JPH09277417A - モールド成形品 - Google Patents
モールド成形品Info
- Publication number
- JPH09277417A JPH09277417A JP11557496A JP11557496A JPH09277417A JP H09277417 A JPH09277417 A JP H09277417A JP 11557496 A JP11557496 A JP 11557496A JP 11557496 A JP11557496 A JP 11557496A JP H09277417 A JPH09277417 A JP H09277417A
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- molded product
- woven fabric
- different
- molding
- molded
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Abstract
(57)【要約】
【課題】クッション性や断熱性に優れた上面と下面の形
状が異 なる不織布のモールド成形品を廉価に提供す
る。 【解決手段】バインダー繊維の融点が20℃以上異なる
2層の不織布からなり、且つ上面と下面の形状が異なる
モールド成形品。また、雌型の側の不織布の片面にフィ
ルムを積層してなる、上面と下面の形状が異なるモール
ド成形品。
状が異 なる不織布のモールド成形品を廉価に提供す
る。 【解決手段】バインダー繊維の融点が20℃以上異なる
2層の不織布からなり、且つ上面と下面の形状が異なる
モールド成形品。また、雌型の側の不織布の片面にフィ
ルムを積層してなる、上面と下面の形状が異なるモール
ド成形品。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明のモールド成形品は包
装材料用成形品及び運搬用成形品等の成形品に関する。
装材料用成形品及び運搬用成形品等の成形品に関する。
【0002】
【従来の技術】モールド成形品は多く製造されている
が、その多くはフィルムまたはシート材を成形したもの
であり、一般的には真空成形がなされている。その成形
品は肉圧が薄く、クッション性に劣る欠点があった。一
方、不織布や編み織物をモールド成形した成形品は一般
的には雄型と雌型の金型を利用したプレス成形がなされ
ている。金型のクリアランスを大きく取るとコーナー
等、微細な部分の成形が不十分になる欠点があり、上面
と下面の形状が異なる成形品を製造することは困難であ
った。
が、その多くはフィルムまたはシート材を成形したもの
であり、一般的には真空成形がなされている。その成形
品は肉圧が薄く、クッション性に劣る欠点があった。一
方、不織布や編み織物をモールド成形した成形品は一般
的には雄型と雌型の金型を利用したプレス成形がなされ
ている。金型のクリアランスを大きく取るとコーナー
等、微細な部分の成形が不十分になる欠点があり、上面
と下面の形状が異なる成形品を製造することは困難であ
った。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的はクッシ
ョン性や断熱性に優れた上面と下面の形状が異なる不織
布のモールド成形品を廉価に提供するにある。
ョン性や断熱性に優れた上面と下面の形状が異なる不織
布のモールド成形品を廉価に提供するにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者はモールド成形
条件と不織布の調合を種々検討した結果、本発明の完に
至った。本発明のモールド成形品はバインダー繊維の融
点が20℃以上異なる2層の不織布からなり、且つ上面
と下面の形状が異なるモールド成形品である。また、雌
型の側の不織布の片面にフィルムを積層してなる、上面
と下面の形状が異なるモールド成形品である。
条件と不織布の調合を種々検討した結果、本発明の完に
至った。本発明のモールド成形品はバインダー繊維の融
点が20℃以上異なる2層の不織布からなり、且つ上面
と下面の形状が異なるモールド成形品である。また、雌
型の側の不織布の片面にフィルムを積層してなる、上面
と下面の形状が異なるモールド成形品である。
【0005】本発明のモールド成形品は、不織布として
2層に積層された不織布を使用することにより、製造す
ることができる。この不織布は融点が20℃以上異な
る、好ましくは30℃以上、より好ましくは50℃以上
異なるバインダー繊維を各々の層に含有する。
2層に積層された不織布を使用することにより、製造す
ることができる。この不織布は融点が20℃以上異な
る、好ましくは30℃以上、より好ましくは50℃以上
異なるバインダー繊維を各々の層に含有する。
【0006】バインダー繊維の融点が近いとモールド成
形の際の温度コントロールをより厳密に行う必要があ
り、設備費が高価となり経済的に好ましくない。バイン
ダー繊維の含有量は10重量%以上が好ましく、より好
ましくは15重量%以上、更に好ましくは30重量%以
上である。バインダー繊維の含有量が少ないとモールド
成形品の強度が小さくなり、また微細な形状のモールド
成形をすることも困難になる。
形の際の温度コントロールをより厳密に行う必要があ
り、設備費が高価となり経済的に好ましくない。バイン
ダー繊維の含有量は10重量%以上が好ましく、より好
ましくは15重量%以上、更に好ましくは30重量%以
上である。バインダー繊維の含有量が少ないとモールド
成形品の強度が小さくなり、また微細な形状のモールド
成形をすることも困難になる。
【0007】バインダー繊維は既に市販されており、サ
イドバイサイド型、芯鞘型のバインダー繊維が多く使用
されている。これらは融点の異なるポリマーを複合した
繊維であり、ポリマーの種類により融点が異なる。11
0、130、150、170、200℃の低融点成分を
持ったバインダー繊維もある。また、ポリマーの種類と
しては低融点ポリマーとしてポリオレフィン、共重合ポ
リエステル、ナイロンおよびこれらの変成物が多く使用
されている。高融点ポリマーとしてはポリプロピレン、
ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレ
ート、ナイロン6、ナイロン66等が多く使用される。
バインダー繊維のデニールは通常2デニールが多く使用
されるが、求められる風合い等によりデニールを適宜変
更すると良い。
イドバイサイド型、芯鞘型のバインダー繊維が多く使用
されている。これらは融点の異なるポリマーを複合した
繊維であり、ポリマーの種類により融点が異なる。11
0、130、150、170、200℃の低融点成分を
持ったバインダー繊維もある。また、ポリマーの種類と
しては低融点ポリマーとしてポリオレフィン、共重合ポ
リエステル、ナイロンおよびこれらの変成物が多く使用
されている。高融点ポリマーとしてはポリプロピレン、
ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレ
ート、ナイロン6、ナイロン66等が多く使用される。
バインダー繊維のデニールは通常2デニールが多く使用
されるが、求められる風合い等によりデニールを適宜変
更すると良い。
【0008】バインダー繊維とその他の繊維は同一の種
類であるとモールド成形品の強度を向上することができ
る。しかし、これらは必ずしも同一である必要はなく、
例えばレーヨンとポリエステルのバインダーを混合使用
することにより、モールド成形品に吸水性や吸湿性を付
与することもできる。適宜、用途に合わせて選定すれば
良い。
類であるとモールド成形品の強度を向上することができ
る。しかし、これらは必ずしも同一である必要はなく、
例えばレーヨンとポリエステルのバインダーを混合使用
することにより、モールド成形品に吸水性や吸湿性を付
与することもできる。適宜、用途に合わせて選定すれば
良い。
【0009】バインダー繊維以外の繊維はバインダー繊
維の鞘成分と類似のポリマーの繊維を使用すると接着点
が増加するため、接着効果は大きくなる。一般的な合成
繊維として、例えばポリプロピレン、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリブチレンテレフタレート、ナイロン
6、ナイロン66等、再生繊維として、例えばビスコー
スレーヨン、アセテート等、天然繊維として、例えばコ
ットン、麻、ウール、シルク等があり、用途に応じて適
宜選択し、使用すると良い。
維の鞘成分と類似のポリマーの繊維を使用すると接着点
が増加するため、接着効果は大きくなる。一般的な合成
繊維として、例えばポリプロピレン、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリブチレンテレフタレート、ナイロン
6、ナイロン66等、再生繊維として、例えばビスコー
スレーヨン、アセテート等、天然繊維として、例えばコ
ットン、麻、ウール、シルク等があり、用途に応じて適
宜選択し、使用すると良い。
【0010】上記の不織布の製造方法は例えばカード、
クロスレイ、ドロー、ニードルパンチによる製造法で良
い。また、ランダムカード、ニードルパンチによる製造
法でも良い。何れかの方法で製造された高融点の不織布
と低融点の不織布を積層し、軽くニードルパンチを行う
と一体化される。
クロスレイ、ドロー、ニードルパンチによる製造法で良
い。また、ランダムカード、ニードルパンチによる製造
法でも良い。何れかの方法で製造された高融点の不織布
と低融点の不織布を積層し、軽くニードルパンチを行う
と一体化される。
【0011】また、ニードルパンチの代わりにサーマル
ボンディングを行っても良い。熱風循環式の熱処理機で
低融点成分の融点より10℃以上の熱風でボンディング
することができる。風量、風の方向等は仕上げる密度等
により適宜選択すると良い。不織布は繊維が偏った配向
をしないようにした方が良い。好ましくは機械方向と幅
方向の不織布の引っ張り伸度の比が0.7〜1.3であ
る。
ボンディングを行っても良い。熱風循環式の熱処理機で
低融点成分の融点より10℃以上の熱風でボンディング
することができる。風量、風の方向等は仕上げる密度等
により適宜選択すると良い。不織布は繊維が偏った配向
をしないようにした方が良い。好ましくは機械方向と幅
方向の不織布の引っ張り伸度の比が0.7〜1.3であ
る。
【0012】モールド成形する際に不織布の予熱温度を
高融点の不織布の融点以上に加熱し、高融点のバインダ
ー繊維を用いた不織布側を形成する場合は、常温の金型
と低融点の温度より高めの温度に加温された金型を用い
てプレス成形する。常温の金型の面は成形されるが、加
温された金型の面は圧を除去すると復元してくる。次に
再度低融点の不織布の融点より高く、高融点の不織布の
融点より低く加温し、両面を常温の金型で成形すると不
織布の上下の面が異なる形状の成形ができる。
高融点の不織布の融点以上に加熱し、高融点のバインダ
ー繊維を用いた不織布側を形成する場合は、常温の金型
と低融点の温度より高めの温度に加温された金型を用い
てプレス成形する。常温の金型の面は成形されるが、加
温された金型の面は圧を除去すると復元してくる。次に
再度低融点の不織布の融点より高く、高融点の不織布の
融点より低く加温し、両面を常温の金型で成形すると不
織布の上下の面が異なる形状の成形ができる。
【0013】予熱は上記のとおり第1回目と同じに行
い、タイミングを適当に取り、プレスを2回行うことに
よっても同様のモールド成形を行うことができる。この
場合には不織布の厚さが大きく、断熱効果が良く発揮さ
れ、不織布の低温サイドがその融点以下に温度低下しな
い間に第2回めのプレスを行う必要がある。また、この
方法では加温された金型の温度は低融点不織布の融点よ
り少し低めの温度に加温しておく方が好ましい。
い、タイミングを適当に取り、プレスを2回行うことに
よっても同様のモールド成形を行うことができる。この
場合には不織布の厚さが大きく、断熱効果が良く発揮さ
れ、不織布の低温サイドがその融点以下に温度低下しな
い間に第2回めのプレスを行う必要がある。また、この
方法では加温された金型の温度は低融点不織布の融点よ
り少し低めの温度に加温しておく方が好ましい。
【0014】また、フィルムを不織布の片面またはその
近傍に張り付け、または挿入しておくと、モールド成形
を真空とプレスの組み合わせにより、両面の金型を変え
ることで不織布の上下の面が異なる形状の物を成形する
ことができる。フィルムと不織布は部分的に不織布の成
形温度以上の融点のポリマーで接着されており、未延伸
であればさらに成形が容易である。この場合の不織布は
1層で良い。フィルムと不織布の部分接着はポリマーパ
ウダー、またはバインダー繊維によって接着することが
できる。
近傍に張り付け、または挿入しておくと、モールド成形
を真空とプレスの組み合わせにより、両面の金型を変え
ることで不織布の上下の面が異なる形状の物を成形する
ことができる。フィルムと不織布は部分的に不織布の成
形温度以上の融点のポリマーで接着されており、未延伸
であればさらに成形が容易である。この場合の不織布は
1層で良い。フィルムと不織布の部分接着はポリマーパ
ウダー、またはバインダー繊維によって接着することが
できる。
【0015】フィルムは、例えばポリプロピレン、ポリ
エチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレー
ト、ナイロン6、ナイロン66、ポリビニルアルコー
ル、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン等の合成フィルム、
セロファン等の再生フィルムがある。
エチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレー
ト、ナイロン6、ナイロン66、ポリビニルアルコー
ル、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン等の合成フィルム、
セロファン等の再生フィルムがある。
【0016】フィルムは未延伸がフィルムが好ましい。
延伸フィルムは異方性があり、またさらに延伸して成形
に伴う変形量を大きく取れないため、好ましくない。フ
ィルムの厚さはフィルムの強度と関係があり、成形する
不織布の変形に伴う強度以上の強度が必要である。フィ
ルムの素材により強度は異なるため、フィルムの厚さは
適宜選択すべきである。一般的には30〜500μm程
度のフィルムを使用することが多い。
延伸フィルムは異方性があり、またさらに延伸して成形
に伴う変形量を大きく取れないため、好ましくない。フ
ィルムの厚さはフィルムの強度と関係があり、成形する
不織布の変形に伴う強度以上の強度が必要である。フィ
ルムの素材により強度は異なるため、フィルムの厚さは
適宜選択すべきである。一般的には30〜500μm程
度のフィルムを使用することが多い。
【0017】
【発明の効果】本発明のモールド成形品は上下の面が異
なる形状のモールド成形ができるため、その両面に収納
することができる。2層の積層不織布を使用した場合は
層毎に異なった形状を成形し、図1のように一体化する
ことができる。また図2のように部分的に密度差を生じ
させたりすることがモールド成形で可能となる。
なる形状のモールド成形ができるため、その両面に収納
することができる。2層の積層不織布を使用した場合は
層毎に異なった形状を成形し、図1のように一体化する
ことができる。また図2のように部分的に密度差を生じ
させたりすることがモールド成形で可能となる。
【0018】
実施例1 鐘紡(株)製のポリエチレンテレフタレート繊維、レギ
ュラーSD4d、51mmと低温成分(鞘成分)の融点
が110℃の芯がポリエチレンテレフタレートのバイン
ダー繊維SD4d、51mmとを1:1の割合で混合
し、定法によりカード、クロスレイ、ドロー後、軽くニ
ードルパンチを行い、目付が150g/m2 の不織布A
を製造した。同様にしてバインダー繊維のみを低温成分
(鞘成分)の融点が170℃の芯がポリエチレンテレフ
タレートのバインダー繊維に変更し、目付が150g/
m2 の不織布Bを製造した。
ュラーSD4d、51mmと低温成分(鞘成分)の融点
が110℃の芯がポリエチレンテレフタレートのバイン
ダー繊維SD4d、51mmとを1:1の割合で混合
し、定法によりカード、クロスレイ、ドロー後、軽くニ
ードルパンチを行い、目付が150g/m2 の不織布A
を製造した。同様にしてバインダー繊維のみを低温成分
(鞘成分)の融点が170℃の芯がポリエチレンテレフ
タレートのバインダー繊維に変更し、目付が150g/
m2 の不織布Bを製造した。
【0019】次に上記の不織布AとBを重ね、もう一度
ニードルパンチを軽く行った。この不織布の機械方向の
破断伸度は86%であった。また、幅方向の破断伸度は
92%であった。不織布の厚さは20mmであった。
ニードルパンチを軽く行った。この不織布の機械方向の
破断伸度は86%であった。また、幅方向の破断伸度は
92%であった。不織布の厚さは20mmであった。
【0020】この不織布をプレス型モールド成形機で成
形した。モールド成形する際に不織布の予熱温度を高融
点の不織布の融点以上の180℃に加熱し、常温の金型
と低融点の温度より高めの温度130℃に加温された金
型を用いてプレス成形した。常温の金型の面は成形され
たが、加温された金型の面は圧を除去すると復元してき
た。次に再度低融点の不織布の融点より高く、高融点の
不織布の融点より低い130℃に不織布を加温し、位置
決めを正確に行い両面を常温の金型で成形した。得られ
たモールド成形品は上下の面が異なる形状のモールド成
形ができた。
形した。モールド成形する際に不織布の予熱温度を高融
点の不織布の融点以上の180℃に加熱し、常温の金型
と低融点の温度より高めの温度130℃に加温された金
型を用いてプレス成形した。常温の金型の面は成形され
たが、加温された金型の面は圧を除去すると復元してき
た。次に再度低融点の不織布の融点より高く、高融点の
不織布の融点より低い130℃に不織布を加温し、位置
決めを正確に行い両面を常温の金型で成形した。得られ
たモールド成形品は上下の面が異なる形状のモールド成
形ができた。
【0021】実施例2 鐘紡(株)製のポリエチレンテレフタレート繊維、レギ
ュラーSD4d、51mmと低温成分(鞘成分)の融点
が110℃の芯がポリエチレンテレフタレートのバイン
ダー繊維SD4d、51mmとを1:1の割合で混合
し、定法によりカード、クロスレイ、ドロー後、軽くニ
ードルパンチを行い、目付が300g/m2 、厚さ20
mmの不織布Cを製造した。
ュラーSD4d、51mmと低温成分(鞘成分)の融点
が110℃の芯がポリエチレンテレフタレートのバイン
ダー繊維SD4d、51mmとを1:1の割合で混合
し、定法によりカード、クロスレイ、ドロー後、軽くニ
ードルパンチを行い、目付が300g/m2 、厚さ20
mmの不織布Cを製造した。
【0022】低温成分(鞘成分)の融点が170℃の芯
がポリエチレンテレフタレートのバインダ繊維SD4
d、51mmのみからなる目付15g/m2 のエアスル
ー不織布で不織布Cと厚さ0.2mmのポリエチレンテ
レフタレート未延伸シートを熱接着して複合不織布を製
造した。
がポリエチレンテレフタレートのバインダ繊維SD4
d、51mmのみからなる目付15g/m2 のエアスル
ー不織布で不織布Cと厚さ0.2mmのポリエチレンテ
レフタレート未延伸シートを熱接着して複合不織布を製
造した。
【0023】この複合不織布を真空・プレス併用型モー
ルド成形機で成形した。モールド成形する際に予熱温度
を130℃に加温し、常温の金型を用いて成形した。真
空はシート面から真空を掛けた。得られたモールド成形
品は上下の面が異なる形状のモールド成形ができた。
ルド成形機で成形した。モールド成形する際に予熱温度
を130℃に加温し、常温の金型を用いて成形した。真
空はシート面から真空を掛けた。得られたモールド成形
品は上下の面が異なる形状のモールド成形ができた。
【0024】比較例1 不織布Aと同様にしてバインダー繊維のみを低温成分
(鞘成分)の融点が120℃の芯がポリエチレンテレフ
タレートのバインダー繊維に変更し、目付が150g/
m2 の不織布Dを製造した。
(鞘成分)の融点が120℃の芯がポリエチレンテレフ
タレートのバインダー繊維に変更し、目付が150g/
m2 の不織布Dを製造した。
【0025】次に上記の不織布AとBを重ね、もう一度
ニードルパンチを軽く行った。この不織布の機械方向の
破断伸度は86%であった。また、幅方向の破断伸度は
92%であった。不織布の厚さは20mmであった。
ニードルパンチを軽く行った。この不織布の機械方向の
破断伸度は86%であった。また、幅方向の破断伸度は
92%であった。不織布の厚さは20mmであった。
【0026】この不織布をプレス型モールド成形機で成
形した。モールド成形する際に不織布の予熱温度を高融
点の不織布の融点以上の120℃に加熱し、常温の金型
と低融点の温度の温度110℃に加温された金型を用い
てプレス成形した。常温の金型の面は成形が不十分であ
った。加温された金型の面は圧を除去すると復元してき
たが、完全には復元しなかった。次に再度低融点の不織
布の融点より高く、高融点の不織布の融点より低い11
5℃に不織布を加温し、位置決めを正確に行い両面を常
温の金型で成形した。得られたモールド成形品は上下の
面が異なる形状のモールド成形であったが、加熱熱量不
足のため成形が不十分で、細かな成形はできなかった。
形した。モールド成形する際に不織布の予熱温度を高融
点の不織布の融点以上の120℃に加熱し、常温の金型
と低融点の温度の温度110℃に加温された金型を用い
てプレス成形した。常温の金型の面は成形が不十分であ
った。加温された金型の面は圧を除去すると復元してき
たが、完全には復元しなかった。次に再度低融点の不織
布の融点より高く、高融点の不織布の融点より低い11
5℃に不織布を加温し、位置決めを正確に行い両面を常
温の金型で成形した。得られたモールド成形品は上下の
面が異なる形状のモールド成形であったが、加熱熱量不
足のため成形が不十分で、細かな成形はできなかった。
【図1】2層の不織布が異なった形状に成形された断面
図である。
図である。
【図2】部分的に密度差を生じた成形品の断面図であ
る。
る。
Claims (2)
- 【請求項1】 バインダー繊維の融点が20℃以上異な
る2層の不織からなり、且つ上面と下面の形状が異なる
モールド成形品。 - 【請求項2】雌型の側の不織布の片面にフィルムを積層
してなる、上面と下面の形状が異なるモールド成形品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11557496A JPH09277417A (ja) | 1996-04-11 | 1996-04-11 | モールド成形品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11557496A JPH09277417A (ja) | 1996-04-11 | 1996-04-11 | モールド成形品 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09277417A true JPH09277417A (ja) | 1997-10-28 |
Family
ID=14665948
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11557496A Pending JPH09277417A (ja) | 1996-04-11 | 1996-04-11 | モールド成形品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09277417A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007022014A (ja) * | 2005-07-21 | 2007-02-01 | Teijin Fibers Ltd | 多層繊維プレスボードおよびその製造方法および繊維製品 |
-
1996
- 1996-04-11 JP JP11557496A patent/JPH09277417A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007022014A (ja) * | 2005-07-21 | 2007-02-01 | Teijin Fibers Ltd | 多層繊維プレスボードおよびその製造方法および繊維製品 |
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