JP2009249803A - 高温雰囲気下において実質的に通気量が変化しない不織布及び不織布成形品 - Google Patents

高温雰囲気下において実質的に通気量が変化しない不織布及び不織布成形品 Download PDF

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Abstract

【課題】100〜150℃というような高温雰囲気下において使用しても、熱による変形がなく、通気量を一定に保ち、上記条件下でも、高吸音性能を得ることができる不織布及び不織布成形品を提供する。
【解決手段】不織布を通気コントロール層と吸音層の二層を積層してなるものとし、通気コントロール層にポリエステル延伸繊維とポリエステル未延伸繊維を使用し、通気度0〜50cc/cm・sであるものとし、吸音層にポリエステル延伸繊維と融点が110−200℃であるポリエステル共重合体繊維を使用した。なお、通気コントロール層には、ポリエステル共重合体繊維が併用されてもよい。
【選択図】なし

Description

本発明は、高温雰囲気下において使用しても、熱による変形がなく、通気量を実質的に一定に保ち、しかも高吸音性能に優れた不織布及び不織布成形品に関する。
吸音材を不織布積層体で構成することは、種々試みられており、例えば特許文献1及び2など不織布を積層した吸音材も開発されている。また、通気抵抗をコントロールした不織布の吸音特性は、高音域において大きな効果を及ぼしうることがわかっている。しかし、一般に使用する共重合体使いの不織布を熱加工したりすると、熱変形などにより、所定の通気度を保持することが困難となり、吸音特性が悪化する傾向にあり、高温部位には使用できないとされていた。
特開2004−19062号公報 特開2006−28708号公報
一般に、通気量をコントロールされた薄膜を有する不織布と不織布基材を二層構造とした吸音材は、中高周波数帯で面密度が同等な通気性の高い(100cc/cm・s以上)吸音材に比較して高い吸音特性を得ることができることがわかっている。しかし、バインダー繊維にポリエステル共重合体繊維を使用して通気コントロールした不織布は、高温雰囲気下での使用や加熱成形加工時に熱変形によって、通気量を一定に保持することが困難であった。
そこで、本発明では、100〜150℃というような高温雰囲気下において使用しても、熱による変形がなく、通気量を実質的に一定に保ち、安定して、高吸音性能を有する不織布及び不織布成形品を提供することを課題とする。
本発明者は、ポリエステル未延伸糸を結晶化温度以上で加熱圧着することにより、熱変形の極めて少ない、通気コントロール不織布を得ることができることを見出し、上記課題を解決した。
本発明の不織布は、通気コントロール層と吸音層の二層を積層してなるものであって、前記通気コントロール層が繊度2.2〜6.6dtexのポリエステル未延伸繊維と繊度0.5〜6.6dtexのポリエステル延伸繊維を重量比率で10〜60:90〜40の割合で含み、面密度が20〜250g/m、通気度0〜50cc/cm・sであること、及び前記吸音層が融点110〜200℃を有する繊度2.2〜4.4dtexのポリエステル共重合体繊維と繊度0.5〜6.6dtexのポリエステル延伸繊維を重量比率で10〜60:90〜40の割合で含む面密度200〜1500g/m、厚み5〜35mmであることを特徴とする。
かかる不織布では、ポリエステル未延伸糸繊維を使用した不織布を150〜230℃の温度で加熱軟化させ、冷却プレスした成形物の通気度が、0〜50cc/cm・sで、加熱前の不織布シートと加熱後の成形物の通気度が変化ない高剛性成形物を提供可能となる。
当該不織布は、高温雰囲気下100〜180℃で通気量が変化しないため、面密度20〜250g/m、通気度0〜50cc/cm・sの薄膜を有する不織布(通気コントロール層)を面密度200〜1500g/mの基材(吸音層)と複合化することによって、高温雰囲気下での高い吸音特性を有する吸音材となる。
なお、本発明の通気コントロール層は、ポリエステル未延伸繊維を含むことを必須とするが、融点110〜200℃を有する繊度2.2〜6.6dtexのポリエステル共重合体繊維を40重量%以下の割合で含んでもよい。
本発明の不織布は、通気コントロール層と吸音層の二層構造からなるものであるが、通気コントロール層は、通気量を一定に保持するためのものであるため、使用部位の剛性・吸音性などの条件によって、面密度20〜250g/m、通気度0〜50cc/cm・sを決定する。この場合、繊維の配合率、繊度、繊維長も吸音特性に対応して決定することとなる。
通気コントロール層の通気度を0〜50cc/cm・sの範囲で一定にする加工は、ポリエステル未延伸繊維を配合した不織布を加熱金属ローラーとゴム製又は樹脂製の弾性ローラーの間で加熱圧着して得ることができる。加工条件は金属ローラーの温度140〜200℃、ローラーの圧力30〜400kg/cmの範囲で決めればよい。
次に、吸音層不織布は、使用部位の吸音特性又は剛性により、繊維の繊度、配合率、面密度、厚みを決定する。ポリエステル共重合体繊維の融点は使用雰囲気の温度によって、110〜200℃の範囲で選択すればよい。市販のポリエステル共重合体繊維がいずれも使用できる。
通気コントロール層を面密度100g/m以下とする場合には、ポリエステル未延伸繊維の溶融接着のみで、十分な強度保持ができるため、通気コントロール層にポリエステル共重合体繊維の添加は必要ない。この場合、厚みは0.2mm以下とするのがよい。
また、通気コントロール層は少なくとも片面が加熱加圧で薄膜化加工され、それにより、通気度や吸音性が制御されるが、通気コントロール層と吸音層の積層方法としては、次の二種の方法がある。
上記薄膜化加工した通気コントロール層を吸音層に積層する方法(先加工法)と、通気コントロール層と吸音層を積層した後に上記薄膜化加工を実施する方法(後加工法)である。
先加工法は、製品を平板状で使用するためのものであり、表面を加熱加圧して薄膜化した通気コントロール層を、接着剤(例えばポリエステル、ナイロン、ポリプロピレン、ポリエチレンなどの樹脂粉末)を使い、熱板プレス機で吸音層と貼り合せるのがよく、後加工法は、熱成形加工を目的とするものであり、通気コントロール層と吸音層を積層し、ニードルパンチ機等で一体化し、その後に通気コントロール層の表面を薄膜化加工するのがよい。
本発明の不織布の構成と繊維配合率は次のようになる(%は重量%を示す)。
(1)通気コントロール層
面密度20〜250g/m、通気度0〜50cc/cm・s
Figure 2009249803
Figure 2009249803
必要に応じて
Figure 2009249803
(2)吸音層
面密度200〜1500g/m、厚み5〜35mm
Figure 2009249803
通気コントロール層における繊維の配合率や繊度が、上記(1)の範囲を逸脱した場合には、通気度0〜50cc/cm・sの製品を得ることが困難であり、また、吸音層における繊維の配合率や繊度が、上記(2)の範囲を逸脱した場合には、吸音特性が悪化する。
なお、本発明の不織布の構成は、下記に基づき決定するのがよい。
1)通気コントロール層の通気量は、吸音対象物の中心周波数のピークを決めることによって決定できるため、ポリエステル未延伸繊維の配合率を、通気量の高低によって、10〜60%の範囲(好ましくは30〜50%の範囲)で選ぶ。また、ポリエステル共重合体繊維を併用する場合、ポリエステル未延伸繊維とポリエステル共重合体繊維の配合率は、強度保持と面密度調整の目的で決定する。
2)吸音層は成形物の剛性保持と吸音性能の確保を目的とするため、これらを満足するように面密度と厚みを決定する。この場合、ポリエステル共重合体繊維は使用部位の使用温度以上の繊維を選択する必要がある。その融点の範囲が110〜200℃のものを、一般に使用する。
3)不織布は通気量をコントロールする薄膜を有する通気コントロール層と、吸音層の二層構造からなるが、使用する吸音材が立体成形物に後次工程で成形加工する場合は、不織布の製造工程で通気コントロール層と吸音層を別々にシート化してニードルパンチ機で貼り合せ、その後、ポリエステル未延伸繊維を含む通気コントロール層表面を加熱ローラーで加熱加圧し、通気度を0〜50cc/cm・s(好ましくは0〜25cc/cm・s)の範囲で目標値に定め、不織布の片面を薄膜化加工する。
このようにして製造した不織布は次工程で160〜230℃の加熱炉で軟化させ成形プレス機で保形しても、この加熱により、通気度が実質的に変化することはない。
二層構造不織布の通気コントロール層の面密度は20〜250g/m(好ましくは50〜250g/m)の範囲とする。面密度を100g/mというように少なくすると、ニードルパンチ機で吸音層と貼り合わせるのが困難になる。また、上下層の不織布の繊維が混じるため、不織布表面の繊維にムラが生じることにより、均一な通気量を得ることが困難となる。
通気コントロール層は加熱ローラで熱圧着することによって、少なくとも表面を非結晶繊維が溶融した15〜60μm程度(好ましくは15〜30μm程度)の薄膜を形成するのがよい。
なお、この際、内層部は結晶化温度140℃以下となり、溶融することなく、繊維の形態のままで残存させることができる。
本発明において、二層構造不織布をそのままの状態で吸音材として使用する場合、通気コントロール層の面密度は20〜100g/m程度の薄いものでよい。その理由は、通気度を0〜50cc/cm・sの範囲で定められた数値になるように表面を熱圧着加工できれば、後加工で、適当な吸音材と接着して、吸音材として機能させることができるからである。
不織布の貼り合せは、ポリエステル、ナイロン、ポリプロピレン、ポリエチレンの樹脂粉末又はアクリル系の水溶性樹脂等を接着剤として、各接着剤の融点以上の温度で平板熱プレス機又はカレンダーローラーで行うことができる。
本発明の不織布の代表的なものを、図1に示す。この例では、通気コントロール層1と吸音層2を積層一体化したもので、通気コントロール層1の表面が加熱加圧により薄膜3となっている。
通気コントロール層1は、ポリエステル未延伸繊維とポリエステル延伸繊維からなるもので、必要に応じてポリエステル共重合体繊維を含む。これらの繊維を混綿し、面密度(目付)20〜250g/mとなるようにシート化し、加熱金属ローラーとゴム製又は樹脂製の弾性ローラーの間で加熱圧着(金属ローラーの温度は140〜200℃、ローラーの圧力は30〜400kg/cm)し、該シート表面を薄膜化し、通気コントロール層1の表面に通気度0〜50cc/cm・sの薄膜3を形成し、この通気コントロール層1を、吸音層2に積層し一体化したものである。
吸音層2は、融点110〜200℃を有する繊度2.2〜4.4dtexのポリエステル共重合体繊維と繊度0.5〜6.6dtexのポリエステル延伸繊維を重量比率で10〜60:90〜40の割合で混綿し、面密度200〜1500g/m、厚み5〜35mmの不織布としたものである。
この場合、通気コントロール層1と吸音層2の接着は、通気コントロール層1の裏面(薄膜3が存在しない側)にナイロン粉末等の熱可塑性樹脂粉末を散布し、その上に吸音層2を積層し、前記樹脂粉末の融点以上の温度で加熱加圧することで実施できる。
また、別の例では、ポリエステル未延伸繊維とポリエステル延伸繊維とポリエステル共重合体繊維を所定の割合で混綿し、シート化し、通気コントロール層1とし、これをポリエステル延伸繊維とポリエステル共重合体繊維を所定の割合で混綿した吸音層2に積層し、ニードルパンチで両層を一体化し、通気コントロール層1の表面を加熱加圧により薄膜化加工し、通気量が制御された薄膜3とする。この方法は、薄膜化加工と同時に積層した不織布を成形するのに有用である。
通気コントロール層は、ポリエステル共重合体繊維とポリエステル延伸繊維で構成した不織布でも通気量を特定できるが、ポリエステル未延伸繊維を使用しない場合には、製品を、ポリエステル共重合体繊維の融点以上の雰囲気下に晒すことにより、ポリエステル共重合体繊維が軟化溶融して通気量が変化し、また吸音率が悪化する。しかし、本発明に従って、所定の範囲でポリエステル未延伸繊維を使用することにより、製品を加熱しても、通気量や吸音率が実質的に変化しない安定した製品となるのである。
本発明では、不織布を二層構造として、所望の目的を達成しているが、これは、通気コントロール層を、ポリエステル未延伸繊維を配合した面密度(目付)20〜250g/mの不織布で、通気度を0〜50cc/cm・sの範囲とするため、該不織布の片面を140℃以上で加熱圧着し、薄膜を形成するものであり、この薄膜は50〜60μmで、密度は0.8〜0.4g/cmとなる。これに対して、吸音層は未延伸繊維を配合することなく、厚み10〜35mm、面密度(目付)300〜1500g/m、密度0.02〜0.2g/cmの不織布とするものであり、通気コントロール層と配合繊維、厚み、密度が異なるため、二層構造とする必要がある。
また、本発明では、通気コントロール層に通気度0〜50cc/cm・sの薄膜を設けるが、吸音材の表面に、この薄膜を存在させることにより、中高温周波数帯で高い吸音特性を示す吸音構造体とすることができる。なお、薄膜の通気量を変化させることによって、吸音材のピーク周波数を変えることが可能となるのである。通気量と吸音率の関係を図2及び図3に示す。
なお、本発明で吸音層及び通気コントロール層の一部に使用するポリエステル共重合体繊維は、例えばポリエチレンテレフタレートにエチレングリコールと異なるグリコール成分および/またはテレフタル酸と異なる塩基酸成分および/またはオキシカルボン酸を共重合させてなる融点110〜200℃を有する共重合体からなるものであり、低融点ポリエステル繊維として市販されているものがいずれも使用できる。
かかる本発明の不織布には、次のような利点がある。
1)本発明の不織布は、高温雰囲気下で通気度が変化しないので、車輌などの高温エンジンルーム内の吸音材(例えば、エンジンカバー吸音材、エンジンアンダーカバー吸音材など)として有用である。
2)本発明の不織布は、加熱成形又は熱接着など150〜200℃程度の高温で加工しても、通気度が実質的に変化しないため、車輌のダッシュインシュレーター、フェンダーライナー、吸気ダクトなどにも有用である
次に実施例を示すが、実施例におけるポリエステルはいずれもポリエチレンテレフタレートである。
実施例1
通気コントロール層と吸音層を別々の不織布として構成し、後加工で貼り合わせた。
<通気コントロール層>
繊維長38mmのポリエステル未延伸繊維(4dtex)40%と繊維長51mmのポリエステル延伸繊維(2.2dtex)60%を混綿し、加熱金属ローラーと樹脂ローラーの間で加熱圧着(加熱温度180℃、ローラー圧30kg/cm)して、薄膜化し、面密度30g/m、厚み0.05mm、通気度10cc/cmsecの表面平滑化したシート状の不織布を得た。
<吸音層>
繊維長51cmのポリエステル共重合体繊維(融点130℃)15%と繊維長51cmのポリエステル延伸繊維85%をからなるカードウエブを所定の厚みに圧縮し、熱エアーで加熱冷却して、面密度300g/m、厚み15mmの不織布とした。
<通気コントロール層と吸音層の貼り合わせ>
上記通気コントロール層の裏面にナイロン樹脂パウダーを散布し、その上に上記吸音層を置き、熱板プレス機で貼り合せた。
このようにして得た不織布積層体は、安定して通気度10cc/cmsecを保持しており、車輌のエンジンルームのエンジンアンダー吸音材等として実用性あるものであった。
実施例2
通気コントロール層と吸音層を一体化した不織布で、後加工で通気コントロール層側を加熱圧着して薄膜化した。
<通気コントロール層>
繊維長38mmのポリエステル未延伸繊維(4dtex)40%と繊維長51mmのポリエステル共重合体繊維(4.4dtex、融点130℃)30%と繊維長51mmのポリエステル延伸繊維(2.2dtex)30%を混綿し、面密度200g/mの不織布とした。
<吸音層>
繊維長51cmのポリエステル共重合体繊維(融点130℃)50%と繊維長51cmのポリエステル延伸繊維50%を、面密度600g/mとなるようにシート化し、上記通気コントロール層上に積層し、ニードルパンチで一体化した。
<通気コントロール層表面の薄膜化>
このようにして得た通気コントロール層と吸音層の積層品を、加熱金属ローラーと樹脂ローラーの間で加熱圧着(加熱温度160℃、ローラー圧170kg/cm)して、通気コントロール層の表面(20μm)を薄膜化し、通気度0.2cc/cmsecの製品とした。
このようにして得た表面薄膜化した積層不織布を、200℃でエンジンアンダー吸音材に成形した。成形後も、通気度は1cc/cmsec前後で安定して保たれた。
比較例1
通気コントロール層にポリエステル未延伸繊維を使用せず、ポリエステル共重合体繊維とポリエステル延伸繊維を重量比率で50:50の割合で混綿した以外は実施例2と同様の方法で、不織布積層体を得た。
<通気度試験>
実施例2で得た不織布積層体と比較例1で得た不織布積層体について、熱処理による通気度の変化を測定した(JIS L1096 フラジール法)。その結果を下表に示す。この結果から、本発明に従った実施例2の製品は、熱処理により通気度が実質的に変化しなかったのに対し、ポリエステル未延伸繊維を使用しなかった比較例1の製品は、熱処理により通気度が大きく変化することが分かる。
Figure 2009249803
比較例2
実施例1において、通気コントロール層を、通気度の異なる層とし、吸音層に貼着して、不織布積層体を得た。各製品にの通気度と吸音特性を測定した結果を下表に示す。
この結果から、通気度が小さくなるにつれて、吸音性能は向上し、吸音のピーク周波数は低い方に移動することが分かった。
なお、基材の重量は500g/m、厚みは10mmとした。
Figure 2009249803
この結果から、本発明の不織布積層体では、騒音を発生する対象物の周波数に吸音周波数を合わせることが可能となることがわかる。
図1は本発明の一例の拡大断面図である。 図2は通気性と吸音率の関係を示すグラフである。 図3は通気性を変えることによって吸音材のピーク周波数を左右に移動することができることを示すグラフである。
符号の説明
1 通気コントロール層
2 吸音層
3 薄膜

Claims (4)

  1. 通気コントロール層と吸音層の二層を積層してなる不織布からなるものであって、前記通気コントロール層が繊度2.2〜6.6dtexのポリエステル未延伸繊維と繊度0.5〜6.6dtexのポリエステル延伸繊維を重量比率で10〜60:90〜40の割合で含み、面密度が20〜250g/m、通気度0〜50cc/cm・sであること、及び前記吸音層が融点110〜200℃を有する繊度2.2〜4.4dtexのポリエステル共重合体繊維と繊度0.5〜6.6dtexのポリエステル延伸繊維を重量比率で10〜60:90〜40の割合で含む面密度200〜1500g/m、厚み5〜35mmであることを特徴とする高温雰囲気下において実質的に通気量が変化しない不織布。
  2. 前記通気コントロール層が、融点110〜200℃を有する繊度2.2〜6.6dtexのポリエステル共重合体繊維を40重量%以下の割合で含むことを特徴とする請求項1の不織布。
  3. 前記通気コントロール層は少なくとも片面が加熱加圧により、薄膜化加工されている請求項1又は2の不織布。
  4. 請求項1〜3に記載の不織布を加熱成形したものであり、通気度が成形加工の前後で実質的に変化しない不織布成形品。
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