JPH09277125A - ボルトナット自動着脱装置における処理順序設定方法 - Google Patents
ボルトナット自動着脱装置における処理順序設定方法Info
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- JPH09277125A JPH09277125A JP11212096A JP11212096A JPH09277125A JP H09277125 A JPH09277125 A JP H09277125A JP 11212096 A JP11212096 A JP 11212096A JP 11212096 A JP11212096 A JP 11212096A JP H09277125 A JPH09277125 A JP H09277125A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 減速機でのボルト締め付け作業初期の対角締
め付け順序を自動設定とする方法。 【解決手段】 ボルトナットの座標及びサイズの検出手
段を有し、減速機等のボルト着脱を行うボルト自動着脱
装置において、外形寸法、サイズ等に関係なく、締め付
け作業初期の対角締め付け順序を、各ボルトナット2の
座標点とその座標点を結んでできる図形4の図心5およ
び各ボルトナットのサイズ情報より、対角四隅を締め付
けるボルトの締め付け順序を自動設定するもである。
め付け順序を自動設定とする方法。 【解決手段】 ボルトナットの座標及びサイズの検出手
段を有し、減速機等のボルト着脱を行うボルト自動着脱
装置において、外形寸法、サイズ等に関係なく、締め付
け作業初期の対角締め付け順序を、各ボルトナット2の
座標点とその座標点を結んでできる図形4の図心5およ
び各ボルトナットのサイズ情報より、対角四隅を締め付
けるボルトの締め付け順序を自動設定するもである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボルトナット締結
物に対しボルトナットの自動着脱を行う装置において、
対角締め付け処理を行う際の処理順序設定方法に関する
ものである。
物に対しボルトナットの自動着脱を行う装置において、
対角締め付け処理を行う際の処理順序設定方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】旧来より、大きなサイズのボルト緩め/
締め作業は機械化、自動化が切望されてきた作業である
が、対象設備が多岐にわたること、ボルトの位置ならび
にサイズも各設備まちまちであり、単一設備の中におい
てもボルトのサイズは数種類ににも及ぶこと等から、自
動化が遅々として進まなかった。
締め作業は機械化、自動化が切望されてきた作業である
が、対象設備が多岐にわたること、ボルトの位置ならび
にサイズも各設備まちまちであり、単一設備の中におい
てもボルトのサイズは数種類ににも及ぶこと等から、自
動化が遅々として進まなかった。
【0003】こうした中で一部自動車部品の組立てライ
ン等においては、各種のボルト自動組み付け装置の提案
がなされていて、認識手段を備えた自動組立装置とし
て、特開平2−256430号公報に開示されている
「自動組立装置および方法」が良く知られている。この
装置は、自動組立ラインにおけるタイヤの自動車本体ド
ラムへの取付け作業を自動化したもので、タイヤのボル
ト穴並びに自動車本体ドラムのボルトを、ビジョンカメ
ラにより認識し、その位置情報に基づいてロボットにて
把持するタイヤの姿勢を修正した後、ドラムに取り付け
るようにしている。
ン等においては、各種のボルト自動組み付け装置の提案
がなされていて、認識手段を備えた自動組立装置とし
て、特開平2−256430号公報に開示されている
「自動組立装置および方法」が良く知られている。この
装置は、自動組立ラインにおけるタイヤの自動車本体ド
ラムへの取付け作業を自動化したもので、タイヤのボル
ト穴並びに自動車本体ドラムのボルトを、ビジョンカメ
ラにより認識し、その位置情報に基づいてロボットにて
把持するタイヤの姿勢を修正した後、ドラムに取り付け
るようにしている。
【0004】この場合の作業は、ロボットにてタイヤを
自動車本体のドラムへ取付ける単純繰り返し作業であっ
て、タイヤの寸法ならびにボルトのサイズなどは一定
で、ビジョンカメラによる認識手段も位置情報のみの認
識しか行っていない。従って、先のように対象設備が多
岐にわたり、ボルトの位置ならびにサイズがランダムな
一般の機械設備に対しては適用不可能なものである。
自動車本体のドラムへ取付ける単純繰り返し作業であっ
て、タイヤの寸法ならびにボルトのサイズなどは一定
で、ビジョンカメラによる認識手段も位置情報のみの認
識しか行っていない。従って、先のように対象設備が多
岐にわたり、ボルトの位置ならびにサイズがランダムな
一般の機械設備に対しては適用不可能なものである。
【0005】この点を改善して、ボルトの位置ならびに
サイズがランダムな機械設備に対して、ボルトの位置な
らびにサイズを認識することによりボルトの緩め/締め
作業を自動化しようとする試みが、特開平7−1084
26号の「ボルト自動着脱装置」に提案されている。
サイズがランダムな機械設備に対して、ボルトの位置な
らびにサイズを認識することによりボルトの緩め/締め
作業を自動化しようとする試みが、特開平7−1084
26号の「ボルト自動着脱装置」に提案されている。
【0006】図9は従来のボルト自動着脱装置の外観を
示す正面図である。図9に示す装置は、XYZ方向の調
整移動機構を備えたカメラ移動台車12によって、照明
装置15と回転機構24,25を備えたビジョンカメラ
14を移動させ、対象設備16上の各部を撮影して画像
処理および認識によりボルト2を識別し、当該ボルト2
の頭頂面にビジョンカメラ14が正対面する姿勢でボル
ト2の位置およびサイズを算出することによって、当該
ボルト2の姿勢(カメラの姿勢)、位置およびサイズを
認識する。
示す正面図である。図9に示す装置は、XYZ方向の調
整移動機構を備えたカメラ移動台車12によって、照明
装置15と回転機構24,25を備えたビジョンカメラ
14を移動させ、対象設備16上の各部を撮影して画像
処理および認識によりボルト2を識別し、当該ボルト2
の頭頂面にビジョンカメラ14が正対面する姿勢でボル
ト2の位置およびサイズを算出することによって、当該
ボルト2の姿勢(カメラの姿勢)、位置およびサイズを
認識する。
【0007】この認識した大きさに対応するソケット
(ツールユニット13先端に取付ける工具)が、ツール
ユニット13に装着されている場合は、コントローラ
(図示していない)はツール移動台車11より回転機構
21,22を介してツールユニット13をボルト2の姿
勢に対応する姿勢に定め、ボルト2の位置情報に基づい
てツールユニット13をボルト2に対して位置決めす
る。こうしてツールユニット13の先端に装着するソケ
ットがボルト2に結合し、ツールユニット13がソケッ
トを回転させてボルト2を緩め、又は締める。なお、装
着しているソケットが認識したボルト2の大きさに合わ
ない時はソケット台41sより選択して交換する。
(ツールユニット13先端に取付ける工具)が、ツール
ユニット13に装着されている場合は、コントローラ
(図示していない)はツール移動台車11より回転機構
21,22を介してツールユニット13をボルト2の姿
勢に対応する姿勢に定め、ボルト2の位置情報に基づい
てツールユニット13をボルト2に対して位置決めす
る。こうしてツールユニット13の先端に装着するソケ
ットがボルト2に結合し、ツールユニット13がソケッ
トを回転させてボルト2を緩め、又は締める。なお、装
着しているソケットが認識したボルト2の大きさに合わ
ない時はソケット台41sより選択して交換する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例における、特開平7−108426号に開示されて
いる装置は、ボルト認識手段であるビジョンカメラ14
によって、ボルト2の位置だけではなくボルトサイズも
認識できるようになったので、特開平2−256430
号の位置認識のみの方式に比較したら格段の改善であ
り、ボルト2の位置およびサイズがランダムに設けられ
ているような一般の機械設備に対して、困難であった作
業自動化の道を開くものとして画期的な装置の提案であ
るが、ボルトの締め付け順序を自動設定する方法までは
考慮されていないという問題がある。
来例における、特開平7−108426号に開示されて
いる装置は、ボルト認識手段であるビジョンカメラ14
によって、ボルト2の位置だけではなくボルトサイズも
認識できるようになったので、特開平2−256430
号の位置認識のみの方式に比較したら格段の改善であ
り、ボルト2の位置およびサイズがランダムに設けられ
ているような一般の機械設備に対して、困難であった作
業自動化の道を開くものとして画期的な装置の提案であ
るが、ボルトの締め付け順序を自動設定する方法までは
考慮されていないという問題がある。
【0009】依って、本発明の目的は、上記ボルトナッ
ト自動着脱装置の機能拡大として、単純な連続順ではな
いボルト締め付け作業時の締め付け順序等の作業順序を
自動設定することが可能なボルトナット自動着脱装置に
おける処理順序設定方法を提供することにある。
ト自動着脱装置の機能拡大として、単純な連続順ではな
いボルト締め付け作業時の締め付け順序等の作業順序を
自動設定することが可能なボルトナット自動着脱装置に
おける処理順序設定方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、例えば、並行軸または直交軸を持つ減速
機等に対し、ボルトナット検出手段により得た情報を基
にボルトナット着脱を行う着脱装置で、締め付け作業初
期の対角締め付け順序を、自動的に設定できるように構
成している。
め、本発明は、例えば、並行軸または直交軸を持つ減速
機等に対し、ボルトナット検出手段により得た情報を基
にボルトナット着脱を行う着脱装置で、締め付け作業初
期の対角締め付け順序を、自動的に設定できるように構
成している。
【0011】本出願に係る発明の目的を実現する構成
は、請求項1に記載のように、ボルトナット締結物に対
し緩め締め対象ボルトナットの座標およびサイズを検出
するボルトナット検出手段を有し、該検出手段によって
得た情報を基に前記ボルトナット締結物に対しボルトナ
ット着脱を行うボルトナット着脱手段を備えたボルトナ
ット自動着脱装置において、外形寸法およびサイズの変
化等に関係なく締め付け作業初期の対角締め付け順序
を、各ボルトナットの座標点と該座標点を結んでできる
図形の図心および各ボルトナットのサイズ情報より自動
設定することを特徴とするボルトナット自動着脱装置に
おける処理順序設定方法にある。
は、請求項1に記載のように、ボルトナット締結物に対
し緩め締め対象ボルトナットの座標およびサイズを検出
するボルトナット検出手段を有し、該検出手段によって
得た情報を基に前記ボルトナット締結物に対しボルトナ
ット着脱を行うボルトナット着脱手段を備えたボルトナ
ット自動着脱装置において、外形寸法およびサイズの変
化等に関係なく締め付け作業初期の対角締め付け順序
を、各ボルトナットの座標点と該座標点を結んでできる
図形の図心および各ボルトナットのサイズ情報より自動
設定することを特徴とするボルトナット自動着脱装置に
おける処理順序設定方法にある。
【0012】この構成によれば、ボルトナット締結物等
における初期作業の対角締め付け順序を、各ボルトナッ
トの座標点と、その座標点の結ぶ図形および図心と、各
ボルトナットのサイズの4点の情報を基に自動設定する
ことができる。
における初期作業の対角締め付け順序を、各ボルトナッ
トの座標点と、その座標点の結ぶ図形および図心と、各
ボルトナットのサイズの4点の情報を基に自動設定する
ことができる。
【0013】本出願に係る発明の目的を実現する具体的
な構成は、請求項2に記載のように、前記ボルトナット
締結物は、並行軸または直交軸を有する減速機であるこ
とを特徴とする請求項1記載のボルトナット着脱装置に
おける処理順序設定方法にある。
な構成は、請求項2に記載のように、前記ボルトナット
締結物は、並行軸または直交軸を有する減速機であるこ
とを特徴とする請求項1記載のボルトナット着脱装置に
おける処理順序設定方法にある。
【0014】この構成によれば、並行軸または直交軸を
有する減速機のケーシング締め付け初期作業を、人作業
ノウハウを取り入れた対角締め付け順序に自動設定する
ことができる。
有する減速機のケーシング締め付け初期作業を、人作業
ノウハウを取り入れた対角締め付け順序に自動設定する
ことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
に基づいて説明する。図1は本発明の一実施の形態に係
る減速機の一平面内撮像図である。図2は図1に示す減
速機の一平面内ボルトナットの位置及びサイズを示す図
である。図3は図2に示す全ボルトナットを結び作成し
た図形を示す図である。図4は図3に示す図形に外接し
た長方形を示す図である。
に基づいて説明する。図1は本発明の一実施の形態に係
る減速機の一平面内撮像図である。図2は図1に示す減
速機の一平面内ボルトナットの位置及びサイズを示す図
である。図3は図2に示す全ボルトナットを結び作成し
た図形を示す図である。図4は図3に示す図形に外接し
た長方形を示す図である。
【0016】本実施の形態では具体的に、図1に示す並
行軸または直交軸を持つような減速機ケーシングを、人
作業ノウハウを取り入れたボルトの対角締め付け方法に
より、図9に示したボルト自動着脱装置(ロボット)を
使用して自動的に締結する例を取り上げて説明する。
行軸または直交軸を持つような減速機ケーシングを、人
作業ノウハウを取り入れたボルトの対角締め付け方法に
より、図9に示したボルト自動着脱装置(ロボット)を
使用して自動的に締結する例を取り上げて説明する。
【0017】図1において、1はビジョンカメラ14に
よって撮像した減速機のケーシング上面等の一平面を示
し、2はその中の複数の種類のボルト類である。Aはビ
ジョンカメラ14の画像枠を表し、X,Yはそのロボッ
ト撮像系の座標軸である。
よって撮像した減速機のケーシング上面等の一平面を示
し、2はその中の複数の種類のボルト類である。Aはビ
ジョンカメラ14の画像枠を表し、X,Yはそのロボッ
ト撮像系の座標軸である。
【0018】図2において、減速機1の一平面内に存在
するボルトナット2は後述するボルトナット検出手段に
より、位置およびサイズがそれぞれ検出される。ここで
はボルトサイズ3を、サイズ大3a、サイズ中3b、サ
イズ小3cに分類して示しているが、減速機1において
は仮に図の左側が出力軸側で右側を入力軸側とすると、
ボルトサイズの構成は動作力の大きい出力軸側のボルト
2のサイズが大きい様子を示している。
するボルトナット2は後述するボルトナット検出手段に
より、位置およびサイズがそれぞれ検出される。ここで
はボルトサイズ3を、サイズ大3a、サイズ中3b、サ
イズ小3cに分類して示しているが、減速機1において
は仮に図の左側が出力軸側で右側を入力軸側とすると、
ボルトサイズの構成は動作力の大きい出力軸側のボルト
2のサイズが大きい様子を示している。
【0019】図3において、4は検出したボルトナット
2の全位置を結んで作成した図形であり、5は図形4の
図心である。ここで、図形4を作成するに当たっては、
ボルトナット2の各々のX,Y座標値の和をボルトナッ
ト数で割算した座標値を求め、その座標値と各々のボル
トナット座標を結んで作成される各々の線について、例
えば反時計回りに角度の大きいもの順に指定して、その
順番通りにボルトナットを結んでいってもよい。
2の全位置を結んで作成した図形であり、5は図形4の
図心である。ここで、図形4を作成するに当たっては、
ボルトナット2の各々のX,Y座標値の和をボルトナッ
ト数で割算した座標値を求め、その座標値と各々のボル
トナット座標を結んで作成される各々の線について、例
えば反時計回りに角度の大きいもの順に指定して、その
順番通りにボルトナットを結んでいってもよい。
【0020】図4において、6は図形4に外接して、且
つ面積が最小となるように作成した長方形であり、X
0,Y0は長方形6の各辺に並行に引いたボルトナット
側座標軸であって、先の撮像系の座標軸X,Yとは異な
る。
つ面積が最小となるように作成した長方形であり、X
0,Y0は長方形6の各辺に並行に引いたボルトナット
側座標軸であって、先の撮像系の座標軸X,Yとは異な
る。
【0021】図5は図4に示すボルト座標軸よりNO
1、NO2ボルトを選出する際の説明図である。図6は
図5に示すNO1ボルトを選出する際の座標点を示す図
である。図7は図5に示すNO1、NO2ボルトよりN
O3、NO4ボルトを選出する際の説明図である。図8
は図7に示すボルトナット座標点の撮像系座標への変換
を示す図である。
1、NO2ボルトを選出する際の説明図である。図6は
図5に示すNO1ボルトを選出する際の座標点を示す図
である。図7は図5に示すNO1、NO2ボルトよりN
O3、NO4ボルトを選出する際の説明図である。図8
は図7に示すボルトナット座標点の撮像系座標への変換
を示す図である。
【0022】つぎに各図を参照して動作を説明する。先
ず、図9に示したボルト自動着脱装置を使用して対象設
備16の位置に減速機1を配置し、ビジョンカメラ14
を移動して図1に示すように上面から全体の一平面像を
撮像する。この場合、撮像系の座標X,Yに対して減速
機1の像は、パターンマッチングを取り易くするため
に、画面に傾斜を持たせて撮像している。図1からはボ
ルトナット2の全体の配置関係が分かる。
ず、図9に示したボルト自動着脱装置を使用して対象設
備16の位置に減速機1を配置し、ビジョンカメラ14
を移動して図1に示すように上面から全体の一平面像を
撮像する。この場合、撮像系の座標X,Yに対して減速
機1の像は、パターンマッチングを取り易くするため
に、画面に傾斜を持たせて撮像している。図1からはボ
ルトナット2の全体の配置関係が分かる。
【0023】いま仮に、形状が六角ボルトだとしても、
このままでは各ボルトの頭部の輪郭がハッキリしない場
合もあるので、続いて、それぞれ個々のボルト2の頭頂
面にビジョンカメラ14を正対面させズームして、例え
ば、照明灯15によりボルト2の左右2方向から照明し
た影付きのボルト画像を撮像し、画像処理回路(図示し
ていない)で各画像を論理和処理することで影の部分を
除去した六角ボルトの頭部形状を抽出し、抽出した六角
形状から120°角を確認する輪郭特徴の照合判定によ
り、ボルト2の形状を自動認識する。また、カメラ14
の位置座標、三角法、ズーム倍率等よりボルト2までの
距離を測定し、先に認識したボルト2の形状と合わせ六
角形状部の実際の長さ・大きさを算出することによっ
て、ボルト2の位置とサイズを自動的に認識する。以上
がボルトナット検出手段の動作であり、これによって全
ボルトにつき位置とサイズを検出する。この状態が図2
に示す状態であり、図2ではこれら認識したボルトサイ
ズ3を大、中、小の3a、3b、3cに分けて示してい
る。
このままでは各ボルトの頭部の輪郭がハッキリしない場
合もあるので、続いて、それぞれ個々のボルト2の頭頂
面にビジョンカメラ14を正対面させズームして、例え
ば、照明灯15によりボルト2の左右2方向から照明し
た影付きのボルト画像を撮像し、画像処理回路(図示し
ていない)で各画像を論理和処理することで影の部分を
除去した六角ボルトの頭部形状を抽出し、抽出した六角
形状から120°角を確認する輪郭特徴の照合判定によ
り、ボルト2の形状を自動認識する。また、カメラ14
の位置座標、三角法、ズーム倍率等よりボルト2までの
距離を測定し、先に認識したボルト2の形状と合わせ六
角形状部の実際の長さ・大きさを算出することによっ
て、ボルト2の位置とサイズを自動的に認識する。以上
がボルトナット検出手段の動作であり、これによって全
ボルトにつき位置とサイズを検出する。この状態が図2
に示す状態であり、図2ではこれら認識したボルトサイ
ズ3を大、中、小の3a、3b、3cに分けて示してい
る。
【0024】次に、図3に示すように、検出した全ボル
トナット位置情報より全ボルトナット2を結ぶ図形4を
作成し、この図形の図心5を算出する。ここで、CRT
上に全ボルトナットの画像を提示して、人(オペレー
タ)によって、それぞれ個々のボルトナットをどのよう
に結ぶかを入力してもよい。続いて、図4に示すよう
に、作成した図形4に外接し面積が最小の長方形6を作
成して、その長方形6の各辺に並行な図心5を通る2直
線をX0,Y0とする。これは計算誤差を避けるため、
先の撮像系座標X,Yを、独立のボルトナット側座標X
0,Y0に、一度座標変換処理するものである。
トナット位置情報より全ボルトナット2を結ぶ図形4を
作成し、この図形の図心5を算出する。ここで、CRT
上に全ボルトナットの画像を提示して、人(オペレー
タ)によって、それぞれ個々のボルトナットをどのよう
に結ぶかを入力してもよい。続いて、図4に示すよう
に、作成した図形4に外接し面積が最小の長方形6を作
成して、その長方形6の各辺に並行な図心5を通る2直
線をX0,Y0とする。これは計算誤差を避けるため、
先の撮像系座標X,Yを、独立のボルトナット側座標X
0,Y0に、一度座標変換処理するものである。
【0025】次に、対角締め付けボルトのNO1〜NO
4の自動設定方法について述べる。
4の自動設定方法について述べる。
【0026】(1)NO1ボルトの選出 図5に示すように、図2で検出した最大サイズ3a内に
含まれるボルト2(4個図示)と、座標点との照合判定
処理によってNO1ボルトの位置を選出する。照合判定
処理については、図6を参照して説明する。図6(a)
はボルトナットの座標X0,Y0内の象限表示であり、
第1象限〜4象限によってボルト2の座標点を区分けし
ている。すなわち、図6(b)に示す座標点表は、左欄
に「最大サイズボルト位置」を、右欄に「NO1ボルト
座標」を示し、「最大サイズボルト位置」は図5に示す
ような最大サイズ3aのボルト2が、第何象限と第何象
限に存在するかの象限NOを表している。図5を例にと
れば最大サイズ3a内に含まれるボルトは4個であっ
て、上下に2個づつ、つまり第2象限と第3象限に2個
づつ存在しているので、表の2段目の象限NOは「2,
3」であり、この場合の右欄の「NO1ボルト座標」は
(X0min,Y0max)で、この座標を図5上で見
ればX0軸のX0−側最左側点と、Y0軸のY0+側最
上点の交点、つまりNO1の位置となる。
含まれるボルト2(4個図示)と、座標点との照合判定
処理によってNO1ボルトの位置を選出する。照合判定
処理については、図6を参照して説明する。図6(a)
はボルトナットの座標X0,Y0内の象限表示であり、
第1象限〜4象限によってボルト2の座標点を区分けし
ている。すなわち、図6(b)に示す座標点表は、左欄
に「最大サイズボルト位置」を、右欄に「NO1ボルト
座標」を示し、「最大サイズボルト位置」は図5に示す
ような最大サイズ3aのボルト2が、第何象限と第何象
限に存在するかの象限NOを表している。図5を例にと
れば最大サイズ3a内に含まれるボルトは4個であっ
て、上下に2個づつ、つまり第2象限と第3象限に2個
づつ存在しているので、表の2段目の象限NOは「2,
3」であり、この場合の右欄の「NO1ボルト座標」は
(X0min,Y0max)で、この座標を図5上で見
ればX0軸のX0−側最左側点と、Y0軸のY0+側最
上点の交点、つまりNO1の位置となる。
【0027】また、表の1段目のように、「最大サイズ
ボルト位置」が「1,2」なら、第1象限と第2象限の
存在になるから、右欄の「NO1ボルト座標」は(X0
max,Y0max)となり、図5で言うと図上右上の
位置で、Y0直線に対し先のNO1ボルトの位置の座標
点と点対称となる点を、この場合のNO1ボルトの位置
に選出することになる。このように、「最大サイズボル
ト位置」は減速機1の向きも表しているので、これによ
って減速機1の向きも認識できる。
ボルト位置」が「1,2」なら、第1象限と第2象限の
存在になるから、右欄の「NO1ボルト座標」は(X0
max,Y0max)となり、図5で言うと図上右上の
位置で、Y0直線に対し先のNO1ボルトの位置の座標
点と点対称となる点を、この場合のNO1ボルトの位置
に選出することになる。このように、「最大サイズボル
ト位置」は減速機1の向きも表しているので、これによ
って減速機1の向きも認識できる。
【0028】(2)NO2ボルトの選出 最初に締め付けを行うNO1ボルトの位置が決定した
ら、次に図5に示すように、図心5に対し先に選出した
NO1ボルトの座標点と点対称となる位置近傍に存在す
るボルトナット2中、サイズの最大なものを選出してN
O2ボルトとする。
ら、次に図5に示すように、図心5に対し先に選出した
NO1ボルトの座標点と点対称となる位置近傍に存在す
るボルトナット2中、サイズの最大なものを選出してN
O2ボルトとする。
【0029】(3)NO3、NO4ボルトの選出 NO1、NO2ボルトナットの座標点が決定したら、図
7に示すように、NO1ボルトとNO2ボルトの座標を
通ってX0,Y0直線に平行な直線を引いて、出来る交
点4点の中のNO1、NO2ボルトの位置を除いた、交
点の近傍にあるボルトナット2点を選出し、第3象限側
は3a内なので交点に近い大きいサイズのボルトをNO
3とし、第1象限側は交点に近く軸側のサイズの大きい
方のボルトをNO4として選出する。
7に示すように、NO1ボルトとNO2ボルトの座標を
通ってX0,Y0直線に平行な直線を引いて、出来る交
点4点の中のNO1、NO2ボルトの位置を除いた、交
点の近傍にあるボルトナット2点を選出し、第3象限側
は3a内なので交点に近い大きいサイズのボルトをNO
3とし、第1象限側は交点に近く軸側のサイズの大きい
方のボルトをNO4として選出する。
【0030】NO1〜NO4の座標点が決まったら、図
8に示すように、再び座標変換を行って、X0,Y0座
標をX,Y座標に戻す。コントローラはツールユニット
13を制御して、NO1−NO2−NO3−NO4ボル
トの順序で対角締め付けを行い、続いて、その他の中間
にある全ボルト2を順番に締め付けていって、減速機1
のケーシングの締結を終了する。ボルトを緩めてボルト
2を外す場合には逆の手順をとり、外したボルト2は順
番にボルト台41上に並置される。このように、自動的
に対角締め付けが行われるようにすれば、平均的な加重
付加型の締め付け作業が可能になり、締め付け不良が発
生するような不都合は回避される。
8に示すように、再び座標変換を行って、X0,Y0座
標をX,Y座標に戻す。コントローラはツールユニット
13を制御して、NO1−NO2−NO3−NO4ボル
トの順序で対角締め付けを行い、続いて、その他の中間
にある全ボルト2を順番に締め付けていって、減速機1
のケーシングの締結を終了する。ボルトを緩めてボルト
2を外す場合には逆の手順をとり、外したボルト2は順
番にボルト台41上に並置される。このように、自動的
に対角締め付けが行われるようにすれば、平均的な加重
付加型の締め付け作業が可能になり、締め付け不良が発
生するような不都合は回避される。
【0031】
【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
減速機等のボルトナット締結物に対しボルトナット着脱
を行うボルトナット自動着脱装置で、外形寸法およびサ
イズの変化等に関係なく締め付け作業初期の対角締め付
け順序を、各ボルトナットの座標点と座標点を結んでで
きる図形の図心と、各ボルトナットのサイズ情報より自
動設定するように構成したので、対角締め付けというよ
うな人作業のノウハウを自動化作業に取入れることで確
実な締め付け組立て作業が可能になり、且つ、これらを
自動設定可能とすることで省力化を達成し、対称とする
ワークも減速機、軸流ポンプ、流体継手等と不特定多数
とすることで、汎用性を向上させ設備集約化が可能にな
る。
減速機等のボルトナット締結物に対しボルトナット着脱
を行うボルトナット自動着脱装置で、外形寸法およびサ
イズの変化等に関係なく締め付け作業初期の対角締め付
け順序を、各ボルトナットの座標点と座標点を結んでで
きる図形の図心と、各ボルトナットのサイズ情報より自
動設定するように構成したので、対角締め付けというよ
うな人作業のノウハウを自動化作業に取入れることで確
実な締め付け組立て作業が可能になり、且つ、これらを
自動設定可能とすることで省力化を達成し、対称とする
ワークも減速機、軸流ポンプ、流体継手等と不特定多数
とすることで、汎用性を向上させ設備集約化が可能にな
る。
【図1】本発明の一実施の形態に係る減速機の一平面内
撮像図である。
撮像図である。
【図2】図1に示す減速機の一平面内ボルトナットの位
置及びサイズを示す図である。
置及びサイズを示す図である。
【図3】図2に示す全ボルトナットを結び作成した図を
示す図である。
示す図である。
【図4】図3に示す図形に外接した長方形を示す図であ
る。
る。
【図5】図4に示すボルト座標よりNO1、NO2ボル
トを選出する説明図である。
トを選出する説明図である。
【図6】図5に示すNO1ボルトの座標点を示す図であ
る。
る。
【図7】図5に示すNO1、NO2ボルトよりNO3、
NO4ボルトを選出する際の説明図である。
NO4ボルトを選出する際の説明図である。
【図8】図7に示すボルト座標点の撮像系座標への変換
を示す図である。
を示す図である。
【図9】従来のボルト自動着脱装置の外観を示す正面図
である。
である。
1 減速機 2 ボルトナット 3 ボルトサイズ 4 全ボルトナットを結ぶ図形 5 図心 6 長方形
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 直井 利幸 君津市人見1421番地5
Claims (2)
- 【請求項1】 ボルトナット締結物に対し緩め締め対象
ボルトナットの座標およびサイズを検出するボルトナッ
ト検出手段を有し、該検出手段によって得た情報を基に
前記ボルトナット締結物に対しボルトナット着脱を行う
ボルトナット着脱手段を備えたボルトナット自動着脱装
置において、 外形寸法およびサイズの変化等に関係なく締め付け作業
初期の対角締め付け順序を、各ボルトナットの座標点と
該座標点を結んでできる図形の図心および各ボルトナッ
トのサイズ情報より自動設定することを特徴とするボル
トナット自動着脱装置における処理順序設定方法。 - 【請求項2】 前記ボルトナット締結物は、並行軸また
は直交軸を有する減速機であることを特徴とする請求項
1記載のボルトナット着脱装置における処理順序設定方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11212096A JP3280569B2 (ja) | 1996-04-10 | 1996-04-10 | ボルトナット自動着脱装置における処理順序設定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11212096A JP3280569B2 (ja) | 1996-04-10 | 1996-04-10 | ボルトナット自動着脱装置における処理順序設定方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09277125A true JPH09277125A (ja) | 1997-10-28 |
JP3280569B2 JP3280569B2 (ja) | 2002-05-13 |
Family
ID=14578694
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11212096A Expired - Fee Related JP3280569B2 (ja) | 1996-04-10 | 1996-04-10 | ボルトナット自動着脱装置における処理順序設定方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3280569B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002172626A (ja) * | 2000-12-08 | 2002-06-18 | Dainippon Printing Co Ltd | レンズシートの剥離方法及び剥離装置 |
CN109202431A (zh) * | 2018-11-16 | 2019-01-15 | 大连理工大学 | 一种焊接变形结构的多螺栓紧固工艺方法 |
-
1996
- 1996-04-10 JP JP11212096A patent/JP3280569B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002172626A (ja) * | 2000-12-08 | 2002-06-18 | Dainippon Printing Co Ltd | レンズシートの剥離方法及び剥離装置 |
JP4515625B2 (ja) * | 2000-12-08 | 2010-08-04 | 大日本印刷株式会社 | レンズシートの剥離方法及び剥離装置 |
CN109202431A (zh) * | 2018-11-16 | 2019-01-15 | 大连理工大学 | 一种焊接变形结构的多螺栓紧固工艺方法 |
CN109202431B (zh) * | 2018-11-16 | 2019-10-29 | 大连理工大学 | 一种焊接变形结构的多螺栓紧固工艺方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3280569B2 (ja) | 2002-05-13 |
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