JPH09279960A - 非常口付引戸装置 - Google Patents

非常口付引戸装置

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JPH09279960A
JPH09279960A JP9150696A JP9150696A JPH09279960A JP H09279960 A JPH09279960 A JP H09279960A JP 9150696 A JP9150696 A JP 9150696A JP 9150696 A JP9150696 A JP 9150696A JP H09279960 A JPH09279960 A JP H09279960A
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Masato Ishida
眞人 石田
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MAKOTO SANGYO KK
NIIGATA TORAI KK
TAKANO SASH KK
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MAKOTO SANGYO KK
NIIGATA TORAI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 非常時において、通過が可能で、また、下枠
に突出部分をなくして安全に通ることができる非常口付
引戸装置を提供する。 【解決手段】 引戸2に人が通れる程度の開口部8を設
け、この開口部8の縁に弾性装着材10を設ける。この弾
性装着材10の内縁10Aに形成した挿着溝14に板材13の縁
を挿着する。その挿着溝14の一部に側方に開口する切欠
部15を設ける。挿着溝14の一部が開口しているため、板
材13を所定以上の力で押すと、弾性装着材10が弾性変形
して板材13を外すことができる。また、弾性装着材10の
弾性変形により外れるものであるから、逆に板材を嵌め
入れることもできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非常口を備えた非
常口付引戸装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】例えば、引戸装置とし
て、特公昭57−25966号公報には、左右の竪枠
と、溝付き上枠と、レール付き下枠とから枠組されて図
示しない構造物に建込み装着された枠体には、左右の竪
框と、上框と、戸車付き下框とから枠組み形成された引
戸(同公報第2欄第11〜15行)を設けたものが知られて
いる。ところで、このような戸車付き下框を用いるもの
では、下枠の上部にレールが突出するため、高齢者世帯
等では、該レールに躓いたり、挟まったりするなどの虞
があり、また、車椅子等を使用すると通り難いという問
題がある。
【0003】また、引戸を吊戸にするものもあるが、例
えば、特公昭57−41348号のものでは、引戸に係
合する下枠に、突出部分があり、単に吊り戸にしただけ
では、それらの問題を解決することができない。そこ
で、下枠と引戸との係合部分を無くすことも考えられる
が、引戸が揺動したり、引戸の下部と下枠との隙間から
埃等が室内に侵入する等の問題が生じる。
【0004】また、そのような引戸を用いる部屋や浴室
等の個室において、例えば、万一高齢者等が倒れ、施錠
されている場合では、簡単にその個室に入ることができ
ず、緊急の場合、救助が遅れることが懸念される。
【0005】そこで、本発明は、非常時において、通過
が可能で、また、下枠に突出部分をなくして安全に通る
ことができる非常口付引戸装置を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、固定
枠体と、この固定枠体内に設けられる引戸と、この引戸
の上枠に設けられ、前記固定枠体に乗架する吊車とを備
えた非常口付引戸装置において、前記引戸に開口部を設
け、この開口部の縁に弾性装着材を設け、この弾性装着
材の内縁に形成した挿着溝に板材の縁を挿着すると共
に、前記挿着溝の一部に側方に開口する切欠部を設けた
ものであり、挿着溝の一部が開口しているため、板材を
所定以上の力で押すと、弾性装着材が弾性変形して板材
を外すことができる。また、弾性装着材の弾性変形によ
り外れるものであるから、逆に板材を嵌め入れることも
できる。
【0007】請求項2の発明は、前記固定枠体の下枠に
長さ方向の細溝部を形成し、この細溝部に挿入するレー
ル板を前記引戸の下枠に設けたものであり、引戸を開閉
すると、レール板が細溝部に係合して移動し、細溝部と
薄いレールの係合であるため、抵抗も少なく、そのレー
ル板により引戸の下部と下枠との隙間が塞がれる。ま
た、下枠には細溝部を形成するだけであるから、突出部
分がなく、また、靴などが細溝部に嵌まることもない。
【0008】請求項3の発明は、前記固定枠体の下枠に
長さ方向の溝部を形成し、この溝部に複数の昇降体を出
没自在に設けると共に、これら隣合う昇降体は相互に係
合して昇降し、前記昇降体の幅方向両側上部にそれぞれ
係合溝を形成し、これら係合溝に係合して前記昇降体を
昇降するレール枠を前記引戸の下枠に設けたものであ
り、引戸を開閉すると、レール枠が係合溝に係合して昇
降体が出没し、その昇降体により引戸の下部と下枠との
隙間が塞がれる。また、引戸を開くと、溝部が昇降体に
より塞がれるため、突出部分がなく、また、靴などが溝
部に嵌まることもない。
【0009】請求項4の発明は、前記下枠は板部材から
なり、この板部材を屈曲して前記溝部を形成すると共
に、この溝部の上縁から幅方向側方に斜め下向きに傾斜
した傾斜部を設けたものであり、傾斜部を浴室や室外側
に配置すれば、浴室外や室内側への水や埃の侵入を抑制
でき、また、その傾斜部を他の固定戸の取り付けに利用
できる。
【0010】
【発明の実施形態】以下、本発明の実施例を添付図面を
参照して説明する。図1乃至図4は本発明の第1実施例
を示し、図4に示すように、サッシ枠である固定枠体1
は、図示しない構造物に建込み装着され、上枠1Uと下
枠1Dとこれらの長さ方向両側の竪枠1L,1Rとから
なる。また、図4中、右側に示す引き戸2は、上枠2U
と下枠2Dとこれらの長さ方向両側の竪枠2L,2Rと
からなる。さらに、図4中、左側には、固定戸3が固定
して設けられる。そして、前記各枠1U,1D,1L,
1R,2U,2D,2R,2L,2Yはアルミの押し出
し成型等により形成される。尚、それらの内、後述する
ものはステンレス製である。前記上枠1U内には、幅方
向左右にレール4,4が該上枠1Uの長さ方向全長に設
けられ、それらレール4,4に吊車5,5が移動可能に
乗架され、この吊車5が連結部材6を介して前記上枠2
Uに連結されている。前記引戸2の下側には横枠2Yが
横設され、この横枠2Yと前記上枠2Uとの間には、厚
さ5ミリ程度の強化プラスチック板からなる板材7が設
けられている。前記横枠2Yと下枠2Dとの間には、緊
急侵入用の開口部8を設け、この開口部8に対応して、
前記横枠2Y,下枠2D,両側の竪枠1L,1Rには、
幅方向両側に断面L型の装着縁部9,9を幅方向に間隔
を開けて形成し、その装着縁部9を形成する部材は、ア
ルミの押し出し成型等により形成される。前記開口部8
の縁に設ける弾性装着材10は、ゴムなどの弾性体からな
り、前記開口部8に対応して、枠状に形成されており、
外縁には、前記装着縁部9,9間に嵌入する嵌入部11を
周設し、その外端側の側部には、前記装着縁部9の先端
に係止する係止部12が形成されている。また、前記弾性
装着材10の内縁10Aには、強化プラスチック板等の板材
13の縁を装着する挿着溝14が形成され、図2に示すよう
に、内縁10Aの左右において、前記挿着溝14の側方を開
口する切欠部15を縦方向全長に渡って形成している。ま
た、図1に示すように、挿着状態における上部の挿着溝
14の底部と板材13の縁の間隔Hより、下部の挿着溝14の
深さhが小さく形成され、さらに、前記挿着溝14は装着
縁部9の内端面9Aより内側に形成されている。
【0011】前記下枠1Dはステンレス製のレール受枠
21と、上部が開口したステンレス製でコ字型の底枠22と
からなり、この底枠22にレール受枠21を外嵌して一体に
固定し、そのレール受枠21の中央には長さ方向全長に細
溝部23が形成されている。また、前記下枠2Dには、ス
テンレス製のレール板24を下方に垂設しており、このレ
ール板24は下枠2Dの長さ方向全長に設けられ、そのレ
ール板24の上端側を下枠2Dの内部にねじ25により固着
しており、レール板24の下端が前記細溝部23内に挿入さ
れ、また、そのレール板24の両面には、滑りを円滑にす
るため、樹脂板26,26が張設されている。また、前記下
枠2Dには、前記細溝部23と下部とを連通する水抜き孔
27を穿設すると共に、この水抜き孔27に対応して前記底
枠22の下部にステンレス製の水抜きパイプ28を設けてい
る。尚、図中29は、前記竪枠2L,2Rの縁に設けた戸
当りパッキンである。
【0012】次に前記構成につき、その作用を説明す
る。開口部8の縁に弾性装着材10を装着するには、外側
の嵌入部11を装着縁部9,9に嵌め入れると、係止部12
が装着縁部9,9の先端に係止する。次に板材13を嵌め
入れるには、板材13を斜めにしてその上縁を上部の挿入
溝14の底部に該板材13の上縁端が当接するまで、挿入す
る。すると、間隔Hが高さhより大であるから、板材13
の下縁を弾性装着体10内に嵌め入れることができ、板材
13の下縁を下側の挿着溝14に嵌め入れて図1に示すよう
に挿着することができる。そして、図2中、右側の部屋
や浴室等で、引戸2を施錠した状態で、緊急時には、図
2中、左側から板材13を蹴るなどして押してやれば、図
2に示すように、板材13の左右は切欠部15により抵抗が
なく、また、板材13の上下は、弾性装着材10が弾性変形
することにより、挿着溝14から板材13の上下の縁が外
れ、弾性装着材10の内部が開口し、ここから部屋や浴室
内に侵入することができる。また、上述したようにすれ
ば、外れた板材13を再び弾性装着材10内に装着すること
ができる。
【0013】また、引戸2の開閉操作においては、レー
ル板24が細溝部23に係合して開閉が行われ、その際、細
溝部23を形成する金属製のレール受枠21に対して、両側
の樹脂板26が摺動するため、金属相互が擦れる音の発生
もなく、スムーズに引戸2の開閉操作をすることがで
き、また、そのレール板24により、引戸2と下枠1Dと
の隙間が塞がれ、引戸2の内部と外部との間を仕切るこ
とができ、内部にごみ等が侵入することもない。さら
に、引戸2を開いても、下枠1Dには細溝部23があるだ
けであるから、躓いたりすることがないと共に、靴など
が嵌まることもない。
【0014】このように本実施例では、請求項1に対応
して、固定枠体1と、この固定枠体1内に設けられる引
戸2と、この引戸2の上枠2Uに設けられ、固定枠体1
に乗架する吊車5とを備えた非常口付引戸装置におい
て、引戸2に人が通れる程度の開口部8を設け、この開
口部8の縁に弾性装着材10を設け、この弾性装着材10の
内縁10Aに形成した挿着溝14に板材13の縁を挿着すると
共に、挿着溝14の一部に側方に開口する切欠部15を設け
たものであるから、挿着溝14の一部が開口しているた
め、板材13を所定以上の力で押すと、弾性装着材10が弾
性変形して板材13を外すことができる。また、弾性装着
材10の弾性変形により外れるものであるから、逆に板材
13を嵌め入れることもできる。
【0015】また、このように本実施例では、請求項2
に対応して、固定枠体1の下枠1Dに長さ方向の細溝部
23を形成し、この細溝部23に挿入するレール板24を引戸
2の下枠2Dに設けたものであるから、引戸2を開閉す
ると、レール板24が細溝部23に係合して移動し、そのレ
ール板24により引戸2の下部と下枠1Dとの隙間を塞ぐ
ことができると共に、吊戸式の引戸2ががたつくことが
なく、また、下枠1Dには細溝部23を形成するだけであ
るから、突出部分がなく、また、靴などが細溝部23に嵌
まることもなく、引戸2を開いて安全に通過することが
できる。
【0016】さらに、実施例上の効果として、正面から
見て横方向に長い開口部8において、挿着溝14の側方を
開口する切欠部15を縦方向全長に形成したから、板材13
が外れ易く、また、外れる際に板材13が損傷することも
ない。すなわち、挿着溝14の上下に切欠部を形成してそ
の板材を押すと、板材が大きく撓んで割れる等の虞があ
るが、横方向より間隔の狭い上下方向の上下縁を挿着溝
14に挿着するため、板材13を押すと、その力が有効に伝
わり弾性挿着体10が弾性変形し易く、板材13も撓み難い
ため、割れるようなことも少なく、板材13を再び嵌め入
れて繰り返し使用するに適する。また、弾性装着材10に
は、装着縁部9に係止する係止部12を形成したから、板
材13を押して外す際に、開口部8から弾性挿着材10が外
れることがない。さらに、挿着状態における上部の挿着
溝14の底部と板材13の縁の間隔Hより、下部の挿着溝14
の深さhを小さく形成したから、板材13の弾性挿着部10
への嵌め入れを簡便に行うことができる。さらに、挿着
状態で、板材13の四方の縁は、装着縁部9の内端より内
側に位置するから、板材13を押すことにより、弾性挿着
材10が弾性変形し易い。また、下枠1Dには、水抜き孔
27を設けたから、細溝部23に水が溜ることがない。
【0017】図5及び図6は本発明の第2実施例を示
し、上記第1実施例と同一部分に同一符号を付し、その
詳細な説明を省略して詳述すると、この例では、下枠1
Dと引戸2の係合構造の変形例であり、下枠1Dのレー
ル受枠31には、長さ方向の溝部32を形成し、この溝部32
に複数の昇降体33を出没自在に設け、これら昇降体33の
幅方向両側上部にそれぞれ長さ方向の係合溝34,34を形
成すると共に、前記引戸2の下枠2Dに前記両係合溝3
4,34に係入する長さ方向のレール枠35を設け、前記昇
降体33は引戸2を閉める方向(図6中矢印方向)の前側
の昇降体33の後部に、係合凹部36を設け、この係合凹部
36に係合する突起状の係合部37を、後側の昇降体33の前
部に設け、図6に示すように、引戸2を閉めると、前側
の昇降体33の後部が上昇し、この前側の昇降体33の前記
係合溝34にレール枠35が係入することにより、前側の昇
降体33が水平に上昇し、引戸2の移動により順次前側の
昇降体33が上昇し、それら昇降体33により引戸2の下枠
2Dと、下枠1Dとの隙間が塞がれ、逆に、引戸2を図
6中、右側に移動すると、自重により昇降体33が溝部32
内に没し、昇降体33の上面とレール受枠31の上面とが面
一となる。また、この例の下枠1Dにも、溝部32の底部
と連通する水抜き孔27Aが穿設され、この水抜き孔27A
箇所に水抜きパイプ28が設けられている。
【0018】このように本実施例では、請求項1に対応
して、固定枠体1と、この固定枠体1内に設けられる引
戸2と、この引戸2の上枠2Uに設けられ、固定枠体1
に乗架する吊車5とを備えた非常口付引戸装置におい
て、引戸2に人が通れる程度の開口部8を設け、この開
口部8の縁に弾性装着材10を設け、この弾性装着材10の
内縁10Aに形成した挿着溝14に板材13の縁を挿着すると
共に、挿着溝14の一部に側方に開口する切欠部15を設け
たものであるから、非常時には板材13を外して出入りす
ることができ、上記第1実施例と同様な作用,効果を有
し、また、この例では、請求項3に対応して、固定枠体
1の下枠1Dに長さ方向の溝部32を形成し、この溝部32
に複数の昇降体33を出没自在に設けると共に、これら隣
合う昇降体33は相互に係合して昇降し、昇降体33の幅方
向両側上部にそれぞれ係合溝34を形成し、これら係合溝
34に係合して昇降体33を昇降するレール枠35を引戸2の
下枠2Dに設けたものであるから、引戸2を開閉する
と、レール枠35が係合溝34に係合して昇降体33が出没
し、その昇降体33により引戸2の下部と下枠1Dとの隙
間を塞ぐことができると共に、吊戸式の引戸2ががたつ
くことがなく、また、引戸2を開くと、溝部32が昇降体
33により塞がれるため、突出部分がなく、さらに、引戸
2を開くと、昇降体33の上面とレール受枠31の上面が面
一になるため、靴などが溝部32に嵌まることもない。
【0019】図7は本発明の第3実施例を示し、上記各
実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を
省略して詳述すると、この例では、下枠2Dのレール受
枠31Aには、その溝部32の上縁から幅方向側方に、斜め
下向きの傾斜部41を形成し、この傾斜部41の先端を下方
に屈曲して垂直部42を形成し、この垂直部42の下端に内
向きで略L型の取付け部43が設けられ、また前記溝部32
の他方の上縁には略L型の取付け部44が形成され、前記
レール受枠31Aはステンレスからなる。また、底枠22A
は、前記底板部45と、前記溝部32とほぼ同じ高さの壁板
部46と、前記取付け部43が当設する低い壁板部47とを一
体にしてなり、前記壁板部46に取付け部43を固定する等
して底枠22Aとレール受枠31Aとを一体化している。さ
らに、固定戸3の下枠3Dを前記傾斜部41の上面に固定
している。
【0020】このように本実施例では、請求項1に対応
して、固定枠体1と、この固定枠体1内に設けられる引
戸2と、この引戸2の上枠2Uに設けられ、固定枠体1
に乗架する吊車5とを備えた非常口付引戸装置におい
て、引戸2に開口部8を設け、この開口部8の縁に弾性
装着材10を設け、この弾性装着材10の内縁10Aに形成し
た挿着溝14に板材13の縁を挿着すると共に、挿着溝13の
一部に側方に開口する切欠部15を設けたものであるか
ら、上記第1実施例と同様な作用,効果を有し、また、
請求項3に対応して、上記第2実施例と同様な作用,効
果を有し、さらに、この例では、請求項4に対応して、
下枠1Dは板部材からなり、この板部材を屈曲して溝部
32を形成すると共に、この溝部32の上縁から幅方向側方
に斜め下向きに傾斜した傾斜部41を設けたものであるか
ら、傾斜部41を浴室や室外側に配置すれば、浴室外や室
内側への水や埃の侵入を抑制でき、また、その傾斜部41
を他の固定戸3の取り付けに利用できる。
【0021】図8は本発明の第4実施例を示し、上記各
実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を
省略して詳述すると、この例では、引戸2には開口部8
を形成せずに板材7を固定して設けた例を示し、このよ
うに吊戸式の引戸2において、固定枠体1の下枠1Dに
長さ方向の溝部32を形成し、この溝部32に複数の昇降体
33を出没自在に設けると共に、これら隣合う昇降体33は
相互に係合して昇降し、昇降体33の幅方向両側上部にそ
れぞれ係合溝34を形成し、これら係合溝34に係合して昇
降体33を昇降するレール枠31Aを引戸2の下枠に設けた
ものであり、また、下枠2Dは板部材からなり、この板
部材を屈曲して溝部32を形成すると共に、この溝部32の
上縁から幅方向側方に斜め下向きに傾斜した傾斜部41を
設けたものであるから、引戸2を開閉すると、レール枠
35が係合溝34に係合して昇降体33が出没し、その昇降体
33により引戸2の下部と下枠1Dとの隙間を塞ぐことが
できると共に、吊戸式の引戸2ががたつくことがなく、
また、引戸2を開くと、溝部32が昇降体33により塞がれ
るため、突出部分がなく、さらに、引戸2を開くと、昇
降体33の上面とレール受枠31Aの上面とが面一になるた
め、靴などが溝部32に嵌まることもなく、傾斜部41を浴
室や室外側に配置すれば、浴室外や室内側への水や埃の
侵入を抑制でき、さらに、その傾斜部41を他の固定戸3
の取り付けに利用できる。
【0022】尚、本発明は上記各実施例に限定されるも
のではなく、本発明の要旨の範囲内において、種々の変
形実施が可能である。例えば、引戸に設ける開口部の位
置は適宜選定可能である。また、板材13は、強化プラス
チック板を用いれば耐久性に優れるが、強化プラスチッ
ク板に限定されるものではなく、各種板材を用いること
ができる。さらに、係合して昇降する昇降体の係合構造
は適宜選定可能である。
【0023】
【発明の効果】請求項1の発明は、固定枠体と、この固
定枠体内に設けられる引戸と、この引戸の上枠に設けら
れ、前記固定枠体に乗架する吊車とを備えた非常口付引
戸装置において、前記引戸に開口部を設け、この開口部
の縁に弾性装着材を設け、この弾性装着材の内縁に形成
した挿着溝に板材の縁を挿着すると共に、前記挿着溝の
一部に側方に開口する切欠部を設けたものであり、非常
時において、通過が可能で、また、下枠に突出部分をな
くして安全に通ることができる非常口付引戸装置を提供
することができる。
【0024】請求項2の発明は、前記固定枠体の下枠に
長さ方向の細溝部を形成し、この細溝部に挿入するレー
ル板を前記引戸の下枠に設けたものであり、非常時にお
いて、通過が可能で、また、下枠に突出部分をなくして
安全に通ることができる非常口付引戸装置を提供するこ
とができる。
【0025】請求項3の発明は、前記固定枠体の下枠に
長さ方向の溝部を形成し、この溝部に複数の昇降体を出
没自在に設けると共に、これら隣合う昇降体は相互に係
合して昇降し、前記昇降体の幅方向両側上部にそれぞれ
係合溝を形成し、これら係合溝に係合して前記昇降体を
昇降するレール枠を前記引戸の下枠に設けたものであ
り、非常時において、通過が可能で、また、下枠に突出
部分をなくして安全に通ることができる非常口付引戸装
置を提供することができる。
【0026】請求項4の発明は、前記下枠は板部材から
なり、この板部材を屈曲して前記溝部を形成すると共
に、この溝部の上縁から幅方向側方に斜め下向きに傾斜
した傾斜部を設けたものであり、非常時において、通過
が可能で、また、下枠に突出部分をなくして安全に通る
ことができる非常口付引戸装置を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す縦断面図である。
【図2】本発明の第1実施例を示す引戸の平断面図であ
る。
【図3】本発明の第1実施例を示す引戸の下部の縦断面
図である。である。
【図4】本発明の第1実施例を示す引戸装置の正面図で
ある。
【図5】本発明の第2実施例を示す要部の縦断面図であ
る。
【図6】本発明の第2実施例を示す引戸の下部の一部切
欠き正面図である。
【図7】本発明の第3実施例を示す引戸の下部の縦断面
図である。である。
【図8】本発明の第4実施例を示す引戸の下部の縦断面
図である。である。
【符号の説明】
1 固定枠体 1D 下枠 2 引戸 2D 下枠 5 吊車 8 開口部 10 弾性装着材 10A 内縁 13 板材 14 挿着溝 15 切欠部 23 細溝部 24 レール板 32 溝部 33 昇降体 34 係合溝 35 レール枠
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石田 眞人 新潟県新潟市紫竹山352番地1 有限会社 眞産業内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定枠体と、この固定枠体内に設けられ
    る引戸と、この引戸の上枠に設けられ、前記固定枠体に
    乗架する吊車とを備えた非常口付引戸装置において、前
    記引戸に開口部を設け、この開口部の縁に弾性装着材を
    設け、この弾性装着材の内縁に形成した挿着溝に板材の
    縁を挿着すると共に、前記挿着溝の一部に側方に開口す
    る切欠部を設けたことを特徴とする非常口付引戸装置。
  2. 【請求項2】 前記固定枠体の下枠に長さ方向の細溝部
    を形成し、この細溝部に挿入するレール板を前記引戸の
    下枠に設けたことを特徴とする請求項1記載の非常口付
    引戸装置。
  3. 【請求項3】 前記固定枠体の下枠に長さ方向の溝部を
    形成し、この溝部に複数の昇降体を出没自在に設けると
    共に、これら隣合う昇降体は相互に係合して昇降し、前
    記昇降体の幅方向両側上部にそれぞれ係合溝を形成し、
    これら係合溝に係合して前記昇降体を昇降するレール枠
    を前記引戸の下枠に設けたことを特徴とする請求項1記
    載の非常口付引戸装置。
  4. 【請求項4】 前記下枠は板部材からなり、この板部材
    を屈曲して前記溝部を形成すると共に、この溝部の上縁
    から幅方向側方に斜め下向きに傾斜した傾斜部を設けた
    ことを特徴とする請求項3記載の非常口付引戸装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999025491A1 (en) * 1997-11-14 1999-05-27 Steris Corporation Automatic door and floor tilting system for a washer
JP2011084866A (ja) * 2009-10-13 2011-04-28 Michiharu Kuratani 緊急脱出口付き建具

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WO1999025491A1 (en) * 1997-11-14 1999-05-27 Steris Corporation Automatic door and floor tilting system for a washer
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