JPH09280906A - 落石源の位置評定システム - Google Patents

落石源の位置評定システム

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JPH09280906A
JPH09280906A JP2164297A JP2164297A JPH09280906A JP H09280906 A JPH09280906 A JP H09280906A JP 2164297 A JP2164297 A JP 2164297A JP 2164297 A JP2164297 A JP 2164297A JP H09280906 A JPH09280906 A JP H09280906A
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増之 氏平
Tatsuhiko Tanabe
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 不安定な岩体の基盤からの剥離音やその岩体
を支えている岩石の小崩壊音の発生位置、岩盤斜面に接
する構造体への落石位置、さらにはそれらの落下経路を
2次元で位置評定できる落石源の位置評定システムを提
供する。 【解決手段】 評定対象斜面10に格子状に配設され、
落石源による振動を検知して電圧を出力する複数のケー
ブルセンサ11と、増幅器13と、フィルタ14と、A
/D変換器15と、A/D変換器15から入力したデジ
タル情報を用いて所望の計算を実行するデータ処理装置
16を備え、データ処理装置によって、格子状に配設さ
れたケーブルセンサの交点毎に、所望の時点の該交点で
直交する2本のケーブルセンサの出力から算定されたそ
れぞれの振幅値を乗じ、乗じた値をZ座標とし、各交点
の位置をX、Y座標とした所望の範囲の交点のトポグラ
フを画面や紙面に出力し、画像の分析によって振動源の
位置と大きさとを評定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、山岳や沿岸道路沿
いの岩盤斜面における落石や崩壊の位置あるいはトンネ
ル巻出し部における落石位置の検出、および岩盤の硬さ
やもろさの探査を行なう震源位置評定システムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来用いられていた落石、崩壊検知シス
テムには、一般に図10および図11にて示す構成のも
のが採用されている。即ち図10は従来例の種々の落石
検知方法を表す斜視図であり、(a)は動電型振動計を
使用した検知方法、(b)は電流が流されている導線を
使用した検知方法、(c)は圧電板を使用した検知方法
である(落石対策便覧、日本道路協会編 丸善、昭和5
8年、351〜352頁)。図中符号61は動電型振動
計、62は導線、63は圧電板、64は岩盤斜面、65
は落石である。
【0003】(a)は衝撃加速度感知式と呼ばれ、加速
度を検知する動電型振動計61を落石防止網等に設置
し、落石衝突時の加速度を感知して落石を検知する。
(b)は断線式と呼ばれ、落石の予想される箇所に被覆
導線を張り、落石の衝突による金属線の断線を電気的に
感知して落石を検知する。(c)は受圧式と呼ばれ、圧
力を電圧に変換できる圧電板を斜面上に設置し、落石の
衝撃圧を感知して落石を検知する。
【0004】また、図11は従来例のケーブルセンサを
使用した落石検知方法のブロック図を含む斜視図であ
り、図中符号71はケーブルセンサ、72は信号中継ボ
ックス、73は信号処理装置、74は回転灯、75はサ
イレン、76は岩盤斜面、77は落石を示す。
【0005】ケーブルセンサは内部導体と外部導体の間
に支持誘電体を充填して作られており、振動による内・
外部導体の微小変形により支持誘電体の充填電荷を発生
させ、電気信号に変えて振動を検知する(センサハンド
ブック、片岡照栄他編、 培風館、昭和61年、100
8〜1009頁)。通常ケーブルセンサ71は図11に
示されるように、斜面底部のフェンスの金網などに1本
だけ取付られて使用され、図11のブロック図のような
測定回路で信号中継ボックス72を経由して入力した信
号が信号処理装置73で処理されて前兆的な落石音を受
感し、回転灯74やサイレン75で警報を発するシステ
ムになっている。
【0006】一方、地下の構造を知る方法として反射法
地震探査や屈折法地震探査が知られている(物理探査、
物理探査学会編、ラティス、1989、3〜23頁)。
これは地下の構造による弾性波伝播速度の違いにより地
下の構造を推定するもので、これらの方法により斜面を
構成する岩盤の強度(硬さ、もろさ)とその変化を評価
することによって落石や崩壊の危険性の予測の参考とす
ることができる。これらの方法は通常人工地震を発生さ
せる震源と地下構造からの反射波や屈折波をとらえる受
振器と、データを収録して分析する探査装置を用いて行
なわれる。
【0007】受振器としては通常永久磁石の磁界の中の
導体の運動速度に比例した起電力により振動を測定する
動電型速度計(ジオフォン)(振動工学ハンドブック、
谷口修編、養賢堂、1976、587〜593頁)が用
いられる。
【0008】図12は屈折法地震探査の原理を説明する
模式図であり、(a)は各受振点の受振器の受振波形を
示す模式図、(b)は発破点から発信された弾性波の伝
播状態の模式図であり、図中符号81は発破点、82は
受振器である。発破点81から放射される弾性波は、直
接波・反射波・屈折波として受振器の置かれた図中1〜
10で示される受振点82に到達する。表層より下層の
弾性波速度が速いとき、ある距離以上離れた受振点では
屈折波が最も早く到達する波(初動)として観測され
る。初動到達時間である走時を発破点からの距離でプロ
ットした走時曲線(図12(a)の斜めの破線)を分析
して地下の構造がわかる。
【0009】また、トンネルの巻出し部や覆道等に対す
る落石の検知も事故防止のために必要とされながら、現
在は適当な検知や位置評定の方法がない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】図10及び図11に示
される従来の検知システムでは、斜面底部での落石音が
感知されるのみで、落石源がどの位置か、どのような経
路を経て落石しているかを評定することはできないとい
う問題点がある。
【0011】落石源と落下経路を特定できなければ、ア
ンカーボルト工、ワイヤーネット工、防護壁工等の防護
措置を適切な位置に施工することができない。
【0012】岩盤の強度(硬さ、もろさ)とその変化を
評価するための反射法地震探査や屈折法地震探査におい
ては、人工地震を発生させる震源と地下構造からの反射
波や屈折波をとらえる複数の受振器とを都度現地に配置
する必要があり、多くの時間と多額の費用を必要とし、
その変化を追跡するためには時系列的に探査を実施する
必要がある。また動電型速度計が感知できる周波数成分
は数百ヘルツ単位までであり、測定間隔が短いと波形の
立上り時刻の差を明確に読み取れない。
【0013】本発明の目的は、不安定な岩体の基盤から
の剥離音やその岩体を支えている岩石の小崩壊音の発生
位置、さらには落下経路、あるいはトンネルの巻出し部
への落石位置を2次元で位置評定でき、さらに岩盤の強
度とその変化を探査できる落石源の位置評定システムを
提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の落石源の位置評
定システムは、岩盤斜面における落石源の位置評定シス
テムであって、評定対象斜面に所定の間隔で格子状に配
設され、交点部を岩盤に固定され、落石源による斜面の
振動を検知して電気信号を出力する複数のケーブルセン
サと、ケーブルセンサの出力した電気信号を増幅する増
幅器と、不要の周波数をろ波するフィルタと、増幅され
ろ波された電気信号をアナログからデジタルに変換する
A/D変換器と、A/D変換器から入力したデジタル情
報を用いて所望の計算を実行するデータ処理装置を備
え、データ処理装置によって、格子状に配設されたケー
ブルセンサの交点毎に、振動を検知した時点の該交点で
直交する2本のケーブルセンサの電気信号から算定され
たそれぞれの振幅値を乗じ、乗じた値をZ座標とし、各
交点の位置をX、Y座標とした所望の範囲の交点に対す
るトポグラフィを画面や紙面に出力し、画像の分析によ
って振動源の位置と大きさとを評定する。
【0015】また、振動を検知した時点から時系列的に
トポグラフィを作製し、トポグラフィの時間的な変化に
よって、振動源の移動状況を評定することができる。
【0016】落石源の位置評価システムを用いて評価さ
れた落石源の位置、および所定の位置に設置された人工
地震発生源のいずれかを震源とし、ケーブルセンサの岩
盤に固定された交点を受振位置とし、ケーブルセンサの
受振した弾性波の初動を分析することにより初動が伝達
された交点の位置を確定し、初動到達時間である走時と
震源からの距離とにより走時曲線を作製し、弾性波を用
いる反射法および屈折法のいずれかの地震探査手法によ
って、弾性波の通過した岩盤の硬さやもろさを含む強度
を評価してもよい。
【0017】さらに、トンネル巻出し部および覆道を含
む、岩盤斜面に接する構造物上への落石の落下位置を評
定する落石源の位置評定システムであって、構造物の内
面に格子状に所定の間隔で配設され、交点を構造物に固
定され、落石源による構造物の振動を検知して電気信号
を出力する複数のケーブルセンサと、ケーブルセンサの
出力した電気信号を増幅する増幅器と、不要の周波数を
ろ波するフィルタと、増幅されろ波された電気信号をア
ナログからデジタルに変換するA/D変換器と、A/D
変換器から入力したデジタル情報を用いて所望の計算を
実行するデータ処理装置を備え、データ処理装置によっ
て、格子状に配設されたケーブルセンサが受振した振動
に対応した電気信号から算定された出力波形の振幅の比
較、波形の立ち上がり時刻の比較、および格子状に配設
されたケーブルセンサの交点毎に、振動を検知した時点
の該交点で直交する2本のケーブルセンサの出力波形の
振幅値を乗じ、乗じた値をZ座標とし、各交点の位置を
X、Y座標とした所望の範囲の交点に対するトポグラフ
ィの解析の少なくともいずれかによって振動源の位置と
大きさとを評定してもよい。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、本発明の第1の実施の形態
について図面を参照して説明する。図1は本発明の第1
の実施の形態のケーブルセンサを使用した落石源の位置
評定システムのブロック図を含む斜視図であり、図中符
号10は岩盤斜面、11はケーブルセンサ、12は固定
具、13は信号中継ボックス、14は増幅器、15はフ
イルタ、16はA/D変換器、17はデータ処理装置、
18は表示装置、19はプリンタ、20は入力装置、2
1は警報装置、22は遠隔伝送装置である。
【0019】本発明では、振動を鋭敏に検知できるケー
ブルセンサ11を観測対象とする岩盤斜面10に碁盤の
目状に所定の間隔で岩盤に固定した固定具12に固着し
て複数本配設し、各ケーブルセンサの電気信号を信号中
継ボックス13を経由して増幅器14で増幅し、フィル
タ15でろ波してA/D変換器16でデジタル信号に変
換し、データ処理装置17で各ケーブルセンサ11の波
形の振幅をソフト的に読み取り、各格子点において直交
しているケーブルセンサの値を互いに掛け合わせ、その
掛け合わせた値をそれぞれの格子点上に表示してトポグ
ラフィ(地勢図)を作り、表示装置18に表示し、必要
あればプリンタ19に出力する。
【0020】トポグラフィ表示には、振動源の近くに山
が表示され、振動源の位置が2次元的に評定される。ま
た、トポグラフィ表示の山の高さによって振動の大きさ
も評定できる。さらに、連続して計測を行なうことによ
ってトポグラフィ表示の山の位置の移動によって落下経
路を評定できる。
【0021】また、予め設定した基準によって警報装置
21や遠隔伝送装置22で現地あるいは所定の場所に警
報を発信することができる。
【0022】ケーブルセンサ11は振動を鋭敏に検知で
きるケーブルセンサであればよいが、米国Stella
r System社が防犯用センサとして市販している
同軸ケーブル状のケーブルセンサを用いて感度特性(震
源からの距離と出力電圧との関係)を試験した。
【0023】図2は、長さ2mのケーブルセンサを用い
たときの、震源からケーブルセンサまでの距離と出力電
圧の関係を示すグラフである。
【0024】出力電圧は、距離が離れると、べき関数的
に減少する特性を持っている。なお、図の出力電圧は増
幅前の値である。またこのケーブルセンサは200〜3
00mの長さのどの点に振動を加えても電圧信号が出力
できることが確認できた。従って、ケーブルセンサの1
ユニットで300m平方の範囲の観察が可能であり、格
子形状のケーブルセンサの密度は求められる評定精度に
より決定できる。上述の試験から高い評定精度を得るた
めにはケーブルセンサの間隔は5m以下が好ましい。
【0025】本落石源の位置評定システムを評価するた
めに実験室で模擬実験を行なった。図3は、本発明の実
験のケーブルセンサの配置状況を示すブロック図を含む
平面図である。コンクリート床に、図3のようにケーブ
ルセンサを碁盤の目状に張った。図中符号Cl〜C7は
長さ3.2mの7本のケーブルセンサであり、C8〜C
l2は長さ4.8mの5本のケーブルセンサであり、3
1はケーブルセンサ、32はケーブルセンサの交点、3
4は増幅器、35はフイルタ、36はA-D変換器、3
9は鋼球の落下地点である。
【0026】本実験ではケーブルセンサは縦横とも0.
8m間隔で、コンクリート床のケーブルセンサ交点に固
定した25mmφ×100mmの鋼製固定端子の上部に
設けた十字の溝に取り付けた。従ってケーブルセンサの
交点は35点であり、12本のケーブルセンサは一端が
増幅度20倍の増幅器34に接続され、増幅器34から
の出力はフイルタ35(500Hzハイパス)を通りA
/D変換器36へ接続されている。A/D変換器36の
デジタル出力はパーソナルコンピュータ(不図示)へ送
られ、波形の表示とピーク電圧の読み取りがリアルタイ
ムで行える。
【0027】225gの鋼球を30cmの高さから図3
中の黒丸点に自由落下させて実験を行った。ケーブルセ
ンサは震源から離れると感度が図2のように低下する特
性を持っているため、図4のような振幅を持つ12個の
信号波形が得られた。図4はパーソナルコンピュータか
らプロッターへ出力した信号波形である。(a)〜
(l)は順にケーブル番号C1〜C12の信号波形であ
る。震源からの距離が大きくなると波形の振幅が減少し
ている状況が明瞭に読み取れる。S/N比が良好である
ため20倍以上の増幅が可能であった。
【0028】次に12個の波形の振幅をソフト的に読み
取る。さらに35個の格子点において直交している2本
のケーブルセンサのソフト的に読み取った出力波形のピ
ーク値の振幅を互いに掛け合わせ、その値をそれぞれの
格子点にトポグラフィ表示すると、図5に示すような縦
横が7本および5本のケーブルセンサの交点35点にお
ける振幅の積をトポグラフィで示したグラフが得られ
る。
【0029】すなわち、鋼球を落下させた点の近傍にト
ポグラフィの山が位置している。この結果は、ケーブル
センサを格子状に敷設する本発明のシステムで岩盤破壊
振動、崩壊振動の振動源を2次元的に位置評定できるこ
とを示している。すなわち本システムは、岩盤斜面の落
石源、落石経路を、前兆的に発生する剥離振動、小崩壊
振動から位置評定できる可能性を持ったシステムであ
り、また、トポグラフィ表示の山の高さによって振動の
大きさも評定でき、さらに連続して計測を行なうことに
よってトポグラフィ表示の山の位置の移動によって落下
経路を評定できるシステムといえる。
【0030】次に本発明の第2の実施の形態を図1なら
びに図12を用いて説明する。第2の実施の形態では、
第1の実施の形態の落石源の位置評価システムを用い
て、併せて岩盤の強度(硬さ、もろさ)を評価する。
【0031】第2の実施の形態では、第1の実施の形態
で評価された落石源の位置や岩盤の破壊位置を反射法お
よび屈折法地震探査における震源とし、落石や岩盤の破
壊によって岩盤に発生した弾性波の直接波・反射波・屈
折波の伝播の状態を所定の間隔で岩盤に固定された固定
具12を介してケーブルセンサ11を受振器として検知
する。即ち図12を用いて従来例として説明した反射法
地震探査および屈折式地震探査の受振器82の役割を固
定具12とケーブルセンサ11が代行する。
【0032】ケーブルセンサ11にはケーブルセンサを
固定する複数の固定具12が受振した弾性波が伝達され
るが、縦、横のケーブルセンサのそれぞれの初動を分析
することにより初動が伝達された固定具12の位置が確
定でき、初動到達時間である走時と震源からの距離でプ
ロットした走時曲線が作製でき、従来技術の分析法によ
って岩盤の強度を評価することができる。
【0033】さらに積極的に岩盤の強度の評価を必要と
する場合は、評価の対象となる岩盤の位置とケーブルセ
ンサの固定具12の配置の関係から望ましい震源位置を
選定し、選定された震源位置で爆薬等による人工地震を
発生させ、ケーブルセンサ11が受振した弾性波によ
り、岩盤の強度を評価すればよい。
【0034】また、落石や岩盤の破壊が近接位置で時系
列的に発生すれば岩盤の強度の時系列的な変化を分析で
き、一層危険発生の予測の精度を高めることができる。
変化の予測される岩盤に対して人工地震による弾性波の
計測を時系列に行なってもよい。
【0035】従来技術で説明したように、受振器として
通常使用される動電型速度計が感知できる周波数成分は
数100Hz単位までであるのに対し、上述のケーブル
センサの周波数特性は2000Hzまでであるので、測
定間隔を1〜2mとした場合、動電型速度計では波形の
立上り時刻の差を明瞭に読み取れないが、ケーブルセン
サでは可能であり、狭い測定間隔での弾性波速度の測定
に有利である。
【0036】次に第3の実施の形態について説明する。
第1の実施の形態では図1のように岩盤面に格子状に所
定の間隔で交点を固定して配設した複数のケーブルセン
サを、第3の実施の形態ではトンネルの巻出し部や覆道
の内面に格子状に交点を固定して配設する。図1の信号
中継ボックス13から遠隔伝送装置22までの構造と機
能は第3の実施の形態でも同じなので説明を省略する。
第1の実施の形態と同様にトポグラフィ表示の、振動源
の近くに山が表示され、振動源が2次元的に評価でき
る。
【0037】第3の実施の形態の落石の位置評定システ
ムを評価するために実験室で模擬実験を行なった。図6
は本発明の第3の実施の形態のケーブルセンサを使用し
たトンネル巻出し部に対する落石の位置評定システムの
実験装置の模式図である。図7は図6の模擬トンネルの
展開図であり、(a)は組立状態、(b)は底部を除い
た状態、(c)は(b)を展開したときのケーブルセン
サの配置状態である。図8はパーソナルコンピュータか
らプロッタに出力した各ケーブルセンサの信号波形のグ
ラフであり、図9はケーブルセンサの交点における出力
電圧の積をトポグラフィで示したグラフである。図中符
号41aは軸方向のケーブルセンサA1〜A5、41b
は円周沿いのケーブルセンサB1〜B14、42は交
点、43は模擬トンネル、44a、44bは小型増幅
器、46はA/D変換器、47はパーソナルコンピュー
タ、49は鋼球落下位置である。図6に示すように実際
のトンネル巻出し部、覆道等に見立てた模擬トンネル4
3の上に鋼球を落下させ、落下位置49を評定した。
【0038】模擬トンネル43は内径135cm、長さ
400cm、肉厚10cmのヒューム管4本を連結した
全長16mの中空円筒であり、枕木の上に設置した。図
6および図7(c)に示すように71cm(60°)間
隔で模擬トンネル43の内面の軸方向にケーブルセンサ
A1〜A5、41aを5本、110cm間隔で模擬トン
ネル43の内面の円周沿いにケーブルセンサB1〜B1
4、41bを14本、碁盤の目状に張った。
【0039】ケーブルセンサAl〜A5は長さ15m、
ケーブルセンサB1〜Bl4は長さ32mであり、5×
14=70箇所の交点42にはケーブルセンサ41a、
41bを固着するための十字の溝を切った直径25.4
mm、長さ60mmの鋼製の固定具を模擬トンネル43
の内部に固着し、ケーブルセンサ41a、41bを交点
42に固定した。
【0040】合計19本のケーブルセンサ41a、41
bの一端はそれぞれ増幅率5倍の小型増幅器44a、4
4bに接続され、増幅器44a、44bからの出力はフ
イルタ(不図示)を通りA/D変換器46を経由してパ
ーソナルコンピュータ47へ接続されて処理され、波形
の表示とピーク電圧の読み取りがリアルタイムで行え
る。
【0041】実験では7.26kgの鋼球を50cmの
高さから疑似トンネル43の真上に当る図7(c)中の
鋼球落下位置49(A3、B11の交点)に自由落下さ
せた。図8はその時に計測された円周沿いのケーブルセ
ンサ41b14本の出力波形を示している。ケーブルセ
ンサは震源から離れると感度が図2のように低下する特
性を持っているため、多少の例外を除き震源に近いほど
波形の振幅が大きい。また、波形の初動の部分を結んだ
立ち上がり時刻を見ると、明かに鋼球落下位置49(B
11)の波形の立ち上がり時刻が早く、鋼球落下位置か
ら遠くなると立ち上がり時刻が遅くなっており、このグ
ラフによっても震源の位置評定が可能であることがわか
る。
【0042】円周沿いの方向のケーブルセンサ41bの
出力波形のピーク値の2乗と、軸方向のケーブルセンサ
41aの出力波形のピーク値とを掛け合わせたトポグラ
フィである図9において、トポグラフィの盛り上がって
いるいる部分が衝撃が大きかったことを意味するが、鋼
球落下位置とトポグラフィの山とは一致している。この
場合位置評定に影響度の大きい円周沿いの方向のケーブ
ルセンサ41bの出力波形のピーク値を2乗して掛け合
わせたが、2乗しなくても構わない。
【0043】このように本発明のシステムで、トポグラ
フィの山の位置や、波形の振幅の大きさの比較や、波形
の立ち上がり時刻からトンネルの巻出し部や覆道に対す
る落石の位置評定が可能である。すなわち本システムに
よって落石を常時監視でき、落石の位置評価から、トン
ネルの巻出し部や覆道に接する岩盤斜面の落石源、落石
経路を推定でき、トポグラフィ表示の山の高さによって
振動の大きさも評定でき、さらに連続して計測を行なう
ことによってトポグラフィ表示の山の位置の移動によっ
て落下経路を評定できるシステムといえる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように本発明の落石源の位
置評定システムは、不安定な岩体の基盤からの剥離振動
やその岩体を支えている岩石の小崩壊振動の発生位置、
さらには落下経路を2次元で位置評定できる能力を持
ち、少ない費用でほとんどの実斜面に対し応用できるシ
ステムであり、剥離や崩落の警報の他に、落石源と落下
経路を特定できるので、アンカーボルト工、ワイヤーネ
ット工、防護壁工等の防護措置を適切な位置に施工でき
るという効果がある。
【0045】本システムを活用することによって、国内
に9万箇所ある岩盤斜面の落石・崩壊危険箇所の災害予
知と防護に資するところが多大である。
【0046】また、本システムのため設置された機器を
利用して反射法地震探査や屈折法地震探査による岩盤の
強度(硬さ、もろさ)の評価が容易に行なうことがで
き、災害予知の判断データを提供できるという効果があ
る。
【0047】さらに、本システムを応用することによっ
てトンネルの巻出し部や覆道などの岩盤斜面に接した構
造物に対する落石とその位置の評定が可能となり、災害
の予知と防護のための判断データを提供できるという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のケーブルセンサを
使用した落石源の位置評定システムのブロック図を含む
斜視図である。
【図2】長さ2mのケーブルセンサを用いたときの、震
源からケーブルセンサまでの距離と出力電圧の関係を示
すグラフである。
【図3】本発明の実験のケーブルセンサの配置状況を示
すブロック図を含む平面図である。
【図4】パーソナルコンピユータからプロッターへ出力
した信号波形である。(a)〜(l)は順にケーブル番
号C1〜C12の信号波形である。
【図5】縦横7本および5本のケーブルセンサの交点3
5点における出力電圧の積をトポグラフィで示したグラ
フである。
【図6】本発明の第3の実施の形態のケーブルセンサを
使用したトンネル巻出し部に対する落石の位置評定シス
テムの実験装置の模式図である。
【図7】図6の模擬トンネルの展開図である。(a)は
組立状態である。(b)は底部を除いた状態である。
(c)は(b)を展開したときのケーブルセンサの配置
状態である。
【図8】パーソナルコンピュータからプロッタに出力し
た各ケーブルセンサの信号波形のグラフである。
【図9】ケーブルセンサの交点における出力電圧の積を
トポグラフィで示したグラフである。
【図10】従来例の種々の落石検知方法を表す斜視図で
ある。(a)は動電型振動計を使用した検知方法であ
る。(b)は電流が流されている導線を使用した検知方
法である。(c)は圧電板を使用した検知方法である。
【図11】従来例のケーブルセンサを使用した落石検知
方法のブロック図を含む斜視図である。
【図12】屈折法地震探査の原理を説明する模式図であ
る。(a)は各受振点の受振器の受振波形を示す模式図
である。(b)は発破点から発信された弾性波の伝播状
態の模式図である。
【符号の説明】
10、64、76 岩盤斜面 11、31 ケーブルセンサ 12 固定点 13 信号中継ボックス 14、34 増幅器 15、35 フイルタ 16、36、46 A/D変換器 17 データ処理装置 18 表示装置 19 プリンタ 20 入力装置 21 警報装置 22 遠隔伝送装置 32 交点 39 落下位置 41a 軸方向のケーブルセンサA1〜A5 41b 円周沿いのケーブルセンサB1〜B14 42 交点 43 模擬トンネル 44a、44b 小型増幅器 47 パーソナルコンピュータ 49 鋼球落下位置 61 動電型振動計 62 導線 63 圧電板 65、77 落石 71 ケーブルセンサ 72 信号中継ボックス 73 信号処理装置 74 回転灯 75 サイレン81 発破点 82 受振器 A1〜A5、B1〜B14、C1〜Cl2 ケーブル
センサ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 岩盤斜面における落石源の位置評定シス
    テムであって、 評定対象斜面に所定の間隔で格子状に配設され、交点部
    を前記岩盤に固定され、落石源による前記斜面の振動を
    検知して電気信号を出力する複数のケーブルセンサと、
    前記ケーブルセンサの出力した電気信号を増幅する増幅
    器と、不要の周波数をろ波するフィルタと、増幅されろ
    波された電気信号をアナログからデジタルに変換するA
    /D変換器と、前記A/D変換器から入力したデジタル
    情報を用いて所望の計算を実行するデータ処理装置を備
    え、 前記データ処理装置によって、格子状に配設された前記
    ケーブルセンサの交点毎に、振動を検知した時点の該交
    点で直交する2本の前記ケーブルセンサの電気信号から
    算定されたそれぞれの振幅値を乗じ、前記乗じた値をZ
    座標とし、各交点の位置をX、Y座標とした所望の範囲
    の交点に対するトポグラフィを画面や紙面に出力し、画
    像の分析によって振動源の位置と大きさとを評定するこ
    とを特徴とする落石源の位置評定システム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の落石源の位置評定シス
    テムにおいて、 振動を検知した時点から時系列的に前記トポグラフィを
    作製し、前記トポグラフィの時間的な変化によって、振
    動源の移動状況を評定することを特徴とする落石源の位
    置評定システム。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の落石源の位置評価シス
    テムを用いて評価された落石源の位置、および所定の位
    置に設置された人工地震発生源のいずれかを震源とし、
    前記ケーブルセンサの岩盤に固定された交点を受振位置
    とし、前記ケーブルセンサの受振した弾性波の初動を分
    析することにより初動が伝達された前記交点の位置を確
    定し、初動到達時間である走時と前記震源からの距離と
    により走時曲線を作製し、弾性波を用いる反射法および
    屈折法のいずれかの地震探査手法によって、前記弾性波
    の通過した岩盤の硬さやもろさを含む強度を評価するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の落石源の位置評価シス
    テム。
  4. 【請求項4】 トンネル巻出し部および覆道を含む、岩
    盤斜面に接する構造物上への落石の落下位置を評定する
    落石源の位置評定システムであって、 前記構造物の内面に格子状に所定の間隔で配設され、交
    点を前記構造物に固定され、落石源による前記構造物の
    振動を検知して電気信号を出力する複数のケーブルセン
    サと、前記ケーブルセンサの出力した電気信号を増幅す
    る増幅器と、不要の周波数をろ波するフィルタと、増幅
    されろ波された電気信号をアナログからデジタルに変換
    するA/D変換器と、前記A/D変換器から入力したデ
    ジタル情報を用いて所望の計算を実行するデータ処理装
    置を備え、 前記データ処理装置によって、格子状に配設された前記
    ケーブルセンサが受振した振動に対応した電気信号から
    算定された出力波形の振幅の比較、波形の立ち上がり時
    刻の比較、および格子状に配設された前記ケーブルセン
    サの交点毎に、振動を検知した時点の該交点で直交する
    2本の前記ケーブルセンサの出力波形の振幅値を乗じ、
    前記乗じた値をZ座標とし、各交点の位置をX、Y座標
    とした所望の範囲の交点に対するトポグラフィの解析の
    少なくともいずれかによって振動源の位置と大きさとを
    評定することを特徴とする落石源の位置評定システム。
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JP2000258546A (ja) * 1999-03-08 2000-09-22 Takuwa:Kk 伝播信号処理方法及びその装置
CN103884312A (zh) * 2014-04-10 2014-06-25 内蒙古科技大学 一种岩石结构面形貌尺寸效应分析方法
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