JPH09279192A - 透明ゲル状洗浄剤組成物 - Google Patents

透明ゲル状洗浄剤組成物

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JPH09279192A
JPH09279192A JP8653796A JP8653796A JPH09279192A JP H09279192 A JPH09279192 A JP H09279192A JP 8653796 A JP8653796 A JP 8653796A JP 8653796 A JP8653796 A JP 8653796A JP H09279192 A JPH09279192 A JP H09279192A
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fatty acid
weight
higher fatty
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saturated
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JP8653796A
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Mihoko Sakai
美穂子 酒井
Misaki Ishida
実咲 石田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】低刺激性、起泡性、経時安定性および復元性に
優れ、かつクリーミーな泡質を有する透明ゲル状洗浄剤
を提供する。 【解決手段】特定のa成分、高級脂肪酸塩5〜50重量
%、b成分、ベタイン型両性界面活性剤1〜20重量
%、c成分、アルカノールアミド型界面活性剤1〜10
重量%、残部が水であり、a、bおよびcの成分の合計
量が10〜70重量%であるゲル状洗浄剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低刺激性で、起泡
性、経時安定性および復元性に優れ、かつクリーミーな
泡質を有し、洗い上がりの感触が良好な透明ゲル状洗浄
剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来よりボデイシャンプーや洗顔料など
の皮膚洗浄剤は、通常、石鹸やアルキルサルフェート型
界面活性剤、アルキルエーテルサルフェート型界面活性
剤などが使用されている。これらの石鹸や界面活性剤を
主成分とする洗浄剤組成物は、液状やクリーム状、固形
状などの形状で使用することが可能であるが、透明ゲル
状のものは、系の安定性を保つことが困難であった。し
かし、透明ゲル状のものは形状が美しく、手に取った時
の使用感も優れている。特開昭59−232193号公
報、同59−232194号公報および同59−232
195号公報には、アミノ酸系の界面活性剤を主成分と
する透明ゲル状洗浄剤が開示されているが、この透明ゲ
ル状洗浄剤の場合は比較的界面活性剤を多量に必要とす
ることからコスト的に不利であるとともに、これらの合
成界面活性剤を使用すると洗浄時およびすすぎ時に不快
なぬめり感を生じる。しかし、高級脂肪酸の弱塩基塩
は、カリウム、ナトリウムなどの強塩基塩に比較して皮
膚刺激性が少なく、かつ、石鹸特有のさっぱり感を有す
る。石鹸の場合は、透明で安定なゲルを形成する組成領
域が狭く、組成的な工夫が必要であった。 特開昭63
−7699号公報および特開昭63−270533号公
報では、石鹸、水および多価アルコールを組み合わせた
透明ゲル状洗浄剤組成物が開示されている。しかし、こ
の組成物は、泡のクリーミー性に乏しく、さらに高温で
の溶解または低温での凝固させた時の繰り返しにおける
形状の復元性に問題があった。また一方、特開平6−1
92685号公報では、石鹸を使用した復元性の良好な
組成物が開示されている。しかし、この組成物は形状の
安定性は良好であるが、泡立ちが不十分であり、さらに
石鹸特有のさっぱり感が損なわれて使用時にぬめり感を
有するとともに、色相安定性が悪く、経時的に着色する
問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、低刺
激性で、起泡性に優れ、経時安定性および復元性に優
れ、かつクリーミーな泡質を有し、洗い上がりの感触が
良好な透明ゲル状洗浄剤組成物を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決するために鋭意検討し、特定の高級脂肪酸塩、
ベタイン型両性界面活性剤およびアルカノールアミド型
界面活性剤を併用し、これらの混合物を特定の比率で組
み合わせることにより目的の透明ゲル状洗浄剤組成物を
得るに至り、本発明を完成した。すなわち、本発明は、
a成分、式(I) R1−M1 (I) (ただし、R1は炭素数10〜16の飽和高級脂肪酸残
基、炭素数10〜22の不飽和高級脂肪酸残基であり、
かつ飽和脂肪酸/不飽和脂肪酸の重量比が6/1〜10
/1であり、さらに、飽和脂肪酸の中でR1の炭素数1
0〜14のものが90重量%以上である。M1は、アン
モニウム基あるいは塩基性アミノ酸または有機アミンの
カチオン性残基を示す。)で示される高級脂肪酸塩5〜
50重量%、b成分、式(II)
【化4】 (ただし、R2は炭素数7〜19のアルキル基またはア
ルケニル基を示す。)で示されるベタイン型両性界面活
性剤または一般式(III)
【化5】 (ただし、R3は炭素数7〜19のアルキル基またはア
ルケニル基、mは2〜4の整数を示す。)で示されるベ
タイン型両性界面活性剤1〜20重量%、成分c、式
(IV)
【化6】 (ただし、R4は炭素数7〜21の直鎖または分岐鎖ま
たは水酸基を有する飽和または不飽和の炭化水素基を表
し、n、pは0〜4の整数で、同一または異なっていて
もよく、少なくとも一つは0でない。)で示されるアル
カノールアミド型界面活性剤1〜10重量%を含有し、
a、b、c成分の合計量が10〜70重量%であり残部
が水であることを特徴とする透明ゲル状洗浄剤組成物で
ある。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明に用いる式(I)の高級脂
肪酸の塩のR1は、炭素数10〜16の飽和脂肪酸残基
および炭素数10〜22の不飽和脂肪酸残基を表す。ま
た、M1は、アンモニウムあるいは塩基性アミノ酸また
は有機アミンのカチオン性残基を表すが、好ましくは、
ジエタノールアミン塩である。さらに本発明においては
飽和脂肪酸/不飽和脂肪酸の比が重量比で6/1〜10
/1であり、かつ飽和脂肪酸の中でR1の炭素数が10
〜14のものが90重量%以上である。飽和脂肪酸/不
飽和脂肪酸の比が重量比で6/1より小さいと、泡立ち
が悪く、臭気に問題を生じる。また、飽和脂肪酸/不飽
和脂肪酸の比が重量比で10/1より大きいと、安定な
ゲル状を形成しにくくなる。
【0006】なお、式(I)の高級脂肪酸塩を製造する
にあたり、アンモニアおよび有機アミン類の弱塩基は脂
肪酸と当モル以上用いるのがよい。例えば、脂肪酸と弱
塩基のモル比は、1:1.02〜1:1.25が好まし
く、更に好ましくは、1:1.05〜1:1.15であ
る。脂肪酸と弱塩基のモル比が1:1.02未満では、
透明な組成物が得られないおそれがあり、脂肪酸と弱塩
基のモル比が1:1.25より多いと刺激性が強くなる
ので好ましくない。
【0007】式(II)で示されるアルキルベタイン型両
性界面活性剤としては、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベ
タイン、ヤシ油脂肪酸ジメチルアミノ酢酸ベタイン、ミ
リスチルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ステアリルジメ
チルアミノ酢酸ベタイン、オレイルジメチルアミノ酢酸
ベタイン、牛脂脂肪酸ジメチルアミノ酢酸ベタイン等が
挙げられる。
【0008】また、式(III)で示されるアミドベタイ
ン型両性界面活性剤としては、ラウリン酸アミドプロピ
ルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプ
ロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ミリスチン酸アミ
ドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ステアリン酸
アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、オレイン
酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、牛脂脂
肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン等が挙
げられる。
【0009】式(IV)で示されるアルカノールアミド型
界面活性剤としては、ラウリン酸モノエタノールアミ
ド、ラウリン酸ジエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸モノ
エタノールアミド、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、
ミリスチン酸モノエタノールアミド、ミリスチン酸ジエ
タノールアミド、ステアリン酸モノエタノールアミド、
ステアリン酸ジエタノールアミド、オレイン酸モノエタ
ノールアミド、オレイン酸ジエタノールアミド、牛脂脂
肪酸モノエタノールアミド、牛脂脂肪酸ジエタノールア
ミド等が挙げられる。
【0010】本発明の洗浄剤組成物の成分であるa成分
の高級脂肪酸塩は、洗浄剤組成物中5〜50重量%であ
り、好ましくは8〜40重量%であり、さらに好ましく
は10〜35重量%である。5重量%未満では十分な洗
浄力、気泡力が得られなく、50重量%を超えると刺激
性及び経時安定性において問題が生じるので好ましくな
い。
【0011】b成分のベタイン型両性界面活性剤は、洗
浄剤組成物中1〜20重量%であり、好ましくは2〜1
5重量%であり、さらに好ましくは3〜12重量%であ
る。1重量%未満では経時安定性に問題を生じ、20重
量%を超えると使用時に不快なぬめり感を生じる。
【0012】成分cのアルカノールアミド型界面活性剤
は、洗浄剤組成物中1〜10重量%であり、好ましくは
2〜8重量%であり、さらに好ましくは3〜7重量%で
ある。1重量%未満では泡質及び経時安定性が悪くな
り、10重量%を超えると泡立ちが悪くなると共に、色
相の経時安定性が悪くなる。a成分、b成分、c成分の
合計量は、洗浄剤組成物中10〜70重量%であり、好
ましくは20〜60重量%であり、さらに好ましくは3
0〜50重量%である。10重量%未満では安定なゲル
状を有することが困難であるだけでなく、十分な洗浄力
及び起泡力が得られない。また、70重量%を超えると
経時安定性が極端に悪くなる。
【0013】さらに本発明においては、上記成分以外の
合成イオン性界面活性剤を実質的に含まない方が好まし
い。上記成分以外の合成イオン性界面活性剤を有効量配
合すると、洗浄時に不快なぬめり感を生じるだけでな
く、色相の経時安定性及び復元性に問題を生じ易くな
る。
【0014】なお、本発明の洗浄剤組成物には、上記の
必須成分の他に、洗浄剤に常用されている成分や、添加
剤を配合することも可能である。例えば、高級アルコー
ル、スクワラン、ホホバ油、オリーブ油、ヒマシ油、ラ
ノリン、レシチン等の油性成分;グリセリン、エチレン
グリコール、プロピレングリコール、1,3−ブタンジ
オール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリ
コール等の保湿剤;ポリオキシエチレンアルキルエーテ
ル、第3級アミンオキシド等の非イオン性界面活性剤;
カルボキシビニルポリマー、ヒドロキシプロピルメチル
セルロース、ヒドロキシエチルセルロース、キサンタン
ガム等の水溶性高分子;シリコーン誘導体、蛋白誘導
体、殺菌剤、キレート剤、紫外線吸収剤、pH調整剤、
動植物由来の天然エキス、色素及び香料等を含むことが
できる。
【0015】
【発明の効果】本発明の透明ゲル状洗浄剤組成物は低刺
激であり、起泡性に優れると共に色相及び形状の経時安
定性、復元性にも優れ、かつクリーミーな泡質を有し、
洗い上がりの感触が良好な透明ゲル状のものであること
がわかる。
【0016】
【実施例】次に実施例によって本発明を更に詳細に説明
する。 実施例1 ラウリン酸11重量%、ミリスチン酸3重量%、オレイ
ン酸2重量%、ジエタノールアミン8.7重量%を容器
にとり、80℃で30分加熱混合した。さらに無水物換
算でラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン9重量%、ラ
ウリン酸ジエタノールアミド5重量%、プロピレングリ
コール6重量%、グリセリン1重量%、水(精製水)残
部を加えて、80℃で30分かき混ぜた後、常温まで冷
却し、調製した。
【0017】実施例2〜7及び比較例1〜14 実施例1と同様にして表1、2および3に示した透明ゲ
ル状洗浄剤組成物を調製し、下記の方法により評価を行
った。組成および結果を表1〜表3に示す。
【0018】(1)皮膚刺激性 蛋白質変性率により評価した。すなわち、水系高速液体
クロマトグラフィーを利用し、卵白アルブミン0.02
5重量%濃度のpH7緩衝溶液を用いて、試料濃度1%
になるように試料を加えたときの220nmの吸収ピー
クの高さを測定し、次の式より蛋白質変性率を求めた。 蛋白質変性率(%)=[(HO−HS)/HO]×100 HO:試料未添加のときの吸収ピークの高さ HS:試料を添加したときの吸収ピークの高さ 蛋白質変性率により次の4段階で評価した。 蛋白質変性率% ;評価 〜30%未満;皮膚刺激性が非常に弱い 30%以上〜60%未満;皮膚刺激性が弱い 60%以上〜80%未満;皮膚刺激性が中程度 80%以上〜 ;皮膚刺激性が強い
【0019】(2)起泡性 試料濃度1%の水溶液を調製して、ロスマイルス法によ
り、25℃で試料投入直後と5分後の泡の高さを測定し
た。試料投入直後の泡の高さが240mm以上のもの
で、次の式より求められる泡の持続率が90%以上のも
のを泡立ちの良い洗浄剤と評価した。 泡の持続率(%)=[(5分後の泡の高さ)/(試料投
入直後の泡の高さ)]×100
【0020】(3)泡のクリーミー性 20名の女性をパネラーとし、組成物5gを浴用スポン
ジ上にとったものを用いて手指及び前腕部を洗浄した時
の泡のクリーミー性について評価した。 評価 ;評点 泡がクリーミーであると感じた場合 ;2点 ややクリーミーであると感じた場合 ;1点 泡がクリーミーでなく粗いと感じた場合;0点 20名の平均値を求めて、平均値1.5以上を泡のクリ
ーミー性が良好であると評価した。
【0021】(4)すすぎ後のぬめり感 20名の女性をパネラーとし、組成物5gを浴用スポン
ジ上にとったものを用いて手指及び前腕部を洗浄し、約
40℃の温湯1リットルずつを用いて流しながら3回す
すいだ後のぬめり感を評価した。 評価 ;評点 ぬめり感がないと感じた場合 ;4点 ぬめり感がほとんどないと感じた場合;3点 ぬめり感がややあると感じた場合 ;2点 ぬめり感がしつこいと感じた場合 ;1点 20名の平均値を求めて、平均値が3.0以上のものを
ぬめり感のない洗浄剤と評価した。
【0022】(5)すすぎ後のさっぱり感 20名の女性をパネラーとし、組成物5gを浴用スポン
ジ上にとったものを用いて手指及び前腕部を洗浄し、約
40℃の温湯1リットルずつを用いて流しながら3回す
すいだ後のさっぱり感を評価した。 評価 ;評点 さっぱり感があると感じた場合 ;4点 さっぱり感がややあると感じた場合 ;3点 さっぱり感がほとんどないと感じた場合;2点 さっぱり感がまったくないと感じた場合;1点 20名の平均値を求めて、平均値が3.0以上のものを
洗浄後にさっぱり感のある洗浄剤と評価した。
【0023】(6)経時安定性 試料を0℃、25℃、45℃で1カ月間保存し、その外
観を観察して、次の3段階で評価した。 記号;評価 ○:安定性良好(透明ゲル状を保ち、外観の変化がな
い) △:安定性やや不良(透明ゲル状は保つが、着色を生じ
る) ×:安定性不良(白濁凝固状態または液状となり、着色
が著しい)
【0024】(7)復元性 試料を50℃で溶解状態または−20℃で凝固状態とし
た後、室温に6時間静置しゲル状態に復元させる。この
操作を3回繰り返した後の外観を観察して、次の3段階
で評価した。 記号;評価 ○:復元性良好(透明ゲル状であり、外観の変化がな
い) △:復元性やや不良(やや濁るもしくはやや分離を生じ
る。着色を生じる) ×:復元性不良(白濁するもしくは分離する。着色が著
しい)
【0025】
【表1】
【0026】
【表2】
【0027】
【表3】
【0028】実施例1〜7により、本発明の成分を用い
た透明ゲル状洗浄剤はいずれも刺激性が低く、起泡性に
優れると共に色相及び形状の経時安定性、復元性にも優
れ、かつクリーミーな泡質を有し、使用時及び使用後の
感触が良好であった。一方、比較例1〜14では、十分
な性能が得られていない。つまり比較例1、比較例2で
はa成分が本発明の範囲より少なく配合されていること
から泡立ち及び洗浄後の感触が悪く、経時安定性、復元
性にも問題を生じている。比較例3、比較例4ではa成
分が本発明の範囲を超えて配合されていることから経時
安定性及び復元性が悪くなると共に、刺激性が大きくな
っている。また、比較例5ではb成分が配合されていな
いことから経時安定性及び復元性が悪くなっており、比
較例6ではb成分が本発明の範囲を超えて配合されてい
ることから使用感が悪くなっている。そして比較例7で
はc成分が配合されていないことから泡のクリーミー性
に乏しく、経時安定性及び復元性も悪くなっている。比
較例8ではc成分が本発明の範囲を超えて配合されてい
ることから泡立ちが悪くなると共に、経時安定性及び復
元性に問題がある。比較例9ではa〜c成分の配合量の
和が本発明の範囲より少なく配合されていることから、
泡立ち及び経時安定性、復元性に問題がある。比較例1
0では a〜c成分の配合量の和が本発明の範囲より多
く配合されている処方で、経時安定性及び復元性に問題
がある。比較例11、比較例12はa成分が脂肪酸の弱
酸塩基塩ではなく、脂肪酸強塩基塩に置き換えて配合さ
れている処方で、経時安定性、復元性が悪くなると共
に、刺激性が大きい。そして、比較例13、比較例14
では本発明の必須成分以外の合成イオン性界面活性剤が
有効量配合されていることより使用感が悪くなり、また
経時安定性が悪くなっている。
【0029】実施例8〈洗顔フォームの調製〉 次に示す処方の透明ゲル状の洗顔フォームを実施例1
に準じて調製し、評価を行った。なお、評価方法は皮膚
刺激性、起泡性、経時安定性、復元性については前記実
施例1〜7の方法と同様であり、泡のクリーミー性、す
すぎ後のぬめり感、洗顔後のさっぱり感、洗顔後の肌の
つっぱり感については下記の方法によった。
【0030】(1)泡のクリーミー性 20名の女性をパネラーとし、組成物5gで洗顔した時
の泡のクリーミー性について評価した。 評価 ;評点 泡がクリーミーであると感じた場合 ;2点 ややクリーミーであると感じた場合 ;1点 泡がクリーミーでなく粗いと感じた場合;0点 20名の平均値を求めて、平均値1.5以上を泡のクリ
ーミー性が良好であると評価した。
【0031】(2)洗顔後のぬめり感 20名の女性をパネラーとし、組成物5gで洗顔し、す
すいだ後のぬめり感を評価した。 評価 ;評点 ぬめり感がないと感じた場合 ;4点 ぬめり感がほとんどないと感じた場合;3点 ぬめり感がややあると感じた場合 ;2点 ぬめり感がしつこいと感じた場合 ;1点 20名の平均値を求めて、平均値3.0以上をぬめり感
のない組成物と評価した。
【0032】(3)すすぎの後のさっぱり感 20名の女性をパネラーとし、組成物5gで洗顔し、す
すいだ後のさっぱり感を評価した。 評価 ;評点 さっぱり感があると感じた場合 ;4点 さっぱり感がややあると感じた場合 ;3点 さっぱり感がほとんどないと感じた場合;2点 さっぱり感がまったくないと感じた場合;1点 20名の平均値を求めて、平均値3.0以上を洗顔後に
さっぱり感のある組成物と評価した。
【0033】(4)洗顔後の肌のつっぱり感 20名の女性をパネラーとし、組成物5gで洗顔し、す
すいだ後の肌のつっぱり感を評価した。 評価 ;評点 つっぱり感がまったくないと感じた場合;4点、 つっぱり感がほとんどないと感じた場合;3点、 つっぱり感がややあると感じた場合 ;2点、 強いつっぱり感を感じた場合 ;1点 20名の平均値を求めて、平均値3.0以上を洗顔後に
つっぱり感のない組成物と評価した。
【0034】〈洗顔フォームの処方〉 ───────────────────────── 成分 (重量%) ラウリン酸 3.0 ミリスチン酸 11.0 オレイン酸 2.0 ジエタノールアミン 8.1 ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 5.0 ジメチルアミノ酢酸ベタイン 4.0 アミノソープLYC−12 (味の素社製) 15.0 プロピレングリコール 6.0 HEDP 0.2 BHT 0.1 パラベン 0.3 香料 0.3 精製水 残部 ───────────────────────── 評価 蛋白質変性率(%) 24 試料投入直後の高さ(mm) 260 泡の持続率(%) 96 泡のクリーミー性 1.7 すすぎ後のぬめり感 3.9 洗顔後のさっぱり感 3.9 洗顔後の肌のつっぱり感 3.5 経時安定性 ○ 復元性 ○ ───────────────────────── その結果この洗顔フォームは、透明ゲル状を示し、刺激
性が低く、起泡性に優れると共に、色相及び形状の経時
安定性、復元性にも優れ、かつクリーミーな泡質を有
し、使用時及び使用後の感触が良好であった。
【0035】実施例9 次に示す処方洗顔フォームを実施例1に準じて調製
し、実施例8の方法にて評価した。 〈洗顔フォームの処方〉 ───────────────────────── 成分 (重量%) ラウリン酸 2.5 ミリスチン酸 12.0 オレイン酸 2.0 ジエタノールアミン 8.3 ラウリン酸ジエタノールアミド 4.0 ヤシ油脂肪酸アミドプロピル ジメチルアミノ酢酸ベタイン 8.0 プロピレングリコール 4.0 HEDP 0.2 EDTA 0.1 BHT 0.1 パラベン 0.3 香料 0.3 精製水 残部 ───────────────────────── 評価 蛋白質変性率(%) 25 試料投入直後の高さ(mm) 258 泡の持続率(%) 98 泡のクリーミー性 1.8 すすぎ後のぬめり感 3.8 洗顔後のさっぱり感 3.9 洗顔後の肌のつっぱり感 3.6 経時安定性 ○ 復元性 ○ ───────────────────────── その結果この洗顔フォームは、透明ゲル状を示し、刺激
性が低く、起泡性に優れると共に色相及び形状の経時安
定性、復元性にも優れ、かつクリーミーな泡質を有し、
使用時及び使用後の感触が良好であった。
【0036】実施例10 次に示す洗顔フォームを実施例1に準じて調製し、実
施例8と同様の方法の方法で評価した。 〈洗顔フォームの処方〉 ───────────────────────── 成分 (重量%) ラウリン酸 3.0 ミリスチン酸 11.0 オレイン酸 2.0 ジエタノールアミン 8.1 ラウリン酸ジエタノールアミド 5.0 ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン 9.0 プロピレングリコール 6.0 HEDP 0.2 EDTA 0.1 BHT 0.1 パラベン 0.3 香料 0.3 精製水 残部 ───────────────────────── 評価 蛋白質変性率(%) 28 試料投入直後の高さ(mm) 254 泡の持続率(%) 97 泡のクリーミー性 1.8 すすぎ後のぬめり感 3.7 洗顔後のさっぱり感 3.8 洗顔後の肌のつっぱり感 3.8 経時安定性 ○ 復元性 ○ ───────────────────────── その結果この洗顔フォームは、透明ゲル状を示し、刺激
性が低く、起泡性に優れると共に色相及び形状の経時安
定性、復元性にも優れ、かつクリーミーな泡質を有し、
使用時及び使用後の感触が良好であった。
【0037】実施例11 次に示す処方の洗顔フォームを実施例1に準じて調製
し、実施例8と同様の方法で評価した。 〈洗顔フォームの処方〉 ───────────────────────── 成分 (重量%) ラウリン酸 5.0 ミリスチン酸 9.0 オレイン酸 2.0 ジエタノールアミン 8.3 ラウリン酸ジエタノールアミド 5.0 ヤシ油脂肪酸アミドプロピル メチルジメチルアミノ酢酸ベタイン 3.0 アミノソープLYC−12(味の素社製)16.0 プロピレングリコール 6.0 HEDP 0.2 EDTA 0.1 BHT 0.1 パラベン 0.3 香料 0.3 精製水 残部 ───────────────────────── 評価 蛋白質変性率(%) 24 試料投入直後の高さ(mm) 258 泡の持続率(%) 96 泡のクリーミー性 1.9 すすぎ後のぬめり感 3.8 洗顔後のさっぱり感 3.9 洗顔後の肌のつっぱり感 3.7 経時安定性 ○ 復元性 ○ ───────────────────────── その結果この洗顔フォームは、透明ゲル状を示し、刺激
性が低く、起泡性に優れると共に色相及び形状の経時安
定性、復元性にも優れ、かつクリーミーな泡質を有し、
使用時及び使用後の感触が良好であった。
【0038】なお、実施例8〜11に用いた処方中の略
号を次に示した。 1)HEDP;ヒドロキシエタンジホスホン酸 2)EDTA;エチレンジアミンテトラ酢酸2ナトリウ
ム 3)BHT;ジブチルヒドロキシトルエン 4)パラベン;パラ安息香酸エチル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C11D 1:52 1:04)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a成分、式(I) R1−M1 (I) (ただし、R1は炭素数10〜16の飽和高級脂肪酸残
    基、炭素数10〜22の不飽和高級脂肪酸残基であり、
    かつ飽和脂肪酸/不飽和脂肪酸の重量比が6/1〜10
    /1であり、さらに、飽和脂肪酸の中でR1の炭素数1
    0〜14のものが90重量%以上である。M1は、アン
    モニウム基あるいは塩基性アミノ酸または有機アミンの
    カチオン性残基を示す。)で示される高級脂肪酸塩5〜
    50重量%、b成分、式(II) 【化1】 (ただし、R2は炭素数7〜19のアルキル基またはア
    ルケニル基を示す。)で示されるベタイン型両性界面活
    性剤または一般式(III) 【化2】 (ただし、R3は炭素数7〜19のアルキル基またはア
    ルケニル基、mは2〜4の整数を示す。)で示されるベ
    タイン型両性界面活性剤1〜20重量%、c成分、式
    (IV) 【化3】 (ただし、R4は炭素数7〜21の直鎖または分岐鎖ま
    たは水酸基を有する飽和または不飽和の炭化水素基を表
    し、n、pは0〜4の整数で、同一または異なっていて
    もよく、少なくとも一つは0でない。)で示されるアル
    カノールアミド型界面活性剤1〜10重量%を含有し、
    a、b、c成分の合計量が10〜70重量%であり残部
    が水であることを特徴とする透明ゲル状洗浄剤組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001072998A (ja) * 1999-06-28 2001-03-21 Nof Corp 洗浄剤組成物
WO2012039350A1 (ja) * 2010-09-21 2012-03-29 ライオン株式会社 皮膚洗浄剤組成物

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