JPH09280193A - 水中ポンプ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】一対のケーブルをヘッドカバーに容易に取り付
けることができて脱落も確実に防止することができ、さ
らに、部品点数が少なく経済的である。 【解決手段】ヘッドカバー１０内に配置されたモーター
２０に対する給電用の給電ケーブル４４と、フロートス
イッチが先端に設けられたスイッチ用ケーブル５２と
が、ヘッドカバー１０に設けられた中空のケーブル取付
台１６の内部を挿通している。ケーブル取付台１６の内
部には、各ケーブル４４および５２が水密状態で挿通す
る１つのパッキング４６が圧入されており、ケーブル取
付台１６上にボルト止めされたパッキング押さえ４７に
よって、パッキング４６が固定されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、家庭等において庭
園の植木等に対する散水のため、あるいは、溜まり水の
排水、循環等のために使用される比較的小型の水中ポン
プに関する。

【０００２】

【従来の技術】家庭において、庭園の植木に対する散水
等の目的のために使用される比較的小型の水中ポンプの
一例を図８に示す。この水中ポンプは、通常、プラスチ
ック製のヘッドカバー６１によってモーター６２が覆わ
れた状態になっている。モーター６２の下端面は、アル
ミニウム製、あるいはプラスチック製のブラケット６３
によって覆われた状態になっており、モーター６２の軸
心部を挿通するローターシャフト６４の下端部は、ブラ
ケット６３の下方に延出している。そして、ローターシ
ャフト６４の下端部には、ポンプケーシング６５の内部
に配置された羽根車６６が取り付けられており、ポンプ
ケーシング６５は、ストレーナー６７によって覆われて
いる。

【０００３】このような構成の水中ポンプでは、モータ
ー６２の駆動によって羽根車６６が回転されると、ポン
プケーシング６５の内部に流体が吸引される。ポンプケ
ーシング６５内に吸引された流体は、ヘッドカバー６１
内に上下方向に沿って設けられた流路６１ａ内を上方へ
と通流する。流路６１ａの上端部に設けられた吐出口に
は、ホース（図示せず）の端部が取り付けられるホース
カップリング６８が取り付けられており、流路６１ａ内
を上方へ通流する流体は、吐出口を通って、ホースカッ
プリング６８にて取り付けられるホース内に吐出され
る。

【０００４】この水中ポンプには、自動的に運転できる
ように、フロートスイッチ（図示せず）が接続されてい
る。フロートスイッチは、水面上を浮遊し得るようにな
っており、水位の上昇によってフロートスイッチが所定
の傾斜状態になると、その内部に設けられたマイクロス
イッチが動作して、水中ポンプのモーター６２が駆動さ
れるようになっている。

【０００５】ポンプケーシング６５の上部には、モータ
ー６２に対する給電用ケーブル７１と、フロートスイッ
チが先端に設けられたスイッチ用ケーブル７２とが取り
付けられる中空のケーブル取付台６１ｂが設けられてい
る。ケーブル取付台６１ｂには、図９に示すように、給
電用ケーブル７１およびスイッチ用ケーブル７２の各端
部と一体化された１つのゴム製のパッキング７３が、水
密状態になるように圧入されている。

【０００６】また、このように、給電用ケーブル７１お
よびスイッチ用ケーブル７２の各端部と一体成形された
パッキング７３を、ケーブル取付台６１ｂ内に圧入する
構成に替えて、図１０に示すように、ヘッドカバー６１
上部に一対のケーブル取付台６１ｂを設けて、各ケーブ
ル取付台６１ｂに、給電用ケーブル７１およびスイッチ
用ケーブル７２を取り付ける方法も実施されている。こ
の場合、給電用ケーブル７１およびスイッチ用ケーブル
７２は、ゴム製のパッキング内に、それぞれ水密状態で
挿通されて、各パッキングが、各ケーブル取付台６１ｂ
内にそれぞれ圧入されている。そして、各ケーブル取付
台６１ｂ上に、パッキング押さえ７４が、一対のボルト
７３によって、それぞれ取り付けられて、各パッキング
が、ケーブル取付台６１ｂの内部に固定されている。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】給電用ケーブル７１お
よびスイッチ用ケーブル７２の各端部と一体化されたゴ
ム製のパッキング７３を、ヘッドカバー６１のケーブル
取付台６１ｂに圧入して取り付ける構成では、各ケーブ
ル７１および７２の端部とパッキング７３とを一体化す
るために、焼き付け等の作業が必要になり、その作業が
煩わしいという問題がある。また、パッキング７３は、
ケーブル取付台６１ｂ内に圧入されて固定されているだ
けであるために、各ケーブル７１および７２の一方が強
く牽引されると、パッキング７３がケーブル取付台６１
ｂから外れるおそれがある。

【０００８】また、給電用ケーブル７１とスイッチ用ケ
ーブル７２とを、それぞれ、ケーブル取付台６１ｂに取
り付ける場合には、給電用ケーブル７１およびスイッチ
用ケーブル７２が挿通する一対のパッキング、および、
各パッキングを各ケーブル取付台６１ｂにそれぞれ固定
するための一対のパッキング押さえ７４が必要になり、
部品点数が増加して経済性が損なわれるという問題があ
る。しかも、この場合には、各ケーブル取付台６１ｂに
対して、パッキングおよびパッキング押さえ７４を取り
付けるための作業がそれぞれ必要になり、作業時間が２
倍になるという問題もある。

【０００９】本発明は、このような問題を解決するもの
であり、その目的は、一対のケーブルを容易にヘッドカ
バーに取り付けることができ、しかも、部品点数が少な
く、経済性を損なうおそれのない水中ポンプを提供する
ことにある。

【００１０】

【課題を解決するための手段】本発明の水中ポンプは、
ヘッドカバー内に配置されたモーターの軸心部を挿通す
るローターシャフトの下端部に、ポンプケーシング内に
配置された羽根車が取り付けられており、この羽根車の
回転によって、ポンプケーシング内に流入した流体が、
上方へ吐出されるようになった水中ポンプであって、前
記ヘッドカバーに設けられた中空のケーブル取付台と、
そのケーブル取付台の内部に圧入されており、一対のケ
ーブルがそれぞれ水密状態で挿通する１つのパッキング
と、前記ケーブル取付台の内部に圧入されたパッキング
を固定するために、ケーブル取付台上にボルト止めされ
たパッキング押さえと、を具備することを特徴とする。

【００１１】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に基づいて詳細に説明する。

【００１２】図１は、本発明の水中ポンプの実施の形態
の一例を示す正面図、図２は、その平面図、図３は、そ
の一部破断正面図、図４は、その縦断面図である。

【００１３】この水中ポンプは、上側になるにつれて順
次小径になった円錐台状のヘッドカバー１０と、このヘ
ッドカバー１０の内部に配置されたモーター２０と、モ
ーター２０の下側に設けられたポンプケーシング３５と
を有している。

【００１４】図３および図４に示すように、モーター２
０は、円筒状のステーターケーシング２１と、このステ
ーターケーシング２１内に同心状態で配置されて軸心部
が中空になったステーター２２とを有している。ステー
ター２２は、ステーターケーシング２１の内周面に固定
されている。ステーター２２の中空になった軸心部に
は、ローター２３が同心状態で、回転可能に嵌合されて
いる。ローター２３の軸心部には、ローターシャフト２
４が挿通しており、ローターシャフト２４の上端部およ
び下端部が、ローター２３の上方および下方にそれぞれ
延出している。

【００１５】ステーターケーシング２１は、上端面２１
ａが閉塞された状態になっており、その中央部には、下
方に向かって円柱状に突出するボス部２１ｃが設けられ
ている。ボス部２１ｃ内には、ローターシャフト２４の
上端部が挿入されており、ボス部２１ｃ内に挿入された
ローターシャフト２４の上端部が、軸受け２５によっ
て、回転可能に支持されている。

【００１６】ステーターケーシング２１の上端面２１ａ
には、コンデンサー２１ｆが設置されている。また、ス
テーターケーシング２１の上端面２１ａには、モーター
２０に対する給電用ケーブル４４が挿通するケーブル挿
通孔２１ｋ、および、モーター２０に対するアース線取
付用のネジ孔２１ｈがそれぞれ設けられている。

【００１７】ステーターケーシング２１の下端面は開放
されており、アルミニウム製のブラケット２９が突き合
わされることによって閉鎖されている。このブラケット
２９は、ステーターケーシング２１よりも大径になって
おり、その外周縁部が、全周にわたって、ステーターケ
ーシング２１の外方に水平に延出した状態になってい
る。ブラケット２１の外周部分には、１つの吐出用開口
部２９ｂが設けられている。また、ブラケット２９の外
周縁部には、モーター２０を覆うプラスチック製のヘッ
ドカバー１０に突き合わされており、ヘッドカバー１０
がボルト１２によって止められている。

【００１８】上側になるにつれて順次小径になった円錐
台状のヘッドカバー１０の上端面は平坦になっており、
その内部には、ブラケット２９の吐出用開口部２９ｂか
ら上方に直線状に延びる流路１３が設けられている。流
路１３は、ヘッドカバー１０の上部に設けられた吐出口
１４に連通しており、吐出口１４の外周面には、ネジ溝
１４ａが設けられている。吐出口１４の上端面には、パ
ッキング４２を介してホースカップリング４３が突き当
てられており、ホースカップリング４３が、吐出口１４
のネジ溝１４ａにネジ結合されたナット部材４１によっ
て、吐出口１４に取り付けられている。ホースカップリ
ング４３には、ホースの端部が取り付けられるようにな
っている。

【００１９】ヘッドカバー１０の平坦になった上端面に
は、把手部１５が上方に突出するように設けられてお
り、また、ヘッドカバー１０の上端面における吐出口１
４とは把手部１５を間に挟んだ中心対称位置に、中空の
ケーブル取付台１６が、上方に突出した状態で設けられ
ている。このケーブル取付台１６には、ステーターケー
シング２１の上端面２１ａに設けられたコンデンサー２
１ｆ、モーター２０等に対する給電のための給電用ケー
ブル４４の端部が取り付けられるようになっており、給
電用ケーブル４４は、ケーブル取付台１６の内部を挿通
して、モーター２０に接続されている。

【００２０】図１および図２に示すように、水中ポンプ
には、自動運転し得るようにフロートスイッチ５１が設
けられている。このフロートスイッチ５１は、水面上を
浮遊し得るようになっており、図１に実線で示すよう
に、水面に浮遊して所定の傾斜状態になると、内部に設
けられたマイクロスイッチが動作するようになってい
る。フロートスイッチ５１には、内部に設けられたマイ
クロスイッチの動作結果をモーターに伝達するためのス
イッチ用ケーブル５２が接続されており、このスイッチ
用ケーブル５２が、ケーブル取付台１６に取り付けられ
ている。

【００２１】ケーブル取付台１６は、断面菱形状になっ
ており、その中央部にケーブル取付孔１６ａが、上下方
向に貫通した状態で設けられている。このケーブル取付
孔１６ａは、断面長孔状になっており、その内奥部に
は、内方に突出した段差部１６ｂが、全周にわたって形
成されている。ケーブル取付孔１６ａの内部には、段差
部１６ｂ上に載置された状態で、長円形状になった平板
状の受け座４５が水平状態で嵌合されており、受け座４
５上に、その受け座４５と同様の断面長円形状のゴム製
のパッキング４６が、ケーブル取付孔１６ａ内に圧入さ
れている。ケーブル取付孔１６ａ内のパッキング４６
は、ケーブル取付台１６上にボルト止めされるパッキン
グ押さえ４７によって、ケーブル取付台１６内に固定さ
れている。パッキング押さえ４７、パッキング４６およ
び受け座４５の内部には、給電用ケーブル４４およびス
イッチ用ケーブル５２が、それぞれ挿通している。

【００２２】図５（ａ）は、パッキング押さえ４７の平
面図、図５（ｂ）は、その縦断面図である。パッキング
押さえ４７は、ケーブル取付台１６に対応した菱形形状
になっており、その中央部には、上下方向に貫通する一
対のケーブル挿通孔４７ａが、並んで設けられている。
各ケーブル挿通孔４７ａ内には、給電用ケーブル４４お
よびスイッチ用ケーブル５２がそれぞれ挿入されるよう
になっている。各ケーブル挿通孔４７ａの周縁部は、上
方および下方にそれぞれ突出した状態になっている。

【００２３】パッキング押さえ４７には、各ケーブル挿
通孔４７ａを挟んで、一対のボルト挿通孔４７ｂが設け
られている。各ボルト挿通孔４７ｂには、ボルト４８が
それぞれ挿入されるようになっており、各ボルト４８
は、ケーブル取付台１６にネジ止めされるようになって
いる。各ボルト４８によってケーブル取付台１６上に取
り付けられたパッキング押さえ４７は、各ケーブル挿通
孔４７ａの下方に突出した周縁部がケーブル取付孔１６
ｂ内に嵌入している。

【００２４】図６（ａ）は、ゴム製のパッキング４６の
平面図、図６（ｂ）は、その縦断面図である。パッキン
グ４６は、ケーブル取付孔１６ａに対応した長円形状に
構成されており、ケーブル取付孔１６ａ内に水密状態で
圧入されるようになっている。パッキング４６の中央部
には、上下方向に貫通する一対のケーブル挿通孔４６ａ
が設けられており、各ケーブル挿通孔４６ａに、給電用
ケーブル４４およびスイッチ用ケーブル５２がそれぞれ
挿通されるようになっている。各ケーブル挿通孔４６ａ
の内周面における上下方向の中央部には、内方に突出し
たリブ４６ｂが全周にわたって形成されている。各リブ
４６ｂは、各ケーブル挿通孔４６ａ内を挿通する給電用
ケーブル４４およびスイッチ用ケーブル５２の外周面に
圧接されて、各ケーブル４４および５２の外周面をそれ
ぞれ水密状態にシールするようになっている。

【００２５】パッキング４６は、ケーブル取付孔１６ａ
内に圧入されて、ケーブル取付台１６内に完全に嵌入し
た状態とされる。従って、パッキング４６の上面は、ケ
ーブル取付台１６の上面よりも若干下方に位置してお
り、パッキング押さえ４７における各ケーブル挿入孔４
７ａの周縁部がケーブル取付孔１６ａ内に嵌入すること
によって、パッキング４６の上面が押圧されている。

【００２６】図７（ａ）は、受け座４５の平面図、図７
（ｂ）は、その縦断面図である。この受け座４５は、鋼
板等の金属によって、ケーブル取付孔１６ａに対応した
長円形状に構成されており、ケーブル取付孔１６ａ内に
設けられた段差部１６ｂ上に載置されている。受け座４
５の中央部には、上下方向に貫通する一対の貫通孔４５
ａがそれぞれ設けられている。

【００２７】ケーブル取付台１６のケーブル取付孔１６
ａ内に設けられた受け座４５上には、各ケーブル挿入孔
４６ａ内に給電用ケーブル４４およびスイッチ用ケーブ
ル５２がそれぞれ挿通された状態で、ケーブル取付孔１
６ａ内に圧入されたゴム製のパッキング４６が位置して
おり、このパッキング４６が、ケーブル取付台１６上に
一対のボルト４８によって取り付けられたゴム製のパッ
キング押さえ４７によって、ケーブル取付孔１６ａ内に
て押圧された状態で固定されている。

【００２８】ヘッドカバー１０内の上端部には、上端面
から下方に円筒状に突出した隔壁部１７が設けられてい
る。隔壁部１７は、ステーターケーシング２１の上端面
２１ａに設けられたコンデンサー２１ｆを取り囲んだ状
態で、ステーターケーシング２１の上端面２１ａにおけ
る外周縁部に水密状態で圧接されている。

【００２９】ブラケット２９の中央部には、円柱状に上
方に突出するボス部２９ａが設けられており、そのボス
部２９ａ内を、モーター２０の軸心部を挿通するロータ
ーシャフト２４が挿通している。ローターシャフト２４
は、ブラケット２９の下方に延出した状態になってい
る。ローターシャフト２４は、ボス部２９ａ内に設けら
れた軸受け２６によって、回転可能に支持されている。

【００３０】ボス部２９ａ内には、軸受け２６の下側に
一対のオイルシール２７および２８が、上下方向に並ん
で設けられており、ブラケット２９のボス部２９ａを挿
通するローターシャフト２４は、各オイルシール２７お
よび２８によって、軸封されている。

【００３１】ブラケット２９から下方に延出したロータ
ーシャフト２４の下端部には、羽根車３１が取り付けら
れている。羽根車３１は、ブラケット２９の下側に取り
付けられたポンプケーシング３５内に配置されている。
ポンプケーシング３５は、ブラケット２９に嵌合された
ヘッドカバー１０の下端部とは、ゴムバンド３６を介し
て突き合わされた状態になっている。ポンプケーシング
３５の底面には、吸引口３２が設けられており、羽根車
３１の回転により、吸引口３２を通って、ポンプケーシ
ング３５内に流体が吸引されるようになっている。ポン
プケーシング３５内に吸引された流体は、ポンプケーシ
ング３５の外周側に設けられた通流部３３およびブラケ
ット２９の吐出用開口部２９ｂを通って、ヘッドカバー
１０の流路１３内に流入して、流路１３の上端部の吐出
口１４から吐出されるようになっている。

【００３２】ポンプケーシング３５は、その上端部を除
く周面部および底面が、円筒状のストレーナー３４によ
って覆われている。ストレーナー３４は、底面が閉塞さ
れた状態になっており、その周面には、上下方向に延び
る多数の長孔３４ａ（図１参照）が、周方向に等しい間
隔をあけて設けられている。

【００３３】このような構成の水中ポンプでは、モータ
ー２０のローター２３が回転されることによりローター
シャフト２４が回転すると、ポンプケーシング３５内の
羽根車３１が回転し、ストレーナー３４の各長孔３４ａ
を通って、このポンプケーシング３５内に流体が流入す
るようになっている。

【００３４】ポンプケーシング３５内に流入した流体
は、羽根車３１の回転による遠心力によって渦流とな
り、ポンプケーシング３５の通流部３３を通って、ヘッ
ドカバー１０に設けられた流路１３内に流入する。そし
て、流路１３内に流入した流体は、流路１３を上方へと
通流し、流路１３の上端部に設けられた吐出口１４から
吐出される。吐出口１４には、ホースカップリング４３
によってホースの端部が連結された状態になっており、
吐出口１４から吐出される流体は、ホースによって所定
位置に供給されて、ホースの先端部から吐出される。

【００３５】ケーブル取付台１６のケーブル取付孔１６
ａ内には、パッキング４６が圧入されており、しかも、
パッキング４６が、ケーブル取付台４５上に一対のボル
ト４８によって取り付けられたパッキング押さえ４７に
よって、押圧された状態で、ケーブル取付孔１６ａ内に
固定されているために、パッキング４６とケーブル取付
孔４６ａとの間が確実にシールされるとともに、ケーブ
ル取付台１６から取り外されるおそれがない。また、モ
ーター２０に対する給電のための給電用ケーブル４４、
および、先端部にフロートスイッチ５１が設けられたス
イッチ用ケーブル５２は、パッキング４６における各ケ
ーブル挿通孔４６ａ内を、それぞれ、各リブ４６ｂによ
って水密にシールされた状態で挿通しているために、パ
ッキング４６と各ケーブル４４および５２との間も確実
にシールされた状態になっている。従って、ケーブル取
付台１６のケーブル取付孔１６ａを通って、ヘッドカバ
ー１０内に水が浸入するおそれがない。

【００３６】給電用ケーブル４４およびスイッチ用ケー
ブル５２をヘッドカバー１０のケーブル取付台１６に取
り付ける場合には、給電用ケーブル４４およびスイッチ
用ケーブル５２の各端部を、パッキング押さえ４７およ
びパッキング４６の各ケーブル挿通孔４７ａおよび４６
ａ内に順番に挿入して、各ケーブル挿通孔４７ａおよび
４６ａ内を挿通させる。そして、パッキング４６が受け
座４５に突き当てられるように、パッキング４６をケー
ブル取付台１６内に圧入して、パッキング４６のケーブ
ル挿通孔４６ａを挿通した給電用ケーブル４４の端部
を、受け座４５の貫通孔４５ａ内に挿入する。その後、
パッキング押さえ４７をケーブル取付台１６上に載置し
て、一対のボルト４８によって、パッキング押さえ４７
をケーブル取付台１６上に取り付ける。これにより、給
電用ケーブル４４およびスイッチ用ケーブル５２が、ヘ
ッドカバー１０のケーブル取付台１６に取り付けられ
る。

【００３７】

【発明の効果】本発明の水中ポンプは、このように、一
対のケーブルが挿通する１つのパッキングが、ヘッドカ
バーに設けられたケーブル取付台内に圧入されて、パッ
キング押さえによって、ケーブル取付台内に固定される
ようになっているために、部品点数が少なく経済的であ
り、しかも、一対のケーブルを、ケーブル取付台に容易
に取り付けることができ、さらには、パッキングがケー
ブル取付台から脱落するおそれもない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の水中ポンプの実施の形態の一例を示す
正面図である。

【図２】その水中ポンプの平面図である。

【図３】その水中ポンプの一部破断正面図である。

【図４】その水中ポンプの縦断面図である。

【図５】（ａ）は、その水中ポンプに使用されるパッキ
ング押さえの平面図、（ｂ）は、その断面図である。

【図６】（ａ）は、その水中ポンプに使用されるパッキ
ングの平面図、（ｂ）は、その断面図である。

【図７】（ａ）は、その水中ポンプに使用される受け座
の平面図、（ｂ）は、その断面図である。

【図８】従来の水中ポンプの一例を示す一部破断正面図
である。

【図９】その水中ポンプに接続されるケーブルの端部の
一例を示す正面図である。

【図１０】従来の水中ポンプの他の例を示す平面図であ
る。

【符号の説明】

１０ ヘッドカバー １２ ボルト １３ 流路 １４ 吐出口 １５ 把手部 １６ ケーブル取付台 １６ａ ケーブル取付孔 １６ｂ 段差部 １７ 隔壁部 ２０ モーター ２１ ステーターケーシング ２２ ステーター ２３ ローター ２４ ローターシャフト ２５ 軸受け ２６ 軸受け ２７ オイルシール ２８ オイルシール ２９ ブラケット ２９ａ ボス部 ３１ 羽根車 ３２ 吸引口 ３４ ストレーナー ３５ ポンプケーシング ４４ 給電用ケーブル ４５ 受け座 ４５ａ 貫通孔 ４６ パッキング ４６ａ ケーブル挿通孔 ４６ｂ リブ ４７ パッキング押さえ ４７ａ ケーブル挿通孔 ５１ フロートスイッチ ５２ スイッチ用ケーブル

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ヘッドカバー内に配置されたモーターの
   軸心部を挿通するローターシャフトの下端部に、ポンプ
   ケーシング内に配置された羽根車が取り付けられてお
   り、この羽根車の回転によって、ポンプケーシング内に
   流入した流体が、上方へ吐出されるようになった水中ポ
   ンプであって、 前記ヘッドカバーに設けられた中空のケーブル取付台
   と、 そのケーブル取付台の内部に圧入されており、一対のケ
   ーブルがそれぞれ水密状態で挿通する１つのパッキング
   と、 前記ケーブル取付台の内部に圧入されたパッキングを固
   定するために、ケーブル取付台上にボルト止めされたパ
   ッキング押さえと、 を具備することを特徴とする水中ポンプ。