JPH09279213A - 樋解体用チゼル及びそれを用いた樋解体方法 - Google Patents

樋解体用チゼル及びそれを用いた樋解体方法

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JPH09279213A
JPH09279213A JP9125796A JP9125796A JPH09279213A JP H09279213 A JPH09279213 A JP H09279213A JP 9125796 A JP9125796 A JP 9125796A JP 9125796 A JP9125796 A JP 9125796A JP H09279213 A JPH09279213 A JP H09279213A
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JP
Japan
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chisel
gutter
shape
dismantling
demolishing
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Withdrawn
Application number
JP9125796A
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English (en)
Inventor
Yukihiro Nakamura
幸弘 中村
Hiroshi Imagawa
浩志 今川
Toshifumi Suzuki
敏文 鈴木
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 樋の解体に最も通した形状を有するチゼルを
提供するとともに、その使用方法を明らかにして最善の
樋解体方法を提供する。 【解決手段】 高炉の樋補修で解体機に取り付けるチゼ
ルにおいて、その先端断面を三角形、又はその一辺を円
弧とした略扇形、又は三日月形としたチゼルであり、か
つ、樋解体を実施する際に、チゼル先端断面の一辺、又
はその−辺を円弧とした略扇形ないし三日月形の弧の両
端を結ぶ線が、樋長手方向に平行となるようにして、樋
の解体作業を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、不定形耐火物でラ
イニングされている高炉の樋の補修において、耐火物を
解体し、継ぎ足し施工する際に、解体量を極力少なくす
るために用いる解体用チゼル及びそれを用いた樋の解体
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】高炉の樋は不定形耐火物でライニングさ
れ、主に図1に示すように、スラグライン部3、メタル
ライン部4が局部溶損し、その部位の残存厚が薄くなっ
た時に稼働面側から耐火物を解体し、スラグ、耐火物変
質層を取り除いた後に、継ぎ足し補修にて新材料を施工
する方法が取られている。従来、樋の長寿命化に関して
は、材料開発においてその成果を挙げ、現状ではAl2
3 −SiC−C不定形耐火物が主体に使用されてい
る。
【0003】その中で、主樋の前半部は樋の中でも最も
溶損が激しく、後半部があまり溶損されていないのに解
体し、新材料を施工する方法が取られていた。最近で
は、溶損の激しい前半部と後半部の材質を変化させ、前
半部と後半部のスラグライン部、メタルライン部の溶損
バランスを取った材料を施工したり、前半部のみ部分解
体し継ぎ足し施工により樋の寿命を延長させる方法が取
られている。この樋の解体においては、解体機に金属製
のチゼルを設置し、機械的衝撃により耐火物に亀裂を入
れ、小割のブロックに砕き解体する方法が一般的であ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この樋の解体におい
て、解体用チゼルにて健全に残存している耐火物施工体
は解体せずに、付着スラグ、耐火物の変質層のみを薄く
剥離解体させることを目的に検討をした。この解体用チ
ゼルの先端部形状は、先鋭した円錐状のものが一般に使
用されている。しかしながら、この円錐形状のチゼルで
は、耐火物の任意の方向に亀裂が生じるため、部分的に
薄肉で解体することは困難であった。
【0005】特に、高炉の出銑孔に近い主樋は、図1に
示すような局部的な溶損形態であり、局部溶損部以外は
健全層5、6がまだ充分に残存しているに拘らず、前述
のチゼルにて解体するために、健全層5だけをはつり解
体したいのに、亀裂が周方向に任意に生成するため、ほ
とんど全ての耐火物を解体してしまう結果となってい
る。そのため、残存させたい健全層6まで解体すること
より、溶銑トン当たりの耐火物使用量は大きく、コスト
的に問題が残されている。
【0006】現状のチゼル形状は、図2(a)に示すよ
うな一般にポイントタイプチゼルと言われ、チゼル先端
部が円錐状の形状をしており、耐火物表面に当てて、機
械的衝撃を加え解体する際には、第2図(b)に示した
ように亀裂8が周方向に任意に生成するし、複数回の衝
撃を加えるとほとんどパーマ耐火物2まで亀裂が延長
し、図1に示した健全層5、6全てを解体してしまう。
【0007】そこで、本発明者らは、解体時に耐火物に
生じる亀裂の生成過程を特定方向に限定することによ
り、薄肉剥離が可能なることを見い出した。薄肉解体を
効率よく行うには、亀裂が樋の長手方向に平行に生成
し、さらにその亀裂が入った解体部を簡単に剥離させる
ためには、その部位から稼働面方向にのみ亀裂が入るこ
とが望ましい。
【0008】亀裂を樋長手方向に平行に入れるために
は、一般にマイナスドライバータイプのチゼルがある
が、長手方向のみに力を分散し亀裂を導入するため、大
きな衝撃力を与えなければ亀裂が延びる方向のみに力が
分散され、剥離させることが難しい。また、ポイントタ
イプに比べ、マイナスドライバータイブのチゼルは、最
初の耐火物との当たりの断面積が大きいため、大きな衝
撃力を与えなければ、耐火物内部に先端が侵入せず、亀
裂が入りにくい課題もある。
【0009】本発明は、樋の解体に最も通した形状を有
するチゼルを提供するとともに、その使用方法を明らか
にして、最善の樋解体方法を提案するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の要旨
は高炉の樋補修で解体機に取り付けるチゼルにおいて、
その先端断面を三角形、又はその−辺を円弧とした略扇
形、又は三日月形としたチゼルであり、また、樋解体を
実施する際に、チゼル先端断面の一辺、又はその一辺を
円弧とした略扇形ないし三日月形の弧の両端を結ぶ線が
樋長手方向に平行となるようにして、樋の解体作業を行
うことを特徴とする樋解体方法である。
【0011】
【発明の実施の形態】高炉の樋補修で解体機先端に取り
付けるチゼルにおいて、耐火物を薄く解体し、かつ背面
側には亀裂を発生させないような先端形状を有するチゼ
ルとし、その適正な使用方法を示して、樋の薄肉解体を
行うことを発明した。すなわち、図3に示すように、チ
ゼル7の最先端部は尖っており、耐火物内に入り易い形
状をしている。それとともに先端部は、図4に示すよう
に断面が三角形、又はその一辺を円弧とした略扇形、又
は三日月形とした形状を有し、樋解体を実施する際に、
チゼル先端断面の一辺、又はその−辺を円弧とした略扇
形ないし三日月形の弧の両端を結ぶ線が樋長手方向に平
行となるように、チゼルを耐火物に当て耐火物を解体す
る方法である。図3(b)に、本発明の三角形の先端断
面形状を有するチゼル7を用いた場合の、亀裂8の発生
方向の模式図を示した。はつり解体したい健全部5のみ
に、亀裂が生成する。
【0012】特に、先端の尖った形状のポイント部は、
樋長手方向に沿う−辺に先端がある方が、薄肉解体を行
うには望ましい。樋の肩部においては問題ないが、深さ
方向にチゼルを深く入れ作業をする際には、チゼル先端
部を解体部に当て易く、チゼル上部の太さが邪魔になら
ない。金属材料としては、現状のチゼル材質と同材質で
先端の形状のみを変更したものでよいが、特に材質には
こだわらない。チゼル上部の太さも現状のものと同様
で、断面が図4に示した三角形または略扇形または三日
月形とすることができる。
【0013】
【実施例】図4に示す本発明のチゼルと、図2に示した
従来のポイントタイプチゼルを用いた場合の実機での樋
解体に、両者の新品チゼルを用いて解体量の比較試験を
行った。解体した樋は、主樋であり、解体にかかった時
間はほぼ同等の時間であった。薄肉解体の効果を定量的
に見極めるために、耐火物の継ぎ足し施工に必要であっ
た施工量を比較した。ポイントタイプチゼルでは、平均
して解体厚みは150〜250mmで、継ぎ足し施工に必
要であった流し込み材の量は20トンであった。これ
は、ほとんど樋一本の側壁に必要な施工量であり、パー
マ耐火物前面まで解体されている。
【0014】これに対し本発明のチゼルの場合は、いず
れも平均の解体厚みは80〜100mmであり、継ぎ足し
施工に必要であった流し込み材は10トンであった。こ
の結果から明らかに、本発明のチゼルが薄肉解体に有利
で、その効果も大きい。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、高炉の樋補修で解体機
先端のチゼル形状において、樋長手方向に平行で稼働面
側に垂直な亀裂を発生させ、あるいは背面側には亀裂を
発生させないための断面形状を有するチゼルを用いるこ
とで、樋の薄肉解体が可能で、残存健全部を多く残すこ
とにより、次の継ぎ足し施工量を大幅に減少させること
ができ、低コスト化が図れた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を通用する高炉主樋の使用後の断面図で
ある。
【図2】従来のチゼル形状のポイントタイプチゼル概略
と解体時の亀裂生成方向を示す平面図である。
【図3】本発明のチゼル形状概略と解体時の亀裂生成方
向を示す平面図である。
【図4】本発明のチゼル先端部の形状を示す模式図であ
る。
【符号の説明】
1 不定形耐火物施工体のウエアー底部 2 パーマ耐火物 3 スラグライン部の溶損 4 メタルライン部の溶損 5 はつり解体したい健全部(ウエアー) 6 残存させたい健全部(ウエアー) 7 解体用チゼル 8 解体時に生成する耐火物施工体の亀裂

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高炉の樋補修で解体機に取り付けるチゼ
    ルにおいて、その先端断面を三角形、又はその一辺を円
    弧とした略扇形、又は三日月形としたことを特徴とする
    樋解体用チゼル。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の樋解体用チゼルを用いる
    樋解体方法であって、チゼル先端断面の一辺、又はその
    −辺を円弧とした略扇形ないし三日月形の弧の両端を結
    ぶ線が、樋長手方向に平行となるようにして、樋の解体
    作業を行うことを特徴とする樋解体方法。
JP9125796A 1996-04-12 1996-04-12 樋解体用チゼル及びそれを用いた樋解体方法 Withdrawn JPH09279213A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006159335A (ja) * 2004-12-06 2006-06-22 Furukawa Co Ltd チゼル
JP2010024798A (ja) * 2008-07-24 2010-02-04 Furukawa Rock Drill Co Ltd 縁切装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006159335A (ja) * 2004-12-06 2006-06-22 Furukawa Co Ltd チゼル
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