JPH09277304A - 塗膜を一体に備えた成形品の製造方法及びそれにより得られた製品 - Google Patents

塗膜を一体に備えた成形品の製造方法及びそれにより得られた製品

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JPH09277304A
JPH09277304A JP9681096A JP9681096A JPH09277304A JP H09277304 A JPH09277304 A JP H09277304A JP 9681096 A JP9681096 A JP 9681096A JP 9681096 A JP9681096 A JP 9681096A JP H09277304 A JPH09277304 A JP H09277304A
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JP
Japan
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cavity surface
molded article
molded product
mold
color
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Application number
JP9681096A
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English (en)
Inventor
Kazuhiko Watanabe
一彦 渡辺
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Nihon Plast Co Ltd
Original Assignee
Nihon Plast Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 質感の高い木目調などの加飾を樹脂成形品
へ低コストで実現する。 【解決手段】 キャビティ面5に凹凸模様を形成し、傾
斜〜水平方向からスプレー7してインモールドコート6
し、次いでこのキャビティに樹脂を導入してこれを転写
して導管部1を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面に加飾を施し
た樹脂成形品、とくに木目調加飾を施した樹脂成形品お
よびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】樹脂成形品の表面に木目調を付す成形方
法はすでに公知である。その説明の前に、まず、天然の
木に塗装をした状態を説明する。図3は、木板の平面の
模式的説明図である。図3中の1は導管を示すが、これ
が面全体に凹状に方向性をもって存在している。この導
管の凹部と、導管と一般部との色の濃淡の差が木目の特
徴となっている。
【0003】この木板の導管部1を強調するため、木材
用の着色塗料を木板表面にハケ等で塗り込み、さらにウ
ェスでよく擦り込むと、図3A−A断面説明図の図4に
示すように、主として導管部1が着色2される。その上
にカラークリヤー3等を塗ると導管部が強調された非常
に深みのある質感の高い仕上がりとなる。なお図4中、
4は一般部である。
【0004】そこで、上記のような天然木の木目調を樹
脂成形品において再現することが試みられている。たと
えば、図5に示す方法がある。これは図5Aに示す発泡
ポリウレタン樹脂RIM成形用金型を用いるもので、こ
の金型5は、成形品に導管部1を転写するための凹部を
キャビティ面に具備している。そしてこれを用いて得ら
れた成形品10(図5B)の表面のピンホールの目止め
や塗膜との密着性を上げるために表面にプライマー11
を塗布する。次いで、導管部1をハケ塗りによって着色
2し、さらにウェス等で擦り込む。この工程により導管
部1のみが着色されることになる。更に仕上げ工程とし
てカラークリヤー3を塗布する。このカラークリヤーに
は通常、導管の着色よりも淡い色調の塗料が使用され
る。この際、カラークリヤーは狭い凹部の導管部には入
り込まない。こうして図5Cに示すような木目調をもつ
成形品を得るというものである。この方法によれば天然
木板に極めて近い木目調を得ることができるが、しか
し、成形後3コートしており、かつ導管着色工程にかな
りの工数を要するので、コスト高となる欠点がある。
【0005】また、別の方法として図6に示す方法があ
る。これは、インモールドコートにより木目調を得る方
法である。図6Aに示すように導管部を転写するための
凹部を有する金型キャビティ面5にインモールドコート
6をスプレーガン7にて塗布し、次いで型締め後樹脂材
料10を導入して図6Bに示すように表面に塗膜6を有
する成形品を得る方法である。この方法は、工程が少な
くコストは安価であるが、塗膜の膜厚がほぼ均一であ
り、外観は天然木板のように濃淡で表わされる木質感が
なく、立体感に欠け商品価値の劣るものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
実情の下に、表面に質感の高い加飾を有する、とくに天
然木板の木目調を有し、かつ低いコストで製造できる樹
脂成形品の製造方法を提供しおよびそれによる質感の高
い加飾成形品、とくに木目調を有する成形品を提供する
ことを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、鋭意検討し
た結果、金型キャビティの凹凸面に対するインモールド
コートの塗布方法を工夫することにより、上記課題を解
決し得ることを知見し、本発明に至った。
【0008】すなわち、本発明は、(1)成形品のキャ
ビティ面に凹凸の模様を形成し、そのキャビティ面に対
して傾斜方向ないし水平方向から塗料を吹き付けて塗膜
を形成し、次いでキャビティ内に前記塗料と異なる色の
樹脂材料を導入して成形する塗膜を一体に備えた成形品
の製造方法、(2)傾斜方向が型キャビティ面から45
度以内である前記(1)記載の成形品の製造方法、
(3)成形型のキャビティ面に凹凸の模様を形成し、そ
のキャビティ面に対して傾斜方向ないし水平方向から塗
料を吹き付けて塗膜を形成し、次いでキャビティ内に前
記塗料と異なる色の樹脂材料を導入して成形した塗膜を
一体に備えた成形品、(4)塗料色を濃色に、樹脂材料
色をそれより淡色にしたことを特徴とする前記(3)記
載の成形品、(5)キャビティ面の凹凸模様が木目調で
あることを特徴とする前記(3)記載の成形品、(6)
樹脂材料が発泡ポリウレタン樹脂である前記(3)記載
の成形品に関する。
【0009】本発明に使用する成形法には、特に制限は
ないが、射出成形法、反応射出成形法が好ましい。また
使用する樹脂にも特に制限はなく、たとえばポリオレフ
ィン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリエステル、
ポリアミド、熱可塑性エラストマー、ポリウレタン、な
どを使用することができる。本発明に使用する塗料につ
いてもとくに制限はなく樹脂成形品の加飾に使用できる
ものであればよい。また、前記のキャビティ面に対する
塗布角度は、好ましくは45度以内である。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に図面に基づいて本発明を詳
細に説明する。
【0011】図1は、本発明の実施例を説明するもの
で、これは開口部が狭く、深い導管を持った例えば楢材
やラワン材の類の疑似木板をつくる例である。図1A
は、成形品に導管部1を転写するための金型キャビティ
面5の凸部に、キャビティ面に水平方向からインモール
ドコート6[UH−18(田辺化学製、2液ウレタン系
濃茶色)]をガン7によりスプレー塗布している状態を
示している。このようにするとスプレーされたインモー
ルドコート6は金型キャビティ面の凸部が厚く、一般部
が薄い膜厚を形成することができる。次いで型締め後、
ポリウレタン反応射出成形用樹脂材料10[基材発泡ポ
リウレタン(淡黄色(ナチュラル)、淡茶系色(顔料添
加)、又はインモールドコートよりも淡い茶系色(顔料
添加))]を導入して成形し、表面に前記インモルドコ
ートが導管部1として転写された図1Bで示される成形
品10を得ることができる。この方法ではインモールド
コートの色調を濃色に、また前記樹脂材料の色調を淡色
にすることで天然の木板の木質感を再現することができ
る。
【0012】図2は、本発明の別の実施例を説明するも
ので、杉材のように年輪のはっきりした天然の疑似木板
を製造する例である。そして、杉材の場合、年輪部分の
色が一般部と比べて濃色であり、また高く盛り上ってお
り、立体感がある。図2Aはこのような杉材の年輪を転
写する金型キャビティ面の説明図である。年輪12は金
型では一般部と比べて凹部となっている。この凹部は図
2AのB−B断面説明図である図2−Bに示すとおり、
開口部がV字谷のように広くなっているため、インモー
ルドコート6を金型面に対して水平ないし傾斜方向から
スプレーすると開口部V字谷の片斜面9に厚い塗膜が形
成される。次いで、型締め後ポリウレタン反応射出成形
用樹脂材料10を導入して成形し、表面の盛り上がり部
の片斜面9にインモールドコートが厚く形成された成形
品を得ることができる。この方法において、前記実施例
と同様にインモールドコートの色調を濃色に、ポリウレ
タン樹脂材料を淡色にすることにより年輪の立体感を強
調することができ、さらに天然の木目調に近ずけること
ができる。
【0013】以上、木目調の加飾についての実施例を説
明したが、この他本発明の方法によって、金型の紋柄や
インモールドコートの色調を変えることによって金属ヘ
アーライン調等、立体感のあるものに濃淡をつけて一層
立体感を強調することができ、樹脂成形品の外観を向上
することができる。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、本発明により、従
来の加飾塗装工程に比べて、凹凸を有する金型キャビテ
ィ面に対して水平ないし傾斜方向にスプレーするという
簡易な工程により、質感の高い加飾を成形品に付与する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の説明図で、Aは導管部転写形
成用凸部をもつキャビティ面に水平方向からインモール
ドコート6をスプレー塗布している状態の説明図、Bは
そのキャビティ面を転写した成形品表面の説明図、
【図2】本発明の別の実施例の説明図で、Aは年輪転写
形成用凹部をもつキャビティ面の説明図、BはAにおけ
るB−B線断面図でキャビティ面にスプレー塗布する状
態を説明する図、Cはそのキャビティ面を転写した成形
品表面の説明図、
【図3】天然の木板の平面の模式的説明図、
【図4】塗装された図3のA−A断面説明図、
【図5】従来法の説明図でAは導管部転写用凸部をもつ
金型キャビティ面の説明図、Bはそのキャビティで成形
された導管部1を転写した成形品表面の説明図、Cはそ
の表面にプライマー11、導管部着色2およびクリヤー
塗料3を塗布した状態の説明図、
【図6】別の従来法の説明図で、Aは導管部転写用凸部
を有する金型キャビティ面にインモールドコート6を塗
布する状態の説明図、Bはそのキャビティ面で成形され
た導管部(凹部)を転写した成形品表面の説明図。
【符号の説明】
1 導管部 4 一般部 5 キャビティ面 6 インモールドコート 7 スプレーガン 10 成形品
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29K 75:00 105:04 B29L 9:00

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成形品のキャビティ面に凹凸の模様を形
    成し、そのキャビティ面に対して傾斜方向ないし水平方
    向から塗料を吹き付けて塗膜を形成し、次いでキャビテ
    ィ内に前記塗料と異なる色の樹脂材料を導入して成形す
    る塗膜を一体に備えた成形品の製造方法。
  2. 【請求項2】 傾斜方向が型キャビティ面から45度以
    内である請求項1記載の成形品の製造方法。
  3. 【請求項3】 成形型のキャビティ面に凹凸の模様を形
    成し、そのキャビティ面に対して傾斜方向ないし水平方
    向から塗料を吹き付けて塗膜を形成し、次いでキャビテ
    ィ内に前記塗料と異なる色の樹脂材料を導入して成形し
    た塗膜を一体に備えた成形品。
  4. 【請求項4】 塗料色を濃色に、樹脂材料色をそれより
    淡色にしたことを特徴とする請求項3記載の成形品。
  5. 【請求項5】 キャビティ面の凹凸模様が木目調である
    ことを特徴とする請求項3記載の成形品。
  6. 【請求項6】 樹脂材料が発泡ポリウレタン樹脂である
    請求項3記載の成形品。
JP9681096A 1996-04-18 1996-04-18 塗膜を一体に備えた成形品の製造方法及びそれにより得られた製品 Pending JPH09277304A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1088648A1 (en) * 1999-09-29 2001-04-04 Toyoda Gosei Co., Ltd. Molded product having a coating film and process for forming coating film
JP2011067978A (ja) * 2009-09-24 2011-04-07 Toyoda Gosei Co Ltd 樹脂成形部材

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1088648A1 (en) * 1999-09-29 2001-04-04 Toyoda Gosei Co., Ltd. Molded product having a coating film and process for forming coating film
US6607681B1 (en) 1999-09-29 2003-08-19 Toyoda Gosei, Co., Ltd. Molded product having a coating film and process for forming coating film
JP2011067978A (ja) * 2009-09-24 2011-04-07 Toyoda Gosei Co Ltd 樹脂成形部材

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