JPH09275916A - 穀類加工方法 - Google Patents

穀類加工方法

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JPH09275916A
JPH09275916A JP8097107A JP9710796A JPH09275916A JP H09275916 A JPH09275916 A JP H09275916A JP 8097107 A JP8097107 A JP 8097107A JP 9710796 A JP9710796 A JP 9710796A JP H09275916 A JPH09275916 A JP H09275916A
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JP
Japan
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water
rice
ozone
alkaline
washing
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP8097107A
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English (en)
Inventor
Shintarou Tsujimi
信太郎 辻見
Terufumi Iwata
照史 岩田
Toshikatsu Mori
利克 森
Hikari Kimoto
光 木本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SHOKUHIN SANGYO KANKYO HOZEN G
SHOKUHIN SANGYO KANKYO HOZEN GIJUTSU KENKYU KUMIAI
Original Assignee
SHOKUHIN SANGYO KANKYO HOZEN G
SHOKUHIN SANGYO KANKYO HOZEN GIJUTSU KENKYU KUMIAI
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Publication date
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  • Adjustment And Processing Of Grains (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 安全で美味しい穀類を炊き上げることができ
る穀類の加工方法を提供する。 【解決手段】 洗浄、浸漬、及び必要に応じて煮沸の各
工程を順次行う穀類の加工方法において、特に、オゾン
ガスを水に注入して得られたオゾン水を上記洗浄に用
い、かつ水を電気分解して生成されるアルカリ水を上記
浸漬もしくは煮沸の少なくとも一方の工程に用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食味向上のための
穀類加工方法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、穀類を炊く場合、例えば米の炊飯
においては、清浄な水を用いて洗米(洗浄)を行い、し
かる後、所定量の清浄な水を計量して米を所定時間浸漬
し、更に釜内で炊飯(加熱)することにより、美味しい
御飯を炊き上げるようにしている。また、米に含有され
る水分は経時的に変化するが、かかる含有水分の変化に
対しては、炊飯時の水量を適宜調節することにより、炊
き上げ時の美味しさを確保している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
炊飯方法では、米の表面に例えば芽胞形成細菌等の耐熱
性菌が付着していると、これらの耐熱性菌を完全に殺菌
できない場合があった。そこで、これらの耐熱性菌に対
しても殺菌力を有するオゾン水を用いて炊飯を行い、安
全な御飯を炊き上げる方法が開発されている。
【0004】しかしながら、オゾン水を用いて炊飯を行
うと、オゾンの有する強い酸化力により、オゾンよりも
酸化還元電位の低い物質が酸化され、その結果、炊き上
がった御飯中に、食味の低下や悪臭の発生原因となる酸
化物が生成されるという新たな問題が生じていた。
【0005】しかも、長粒種米や中粒種米では、水加減
や浸漬時間を調節しても、炊き上がった御飯が、いわゆ
る「さばさばした」味となりやすく、日本人の味覚に合
った美味しい御飯を炊き上げることが困難となる場合が
あった。また、その原因は、長粒種米や中粒種米が本来
有する特質により、炊飯時の水加減を多くしたり、浸漬
時間を長くするだけでは、米の表面付近で水分が多くな
るだけで、米の内部まで十分に水分が浸透しにくいため
と考えられる。なお、上記のような問題は米に限るもの
ではなく、例えば麦や豆等の穀類においても同様の問題
が生じている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記事情に鑑み
てなされたもので、オゾン水及びアルカリ水を利用する
ことにより、安全で美味しい穀類を炊き上げることがで
きる穀類加工方法を提供するものである。
【0007】すなわち、本発明は、洗浄、浸漬、及び必
要に応じ水を加えての加熱の各工程を順次行う穀類加工
方法において、オゾン水を上記洗浄に用い、かつアルカ
リ水を上記浸漬もしくは水を加えての加熱の少なくとも
一方に用いることをことを特徴としている。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施形態
について、穀類として米を用いた場合を例に挙げて説明
する。
【0009】図1は、本発明に用いられるオゾン水及び
アルカリ水生成装置の概略構成を示す系統図である。取
水口1から取り出された例えば水道水等の原水は、ポン
プ2を介してオゾン曝気槽3に導入される。また、酸素
発生装置4により取り出された酸素ガスは、オゾナイザ
5にてオゾン化され、オゾンガス吐出口6よりオゾン曝
気槽3内に曝気される。これら原水及びオゾンガスはオ
ゾン曝気槽3内にて混合され、オゾンガスが0.1〜
5.0mg/リットルの濃度で溶存するオゾン水とし
て、オゾン水吐出口7から吐出され、洗米工程にて使用
される。一方、原水に溶けきれなかったオゾンガスは、
オゾンガス分解槽8にて無害化され、大気に放出され
る。
【0010】また、原水は取水口9より電気分解槽10
に導入され、電気分解により、pH7.0〜10.0の
アルカリ水と酸性水とに分離される。アルカリ水はアル
カリ水吐出口11,12から吐出され、浸積工程及び/
または炊飯工程にて使用される。一方、酸性水は酸性水
吐出口13より吐出される。
【0011】ここで、オゾン水は、従来の炊飯方法、あ
るいは従来の殺菌剤(次亜塩素酸ナトリウム,酸性水/
強酸性水等)では殺菌が困難である耐熱性菌に対しても
殺菌性を有している。しかも、人体に悪影響を有する有
機塩素化合物等の副生成物の生成や残留物質(塩素や強
酸性水に用いる食塩等)等の発生もない。従って、上記
方法によれば、残留生菌のない、安全な御飯を炊き上げ
ることができる。
【0012】更に、アルカリ水は酸化還元電位が負であ
り還元力を有するため、オゾンによる酸化作用は、アル
カリ水の使用により中和され打ち消される。従って、上
記方法によれば、酸化物の発生による食味の低下や悪臭
の発生が防止され、美味しい御飯を炊き上げることがで
きる。
【0013】一方、オゾン酸化により米の表面状態が変
化する上、水分子のクラスターが小さいアルカリ水が、
通常では水が浸透しにくい米の細胞膜に対しても高い浸
透力を有し、その結果、上記細胞内の水分含有量が増加
する点も、アルカリ水の使用により美味しい御飯が炊き
上がる理由として挙げられる。
【0014】
【実施例】次に、上記装置により生成されたオゾン水及
びアルカリ水を組み合わせて炊飯を行う炊飯方法の効果
について、具体的な実施例を挙げて説明する。なお、以
下の実施例において、試験米にはいずれも国内産の標準
価格米を用いた。
【0015】まず、オゾン水を用いて得られた殺菌及び
炊飯結果を水道水のみを用いた結果と比較したものを表
1に示す。
【表1】
【0016】表1から、オゾン水を洗米工程に用いた場
合には、殺菌に良い評価が得られるが、オゾン臭が残留
することがわかる。次に、オゾン水を洗米工程に、アル
カリ水を浸漬及び/または炊飯工程に用いた場合の結果
を水道水と比較したものを表2に示す。
【0017】
【表2】
【0018】表2から、アルカリ水を使用する工程が多
いほど良い評価が得られることがわかる。これは、アル
カリ水が米に良く浸透するためであると思われる。従っ
て、浸漬及び炊飯工程の時間を短くするなど、好みに合
わせた調理が可能となる。
【0019】以上の結果から、試験米に対しては、洗米
工程にオゾン水、浸漬及び炊飯工程にアルカリ水を用い
ると、オゾン水による殺菌作用により、従来よりも菌に
よる汚染が少なくなり、かつ還元力のあるアルカリ水に
より酸化力のあるオゾン水が中和されてオゾン水を減少
させることができるとともに、アルカリ水による中和及
び水浸透性の向上により、食味も向上することが確認さ
れた。
【0020】なお、アルカリ水は、長期放置で課題とな
る褐変の原因となるタンパク質除去にも効果があり、か
つ冷凍時における変性の防止には、pH7.6〜7.7
程度の微アルカリ水の使用が効果的である。更に、浸漬
工程に酸性水を用いると、酸性水による収斂効果によ
り、歯ごたえが良好となるという効果が得られる。
【0021】また、米以外の穀類、例えば麦、豆等の加
工においても、洗浄や浸漬に同様の方法を用いることに
より、同様の効果が期待できる。
【0022】
【発明の効果】本発明により以下の効果が期待できる。 (1)オゾン水を洗浄工程に用い穀類を加工することに
より、従来の薬品では殺菌が困難である耐熱性菌も殺菌
されるため、残留生菌のない、安全な穀類を炊き上げる
ことができる。 (2)アルカリ水を浸漬及び/または水を加えての加熱
の少なくとも一方の工程に用いることにより、オゾンに
よる酸化作用が打ち消され、酸化物の発生による食味の
低下や悪臭の発生が防止される結果、美味しい穀類を炊
き上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いられるオゾン水及びアルカリ水生
成装置の概略構成図である。
【符号の説明】
3 オゾン曝気槽 4 酸素発生装置 5 オゾナイザ 8 オゾンガス分解槽 10 電気分解槽
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森 利克 茨城県日立市幸町一丁目20番2号 株式会 社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 木本 光 茨城県日立市幸町一丁目20番2号 株式会 社日立製作所日立研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗浄、浸漬、及び水を加えての加熱の各
    工程を順次行う穀類加工方法において、オゾン水を上記
    洗浄に用い、かつアルカリ水を上記浸漬もしくは水を加
    えての加熱の少なくとも一方に用いることを特徴とする
    穀類加工方法。
  2. 【請求項2】 洗浄及び浸漬の各工程を順次行う穀類加
    工方法において、オゾン水を上記洗浄に用い、かつアル
    カリ水を上記浸漬に用いることを特徴とする穀類加工方
    法。
JP8097107A 1996-04-18 1996-04-18 穀類加工方法 Withdrawn JPH09275916A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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