JPH06307896A - 分布型導波路センサ - Google Patents

分布型導波路センサ

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JPH06307896A
JPH06307896A JP25593793A JP25593793A JPH06307896A JP H06307896 A JPH06307896 A JP H06307896A JP 25593793 A JP25593793 A JP 25593793A JP 25593793 A JP25593793 A JP 25593793A JP H06307896 A JPH06307896 A JP H06307896A
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哲 山本
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圭介 福地
Shigehiro Endo
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構成で、光ファイバ等の導波路に発生
した物理現象の種類やその発生位置を時間的に連続的に
検出することができる分布型導波路センサを提供するこ
と。 【構成】 導波路1の任意の位置に作用した物理現象を
検出する分布型導波路センサにおいて、導波路1に物理
現象によって発生、あるいは、その状態が変化し導波路
内を進行波として伝搬する2組の電磁波を検出する検出
手段41、42と、その検出手段41、42で検出され
た2組の電磁波の状態の時間変化の時間関係を解析して
物理現象の発生位置を推定する信号認識手段53とを備
えたことを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光導波路等の導波路を
センサとする分布型センサに関し、特に導波路を伝搬す
る電磁波の状態変化に基づいて導波路に加わった磁界、
振動、衝撃及び音等の物理現象の発生位置や種類を検出
することができる分布型導波路センサに関する。
【0002】
【従来の技術】導波路に加わった磁界、振動、衝撃及び
音等の物理現象を検出する装置には以下のような種々の
装置や方法が提案されている。
【0003】(a) 光ファイバ中で発生した後方ラマン散
乱光を、OTDR(Optical Time DomainReflectometer,光パ
ルス試験器) の原理を用いて検出し、光ファイバに沿っ
た温度分布を測定するもの(特開平2−276932
号)。
【0004】(b) 光ファイバ中で生じた偏波面の変化を
OTDRの手法(POTDR,Poralization OTDR) を用いて検出す
るもの(A.J.Rogers,Polarisation Optical Time Domai
n Re-flectometry,Electronics Letters 16,13,1980)。
【0005】(c) 直交する2本の偏波面保存光ファイバ
の偏波軸に異なる周波数の光を入力し、出力光をヘテロ
ダイン検波することにより、2つの偏波軸間で偏波モー
ドの変換が生じた位置を求めるものがある。このうち後
方散乱光を用いるもの(F.Parvaneh et al,Freqency-Der
ived Distributed Optical-Fiber Sensing:A Heterodyn
ed Versionや英国特許GB2243908A)と、前進
波を用いるもの(偏波面保存光ファイバを用いた分布型
光ファイバセンサ、坪川他、応用物理学会光ファイバセ
ンサワークショップ、WOFS−4−4、1987)と
がある。
【0006】(d) 光ファイバの片端からCW(Continuou
s Wave,連続) レーザの信号光を、他の片端からCW信
号光と波長がブリルアンシフト分だけ異なったパルス状
の励起光を入力し、パルス光の入射端でCW光強度の時
間変化を測定することにより、光ファイバに沿った歪分
布を測定するもの(堀口他、ブリルアン分光による光フ
ァイバの歪分布測定、電子情報通信学会論文誌、B−
I,J73−B−I,2,1990)。
【0007】(e) 導波路として電線等の電気導体を用
い、送電線の途中で生じた短絡事故等の発生位置を、送
電線の両端で測定した電気サージの到達時間差を用いて
標定するもの(駒場他、超高圧地中送電線用サージ電流
受信型事故点標定装置の開発等、平成4年電気学会全国
大会、NO.1445)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た装置や方法には以下のような問題点がある。
【0009】(a) 入射光の約1/108 の微弱な後方ラ
マン散乱光を検出するため、平均化処理を多数回行う必
要がある。そのため時間的に連続した物理量の測定を行
うことができず、しかも、測定対象とする物理現象が温
度だけに限定される。
【0010】(b) OTDRの手法を用いて後方散乱光を検出
するため、入射光の約1/105 の微弱な後方散乱光を
検出しなければならない。そのため(a) と同様に時間的
に連続した物理量の測定を行うことができない。また、
偏波面の変化は振動や温度や磁界等の種々の物理現象に
よって生じるため、偏波面の変化を時間的に離散的に測
定しただけでは何の物理現象かを特定することが困難で
ある。
【0011】(c) ヘテロダイン検波を行うための測定系
が複雑になる。また、センサ用光ファイバには高価な偏
波面保存光ファイバしか用いることができない。また、
前進光を検出する方式では原理的には信号の時間変化を
検知することも可能であるが、波形解析により物理現象
の特定を行うことは考慮されていない。
【0012】(d) 歪の大きさに対応してブリルアンシフ
ト量が異なるため、測定ダイナミックレンジ及び分解能
によって決定される種類のブリルアンシフト波長での測
定を繰り返す必要があり、測定に時間がかかる。また、
測定対象が光ファイバの歪に限定される。
【0013】(e) 電気導波路の両端まで電気サージが到
達するような大きい物理現象に対しては効果がある。し
かしながら、この方法は送電線路として機能している電
気導体を利用する方式であって、発生した電気サージを
効率よく伝搬させる工夫は特に行われてはいない。他
方、電気サージの減衰率は大きく、電気サージが途中で
減衰して電気導波路のいずれかの端で観測できないよう
な時には使用することができなかった。また、送電線の
事故電流のみを検出対象とし、他の物理現象に対しては
対応できないため、単に波形変化の生じた時間差から事
故の発生位置を標定する機能だけで十分であり、測定し
た波形を解析して物理現象の種類を特定することはでき
なかった。
【0014】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、簡単な構成で、光ファイバ等の導波路に発生した物
理現象の種類やその発生位置を時間的に連続的に検出す
ることができる分布型導波路センサを提供することにあ
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、導波路の任意の位置に作用した物理現象を
検出する分布型導波路センサにおいて、導波路に物理現
象によって発生、あるいは、その状態が変化し導波路内
を進行波として伝搬する2組の電磁波を検出する検出手
段と、その検出手段で検出された2組の電磁波の状態の
時間変化の時間関係を解析して物理現象の発生位置を推
定する信号認識手段とを備えたものである。
【0016】上記目的を達成するために本発明は、導波
路の任意の位置に作用した物理現象を検出する分布型導
波路センサにおいて、導波路に物理現象によって発生、
あるいは、その状態が変化し導波路内を進行波として伝
搬する2組の電磁波を検出する検出手段と、その検出手
段で検出された2組の電磁波の周波数スペクトル、継続
時間および減衰状態を解析して物理現象の種類を推定す
る信号認識手段とを備えたものである。
【0017】上記目的を達成するために本発明は、導波
路の任意の位置に作用した物理現象を検出する分布型導
波路センサにおいて、導波路に物理現象によって発生、
あるいは、その状態が変化し導波路内を進行波として伝
搬する2組の電磁波を検出する検出手段と、その検出手
段で検出された2組の電磁波の状態の時間変化の時間関
係、周波数スペクトル、継続時間および減衰状態を解析
して物理現象発生位置とその種類を推定する信号認識手
段とを備えたものである。
【0018】上記目的を達成するために本発明は、導波
路の任意の位置に作用した物理現象を検出する分布型導
波路センサにおいて、センサ用光ファイバの両端に接続
され、光分岐器及び偏光子の機能を有する偏光ビームス
プリッタと、それぞれの偏光ビームスプリッタの異なる
偏光軸と同軸になるように接続された光源と受光器とを
備え、受光器で検出された情報より物理現象の発生位置
を推定するものである。
【0019】上記目的を達成するために本発明は、導波
路の任意の位置に作用した物理現象を検出する分布型導
波路センサにおいて、センサ用の光ファイバに連続光を
入射し、物理現象が光ファイバに加わることにより光フ
ァイバ中の偏波状態に変化が現われ、これを受光器によ
って検出することにより、物理現象の発生した位置まで
の距離及び時間を連続して検知するようにしたものであ
る。
【0020】
【作用】上記構成によれば、導波路に物理現象によって
発生、あるいは、その状態が変化し導波路内を進行波と
して伝搬する2組の電磁波を検出し、検出された2組の
電磁波の状態の時間変化開始時刻の差などの時間関係や
波形等を解析して物理現象の発生位置を推定したり、検
出された2組の電磁波の状態の時間変化の時間関係、波
形の周波数スペクトル、継続時間および減衰状態などを
解析して物理現象の種類を推定したりする。このよう
に、時間的に連続して導波路の状態が監視されるので、
導波路に発生した瞬間的な物理現象や連続して発生した
物理現象の発生位置や種類を推定することができる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面に基づい
て詳述する。
【0022】図1は本発明の分布型導波路センサの一実
施例の概念図である。
【0023】同図において、1は導波路としてのセンサ
用光ファイバであり、その両端には光分岐器21、22
がそれぞれ接続されている。
【0024】光分岐器21の入力端には接続用光ファイ
バ11を介して光源31が接続され、光分岐器22の入
力端には接続用光ファイバ12を介して光源32が接続
されている。光源31、32には例えば一定出力(C
W)のレーザ光を発振するレーザが用いられる。
【0025】光分岐器21の出力端には接続用光ファイ
バ13を介して検出手段としての光受信機41が接続さ
れており、この光受信機41は光源32から出射された
レーザ光を受光して電気信号に変換するようになってい
る。光分岐器22の出力端には接続用光ファイバ14を
介して検出手段としての光受信機42が接続されてお
り、この光受信機42は光源31から出射されたレーザ
光を受光して電気信号に変換するようになっている。す
なわちセンサ用光ファイバ1の中には常に互いに逆方向
に進むレーザ光が伝搬するようになっており、光受信機
41はセンサ用光ファイバ1内を図の左側へ進むレーザ
光の光量の変化を時間的に連続して監視し、光受信機4
2はセンサ用光ファイバ1内を図の右側へ進むレーザ光
の光量の変化を監視することができるようになってい
る。両光受信機41、42は光電気変換素子として例え
ばフォトダイオードやアバランシェ・フォトダイオード
を用い、この出力段は電流−電圧変換回路、増幅回路等
の電子回路を有する。両光受信機41、42は受信信号
処理部51、52にそれぞれ接続されている。
【0026】受信信号処理部51は、内蔵された信号レ
ベル比較器(図示せず)等により光受信機41からの出
力信号の波形の変化開始時刻を求め、受信信号処理部5
2は、内蔵された信号レベル比較器(図示せず)等によ
り光受信機42からの出力信号の波形の変化開始時刻を
求めるようになっている。両受信信号処理部51、52
は信号認識部53に接続されている。
【0027】信号認識部53は、光受信機41、42で
検出された出力信号波形の時間変化開始時刻の差などの
時間関係や波形等を解析して物理現象の発生位置を推定
すると共に、光受信機41、42で検出された出力信号
波形の変化の時間関係、波形の周波数スペクトル、継続
時間および減衰状態などを解析して物理現象の種類を推
定するようになっている。例えば温度は比較的ゆっくり
ランダムに変化するが、雷電流は一般に立上がりが数μ
secで立ち下がりが数十μsecのパルス状に変化す
るのでこのような波形の違いにより検知するようになっ
ている。
【0028】ここで、光分岐器21からセンサ用光ファ
イバ1を経由して光分岐器22までの距離をL0とし、
センサ用光ファイバ1中の光の伝搬速度をvとし、セン
サ用光ファイバ1に沿った距離の原点を光分岐器21と
し、接続用光ファイバ12、14の長さをそれぞれL1
2,L14とする。
【0029】時刻t0 でセンサ用光ファイバ1上の距離
xにおける地点(以下P地点)に、物理現象(振動、外
力、温度変化等)が発生して、瞬間的に物理量として例
えば外力が加わった場合、P地点におけるセンサ用光フ
ァイバ1の伝送損失(マイクロベンド損失によって発生
する)が一時的に変化する。これによりセンサ用光ファ
イバ1を互いに逆方向に進むレーザ光の光量が変化して
この変化がそのままセンサ用光ファイバ1内を進行波
(電磁波)として伝搬する。尚、ここでは仮に図の右側
方向に伝搬する進行波を前進波とし、図の左側方向に伝
搬する進行波を後進波として説明する。
【0030】外力が加わった時刻t0 を基準としたとき
の光受信機41、42の出力の時間変化は図2(a)お
よび図2(b)のようになる。
【0031】ここで、図2(a)および図2(b)は図
1に示した両光受信機で検出される波形を示す図であ
る。同図(a)において縦軸は光受信機42の出力を示
し、横軸は時間を示している。同図(b)において縦軸
は光受信機41の出力を示し、横軸は時間を示してい
る。
【0032】光受信機42の出力は、最初は一定値y1
であるが、時刻t1 から変動を開始する。この変動は上
述したようにセンサ用光ファイバ1のP地点に外力が加
わり、P地点の伝送損失が変化することにより生じたも
のであり、前進波を示している。従って時刻t1 と時刻
0 との時間差t10は光源31から出射した光がP地点
から光受信機42に到達する時間に等しく、数1のよう
に表すことができる。
【0033】
【数1】 t10=t1 −t0 =((L0−x)+L14)/v 光受信機41の出力の変動(後進波)を開始する時刻t
2 と時刻t0 との時間差t20も同様に数2のように表す
ことができる。
【0034】
【数2】t20=t2 −t0 =(x+L13)/v 従って、距離xは数3のように表すことができる。
【0035】
【数3】x=((t2 −t1 )×v+L0+(L14−
L13)) また、外力がセンサ用光ファイバ1に加わった時刻t0
も数4のように表すことができる。
【0036】
【数4】t0 =t2 −(x+L13)/v 信号認識部53では数3に従ってセンサ用光ファイバ1
に外力が加わった地点Pまでの距離xを正確に求めるよ
うになっている。また、必要に応じ、信号認識部53で
は数4に従って外力がセンサ用光ファイバ1に加わった
時刻t0 を求めることもできる。信号認識部53では、
受信信号処理部51、52で検出した信号が検出対象の
物理現象によるものか否かを受信波形の周波数スペクト
ル分布や信号の減衰時間などに基づいて判断する(すな
わち外力か振動か温度変化か等の物理現象の種類を推定
する)。この判断を距離xや時刻t0 を求める前に行う
ことができる場合は、受信信号処理部51、52で検出
した信号が検出対象でなければ、信号認識部53での位
置検出や、時刻検出は行わなくてもよいことになる。
【0037】次に実施例の作用を述べる。
【0038】センサ用光ファイバ1に物理現象によって
発生しセンサ用光ファイバ1内を前進波および後進波と
して伝搬する2組の電磁波を検出し、検出された2組の
電磁波の状態の時間変化開始時刻の差などの時間関係や
波形等を解析して物理現象の発生位置を推定したり、検
出された2組の電磁波の状態の時間変化の時間関係、波
形の周波数スペクトル、継続時間および減衰状態などを
解析して物理現象の種類を推定したりする。このよう
に、時間的に連続してセンサ用光ファイバ1が監視され
るので、センサ用光ファイバ1に発生した瞬間的な物理
現象や連続して発生した物理現象の発生位置や種類を推
定することができる。
【0039】次に、物理量がセンサ用光ファイバ1に加
わった地点Pを求める他の方法について以下述べる。
【0040】光受信機41の出力と光受信機42の出力
とをn×δt(n=1、2、3…)だけ時間遅延させた
ものとの相関を取り、数3のt2 −t1 を最も相関度の
高い時間遅延Δtに置き換えて距離xを求める(t2
1 =Δt)こともできる。この場合、ノイズが光受信
機41、42の出力に多少重畳していてもその影響を受
けずに距離xを正確に求めることができる。相関処理に
はニューラルネットワーク等の人工知能処理を用いても
よい。この場合、センサ用光ファイバ1はマルチモード
またはシングルモードのいずれであってもよいが、距離
分解能を高くするためには、シングルモードファイバの
方が好ましい。光分岐器21、22は波長依存性の無い
ものであってもよいが、光源31、32に異なる波長の
ものを使用する場合、波長分離機能を有するものを使用
した方が光分岐部での損失を小さくすることができる。
【0041】図3は本発明の分布型導波路センサの他の
実施例の概略図である。
【0042】図1に示した実施例との相違点は、センサ
用光ファイバ内を伝搬する光の偏波面の状態変化を用い
る点であり、光受信機をセンサ用光ファイバ1の両端末
でそれぞれ2組ずつ(41a、41bおよび42a、4
2b)用いており、その2組はそれぞれ偏光ビームスプ
リッタ61、62の直交する偏波軸の出力に接続されて
いる点である。
【0043】一般に偏波面保存光ファイバ等のシングル
モード光ファイバを伝搬する光の偏波面は磁界、圧力、
振動および温度等により変化する。本実施例はこの変化
を検出するものである。
【0044】光源31、32には直線偏光出力のものが
用いられ、センサ用光ファイバ1はシングルモード光フ
ァイバであり、その中でも偏波面保存特性のよい光ファ
イバを使用するのが好ましい。
【0045】光受信機41a、41bの出力は受信信号
処理部51に接続され、光受信機42a、42bの出力
は受信信号処理部52に接続されている。受信信号処理
部51、52の出力は信号認識部53に接続されてい
る。時刻t0 にセンサ用光ファイバ1のP地点に瞬間的
に物理量が加えられたときの各光受信機41a、41
b、42a、42bの出力波形は図4(a)〜図4
(d)のようになる。
【0046】図4(a)〜図4(d)は図3に示した光
受信機の出力と時間との関係を示す図である。
【0047】同図(a)〜同図(d)において縦軸は光
受信機の出力をそれぞれ示し、横軸はそれぞれ時間を示
している。
【0048】光受信機41aと光受信機41bとは、互
いに直交する偏波軸の出力であり、時刻t0 から時刻t
1 までは両方とも略一定値であり、時刻t1 から変化し
ている。これらの変化している部分の波形は異なるが、
変化開始時刻は同じである。このことは、光受信機42
a、42bの出力についても同様である。従って、光受
信機41aの出力および光受信機41bの出力のいずれ
か一方または両方の平均値から時刻t1 を求め、光受信
機42aの出力および光受信機42bの出力のいずれか
一方または両方の平均値から時刻t2 を求め、数3、数
4から物理量がセンサ用光ファイバ1に加わった地点P
までの距離xおよび時刻t0 を推定することができる。
【0049】また、光源31、32の出力が変動したり
して検出対象の現象以外の要因で光受信機41a、41
b、42a、42bの出力が変動することも考えられ
る。このような場合には、光受信機41a、41b、4
2a、42bの出力を、例えば数5または数6を用いる
ことによって、それぞれ直交する偏波の受信結果の2乗
和で規格化した後に用いることで出力の変動による影響
を避けることができる。
【0050】
【数5】Sij′=Sij/(√(Sia2 +Si
2 ));i=1、2;j=a、b
【0051】
【数6】Sij′=Sij/(Sia2 +Sib2 );
i=1、2;j=a、b 次にガス管の漏れ音等の任意の地点で連続して生じる物
理現象を検出する場合について述べる。
【0052】連続的に発生する物理現象でも全く一定の
状態で継続することはほとんどなく、一般的には状態は
常に変動していると考えられる。このような場合、図1
に示したセンサ用光ファイバの両端で観測される波形は
図5に示すように、ある時刻t10における波形と、ある
時刻t20における波形とを合わせるとほとんど同一の形
状になる。従って同一形状になるような時刻t10、t20
を2波形の相関計算結果が最大になる時間ずれから求め
るなどして、これらの時刻t10、t20をそれぞれ時刻t
1 、t2 に置き換えることにより、任意の地点で連続的
に発生する物理現象でもその発生位置を推定することが
できる。
【0053】尚、図5は、連続した物理現象に対して図
1に示した分布型導波路センサに適用した場合の波形処
理を説明するための説明図である。
【0054】次に異なる2地点で同時に物理現象が発生
した場合について説明する。
【0055】図6(a)および図6(b)は異なる2地
点で同時に物理現象が発生した場合に、図1に示した分
布型導波路センサの波形処理を説明するための説明図で
ある。図6(a)および図6(b)において横軸は時間
を示し、縦軸は光受信機の出力をそれぞれ示している。
【0056】センサ用光ファイバ1の両端での波形は、
2地点での物理現象を受ける順番が異なるため、同一形
状の波形とはならず、光ファイバ上の地点x1 (図示せ
ず)で発生した物理現象による波形の変化開始時刻
11、t21および光ファイバ上の地点x2 (図示せず)
で発生した物理現象による波形の変化開始時刻t12、t
22は、図6(a)および図6(b)にそれぞれ示されて
いる。
【0057】従って、両波形の時間関係をずらしながら
相関を取り、相関結果が極大となる時間ずれから時刻t
11、t12、t21、t22を求めればよい。
【0058】図7は本発明の分布型導波路センサの他の
実施例の概略図である。
【0059】上述した実施例では、1本のセンサ用光フ
ァイバの両端で測定を行う方式について述べたが、併設
されると共に一端が互いに接続された2本の光ファイバ
をセンサ用光ファイバとして用いることもできる。
【0060】同図において、センサ用光ファイバ1aの
一端(図の左側)には連続光を発生する光源30が接続
され、センサ用光ファイバ1aの他端はセンサ用光ファ
イバ1aに併設されると共に、一端が接続されたセンサ
用光ファイバ1bが接続されている。このセンサ用光フ
ァイバ1bの他端は偏光ビームスプリッタ60を介して
偏波出力が直交する方向にそれぞれ受光機40a、40
bに接続されている。受光機40a、40bの出力は受
信信号処理部51に接続されている。受信信号処理部5
1の出力は、信号認識部53に接続されている。
【0061】距離xの地点Pにパルス幅約1μsecの
磁界が加わったときの受光機40a,40bの出力は図
8(a)および図8(b)に示すように2つのパルス波
形が観測される。
【0062】図8(a)および図8(b)は図7に示し
た分布型導波路センサで検出される波形の説明図であ
る。同図において、横軸は時間を示し、縦軸は受光機の
出力をそれぞれ示している。
【0063】これら2つのパルスの時間差δt12と距離
xとの関係は数7で表される。
【0064】
【数7】x=L0 −L1 但し、L1=(δt12×v)/2 この数7によって、センサ用光ファイバ1a、1bに加
わった磁界の位置(距離)を求めることができる。波形
処理などの処理は前述した実施例と同様の方法を適用す
ることができる。この分布型導波路センサは、比較的短
時間内に発生する物理現象の検出に対応することがで
き、光源30や受光機40a、40b等からなる検出部
を一か所に設置することが容易である。また、光源30
と受光機40a、40bとが1組でよいため、検出部を
小型化することができる。
【0065】次に導波路として結合長の異なる複数のセ
ンサ用光ファイバを用いる場合について述べる。
【0066】偏波面保存光ファイバの偏波状態の変化の
し易さは、その結合長によって決まる。従って、結合長
が決まると、検出することのできる感度やダイナミック
レンジが決まる。そこで、結合長の異なる複数の偏波面
保存光ファイバを併設して用いることにより、高感度、
かつ、広ダイナミックレンジでの検出が可能となる。
【0067】次に多点型の分布型導波路センサについて
述べる。
【0068】物理現象に対して検出対象の伝搬波の状態
変化を起こさないような不感導波路を複数本直列に接続
し、これらの不感導波路の間に物理現象に対して伝搬波
の状態変化を生じるような導波路や専用センサ等のセン
サ部を挿入することにより、多点型の分布型導波路セン
サを構成することができる。例えば、振動を検知する場
合、不感導波路としては、結合長が短く振動に対して偏
波状態の変化が起きにくい偏波面保存光ファイバを用
い、センサ部には結合長が長く振動に対して偏波状態の
変化が起きやすい偏波面保存光ファイバやシングルモー
ド光ファイバを用いること等が考えられる。多点型の場
合、センサ部の位置のみに対応した時間ずれでの相関処
理を行えばよいため、検出部を簡略化することができ
る。
【0069】図9は本発明の分布型導波路センサの他の
実施例の概略図である。
【0070】図1に示した実施例との相違点は導波路に
電気導体を用いた点である。
【0071】この場合伝送損失を小さくすることのでき
る同軸ケーブルを用いると高性能の分布型導波路センサ
を構成することができる。
【0072】図9において、センサ用同軸ケーブル19
の一端(図では左側)には、分岐器29および接続用同
軸ケーブル19aを介して直流電源33と受信機43と
が接続されている。センサ用同軸ケーブル19の他端
(図では右側)には受信機44が接続されている。受信
機43、44の出力は上述した実施例と同様に受信信号
処理部51、52にそれぞれ接続されており、両受信信
号処理部51、52の出力は信号認識部53に接続され
ている。
【0073】センサ用同軸ケーブル19のP地点に瞬間
的に外力が加わると、その位置でのセンサ用同軸ケーブ
ル19のインピーダンスが変化してパルス波が発生す
る。発生したパルス波(進行波)はP地点からセンサ用
同軸ケーブル19の両端に向かって伝搬を開始する。こ
れら2つのパルス波(前進波および後進波)をセンサ用
同軸ケーブル19の両端側の受信機43、44で受信
し、これまでの実施例で述べたような処理を行うことに
より、同軸ケーブル19の外力の加わった地点P(距離
x)を求めることができる。
【0074】以上において、本実施例の分布型導波路セ
ンサは、導波路に物理現象によって発生、あるいは、そ
の状態が変化し導波路内を進行波として伝搬する2組の
電磁波を検出し、検出された2組の電磁波の状態の時間
変化開始時刻の差などの時間関係や波形等を解析して物
理現象の発生位置を推定したり、検出された2組の電磁
波の状態の時間変化の時間関係、波形の周波数スペクト
ル、継続時間および減衰状態などを解析して物理現象の
種類を推定したりするので、簡単な構成で、光ファイバ
等の導波路に発生した物理現象の種類やその発生位置を
時間的に連続的に検出することができる。
【0075】図10は、本発明の分布型導波路センサの
他の実施例の概略図である。
【0076】図1に示した実施例との相違点は、一つの
偏光ビームスプリッタに一つの光分岐器と2つの偏光子
の機能を持たせた点である。尚、図1に示した分布型導
波路センサの部材と同様の部材には共通の符号を用い
た。
【0077】図10において、光分岐器の代わりに偏光
ビームスプリッタ70、71が用いられており、これら
偏光ビームスプリッタ70、71にはx軸方向の偏波を
出力するx軸偏波出力部と、y軸方向の偏波を出力する
y軸偏波出力部と、x、y両軸の偏波を出力する両軸出
力部とがある。センサ用光ファイバ1は偏光ビームスプ
リッタ70、71の両軸出力部に接続されている。偏光
ビームスプリッタ70のx軸出力は接続用光ファイバ1
1を介して光源31に接続され、偏光ビームスプリッタ
71のx軸出力は接続用光ファイバ12を介して光源3
2に接続されている。偏光ビームスプリッタ70のy軸
出力は接続用光ファイバ13を介して光受信機41に接
続され、偏光ビームスプリッタ71のy軸出力は接続用
光ファイバ14を介して光受信機42に接続されてい
る。両光受信機41、42は受信信号処理部51、52
にそれぞれ接続され、両受信信号処理部51、52は信
号認識部53に接続されている。
【0078】このような構成において、偏光ビームスプ
リッタ70、71は、一つの光分岐器と2つの偏光子の
機能を有しているので、従来は一つの光分岐器と2つの
偏光子とを2組も必要としていたが、2つ(2組)の偏
光ビームスプリッタだけでよくなり、その結果、部品点
数を削減することができ、光軸の調整が簡略化される。
【0079】また、センサ用光ファイバとして偏波面保
存光ファイバ1aを用い、偏波面保存光ファイバ1aの
両端において、x軸で偏光ビームスプリッタ70、71
のx軸に接続し、また偏波面保存光ファイバ1aの両端
でy軸を偏光ビームスプリッタ70、71のy軸に一致
するように接続してもよい。この場合、図11に示すよ
うに、偏波面保存光ファイバ1aの両端でx軸が偏光ビ
ームスプリッタ70、71のx軸に接続され、偏波面保
存光ファイバ1aの両端でy軸が偏光ビームスプリッタ
70、71のy軸に一致するように接続されている。
尚、図11は図10に示したセンサ用光ファイバの偏光
ビームスプリッタへの接続部を示す図である。
【0080】このような接続にすると、外乱がないとき
には光源31から出射した光は偏波面保存光ファイバ1
a内をx軸方向に伝搬し、偏光ビームスプリッタ71に
入力した光が最大効率で光受信機42に入射する。これ
とは逆に光源32から出射した光は、偏波面保存光ファ
イバ1a内をy軸方向に伝搬し偏光ビームスプリッタ7
0に入力した光が最大効率で光受信機41に入射する。
【0081】センサ用光ファイバとして用いられる偏波
面保存光ファイバ1aに外力が加わったときには、偏波
面保存光ファイバ1aに歪みが生じ、この歪みによって
x軸方向及びy軸方向の偏波軸がずれるので、光受信機
41、42の出力は減少する方向に変化することにな
る。
【0082】尚、このような分布型導波路センサにおい
て偏波軸の調整が不十分であったり、調整していなかっ
たりすると、外乱のないときの光受信機41、42の出
力が必ずしも最大値となっておらず、このために光受信
機41の出力波形と光受信機42の出力波形とが異なる
場合もある。この場合には両波形の相関処理により外力
の加わった位置を求める場合に、誤差が発生するおそれ
がある。また、最悪の場合、外力が加わっていないとき
に光受信機41(42)の出力が零となる場合もあり、
この場合にはセンサシステムが正常に機能しているか否
かのチェックが困難になるおそれがあるので、偏波軸の
調整は欠くことができない。しかし本実施例の分布型導
波路センサは偏波軸の調整箇所が従来より少ないため調
整が容易となっている。
【0083】以上において、本実施例では部品点数が少
ないため偏波軸の調整工数が減少し、調整が容易となる
ので、十分な調整が行われることになり、しかも低価格
化が実現できる。また、センサ用光ファイバとして偏波
面保存光ファイバを用い、偏波軸の方向を最適化して接
続することにより、位置標定精度の向上や、センサシス
テムの信頼性向上を図ることができる。
【0084】図12は本発明の分布型導波路センサの他
の実施例の一部概略図である。
【0085】図1に示した実施例との相違点は、物理現
象によって発生する音圧等を、光ファイバ中に入射した
連続光の偏波状態変化としてとらえることにより、光フ
ァイバの長手方向に沿った物理量を距離的、時間的に連
続して測定する点である。尚、図1に示した分布型導波
路センサの部材と共通の部材には共通の符号を用いた。
【0086】図12において、センサ用光ファイバ1の
両端には光分岐器80、81がそれぞれ接続されてい
る。光分岐器80には接続用光ファイバ82を介して偏
光子83が接続され、偏光子83には接続用光ファイバ
84を介して光源31が接続されている。さらに光分岐
器80には接続用光ファイバ85を介して偏光子86が
接続され、偏光子86には接続用光ファイバ87を介し
て光受信機41が接続されている。
【0087】光分岐器81には接続用光ファイバ88を
介して偏光子89が接続され、偏光子89には接続用光
ファイバ90を介して光源32が接続されている。さら
に光分岐器81には接続用光ファイバ91を介して偏光
子92が接続され、偏光子92には接続用光ファイバ9
3を介して光受信機42が接続されている。
【0088】光源31、32には図1に示した実施例と
同様、例えばCW発振のレーザが用いられる。
【0089】光源31から出射され偏光子83を通って
直線偏光となった光は、センサ用光ファイバ1に入射さ
れ、図で左から右方向にセンサ用光ファイバ1の中を伝
搬し、光受信機42によって光電変換され図にはない解
析装置に送られる。
【0090】このとき、ある物理現象、例えばケーブル
の地絡などによって発生した音圧がセンサ用光ファイバ
1のa点に加わるとし、この時の時刻をt=0とする。
【0091】センサ用光ファイバ1に音圧が加わると、
センサ用光ファイバ1の中を伝搬する光の偏波状態が変
化する。すると、光受信機41、42に入射する光の強
度(受光強度I)は、特定の偏光軸の光を選択する偏光
子86、92の作用により変化する。また、a点から光
受信機41、42までの光ファイバ長の違いにより、図
13に示すように二つの光受信機41、42が強度変化
を示すまでに時間差が生じる。尚、図13は図12に示
した分布型導波路センサの位置標定を説明するための原
理図である。同図において横軸は時間軸を示し、縦軸は
受光強度を示している。
【0092】ここで、センサ用光ファイバ1の長さ(以
下ファイバ長という)Xは既知であり、光受信機41、
42に表れる受光強度Iの強度変化の波形の時間差は測
定結果として既知となる。
【0093】a点から光受信機41、42までのファイ
バ長をそれぞれx1 、x2 とすると光受信機42での受
光信号の遅れはx2 /c、光受信機41での受光信号の
遅れはx1 /cとなる。
【0094】以上において、ファイバ長Xと光受信機4
1、42での信号波形の時間差Tについて以下の数8、
数9が成り立つ。
【0095】
【数8】X=x1 +x
【0096】
【数9】T=(x−x2 )/c 但し、cは光ファイバ中の光速を示す。
【0097】数8、数9より数10、数11となり、a
点の位置が求まる。
【0098】
【数10】x1 =(X+cT)/2
【0099】
【数11】x2 =(X−cT)/2 また、両光受信機41、42において信号波形の一致を
判断する(Tを求める)には、例えば両光受信機41、
42の出力の時間遅延による相関を取ったり、ニューラ
ルネットワーク等の人工知能処理を用いればよい。
【0100】このようにして、以下のように時間的に連
続してセンシングを行うことができる。地中電力ケーブ
ルの表面や洞道内にセンサ用光ファイバを布設すること
により、電力ケーブルの監視が時間的に連続して行うこ
とができる。例えば、電力ケーブルの微地絡した時には
約10KHz〜100KHzの音波を発生するので、こ
れを検出することができる。
【0101】また、ビルやプラント等にセンサ用光ファ
イバを布設し、システムを構築することにより防犯シス
テムとして応用することも可能である。
【0102】尚、本実施例では光源にレーザを用いた
が、これに限定されるものではなく、発光ダイオード等
他の種類の光源を用いてもよい。また、本実施例では光
源から出射される光に連続光を用いたが、これに限定さ
れるものではなく一定周期で変調してもよいがこの場合
には、その周期のみを検波する検波回路を光受信機の後
段にそれぞれ設けることにより検出のS/N比を向上さ
せることができる。
【0103】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、次のよう
な優れた効果を発揮する。
【0104】(1) 油パイプライン、ガス管および水道管
等の破裂、漏れおよび外傷等の検知ができる。
【0105】(2) 鉄道や道路等の崩落や崖崩れや列車位
置の検知が行える。
【0106】(3) 地中電力ケーブルや通信ケーブル等の
事故検知が行える。
【0107】(4) 架空送電線の事故やギャロッピングの
検知が行える。
【0108】(5) ドア、窓およびマンホールの蓋等の開
閉の検知が行える。
【0109】(6) 床面等にセンサ用光ファイバを布設す
ることにより侵入者の監視が行える。
【0110】(7) 一般の分布型導波路センサを使用する
場合、測定対象物とセンサ用導波路の位置関係を例え
ば、センサ用導波路をたたく等することにより検知する
ことができる。
【0111】(8) 振動源に組み合わせることで構造物の
劣化診断が行える。
【0112】(9) センサ用光ファイバに外乱によりけい
光が発生するような現象の位置も検知することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の分布型導波路センサの一実施例の概念
図である。
【図2】図1に示した両光受信機で検出される波形を示
す図である。
【図3】本発明の分布型導波路センサの他の実施例の概
略図である。
【図4】図3に示した光受信機の出力と時間との関係を
示す図である。
【図5】連続した物理現象に対して図1に示した分布型
導波路センサに適用した場合の波形処理を説明するため
の説明図である。
【図6】異なる2地点で同時に物理現象が発生した場合
に、図1に示した分布型導波路センサの波形処理を説明
するための説明図である。
【図7】本発明の分布型導波路センサの他の実施例の概
略図である。
【図8】図7に示した分布型導波路センサで検出される
波形の説明図である。
【図9】本発明の分布型導波路センサの他の実施例の概
略図である。
【図10】本発明の分布型導波路センサの他の実施例の
概略図である。
【図11】図10に示したセンサ用光ファイバの偏光ビ
ームスプリッタへの接続部を示す図である。
【図12】本発明の分布型導波路センサの他の実施例の
一部概略図である。
【図13】図12に示した分布型導波路センサの位置標
定の原理図である。
【符号の説明】
1 導波路(センサ用光ファイバ) 41、42 光受信機(検出手段) 53 信号認識部(信号認識手段)

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導波路の任意の位置に作用した物理現象
    を検出する分布型導波路センサにおいて、導波路に物理
    現象によって発生、あるいは、その状態が変化し導波路
    内を進行波として伝搬する2組の電磁波を検出する検出
    手段と、その検出手段で検出された2組の電磁波の状態
    の時間変化の時間関係を解析して物理現象の発生位置を
    推定する信号認識手段とを備えたことを特徴とする分布
    型導波路センサ。
  2. 【請求項2】 導波路の任意の位置に作用した物理現象
    を検出する分布型導波路センサにおいて、導波路に物理
    現象によって発生、あるいは、その状態が変化し導波路
    内を進行波として伝搬する2組の電磁波を検出する検出
    手段と、その検出手段で検出された2組の電磁波の状態
    の周波数スペクトル、継続時間および減衰状態を解析し
    て物理現象の種類を推定する信号認識手段とを備えたこ
    とを特徴とする分布型導波路センサ。
  3. 【請求項3】 導波路の任意の位置に作用した物理現象
    を検出する分布型導波路センサにおいて、導波路に物理
    現象によって発生、あるいは、その状態が変化し導波路
    内を進行波として伝搬する2組の電磁波を検出する検出
    手段と、その検出手段で検出された2組の電磁波の状態
    の時間変化の時間関係、周波数スペクトル、継続時間お
    よび減衰状態を解析して物理現象の発生位置とその種類
    を推定する信号認識手段とを備えたことを特徴とする分
    布型導波路センサ。
  4. 【請求項4】 一本の導波路に物理現象によって発生、
    あるいは、その状態が変化しその両方向に伝搬する2組
    の電磁波の状態の時間変化を解析して物理現象を検出す
    ることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれ
    か1項に記載の分布型導波路センサ。
  5. 【請求項5】 併設されると共に一端が互いに接続され
    た2本の導波路の一方の導波路の他端に光源が接続さ
    れ、他方の導波路の他端に接続され物理現象によって該
    2本の導波路に発生、あるいは、その状態が変化し該各
    導波路内を進行波として伝搬する2組の電磁波を検出す
    る検出手段と、その検出手段で検出された2組の電磁波
    の状態の時間変化を解析することにより物理現象を検出
    することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか
    1項に記載の分布型導波路センサ。
  6. 【請求項6】 上記2組の電磁波の状態の時間変化波形
    の相関をタイミングをずらして取り込み、上記電磁波の
    波形が一致したときの時間差に基づいて上記電磁波の状
    態変化をもたらした物理量が導波路に加わった位置を推
    定することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれ
    か1項に記載の分布型導波路センサ。
  7. 【請求項7】 上記導波路の軸に沿って伝搬する両方向
    の電磁波を、上記導波路の両端でそれぞれ別の受信機で
    受信することを特徴とする請求項1から請求項4、請求
    項6のいずれか1項に記載の分布型導波路センサ。
  8. 【請求項8】 上記導波路の受信機と反対端に電磁波源
    を有することを特徴とする請求項1から請求項7のいず
    れか1項に記載の分布型導波路センサ。
  9. 【請求項9】 上記信号認識手段は、時間遅延機能と2
    組の電磁波の状態の時間変化波形の相関処理機能とを有
    すると共に、上記導波路上の複数地点に作用した物理現
    象によって発生した電磁波を処理する際に時間遅延・相
    関処理をそれぞれの地点に対応した遅延時間を用いるこ
    とにより複数地点の物理現象を検出することを特徴とす
    る請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の分布型
    導波路センサ。
  10. 【請求項10】 上記導波路に光ファイバを用い、該光
    ファイバの軸に沿って両方向に伝搬する光の光量や偏波
    などの状態の時間変化を測定し、これら2組の測定結果
    を基に光量や偏波状態の変化をもたらした物理現象を検
    出することを特徴とする請求項1から請求項9のいずれ
    か1項に記載の分布型導波路センサ。
  11. 【請求項11】 上記光ファイバが、シングルモード光
    ファイバまたは偏波面保存光ファイバであることを特徴
    とする請求項10に記載の分布型導波路センサ。
  12. 【請求項12】 上記光ファイバが、結合長の異なる複
    数本の偏波面保存光ファイバを束ねたことを特徴とする
    請求項10または請求項11に記載の分布型導波路セン
    サ。
  13. 【請求項13】 上記導波路の途中に複数の専用センサ
    部を設けたことを特徴とする請求項1から請求項12の
    いずれか1項に記載の分布型導波路センサ。
  14. 【請求項14】 上記導波路にセンサ用同軸ケーブルを
    用い、該センサ用同軸ケーブルの軸に沿って進行波とし
    て伝搬する2組の電磁波を検出することを特徴とする請
    求項1から請求項4のいずれか1項に記載の分布型導波
    路センサ。
  15. 【請求項15】 導波路の任意の位置に作用した物理現
    象を検出する分布型導波路センサにおいて、センサ用光
    ファイバの両端に接続され、光分岐器及び偏光子の機能
    を有する偏光ビームスプリッタと、それぞれの偏光ビー
    ムスプリッタの異なる偏光軸と同軸になるように接続さ
    れた光源と受光器とを備え、該受光器で検出された情報
    より前記物理現象の発生位置を推定することを特徴とす
    る分布型導波路センサ。
  16. 【請求項16】 前記センサ用光ファイバとして偏波面
    保存光ファイバを用い、センサ用光ファイバの両端で相
    対する2組の光源をそれぞれ該偏波面保存光ファイバの
    異なる偏波軸の偏光ビームスプリッタの入出力部に接続
    することを特徴とする請求項15記載の分布型導波路セ
    ンサ。
  17. 【請求項17】 導波路の任意の位置に作用した物理現
    象を検出する分布型導波路センサにおいて、センサ用の
    光ファイバに連続光を入射し、物理現象が前記光ファイ
    バに加わることにより光ファイバ中の偏波状態に変化が
    現われ、これを受光器によって検出することにより、前
    記物理現象の発生した位置までの距離及び時間を連続し
    て検知するようにしたことを特徴とする分布型導波路セ
    ンサ。
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