JPH09280230A - 樹脂ライニング材の締結具 - Google Patents
樹脂ライニング材の締結具Info
- Publication number
- JPH09280230A JPH09280230A JP8624096A JP8624096A JPH09280230A JP H09280230 A JPH09280230 A JP H09280230A JP 8624096 A JP8624096 A JP 8624096A JP 8624096 A JP8624096 A JP 8624096A JP H09280230 A JPH09280230 A JP H09280230A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- stud bolt
- nut
- resin lining
- lining material
- faster
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
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- Road Paving Structures (AREA)
- Joining Of Building Structures In Genera (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 コストが安く、通常の工具による締め付けが
でき、作業性が良く、溶接による弛み止めの必要もない
樹脂ライニング材の締結具を提供する。 【解決手段】 鋼板1に溶接されたスタッドボルト10に
樹脂ライニング材2を通してナット14で締め付ける形式
の樹脂ライニング材の締結具の改良。スタッドボルト10
の途中に形成されたV溝状のノック部11よりも先端側を
細径部12とし、ナット14を素通りさせることができるよ
うにする。またスタッドボルト10のノック部11よりも基
部側を、不等ピッチ部を備えたねじ部13として、弛み止
め効果を持たせる。
でき、作業性が良く、溶接による弛み止めの必要もない
樹脂ライニング材の締結具を提供する。 【解決手段】 鋼板1に溶接されたスタッドボルト10に
樹脂ライニング材2を通してナット14で締め付ける形式
の樹脂ライニング材の締結具の改良。スタッドボルト10
の途中に形成されたV溝状のノック部11よりも先端側を
細径部12とし、ナット14を素通りさせることができるよ
うにする。またスタッドボルト10のノック部11よりも基
部側を、不等ピッチ部を備えたねじ部13として、弛み止
め効果を持たせる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋼板に板状の樹脂
ライニング材を締結してシュートや船べり等の表面がほ
ぼ平滑面となるようにするために用いられる樹脂ライニ
ング材の締結具の改良に関するものである。
ライニング材を締結してシュートや船べり等の表面がほ
ぼ平滑面となるようにするために用いられる樹脂ライニ
ング材の締結具の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】鋼板に板状の樹脂ライニング材を締結し
てシュートや船べり等に使用するためには、従来から図
3、図4に示されるような締結具が用いられている。こ
れらの図中、1は鋼板、2は樹脂ライニング材、3は鋼
板1に溶接されたスタッドボルトである。このスタッド
ボルト3にはそのねじ部4の途中にV溝状のノック部5
が形成されている。
てシュートや船べり等に使用するためには、従来から図
3、図4に示されるような締結具が用いられている。こ
れらの図中、1は鋼板、2は樹脂ライニング材、3は鋼
板1に溶接されたスタッドボルトである。このスタッド
ボルト3にはそのねじ部4の途中にV溝状のノック部5
が形成されている。
【0003】締結の手順は、まず鋼板1にスタッドボル
ト3の頭部を溶接し、段付き孔6を備えた樹脂ライニン
グ材2をスタッドボルト3に通す。次にこの段付き孔6
よりも大径のナット7をスタッドボルト3のねじ部4の
上端から螺合させて図示のように樹脂ライニング材2と
ナット7の上面とが同一となるように締め付けたうえ、
スタッドボルト3を横方向からハンマーで叩き、ノック
部5よりも上部を破断するのである。そして最後にスタ
ッドボルト3のねじ部4とナット7を溶接により固定し
て弛み止めとする。
ト3の頭部を溶接し、段付き孔6を備えた樹脂ライニン
グ材2をスタッドボルト3に通す。次にこの段付き孔6
よりも大径のナット7をスタッドボルト3のねじ部4の
上端から螺合させて図示のように樹脂ライニング材2と
ナット7の上面とが同一となるように締め付けたうえ、
スタッドボルト3を横方向からハンマーで叩き、ノック
部5よりも上部を破断するのである。そして最後にスタ
ッドボルト3のねじ部4とナット7を溶接により固定し
て弛み止めとする。
【0004】ところがこのような従来技術には、次のよ
うな多くの問題があった。 スタッドボルト3のV溝状のノック部5は切削によ
って形成されているため、スタッドボルト3の製造コス
トが高くなる。 ナット7は図示のように上面の直径線上に回転用の
凹溝8を備えた特殊な形状のものであり、通常の工具に
よる回転ができない。 ナット7をスタッドボルト3の上端から長い距離に
わたり螺合させる必要があり、作業性が悪い。なお、最
初からスタッドボルト3のねじ部4のみにすることは、
溶接機でスタッドボルト3の把持が困難で鋼板1に溶接
することができなくなるため不可能である。 スタッドボルト3のねじ部4とナット7を溶接によ
り固定して弛み止めとする必要があるため、手数がかか
り経済的ではない。
うな多くの問題があった。 スタッドボルト3のV溝状のノック部5は切削によ
って形成されているため、スタッドボルト3の製造コス
トが高くなる。 ナット7は図示のように上面の直径線上に回転用の
凹溝8を備えた特殊な形状のものであり、通常の工具に
よる回転ができない。 ナット7をスタッドボルト3の上端から長い距離に
わたり螺合させる必要があり、作業性が悪い。なお、最
初からスタッドボルト3のねじ部4のみにすることは、
溶接機でスタッドボルト3の把持が困難で鋼板1に溶接
することができなくなるため不可能である。 スタッドボルト3のねじ部4とナット7を溶接によ
り固定して弛み止めとする必要があるため、手数がかか
り経済的ではない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した従来
の問題点を解決し、コストが安く、通常の工具による締
め付けができ、作業性が良く、溶接による弛み止めの必
要もない樹脂ライニング材の締結具を提供するためにな
されたものである。
の問題点を解決し、コストが安く、通常の工具による締
め付けができ、作業性が良く、溶接による弛み止めの必
要もない樹脂ライニング材の締結具を提供するためにな
されたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明は、鋼板に溶接されたスタッドボル
トに樹脂ライニング材を通してナットで締め付ける形式
の樹脂ライニング材の締結具において、このスタッドボ
ルトを、その途中に形成されたV溝状のノック部よりも
先端側を細径部とし、基部側を不等ピッチ部を備えたね
じ部とした転造成形品としたことを特徴とするものであ
る。なおナットとして、六角形状の頭部と鍔部を備えた
ナットを用いることが好ましい。
めになされた本発明は、鋼板に溶接されたスタッドボル
トに樹脂ライニング材を通してナットで締め付ける形式
の樹脂ライニング材の締結具において、このスタッドボ
ルトを、その途中に形成されたV溝状のノック部よりも
先端側を細径部とし、基部側を不等ピッチ部を備えたね
じ部とした転造成形品としたことを特徴とするものであ
る。なおナットとして、六角形状の頭部と鍔部を備えた
ナットを用いることが好ましい。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に本発明の好ましい実施の形
態を、図1、図2により説明する。図1において、1は
鋼板、2は段付き孔6を備えた樹脂ライニング材を示
す。10はこの鋼板1に頭部を溶接されるスタッドボルト
であり、頭部を鋼板1に溶接するに十分な長さを持たせ
た軸部の途中に、溝状のノック部11を備えていることは
従来と同様である。しかしこのスタッドボルト10は、ノ
ック部11よりも先端側をねじのない細径部12としてあ
る。
態を、図1、図2により説明する。図1において、1は
鋼板、2は段付き孔6を備えた樹脂ライニング材を示
す。10はこの鋼板1に頭部を溶接されるスタッドボルト
であり、頭部を鋼板1に溶接するに十分な長さを持たせ
た軸部の途中に、溝状のノック部11を備えていることは
従来と同様である。しかしこのスタッドボルト10は、ノ
ック部11よりも先端側をねじのない細径部12としてあ
る。
【0008】このスタッドボルト10のノック部11よりも
基端側にはねじ部13が形成されているが、その一部に図
2に示すような不等ピッチ部が形成されている。例えば
具体的な数値の一例をあげると、8mmのネジではP1=1.
25mm、P2=1.5mm 、P3=1.25mm、P4=1.00mmとされてい
る。また、このスタッドボルト10は従来のように切削に
よりノック部を形成したものではなく、ノック部11を含
む全体がフォームローリング製法により転造されてい
る。14はスタッドボルト10のねじ部13と螺合するナット
である。このナット14は樹脂ライニング材2の段付き孔
6と同じ高さの鍔付きナットである。
基端側にはねじ部13が形成されているが、その一部に図
2に示すような不等ピッチ部が形成されている。例えば
具体的な数値の一例をあげると、8mmのネジではP1=1.
25mm、P2=1.5mm 、P3=1.25mm、P4=1.00mmとされてい
る。また、このスタッドボルト10は従来のように切削に
よりノック部を形成したものではなく、ノック部11を含
む全体がフォームローリング製法により転造されてい
る。14はスタッドボルト10のねじ部13と螺合するナット
である。このナット14は樹脂ライニング材2の段付き孔
6と同じ高さの鍔付きナットである。
【0009】このように構成された樹脂ライニング材の
締結具により鋼板1の表面に樹脂ライニング材2を固定
するには、まずスタッドボルト10の頭部を図1のように
鋼板1の表面に溶接する。このときスタッドボルト10は
長い細径部12を持つので、溶接機に把持でき溶接に支障
はない。
締結具により鋼板1の表面に樹脂ライニング材2を固定
するには、まずスタッドボルト10の頭部を図1のように
鋼板1の表面に溶接する。このときスタッドボルト10は
長い細径部12を持つので、溶接機に把持でき溶接に支障
はない。
【0010】次にスタッドボルト10に樹脂ライニング材
2の段付き孔6を通し、ナット14を嵌める。このときス
タッドボルト10のノック部11よりも先端側はねじのない
細径部12とされているので、ナット14はこの細径部12を
通過して直ちにねじ部13と螺合することができる。この
ため従来のように長い距離にわたりナット14を回転させ
る必要はなく、作業性が向上する。
2の段付き孔6を通し、ナット14を嵌める。このときス
タッドボルト10のノック部11よりも先端側はねじのない
細径部12とされているので、ナット14はこの細径部12を
通過して直ちにねじ部13と螺合することができる。この
ため従来のように長い距離にわたりナット14を回転させ
る必要はなく、作業性が向上する。
【0011】また、ナット14は六角形状の頭部15を備え
ているため、通常の工具により容易に回転させることが
できるうえ、高さが段付き孔6と同じであるので樹脂ラ
イニング材2と同一面となり、シュート等に使用しても
問題はない。そしてスタッドボルト10のねじ部13には不
等ピッチ部が形成されているため、ナット14を強く締め
付けるとその部分のねじ山が塑性変形し、ナット14と強
固に結合して優れた弛み止め効果を発揮する。このため
従来のようにボルトとナットの締め付部に点溶接(アー
ク溶接)による弛み止めは不要である。
ているため、通常の工具により容易に回転させることが
できるうえ、高さが段付き孔6と同じであるので樹脂ラ
イニング材2と同一面となり、シュート等に使用しても
問題はない。そしてスタッドボルト10のねじ部13には不
等ピッチ部が形成されているため、ナット14を強く締め
付けるとその部分のねじ山が塑性変形し、ナット14と強
固に結合して優れた弛み止め効果を発揮する。このため
従来のようにボルトとナットの締め付部に点溶接(アー
ク溶接)による弛み止めは不要である。
【0012】このようにしてナット14の鍔部16が樹脂ラ
イニング材2の段付き孔6の底面を強く押圧するまでナ
ット14を締め付けた後、ハンマー等によってスタッドボ
ルト10の先端部を横方向から叩き、ノック部11よりも上
部の細径部12を破断すればよい。
イニング材2の段付き孔6の底面を強く押圧するまでナ
ット14を締め付けた後、ハンマー等によってスタッドボ
ルト10の先端部を横方向から叩き、ノック部11よりも上
部の細径部12を破断すればよい。
【0013】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の樹脂ラ
イニング材の締結具はスタッドボルトを転造品としたの
で製造コストが易くなり、またスタッドボルトのノック
部よりも先端側を細径部としたのでナットを素通りさせ
ることができ、締め付け作業の作業性が良くなる。また
スタッドボルトのねじ部に不等ピッチ部を設けたので、
従来のようなスポット溶接をしなくても十分な弛み止め
効果が得られる。さらに、ナットを樹脂ライニング材と
同じ高さで六角形状の頭部を備えたものとしたことによ
り、通常の工具による締め付け作業が可能となる利点も
ある。よって本発明は従来の問題点を解決した樹脂ライ
ニング材の締結具として、優れたものである。
イニング材の締結具はスタッドボルトを転造品としたの
で製造コストが易くなり、またスタッドボルトのノック
部よりも先端側を細径部としたのでナットを素通りさせ
ることができ、締め付け作業の作業性が良くなる。また
スタッドボルトのねじ部に不等ピッチ部を設けたので、
従来のようなスポット溶接をしなくても十分な弛み止め
効果が得られる。さらに、ナットを樹脂ライニング材と
同じ高さで六角形状の頭部を備えたものとしたことによ
り、通常の工具による締め付け作業が可能となる利点も
ある。よって本発明は従来の問題点を解決した樹脂ライ
ニング材の締結具として、優れたものである。
【図1】本発明の実施形態を示す断面図である。
【図2】不等ピッチ部のねじピッチの拡大図である。
【図3】従来例を示す断面図である。
【図4】図3の平面図である。
1 鋼板 2 樹脂ライニング材 3 従来のスタッドボルト 4 ねじ部 5 V溝状のノック部 6 段付き孔 7 ナット 8 回転用の凹溝 10 本発明におけるスタッドボルト 11 ノック部 12 細径部 13 ねじ部 14 ナット 15 六角形状の頭部
フロントページの続き (72)発明者 井出 正昭 愛知県丹羽郡大口町高橋1丁目8番地 株 式会社青山製作所大口工場内 (72)発明者 梶田 浩久 愛知県丹羽郡大口町高橋1丁目8番地 株 式会社青山製作所大口工場内 (72)発明者 池尾 良一 滋賀県神崎郡五個荘町小幡474番地 日本 スタッドウェルディング株式会社滋賀事業 所内
Claims (1)
- 【請求項1】鋼板に溶接されたスタッドボルトに樹脂ラ
イニング材を通してナットで締め付ける形式の樹脂ライ
ニング材の締結具において、このスタッドボルトを、そ
の途中に形成されたV溝状のノック部よりも先端側を細
径部とし、基部側を不等ピッチ部を備えたねじ部とした
転造成形品としたことを特徴とする樹脂ライニング材の
締結具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8624096A JPH09280230A (ja) | 1996-04-09 | 1996-04-09 | 樹脂ライニング材の締結具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8624096A JPH09280230A (ja) | 1996-04-09 | 1996-04-09 | 樹脂ライニング材の締結具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09280230A true JPH09280230A (ja) | 1997-10-28 |
Family
ID=13881289
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8624096A Withdrawn JPH09280230A (ja) | 1996-04-09 | 1996-04-09 | 樹脂ライニング材の締結具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09280230A (ja) |
-
1996
- 1996-04-09 JP JP8624096A patent/JPH09280230A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030701 |