JPH09278935A - 光学的立体造形用樹脂組成物および光学的立体造形法 - Google Patents
光学的立体造形用樹脂組成物および光学的立体造形法Info
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- JPH09278935A JPH09278935A JP8111116A JP11111696A JPH09278935A JP H09278935 A JPH09278935 A JP H09278935A JP 8111116 A JP8111116 A JP 8111116A JP 11111696 A JP11111696 A JP 11111696A JP H09278935 A JPH09278935 A JP H09278935A
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Abstract
が少なく、容易に所望の寸法の造形物を得ることがで
き、しかも照射エネルギーに対して高感度の光学的造形
用樹脂組成物及びこれを用いた光学的立体造形法を提供
する。 【解決手段】 必須の構成成分として、(1)カチオン
重合性有機化合物と、(2)エネルギー線感受性カチオ
ン重合開始剤として、特定構造を有する芳香族スルホニ
ウム塩化合物と、(3)水酸基含有化合物と、必要に応
じて、(4)ラジカル重合性有機化合物と、(5)エネ
ルギー線感受性ラジカル重合開始剤と、(6)熱可塑性
高分子化合物と、を含有する光学的立体造形用樹脂組成
物およびこれを用いた光学的立体造形法である。
Description
樹脂組成物及びこれを用いた光学的立体造形法に関し、
詳しくは、照射エネルギーに対し高感度である光学的立
体造形用樹脂組成物及びこれを用いた光学的立体造形法
に関する。
7515号公報に記載されている様に、光硬化性を有す
る各種樹脂を容器に入れ、上方からアルゴンレーザ、ヘ
リウムカドミウムレーザ、半導体レーザ等のビームを該
樹脂の任意の部位に照射し、照射を連続的に行うことに
よって、樹脂の上記ビーム照射部位を硬化させ、これに
より目的とする平面を創生して硬化層を形成する。続い
て、該硬化層上に前述の光硬化性を有する樹脂をさらに
1層分供給して、これを上記と同様にして硬化させ、前
述の硬化層と連続した硬化層を得る積層操作を行い、こ
の操作を繰り返すことによって目的とする三次元の立体
物を得る方法である。
た樹脂としては、まずラジカル重合性樹脂組成物があ
り、例えば特開平2−228312号公報や特開平5−
279436号公報には、(メタ)アクリル樹脂を中心
とした立体造形用樹脂組成物が開示されている。また、
特開平2−145616号公報には、変形の低減を目的
として、液状樹脂と見かけ上比重差が0.2未満である
微小粒子を含む光学的立体造形用樹脂が開示されてい
る。さらに、造形物の精度向上のために特開平3−15
520号公報には、エチレン系不飽和モノマー、光開始
剤及び不溶性潜在放射線偏光物質からなる組成物の報告
がなされており、また特開平3−41126号公報に
は、エチレン系不飽和モノマー、光開始剤及び可溶性潜
在放射線偏光物質からなる組成物の報告がなされてい
る。さらにまた、特開平4−85314号公報には、シ
リコーンウレタンアクリレート、多官能エチレン性不飽
和結合を有する化合物及び重合開始剤を含む樹脂組成物
が開示されている。
外の光学的立体造形用樹脂としては、カチオン重合性樹
脂組成物が知られている。例えば、特開平1−2133
04号公報には、エネルギー線硬化型カチオン重合性有
機化合物とエネルギー線感受性カチオン重合開始剤を含
有することを特徴とする発明が記載されている。また、
特開平2−28261号公報にはエネルギー線硬化型カ
チオン重合性有機化合物に一部エネルギー線硬化型ラジ
カル重合性有機化合物を配合した低収縮率、高解像度の
樹脂が開示されている。さらに、特開平2−80423
号公報には、エポキシ樹脂にビニルエーテル樹脂と、エ
ネルギー線感受性カチオン重合開始剤と、ラジカル硬化
性樹脂と、エネルギー線感受性ラジカル重合開始剤とを
配合した樹脂組成物が開示されている。さらにまた、特
開平2−75618号公報には、エネルギー線硬化性カ
チオン重合性有機化合物、エネルギー線感受性カチオン
重合開始剤、エネルギー線硬化性ラジカル重合性有機化
合物、エネルギー線感受性ラジカル重合開始剤及び水酸
基含有ポリエステルを含有することを特徴とする光学的
造形用樹脂組成物が開示されている。
平7−25922号公報および特開平7−10914号
公報には、光カチオン重合開始剤として、4’位にカル
ボニル基を有するジフェニルスルフィド構造を持ったス
ルホニウム塩が開示されており、これを用いた組成物は
保存安定性、ビニルエーテルとの相溶性および硬化性が
良好で、硬化物の臭気が少ないことが報告されている。
ル重合性樹脂やそれを主成分とした光学的立体造形用樹
脂組成物は、ラジカル重合を用いているため、何れの樹
脂(組成物)を用いた場合でも酸素による硬化阻害が起
こり、硬化時の硬化率が低くなってしまうことから、造
形時に必ず硬化に関与する光または熱を与える「後硬化
処理」をする必要があり、この後硬化処理に際して造形
物が変形しやすい欠点を有していた。またこれらの樹脂
は硬化時の収縮も大きく、所望の寸法の造形物を得るこ
とが困難であった。
報、特開平2−28261号公報、特開平2−7561
8号公報記載のようなカチオン硬化型光学的立体造形用
樹脂は、酸素による硬化阻害が起こらず、樹脂中の活性
子により光遮断後も硬化が進行することから、後硬化処
理が不要であり、変形が少ないという優れた特徴を有
し、また硬化時の収縮も小さく、所望の寸法の造形物を
得ることが容易であるが、機械物性が十分ではなく、ま
た照射エネルギーに対して感度が十分ではない欠点があ
った。
欠点を解消し、酸素による硬化阻害が起こらず、後硬化
処理が不要でかつ変形や硬化時の収縮が少なく、容易に
所望の寸法の造形物を得ることができ、機械物性が十分
で、しかも照射エネルギーに対して高感度の光学的造形
用樹脂組成物及びこれを用いた光学的立体造形法を提供
することにある。
を解決するために鋭意研究を続けた結果、カチオン重合
性有機化合物と、エネルギー線感受性カチオン重合開始
剤として特定の芳香族スルホニウム塩化合物と、水酸基
含有有機化合物とを含有する光学的造形用樹脂組成物に
おいては、酸素による硬化阻害が起こらず、後硬化処理
が不要であり、変形が少ないという優れた特徴を有し、
また硬化時の収縮も小さく、所望の寸法の造形物を得る
ことが容易であり、機械物性が良好であり、照射エネル
ギーに対しても感度が高いことを見出し、本発明を完成
するに至った。
て、(1)カチオン重合性有機化合物と、(2)エネル
ギー線感受性カチオン重合開始剤として下記の一般式
(I)、 (式中、Y1 、Y2 は同一でも異なってもよい水素原
子、ハロゲン原子、あるいは酸素原子またはハロゲン原
子を含んでもよい炭化水素基、もしくは置換基がついて
もよいアルコキシ基、Arは1以上の水素原子が置換さ
れていてもよいフェニル基、陰イオンA- は[LXb-a
(OH)a ]- で表され、ここで、Lはホウ素原子、リ
ン原子、ヒ素原子およびアンチモン原子からなる群から
選ばれ、Xはフッ素、塩素、臭素およびヨウ素からなる
群から選ばれ、またaは0か1、bは3から7までの整
数で、Lの原子価をpとしたときb−p=1となる数で
ある)で表される芳香族スルホニウム塩化合物と、
(3)1分子中に2個以上の水酸基を含有する有機化合
物を前記(1)カチオン重合性有機化合物100重量部
に対して1〜50重量部と、を含有することを特徴とす
る光学的立体造形用樹脂組成物である。
脂組成物において、必須の構成成分として、さらに、
(4)ラジカル重合性有機化合物と、(5)エネルギー
線感受性ラジカル重合開始剤と、を含有する光学的立体
造形用樹脂組成物である。
中のArが非置換フェニル基若しくは、1以上の水素原
子がハロゲン原子、アルキル基、ヒドロキシアルキル
基、置換基がついてもよいアルコキシ基、水酸基、アシ
ル基、アルコキシカルボニル基、アシルオキシ基の1種
以上で置換されているフェニル基である。
(I)中の陰イオンA- がSbF6 -、PF6 -、As
F6 -、BF4 -、SbCl6 -、SbF5(OH)- 、PF
5(OH)- 、AsF5(OH)- 、BF3(OH)- お
よびSbCl5(OH)- からなる群から選ばれるいず
れかである。
(1)カチオン重合性有機化合物のうち50重量%以上
が分子中にシクロヘキセンオキシド構造を有する化合物
である。
(4)ラジカル重合性有機化合物のうち50重量%以上
が分子中に(メタ)アクリル基を有する化合物である。
(3)1分子中に2個以上の水酸基を含有する有機化合
物が、多価アルコール、水酸基含有ポリエーテル、水酸
基含有ポリエステルおよび多価フェノールからなる群か
ら選ばれる1または2以上の化合物である。
脂組成物において、必須の構成成分として、さらに、
(6)熱可塑性高分子化合物を含有する光学的立体造形
用樹脂組成物である。
性高分子化合物が、ポリエステル、ポリ酢酸ビニル、ポ
リ塩化ビニル、ポリブタジエン、ポリカーボナート、ポ
リスチレン、ポリビニルエーテル、ポリビニルブチラー
ル、ポリアクリレート、ポリメチルメタクリレート、ポ
リブテン、スチレンブタジエンブロックコポリマー水添
物、およびこれらに水酸基、カルボキシル基、ビニル基
あるいはエポキシ基を導入したものからなる群から選ば
れる1または2以上の化合物である。
熱可塑性高分子化合物の数平均分子量が1000〜50
0000である。
脂組成物の任意の表面にエネルギー線を照射し、該樹脂
組成物のエネルギー照射表面を硬化させて所望の厚さの
硬化層を形成し、該硬化層上に前述のエネルギー線硬化
性樹脂組成物をさらに供給して、これを同様に硬化させ
前述の硬化層と連続した硬化物を得る積層操作を行い、
この操作を繰り返すことによって三次元の立体物を得る
光学的立体造形法において、上記エネルギー線硬化性樹
脂組成物が、本発明の光学的立体造形用樹脂組成物であ
ることを特徴とする光学的立体造形法である。
が、好ましくは発振波長300nmから450nmの範
囲のレーザー光である。
重合性有機化合物とは、エネルギー線照射により活性化
したエネルギー線感受性カチオン重合開始剤により高分
子化または架橋反応を起こす化合物をいう。
合物、環状ラクトン化合物、環状アセタール化合物、環
状チオエーテル化合物、スピロオルトエステル化合物、
ビニル化合物などであり、これらの1種または2種以上
使用することができる。中でも入手するのが容易であ
り、取り扱いに便利なエポキシ化合物が適している。該
エポキシ化合物としては、芳香族エポキシ化合物、脂環
族エポキシ化合物、脂肪族エポキシ化合物などが適して
いる。
は、少なくとも1個の芳香族環を有する多価フェノール
または、そのアルキレンオキサイド付加物のポリグリシ
ジルエーテル、例えばビスフェノールA、ビスフェノー
ルF、またはこれらに更にアルキレンオキサイドを付加
させた化合物のグリシジルエーテルやエポキシノボラッ
ク樹脂などが挙げられる。
としては、少なくとも1個の脂環族環を有する多価アル
コールのポリグリシジルエーテルまたはシクロヘキセ
ン、シクロペンテン環含有化合物を酸化剤でエポキシ化
することによって得られるシクロヘキサンオキサイド構
造含有化合物またはシクロペンテンオキサイド構造含有
化合物が挙げられる。例えば、水素添加ビスフェノール
Aジグリシジルエーテル、3,4−エポキシシクロヘキ
シルメチル−3,4−エポキシシクロヘキシルカルボキ
シレート、3,4−エポキシ−1−メチルシクロヘキシ
ル−3,4−エポキシ−1−メチルシクロヘキサンカル
ボキシレート、6−メチル−3,4−エポキシシクロヘ
キシルメチル−6−メチル−3,4−エポキシシクロヘ
キサンカルボキシレート、3,4−エポキシ−3−メチ
ルシクロヘキシルメチル−3,4−エポキシ−3−メチ
ルシクロヘキサンカルボキシレート、3,4−エポキシ
−5−メチルシクロヘキシルメチル−3,4−エポキシ
−5−メチルシクロヘキサンカルボキシレート、2−
(3,4−エポキシシクロヘキシル−5,5−スピロ−
3,4−エポキシ)シクロヘキサン−メタジオキサン、
ビス(3,4−エポキシシクロヘキシルメチル)アジペ
ート、ビニルシクロヘキセンジオキサイド、4−ビニル
エポキシシクロヘキサセン、ビス(3,4−エポキシ−
6−メチルシクロヘキシルメチル)アジペート、3,4
−エポキシ−6−メチルシクロヘキシルカルボキシレー
ト、メチレンビス(3,4−エポキシシクロヘキサ
ン)、ジシクロペンタジエンジエポキサイド、エチレン
グリコールジ(3,4−エポキシシクロヘキシルメチ
ル)エーテル、エチレンビス(3,4−エポキシシクロ
ヘキサンカルボキシレート)、エポキシヘキサヒドロフ
タル酸ジオクチル、エポキシヘキサヒドロフタル酸ジ−
2−エチルヘキシル等が挙げられる。
は、脂肪族多価アルコールまたはそのアルキレンオキサ
イド付加物のポリグリシジルエーテル、脂肪族長鎖多塩
基酸のポリグリシジルエエステル、グリシジルアクリレ
ートまたはグリシジルメタクリレートのホモポリマー、
グリシジルアクリレートまたはグリシジルメタクリレー
トのコポリマー等が挙げられる。代表的な化合物とし
て、1,4−ブタンジオールジグリシジルエーテル、
1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、グリ
セリンのトリグリシジルエーテル、トリメチロールプロ
パンのトリグリシジルエーテル、ソルビトールのテトラ
グリシジルエーテル、ジペンタエリスリトールのヘキサ
グリシジルエーテル、ポリエチレングリコールのジグリ
シジルエーテル、ポリプロピレングリコールのジグリシ
ジルエーテルなどの多価アルコールのグリシジルエーテ
ル、またプロピレングリコール、グリセリン等の脂肪族
多価アルコールに1種または2種以上のアルキレンオキ
サイドを付加することによって得られるポリエーテルポ
リオールのポリグリシジルエーテル、脂肪族長鎖二塩基
酸のジグリシジルエステル等が挙げられる。さらに、脂
肪族高級アルコールのモノグリシジルエーテルやフェノ
ール、クレゾール、ブチルフェノール、また、これらに
アルキレンオキサイドを付加することによって得られる
ポリエーテルアルコールのモノグリシジルエーテル、高
級脂肪酸のグリシジルエステル、エポキシ化大豆油、エ
ポキシステアリン酸オクチル、エポキシステアリン酸ブ
チル、エポキシ化アマニ油、エポキシ化ポリブタジエン
等が挙げられる。
中にシクロヘキセンオキシド構造を有するエポキシ化合
物を、カチオン重合性有機化合物全量に対して50重量
%以上用いるのが特に好ましい。残りの50重量%未満
のカチオン重合性有機化合物成分は、その他のエポキシ
樹脂や、以下に例示するエポキシ化合物以外のカチオン
重合性有機化合物であってよい。なお、エポキシ化合物
以外のカチオン重合性化合物と上記シクロヘキセンオキ
シド化合物の混合物も好ましい。
性有機化合物のエポキシ化合物以外の具体例としては、
トリメチレンオキサイド、3,3−ジメチルオキセタ
ン、3,3−ジクロロメチルオキセタン等のオキセタン
化合物、テトラヒドロフラン、2,3−ジメチルテトラ
ヒドロフラン等のトリオキサン、1,3−ジオキソラ
ン、1,3,6−トリオキサシクロオクタン等の環状エ
ーテル化合物、β−プロピオラクトン、ε−カプロラク
トン等の環状ラクトン化合物、エチレンスルフィド、
3,3−ジメチルチエタン等のチイラン化合物、1,3
−プロピンスルフィド、3,3−ジメチルチエタン等の
チエタン化合物、テトラヒドロチオフェン誘導体等の環
状チオエーテル化合物、エポキシ化合物とラクトンとの
反応によって得られるスピロオルトエステル化合物、ス
ピロオルトカーボナート化合物、環状カーボナート化合
物、エチレングリコールジビニルエーテル、アルキルビ
ニルエーテル、3,4−ジヒドロピラン−2−メチル
(3,4−ジヒドロピラン−2−カルボキシレート)、
トリエチレングリコールジビニルエーテル等のビニル化
合物、スチレン、ビニルシクロヘキセン、イソブチレ
ン、ポリブタジエン等のエチレン性不飽和化合物及び上
記誘導体等が挙げられる。
有機化合物として、上述したカチオン重合性有機化合物
のうち1種または2種類以上の化合物を配合して使用す
ることができる。
性カチオン重合開始剤は下記の一般式(I)、 (式中、Y1 、Y2 は同一でも異なってもよい水素原
子、ハロゲン原子、あるいは酸素原子またはハロゲン原
子を含んでもよい炭化水素基、もしくは置換基がついて
もよいアルコキシ基、Arは1以上の水素原子が置換さ
れていてもよいフェニル基、陰イオンA- は[LXb-a
(OH)a ]- で表され、ここで、Lはホウ素原子、リ
ン原子、ヒ素原子およびアンチモン原子からなる群から
選ばれ、Xはフッ素、塩素、臭素およびヨウ素からなる
群から選ばれ、またaは0か1、bは3から7までの整
数で、Lの原子価をpとしたときb−p=1となる数で
ある)で表される芳香族スルホニウム化合物である。
て、Arは非置換フェニル基若しくは、1以上の水素原
子がハロゲン原子、アルキル基、ヒドロキシアルキル
基、置換基がついてもよいアルコキシ基、水酸基、アシ
ル基、アルコキシカルボニル基、アシルオキシ基等の1
種以上で置換されたフェニル基であることが好ましい。
前記ハロゲン原子としてはフッ素原子、塩素原子、臭素
原子、ヨウ素原子が挙げられる。
ル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、タ
ーシャリブチル、セカンダリブチル、ペンチル、イソペ
ンチル、ターシャリペンチル、ネオペンチル、ヘキシ
ル、イソヘキシル、ヘプチル、オクチル、2−エチルヘ
キシル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリ
デシル、イソトリデシル、ミリスチル、パルミチル、ス
テアリル等が挙げられる。また、これらの基の1以上の
水素原子がフェニル、アシル基、ハロゲン原子で置換さ
れていてもよい。前記ヒドロキシアルキル基としては、
前記アルキル基の1以上の水素原子を水酸基で置換した
ものが挙げられる。
しては、メトキシ、エトキシ、プロピルオキシ、ブチル
オキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシ、ヘプチルオ
キシ、オクチルオキシ、ノニルオキシ、デシルオキシ、
ウンデシルオキシ、ドデシルオキシ、トリデシルオキ
シ、ミリスチルオキシ、パルミチルオキシ、ステアリル
オキシまたはこれらの1以上の水素原子が水酸基、ハロ
ゲン原子、アルコキシ基で置換された基等が挙げられ
る。
っては1以上の水素原子がハロゲン原子で置換されてい
てもよい。これらアルキル基、ハロゲン化アルキル基、
ヒドロキシアルキル基、アルコキシ基においては炭素数
1〜12のものが好ましい。
においてY1 、Y2 は同一でも異なってもよい水素原
子、ハロゲン原子、あるいは酸素原子またはハロゲン原
子を含んでもよいアルキル基を示す。酸素原子またはハ
ロゲン原子を含んでもよいアルキル基にあっては、前記
Arで例示した基であってよく、置換基がついても良い
アルコキシ基にあっては、前に例示した基であってよ
く、その他にポリオキシアルキレン基であってもよい。
Y1 、Y2 の置換位置は特に限定されない。
は[LXb-a (OH)a ]- で表され、ここで、Lはホ
ウ素原子、リン原子、ヒ素原子およびアンチモン原子か
らなる群から選ばれ、Xはフッ素、塩素、臭素、ヨウ素
からなる群から選ばれ、またaは0か1、bは3から7
までの整数で、Lの原子価をpとしたときb−p=1と
なる数である。
6 -、BF4 -、SbCl6 -、SbF5(OH)- 、PF
5(OH)- 、AsF5(OH)- 、BF3(OH)- 、
SbCl5(OH)- 等が合成上特に好ましい。
るアシル化されたスルホニウム塩として好ましいものと
しては、4−(4−ベンゾイルフェニルチオ)フェニル
ジフェニルスルホニウムヘキサフルオロアンチモネート
(置換基は、Ar:フェニル、Y1 :H、Y2 :H、
A:SbF6 )、4−(4−ベンゾイルフェニルチオ)
フェニルジフェニルスルホニウムヘキサクロロアンチモ
ネート(置換基は、Ar:フェニル、Y1 :H、Y2 :
H、A:SbCl6 )、4−(4−ベンゾイルフェニル
チオ)フェニルジフェニルスルホニウムテトラフルオロ
ボレート(置換基は、Ar:フェニル、Y1 :H、Y
2 :H、A:BF4 )、4−(4−ベンゾイルフェニル
チオ)フェニルジフェニルスルホニウムヘキサフルオロ
アルセネート(置換基は、Ar:フェニル、Y1 :H、
Y2 :H、A:AsF6 )、4−(4−ベンゾイルフェ
ニルチオ)フェニルビス(4−メチルフェニル)スルホ
ニウムヘキサフルオロアンチモネート(置換基は、A
r:フェニル、Y1 :メチル、Y2 :メチル、A:Sb
F6 )、4−(4−ベンゾイルフェニルチオ)フェニル
ビス(4−ヒドロキシエチルフェニル)スルホニウムヘ
キサフルオロアンチモネート(置換基は、Ar:フェニ
ル、Y1 :ヒドロキシエチル、Y2 :ヒドロキシエチ
ル、A:SbF6 )、4−(4−ベンゾイルフェニルチ
オ)フェニルビス(4−ヒドロキシエチルオキシフェニ
ル)スルホニウムヘキサフルオロアンチモネート(置換
基は、Ar:フェニル、Y1 :ヒドロキシエチルオキ
シ、Y2 :ヒドロキシエチルオキシ、A:SbF6 )、
4−(4−ベンゾイルフェニルチオ)フェニルビス(4
−ヒドロキシエチルオキシフェニル)スルホニウムヘキ
サフルオロフォスフェート(置換基は、Ar:フェニ
ル、Y1 :ヒドロキシエチルオキシ、Y2 :ヒドロキシ
エチルオキシ、A:PF6 )、4−[4−(4−ヒドロ
キシエチルオキシベンゾイル)フェニルチオ]フェニル
ジフェニルスルホニウムヘキサフルオロアンチモネート
(置換基は、Ar:4−ヒドロキシエチルオキシフェニ
ル、Y1 :H、Y2 :H、A:SbF6 )、4−[4−
(4−ヒドロキシエチルオキシベンゾイル)フェニルチ
オ]フェニルジフェニルスルホニウムヘキサフルオロフ
ォスフェート(置換基は、Ar:4−ヒドロキシエチル
オキシフェニル、Y1 :H、Y2 :H、A:PF6 )、
4−[4−(4−ヒドロキシエチルオキシベンゾイル)
フェニルチオ]フェニルビス(4−ヒドロキシエチルオ
キシフェニル)スルホニウムヘキサフルオロアンチモネ
ート(置換基は、Ar:4−ヒドロキシエチルオキシフ
ェニル、Y1 :ヒドロキシエチルオキシ、Y2 :ヒドロ
キシエチルオキシ、A:SbF6 )、4−[4−(4−
ヒドロキシエチルオキシベンゾイル)フェニルチオ]フ
ェニルビス(4−ヒドロキシエチルオキシフェニル)ス
ルホニウムヘキサフルオロフォスフェート(置換基は、
Ar:4−ヒドロキシエチルオキシフェニル、Y1 :ヒ
ドロキシエチルオキシ、Y2 :ヒドロキシエチルオキ
シ、A:PF6 )、4−(4−ベンゾイルフェニルチ
オ)フェニルビス(4−メトキシエトキシフェニル)ス
ルホニウムヘキサフルオロアンチモネート(置換基は、
Ar:フェニル、Y1 :メトキシエトキシ、Y2 :メト
キシエトキシ、A:SbF6 )、4−(4−ベンゾイル
フェニルチオ)フェニルビス(4−(1,2−ジヒドロ
キシプロピルオキシ)フェニル)スルホニウムヘキサフ
ルオロアンチモネート(置換基は、Ar:フェニル、Y
1 :1,2−ジヒドロキシプロピルオキシ、Y2:1,
2−ジヒドロキシプロピルオキシ、A:SbF6 )、4
−[4−(3−クロロベンゾイル)フェニルチオ]フェ
ニルジフェニルスルホニウムヘキサフルオロアンチモネ
ート(置換基は、Ar:3−クロロフェニル、Y1 :
H、Y2 :H、A:SbF6 )、4−[4−(4−メチ
ルベンゾイル)フェニルチオ]フェニルジフェニルスル
ホニウムヘキサフルオロアンチモネート(置換基は、A
r:4−メチルフェニル、Y1 :H、Y2 :H、A:S
bF6 )、4−[4−(3−メトキシベンゾイル)フェ
ニルチオ]フェニルジフェニルスルホニウムヘキサフル
オロアンチモネート(置換基は、Ar:3−メトキシフ
ェニル、Y1 :H、Y2 :H、A:SbF6 )、4−
[4−(2−メトキシカルボニルベンゾイル)フェニル
チオ]フェニルジフェニルスルホニウムヘキサフルオロ
アンチモネート(置換基は、Ar:2−メトキシカルボ
ニルフェニル、Y1 :H、Y2 :H、A:SbF6 )、
4−[4−(2−ヒドロキシメチルベンゾイル)フェニ
ルチオ]フェニルジフェニルスルホニウムヘキサフルオ
ロアンチモネート(置換基は、Ar:2−ヒドロキシメ
チルフェニル、Y1 :H、Y2 :H、A:SbF6 )、
4−(4−ベンゾイルフェニルチオ)フェニルジフェニ
ルスルホニウムヘキサフルオロフォスフェート(置換基
は、Ar:フェニル、Y1 :H、Y2 :H、A:PF
6 )、4−[4−(4−クロロベンゾイル)フェニルチ
オ]フェニルジフェニルスルホニウムヘキサフルオロフ
ォスフェート(置換基は、Ar:4−クロロフェニル、
Y1 :H、Y2 :H、A:PF6 )、4−[4−(4−
メチルベンゾイル)フェニルチオ]フェニルジフェニル
スルホニウムヘキサフルオロフォスフェート(置換基
は、Ar:4−メチルフェニル、Y1 :H、Y2 :H、
A:PF6 )、4−[4−(4−メトキシベンゾイル)
フェニルチオ]フェニルジフェニルスルホニウムヘキサ
フルオロフォスフェート(置換基は、Ar:4−メトキ
シフェニル、Y1 :H、Y2 :H、A:PF6 )、4−
(4−ベンゾイルフェニルチオ)フェニルビス(4−ク
ロロフェニル)スルホニウムヘキサフルオロアンチモネ
ート(置換基は、Ar:フェニル、Y1 :4−クロロ、
Y2 :4−クロロ、A:SbF6 )、4−(4−ベンゾ
イルフェニルチオ)フェニルビス(4−フルオロフェニ
ル)スルホニウムヘキサフルオロアンチモネート(置換
基は、Ar:フェニル、Y1:4−フルオロ、Y2 :4
−フルオロ、A:SbF6 )、4−[4−(3−クロロ
ベンゾイル)フェニルチオ]フェニルビス(4−フルオ
ロフェニル)スルホニウムヘキサフルオロアンチモネー
ト(置換基は、Ar:3−クロロフェニル、Y1 :4−
フルオロ、Y2 :4−フルオロ、A:SbF6)、4−
[4−(4−メチルベンゾイル)フェニルチオ]フェニ
ルビス(4−フルオロフェニル)スルホニウムヘキサフ
ルオロアンチモネート(置換基は、Ar:4−メチルフ
ェニル、Y1 :4−フルオロ、Y2 :4−フルオロ、
A:SbF6)、4−[4−(4−メトキシベンゾイル)
フェニルチオ]フェニルビス(4−フルオロフェニル)
スルホニウムヘキサフルオロアンチモネート(置換基
は、Ar:4−メトキシフェニル、Y1 :4−フルオ
ロ、Y2 :4−フルオロ、A:SbF6 )、4−[4−
(4−フルオロベンゾイル)フェニルチオ]フェニルビ
ス(4−フルオロフェニル)スルホニウムヘキサフルオ
ロアンチモネート(置換基は、Ar:4−フルオロフェ
ニル、Y1 :4−フルオロ、Y2 :4−フルオロ、A:
SbF6 )、4−[4−(2−メトキシカルボニルベン
ゾイル)フェニルチオ]フェニルビス(4−フルオロフ
ェニル)スルホニウムヘキサフルオロアンチモネート
(置換基は、Ar:2−メトキシカルボニルフェニル、
Y1 :4−フルオロ、Y2 :4−フルオロ、A:SbF
6 )、4−[4−(4−メトキシベンゾイル)フェニル
チオ]フェニルビス(4−フルオロフェニル)スルホニ
ウムヘキサフルオロフォスフェート(置換基は、Ar:
4−メトキシフェニル、Y1 :4−フルオロ、Y2 :4
−フルオロ、A:PF6 )、4−(4−ベンゾイルフェ
ニルチオ)フェニルビス(4−クロロフェニル)スルホ
ニウムヘキサフルオロフォスフェート(置換基は、A
r:フェニル、Y1 :4−クロロ、Y2 :4−クロロ、
A:PF6 )、4−[4−(3−クロロベンゾイル)フ
ェニルチオ]フェニルビス(4−フルオロフェニル)ス
ルホニウムヘキサフルオロフォスフェート(置換基は、
Ar:3−クロロフェニル、Y1 :4−フルオロ、Y
2 :4−フルオロ、A:PF6 )、4−[4−(4−メ
チルベンゾイル)フェニルチオ]フェニルビス(4−フ
ルオロフェニル)スルホニウムヘキサフルオロフォスフ
ェート(置換基は、Ar:4−メチルフェニル、Y1 :
4−フルオロ、Y2 :4−フルオロ、A:PF6 )、4
−[4−(2−クロロ−4−メチルベンゾイル)フェニ
ルチオ]フェニルジフェニルスルホニウムヘキサフルオ
ロアンチモネ−ト(置換基は、Ar:2−クロロ−4−
メチルフェニル、Y1 :H、Y2 :H、A:SbF
6 )、4−(4−ベンゾイルフェニルチオ)フェニル−
4−(2−ヒドロキシエチルオキシ)フェニル−4−フ
ルオロフェニルヘキサフルオロアンチモネ−ト(置換基
は、Ar:フェニル、Y1 :4−(2−ヒドロキシエチ
ルオキシ)、Y2 :4−フルオロ、A:SbF6 )等が
挙げられる。
オン重合開始剤は、(1)カチオン重合性有機化合物に
対して化学量論的必要量を使用すればよいが、好ましく
は(1)カチオン重合性有機化合物に対して0.05〜
10重量%、より好ましくは0.1〜10重量%配合さ
れるのがよい。この範囲を上回ると十分な強度を有する
硬化物が得られず、下回ると樹脂が十分硬化しない場合
がある。
上の水酸基を含有する有機化合物としては、多価アルコ
ール、水酸基含有ポリエーテル、水酸基含有ポリエステ
ル、多価フェノールなどが好ましい。
リコール、プロピレングリコール、ネオペンチルグリコ
ール、トリメチロールプロパン、グリセリン、ペンタエ
リスリトール、ジペンタエリスリトール、1,3−ブタ
ンジオール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサ
ンジオール等が挙げられる。
2種以上の多価アルコールまたは多価フェノールに1種
または2種以上のアルキレンオキサイドを付加して得ら
れる化合物である。これに用いられる多価アルコール、
多価フェノールの例としては、エチレングリコール、プ
ロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、トリメ
チロールプロパン、グリセリン、ペンタエリスリトー
ル、ジペンタエリスリトール、1,3−ブタンジオー
ル、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオー
ル、ビスフェノールA、ビスフェノールF、フェノール
ノボラック、クレゾールノボラック等が挙げられる。ま
たアルキレンオキサイドの例としては、プロピレンオキ
サイド、エチレンオキサイドなどが挙げられる。
たは2種以上の多価アルコール及び/又は多価フェノ−
ルと1種または2種以上の1塩基酸、多塩基酸などとの
エステル化反応によって得られる水酸基含有ポリエステ
ル、および1種または2種以上のラクトン類と、1種ま
たは2種以上の多価アルコールとのエステル化反応によ
って得られる水酸基含有ポリエステルが挙げられる。多
価アルコール、多価フェノ−ルの例としては、前述のも
のと同様のものが挙げられる。1塩基酸としては、例え
ばギ酸、酢酸、ブチルカルボン酸、安息香酸などが挙げ
られる。多塩基酸としては、例えばアジピン酸、テレフ
タル酸、トリメリット酸などが挙げられる。ラクトン類
としては、β−プロピオラクトン、ε−カプロラクトン
などが挙がられる。多価フェノールとは、芳香環に直接
結合した水酸基を1分子中に2個以上含有する化合物で
ある。例えば、ビスフェノールA、ビスフェノールF、
フェノールノボラック樹脂、クレゾールノボラック樹脂
などが挙げられる。
基を含有する有機化合物は、単独あるいは2種以上の物
を所望の性能に応じて使用することができる。
を含有する有機化合物の好ましい配合量は、樹脂組成物
中の(1)カチオン重合性有機化合物100重量部に対
して1〜50重量部である。
機化合物とは、エネルギー線感受性ラジカル重合開始剤
の存在下、エネルギー線照射により高分子化または架橋
反応するラジカル重合性有機化合物で、好ましくは1分
子中に少なくとも1個以上の不飽和二重結合を有する化
合物である。
ト化合物、メタクリレート化合物、アリルウレタン化合
物、不飽和ポリエステル化合物、スチレン系化合物等が
挙げられる。
(メタ)アクリル基を有する化合物は、合成、入手が容
易であり、取り扱いが容易であり好ましい。例えばエポ
キシ(メタ)アクリレート、ウレタン(メタ)アクリレ
ート、ポリエステル(メタ)アクリレート、ポリエーテ
ル(メタ)アクリレート、アルコール類の(メタ)アク
リル酸エステルが挙げられる。
は、例えば、従来公知の芳香族エポキシ樹脂、脂環式エ
ポキシ樹脂、脂肪族エポキシ樹脂などと、(メタ)アク
リル酸とを反応させて得られるアクリレートである。こ
れらのエポキシ(メタ)アクリレートのうち、特に好ま
しいものは、芳香族エポキシ樹脂の(メタ)アクリレー
トであり、少なくとも1個の芳香核を有する多価フェノ
ールまたはそのアルキレンオキサイド付加体のポリグリ
シジルエーテルを、(メタ)アクリル酸と反応させて得
られる(メタ)アクリレートである。例えば、ビスフェ
ノールA、またはそのアルキレンオキサイド付加体をエ
ピクロロヒドリンとの反応によって得られるグリシジル
エーテルを、(メタ)アクリル酸と反応させて得られる
(メタ)アクリレート、エポキシノボラック樹脂と(メ
タ)アクリル酸を反応して得られる(メタ)アクリレー
ト等が挙げられる。
しいものは、1種または2種以上の水酸基含有ポリエス
テルや水酸基含有ポリエーテルに水酸基含有(メタ)ア
クリル酸エステルとイソシアネート類を反応させて得ら
れる(メタ)アクリレートや、水酸基含有(メタ)アク
リル酸エステルとイソシアネート類を反応させて得られ
る(メタ)アクリレート等である。
して好ましいものは、1種または2種以上の脂肪族多価
アルコールと、1種または2種以上の多塩基酸との反応
によって得られる水酸基含有ポリエステルであって、脂
肪族多価アルコールとしては、例えば1,3−ブタンジ
オール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジ
オール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、ネオペンチルグリコール、ポリエチレングリコー
ル、ポリプロピレングリコール、トリメチロールプロパ
ン、グリセリン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリ
スリトールなどが挙げられる。多塩基酸としては、例え
ば、アジピン酸、テレフタル酸、無水フタル酸、トリメ
リット酸などが挙げられる。
のは、脂肪族多価アルコールに1種または2種以上のア
ルキレンオキサイドを付加することによって得られる水
酸基含有ポリエーテルであって、脂肪族多価アルコール
としては、前述した化合物と同様のものが例示できる。
アルキレンオキサイドとしては、例えば、エチレンオキ
サイド、プロピレンオキサイドが挙げられる。
して好ましいものは、脂肪族多価アルコールと(メタ)
アクリル酸のエステル化反応によって得られる水酸基含
有(メタ)アクリル酸エステルであって、脂肪族多価ア
ルコールとしては、前述した化合物と同様のものが例示
できる。
ち、脂肪族二価アルコールと(メタ)アクリル酸とのエ
ステル化反応によって得られる水酸基含有(メタ)アク
リル酸エステルは特に好ましく、例えば2−ヒドロキシ
エチル(メタ)アクリレートが挙げられる。
以上のイソシアネート基を持つ化合物が好ましく、トリ
レンジイソシアネートや、ヘキサメチレンジイソシアネ
ート、イソホロンジイソシアネートなどの2価のイソシ
アネート化合物が特に好ましい。
好ましいものは、水酸基含有ポリエステルと(メタ)ア
クリル酸とを反応させて得られるポリエステル(メタ)
アクリレートである。ここで使用する水酸基含有ポリエ
ステルとして好ましいものは、1種または2種以上の脂
肪族多価アルコールと、1種または2種以上の1塩基
酸、多塩基酸、及びフェノール類とのエステル化反応に
よって得られる水酸基含有ポリエステルであって、脂肪
族多価アルコールとしては、前述した化合物と同様のも
のが例示できる。1塩基酸としては、例えば、ギ酸、酢
酸、ブチルカルボン酸、安息香酸等が挙げられる。多塩
基酸としては、例えば、アジピン酸、テレフタル酸、無
水フタル酸、トリメリット酸等が挙げられる。フェノー
ル類としては、例えば、フェノール、p−ノニルフェノ
ール、ビスフェノールA等が挙げられる。ポリエーテル
(メタ)アクリレートとして好ましいものは、水酸基含
有ポリエーテルと、メタ(アクリル)酸とを反応させて
得られるポリエーテル(メタ)アクリレートである。こ
こで使用する水酸基含有ポリエーテルとして好ましいも
のは、脂肪族多価アルコールに1種または2種以上のア
ルキレンオキサイドを付加することによって得られる水
酸基含有ポリエーテルであって、脂肪族多価アルコール
としては、前述した化合物と同様のものが例示できる。
アルキレンオキサイドとしては、例えば、エチレンオキ
サイド、プロピレンオキサイド等が挙げられる。
ルとして好ましいものは、分子中に少なくとも1個の水
酸基を持つ芳香族または脂肪族アルコール、及びそのア
ルキレンオキサイド付加体と(メタ)アクリル酸とを反
応させて得られる(メタ)アクリレートであり、例え
ば、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、2−ヒ
ドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ
プロピル(メタ)アクリレート、イソアミル(メタ)ア
クリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリ
ル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリ
レート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレー
ト、イソボニル(メタ)アクリレート、ベンジル(メ
タ)アクリレート、1,3−ブタンジオールジ(メタ)
アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アク
リレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリ
レート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、
ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ポリ
エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロ
ピレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロ
ールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリス
リトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリス
リトールヘキサ(メタ)アクリレート、ε−カプロラク
トン変性ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリ
レート等が挙げられる。
価アルコールのポリ(メタ)アクリレート類が特に好ま
しい。
あるいは2種以上のものを所望の性能に応じて、配合し
て使用することができる。
%以上が、分子中に(メタ)アクリル基をする化合物で
あることが好ましい。
の配合は、カチオン重合性有機化合物100重量部に対
して200重量部以下であることが好ましく、10〜1
00重量部であることが特に好ましい。
性ラジカル重合開始剤は、エネルギー線照射を受けるこ
とによってラジカル重合を開始させることが可能となる
化合物であればよく、例えば、アセトフェノン系化合
物、ベンジル系化合物、チオキサントン系化合物などの
ケトン系化合物を好ましいものとして例示することがで
きる。
ジエトキシアセトフェノン、2−ヒドロキシ−2−メチ
ル−1−フェニルプロパン−1−オン、4’−イソプロ
ピル−2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオフェノン、
2−ヒドロキシメチル−2−メチルプロピオフェノン、
2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−
オン、p−ジメチルアミノアセトフェノン、p−ターシ
ャリブチルジクロロアセトフェノン、p−ターシャリブ
チルトリクロロアセトフェノン、p−アジドベンザルア
セトフェノン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニル
ケトン、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニ
ル]−2−モルフォリノプロパノン−1、2−ベンジル
−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニ
ル)−ブタノン−1、ベンゾイン、ベンゾインメチルエ
ーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプ
ロピルエーテル、ベンゾイン−n−ブチルエーテル、ベ
ンゾインイソブチルエーテル等が挙げられる。
ニシル等が挙げられる。
ば、ベンゾフェノン、o−ベンゾイル安息香酸メチル、
ミヒラーケトン、4,4’−ビスジエチルアミノベンゾ
フェノン、4,4’−ジクロロベンゾフェノン、4−ベ
ンゾイル−4’−メチルジフェニルスルフィドなどが挙
げられる。
サントン、2−メチルチオキサントン、2−エチルチオ
キサントン、2−クロロチオキサントン、2−イソプロ
ピルチオキサントン、2,4−ジエチルチオキサントン
等が挙げられる。
開始剤としては、2,4,6−トリメチルベンゾイルジ
フェニルフォスフェインオキサイド、ビス(シクロペン
タジエニル)−ビス[2,6−ジフルオロ−3−(ピル
−1−イル)]チタニウムなどが挙げられる。
開始剤は1種あるいは2種以上のものを所望の性能に応
じて配合して使用することができる。
ジカル重合開始剤は、(4)ラジカル重合性有機化合物
に対して化学量論的必要量を使用すればよいが、好まし
くは(4)ラジカル重合性有機化合物に対して0.05
〜10重量%、さらに好ましくは0.1〜10重量%配
合するのがよい。この範囲を上回ると十分な強度を有す
る硬化物が得られず、下回ると樹脂が十分硬化しない場
合がある。
重合開始剤と(4)ラジカル重合性有機化合物とを配合
した本発明の樹脂組成物は、これらを配合しない場合に
比べて、光学的立体造形を行った際の硬化速度が更に上
昇し、光学的立体造形用樹脂組成物として好ましいもの
となる。
合物としては、室温において液体または固体であり、室
温において樹脂組成物と均一に混和する高分子化合物で
ある。
のとしては、ポリエステル、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化
ビニル、ポリブタジエン、ポリカーボナート、ポリスチ
レン、ポリビニルエーテル、ポリビニルブチラール、ポ
リアクリレート、ポリメチルメタクリレート、ポリブテ
ン、スチレンブタジエンブロックコポリマー水添物など
が挙げられる。
酸基、カルボキシル基、ビニル基、エポキシ基などの官
能基が導入されたものを用いることもできる。
明に対して望ましい数平均分子量は1000〜5000
00であり、さらに好ましい数平均分子量は5000〜
100000である。この範囲外であっても使用できな
いわけではないが、あまり低分子量であると強度を改善
するという効果が十分得られず、あまり高分子量であっ
ては樹脂組成物の粘度が高くなり、光学的立体造形用樹
脂組成物として好ましいものとは言えなくなる。
量は、組成物全体を基準にして5〜50重量%、好まし
くは5〜30重量%がよい。これより少ないと、熱可塑
性高分子化合物を添加しない場合と有意な差がなく、逆
にこれより多いと樹脂組成物の粘度が高くなり、光学的
立体造形用樹脂組成物として好ましいものとは言えなく
なる。
樹脂組成物は、これらを配合しない場合に比べて、光学
的立体造形を行った際の硬化物の機械物性が更に上昇
し、光学的立体造形用樹脂組成物として好ましいものと
なる。
は、必須ではないが必要に応じて光増感剤などを配合す
ることができる。例えば、アントラセン誘導体、ピレン
誘導体等の光増感剤を併用することにより、これらを配
合しない場合に比べて光造形を行った際の硬化速度がさ
らに向上し、樹脂組成物として好ましいものになる。
要に応じて熱感応性カチオン重合開始剤、無機フィラ
ー、有機フィラー、顔料、染料などの着色剤、レベリン
グ剤、消泡剤、増粘剤、難燃剤、酸化防止剤、安定剤等
の各種樹脂添加物等を添加することができる。上記熱感
応性カチオン重合開始剤としては、例えば特開昭57−
49613号、特開昭58−37004号公報記載の脂
肪族オニウム塩類が挙げられる。
ない範囲で所望により、上記のような熱感応性カチオン
重合開始剤、無機フィラー、有機フィラー、顔料、染料
などの着色剤、レベリング剤、消泡剤、増粘剤、難燃
剤、酸化防止剤、安定剤等の各種樹脂添加物等を通常の
使用の範囲で併用することができるが、造形物の歪みの
点で、本発明の光造形用樹脂組成物の総量に対して15
0%重量%以下とするのが好ましい。
ルギー線としては 、紫外線、電子線、X線、放射線、
高周波等があり、紫外線が経済的にもっとも好ましい。
紫外線の光源としては、紫外線レーザー、水銀ランプ、
キセノンランプ、ナトリウムランプ、アルカリ金属ラン
プ等があるが、集光性か良好なことからレーザー光線が
特に好ましい。レーザーのなかでも発振波長が300n
mから450nmのものが更に好ましい。
詳述する。本発明の光学的立体造形法を行うには、ま
ず、必須の構成成分として、(1)カチオン重合性有機
化合物、(2)エネルギー線感受性カチオン重合開始
剤、(3)1分子中に2個以上の水酸基を含有する有機
化合物、必要に応じて(4)ラジカル重合性有機化合
物、(5)エネルギー線感受性ラジカル重合開始剤、
(6)熱可塑性高分子化合物、その他の材料から光学的
立体造形法用樹脂組成物を得る。
例えば、これらの材料を十分混合する。具体的な混合方
法としては、例えば、プロペラの回転に伴う撹拌力を利
用する撹拌法やロール練り混込み法などが挙げられる。
上記(1)〜(6)の好ましい配合比、また必要に応じ
て配合される添加剤の種類及びその配合比は、上述した
本発明の光学的立体造形用樹脂組成物と同じ範囲または
種類を使用することができる。このようにして得られた
光学的立体造形用樹脂組成物は概ね常温で液状である。
ネルギー線を照射し、該樹脂組成物のエネルギー線照射
表面を硬化させて所望の厚さの硬化層を形成し、該硬化
層上に前述のエネルギー線硬化性樹脂組成物をさらに供
給して、これを同様に硬化させて前述の硬化層と連続し
た硬化層を得る積層操作を行い、この操作を繰り返すと
によって三次元の立体物を得る。具体例を示せば、上記
樹脂組成物を、例えば特開昭60−247515号公報
に記載されているような容器に収納し、当該樹脂組成物
表面に導光体を挿入し、前記容器と当該導光体とを相対
的に移動しつつ、該導光体を介して当該樹脂組成物表面
に硬化に必要な活性エネルギー線を選択的に供給するこ
とによって所望形状の固体を形成する、といった方法で
ある。
エネルギー線の種類は、本発明の樹脂組成物を硬化させ
る活性エネルギー線と同じである。すなわち、紫外線、
電子線、X線、放射線、高周波等があり、紫外線か経済
的にもっとも好ましい。紫外線の光源としては、紫外線
レーザー、水銀ランプ、キセノンランプ、ナトリウムラ
ンプ、アルカリ金属ランプ等があるが、集光性が良好な
ことからレーザー光線が特に好ましい。レーザーのなか
でも発振波長が300nmから450nmのものが更に
好ましい。
本実施例では部は重量部を意味する。 実施例1 (1)カチオン重合性有機化合物として3,4−エポキ
シシクロヘキシルメチル−3,4−エポキシシクロヘキ
サンカルボキシレート75部および1,4−ブタンジオ
ールジグリシジルエーテル25部と、(2)エネルギー
線感受性カチオン重合開始剤として4−(4−ベンゾイ
ルフェニルチオ)フェニルジフェニルスルホニウムヘキ
サフルオロアンチモネート6部と、(3)水酸基を含有
する有機化合物として平均分子量500のトリメチロー
ルプロパンのε−カプロラクトン付加物30部とを用
い、これらを十分混合して光学的立体造形用樹脂組成物
を得た。得られた樹脂組成物は、淡黄色透明の液体であ
った。
せた3次元NC(数値制御)テーブル、紫外アルゴンイ
オンレーザ(波長334、351、364nmのマルチ
ライン、出力100mW)と光学系及び制御用コンピュ
ータを中心とした制御部からなる立体造形実験システム
を用いて、この樹脂組成物からCADデータを下に、
0.1mmピッチで積層して曲げ試験及び衝撃試験用サ
ンプル片を得た。得られたサンプル片を用い、JIS−
6911の試験法に従って曲げ強さ及びアイゾット衝撃
強さ(ノッチ付き)を測定した。
ト衝撃強さ(ノッチ付き)は25kg/cm・cm2 で
あった。更にこの樹脂を用いて縦100mm、横10
0、高さ10mmの造形物を作製したときの設計寸法に
対する精度は0.012mm、作製時間は50分であっ
た。
の組成にて、実施例と同じ試験を行った。樹脂の組成及
び試験値を表1に示す。また表1に示す樹脂の組成にて
比較実験を実施例1と同様に行った。なお試験に用いた
化合物は以下の通りである。
オン樹脂」と略記する)としては下記のカチオン樹脂1
〜4を用いた。 カチオン樹脂1:3,4−エポキシシクロヘキシルメチ
ル−3,4−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート カチオン樹脂2:1,4−ブタンジオールジグリシジル
エーテル カチオン樹脂3:ビス(3,4−エポキシシクロヘキシ
ルメチル)アジペート カチオン樹脂4:ビスフェノールAジグリシジルエーテ
ル
始剤(「カチオン開始剤」と略記する)としては下記の
カチオン開始剤1〜9を用いた。 カチオン開始剤1:4−(4−ベンゾイルフェニルチ
オ)フェニルジフェニルスルホニウムヘキサフルオロア
ンチモネート カチオン開始剤2:4−(4−ベンゾイルフェニルチ
オ)フェニルビス(4−ヒドロキシエチルオキシフェニ
ル)スルホニウムヘキサフルオロアンチモネート カチオン開始剤3:4−(4−ベンゾイルフェニルチ
オ)フェニルビス(4−フルオロフェニル)スルホニウ
ムヘキサフルオロアンチモネート カチオン開始剤4:4−(4−ベンゾイルフェニルチ
オ)フェニルビス(4−クロロフェニル)スルホニウム
ヘキサフルオロフォスフェート カチオン開始剤5:トリフェニルスルフォニウムヘキサ
フルオロアンチモネート カチオン開始剤6:4,4’−ビス[ジフェニルスルフ
ォニオ]フェニルスルフィド−ビス−ヘキサフルオロア
ンチモネート カチオン開始剤7:4−[4−(1−ナフトイル)フェ
ニルチオ]フェニルジフェニルスルホニウムヘキサフル
オロアンチモネート カチオン開始剤8:4−[4−(2−ナフトイル)フェ
ニルチオ]フェニルジフェニルスルホニウムヘキサフル
オロアンチモネート カチオン開始剤9:2,6−ビス[4−[4−[ビス
(4−メチルフェニル)]スルフォニオ]フェニルチ
オ]ベンゾイルナフタレン−ビス−ヘキサフルオロアン
チモネート
H化合物」と略記する)としては、下記のOH化合物1
〜3を用いた。 OH化合物1:平均分子量500のトリメチロールプロ
パンε−カプロラクトン付加物 OH化合物2:平均分子量500のグリセリンのエチレ
ンオキサイド付加物 OH化合物3:ビスフェノールA
カル樹脂」と略記する)としては下記のラジカル樹脂1
〜3を用いた。 ラジカル樹脂1:ジペンタエリスリトールヘキサアクリ
レート ラジカル樹脂2:ビスフェノールAジアクリレート ラジカル樹脂3:トリメチロールプロパントリアクリレ
ート
始剤(「ラジカル開始剤」と略記する)としては下記の
ラジカル開始剤1、2を用いた。 ラジカル開始剤1:ベンゾフェノン ラジカル開始剤2:2−ヒドロキシ−2−メチル−1−
フェニルプロパン−1−オン
する)としては下記の熱可塑1〜4を用いた。 熱可塑1:エチレングリコールとテレフタル酸とアジピ
ン酸とをモル比で1:0.7:0.3で使用することに
よって得られた数平均分子量5万の、末端に水酸基とカ
ルボキシル基を有するポリエステル 熱可塑2:数平均分子量2万のポリ酢酸ビニル 熱可塑3:数平均分子量5万のポリ塩化ビニル 熱可塑4:数平均分子量20万のポリ酢酸ビニル
プル片が得られなかった。
的立体造形用樹脂組成物においては、カチオン重合性有
機化合物と、エネルギー線感受性カチオン重合開始剤と
して特定の芳香族スルホニウム塩化合物と、水酸基含有
有機化合物と、必要に応じて、ラジカル重合性有機化合
物と、エネルギー線感受性ラジカル重合開始剤と、熱可
塑性高分子化合物とを含有することにより、酸素による
硬化阻害が起こらず、後硬化処理が不要であり、変形が
少ないという優れた特徴を有し、また硬化時の収縮も小
さく、所望の寸法の造形物を得ることが容易であり、照
射エネルギーに対しても感度が高いという効果が得られ
る。
Claims (12)
- 【請求項1】 必須の構成成分として、(1)カチオン
重合性有機化合物と、(2)エネルギー線感受性カチオ
ン重合開始剤として下記の一般式(I)、 (式中、Y1 、Y2 は同一でも異なってもよい水素原
子、ハロゲン原子、あるいは酸素原子またはハロゲン原
子を含んでもよい炭化水素基、もしくは置換基がついて
もよいアルコキシ基、Arは1以上の水素原子が置換さ
れていてもよいフェニル基、陰イオンA- は[LXb-a
(OH)a ]- で表され、ここで、Lはホウ素原子、リ
ン原子、ヒ素原子およびアンチモン原子からなる群から
選ばれ、Xはフッ素、塩素、臭素およびヨウ素からなる
群から選ばれ、またaは0か1、bは3から7までの整
数で、Lの原子価をpとしたときb−p=1となる数で
ある)で表される芳香族スルホニウム塩化合物と、
(3)1分子中に2個以上の水酸基を含有する有機化合
物を前記(1)カチオン重合性有機化合物100重量部
に対して1〜50重量部と、を含有することを特徴とす
る光学的立体造形用樹脂組成物。 - 【請求項2】 必須の構成成分として、(4)ラジカル
重合性有機化合物と、(5)エネルギー線感受性ラジカ
ル重合開始剤と、を含有する請求項1記載の光学的立体
造形用樹脂組成物。 - 【請求項3】 前記一般式(I)中のArが非置換フェ
ニル基若しくは、1以上の水素原子がハロゲン原子、ア
ルキル基、ヒドロキシアルキル基、置換基がついてもよ
いアルコキシ基、水酸基、アシル基、アルコキシカルボ
ニル基、アシルオキシ基の1種以上で置換されているフ
ェニル基である請求項1または2記載の光学的立体造形
用樹脂組成物。 - 【請求項4】 前記一般式(I)中の陰イオンA- がS
bF6 -、PF6 -、AsF6 -、BF4 -、SbCl6 -、Sb
F5(OH)- 、PF5(OH)- 、AsF5(OH)
- 、BF3(OH)- およびSbCl5(OH)- からな
る群から選ばれるいずれかである請求項1〜3のうちい
ずれか一項記載の光学的立体造形用樹脂組成物。 - 【請求項5】 前記(1)カチオン重合性有機化合物の
うち50重量%以上が分子中にシクロヘキセンオキシド
構造を有する化合物である請求項1〜4のうちいずれか
一項記載の光学的立体造形用樹脂組成物。 - 【請求項6】 前記(3)ラジカル重合性有機化合物の
うち50重量%以上が、分子中に(メタ)アクリル基を
有する化合物である請求項2〜5のうちいずれか一項記
載の光学的立体造形用樹脂組成物。 - 【請求項7】 前記(3)1分子中に2個以上の水酸基
を含有する有機化合物が、多価アルコール、水酸基含有
ポリエーテル、水酸基含有ポリエステルおよび多価フェ
ノールからなる群から選ばれる1または2以上の化合物
である請求項1〜6のうちいずれか一項記載の光学的立
体造形用樹脂組成物。 - 【請求項8】 必須の構成成分として、(6)熱可塑性
高分子化合物を含有する請求項1〜7のうちいずれか一
項記載の光学的立体造形用樹脂組成物。 - 【請求項9】 前記(6)熱可塑性高分子化合物が、ポ
リエステル、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、ポリブ
タジエン、ポリカーボナート、ポリスチレン、ポリビニ
ルエーテル、ポリビニルブチラール、ポリアクリレー
ト、ポリメチルメタクリレート、ポリブテン、スチレン
ブタジエンブロックコポリマー水添物、およびこれらに
水酸基、カルボキシル基、ビニル基あるいはエポキシ基
を導入したものからなる群から選ばれる1または2以上
の化合物である請求項8に記載の光学的立体造形用樹脂
組成物。 - 【請求項10】 前記(6)熱可塑性高分子化合物の数
平均分子量が1000〜500000である請求項8ま
たは9記載の光学的立体造形用樹脂組成物。 - 【請求項11】 エネルギー線硬化性樹脂組成物の任意
の表面にエネルギー線を照射し、該樹脂組成物のエネル
ギー照射表面を硬化させて所望の厚さの硬化層を形成
し、該硬化層上に前述のエネルギー線硬化性樹脂組成物
をさらに供給して、これを同様に硬化させ前述の硬化層
と連続した硬化物を得る積層操作を行い、この操作を繰
り返すことによって三次元の立体物を得る光学的立体造
形法において、 上記エネルギー線硬化性樹脂組成物が、請求項1〜10
のうちいずれか一項記載の光学的立体造形用樹脂組成物
であることを特徴とする光学的立体造形法。 - 【請求項12】 照射するエネルギー線が、発振波長3
00nmから450nmの範囲のレーザー光である請求
項12記載の光学的立体造形法。
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