λ1の水平偏波Hおよび垂直偏波Vの光を偏波分離し、水平偏波Hと垂直偏波Vそれぞれの光合波器1205に出力する。光源1204は、波長λ2の光(連続発振光)を水平偏波Hと垂直偏波Vそれぞれの光合波器1205に出力する。
光合波器1205は、水平偏波Hと垂直偏波Vの光に対応する1組を有する。水平偏波H側の光合波器1205は、往路の光ファイバFsで伝送された水平偏波Hの光(光強度変動)と、光源1204が出力する光(λ2)とを合波して非線形光学媒質1206に出力する。垂直偏波V側の光合波器1205は、往路の光ファイバFsで伝送された垂直偏波Vの光(光強度変動)と、光源1204が出力する光(λ2)とを合波して非線形光学媒質1206に出力する。
非線形光学媒質1206には、波長λ1の水平偏波Hおよび垂直偏波Vの光が入力され、光源1204の波長λ2の光により、往路の光ファイバFsの光の光強度変動を位相変動の光に変換する。非線形光学媒質1206で変換後の波長λ2の光(水平偏波Hおよび垂直偏波V)は、光合波器1205〜偏波ビームスプリッタ1203〜光合分波器1201を介して復路の光ファイバFbに入力される。
そして、図9に戻り、光ケーブルFの光変動箇所Xで光変動が生じたとする。図9の(a)は、光ケーブルFの他端において、光変調変換器150に入力される物理量の状態を示す図表である。縦軸は位相および光強度、横軸は時間である。光変動箇所Xで光変動が発生した時期に対応して水平偏波Hおよび垂直偏波Vにそれぞれ光強度変動が生じる(ピークtx)。
図9の(b)は、光ケーブルFの他端の光変調変換器150が出力する物理量の状態を示す図表である。光変調変換器150により、光強度変動は、位相変動に変換され、光変動箇所Xで光変動が発生した時期に対応して水平偏波Hおよび垂直偏波Vにそれぞれ位相が変動する(ピークtx)。
図9の(c)は、光ケーブルFの一端において、光変動位置測定装置100に入力される復路の光ファイバFbに含まれる物理量の状態を示す図表である。光変動位置測定装置100には、物理量として、光の位相変動と光強度変動が入力される。ここで、往路の光ファイバFsでの光伝搬と、復路の光ファイバFbでの光伝搬では、光ファイバFs,Fbによる光の折り返し分(距離)に相当する伝搬時間差Tが生じる。
光変動箇所Xに対応した位相変動の時期(ピーク)はt1であり、位相変動の期間はT1である。光変動箇所Xに対応した光強度変動の時期(ピーク)はt2であり、光強度変動の期間はT2である。
そして、図9の(c)に示すように、位相変動の期間T1と、光強度変動の期間T2が重なった場合でも、光変動位置測定装置100は、異なる物理量である位相変動と、光強度変動を用いるため、これら異なる物理量に基づいてそれぞれの光変動位置を測定できる。ここで、光変動が生じている期間(T1+T2)が光変動位置測定装置100(処理部200)が有する距離分解能よりも大きい場合でも、光変動位置を測定できる。また、位相変動および光強度変動は水平偏波Hと垂直偏波Vに分離されており、偏波ごとに光変動位置を測定することができる。
以上説明したように、往路の光ファイバFsで生じたPDL変動(光強度変動)を光変調変換器で位相変動に変換し、光変動位置測定装置は、復路の光ファイバFbのPDL変動をそのままPDL変動として受信する。そして、これら異なるPDL変動と位相変動を含む光を受信して光変動位置を求める。このため、往路と復路のPDL変動が時間的に重なっても(上記T1+T2に相当)分解でき、それぞれの光変動位置を測定できるようになる。
(実施の形態5)
図13は、実施の形態5にかかる光変動位置測定装置を含む全体構成例を示す図である。図13において、実施の形態1(図1)と同一の構成部には同一の符号を付し、光変動位置測定装置100の内部構成は一部省略してある。
実施の形態5は、上述した4.PMD変動に対応する構成例であり、光ケーブルFの往路の光ファイバFsの光変動箇所Xで生じたPMD変動を光変調変換器150で光強度変動に変換する。そして、光変動位置測定装置100は、復路の光ファイバFbを介して戻る光に含まれる往路分の光強度変動と、復路の光ファイバFbの光変動箇所Xで生じたPMD変動と、を受信する。光源101は、波長λ1の水平偏波Hの連続発振光と、波長λ2の垂直偏波Vの連続発振光を出力する。偏波多重器901は、波長λ1の水平偏波Hの光と、波長λ2の垂直偏波Vの連続発振光を偏波多重する。
図14は、実施の形態5にかかる光変調変換器の構成例を示す図である。光変調変換器150は、波長分波器1411と、偏光子1412と、波長合波器1413と、を含む。
往路の光ファイバFsで伝送された光は、波長分波器1411により波長λ1の水平偏波Hの光と、波長λ2の垂直偏波Vの光を偏波分離し、これら水平偏波Hと垂直偏波Vの光をそれぞれ偏光子1412に出力する。
偏光子1412は、水平偏波Hと垂直偏波Vの光に対応する1組を有する。波長λ1の水平偏波Hの光(偏波変動)は、偏光子1412により光強度変動の光に変換される。波長λ2の垂直偏波Vの光(偏波変動)は、偏光子1412により光強度変動の光に変換される。波長合波器1413は、波長λ1の水平偏波Hの光と波長λ2の垂直偏波Vの光を合波し、復路の光ファイバFbに入力する。
図15は、実施の形態5にかかる光変調変換器の他の構成例を示す図である。光変調変換器150は、光合分波器1501、第三の光変調器(光変調器−3)102c、波長分波器1503、偏光子1504、波長合波器1505を含み構成することもできる。
光合分波器1501は、往路の光ファイバFsの光を分波して第三の光変調器102cに出力する。第三の光変調器102cは、光にパイロット信号を付加するとともに、受信した往路の光の雑音レベルの光変動を安定化する制御を行う。波長分波器1503は、波長λ1の水平偏波Hの光と、波長λ2の垂直偏波Vの光を偏波分離し、これら水平偏波Hと垂直偏波Vの光をそれぞれ偏光子1504に出力する。
偏光子1504は、水平偏波Hと垂直偏波Vの光に対応する1組を有する。波長λ1の水平偏波Hの光(偏波変動)は、偏光子1504により光強度変動の光に変換される。波長λ2の垂直偏波Vの光(偏波変動)は、偏光子1504により光強度変動の光に変換される。波長合波器1505は、波長λ1の水平偏波Hの光と波長λ2の垂直偏波Vの光を合波し、復路の光ファイバFbに入力する。
そして、図13に戻り、光ケーブルFの光変動箇所Xで光変動が生じたとする。図13の(a)は、光ケーブルFの他端において、光変調変換器150に入力される物理量の状態を示す図表である。縦軸は光強度および偏波状態、横軸は時間である。光変動箇所Xで光変動が発生した時期に対応して波長λ1の水平偏波Hおよび波長λ2の垂直偏波Vにそれぞれ偏波変動が生じる(ピークtx)。
図13の(b)は、光ケーブルFの他端の光変調変換器150が出力する物理量の状態を示す図表である。光変調変換器150により、偏波変動は、光強度変動に変換され、光変動箇所Xで光変動が発生した時期に対応して波長λ1の水平偏波Hおよび波長λ2の垂直偏波Vにそれぞれ位相が変動する(ピークtx)。
図13の(c)は、光ケーブルFの一端において、光変動位置測定装置100に入力される復路の光ファイバFbに含まれる物理量の状態を示す図表である。光変動位置測定装置100には、物理量として、光の光強度変動と偏波変動が入力される。ここで、往路の光ファイバFsでの光伝搬と、復路の光ファイバFbでの光伝搬では、光ファイバFs,Fbによる光の折り返し分(距離)に相当する伝搬時間差Tが生じる。
光変動箇所Xに対応した光強度変動の時期(ピーク)はt1であり、光強度変動の期間はT1である。光変動箇所Xに対応した偏波変動の時期(ピーク)はt2であり、偏波変動の期間はT2である。
そして、図13の(c)に示すように、光強度変動の期間T1と、偏波変動の期間T2が重なった場合でも、光変動位置測定装置100は、異なる物理量である光強度変動と、偏波変動を用いるため、これら異なる物理量に基づいてそれぞれの光変動位置を測定できる。ここで、光変動が生じている期間(T1+T2)が光変動位置測定装置100(処理部200)が有する距離分解能よりも大きい場合でも、光変動位置を測定できる。また、光強度変動および偏波変動は水平偏波Hと垂直偏波Vに分離されており、偏波ごとに光変動位置を測定することができる。
図16は、実施の形態5にかかる光変動位置測定装置の他の構成例を示す図である。実施の形態5のPMD変動に対応する場合において、光電界取得部105(図1参照)が復路の光ファイバFbを伝送する2つの波長λ1,λ2を一括取得できない場合に対応例を示す。
このため、図16に示すように、新たに光分波器1601と、光電界取得部105を2組(第一の光電界取得部105aと第二の光電界取得部105b)設けている。光分波器1601は、第一の波長(λ1)の光を第一の光電界取得部(光電界取得部−1)105aへ導き、第二の波長(λ2)の光を第二の光電界取得部(光電界取得部−2)105bへ導く。これにより、第一の光電界取得部105aでは、分波後の第一の波長(λ1)の光に基づき光電界を取得でき、第二の電界取得部105bでは、分波後の第二の波長(λ2)の光に基づき光電界を取得できる。
以上説明したように、往路の光ファイバFsで生じたPMD変動(偏波変動)を光変調変換器で光強度変動に変換し、光変動位置測定装置は、復路の光ファイバFbのPMD変動をそのままPMD変動として受信する。そして、これら異なる光強度変動とPMD変動を含む光を受信して光変動位置を求める。このため、往路と復路のPMD変動が時間的に重なっても(上記T1+T2に相当)分解でき、それぞれの光変動位置を測定できるようになる。
(実施の形態6)
図17は、実施の形態6にかかる光変動位置測定装置を含む全体構成例を示す図である。図17において、実施の形態1(図1)と同一の構成部には同一の符号を付し、光変動位置測定装置100の内部構成は一部省略してある。
実施の形態6は、上述した5.周波数変動に対応する構成例であり、光ケーブルFの往路の光ファイバFsの光変動箇所Xで生じた周波数変動を光変調変換器150で光強度変動に変換する。そして、光変動位置測定装置100は、復路の光ファイバFbを介して戻る光に含まれる往路分の光強度変動と、復路の光ファイバFbの光変動箇所Xで生じた周波数変動と、を受信する。光源101は、単一波長(λ1)の連続発振光を出力する。
図18は、実施の形態6にかかる光変調変換器の構成例を示す図である。光変調変換器150は、波長λ1を透過する光フィルタを用いて構成できる。このほか、図18に示すように、光変調変換器150は、往路の光ファイバFsと復路の光ファイバFbに接続された光合分波器1801と、第三の光変調器(光変調器−3)102cと、波長λ1を透過する光フィルタ1802と、を含み構成することもできる。
往路の光ファイバFsで伝送された光は、光合分波器1801で分波され、第三の光変調器102cに入力される。第三の光変調器102cは、光にパイロット信号を付加するとともに、受信した往路の光の雑音レベルの光変動を安定化する制御を行う。光フィルタ1802は、光の周波数変動を光強度変動に変換する。変換された光は、復路の光ファイバFbに入力される。
そして、図17に戻り、光ケーブルFの光変動箇所Xで光変動が生じたとする。図17の(a)は、光ケーブルFの他端において、光変調変換器150に入力される物理量の状態を示す図表である。縦軸は光強度および周波数、横軸は時間である。光変動箇所Xで光変動が発生した時期に対応して周波数変動が生じる(ピークtx)。
図17の(b)は、光ケーブルFの他端の光変調変換器150が出力する物理量の状態を示す図表である。光変調変換器150により、周波数変動は、光強度変動に変換され、光変動箇所Xで光変動が発生した時期に対応して光強度が変動する(ピークtx)。
図17の(c)は、光ケーブルFの一端において、光変動位置測定装置100に入力される復路の光ファイバFbに含まれる物理量の状態を示す図表である。光変動位置測定装置100には、物理量として、光の光強度変動と周波数変動が入力される。ここで、往路の光ファイバFsでの光伝搬と、復路の光ファイバFbでの光伝搬では、光ファイバFs,Fbによる光の折り返し分(距離)に相当する伝搬時間差Tが生じる。
光変動箇所Xに対応した光強度変動の時期(ピーク)はt1であり、光強度変動の期間はT1である。光変動箇所Xに対応した周波数変動の時期(ピーク)はt2であり、周波数変動の期間はT2である。
そして、図17の(c)に示すように、光強度変動の期間T1と、周波数変動の期間T2が重なった場合でも、光変動位置測定装置100は、異なる物理量である光強度変動と、周波数変動を用いる。これにより、これら異なる物理量に基づいてそれぞれの光変動位置を測定できる。ここで、光変動が生じている期間(T1+T2)が光変動位置測定装置100(処理部200)が有する距離分解能よりも大きい場合でも、光変動位置を測定できる。
以上説明したように、往路の光ファイバFsで生じた周波数変動を光変調変換器で光強度変動に変換し、光変動位置測定装置は、復路の光ファイバFbの周波数変動をそのまま周波数変動として受信する。そして、これら異なる光強度変動と周波数変動を含む光を受信して光変動位置を求める。このため、往路と復路の周波数変動が時間的に重なっても(上記T1+T2に相当)分解でき、それぞれの光変動位置を測定できるようになる。
(実施の形態7)
実施の形態7では、上述した光変動位置測定装置100の光電界取得部105の詳細な構成について説明する。以下、コヒーレント受信(検波)に対応した光電界取得部105の各構成例について説明する。
図19は、実施の形態7にかかる光変動位置測定装置の光電界取得部の構成例を示す図である。光電界取得部105は、光源1901、光ハイブリッド1902、フォトディテクタ(PD)1903、AD変換器(ADC)1904、光電界計算部1905を含む。
光源1901が出射する光と、復路の光ファイバFbから出力される光信号は、光ハイブリッド1902に入力され、光ハイブリッド1902の出力はフォトディテクタ(PD)1903により光電変換される。PD1903の出力は、AD変換器(ADC)1904でデジタル変換され、光電界計算部1905に出力される。例えば、ADC1904と、光電界計算部1905の機能は、処理部200(図2参照)が有する構成にできる。
図20は、図19の光電界取得部の各部の動作内容を示すフローチャートである。光源1901は、光ハイブリッド1902に参照光として連続発振光を出力する。例えば、光源101の光を分岐して光ハイブリッド1902に出力してもよく、この場合、光源1901を不要にできる。光源1901の波長は、上述した各実施の形態2〜6でそれぞれ用いる光源101の波長(λ1,λ2)と同一である。
光ハイブリッド1902には、復路の光ファイバFbから受信した光信号が入力される(ステップS2001)。光ハイブリッド1902は、光源1901の参照光と、入力された光信号を合波後、複数の電界成分(HI,HQ,VI,VQ)に分岐する(ステップS2002)。
フォトディテクタ(PD)1903は、複数の電界成分(HI,HQ,VI,VQ)に対応した個数を有し、それぞれの電界成分を光電変換する(ステップS2003)。各PD1903は、水平偏波Hの同相電界成分HI(ステップS2003a)、水平偏波Hの直交電界成分HQ(ステップS2003b)を光電変換する。また、垂直偏波Vの同相電界成分VI(ステップS2003c)、垂直偏波Vの直交電界成分VQ(ステップS2003d)を光電変換する。
AD変換器(ADC)1904は、光電変換後の各HI,HQ,VI,VQをそれぞれデジタル信号に変換する(ステップS2004a〜2004d)。ADC1904の出力は、光電界計算部1905に入力される。光電界計算部1905は、デジタル変換後の各HI,HQ,VI,VQを合成して、周波数オフセットやキャリア位相再生したデータHI’,HQ’,VI’,VQ’を生成し(ステップS2005)、物理量計算部106に出力する。
図21は、実施の形態7にかかる光変動位置測定装置の光電界取得部の他の構成例を示す図である。光電界取得部105は、光スプリッタ2101、偏波ビームスプリッタ2102、偏波制御器2103、複数の偏光子2104、複数のフォトディテクタ(PD)2105、AD変換器(ADC)2106、光電界計算部2107を含む。
復路の光ファイバFbが出力する光信号は、光スプリッタ2101で分岐され、複数のフォトディテクタ(PD)2105で光電変換される。第一のPD2105aの前段には偏波ビームスプリッタ2102が配置され、第二と第三のPD2105b,2015cの前段には偏光子2104a,2104bが配置され、第四のPD2105dの前段には偏波制御器2103と偏光子2104cが配置される。各PD2105a〜2105dの出力は、AD変換器(ADC)2106によりデジタル変換され、光電界計算部2107に出力される。例えば、ADC2106と、光電界計算部2107の機能は、処理部200(図2参照)が有する構成にできる。
図22は、図21の光電界取得部の各部の動作内容を示すフローチャートである。光スプリッタ2101には、復路の光ファイバFbから受信した光信号が入力される(ステップS2201)。光スプリッタ2101は、入力された光信号を複数(図の例では4つ)に分岐出力する(ステップS2202)。光信号は、偏波ビームスプリッタ2102、第一の偏光子(偏光子−1)2104a、第二の偏光子(偏光子−2)2104b、偏波制御器2103にそれぞれ分岐出力される。
偏波ビームスプリッタ2102に分岐された光は、この偏波ビームスプリッタ2102により水平偏波Hと垂直偏波Vに分離される(ステップS2203)。この後、第一のフォトディテクタ(PD−1)2105aは、光強度(HI+HQ)2+(VI+VQ)2を有して光電変換する(ステップS2204a)。この後、ADC2106により光強度(HI+HQ)2+(VI+VQ)2をデジタル信号に変換し(ステップS2205a)、光電界計算部2107に出力する。
偏光子2104に分岐された光は、第一の偏光子(偏光子−1)2104aで水平偏波Hを抽出し(ステップS2206a)、第二の偏光子(偏光子−2)2104bで垂直偏波Vを抽出する(ステップS2206b)。第二のフォトディテクタ(PD−2)2105bは、水平偏波光強度(HI+HQ)2を光電変換し(ステップS2204b)、ADC2106が水平偏波光強度(HI+HQ)2をデジタル信号に変換し(ステップS2205b)、光電界計算部2107に出力する。
第三のフォトディテクタ(PD−3)2105cは、垂直偏波光強度(VI+VQ)2を光電変換し(ステップS2204c)、ADC2106が垂直偏波光強度(VI+VQ)2をデジタル信号に変換し(ステップS2205c)、光電界計算部2107に出力する。
偏波制御器2103に分岐された光は、この偏波制御器2103により直線偏波が円偏波に変換される(ステップS2207)。円偏波に変換後の光は第三の偏光子(偏光子−3)2104cで水平偏波を抽出する(ステップS2206c)。第四のフォトディテクタ(PD−4)2105dは、円偏波強度(HI+VQ)2+(VI+HQ)2を光電変換する(ステップS2204d)。そして、ADC2106が円偏波強度(HI+VQ)2+(VI+HQ)2をデジタル信号に変換し(ステップS2205d)、光電界計算部2107に出力する。
光電界計算部2107は、デジタル変換後の光強度、水平偏波光強度、垂直偏波光強度、円偏波強度を合成したデータHI,HQ,VI,VQを生成し(ステップS2208)、物理量計算部106に出力する。
図23は、実施の形態7にかかる光変動位置測定装置の光電界取得部のさらに他の構成例を示す図である。光電界取得部105は、光スプリッタ2301、偏波ビームスプリッタ2302、光フィルタ2303、複数のフォトディテクタ(PD)2304、AD変換器(ADC)2305、光電界計算部2306を含む。
復路の光ファイバFbが出力する光信号は、光スプリッタ2301で分岐された後、二つの偏波ビームスプリッタ2302a,2302bでそれぞれ偏波別に分岐された後、複数のフォトディテクタ(PD)2304でそれぞれ光電変換される。一方の偏波ビームスプリッタ2302bで偏波分離された後の光は、それぞれ光フィルタ(遅延干渉計)2303を介した後にPD2304で光電変換される。各PD2304a〜2304dの出力は、AD変換器(ADC)2305によりデジタル変換され、光電界計算部2306に出力される。例えば、ADC2305と、光電界計算部2306の機能は、処理部200(図2参照)が有する構成にできる。
図24は、図23の光電界取得部の各部の動作内容を示すフローチャートである。光スプリッタ2301には、復路の光ファイバFbから受信した光信号が入力される(ステップS2401)。光スプリッタ2101は、入力された光信号を複数(図の例では4つ)に分岐出力する(ステップS2402)。光信号は、第一の偏波ビームスプリッタ(偏波ビームスプリッタ−1)2302aと、第二の偏波ビームスプリッタ(偏波ビームスプリッタ−2)2302bにそれぞれ分岐出力される。
第一の偏波ビームスプリッタ2302aで分岐された光は、この偏波ビームスプリッタ2302により水平偏波Hと垂直偏波Vに分離される(ステップS2403a)。水平偏波Hは、第一のフォトディテクタ(PD−1)2304aにより、水平偏波光強度(HI+HQ)2が光電変換される(ステップS2404a)。この後、ADC2305は水平偏波光強度(HI+HQ)2をデジタル信号に変換し(ステップS2405a)、光電界計算部2306に出力する。垂直偏波Vは、第二のフォトディテクタ(PD−2)2304bにより、垂直偏波光強度(VI+VQ)2が光電変換される(ステップS2404b)。この後、ADC2305は垂直偏波光強度(VI+VQ)2をデジタル信号に変換し(ステップS2405b)、光電界計算部2306に出力する。
第二の偏波ビームスプリッタ2302bで分岐された光は、この偏波ビームスプリッタ2302bにより水平偏波Hと垂直偏波Vに分離される(ステップS2403b)。水平偏波Hは、第一の光フィルタ(光フィルタ−1)2303aにより水平偏波の光位相が光強度に変換される(ステップS2406a)。この後、第三のフォトディテクタ(PD−3)2304cにより、水平偏波光位相tan-1(HQ/HI)が光電変換される(ステップS2404c)。この後、ADC2305は水平偏波光位相tan-1(HQ/HI)をデジタル信号に変換し(ステップS2405c)、光電界計算部2306に出力する。
垂直偏波Vは、第二の光フィルタ(光フィルタ−2)2303bにより水平偏波の光位相が光強度に変換される(ステップS2406b)。この後、第四のフォトディテクタ(PD−4)2304dにより、垂直偏波光位相tan-1(VQ/VI)が光電変換される(ステップS2404d)。この後、ADC2305は垂直偏波光位相tan-1(VQ/VI)をデジタル信号に変換し(ステップS2405d)、光電界計算部2306に出力する。
光電界計算部2306は、デジタル変換後の水平偏波光強度、垂直偏波光強度、水平偏波光位相、垂直偏波光位相を合成したデータHI,HQ,VI,VQを生成し(ステップS2407)、物理量計算部106に出力する。
以上説明した実施の形態7によれば、光変動位置測定装置100の光電界取得部105は、光ケーブルFが伝送した光信号をコヒーレント受信する。これにより、受信した光信号のOSNRおよび波形歪を改善でき、正確なデータ再生に基づき、より正確な位置測定が可能になる。
(既存技術と実施の形態の対比)
図25は、既存技術による光変動位置の測定方法を説明する図である。既存技術では、被測定対象の光ケーブルFの一端のレーザ光源2501から往路の光ファイバFsに光を入力させ、光ケーブルFの他端で往路の光ファイバFsの光を単に復路の光ファイバFbに折り返している。そして、光ケーブルFの一端に設けた観測装置2502により、例えば落雷等の要因により、往路および復路の光ファイバFs,Fbの箇所a,bにおける光信号の光変動(偏波変動)を観測できる。
図26は、既存技術による光変動位置の観測波形を示す図である。横軸は時間、縦軸は偏波移動速度である。図26の(a)に示すように、観測装置2502では、落雷等により、往路の光ファイバFsの箇所aに相当する時間taと、復路の光ファイバFbの箇所bに相当する時間tb部分にそれぞれ波形変動(偏波変動)が生じる。そして、これらの時間ta,tbに基づき光変動位置を観測している。時間tは、往路と復路の光ファイバFs,Fbの折り返しに基づく時間差である。
しかしながら、図26の(b)に示すように、往路の光変動の時間taと、復路の光変動の時間tbとが重なった場合、従来技術では、往路と復路が同じ物理量であるため、これら往路と復路の光変動を分離することができず、正確な光変動位置を観測できない。例えば、往路での光変動時間と、復路での光変動時間がそれぞれ長く重なった場合にこの問題が生じる。また、時間taと時間tbが近い場合、例えば、光ファイバFの他端付近の落雷の場合等にも正確な光変動位置を観測できない。
これに対し、上述した各実施の形態によれば、往路の光ファイバFsで生じた光変動の物理量と、復路の光ファイバFbで生じた光変動の物理量とを異なる物理量としている。そして、光ケーブルFの一端側に設けた光変動位置測定装置100では、これら異なる物理量を時間分解でき、相関により位置を特定できる。これにより、往路の光変動の時間taと、復路の光変動の時間tbとが近い場合や変動時間が重なった場合でも、往路の光ファイバFsの光変動の位置と、復路の光ファイバFbの光変動の位置とをそれぞれ正確に検出できるようになる(図6の(c)等参照)。なお、往路と復路の物理量は異なるが、それぞれの波形のピーク、光変動時間、波形の形状等に基づき相関を求めることができる。
また、光ファイバの一端から第一の物理量に対応した光を入力させ、光ファイバの他端に設けた光変調変換器により第一の物理量を第二の物理量に変換して折り返すことにより、光ファイバ上で生じた光変動位置を光ファイバの一端側で測定できるようになる。また、簡単な構成で容易に光変動位置を測定できるようになる。
また、光ファイバに入射させた連続発振光は、光変動箇所での光変動の要因に対応して変換前後の物理量として光強度と、光位相、偏波または周波数のいずれかと、を組み合わせる。これらの組み合わせにより、1.偏波変動、2.光強度変動、3.PDL変動、4.PMD変動、5.周波数変動のそれぞれの光変動を検出することができ、各種要因に基づく光変動を検出できるようになる。
そして、瞬間的に発生する光変動や損失を伴わない光変動であっても光変動位置を特定できるようになる。例えば、光ケーブル(往路および復路の光ファイバ)の所定位置への落雷等を要因として瞬間的に光変動が生じた場合や、振動や電磁界の変動を要因として瞬間的あるいは継続的な光変動が生じた場合でも、それぞれ光変動位置を特定できる。さらには、PDL変動、PMD変動、周波数変動を要因とした各光変動位置も特定できる。
また、光ファイバの種類は、シングルモードファイバに限らず、マルチコアファイバ、マルチモードファイバにも適用可能である。マルチコア(往路および復路の光ファイバ)間クロストークやマルチモードファイバのモード間クロストークが生じた場合においても光変動位置を特定できる。
さらに、伝送する光の偏波多重化、複数波長化、復路の光のコヒーレント受信等を組み合わせて用いることで、光変動位置検出のための情報をより多く取得できるようになり、光変動位置をより正確に特定できるようになる。
なお、本実施の形態で説明した光変動位置の測定にかかる方法は、予め用意された制御プログラムを対象機器(上記光変動位置測定装置)のコンピュータ(CPU等)が実行することにより実現することができる。本制御プログラムは、磁気ディスク、光ディスク、USB(Universal Serial Bus)フラッシュメモリなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。また、制御プログラムは、インターネット等のネットワークを介して配布してもよい。
上述した実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)光伝送路の一端に配置される光変動位置測定装置であって、
前記光伝送路上で発生した第一の物理量の光変動を前記光伝送路の他端に伝搬させる連続発振の光を前記光伝送路の一端に入射させる光源と、
前記光伝送路の他端に設けられた光変調変換器により前記第一の物理量の光変動が第二の物理量の光変動に変換されて折り返された光を、前記光伝送路の一端で検出する受光素子と、
前記受光素子により検出した前記光の前記第一の物理量の光変動と、前記第二の物理量の光変動と、の時間変動を比較して前記光伝送路上で発生した光変動位置を計算する処理部と、を有することを特徴とする光変動位置測定装置。
(付記2)前記処理部は、前記検出した光の前記第一の物理量と前記第二の物理量の時間変動の相互相関をとり、前記第一の物理量と前記第二の物理量の時間変動の相関が最も高くなる時間差に基づき前記光変動位置を計算することを特徴とする付記1に記載の光変動位置測定装置。
(付記3)前記第1の物理量が前記光の光強度、前記第二の物理量が光位相、偏波または周波数のいずれかであり、
前記第一の物理量および前記第二の物理量を抽出する光学素子を含むことを特徴とする付記1または2に記載の光変動位置測定装置。
(付記4)前記光源は、直交する偏波成分の光を偏波多重して前記光伝送路に出射し、
前記光学素子は、直交する偏波成分の光をそれぞれ抽出し、
前記処理部は、前記光の直交する偏波成分に基づき前記光変動位置を計算することを特徴とする付記3に記載の光変動位置測定装置。
(付記5)前記光源は、直交する偏波成分の光を異なる波長で偏波多重して前記光伝送路に出射し、
前記光学素子は、異なる周波数の直交する偏波成分の光をそれぞれ抽出し、
前記処理部は、前記光の直交する偏波成分に基づき前記光変動位置を計算することを特徴とする付記3に記載の光変動位置測定装置。
(付記6)前記光学素子は、検出した光と参照光とを合波して垂直偏波同相成分と、垂直偏波直交位相成分と、水平偏波同相成分と、水平偏波直交位相成分と、を抽出し、前記受光素子に出力する光ハイブリッドであることを特徴とする付記3に記載の光変動位置測定装置。
(付記7)前記光源の光に、前記時間変動を算出する位置基準となる前記光強度、光位相、偏波、周波数のいずれかの光変動のパイロット信号を付加するとともに前記光を安定化させる光変調器を設けたことを特徴とする付記1〜6のいずれか一つに記載の光変動位置測定装置。
(付記8)前記処理部は、検出した光の前記第二の物理量に所定量の遅延を付加し、前記第一の物理量と前記第二の物理量の時間変動の相関が最も高くなる遅延量に基づき、前記光変動位置を特定することを特徴とする付記1〜7のいずれか一つに記載の光変動位置測定装置。
(付記9)前記処理部は、前記パイロット信号に基づき前記光伝送路のケーブル長の範囲内で、前記第一の物理量と前記第二の物理量の時間変動の相関が最も高くなる前記光変動位置を特定することを特徴とする付記8に記載の光変動位置測定装置。
(付記10)装置の一端に接続される前記光伝送路は、往路の光ファイバと、復路の光ファイバとを有し、
前記往路の光ファイバは、第一の物理量の光変動を前記第一の物理量に対応した光を前記一端から他端に伝送し、
前記復路の光ファイバは、前記光変調変換器により変換後の第二の物理量の光変動の光、および第一の物理量の光変動の光を前記他端から一端に折り返して伝送することを特徴とする付記1〜9のいずれか一つに記載の光変動位置測定装置。
(付記11)光伝送路の一端に配置された光変動位置測定装置に対向して前記光伝送路の他端に配置される光変調変換器であって、
前記光変動位置測定装置により前記光伝送路の一端を介して伝送された第一の物理量の連続発振する光の光変動を、第二の物理量の光変動に変換する光学素子を有することを特徴とする光変調変換器。
(付記12)前記光学素子は、前記第一の物理量の光強度を、前記第二の物理量として光位相、偏波または周波数のいずれかに変換することを特徴とする付記11に記載の光変調変換器。
(付記13)前記光に、時間変動を算出する位置基準となる前記光強度、光位相、偏波、周波数のいずれかの光変動のパイロット信号を付加するとともに前記光を安定化させる光変調器を設けたことを特徴とする付記11または12に記載の光変調変換器。
(付記14)前記光学素子は、伝送された前記光に含まれる直交する偏波成分の光を偏波分離した後に、前記第一の物理量の光変動を前記第二の物理量の変動に変換することを特徴とする付記11〜13のいずれか一つに記載の光変調変換器。
(付記15)伝送された前記光に含まれる複数の波長を分波した後に、前記第一の物理量の光変動を前記第二の物理量の変動に変換することを特徴とする付記11〜13のいずれか一つに記載の光変調変換器。
(付記16)光伝送路の一端に配置される光変動位置測定装置と、他端に配置される光変調変換器とを含む光変動位置測定システムであって、
前記光変動位置測定装置は、
前記光伝送路上で発生した第一の物理量の光変動を前記光伝送路の他端に伝搬させる連続発振の光を前記光伝送路の一端に入射させる光源と、
前記光変調変換器により前記第一の物理量の光変動が第二の物理量の光変動に変換されて折り返された光を、前記光伝送路の一端で検出する受光素子と、
前記受光素子により検出した前記光の前記第一の物理量の光変動と、前記第二の物理量の光変動と、の時間変動を比較して前記光伝送路上で発生した光変動位置を計算する処理部と、を有し、
前記光変調変換器は、
前記光変動位置測定装置により前記光伝送路の一端を介して伝送された第一の物理量の連続発振する光の光変動を、第二の物理量の光変動に変換する光学素子を有する、
ことを特徴とする光変動位置測定システム。
(付記17)前記光変調変換器の前記光学素子は、前記第一の物理量の光強度を、前記第二の物理量として光位相、偏波または周波数のいずれかに変換し、
前記光変動位置測定装置は、
前記光変調変換器により変換前後の前記第一の物理量および前記第二の物理量を抽出する光学素子を含む、
ことを特徴とする付記16に記載の光変動位置測定システム。
(付記18)前記光変動位置測定装置の前記処理部は、前記検出した光の前記第一の物理量と前記第二の物理量の時間変動の相互相関をとり、前記第一の物理量と前記第二の物理量の時間変動の相関が高くなる時間差に基づき前記光変動位置を計算することを特徴とする付記16または17に記載の光変動位置測定システム。
(付記19)連続発振する光を光伝送路の一端に入射させて、前記光伝送路上で発生した第一の物理量の光変動を前記光伝送路の他端に伝搬させ、
前記光伝送路の他端で前記第一の物理量の光変動を第二の物理量の光変動に変換して折り返した光を、前記光伝送路の一端で検出し、
検出した前記光の前記第一の物理量の光変動と、前記第二の物理量の光変動と、の時間変動を比較して前記光伝送路上で発生した光変動位置を求める、
ことを特徴とする光変動位置測定方法。
100 光変動位置測定装置
101 光源
102 光変調器
103 信号源
104 光合分波器
105 光電界取得部
106 物理量計算部
107 相互相関計算部
150 光変調変換器
200 処理部
201 CPU
202 メモリ
203 記憶部
1903 受光素子(PD)
F 光ケーブル(光伝送路)
Fs 往路の光ファイバ
Fb 復路の光ファイバ
X 光変動箇所

Claims (16)

  1. 光伝送路の一端に配置される光変動位置測定装置であって、
    前記光伝送路上で発生した第一の物理量の光変動を前記光伝送路の他端に伝搬させる連続発振の光を前記光伝送路の一端に入射させる光源と、
    前記光伝送路の他端に設けられた光変調変換器により前記第一の物理量の光変動が第二の物理量の光変動に変換されて折り返された光を、前記光伝送路の一端で検出する受光素子と、
    前記受光素子により検出した前記光の前記第一の物理量の光変動と、前記第二の物理量の光変動と、の時間変動を比較して前記光伝送路上で発生した光変動位置を計算する処理部と、を有することを特徴とする光変動位置測定装置。
  2. 前記処理部は、前記検出した光の前記第一の物理量と前記第二の物理量の時間変動の相互相関をとり、前記第一の物理量と前記第二の物理量の時間変動の相関が最も高くなる時間差に基づき前記光変動位置を計算することを特徴とする請求項1に記載の光変動位置測定装置。
  3. 前記第1の物理量が前記光の光強度、前記第二の物理量が光位相、偏波または周波数のいずれかであり、
    前記第一の物理量および前記第二の物理量を抽出する光学素子を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の光変動位置測定装置。
  4. 前記光源は、直交する偏波成分の光を偏波多重して前記光伝送路に出射し、
    前記光学素子は、直交する偏波成分の光をそれぞれ抽出し、
    前記処理部は、前記光の直交する偏波成分に基づき前記光変動位置を計算することを特徴とする請求項3に記載の光変動位置測定装置。
  5. 前記光源は、直交する偏波成分の光を異なる波長で偏波多重して前記光伝送路に出射し、
    前記光学素子は、異なる周波数の直交する偏波成分の光をそれぞれ抽出し、
    前記処理部は、前記光の直交する偏波成分に基づき前記光変動位置を計算することを特徴とする請求項3に記載の光変動位置測定装置。
  6. 前記光学素子は、検出した光と参照光とを合波して垂直偏波同相成分と、垂直偏波直交位相成分と、水平偏波同相成分と、水平偏波直交位相成分と、を抽出し、前記受光素子に出力する光ハイブリッドであることを特徴とする請求項3に記載の光変動位置測定装置。
  7. 前記光源の光に、前記時間変動を算出する位置基準となる前記光強度、光位相、偏波、周波数のいずれかの光変動のパイロット信号を付加するとともに前記光を安定化させる光変調器を設けたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の光変動位置測定装置。
  8. 前記処理部は、検出した光の前記第二の物理量に所定量の遅延を付加し、前記第一の物理量と前記第二の物理量の時間変動の相関が最も高くなる遅延量に基づき、前記光変動位置を特定することを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載の光変動位置測定装置。
  9. 前記処理部は、前記パイロット信号に基づき前記光伝送路のケーブル長の範囲内で、前記第一の物理量と前記第二の物理量の時間変動の相関が最も高くなる前記光変動位置を特定することを特徴とする請求項8に記載の光変動位置測定装置。
  10. 装置の一端に接続される前記光伝送路は、往路の光ファイバと、復路の光ファイバとを有し、
    前記往路の光ファイバは、第一の物理量の光変動を前記第一の物理量に対応した光を前記一端から他端に伝送し、
    前記復路の光ファイバは、前記光変調変換器により変換後の第二の物理量の光変動の光、および第一の物理量の光変動の光を前記他端から一端に折り返して伝送することを特徴とする請求項1〜9のいずれか一つに記載の光変動位置測定装置。
  11. 光伝送路の一端に配置された光変動位置測定装置に対向して前記光伝送路の他端に配置される光変調変換器であって、
    前記光変動位置測定装置により前記光伝送路の一端を介して伝送された第一の物理量の連続発振する光の光変動を、第二の物理量の光変動に変換する光学素子を有することを特徴とする光変調変換器。
  12. 前記光学素子は、前記第一の物理量の光強度を、前記第二の物理量として光位相、偏波または周波数のいずれかに変換することを特徴とする請求項11に記載の光変調変換器。
  13. 前記光に、時間変動を算出する位置基準となる前記光強度、光位相、偏波、周波数のいずれかの光変動のパイロット信号を付加するとともに前記光を安定化させる光変調器を設けたことを特徴とする請求項11または12に記載の光変調変換器。
  14. 前記光学素子は、伝送された前記光に含まれる直交する偏波成分の光を偏波分離した後に、前記第一の物理量の光変動を前記第二の物理量の変動に変換することを特徴とする請求項11〜13のいずれか一つに記載の光変調変換器。
  15. 伝送された前記光に含まれる複数の波長を分波した後に、前記第一の物理量の光変動を前記第二の物理量の変動に変換することを特徴とする請求項11〜13のいずれか一つに記載の光変調変換器。
  16. 連続発振する光を光伝送路の一端に入射させて、前記光伝送路上で発生した第一の物理量の光変動を前記光伝送路の他端に伝搬させ、
    前記光伝送路の他端で前記第一の物理量の光変動を第二の物理量の光変動に変換して折り返した光を、前記光伝送路の一端で検出し、
    検出した前記光の前記第一の物理量の光変動と、前記第二の物理量の光変動と、の時間変動を比較して前記光伝送路上で発生した光変動位置を求める、
    ことを特徴とする光変動位置測定方法。
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