JPH09276278A - 生検支援方法および超音波診断装置 - Google Patents

生検支援方法および超音波診断装置

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JPH09276278A
JPH09276278A JP8090789A JP9078996A JPH09276278A JP H09276278 A JPH09276278 A JP H09276278A JP 8090789 A JP8090789 A JP 8090789A JP 9078996 A JP9078996 A JP 9078996A JP H09276278 A JPH09276278 A JP H09276278A
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JP
Japan
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biopsy
ultrasonic probe
puncture
guide attachment
guide
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JP8090789A
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Kazuhiko Aida
一彦 合田
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GE Healthcare Japan Corp
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GE Yokogawa Medical System Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 誤操作の危険性を無くした生検支援方法およ
び超音波診断装置を実現する。 【解決手段】 生検針用の案内具を超音波プローブに装
着して被検体の生検を行う超音波診断装置において、超
音波診断画像上で生検針NDLの穿刺経路を設定する設
定手段16と、超音波プローブPRBにおける案内具A
TTの装着状態を検出する検出手段SNSと、設定手段
16による設定状態と検出手段SNSの検出信号とに基
づき操作の正誤を判定する判定手段10とを具備するこ
とを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超音波診断装置に
おける生検(バイオプシ(biopsy))支援方法および超音
波診断装置に関し、特に、生検のための操作の正誤を判
定して操作者に報知する生検支援方法および超音波診断
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】患者の体内から病理組織等を採取する場
合、超音波診断装置を利用した生検が行われる。この生
検は超音波診断装置で患者の体内を観察しながら所望の
組織に生検針を穿刺して試料を採取するものである。生
検針は試料採取が適切に行えるように種々の寸法および
構造のものが用意されており、目的に応じて使い分けら
れる。
【0003】生検針の穿刺を容易にするために、案内具
(ガイドアタッチメント(guide attachment))が設けら
れ、超音波探触子(超音波プローブ(probe) )に取り付
けて使用される。
【0004】ガイドアタッチメントは生検針が挿入され
る溝を持っており、この溝に生検針を挿入することによ
り、生検針を体内に所定の経路に沿って穿刺できるよう
になっている。そのとき、超音波診断画像上では生検針
の進入につれてその像が表示される。生検針の像は視野
内に所定の角度で進入してくる輝線となって現れる。
【0005】穿刺の角度はガイドアタッチメントの溝の
方向によって規定される。穿刺の角度は穿刺対象部位の
浅深に応じて変わるので、ガイドアタッチメントは溝の
方向の異なるものが複数種類設けられる。
【0006】生検を行うに当たっては、先ず超音波診断
装置で体内を観察し穿刺対象部位の位置を確認する。次
にこの状態で生検針の進入計画を示す線(ガイドライン
(guide line))の設定が行われる。
【0007】ガイドラインはガイドアタッチメントの溝
の方向に対応して複数のものが予め規約されており、操
作者は超音波診断装置の操作部を操作することにより所
望の角度のガイドラインを呼び出して超音波診断画像に
重ねて表示させ、穿刺対象の部位に対する妥当性を調べ
る。
【0008】このようにして確定したガイドラインに基
づいてそれに相応しいガイドアタッチメントを選択し、
超音波プローブに取り付ける。これによって穿刺計画に
合致したガイドアタッチメントが超音波プローブに取り
付けられたことになる。
【0009】そこで、このガイドアタッチメントの溝に
生検針を挿入して穿刺を行うことにより、生検針はガイ
ドラインに沿って体内に進入する。操作者は超音波診断
画像上で位置を確認しつつ生検針を推進させ、所望の組
織に達したところで試料を採取する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにガイドラ
インを設定してそれに対応するガイドアタッチメントを
選択する場合、ガイドラインを正しく設定し、また、対
応するガイドアタッチメントを正しく選びかつ正しく装
着しなければならない。さもないと、無駄な穿刺が行わ
れ患者に無用の苦痛を与えることになる。
【0011】そのため、ガイドラインを設定したとき、
あるいはガイドアタッチメントを選んで装着したとき、
それらが正しいかどうかよく確認する必要がある。しか
し、単に操作者の注意力に頼るだけでは限界があり、誤
った穿刺が行われる危険性を完全には排除しきれない。
【0012】本発明は上記の問題点を解決するためにな
されたもので、その目的は、誤操作の危険性を無くした
生検支援方法および超音波診断装置を実現することであ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】
〔1〕課題を解決するための第1の発明は、生検針用の
案内具を超音波プローブに装着して被検体の生検を行う
に当たり、超音波診断画像上で設定された前記生検針の
穿刺経路と、前記超音波プローブにおける前記案内具の
装着状態とに基づき操作の正誤を判定するようにしたこ
とを特徴とする生検支援方法である。
【0014】課題を解決するための第1の発明によれ
ば、超音波診断画像上で設定された生検針の穿刺経路と
超音波プローブにおける案内具の装着状態とに基づき操
作の正誤を判定するようにしたので、誤操作の危険性を
無くした生検支援方法を実現することができる。
【0015】〔2〕課題を解決するための第2の発明
は、生検針用の案内具を超音波プローブに装着して被検
体の生検を行う超音波診断装置において、超音波診断画
像上で前記生検針の穿刺経路を設定する設定手段と、前
記超音波プローブにおける前記案内具の装着状態を検出
する検出手段と、前記設定手段による設定状態と前記検
出手段の検出信号とに基づき操作の正誤を判定する判定
手段とを具備することを特徴とする超音波診断装置であ
る。
【0016】課題を解決するための第2の発明によれ
ば、超音波診断画像上で設定された生検針の穿刺経路と
超音波プローブにおける案内具の装着状態とに基づき操
作の正誤を判定するようにしたので、誤操作の危険性を
無くした超音波診断装置を実現することができる。
【0017】課題を解決するための第2の発明におい
て、前記検出手段は前記案内具に設けられた標識を前記
超音波プローブに設けられた検出器で検出するように構
成することが、前記案内具の識別をも行う点で好まし
い。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。 (全体構成)図1に超音波診断装置のブロック図を示
す。本装置は本発明の実施の形態の一例である。なお、
本装置の構成によって本発明の装置に関する実施の形態
の一例が示される。また、本装置の動作によって本発明
の方法に関する実施の形態の一例が示される。
【0019】図1において、超音波プローブPRBは図
示しない被検体に超音波ビームを送波するとともに被検
体からのエコーを受波するものである。超音波プローブ
PRBは本発明における超音波プローブの実施の形態の
一例である。
【0020】超音波プローブPRBには生検針NDLで
被検体を穿刺するためのガイドアタッチメントATTが
取り付けられるようになっている。ガイドアタッチメン
トATTは本発明における案内具の実施の形態の一例で
ある。生検針NDLは本発明における生検針の実施の形
態の一例である。
【0021】ガイドアタッチメントATTは生検針ND
Lの穿刺角度が異なるものが複数種類用意される。これ
を例示すれば、図2(A)に示すように、浅い角度で生
検針NDLを穿刺するためのタイプ1のガイドアタッチ
メントATT1と、同図(B)に示すように深い角度で
生検針NDLを穿刺するためのタイプ2のガイドアタッ
チメントATT2とが用意される。
【0022】これらガイドアタッチメントATT1,A
TT2において、生検針NDLの穿刺角度は針支持腕A
RMの傾きによって決まるそれぞれ固定の角度となって
いる。針支持腕ARMには針受け駒KMが取り付けられ
る。針受け駒KMは生検針NDLが挿入される図示しな
い溝を有する。針受け駒KMは後述するように針支持腕
ARMに対して着脱できるように構成されている。針受
け駒KMは使用後は生検針NDLと共に廃棄されるもの
である。
【0023】図1に戻って、ガイドアタッチメントAT
Tにはそのタイプを表示する標識素子MRKが設けられ
る。超音波プローブPRBには標識素子MRKを検出す
る検出器(センサ(sensor))SNSが設けられる。標識
素子MRKとセンサSNSは本発明における検出手段の
実施形態の一例である。
【0024】また、標識素子MRKは本発明における標
識の実施形態の一例であり、センサSNSは本発明にお
ける検出器の実施形態の一例である。標識素子MRKを
有するガイドアタッチメントATTおよびセンサSNS
を有する超音波プローブPRBの構成については後に改
めて説明する。
【0025】超音波プローブPRBはケーブルCBLに
よって本体1に接続される。ケーブルCBLは後述する
各信号のための複数の信号線を有する。接続部は着脱可
能なコネクタ(connector) CNNになっており、種類の
異なる超音波プローブPRBが目的に応じて繋ぎ替えで
きるようになっている。超音波プローブPRBは中心周
波数や視野範囲が異なる複数種類のものが用意される。
【0026】本体1側において、超音波プローブPRB
の種類はプローブ機種判定回路11により判定される。
判定はコネクタCNNを通じて超音波プローブPRBか
ら与えられる識別信号に基づいて行われる。判定信号は
中央処理装置10に入力される。中央処理装置10は判
定信号に基づいて超音波プローブPRBの種類を認識す
る。中央処理装置10は例えばコンピュータ等によって
構成される。
【0027】コネクタCNNを通じて超音波プローブP
RBと授受される送受信信号は画像プロセッサ回路12
によって処理される。画像プロセッサ回路12は、超音
波プローブPRBに送信信号を与えて超音波を送波させ
るとともに、超音波プローブPRBが受波したエコー(e
cho)信号を処理して例えばBモード画像等の画像信号を
形成するものである。画像信号は中央処理装置10に入
力される。
【0028】中央処理装置10は画像信号を画像表示処
理回路15に入力する。画像表示処理回路15は入力さ
れた画像信号に基づいて表示装置41に画像表示を行わ
せる。
【0029】画像プロセッサ回路12にはプローブ機種
判定回路11から判定信号が与えられる。画像プロセッ
サ回路12はこの判定信号に基づいて超音波プローブP
RBの種類に適合した送受信や画像形成等の信号処理を
行う。
【0030】コネクタCNNを通じて超音波プローブP
RBから入力されるセンサSNSの検出信号は判定装置
3によって処理される。判定装置3において、検出信号
は検出部31で検出され、増幅部32で増幅され、判定
部33で判定される。判定出力信号は中央処理装置10
に入力される。
【0031】中央処理装置10には穿刺ガイドラインパ
ターンメモリ(pattern memory)14が接続される。穿刺
ガイドラインパターンメモリ14には穿刺のためのガイ
ドラインを示す画像(ガイドラインパターン)が記憶さ
れている。
【0032】ガイドラインパターンはガイドアタッチメ
ントATTを用いて穿刺を行うときの被検体内での生検
針NDLの進入経路を表す画像である。ガイドラインパ
ターンはガイドアタッチメントATTの種類毎に用意さ
れている。
【0033】これを例示すれば、例えばタイプ1のガイ
ドアタッチメントATT1に対しては、図3(A)に示
すように、超音波診断画像IM上で浅い角度で右上から
左下に向かう2本の直線パターンP11およびP12が
用意される。
【0034】タイプ2のガイドアタッチメントATT2
に対しては、同図(B)に示すように、超音波診断画像
IM上で深い角度で右上から左下に向かう2本の直線パ
ターンP21およびP22が用意される。
【0035】直線パターンP11とP12およびP21
とP22は下に下がるにつれて次第に間隔が開くように
なっている。間隔の開きは生検針NDLの進入経路の許
容範囲を表す。なお、直線パターンP11とP12およ
びP21とP22は本発明における穿刺経路の実施の形
態の一例である。
【0036】図1に戻って、コントロールパネル(contr
ol pannel)16は操作者によって操作されるものであ
る。コントロールパネル16は例えばキーボード(keybo
ard)等によって構成される。コントロールパネル16は
中央処理装置10に接続される。
【0037】操作者はコントロールパネル16を操作し
て中央処理装置10に各種の指令を与え本装置に所望の
動作を行わせる。コントロールパネル16における操作
キーの1つとして穿刺ガイドライン表示キーKが設けら
れる。
【0038】操作者が穿刺ガイドライン表示キーKを操
作したとき、穿刺ガイドライン表示指令が中央処理装置
10に与えられる。この指令に基づいて中央処理装置1
0は穿刺ガイドラインパターンメモリ14からガイドラ
インパターンを読み出して画像表示処理回路15に与
え、ガイドラインを表示装置41に表示させる。コント
ロールパネル16は本発明における設定手段の実施の形
態の一例である。
【0039】操作者は表示装置41に表示された診断画
像を観察し、例えば図4(A)に示すように目標OB1
が浅い所にあるときは、穿刺ガイドライン表示キーKを
操作して直線パターンP11,P12、すなわちタイプ
1のガイドアタッチメントATT1用のガイドラインを
画面に表示させる。このとき、例えば表示画面の右下隅
にガイドアタッチメントATT1の種類がType−1
と表示される。
【0040】この状態で操作者は目標OB1とガイドラ
インP11,P12との関係を観察し、目標OB1に対
するガイドラインP11,P12の適否を判断する。目
標OB2が深い所にあるときは、穿刺ガイドライン表示
キーKを操作して図4(B)に示すように直線パターン
P21,P22、すなわちタイプ2のガイドアタッチメ
ントATT2用のガイドラインを画面に表示させる。こ
のとき例えば表示画面の右下隅にはガイドアタッチメン
トATT2の種類がType−2と表示される。
【0041】この状態で操作者は目標OB2とガイドラ
インP21,P22との関係を観察し、目標OB2に対
するガイドラインP21,P22の適否を判断する。目
標に適合するガイドラインの設定を終えたら、そのガイ
ドラインに対応するガイドアタッチメントATT1また
はATT2を超音波プローブPRBに装着し、そのガイ
ドアタッチメントに生検針NDLを挿入して被検体の穿
刺を行う。
【0042】(ガイドアタッチメントおよび超音波プロ
ーブ)図5および図6に、ガイドアタッチメントATT
の構成を示す。図5は斜視図、図6(A)は正面図、図
6(B)は上面図である。図5および図6に示すよう
に、ガイドアタッチメントATTは略長方形の枠体FR
Mに針支持腕ARMを設けたものとして構成される。こ
れらは例えば合成樹脂等により一体成形するのが製作が
容易な点で好ましい。
【0043】枠体FRMの内法INNは超音波プローブ
PRBの外周の形状に適合したものとなっており、そこ
に超音波プローブPRBが嵌め込まれる。内法INNに
は互いに対向する一対の張出部PRRが設けられ、超音
波プローブPRBが嵌め込まれたときの保持力を発生す
るようになっている。
【0044】内法INNの壁面に埋め込んで標識素子M
RKが設けられる。標識素子MRKはガイドアタッチメ
ントATTのタイプを示す標識である。標識素子MRK
を埋め込む位置はガイドアタッチメントATTのタイプ
によって異なる。標識素子MRKとしては例えば永久磁
石が用いられる。永久磁石は恒久的に磁気信号を発生す
る点で好ましい。
【0045】針支持腕ARMは、枠体FRMの一方の側
面から枠体FRMの底面に対して所定の角度をなして突
出している。この角度はガイドアタッチメントATTの
タイプによって異なる。
【0046】針支持腕ARMには下方から針受け駒KM
が装着される。針受け駒KMはU字溝UTを持ってお
り、このU字溝UTを利用して針支持腕ARMに嵌め込
むようになっている。針支持腕ARMの両側面には張出
部PRR’が設けられ、嵌め込み時の針受け駒KMの保
持を確実なものにしている。針受け駒KMは針溝NTを
有し、ここにに生検針NDLが挿入される。
【0047】図7に超音波プローブPRBにおけるセン
サSNSの配置を示す。同図に示すように、超音波プロ
ーブPRBの正面に3つのセンサSNSa,SNSbお
よびSNScが設けられる。これらのセンサSNSa〜
cは超音波プローブPRBの正面の壁に埋設されてい
る。
【0048】埋設される位置はガイドアタッチメントA
TTを装着したときその内法INNの壁と対面する位置
となっている。背面にも同様にして図示しない3つのセ
ンサSNSd,SNSeおよびSNSfが設けられる。
【0049】センサSNSa〜fとしては永久磁石の標
識素子MRKに対応して磁気センサが用いられる。磁気
センサの中でも磁気によって接点が開閉されるリードス
イッチが簡便な点で好ましい。
【0050】図8に、タイプ1のガイドアタッチメント
ATT1とタイプ2のガイドアタッチメントATT2に
おける標識素子MRKの位置を示す。タイプ1のガイド
アタッチメントATT1においては、図8(A)のよう
に上面図で示した場合、標識素子MRKは枠体FRMの
上部の左に来るように配置される。タイプ2のガイドア
タッチメントATT2においては、同図(B)のような
上面図において、標識素子MRKは枠体FRMの上部の
中央に来るように配置される。
【0051】このようなガイドアタッチメントATT1
およびATT2を超音波プローブPRBに装着したとき
の、標識素子MRKと各センサSNSa〜fとの関係を
それぞれ図9および図10に示す。図9はガイドアタッ
チメントATT1を装着した場合、図10はガイドアタ
ッチメントATT2を装着した場合である。両図におい
て、ガイドアタッチメントATT1およびATT2は上
面図で示し、超音波プローブPRBは断面図で示す。
【0052】ガイドアタッチメントATT1を超音波プ
ローブPRBに対して正しい向きに装着したときは、図
9(A)に示すように標識素子MRKはセンサSNSd
と対向するようになる。これによって、ガイドアタッチ
メントATT1の装着状態がセンサSNSdによって検
出される。また、センサSNSdの検出信号によってガ
イドアタッチメントATT1がタイプ1のガイドアタッ
チメントであることが示される。
【0053】これに対して、逆向きに取り付けたときは
同図(B)に示すように標識素子MRKはセンサSNS
cと対向するようになり、この状態がセンサSNScに
よって検出される。
【0054】ガイドアタッチメントATT2を超音波プ
ローブPRBに対して正しい向きに装着したときは、図
10(A)に示すように標識素子MRKはセンサSNS
eと対向するようになる。これによって、ガイドアタッ
チメントATT2の装着状態がセンサSNSeによって
検出される。また、センサSNSeの検出信号によって
ガイドアタッチメントATT2がタイプ2のガイドアタ
ッチメントであることが示される。
【0055】これに対して、逆向きに取り付けたときは
同図(B)に示すように標識素子MRKはセンサSNS
bと対向するようになり、この状態がセンサSNSbに
よって検出される。
【0056】このようにして、ガイドアタッチメントA
TTのタイプおよび装着方向がセンサSNSa〜fによ
って検出される。センサSNSa〜fの検出信号は図1
に示すように、ケーブルCBL内の信号線を通じて本体
1内の判定装置3に入力される。判定装置3は検出信号
に基づいてガイドアタッチメントATTのタイプおよび
その装着状態を判定し、判定信号を中央処理装置10に
入力する。
【0057】超音波プローブPRBに対するガイドアタ
ッチメントATTの装着状態を正面図によって示せば、
正しい向きに装着したときは図11(A)に示すように
なり、逆向きに取り付けたときは同図(B)に示すよう
になる。
【0058】(生検支援)操作者がガイドラインを設定
しそれに対応するタイプのガイドアタッチメントATT
を選んで超音波プローブPRBに装着したとき、本装置
(システム)は次のように動作して操作者に対する生検
支援を行う。
【0059】生検支援は中央処理装置10による情報処
理によって行われる。中央処理装置10は、コントロー
ルパネル16を通じて行われたガイドラインの設定と判
定装置3の出力信号に基づいて次のような動作を行う。
中央処理装置10は本発明における判定手段の実施の形
態の一例である。
【0060】図12に、ガイドラインの設定と判定装置
3の出力信号の組合せに対応したシステムの動作(行
動)を一覧表によって示す。この一覧表において、横方
向はガイドラインの設定に応じて区分され、縦方向は判
定装置3の出力信号に応じて区分されている。なお、判
定装置3の出力信号はどのセンサSNSが検出信号を出
力したかを示す信号である。
【0061】システムの行動は分類番号(1)〜(5)
で示されている。各分類番号のシステムの行動の内容は
図13に示される。以下、各動作について説明する。 ガイドラインの設定がタイプ1の場合 ガイドラインの設定がタイプ1になっている場合でセン
サSNSbの検出信号bが生じたときは、分類番号
(1)の行動がとられる。これによって、表示装置41
の画面上に、例えば「オペレーションエラー 装着され
た穿刺アタッチメントとシステム設定が違います。シス
テム設定####,装着アタッチメント$$$$ →シ
ステム設定を変更するか、正しいアタッチメントを装着
するまで穿刺ガイドラインは表示できません。 →シス
テム設定を変更しますか? (Y/N)」というメッセ
ージが表示される。
【0062】なお、####の部分には実際に操作者が
設定したガイドラインのタイプすなわちこの場合は「T
ype.1」が示される。また、$$$$の部分には判
定装置3によって判定されたガイドアタッチメントのタ
イプが示される。この場合ガイドアタッチメントの装着
状態は図10(B)のようになっているから「タイプ
2」が示される。
【0063】これによって、操作者は操作(オペレーシ
ョン)の間違いが指摘される。したがって、操作者は操
作の間違いを正すことにより誤穿刺を未然に回避するこ
とができる。
【0064】ガイドラインの設定がタイプ1になってい
る場合でセンサSNScの検出信号cが生じたときは、
分類番号(2)の行動がとられる。これによって、表示
装置41の画面上に、例えば「オペレーションエラー
装着された穿刺アタッチメントの向きが違います。正し
い向きに装着し直してください。」というメッセージが
表示される。
【0065】このときガイドアタッチメントの装着状態
は図9(B)に示すように逆向きになっている。そこで
操作者はメッセージに従ってガイドアタッチメントを正
しい向きに装着し直す。
【0066】これによって、間違いに気付かずに穿刺を
行った場合、図14に示すようにガイドラインの設定と
は逆向きに穿刺されるような誤りが未然に防止される。
ガイドラインの設定がタイプ1になっている場合でセン
サSNSdの検出信号dが生じたときは、分類番号
(3)の行動がとられる。このとき表示装置41には特
別なメッセージの表示はなく(N/A…ノーアクショ
ン)、穿刺の実行が承認される。
【0067】このときガイドアタッチメントの装着状態
は図9(A)に示すように正しい向きに装着されてお
り、正しい穿刺が行える状態にある。そこで穿刺を行う
と図15に示すように正しい穿刺が行える。
【0068】ガイドラインの設定がタイプ1になってい
る場合でセンサSNSeの検出信号eが生じたときは、
前述の分類番号(1)の行動がとられる。これによっ
て、操作者は操作(オペレーション)の間違いが指摘さ
れ、前述と同様に誤った穿刺を未然に回避することがで
きる。
【0069】上記以外の検出信号が1つ生じたときまた
は2つ以上の検出信号が同時に生じたときは、分類番号
(4)の行動がとられる。このとき表示装置41には、
例えば「システムエラー センサの異常または不当なア
タッチメントが装着されています。サービスマンに連絡
してください。」というメッセージが表示され、異常事
態または操作の誤りが報知される。
【0070】 ガイドラインの設定がタイプ2の場合 ガイドラインの設定がタイプ2になっている場合、セン
サSNSbの検出信号bが生じたときは、分類番号
(2)の行動がとられる。これによって、表示装置41
の画面上に、例えば「オペレーションエラー 装着され
た穿刺アタッチメントの向きが違います。正しい向きに
装着し直してください。」というメッセージが表示され
る。
【0071】このときガイドアタッチメントの装着状態
は図10(B)に示すように逆向きになっている。そこ
で操作者はメッセージに従ってガイドアタッチメントを
正しい向きに装着し直す。
【0072】ガイドラインの設定がタイプ2になってい
る場合でセンサSNScの検出信号cが生じたときは、
分類番号(1)の行動がとられる。これによって、表示
装置41の画面上に、例えば「オペレーションエラー
装着された穿刺アタッチメントとシステム設定が違いま
す。システム設定####,装着アタッチメント$$$
$ →システム設定を変更するか、正しいアタッチメン
トを装着するまで穿刺ガイドラインは表示できません。
→システム設定を変更しますか? (Y/N)」とい
うメッセージが表示される。
【0073】なお、####の部分には実際に操作者が
設定したガイドラインのタイプすなわちこの場合は「T
ype.2」が示される。また、$$$$の部分には判
定装置3によって判定されたガイドアタッチメントのタ
イプが示される。この場合ガイドアタッチメントの装着
状態は図9(B)のようになっているから「タイプ1」
が示される。
【0074】これによって、操作者は操作の間違いが指
摘され、誤った穿刺を未然に回避することができる。ガ
イドラインの設定がタイプ2になっている場合でセンサ
SNSdの検出信号dが生じたときは、上述の分類番号
(1)の行動がとられる。この場合ガイドアタッチメン
トの装着状態は図9(A)のようになっているから$$
$$の部分には「タイプ1」が示される。
【0075】これによって、操作者は操作の間違いが指
摘され、知らずに穿刺を実行したとき例えば図16に示
すような誤った穿刺が行われるのを未然に回避すること
ができる。
【0076】ガイドラインの設定がタイプ2になってい
る場合でセンサSNSeの検出信号eが生じたときは、
分類番号(3)の行動がとられる。このとき表示装置4
1には特別なメッセージの表示はなく(N/A…ノーア
クション)、穿刺の実行が承認される。
【0077】このときガイドアタッチメントの装着状態
は図10(A)に示すように正しい向きに装着されてお
り、正しい穿刺が行える状態にある。上記以外の検出信
号が1つ生じたときまたは2つ以上の検出信号が同時に
生じたときは、分類番号(4)の行動がとられる。この
とき表示装置41には、例えば「システムエラー セン
サの異常または不当なアタッチメントが装着されていま
す。サービスマンに連絡してください。」というメッセ
ージが表示され、異常事態または操作の誤りが報知され
る。
【0078】 未サポート ガイドラインの設定がなされていない(未サポートの)
超音波プローブが選択されているときは、センサのどの
ような出力信号に対しても分類番号(5)の行動がとら
れる。このとき表示装置41には、例えば「システムエ
ラー センサの異常または不当なアタッチメントが装着
されています。サービスマンに連絡してください。な
お、本プローブは穿刺機能をサポートしていません。」
というメッセージが表示される。これによって異常事態
または操作の誤りが報知される。
【0079】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、課題を解決
するための第1の発明によれば、超音波診断画像上で設
定された生検針の穿刺経路と超音波プローブにおける案
内具の装着状態とに基づき操作の正誤を判定するように
したので、誤操作の危険性を無くした生検支援方法を実
現することができる。
【0080】また、課題を解決するための第2の発明に
よれば、超音波診断画像上で設定された生検針の穿刺経
路と超音波プローブにおける案内具の装着状態とに基づ
き操作の正誤を判定するようにしたので、誤操作の危険
性を無くした超音波診断装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例の装置のブロック図
である。
【図2】本発明の実施の形態の一例の装置におけるガイ
ドアタッチメントの例を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態の一例の装置におけるガイ
ドラインの設定の例を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態の一例の装置におけるガイ
ドラインの設定の例を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態の一例の装置におけるガイ
ドアタッチメントの構成例を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態の一例の装置におけるガイ
ドアタッチメントの構成例を示す図である。
【図7】本発明の実施の形態の一例の装置における超音
波プローブの例を示す構成図である。
【図8】本発明の実施の形態の一例の装置におけるガイ
ドアタッチメントのタイプを示す図である。
【図9】超音波プローブに対するガイドアタッチメント
の装着状態を示す図である。
【図10】超音波プローブに対するガイドアタッチメン
トの装着状態を示す図である。
【図11】超音波プローブに対するガイドアタッチメン
トの装着状態を示す図である。
【図12】本発明の実施の形態の一例の装置の動作説明
図である。
【図13】本発明の実施の形態の一例の装置の動作説明
図である。
【図14】誤った穿刺状態の一例を示す図である。
【図15】正しい穿刺状態の一例を示す図である。
【図16】誤った穿刺状態の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 本体 10 中央処理装置 11 プローブ機種判定回路 12 画像プロセッサ回路 14 穿刺ガイドラインパターンメモリ 15 画像表示処理回路 16 コントロールパネル 3 判定装置 31 検出部 32 増幅部 33 判定部 41 表示装置 PRB 超音波プローブ ATT,ATT1,ATT2 ガイドアタッチメント ARM 針支持腕 KM 針受け駒 SNS,SNSa〜f センサ MRK 標識素子 NDL 生検針 CBL ケーブル CNN コネクタ IM 超音波診断画像

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生検針用の案内具を超音波プローブに装
    着して被検体の生検を行うに当たり、超音波診断画像上
    で設定された前記生検針の穿刺経路と、前記超音波プロ
    ーブにおける前記案内具の装着状態とに基づき操作の正
    誤を判定するようにしたことを特徴とする生検支援方
    法。
  2. 【請求項2】 生検針用の案内具を超音波プローブに装
    着して被検体の生検を行う超音波診断装置において、超
    音波診断画像上で前記生検針の穿刺経路を設定する設定
    手段と、前記超音波プローブにおける前記案内具の装着
    状態を検出する検出手段と、前記設定手段による設定状
    態と前記検出手段の検出信号とに基づき操作の正誤を判
    定する判定手段とを具備することを特徴とする超音波診
    断装置。
  3. 【請求項3】 前記検出手段は前記案内具に設けられた
    標識を前記超音波プローブに設けられた検出器で検出す
    るように構成されたことを特徴とする請求項2に記載の
    超音波診断装置。
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