JPH0927964A - Secamクロマ復調回路 - Google Patents
Secamクロマ復調回路Info
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- JPH0927964A JPH0927964A JP17582695A JP17582695A JPH0927964A JP H0927964 A JPH0927964 A JP H0927964A JP 17582695 A JP17582695 A JP 17582695A JP 17582695 A JP17582695 A JP 17582695A JP H0927964 A JPH0927964 A JP H0927964A
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- signal
- circuit
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- secam
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 復調出力の帯域特性の制御を可能とするSE
CAMクロマ復調回路を提供する。 【構成】 複合映像信号からバンド・パス・フィルタな
どの図示しない帯域抽出手段によりクロマ信号を分離
し、クロマ信号を入力端子11に入力する。入力された
クロマ信号より、HPF12を通して高域信号を得、こ
の信号と原クロマ信号をかけ算回路13に入力し、位相
比較する。比較された結果をFM復調出力として出力端
子14より出力する。
CAMクロマ復調回路を提供する。 【構成】 複合映像信号からバンド・パス・フィルタな
どの図示しない帯域抽出手段によりクロマ信号を分離
し、クロマ信号を入力端子11に入力する。入力された
クロマ信号より、HPF12を通して高域信号を得、こ
の信号と原クロマ信号をかけ算回路13に入力し、位相
比較する。比較された結果をFM復調出力として出力端
子14より出力する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、TV受像機やVTR
に用いて好適なSECAM方式クロマ信号を復調するS
ECAMクロマ復調回路に関する。
に用いて好適なSECAM方式クロマ信号を復調するS
ECAMクロマ復調回路に関する。
【0002】
【従来の技術】現在世界では、主にPAL/SECAM
/NTSCの3方式のTV信号が放送されている。この
うちSECAM方式のTV信号では、クロマ信号をFM
変調して輝度信号および同期信号に重畳している。ただ
し、クロマ信号としては、1水平ラインにB−Y、R−
Y色差信号のうち片方のみを交番して送信する。さらに
FM変調のときには、色差信号軸によって変調周波数
を、B−Y時の周波数foB=4.25MHz、R−Y
時の周波数foR=約4.41MHzというように変更
する。こうすることで、キャリアエネルギーが集中しや
すいFM波の輝度に与える妨害を軽減している。
/NTSCの3方式のTV信号が放送されている。この
うちSECAM方式のTV信号では、クロマ信号をFM
変調して輝度信号および同期信号に重畳している。ただ
し、クロマ信号としては、1水平ラインにB−Y、R−
Y色差信号のうち片方のみを交番して送信する。さらに
FM変調のときには、色差信号軸によって変調周波数
を、B−Y時の周波数foB=4.25MHz、R−Y
時の周波数foR=約4.41MHzというように変更
する。こうすることで、キャリアエネルギーが集中しや
すいFM波の輝度に与える妨害を軽減している。
【0003】TV受像機では、この複合映像信号からバ
ンド・パス・フィルタなどの帯域抽出手段によりクロマ
信号を分離し、この分離されたクロマ信号に対して種々
の処理を施した後、FM復調を行い色差信号を得てい
る。
ンド・パス・フィルタなどの帯域抽出手段によりクロマ
信号を分離し、この分離されたクロマ信号に対して種々
の処理を施した後、FM復調を行い色差信号を得てい
る。
【0004】一方、VTRにおいて記録/再生方式に注
目すると、SECAM対応VTRには2つの方式があ
る。1つはL−SECAM方式(以下、L方式と
略。)、他方はME−SECAM方式(以下、ME方式
と略。)である。
目すると、SECAM対応VTRには2つの方式があ
る。1つはL−SECAM方式(以下、L方式と
略。)、他方はME−SECAM方式(以下、ME方式
と略。)である。
【0005】まず、L方式では、複合映像信号から同様
に抽出されたクロマ信号を、1/4の周波数に分周して
低域変換記録クロマ信号を得ている。従って、低域変換
クロマ周波数は、約1.1MHzとなる。
に抽出されたクロマ信号を、1/4の周波数に分周して
低域変換記録クロマ信号を得ている。従って、低域変換
クロマ周波数は、約1.1MHzとなる。
【0006】ME方式では、PALの記録方式を流用す
る。PAL方式はクロマ信号をAM変調を行って複合映
像信号に重畳するものであり、VTR記録時には、約
4.434MHzの周波数を持つクロマ搬送波から約
0.6MHzの低域変換キャリア周波数だけ高い局発信
号を用意し、これによってAM変調信号の帯域を低域に
落とすというものである。ME方式は、この処理回路に
SECAMクロマ信号を入力し、低域変換のクロマ信号
を得る。従って、その周波数は約0.8/0.6MHz
となる。
る。PAL方式はクロマ信号をAM変調を行って複合映
像信号に重畳するものであり、VTR記録時には、約
4.434MHzの周波数を持つクロマ搬送波から約
0.6MHzの低域変換キャリア周波数だけ高い局発信
号を用意し、これによってAM変調信号の帯域を低域に
落とすというものである。ME方式は、この処理回路に
SECAMクロマ信号を入力し、低域変換のクロマ信号
を得る。従って、その周波数は約0.8/0.6MHz
となる。
【0007】また、近年TVやVTRで複数のTV方式
を受信あるいは記録/再生可能な機種が盛んに製造され
ており、多方式の隣国放送や記録済みテープソフトまた
はディスクソフト再生が必要な地域で用いられている。
このような機種では入力されたTV信号がどの方式によ
るものかを、自動で判別する機能を搭載することが一般
的になっている。
を受信あるいは記録/再生可能な機種が盛んに製造され
ており、多方式の隣国放送や記録済みテープソフトまた
はディスクソフト再生が必要な地域で用いられている。
このような機種では入力されたTV信号がどの方式によ
るものかを、自動で判別する機能を搭載することが一般
的になっている。
【0008】TV受像機では所望の色差信号を得ること
と、TV放送方式の判別を行うためにクロマ信号をFM
復調する必要がある。VTRの記録時ではTV信号方式
判別をするため、再生時にはLやME方式を含む記録方
式の判別をするためにFM復調を行う。このようにTV
受像機とVTRではFM復調を行う点では共通するもの
の、その目的は異なる。
と、TV放送方式の判別を行うためにクロマ信号をFM
復調する必要がある。VTRの記録時ではTV信号方式
判別をするため、再生時にはLやME方式を含む記録方
式の判別をするためにFM復調を行う。このようにTV
受像機とVTRではFM復調を行う点では共通するもの
の、その目的は異なる。
【0009】さらに、近年ではTV受像機やVTRのコ
ストを削減するため、FM復調回路のディスクリミネー
タやコイル等の外付け部品を、IC回路内に取り込む傾
向が強い。このような要求に適合した、従来のFM復調
回路について図11を用いて説明する。
ストを削減するため、FM復調回路のディスクリミネー
タやコイル等の外付け部品を、IC回路内に取り込む傾
向が強い。このような要求に適合した、従来のFM復調
回路について図11を用いて説明する。
【0010】図11の回路では、図示しないクロマ抽出
回路により分離したクロマ信号を入力端子1に入力す
る。このクロマ信号とオール・パス・フィルタ(AP
F)2を通して移相した出力信号とをかけ算回路3を用
いて位相比較する。かけ算した結果は、FM復調出力と
して出力端子4より出力する。
回路により分離したクロマ信号を入力端子1に入力す
る。このクロマ信号とオール・パス・フィルタ(AP
F)2を通して移相した出力信号とをかけ算回路3を用
いて位相比較する。かけ算した結果は、FM復調出力と
して出力端子4より出力する。
【0011】ここでAPF2とは、入出力振幅特性が周
波数によらず平坦で、移相のみが回転するものであり、
遅延イコライザなどにも用いられている。周波数によっ
て移相量が異なるので、かけ算出力のDC成分が変わ
り、FM復調が可能となる。例えば復調する中心周波数
で90度の移相が得られるように、フィルタの周波数特
性を調整しておくと、かけ算回路3では原信号(0度)
と移相(90度)信号の検波となり、DC成分はゼロと
なる。中心周波数よりも低い周波数では移相量は90度
よりも小さく、このときかけ算出力DC成分は正にな
る。逆に、高い周波数では90度よりも大きくなるの
で、DC成分は負となる。フィルタのIC内蔵化が活発
な近年では、このような回路を搭載して、クォードラチ
ュアFM復調などで必要だった外付けコイルを削減して
いる。
波数によらず平坦で、移相のみが回転するものであり、
遅延イコライザなどにも用いられている。周波数によっ
て移相量が異なるので、かけ算出力のDC成分が変わ
り、FM復調が可能となる。例えば復調する中心周波数
で90度の移相が得られるように、フィルタの周波数特
性を調整しておくと、かけ算回路3では原信号(0度)
と移相(90度)信号の検波となり、DC成分はゼロと
なる。中心周波数よりも低い周波数では移相量は90度
よりも小さく、このときかけ算出力DC成分は正にな
る。逆に、高い周波数では90度よりも大きくなるの
で、DC成分は負となる。フィルタのIC内蔵化が活発
な近年では、このような回路を搭載して、クォードラチ
ュアFM復調などで必要だった外付けコイルを削減して
いる。
【0012】移相回路であるAPF2に着目すると、振
幅特性は周波数軸上フラットなので、復調した信号の帯
域もフラットになる。しかし、特殊な用途ではフラット
でないほうが好ましい場合がある。
幅特性は周波数軸上フラットなので、復調した信号の帯
域もフラットになる。しかし、特殊な用途ではフラット
でないほうが好ましい場合がある。
【0013】すなわち、TV受像機のように色差信号を
得る場合、オン・エアーで到来した電波が弱電界ある
と、帯域内に混入したノイズが復調され、色ノイズとな
る。SECAM方式ではキャリアに対し低い周波数のノ
イズは赤く、高い周波数のノイズは青い色ノイズにな
る。一般的に人間の目は、赤系統の色に対して敏感であ
るから、赤いノイズ振幅は小さいことが好ましい。
得る場合、オン・エアーで到来した電波が弱電界ある
と、帯域内に混入したノイズが復調され、色ノイズとな
る。SECAM方式ではキャリアに対し低い周波数のノ
イズは赤く、高い周波数のノイズは青い色ノイズにな
る。一般的に人間の目は、赤系統の色に対して敏感であ
るから、赤いノイズ振幅は小さいことが好ましい。
【0014】方式判別で用いる場合、特に多方式対応の
セットにおいて誤動作が問題になる。オン・エアーで到
来する信号では、PALとNTSC方式のキャリアに対
し誤動作しにくいことが望ましい。VTR再生信号の方
式判別においては、例えばL方式の判別に用いるとき、
ME方式に誤動作しないことが要求される。
セットにおいて誤動作が問題になる。オン・エアーで到
来する信号では、PALとNTSC方式のキャリアに対
し誤動作しにくいことが望ましい。VTR再生信号の方
式判別においては、例えばL方式の判別に用いるとき、
ME方式に誤動作しないことが要求される。
【0015】以上のように要求される特性に対して、入
出力振幅特性が周波数によらず平坦で、移相のみが回転
するAPF2では、対応しきれないという問題がある。
出力振幅特性が周波数によらず平坦で、移相のみが回転
するAPF2では、対応しきれないという問題がある。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】このように、APFを
用いた従来のSECAM方式のクロマ信号復調回路で
は、多方式対応のセットのようにフラットな復調出力を
好まない場合、これに対応しきれない問題があった。
用いた従来のSECAM方式のクロマ信号復調回路で
は、多方式対応のセットのようにフラットな復調出力を
好まない場合、これに対応しきれない問題があった。
【0017】この発明は、復調出力の帯域特性の制御を
可能とするSECAMクロマ復調回路を提供する。
可能とするSECAMクロマ復調回路を提供する。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、この発明では、SECAM方式のクロマ信号を
入力する入力端子と、前記クロマ信号の高域成分を通過
させるフィルタ回路と、前記フィルタ回路の出力と前記
クロマ信号とのかけ算を行って、その出力より復調出力
を得るかけ算回路とからなることを特徴とする。また、
フィルタ回路のQを制御する制御回路を付加した。
ために、この発明では、SECAM方式のクロマ信号を
入力する入力端子と、前記クロマ信号の高域成分を通過
させるフィルタ回路と、前記フィルタ回路の出力と前記
クロマ信号とのかけ算を行って、その出力より復調出力
を得るかけ算回路とからなることを特徴とする。また、
フィルタ回路のQを制御する制御回路を付加した。
【0019】
【作用】上記した手段により、フィルタ回路の入出力振
幅特性は低域側を減衰させるので、低域側のFM復調利
得を下げることができる。必要に応じ、HPFのQを制
御することにより、移相出力の帯域振幅特性が操作可能
であり、復調感度と帯域振幅特性を制御することができ
る。
幅特性は低域側を減衰させるので、低域側のFM復調利
得を下げることができる。必要に応じ、HPFのQを制
御することにより、移相出力の帯域振幅特性が操作可能
であり、復調感度と帯域振幅特性を制御することができ
る。
【0020】
【実施例】以下、この発明の実施例について図面を参照
しながら詳細に説明する。図1はこの発明の一実施例を
説明するための回路構成図である。複合映像信号からバ
ンド・パス・フィルタなどの図示しない帯域抽出手段に
よりクロマ信号を分離し、クロマ信号を入力端子11に
入力する。入力されたクロマ信号より、HPF12を通
して高域信号を得、この信号と原クロマ信号をかけ算回
路13に入力し、位相比較する。比較された結果をFM
復調出力として出力端子14より出力する。
しながら詳細に説明する。図1はこの発明の一実施例を
説明するための回路構成図である。複合映像信号からバ
ンド・パス・フィルタなどの図示しない帯域抽出手段に
よりクロマ信号を分離し、クロマ信号を入力端子11に
入力する。入力されたクロマ信号より、HPF12を通
して高域信号を得、この信号と原クロマ信号をかけ算回
路13に入力し、位相比較する。比較された結果をFM
復調出力として出力端子14より出力する。
【0021】ここで、HPF12の高域通過特性の一例
について図2,図3を用いて説明する。図2は振幅特性
を示しており、中心周波数fcに対して低域側の信号を
減衰している。図3は位相特性であり、中心周波数fc
において90度の移相を得ることができる。例えば、テ
レビジョンの色差信号用のFM復調回路に、図2,図3
の特性を持つHPFを適用したとする。この場合、送信
されたクロマ信号の低域側を減衰させるので、ノイズを
抑圧する効果がある。上記したとおり低域側ノイズが見
苦しい赤ノイズとなるので、この特性を用いれば、弱電
界の赤ノイズを減少させることができる。このようなH
PFの伝達関数T1(S)は、以下のように表すことが
できる。
について図2,図3を用いて説明する。図2は振幅特性
を示しており、中心周波数fcに対して低域側の信号を
減衰している。図3は位相特性であり、中心周波数fc
において90度の移相を得ることができる。例えば、テ
レビジョンの色差信号用のFM復調回路に、図2,図3
の特性を持つHPFを適用したとする。この場合、送信
されたクロマ信号の低域側を減衰させるので、ノイズを
抑圧する効果がある。上記したとおり低域側ノイズが見
苦しい赤ノイズとなるので、この特性を用いれば、弱電
界の赤ノイズを減少させることができる。このようなH
PFの伝達関数T1(S)は、以下のように表すことが
できる。
【0022】
【数1】 この式では分子がゼロになるSの値(ゼロ点)はゼロの
みで、S平面上でゼロ点を原点に2つもつ。Sは複素数
で、X軸をσ、Y軸をωとする平面で表すことができ、
これをS平面と称している。
みで、S平面上でゼロ点を原点に2つもつ。Sは複素数
で、X軸をσ、Y軸をωとする平面で表すことができ、
これをS平面と称している。
【0023】一方、PAL、NTSCなどに誤動作しに
くいSECAMのTVの方式判別やVTRの記録信号方
式判別用のFM復調回路の場合には、図4,図5に示す
ような特性とし、図2,図3に対しQを上げる方が望ま
しい。SECAM信号に対しNTSC信号は3.6MH
z近傍と低く、PAL方式では4.43MHzと若干で
はあるが高い。Qを上げることで、これら信号の両方を
減衰させ、選択度を取ることができる。また、位相特性
もQを上げることによって急峻となり、SECAM信号
帯域での復調感度を上げることができる。この場合の伝
達関数は(1)式と同じである。
くいSECAMのTVの方式判別やVTRの記録信号方
式判別用のFM復調回路の場合には、図4,図5に示す
ような特性とし、図2,図3に対しQを上げる方が望ま
しい。SECAM信号に対しNTSC信号は3.6MH
z近傍と低く、PAL方式では4.43MHzと若干で
はあるが高い。Qを上げることで、これら信号の両方を
減衰させ、選択度を取ることができる。また、位相特性
もQを上げることによって急峻となり、SECAM信号
帯域での復調感度を上げることができる。この場合の伝
達関数は(1)式と同じである。
【0024】さらに、VTRの内部信号処理において
は、図6の振幅特性を持つHPFを使用することが望ま
しい。L方式のVTR処理では、再生時に低域変換クロ
マ信号を4逓倍してもとの帯域に戻す。このL方式再生
回路にME方式の信号を入力すると、3.2/2.4M
Hzの交番する2キャリアが得られる。L方式判別回路
自体が4.25/4.41MHzの2キャリアが交番す
ることを検出しているので、ME方式信号に対し誤動作
しやすい。これを対策するためには、HPFでME方式
再生時のキャリア周波数付近をポイント的に除去するこ
とが望ましい。
は、図6の振幅特性を持つHPFを使用することが望ま
しい。L方式のVTR処理では、再生時に低域変換クロ
マ信号を4逓倍してもとの帯域に戻す。このL方式再生
回路にME方式の信号を入力すると、3.2/2.4M
Hzの交番する2キャリアが得られる。L方式判別回路
自体が4.25/4.41MHzの2キャリアが交番す
ることを検出しているので、ME方式信号に対し誤動作
しやすい。これを対策するためには、HPFでME方式
再生時のキャリア周波数付近をポイント的に除去するこ
とが望ましい。
【0025】図6はこれを示したもので、このようにす
れば、再生信号が異なる方式であってもこれを減衰さ
せ、誤動作を減少させることができる。この場合の伝達
関数T2(S)は、
れば、再生信号が異なる方式であってもこれを減衰さ
せ、誤動作を減少させることができる。この場合の伝達
関数T2(S)は、
【数2】 となる。(2)式のゼロ点はS平面上で原点と負の実数
軸上の点となる。
軸上の点となる。
【0026】また、L方式VTRの場合ME方式信号再
生時のキャリア周波数を除去するのであるから、その周
波数にノッチが入っていればよく、図7のようなハイパ
ス・ノッチフィルタでもよい。このときの伝達関数T3
(S)は、
生時のキャリア周波数を除去するのであるから、その周
波数にノッチが入っていればよく、図7のようなハイパ
ス・ノッチフィルタでもよい。このときの伝達関数T3
(S)は、
【数3】 となる。ただし、ω1<ωoとなる。ゼロ点は虚数軸上
に2つとなる。
に2つとなる。
【0027】TV受像器のSECAMクロマ処理におい
て、色差復調用と方式判別用にFM復調回路を2つ用意
することは無駄であるから、1つの復調回路で兼用する
ことが考えられる。この場合、色差信号期間は図2,図
3に示すように、IDENT信号と呼ばれ、バックポー
チ部の無変調信号である判別用信号を復調する期間は、
図4のような特性に切り替えた方が、最適条件でそれぞ
れ復調できるので望ましい。
て、色差復調用と方式判別用にFM復調回路を2つ用意
することは無駄であるから、1つの復調回路で兼用する
ことが考えられる。この場合、色差信号期間は図2,図
3に示すように、IDENT信号と呼ばれ、バックポー
チ部の無変調信号である判別用信号を復調する期間は、
図4のような特性に切り替えた方が、最適条件でそれぞ
れ復調できるので望ましい。
【0028】これを実現した図8の回路構成図を用い
て、この発明の他の実施例について説明する。複合映像
信号の同期信号に同期したタイミング信号を発生するタ
イミング信号発生回路81を備え、HPF12はQを制
御する制御端子82を持つものとする。タイミング信号
発生回路81からのタイミング信号を、制御端子82に
接続してQを制御する。例えば、制御端子82は印加さ
れる電圧が高いときQも高くなるとする。
て、この発明の他の実施例について説明する。複合映像
信号の同期信号に同期したタイミング信号を発生するタ
イミング信号発生回路81を備え、HPF12はQを制
御する制御端子82を持つものとする。タイミング信号
発生回路81からのタイミング信号を、制御端子82に
接続してQを制御する。例えば、制御端子82は印加さ
れる電圧が高いときQも高くなるとする。
【0029】図9(a)に示す水平同期信号期間に
(b)のようなタイミングでタイミング信号発生回路8
1からタイミングパルスを発生すると、バックポーチの
IDENT信号期間にQを上げることができる。色差信
号期間はタイミング信号がLoであるからQの制御は行
われず、1つの復調回路で2つの復調特性を備えること
ができる。
(b)のようなタイミングでタイミング信号発生回路8
1からタイミングパルスを発生すると、バックポーチの
IDENT信号期間にQを上げることができる。色差信
号期間はタイミング信号がLoであるからQの制御は行
われず、1つの復調回路で2つの復調特性を備えること
ができる。
【0030】タイミング信号を発生させるタイミング発
生回路81は、図8に示すよに、入力端子81aに複合
映像信号を入力し、同期分離回路81bにて同期信号の
みを分離する。これを自動位相制御回路(AFC)81
cに出力し、自動位相制御回路81cの出力で水平同期
周波数fHの整数(n)倍で発振するVCO81dの発
振周波数を制御する。VCO81dの出力は、カウント
ダウン回路(C/D)81eにて分周し、fHパルスを
自動位相制御回路81cに帰還する。同時に分周信号群
から図9(b)のようなタイミングパルスをデコードし
て出力する。このタイミング発生回路81では、入力同
期信号に同期した、水平同期周波数fHより高い周波数
のクロックがVCO81dから得られるので、任意のタ
イミングパルス(分解能はVCOの発振周波数で決ま
る)を生成できる。
生回路81は、図8に示すよに、入力端子81aに複合
映像信号を入力し、同期分離回路81bにて同期信号の
みを分離する。これを自動位相制御回路(AFC)81
cに出力し、自動位相制御回路81cの出力で水平同期
周波数fHの整数(n)倍で発振するVCO81dの発
振周波数を制御する。VCO81dの出力は、カウント
ダウン回路(C/D)81eにて分周し、fHパルスを
自動位相制御回路81cに帰還する。同時に分周信号群
から図9(b)のようなタイミングパルスをデコードし
て出力する。このタイミング発生回路81では、入力同
期信号に同期した、水平同期周波数fHより高い周波数
のクロックがVCO81dから得られるので、任意のタ
イミングパルス(分解能はVCOの発振周波数で決ま
る)を生成できる。
【0031】このタイミング発生回路はTV受像器では
偏向系に既に搭載されているので、タイミングパルスを
デコードする部分のみ追加すればよく、実質的な素子増
加はないに等しく、コスト増が極めて小さい形でQ制御
を実現できる。
偏向系に既に搭載されているので、タイミングパルスを
デコードする部分のみ追加すればよく、実質的な素子増
加はないに等しく、コスト増が極めて小さい形でQ制御
を実現できる。
【0032】色ノイズに関しては、帯域特性をHPFに
するだけでなく、復調信号の振幅自体を絞ってしまう、
という対策方法もある。その回路をこの発明では簡単に
実現できる。以下、図10を用いて、この発明を応用し
た色ノイズ対策について説明する。
するだけでなく、復調信号の振幅自体を絞ってしまう、
という対策方法もある。その回路をこの発明では簡単に
実現できる。以下、図10を用いて、この発明を応用し
た色ノイズ対策について説明する。
【0033】図10は、FM復調回路は図8のタイミン
グ発生回路81に代えて、入力レベル検出回路101の
出力を接続する。入力レベル検出回路101とは、入力
したクロマ信号の振幅が標準に対してどの程度大きい
か、小さいかを検出するものであり、ACC回路に代表
される。以下、入力レベル検出回路101をACC回路
として説明する。
グ発生回路81に代えて、入力レベル検出回路101の
出力を接続する。入力レベル検出回路101とは、入力
したクロマ信号の振幅が標準に対してどの程度大きい
か、小さいかを検出するものであり、ACC回路に代表
される。以下、入力レベル検出回路101をACC回路
として説明する。
【0034】弱電界などで大振幅ノイズが混入すると、
ACC回路はこれをクロマ信号とみなすため、レベルが
大きいと判断する。この情報を制御端子82に印加して
Qが小さくなるように制御すれば、復調の感度が下が
り、復調出力の振幅も小さくなる。このとき、所望の色
差信号も小さくなってしまうが、PALやNTSC方式
では既にこのような設定が一般的であり、その方が視感
上自然に違和感なく感じられる。
ACC回路はこれをクロマ信号とみなすため、レベルが
大きいと判断する。この情報を制御端子82に印加して
Qが小さくなるように制御すれば、復調の感度が下が
り、復調出力の振幅も小さくなる。このとき、所望の色
差信号も小さくなってしまうが、PALやNTSC方式
では既にこのような設定が一般的であり、その方が視感
上自然に違和感なく感じられる。
【0035】ところで、PALやNTSC方式の受像回
路ではピークACCを備えており、クロマ信号のバース
ト部分の振幅が一定のレベルになるようにしている。前
述の通り弱電界になるとノイズに対してACCがかかる
ので、クロマ信号成分のレベルは見かけ上小さくなり、
復調した色差信号レベルも小さくなる。これをせず、色
差信号を通常のレベル通り出力しようとすると、その分
色ノイズ振幅が大きくなり、非常に目立つことになる。
SECAMでもこれをさけるためには、敢えて振幅を下
げた方がよく、このような操作が好ましい。
路ではピークACCを備えており、クロマ信号のバース
ト部分の振幅が一定のレベルになるようにしている。前
述の通り弱電界になるとノイズに対してACCがかかる
ので、クロマ信号成分のレベルは見かけ上小さくなり、
復調した色差信号レベルも小さくなる。これをせず、色
差信号を通常のレベル通り出力しようとすると、その分
色ノイズ振幅が大きくなり、非常に目立つことになる。
SECAMでもこれをさけるためには、敢えて振幅を下
げた方がよく、このような操作が好ましい。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の回路を
用いれば、SECAM方式独特の帯域制限を行うことが
可能な復調を行い、良好な受信が可能となる。
用いれば、SECAM方式独特の帯域制限を行うことが
可能な復調を行い、良好な受信が可能となる。
【図1】この発明の一実施例を説明するための回路構成
図。
図。
【図2】図1に用いるHPFの振幅特性図。
【図3】図1に用いるHPFの位相特性図。
【図4】SECAMのTVの方式判別やVTRの記録信
号方式判別用FM復調回路に用いたHPFの振幅特性
図。
号方式判別用FM復調回路に用いたHPFの振幅特性
図。
【図5】SECAMのTVの方式判別やVTRの記録信
号方式判別用FM復調回路に用いたHPFの位相特性
図。
号方式判別用FM復調回路に用いたHPFの位相特性
図。
【図6】VTRの内部信号処理用のHPFの振幅特性
図。
図。
【図7】HPFをハイパス・ノッチフィルタとして用い
たときの位相特性図。
たときの位相特性図。
【図8】この発明の他の実施例を説明するための回路構
成図。
成図。
【図9】図8の動作を説明するための特性図。
【図10】この発明の応用例を説明するための回路構成
図。
図。
【図11】従来のSECAM方式のクロマ復調回路を説
明するための回路構成図。
明するための回路構成図。
11…入力端子、12…HPF、13…かけ算回路、1
4…出力端子、81…タイミング信号発生回路、82…
制御端子、101…入力レベル検出回路、81a…入力
端子、81b…同期分離回路、81c…自動位相制御回
路、81d…VCO、81e…カウントダウン回路。
4…出力端子、81…タイミング信号発生回路、82…
制御端子、101…入力レベル検出回路、81a…入力
端子、81b…同期分離回路、81c…自動位相制御回
路、81d…VCO、81e…カウントダウン回路。
Claims (7)
- 【請求項1】 SECAM方式のクロマ信号を入力する
入力端子と、 前記クロマ信号の高域成分を通過させるフィルタ回路
と、 前記フィルタ回路の出力と前記クロマ信号とのかけ算を
行い、その出力より復調出力を得るかけ算回路とからな
ることを特徴とするSECAMクロマ復調回路。 - 【請求項2】 前記フィルタ回路は、その伝達関数のゼ
ロ点をS平面上の原点に設定してなることを特徴とする
請求項1記載のSECAMクロマ復調回路。 - 【請求項3】 前記フィルタ回路は、その伝達関数のゼ
ロ点をS平面上の原点と負の実数軸上に設定してなるこ
とを特徴とする請求項1記載のSECAMクロマ復調回
路。 - 【請求項4】 前記フィルタ回路は、その伝達関数のゼ
ロ点をS平面上の原点以外の虚数軸上に設定してなるこ
とを特徴とする請求項1記載のSECAMクロマ復調回
路。 - 【請求項5】 前記フィルタ回路は、フィルタ特性のQ
の制御を可能とする、制御入力端子を備えてなることを
特徴とする請求項1記載のSECAMクロマ復調回路。 - 【請求項6】 映像同期信号に同期したタイミング信号
を発生するタイミング信号発生回路の出力に基づき、Q
を制御してなることを特徴とする請求項5記載のSEC
AMクロマ復調回路。 - 【請求項7】 クロマ信号のレベルを検出する検出手段
を備え、該手段により検出された出力に基づいて、Qを
制御してなることを特徴とする請求項5記載のSECA
Mクロマ復調回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17582695A JPH0927964A (ja) | 1995-07-12 | 1995-07-12 | Secamクロマ復調回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17582695A JPH0927964A (ja) | 1995-07-12 | 1995-07-12 | Secamクロマ復調回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0927964A true JPH0927964A (ja) | 1997-01-28 |
Family
ID=16002903
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17582695A Withdrawn JPH0927964A (ja) | 1995-07-12 | 1995-07-12 | Secamクロマ復調回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0927964A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100598016B1 (ko) * | 2004-10-25 | 2006-07-06 | 삼성전자주식회사 | 세캄 색상 신호를 복원하는 방법 및 이를 이용한 세캄색상 신호 복원 장치 |
-
1995
- 1995-07-12 JP JP17582695A patent/JPH0927964A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100598016B1 (ko) * | 2004-10-25 | 2006-07-06 | 삼성전자주식회사 | 세캄 색상 신호를 복원하는 방법 및 이를 이용한 세캄색상 신호 복원 장치 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20021001 |