JPH09279903A - 煙 突 - Google Patents

煙 突

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JPH09279903A
JPH09279903A JP9572896A JP9572896A JPH09279903A JP H09279903 A JPH09279903 A JP H09279903A JP 9572896 A JP9572896 A JP 9572896A JP 9572896 A JP9572896 A JP 9572896A JP H09279903 A JPH09279903 A JP H09279903A
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JP
Japan
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inner cylinder
chimney
damper
frp
flue
Prior art date
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Pending
Application number
JP9572896A
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English (en)
Inventor
Keiji Nakanishi
啓二 中西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
Original Assignee
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
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Publication date
Application filed by Shimizu Construction Co Ltd, Shimizu Corp filed Critical Shimizu Construction Co Ltd
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Publication of JPH09279903A publication Critical patent/JPH09279903A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 煙道となる内筒の熱伸縮を拘束することな
く、その振動を有効に防止し得る煙突を提供する。 【解決手段】 内筒2の少なくとも頂部を外部構造体に
対して固定するとともに、内筒の中間部を外部構造体に
対して所定間隔おきに連結する。その連結部には、内筒
の長さ方向の熱変形を許容するとともに径方向の振動は
拘束するダンパー8を介在させる。内筒はFRP製のも
のが好適である。ダンパーには復帰動作用のスプリング
10を組み込んでも良い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば火力発電
所に設置される煙突に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、火力発電所に設置される
煙突は環境対策からその高さが70〜200メートルに
も及ぶ高層のものとなる。そのような煙突の構造として
は、煙道自体を自立可能な構造体として構築するものも
あるが、煙道には自立強度を持たせることなく、鉄筋コ
ンクリート(RC)造あるいは鉄骨造の筒状の外部構造
体を設けてその内部に煙道となる内筒を支持せしめる構
造のものが近年一般的になりつつある。その場合、煙道
となる内筒の素材としては鋼板あるいは鋼板にモルタル
ライニングを施したものが一般的であるが、近年におい
ては軽量で耐久性、保守性に優れたFRP(繊維強化樹
脂)が多用されるようになってきている。
【0003】図2〜図4はRC造の外部構造体1の内部
にFRP製の内筒2を支持せしめた構造の煙突の一例を
示すものである。これは、外部構造体1をやや先細りの
筒状に形成して自立させるとともに、所定長さたとえば
10メートル程度のFRP製の円筒部材を軸方向に多数
連結して内筒2を形成し、これを外部構造体1の内部に
配した構造のものである。
【0004】外部構造体1の内部には、内筒2の支持と
作業床を兼ねる鋼製のステージ3が所定間隔たとえば3
0メートルごとに設けられ、内筒2はそれらステージ3
により支持されて外部構造体1の内部に設置されるが、
それらステージ3による内筒の支持の形態は、内筒2の
熱変形を考慮して次のようになされている。
【0005】すなわち、火力発電所等における排ガス温
度はたとえば90℃程度の高温であるため、FRP製の
内筒2の熱変形、特に長さ方向の伸縮は不可避であり、
このため、内筒2の途中には熱伸縮を吸収可能なエキス
パンションジョイント4を設けておくとともに、外部構
造体1に対する内筒2の固定点は内筒2の頂部とエキス
パンションジョイント4の直下の2点のみに設定されて
いる。つまり、図2において黒三角印で示した2箇所の
ステージ3aの位置においてのみ内筒2を固定すること
として、白三角印で示した他のステージ3bの位置にお
いては固定することなく側方への振れ止めのみを行うも
のとし、これにより実質的に内筒2を吊り下げる形態で
支持してその熱伸縮を拘束しないように考慮している。
【0006】そして、内筒2の振れ止めを行うための具
体的な構造としては、図4に示すように、内筒2に振れ
止め部材5を取り付けておくとともに、ステージ3bに
は受け梁6を介して複数たとえば8箇所のストッパ7を
配置しておき、それらストッパ7と振れ止め部材5との
間に10mm程度のクリアランスδを確保して、内筒2
の軸方向の熱伸縮を拘束することなく側方への過度の変
位のみを拘束するものとしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
に、内筒2を吊り下げる形態で支持してその中間部を固
定することなく振れ止めのみを行った場合、次のような
問題を生じる。すなわち、FRP製の内筒2は充分に軽
量であることに加えて、火力発電所の煙突における排ガ
スの通過速度は30m/秒程度とかなり速く、このため
排ガス通過時に内筒2が共振を起こして振動し、振れ止
め部材5がストッパ7に繰り返し衝突して騒音を発生す
ることがあり、しかも、常時そのような振動を生じてい
ると内筒2の強度が低下してしまう懸念もある。
【0008】そして、従来においてはそのような問題に
対処するべく、内筒2の肉厚を増したり、あるいは内筒
2の径寸法を煙道として必要な寸法よりも大きく設定す
ることで内筒2自体の剛性を高めるようにしていたが、
その場合はFRPの使用量が増大してしまい、FRPは
必ずしも安価ではないことから建設コストに大きく影響
してしまうものであった。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記事情に鑑み、本発明
は、煙道となる内筒を外部構造体の内部に支持した構造
の煙突であって、前記内筒の少なくとも頂部を外部構造
体に対して固定するとともに、該内筒の中間部を前記外
部構造体に対して所定間隔おきに連結してなり、該連結
部には、前記内筒の長さ方向の熱変形を許容するととも
に径方向の振動は拘束するダンパーを介在させてなるこ
とを特徴とする。前記内筒はFRP製のものが好適であ
り、前記ダンパーには復帰動作用のスプリングを組み込
んでも良い。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図1を参照して本発明の一
実施形態について説明するが、本実施形態の煙突の基本
構成は上述した従来のものと共通であるので、両者に共
通の構成要素については同一符号を付してある。
【0011】本実施形態では、上述した従来の煙突と同
様にRC造あるいは鉄骨造の筒状をなす外部構造体1の
内部に、FRP製の内筒2をステージ3により固定、支
持せしめたものであり、外部構造体1に対する内筒2の
支持の形態も上述のものと同様に少なくともその頂部を
ステージ3a(図2参照)に固定して吊り下げる形態で
支持し、中間部においてはステージ3b(図2参照)に
より側方への過度の変位を拘束するのみに留めるもので
あるが、本実施形態では内筒2の中間部の支持点すなわ
ちステージ3bの位置においてダンパー8を介して内筒
2と外部構造体1を連結する点が特徴的である。
【0012】すなわち、本実施形態では、図1に示すよ
うに内筒2に取り付けられている振れ止め部材5と、ス
テージ3bに設けられているストッパ7との間に、それ
ぞれ2本ずつのダンパー8を取り付けたものとなってい
る。本実施形態において採用しているダンパー8は、シ
リンダ9内に気体あるいはオイル等の液体を封入し復帰
用のスプリング10を有する構造のものであって、内筒
2が熱変形して長さ方向に緩慢に伸縮した際にはダンパ
ー8はそれに追随して容易に伸縮するが、排ガス通過時
の共振により、あるいは地震により、内筒2が急激に振
動しようとした際にはダンパー8のバネ剛性が固くなっ
てそのような振動を拘束してしまうものである。
【0013】したがって本実施形態では、図1(c)に
示すように内筒2の熱伸縮を拘束することなく支障なく
許容しつつ、ダンパー8により内筒2の振動を有効に防
止できるものであり、その結果、振れ止め部材5とスト
ッパ7との間に単にクリアランスδを確保しておく従来
一般の場合のように内筒2が振動してしまって種々の不
都合を生じることがないことはもとより、それを防止す
るために内筒2の肉厚を厚くしたり、内筒2の径寸法を
必要以上に大きくするような対策が不要である。そし
て、上記のダンパー8としては安価な汎用製品を利用す
ることができるからダンパー8を設けることによるコス
ト増は僅かで済み、安価ではないFRPの使用量が増大
してしまう上記のような従来の対策を施す場合に比して
格段に有利である。また、ダンパー8を設けること以外
は従来どうりの構造をそのまま採用し得るから、既存の
煙突に対してダンパー8を付加することのみで容易に上
記の効果を得ることができる。
【0014】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、少なく
とも頂部が外部構造体に対して固定された内筒の中間部
を外部構造体に対して所定間隔おきに連結し、その連結
部には内筒の長さ方向の熱変形を許容するとともに径方
向の振動は拘束するダンパーを介在させた構成であるの
で、内筒の熱変形による伸縮を支障なく許容しつつ、排
ガス通過時の共振や地震に起因する内筒の振動を有効に
防止できる、という優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の煙突における内筒の外部構造体に対す
る連結部の一実施形態を示す図である。
【図2】煙突の一例を示す立断面図である。
【図3】同、水平断面図である。
【図4】図3におけるIV部の拡大図である。
【符号の説明】
1 外部構造体 2 内筒 3(3a,3b) ステージ 5 振れ止め部材 7 ストッパ 8 ダンパー 10 スプリング

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 煙道となる内筒を外部構造体の内部に支
    持せしめた構造の煙突であって、前記内筒の少なくとも
    頂部を外部構造体に対して固定するとともに、該内筒の
    中間部を前記外部構造体に対して所定間隔おきに連結し
    てなり、該連結部には、前記内筒の長さ方向の熱変形を
    許容するとともに径方向の振動は拘束するダンパーを介
    在させてなることを特徴とする煙突。
  2. 【請求項2】 前記内筒はFRP製であることを特徴と
    する請求項1記載の煙突。
  3. 【請求項3】 前記ダンパーには復帰動作用のスプリン
    グを組み込んでなることを特徴とする請求項1または2
    記載の煙突。
JP9572896A 1996-04-17 1996-04-17 煙 突 Pending JPH09279903A (ja)

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Effective date: 20040615

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