JPH09277619A - 印刷装置及び印刷方法 - Google Patents

印刷装置及び印刷方法

Info

Publication number
JPH09277619A
JPH09277619A JP8091216A JP9121696A JPH09277619A JP H09277619 A JPH09277619 A JP H09277619A JP 8091216 A JP8091216 A JP 8091216A JP 9121696 A JP9121696 A JP 9121696A JP H09277619 A JPH09277619 A JP H09277619A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
input data
page
memory
capacity
bitmap
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8091216A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyoharu Muramatsu
喜世治 村松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP8091216A priority Critical patent/JPH09277619A/ja
Publication of JPH09277619A publication Critical patent/JPH09277619A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Record Information Processing For Printing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速印刷を確保するとともに標準サイズを越
えた印刷も可能とする。 【解決手段】 標準サイズの用紙の1ページに対応する
ビットデータの容量を持つページメモリ135を有し、
標準サイズの用紙の1ページを越える印刷を行う場合に
は、ページメモリ135のうちの一部を標準サイズの用
紙の数行分のビットマップの容量を持つバンドメモリ1
30とするとともに、他の一部を中間データバッファ1
14として、入力データを中間データに変換して中間デ
ータバッファ114内に格納し、その中間データを順次
ビットマップに展開してバンドメモリ130に格納して
印刷する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ホストコンピュー
タなどの外部装置から送信されてくる頁記述コードを受
信し、受信した頁記述コードを中間データに変換し、変
換された中間データをビットマップに展開し、展開され
たビットマップに基づいて出力手段を制御することによ
って、頁記述コードで記述される内容を印刷する印刷装
置及び印刷方法に関する。
【0002】
【従来の技術】パーソナルコンピュータなどのホストコ
ンピュータでは、オペレータが直接頁記述言語を用いて
画面を描いたり(すなわち画面を定義するコードないし
データを入力してゆく)、画面に対応した頁記述コード
を自動生成する描画用アプリケーションソフトウエアを
使用したりして描画データを作成する。この頁記述言語
はオペレータにとって認識し易くかつ入力データ数も少
なくすむように工夫されており、その一例が図9に例示
されている。図中例えば頁記述コード(入力データ)2
01は、中心座標を(1000,1875)にもつ半径
500の円を黒色で描くことに対する頁記述コードの例
を示している。以後頁記述コードとは頁記述言語に従っ
て入力された図形ないし文字を定義するデータのことを
いう。
【0003】印刷手段、例えば印字ヘッドと印字ヘッド
の左右動機構と用紙送り機構など、あるいはレーザとレ
ーザ走査機構とドラムなど、画面を最終的に印刷する機
構部を制御するためには各画素に対応するビットマップ
を必要とする。このビットマップは、各画素毎に表示な
いし印刷の有無を示す1ビットのデータを持つものであ
れば、例えば図10に例示する2481×3508個の
画素で構成される1頁の画面に対し、2481×350
8ビットのデータ長を持つ。
【0004】低機能の印刷装置の場合、ホストコンピュ
ータの側で頁記述コードをビットマップに展開し、展開
されたビットマップを印刷装置の側へ送ることで必要な
印刷が行なわれるようにする。しかるにこの方式による
と、ホストコンピュータの負担が高くなる。そこで高機
能印刷装置が実用化され、頁記述コードをビットマップ
へ展開する処理を印刷装置の側で行なう。
【0005】頁記述コードをビットマップへ展開するに
あたって、一旦中間データに変換する方法が普及してい
る。例えば、頁記述コードが「円を描く」というコード
である場合、それを多数の頂点を持つ正多角形を示すデ
ータに変換する。この形式の中間データに変換しておく
と、「円を描く」という定義から直接的にビットマップ
へ展開する処理に比して高速にビットマップへ展開でき
る。この中間データについては種々の形式が提案されて
おり、前述した例のように、曲線図形を近似する直線図
形に変換する例(以下頂点形式という)、画素形成手段
(例えばレーザプリンタの場合のレーザ)の走査線ごと
に、印刷開始位置と印刷終了位置を示すデータに変換す
る例(以下ランレングス形式という)、頁記述コードに
対応するビットマップがすでに記憶されている場合には
そのビットマップの記憶アドレスに変換する例、あるい
は最終的にビットマップへまで展開したあとにそれを他
の中間データと同様に中間データとして処理する例が存
在する。最後の例の場合、すでにビットマップに転換さ
れている中間データをそのままコピーすることでビット
マップに展開される。しかも同一の印刷装置が複数の形
式で中間データを持つことがあり、例えば、特定の頁記
述コードはランレングス形式に変換し、他の特定の記述
コードは頂点形式に変換することがある。
【0006】さらに1頁分の頁記述コードをビットマッ
プへ展開するためにバンド処理という手法が普及してい
る。すなわち、1頁を複数(第1〜第n)の領域(各領
域をバンドという)で構成し、各領域ごとにビットマッ
プに展開して、バンドメモリ(1バンド分の容量を有す
る)に格納する。そして、そのバンドメモリに格納され
た第1の領域分のビットマップによる印刷が行われ、そ
の後、バンドメモリに第2の領域分のビットマップが格
納されそれに基づく印刷が行われ、……と、各領域ごと
に順次ビットマップに展開してバンドメモリに格納して
印刷していくのである。
【0007】図7は、中間データへの変換処理とバンド
処理をともに実行する印刷装置の制御体系図を示してい
る。この印刷装置300はホストコンピュータ150と
信号線152で接続されて用いられ、CPU104を中
心とするコンピュータシステムを内蔵している。すなわ
ちCPU104、インターフェイス102、ROM10
6、RAM140がバス112で接続されてコンピュー
タシステムが形成され、このコンピュータシステムで印
刷手段110が制御される。インターフェイス102は
ホストコンピュータ150との間でデータの送受を行
う。
【0008】ROM106のなかには、ホストコンピュ
ータ150から送られてくる頁記述コード154を受信
して受信バッファ114に記憶するプログラム、受信バ
ッファ114に記憶された頁記述コード154を中間デ
ータに変換するプログラム、変換された中間データをビ
ットマップへ展開するプログラム、展開されたビットマ
ップに基づいて印刷手段110を制御するプログラムな
どが記憶されている。この他、頁記述コードが文字コー
ドである場合に備えて、その文字コードで特定される文
字を形成するビットマップ、または、文字形状を頁記述
コードで記述したアウトラインデータを記憶している。
この文字のためのビットマップまたはアウトラインデー
タはフォントROM108に記憶されている。
【0009】RAM140には、受信バッファ114の
ほか、中間データバッファ115と、バンドメモリ13
0と、ワークメモリ128を有している。
【0010】ワークメモリ128は、頁記述コードを中
間データに変換する処理、中間データをビットマップに
展開する処理、ビットマップによって印刷手段110を
制御する処理において、各種データを一時的に記憶した
り、一時的な作業領域として使用したりするために用い
られる。
【0011】中間データバッファ115は、各バンド
(領域)に対応する容量を有する複数の領域を有し(1
34〜138)、各バンド別に中間データを記憶する。
中間データは、パケットと形状中間データないしパケッ
トと文字中間データとで構成される。各パケットは、頁
記述コード毎に設けられ、識別子142、色144、位
置146、ポインタ148で構成される。色144は頁
記述コードで記述される図形又は文字の色を示し、これ
は頁記述コードから得られる。位置は頁記述コードで記
述される図形又は文字の頁中の位置を示し、これは頁記
述コード自体あるいは頁記述コードが送られる順序から
決められる。ポインタ148は、図形又は文字の形状に
対応する中間データの記憶場所をアドレスで示し、例え
ば円が多角形近似された場合には、その多角形の形状を
定義する頂点座標の記憶されているアドレスを示す。ま
た記述コードが文字コードである場合にはその文字コー
ドに対応する文字のためのビットマップ(またはアウト
ラインデータ)が記憶されているフォントROM108
内のアドレスを示す。文字等のように予め定められてい
るパターン以外の形状中間データ、例えば多角形を定め
る中間データあるいはランレングスデータは、RAM1
40中の形状中間データ群記憶エリア118,122,
126に記憶され、ポインタ148はそのアドレスを示
す。識別子142は、中間データをいかなる形式で記憶
しているか、例えばフォントROM108内のアドレス
を指定しているのか、形状中間データ群中の多角形形状
データを指定するのか、あるいは形状中間データ群中の
ランレングスデータ又はビットマットを示すデータのア
ドレスを指定しているのかといった中間データの形式を
示す。
【0012】この印刷装置300の場合、1頁分の頁記
述コードを受信バッファ114で順次受信しながら、受
信した頁記述コードの種類に合わせた形式の中間データ
に変換し、1頁分の変換が終了した時点で、各バンド
(領域)ごとに順次ビットマップに展開されてバンドメ
モリに格納され印刷される。すなわち、まず、中間デー
タバッファ115に格納された中間データのうち第1の
バンドに対応する第1の中間データ(134)がビット
マップに展開されてバンドメモリ130に格納されてそ
の印刷が行われ、次にバンドメモリ130内のビットマ
ップ(第1のバンド分)が消去されるとともに、中間デ
ータのうち第2のバンドに対応する第2の中間データ
(136)がビットマップに展開されてバンドメモリ1
30に格納されてその印刷が行われ、…というように、
順次バンドごとにビットメモリへの展開,バンドメモリ
への格納,それに基づく印刷が行われるのである。
【0013】一方、図8に示すように、ページメモリ1
35を有している印刷装置301もある。これは、標準
サイズの1頁分のビットマップを格納可能な容量を有し
ているものである。同一符号を付したものについては、
図7の印刷装置300と同一である。そして、1頁分の
頁記述コードがすべてビットマップに展開され、それが
すべてページメモリに格納され、そのビットマップに基
づいて印刷が行われるのである。
【0014】そして、第1に述べたバンドメモリ130
を用いる印刷装置300の場合は、ビットマップを格納
するためのメモリ(バンドメモリ)の容量が少なくて済
むという長所がある一方、バンドメモリ130に対する
ビットマップの入れ換えの手順が多く、高速印刷ができ
ないという短所を有している。また、第2に述べたペー
ジメモリ135を用いる印刷装置301の場合は、上記
とは逆に、高速印刷が行えるという長所を有する一方、
メモリの容量が多くなるという短所を有している。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、印刷装置に
ロール状の用紙がセットされることがある。ロール状の
用紙とは、標準サイズの用紙の幅を有するとともにその
標準サイズよりも格段に長い長さを有してロール状に巻
き取られているものである。そして、通常は標準サイズ
の長さで切断されて使用されるが、ホストコンピュータ
からその標準サイズを長さ方向に越えた印刷データが送
られてきて、標準長さを越えた長尺印刷を行う必要があ
る場合がある。しかしながら、上記従来のページメモリ
のみを有するタイプの印刷制御装置では、その印刷デー
タすべてをページメモリに格納することができないため
に、その標準サイズを越えた部分の印刷が行われないこ
とになる。一方、バンドメモリのみを有するタイプの印
刷制御装置では、中間データバッファの容量の範囲内に
おいて対応が可能であるが、高速印刷を行うことができ
ないという欠点がある。
【0016】そこで、本発明は、高速印刷を確保しつ
つ、標準サイズを越えた印刷データにも対処して印刷す
ることができる印刷制御装置を提供することを課題とす
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、請求項1に係る発明は、外部から送られてくる入力
データに基づいて印刷を行う印刷装置であって、標準サ
イズの用紙の1ページに対応するビットマップの容量を
持つページメモリと、前記入力データに対応するビット
マップが前記ページメモリの容量以内の場合には当該入
力データをビットマップに展開して当該ページメモリに
格納して印刷し、前記入力データに対応するビットマッ
プが前記ページメモリの容量を越える場合には、当該ペ
ージメモリの一部を前記標準サイズの用紙の一部の領域
に対応するビットマップの容量を持つバンドメモリとす
るとともに、前記ページメモリのうちの他の一部を中間
データバッファとし、当該入力データを中間データに変
換して当該中間データバッファに格納し、その中間デー
タを前記バンドメモリの容量ごとに順次ビットマップに
展開して当該バンドメモリに格納して印刷する制御手段
とを有することを特徴とする。この発明によれば、次の
作用効果が得られる。外部から送られてくる入力データ
に基づく印刷が標準サイズの用紙の1ページの範囲内に
収まる場合には、その印刷データがデータマップに展開
されてページメモリに格納され、それに基づいて印刷さ
れる。一方、外部からの入力データに基づく印刷が標準
サイズの1ページの用紙を越える場合には、次のように
制御される。まず、ページメモリの一部が標準サイズの
用紙の一部の領域に対応するビットマップの容量を持つ
バンドメモリとされるとともに、ページメモリのうちの
他の一部が中間データバッファとされる。そして、入力
データが中間データに変換されて中間データバッファに
格納され、その中間データがバンドメモリの容量ごとに
順次ビットマップに展開されてバンドメモリに格納され
て、その各ビットマップに基づいて順次印刷がされる。
このように、ページメモリは原則としてページメモリと
して使用されるために高速印刷が確保されるとともに、
標準サイズの用紙の1ページを越える印刷も行うことも
できる。また、標準サイズの1ページを越える入力デー
タすべてをビットデータとして格納する容量のメモリを
備えておく場合よりも、メモリの容量が小さくて済み、
装置のコンパクト化や低コスト化を図ることができる。
【0018】請求項2に係る発明は、請求項1に係る発
明であって、前記制御手段が、前記入力データに対応す
るビットマップが前記ページメモリの容量以内であるか
否かを前記入力データのうちの所定量内の入力データに
よって判断するものであることを特徴とする。この発明
によれば、請求項1に係る発明の作用効果に加えて、次
の作用効果が得られる。すなわち、前記入力データのう
ちの所定量内の入力データによって、前記入力データに
対応するビットマップが前記ページメモリの容量以内で
あるか否かが判断される。このため、すべての入力デー
タによって判断する場合と比べて、効率的にその判断が
行われ得る。
【0019】また、請求項3に係る発明は、請求項2に
係る発明であって、前記所定量が可変なものであること
を特徴とする。この発明によれば、前記入力データに対
応するビットマップが前記ページメモリの容量以内であ
るか否かを判断するためのデータがどのサイズ内に存在
するかが各々異なる場合に、ユーザがそれに応じてサイ
ズを調整することが可能となり、当該判断がより効率的
に行われることになる。
【0020】また、請求項4に係る発明は、請求項2に
係る発明であって、前記所定量の入力データによっては
前記入力データに対応するビットマップが前記ページメ
モリの容量以内であるか否かの判断ができない場合に
は、さらに別の所定量の入力データによって当該判断を
行うものであることを特徴とする。この発明によれば、
まずは所定量内の入力データによって前記入力データに
対応するビットマップが前記ページメモリの容量以内で
あるか否かが判断され、それでも判断できない場合にの
み次の所定量の入力データによって判断される。このた
め、当該判断する入力データのサイズを小さなものとす
ることができ、その判断の効率化を図ることができる。
【0021】また、請求項5に係る発明は、標準サイズ
の用紙の1ページに対応するビットマップの容量を持つ
ページメモリを有する印刷装置によって、外部から送ら
れてくる入力データに基づいて印刷を行う印刷方法であ
って、前記入力データに対応するビットマップが前記ペ
ージメモリの容量以内の場合には当該入力データをビッ
トマップに展開して当該ページメモリに格納して印刷
し、前記入力データに対応するビットマップが前記ペー
ジメモリの容量を越える場合には、当該ページメモリの
一部を前記標準サイズの用紙の一部の領域に対応するビ
ットマップの容量を持つバンドメモリとするとともに、
前記ページメモリのうちの他の一部を中間データバッフ
ァとし、当該入力データを中間データに変換して当該中
間データバッファに格納し、その中間データを前記バン
ドメモリの容量ごとに順次ビットマップに展開して当該
バンドメモリに格納して印刷することを特徴とする。こ
の発明によれば、請求項1に係る発明と同様の作用効果
が得られる。
【0022】また、請求項6に係る発明は、請求項5に
係る発明であって、前記入力データに対応するビットマ
ップが前記ページメモリの容量以内であるか否かを前記
入力データのうちの所定量内の入力データによって判断
するものであることを特徴とする。この発明によれば、
請求項2に係る発明と同様の作用効果が得られる。
【0023】また、請求項7に係る発明は、請求項6に
係る発明であって、前記所定量が可変なものであること
を特徴とする。この発明によれば、請求項3に係る発明
と同様の作用効果が得られる。
【0024】また、請求項8に係る発明は、請求項6に
係る発明であって、前記所定量の入力データによっては
前記入力データに対応するビットマップが前記ページメ
モリの容量以内であるか否かの判断ができない場合に
は、さらに別の所定量の入力データによって当該判断を
行うものであることを特徴とする。この発明によれば、
請求項4に係る発明と同様の作用効果が得られる。
【0025】
【発明の実施の形態】次に、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。図1にこの印刷装置100の構成
を示す。なお、従来の印刷装置300,301と同一の
構成については同一の符号を付してその説明を省略す
る。この印刷装置100は、ページメモリ135を有し
ている。このページメモリ135の一部の領域は、バン
ドメモリ130や中間バッファ115にもなり得るもの
である。
【0026】そして、この印刷装置100では、図2に
示すフローチャートのように制御される。まず、ホスト
コンピュータ150から送信されてくる入力データを受
信し、受信バッファ114に格納する(ステップS
2)。この入力データとしては、1区切り分の印刷デー
タが順次送られてくる。「1区切り分の印刷データ」に
は、標準サイズの用紙、例えば、JIS等で規定されて
いるAサイズとかBサイズというような用紙で、使用さ
れる頻度が高い用紙サイズの1ページ分のときもあれ
ば、標準サイズを超えた長尺状の1ページ分のときもあ
る。
【0027】次に、受信バッファ114に格納された入
力データの最初の所定バイト数のデータの中から、後述
するページサイズ指定コマンドを検索する(ステップS
3)。アプリケーション等によって作成された印刷デー
タにおいては、通常、ページサイズ指定コマンドは、そ
の印刷データの最初の部分、特にプリンタの設定を行う
ための初期化コマンドに続いて指定されていることが多
い。そのため、入力データの最初の所定バイト数、例え
ば、128バイトをまず検索する。そして、検索した結
果、ページサイズ指定コマンドが検出されれば(ステッ
プS4でYES)、ページサイズ指定コマンドに続くペ
ージサイズパラメータから、印刷するページサイズを得
る(ステップS5)。推定されたページサイズが、標準
サイズの用紙に収まる場合は、ページメモリ処理モード
が選択され(ステップS9)、標準サイズの用紙に収ま
らない場合は、バンドメモリ処理モードが選択される
(ステップS10)。
【0028】ここで、ページメモリ処理モードとは、従
来の技術で述べたように入力データをビットマップに展
開してページメモリ135に格納してそのビットマップ
に基づいて印刷する処理モードのことであり、バンドメ
モリ処理モードとは、バンド処理によって印刷を行う処
理モードのことである。
【0029】また、ステップS4でページサイズ指定コ
マンドが検出されなかった場合は(ステップS4でN
O)、受信バッファ114に検索されずに残っている入
力データからページサイズを推定する。この時、入力デ
ータに、基準点の位置を示すXY座標(図10参照)の
データと、その基準点からの変位を示すデータが含まれ
ていれば、これらのデータを組み合わせて追跡すること
により、印刷がどの範囲にまで及ぶかを推測する。その
範囲の推測に基づいてページサイズを推定する。
【0030】ここで、ページサイズの推定ができたなら
ば(ステップS8でYES)、ステップS7に進んで標
準サイズ、即ち、ビットマップとしてページメモリに格
納できるサイズであるか否かの判断を行う。ページサイ
ズが推定できなかった場合は(ステップS8でNO)、
実際のページサイズが標準サイズより大きくても対応可
能な様にバンドメモリ処理モードを選択する(ステップ
S10)。以上の様にして処理モードの切換が行われ、
それぞれの処理モードにおいて印刷が行われる。
【0031】ここで、上記のステップS3,S4におい
ては、所定バイト数の中からページサイズ指定コマンド
を検索し、該当するコマンドが検出されたか否かで次の
処理に移っていくが、該当するコマンドが検出されなか
った場合に、更に所定バイト数、例えば、64バイトを
追加して再び検索を行うといった処理を行ってもよい。
この場合、例えば、受信バッファ114に格納された一
区切り分の入力データの最後まで所定バイト数毎にペー
ジサイズ指定コマンドを検索する方法や、所定バイト数
を追加する回数を限定して、その回数内で検出された場
合は、そのページサイズに応じた上記の処理モードを選
択し、検出されない場合は、バンドメモリ処理モードに
するという方法などがある。
【0032】また、ユーザーが、所定バイト数そのもの
を印刷装置100に設けられたパネルスイッチ(図示せ
ず)等の指示手段やホストコンピュータからのコマンド
によって設定可能としておいてもよい。これにより、例
えば、アプリケーションによって初期化コマンドの前に
印刷に直接的には不要なコメントが付加されたりしてい
るものがあったり、コマンドの配置方法に工夫が成され
ていて一般的でないものがあったりするというような印
刷データの特性に応じて、ページサイズ指定コマンドの
検索範囲を適切に設定できる。
【0033】次に、ページサイズ指定コマンドについて
説明する。ページサイズ指定コマンドは、一般には前述
のようにアプリケーション等によって作成された印刷デ
ータの最初の部分に初期化コマンドに続いて指定されて
いる。実際のページサイズ指定コマンドとしては、例え
ば、プリンタの印刷制御コマンドとして広く知られてい
る米国ヒューレット・パッカード社(以下、HP社)の
HP−GLコマンド系には「IP」や「IW」という以
下に示すコマンドがある。 IP p1x,p1y,p2x,p2y IW w1x,w1y,w2x,w2y この「IP」は、このコマンドに続く2つの座標(p1
x,p1y)と(p2x,p2y)をパラメータとし
て、その2つの座標を対角座標とする最大描画範囲を示
すものである。また、「IW」は、このコマンドに続く
2つの座標(w1x,w1y)と(w2x,w2y)を
パラメータとして、その2つの座標を対角座標とする範
囲を描画範囲として印刷を行うことを示すものである。
また、このコマンド系では、初期化コマンドは「IN」
で示される。つまり、印刷装置100が、HP−GLコ
マンド系に従って印刷を行う場合は、「IN」コマンド
を検出したら、ページサイズ指定コマンド「IP」の検
索を開始し、「IP」を検出した時点でページサイズ指
定コマンドの検索を終了するというような手順を行う。
もちろん、「IN」を検出することなく「IP」の検索
を行ってもよい。
【0034】また、同じHP社のPCLコマンド系であ
れば、用紙サイズ指定を行う「ESC&l26A」(A
4サイズの用紙指定)や「ESC&l100A」(B5
サイズの用紙指定)を検出して、前述の何れの処理モー
ドで印刷を行うかを判断することも可能である。
【0035】更に、上述の様に、プリンタの初期化コマ
ンド、例えば「IN」を契機にしてページサイズを判断
する処理を行う他に、1ページの印刷を終えた時点、例
えば、排紙コマンド(印刷指令コマンド)を処理した後
に再びページサイズを判断する処理を行うようにしても
良いし、印刷装置100が、上述のHP−GLコマンド
系やPCLコマンド系のような複数のコマンド系を処理
できるものである場合は、これらのコマンド系が切換え
られた時点を契機としても良い。このコマンド系が切換
えられたことは、コマンド系を明示的に切換える切換コ
マンドを検出することで知ることができるし、この切換
コマンドが無い場合でも周知のコマンド系を推測する方
法により知ることができる。そして、コマンド系に応じ
たページサイズ指定コマンドを検索するようにするわけ
である。
【0036】そして、上述のように処理モードが決定さ
れると、それぞれの処理モードに応じて入力データが処
理される。すなわち、ページメモリ処理モードの場合
は、RAM140にページメモリ135を設定して、入
力データを適宜ビットマップに変換して、このページメ
モリ135内に記憶し、1区切り分の印刷データの処理
を終了した時点で、このページメモリ135内のビット
マップに基づいて印刷を行う。また、バンドメモリ処理
モードの場合は、RAM140にページメモリ135に
代えてバンドメモリ130を設定する。
【0037】図1に2つの処理モードでのRAM140
の使用方法を模式的に示す。図中、中間データバッファ
115はバンド毎にパケットメモリ116,120,1
24と形状中間データ群118,122,126とから
構成されるように図示されているが、この構成に限ら
ず、形状中間データ群118,122,126を1つの
エリアとしてRAM140内に設定し、各バンドに対応
するパケットメモリから共通に参照可能としてもよい。
また、ページメモリ処理モードの時もこの中間データバ
ッファ115の構成を採ってもよい。複数ページの入力
データを処理する際に有効になるからである。
【0038】次に、バンドメモリ処理モードにおける印
刷処理の内容を説明する。図1に示すように、このモー
ドとされた場合には、ページメモリ135のうちの一部
がバンドメモリ130とされ、他の一部が中間データバ
ッファ115とされる(ステップS20)。そして、図
3及び図5に示すように、まず、ホストコンピュータか
ら送られてくる1区切り分の入力データすべてが中間デ
ータに変換されて、中間データバッファ115内に格納
される(ステップS22)。中間データバッファ115
は、バンドメモリ130の容量に応じて第1の領域13
4,第2の領域136,第3の領域138,…に分かれ
ており、各領域に順に格納される。
【0039】次に、その中間データバッファ115の中
間データが、各バンド(領域)ごと順次ビットマップに
展開されてバンドメモリ130に格納され、それに基づ
いて印刷される(ステップS24,S26)。すなわ
ち、まず第1の領域内の中間データがビットマップに展
開されてバンドメモリ130に格納されて印刷され、次
に第2の領域内の中間データがビットマップに展開され
てバンドメモリ130に格納されて(第1の領域のデー
タは消去される)印刷され、次に第3の領域内の中間デ
ータの分の印刷がされ…というようにして、順次ビット
マップに展開されて印刷される。このようにして、標準
サイズを越えたページ(1区切り分)の印刷が行われ
る。
【0040】次に、図6を参照して、中間データについ
て説明する。中間データとしては、周知の様々な表現形
式が考えられるが、本実施形態では、ランレングスデー
タ形式を中間データの表現形式として採用する。ランレ
ングスデータ形式とは、多角形20の内部で表される領
域を、主走査線に並行な直線(ラスター)と領域の境界
との交点のうち、領域を表す部分を開始点41と終了点
42の集合で表す(ランレングス)形式である。この場
合は、Xs1〜Xe1,Xs2〜Xe2,……,Xsn-1〜Xen-
1,Xsn〜Xenの線分で表され、その各端点の座標Xs
1,Xe1,Xs2,Xe2,……,Xsn-1,Xen-1,Xsn,
Xenが中間データ40として中間データバッファに格納
されるのである。
【0041】ところで、一般的には、印刷の用紙として
は通常は標準サイズが使用され、長尺物(標準サイズよ
りも長い場合)の印刷はあまり頻度が高くない。そし
て、この印刷制御装置では、以上の説明のように、通常
はページメモリ135がページメモリ135として使用
されて高速印刷が確保されるとともに、長尺物の場合に
のみバンドメモリ130として使用されるために、ペー
ジメモリ135の長所(高速印刷)とバンドメモリ13
0の長所(メモリの容量のコンパクト化)の双方を効率
的に有することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の構成を示す図である。
【図2】図1の装置の制御内容を示すフローチャートで
ある。
【図3】図2中のステップS10の内容を説明するフロ
ーチャートである。
【図4】図1の装置において印刷するプロセスを示す図
であり、印刷の範囲が標準サイズの用紙の1ページ内に
収まる場合を示す。
【図5】図1の装置において印刷するプロセスを示す図
であり、印刷の範囲が標準サイズの用紙の1ページ内に
収まらない場合(長尺物への印刷)を示す。
【図6】中間データの一例を示す図である。
【図7】第1の従来例の構成を示す図である。
【図8】第2の従来例の構成を示す図である。
【図9】頁記述コードの内容を示す図である。
【図10】ビットマップを説明する図である。
【符号の説明】
114 中間データバッファ 130 バンドメモリ 135 ページメモリ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部から送られてくる入力データに基づ
    いて印刷を行う印刷装置であって、 標準サイズの用紙の1ページに対応するビットマップの
    容量を持つページメモリと、 前記入力データに対応するビットマップが前記ページメ
    モリの容量以内の場合には当該入力データをビットマッ
    プに展開して当該ページメモリに格納して印刷し、前記
    入力データに対応するビットマップが前記ページメモリ
    の容量を越える場合には、当該ページメモリの一部を前
    記標準サイズの用紙の一部の領域に対応するビットマッ
    プの容量を持つバンドメモリとするとともに、前記ペー
    ジメモリのうちの他の一部を中間データバッファとし、
    当該入力データを中間データに変換して当該中間データ
    バッファに格納し、その中間データを前記バンドメモリ
    の容量ごとに順次ビットマップに展開して当該バンドメ
    モリに格納して印刷する制御手段とを有することを特徴
    とする印刷装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の印刷装置であって、前
    記制御手段が、前記入力データに対応するビットマップ
    が前記ページメモリの容量以内であるか否かを前記入力
    データのうちの所定量内の入力データによって判断する
    ものであることを特徴とする印刷装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の印刷装置であって、前
    記所定量が可変なものであることを特徴とする印刷装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の印刷装置であって、前
    記所定量の入力データによっては前記入力データに対応
    するビットマップが前記ページメモリの容量以内である
    か否かの判断ができない場合には、さらに別の所定量の
    入力データによって当該判断を行うものであることを特
    徴とする印刷装置。
  5. 【請求項5】 標準サイズの用紙の1ページに対応する
    ビットマップの容量を持つページメモリを有する印刷装
    置によって、外部から送られてくる入力データに基づい
    て印刷を行う印刷方法であって、 前記入力データに対応するビットマップが前記ページメ
    モリの容量以内の場合には当該入力データをビットマッ
    プに展開して当該ページメモリに格納して印刷し、 前記入力データに対応するビットマップが前記ページメ
    モリの容量を越える場合には、当該ページメモリの一部
    を前記標準サイズの用紙の一部の領域に対応するビット
    マップの容量を持つバンドメモリとするとともに、前記
    ページメモリのうちの他の一部を中間データバッファと
    し、当該入力データを中間データに変換して当該中間デ
    ータバッファに格納し、その中間データを前記バンドメ
    モリの容量ごとに順次ビットマップに展開して当該バン
    ドメモリに格納して印刷することを特徴とする印刷方
    法。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の印刷装置であって、前
    記入力データに対応するビットマップが前記ページメモ
    リの容量以内であるか否かを前記入力データのうちの所
    定量内の入力データによって判断するものであることを
    特徴とする印刷方法。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の印刷装置であって、前
    記所定量が可変なものであることを特徴とする印刷方
    法。
  8. 【請求項8】 請求項6に記載の印刷装置であって、前
    記所定量の入力データによっては前記入力データに対応
    するビットマップが前記ページメモリの容量以内である
    か否かの判断ができない場合には、さらに別の所定量の
    入力データによって当該判断を行うものであることを特
    徴とする印刷方法。
JP8091216A 1996-04-12 1996-04-12 印刷装置及び印刷方法 Pending JPH09277619A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8091216A JPH09277619A (ja) 1996-04-12 1996-04-12 印刷装置及び印刷方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8091216A JPH09277619A (ja) 1996-04-12 1996-04-12 印刷装置及び印刷方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09277619A true JPH09277619A (ja) 1997-10-28

Family

ID=14020235

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8091216A Pending JPH09277619A (ja) 1996-04-12 1996-04-12 印刷装置及び印刷方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09277619A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006270767A (ja) * 2005-03-25 2006-10-05 Fuji Xerox Co Ltd 画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラム
JP2009241449A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Brother Ind Ltd データ処理装置
US8237937B2 (en) 2004-06-16 2012-08-07 Ricoh Company, Ltd. Apparatuses, methods, and computer readable medium for processing image data based on property information to enhance usability of the image data
JP2015049579A (ja) * 2013-08-30 2015-03-16 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 情報処理装置、画像形成装置、及び情報処理方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8237937B2 (en) 2004-06-16 2012-08-07 Ricoh Company, Ltd. Apparatuses, methods, and computer readable medium for processing image data based on property information to enhance usability of the image data
US8711378B2 (en) 2004-06-16 2014-04-29 Ricoh Company, Ltd. Apparatus, method and program for image receipt, processing, conversion, and delivery to and from a plurality of external apparatuses
JP2006270767A (ja) * 2005-03-25 2006-10-05 Fuji Xerox Co Ltd 画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラム
JP4609141B2 (ja) * 2005-03-25 2011-01-12 富士ゼロックス株式会社 画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラム
JP2009241449A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Brother Ind Ltd データ処理装置
JP2015049579A (ja) * 2013-08-30 2015-03-16 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 情報処理装置、画像形成装置、及び情報処理方法
CN104427181A (zh) * 2013-08-30 2015-03-18 京瓷办公信息系统株式会社 图像形成装置及图像形成方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH061011A (ja) プリンタ制御方法およびその制御システム
JP3165268B2 (ja) 印刷情報処理方法および装置
JP3634447B2 (ja) 画像処理装置及び方法
JP2755308B2 (ja) 出力方法及びその装置
JPH05318838A (ja) 画像形成装置及びその方法
JPH09277619A (ja) 印刷装置及び印刷方法
JPH0916149A (ja) 文字処理装置、文字処理方法、及び、メモリ
JPH07177348A (ja) プリンタ装置
JP3450958B2 (ja) 印刷装置及び印刷方法
JP3450961B2 (ja) 印刷装置及びその制御方法
JP3281327B2 (ja) 情報処理装置および情報処理方法
JP3167775B2 (ja) 画像形成方法及び装置
JPH05270055A (ja) 画像記録方法及び装置及び情報処理方法
JPH0462169A (ja) 印刷装置
JP2004062875A (ja) 印刷システム、印刷装置、及び印刷制御方法
JP2002096506A (ja) ラスタライズ方法、印刷制御装置、印刷システムおよびプログラムを記録した記録媒体
JP3083026B2 (ja) 出力データの転送制御装置及び転送制御方法
JPH0789153A (ja) プリンタシステム
JPH08282019A (ja) 画像形成方法とその装置
JP3359318B2 (ja) 印刷装置及び印刷制御方法及び印刷制御装置
JPH0725106A (ja) プリンタ装置
JPH07137355A (ja) 画像処理装置
JPH0473170A (ja) シリアルプリンタ装置
JPH08101801A (ja) 周辺機器および周辺機器の通信モード処理方法
JPH0695647A (ja) 文字発生方法及び装置