JPH09275872A - 薬剤加熱蒸散装置 - Google Patents

薬剤加熱蒸散装置

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JPH09275872A
JPH09275872A JP8824096A JP8824096A JPH09275872A JP H09275872 A JPH09275872 A JP H09275872A JP 8824096 A JP8824096 A JP 8824096A JP 8824096 A JP8824096 A JP 8824096A JP H09275872 A JPH09275872 A JP H09275872A
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英夫 河盛
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発熱体に通電するコードを収納するようにな
る薬剤加熱蒸散装置において、コードを収納することに
よる突出する部分をなくし薬剤加熱蒸散装置全体の大型
化を防止する。 【解決手段】 薬剤含有体を発熱体20で加熱して薬剤
を蒸散させる薬剤加熱蒸散装置において、略筒状の固定
ボディー2と、該固定ボディー2の略内周に配置されか
つ該固定ボディー2に対して回転自在に嵌合する略筒状
の回転ボディー1とからなり、該回転ボディー1の側面
外周には前記発熱体20に接続するコード15を巻き付
けるための溝13を上下方向にわたって螺旋状に形成す
ると共に、前記固定ボディー2の側面外周にスリット状
のコード出入部26を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、殺虫、殺菌、殺ダ
ニ、防虫、忌避、芳香、消臭等を目的として、薬剤含有
体を発熱体により加熱して、薬剤を蒸散させる薬剤加熱
蒸散装置において、コードを内部に収納可能とした薬剤
加熱蒸散装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、薬剤加熱蒸散装置としては、その
発熱体に通電するためのコードが装着されるようになっ
ており、このコードを収納可能としたものがあった。
【0003】このコードを収納可能としたものにおいて
は、実開平3−95778号や実開平3−99972号
に記載されているように、装置本体の側面に巻取方向が
垂直方向に向かうようにコードを収納するもの、あるい
は、実開平3−74283号に記載されているように、
装置本体の下部に巻取方向が水平方向に向かうようにコ
ードを収納するもの等が知られていた。
【0004】また、実開平2−60578号には、巻取
方向が水平方向に向かいかつ環状に巻き取られた中央空
所内に電気加熱蒸散部が設置されるようになるものが知
られていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の薬剤加熱蒸散装
置において、実開平3−95778号や実開平3−99
972号または実開平3−74283号に記載されたコ
ードを収納するものにあっては、装置本体の側面がある
いは下部がそれぞれ突出した形状となり装置の大型化と
いった問題が生じる、あるいはデザイン上の制約を受け
てデザイン性が劣るといった問題等が生じる恐れがあっ
た。また、実開平2−60578号に記載されたコード
を収納するものにあっては、装置本体の下部が水平方向
に大きくなり、やはり装置の大型化やデザイン性が劣る
といった問題が生じる恐れがあった。
【0006】さらに、前述した従来の薬剤加熱蒸散装置
全般にわたっては、回転するコード側と固定状態となる
発熱体側との間に接点部材が必要となり、部品点数の増
加やこの部分での構造の複雑化といった問題も生じる恐
れがあった。本発明は、これらの問題を解消すること
を、その課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記問題を解
消するため、薬剤含有体を発熱体で加熱して薬剤を蒸散
させる薬剤加熱蒸散装置において、略筒状の固定ボディ
ーと、該固定ボディーの略内周に配置されかつ該固定ボ
ディーに対して回転自在に嵌合する略筒状の回転ボディ
ーとからなり、該回転ボディーの側面外周には前記発熱
体に接続するコードを巻き付けるための溝を上下方向に
わたって螺旋状に形成すると共に、前記固定ボディーの
側面外周にスリット状のコード出入部を形成する。
【0008】
【作 用】薬剤加熱蒸散装置において、前記回転ボデ
ィーに上下方向にわたって螺旋状に形成した溝にコード
を収納するようにしたことで、コードを収納するスペー
スが特に水平方向に突出するのを極力抑えて当該薬剤加
熱蒸散装置全体の大型化をなくしコンパクトな設計を可
能とする。また、コードは従来のようなコード側と発熱
体側との間に接点部材を設けることなく発熱体に接続し
てするようになるので、接点部材等を不要とすることが
でき、しかも、故障の頻度も減らすことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明による薬剤加熱蒸散装置に
ついて吸液芯を上方に突出した薬剤含有体である薬液ボ
トルBを内部に収納すると共に、該薬液ボトルBの吸液
芯を発熱体で加熱して薬剤を蒸散させる薬剤加熱蒸散器
を例に第一実施例を説明する。図1、図2、図3及び図
4に示すように、薬剤加熱蒸散装置は、略筒状の固定ボ
ディー2と、該固定ボディー2の略内周に配置され内部
に薬液ボトルBを収納する回転ボディー1とからなり、
該回転ボディー1と固定ボディー2とは互いに水平方向
に回転自在に嵌合するようになっている。
【0010】そして、前記回転ボディー1は内筒体3と
蓋体4とからなり、前記内筒体3は円筒状の大径筒部1
0とその上部に中板11を介して設けた円筒状の小径筒
部12とから下方側が大きく開口すると共に上方側も開
口した形状となり、該大径筒部10の側面外周には上下
方向にわたって螺旋状に溝13を形成する。そして、該
溝13に沿って先端にプラグ14を有した通電用のコー
ド15を巻き付けるようになっている。また、前記中板
11の上部には発熱体用脚部16を形成し、該発熱体用
脚部16の上部に支持板17と発熱部18と放熱筒19
とからなる発熱体20を装着する。さらに該中板11の
上部には前記蓋体4にネジ等により固着するための柱状
の取付柱21を形成する。そして、このようになる内筒
体3の小径筒部12内周に薬液ボトルBを装着するため
のネジ部を形成し、該ネジ部に薬液ボトルBにおけるネ
ジ部が係合するようになる。
【0011】また、前記蓋体4は円筒状の側面部22と
円板状の上面部23とから下方を開口した形状で、該上
面部23の中央に蒸散口24を形成しており、前記内筒
体3の取付柱21にネジ等により固着することで該内筒
体3の上部に発熱体20を覆うように装着する。
【0012】一方、前記固定ボディー2は外筒体5とス
カート体6とからなり、該外筒体5は一部を突出した略
円筒状でその内径を前記内筒体3の大径筒部10外径よ
り大きな径とし、その上端を前記回転ボディー1におけ
る蓋体4の側面部22下端に当接するようになり、前記
回転ボディー1における内筒体3を覆うように内筒体3
の側面外周に配置するようになり、該外筒体5は前記内
筒体3と蓋体4とからなる回転ボディー1に対して回転
自在に嵌合するようになる。
【0013】また、前記スカート体6は上下が短い一部
を突出した略円筒状となり、その上端を前記外筒体5の
下端に嵌合固着すると共に、下部に通気用兼内部に収納
した薬液ボトルBの残量確認用の切り込み部25を形成
し、該切り込み部25は例えば円周方向に4カ所形成す
る。
【0014】そして、前記外筒体5とスカート体6とに
おいては、その側面外周の一部に上下にわたって縦長に
開口するスリット状のコード出入部26を形成してお
り、該コード出入部26は前記スカート体6より上方に
向かうU字型の固定コードガイド体27を形成すると共
に、前記外筒体5とスカート体6との端部より若干内側
にずれた位置に相対する突設片28を形成し、前記固定
コードガイド体27と突設片28とで上下に向かう溝状
のレール29を形成する。そして、該レール29に沿っ
て上下に摺動する摺動コードガイド体30を設け、該摺
動コードガイド体30はブロック状で中央にコード15
を貫通するための開口部31を形成すると共に、その側
面に前記内筒体3に形成した溝13に挿入係合し該溝1
3に沿って摺動する摺動片32を一体的に形成するよう
になり、該摺動コードガイド体30にコード15を貫通
して固定ボディー2の外筒体5とスカート体6とに対し
て回転ボディー1の内筒体3と蓋体4とを回転すると、
該摺動コードガイド体30の摺動片32が溝13に沿っ
て摺動し該摺動コードガイド体30自体は前記レール2
9に沿って上下に摺動するようになる。これにより、コ
ード15の上下左右方向へのにげやかみこみ等を防止し
て、前記回転ボディー1における内筒体3の溝13にコ
ード15をねじれることなくしかも正確に巻き付けるこ
とができるようになる。
【0015】そして、このようになる薬剤加熱蒸散装置
にあっては、一端側にプラグ14を有しかつ他端側を前
記発熱体20に接続するようになるコード15が前記回
転ボディー1における内筒体3に形成した溝13に沿っ
て巻き付き、一端側を前記固定ボディー2に形成したコ
ード出入部26の摺動コードガイド体30を貫通して当
該薬剤加熱蒸散装置の外部側に出るようになっており、
これにより前記外筒体5とスカート体6とである固定ボ
ディー2を固定して前記コード15を引っ張ると、前記
内筒体3と蓋体4とである回転ボディー1が前記固定ボ
ディー2に対して回転し、内筒体3に巻き付いていたコ
ード15が前記コード出入部26より引き出されるよう
になる。また、引き出されたコード15は前記固定ボデ
ィー2を固定して前記回転ボディー1の蓋体4を回転す
ると回転ボディー1の内筒体3に当該内筒体3に形成し
た溝13に沿って巻き込まれて当該薬剤加熱蒸散装置内
部に収納されるようになる。
【0016】なお、このコード15においては、コード
の種類、形状、長さ等は特に限定されるものではない
が、コード15の長さは500mmから1500mm程
度が好ましく、800mmから1200mm程度がもっ
とも好適に用いられる。
【0017】このようになる薬剤加熱蒸散装置において
は、次のような利点を奏する。使用時に適当な長さだけ
コード15を引き出して使用することができ、使用時の
コード15が邪魔になるといったことをなくして、コー
ド15に引っ掛かる危険性を少なくすることができる。
ちなみにコード15を引っ掛けて当該薬剤加熱蒸散装置
を転倒すると、所期の薬剤蒸散効果が得られないばかり
か、内部に薬剤が付着し、この状態で長時間経過すると
薬剤が液化流出して薬剤による汚染や乳幼児が過って舐
める等の危険が生じると共に、当該薬剤加熱蒸散装置の
内部の電気系統にも悪影響を及ぼすものである。
【0018】また、前記コード15を当該薬剤加熱蒸散
装置内に完全に収納することができるので使用後の後片
付けが容易ですっきり収納することができる。
【0019】しかも、前記回転ボディー1における内筒
体3に上下方向にわたって螺旋状に形成した溝13に前
記コード15を収納するようにしたことで、コード15
を収納するスペースが特に水平方向に突出するのを極力
抑えて当該薬剤加熱蒸散装置全体の大型化をなくしコン
パクトな設計を可能とする。これにより、材料費や梱包
費あるいは輸送費等の費用の低減をすることができると
共に、デザイン上の制約を受けることもなく、デザイン
性が大巾に向上する。
【0020】さらに、前記コード15は回転ボディー1
の内筒体3上部に装着した発熱体20に接続しており、
従来のようなコード15側と発熱体20側との間に接点
部材を設ける必要もなく、部品点数の低減やこの部分で
の構造の単純化を行うことができる。
【0021】また、前記固定ボディー2のスカート体6
の下端に切り込み部25を形成したことで、ここより内
部への空気の流入を行い薬剤の蒸散を良好にすると共
に、内部に収納した薬液ボトルBの薬剤残量を容易に確
認することができる。
【0022】次に、本発明による薬剤加熱蒸散装置の第
二実施例について説明する。薬剤加熱蒸散装置として
は、前述した第一実施例とほぼ同様となり、図5、図6
に示すように、前記回転ボディー1を内筒体3と蓋体4
とスカート体6とから構成すると共に、前記固定ボディ
ー2を外筒体5から構成し、互いに水平方向に回転自在
に嵌合するようにする。この回転ボディー1と固定ボデ
ィー2とにおいて、内筒体3と蓋体4、また外筒体5に
あっては第一実施例と同様となるが、スカート体6にあ
っては上下が短い円筒状となり、その上端を内筒体3の
下端に嵌合固着するようになっている。そして、前記コ
ード15を出し入れするためのスリット状のコード出入
部26は前記固定ボディー2の外筒体5における側面外
周の一部に上下にわたって形成したもので、該コード出
入部26としては前述の第一実施例におけるコード出入
部26において、前記摺動コードガイド体30と突設片
28とを除いて、上方に向かうU字型の固定コードガイ
ド体27のみを形成したものである。
【0023】このようになることで第一実施例と同様な
利点を奏すると共に、コード15の出し入れの際、前記
回転ボディー1の蓋体4のみでなくスカート体6におい
ても固定ボディー2に対して回転ボディー1を回転する
ことができコード15の出し入れ作業をさらに容易なも
のとすることができる。また、前記コード出入部26の
固定コードガイド体27によりコード収納時のコード1
5のにげやかみこみ等を防止して、コード15の収納を
確実に行うことができるようになる。
【0024】次に、本発明による薬剤加熱蒸散装置の第
三実施例について説明する。図7、図8に示すように、
薬剤加熱蒸散装置は、第一実施例あるいは第二実施例と
同様、略筒状の固定ボディー2と、該固定ボディー2の
略内周に配置され内部に薬液ボトルBを収納する回転ボ
ディー1とからなり、該回転ボディー1と固定ボディー
2とは互いに水平方向に回転自在に嵌合するようになっ
ている。
【0025】そして、前記回転ボディー1は内筒体3と
スカート体6とからなり、前記内筒体3は円筒状の大径
筒部10とその上部に中板11を介して設けた円筒状の
小径筒部12とから下方側が大きく開口すると共に上方
側も開口した形状となり、該大径筒部10の側面外周に
は上下方向にわたって螺旋状に溝13を形成し、該溝1
3に沿ってコード15を巻き付けるようになっている。
また、前記中板11の上部には発熱体用脚部16を形成
し、該発熱体用脚部16の上部に支持板17と発熱部1
8と放熱筒19とからなる発熱体20を装着する。そし
て、このようになる内筒体3の小径筒部12内周に薬液
ボトルBを装着するためのネジ部を形成し、該ネジ部に
薬液ボトルBにおけるネジ部が係合するようになる。
【0026】また、前記スカート体6は第一実施例ある
いは第二実施例とほぼ同様、上下が短い円筒状で下部に
切り込み部25を形成し、その上端を前記内筒体3の下
端に嵌合固着する。
【0027】一方、前記固定ボディー2は一部を突出し
た略円筒状の側面部33と円板状の上面部34とから下
方を開口した形状となり、該上面部34の中央に蒸散口
24を形成する。そして、前記側面部33の内径を前記
内筒体3の大径筒部10外径より若干大きな径とすると
共に、該側面部33の一部に上部を若干除いて縦長に開
口するスリット状のコード出入部26を形成している。
該コード出入部26は第二実施例と同様、上方に向かう
U字型の固定コードガイド体27のみを形成したもので
ある。そして、当該固定ボディー2の側面部33下端を
前記スカート体6の上部に当接するようになることで、
前記回転ボディー1における内筒体3を覆うように内筒
体3の側面外周に前記側面部33を配置するようになる
と共に、前記内筒体3の上部に装着した発熱体20も覆
うようになり、該固定ボディー2は前記内筒体3、スカ
ート体6である回転ボディー1に対して回転自在に嵌合
するようになる。
【0028】そして、このようになる薬剤加熱蒸散装置
にあっては、一端側にプラグ14を有しかつ他端側を前
記発熱体20に接続するようになるコード15が前記回
転ボディー1における内筒体3に形成した溝13に沿っ
て巻き付き、一端側を前記固定ボディー2に形成したコ
ード出入部26から当該薬剤加熱蒸散装置の外部側に出
るようになっており、これにより前記固定ボディー2を
固定して前記コード15を引っ張ると、前記内筒体3、
スカート体6である回転ボディー1が前記固定ボディー
2に対して回転し、内筒体3に巻き付いていたコード1
5が前記コード出入部26より引き出されるようにな
る。また、引き出されたコード15は前記固定ボディー
2を固定して前記回転ボディー1のスカート体6を回転
すると回転ボディー1の内筒体3に当該内筒体3に形成
した溝13に沿って巻き込まれて当該薬剤加熱蒸散装置
内部に収納されるようになる。
【0029】このようになる薬剤加熱蒸散装置において
は、第一実施例あるいは第二実施例同様、適当な長さだ
けコード15を引き出せることで、コード15に引っ掛
かる危険性を低減すると共に、前記コード15を当該薬
剤加熱蒸散装置内に完全に収納可能となることで、使用
後の後片付けが容易ですっきり収納することができる。
しかも、コード15を収納するスペースが突出するのを
極力抑えて当該薬剤加熱蒸散装置全体の大型化をなくし
コンパクトな設計を可能とすると共に、前記コード15
側と発熱体20側との接続において接点部材を設ける必
要もなく、部品点数の低減やこの部分での構造の単純化
を行うことができる。また、前記スカート体6に形成し
た切り込み部25により内部への空気の流入を行い薬剤
の蒸散を良好にすると共に、内部に収納した薬液ボトル
Bの薬剤残量を容易に確認することができる。
【0030】また、本発明による薬剤加熱蒸散装置にあ
っては、前述した各実施例に限定されるものではなく、
以下に示すような形でも良い。薬剤を収容する薬液ボト
ルBの薬剤加熱蒸散装置への係合は、当該薬剤加熱蒸散
装置への係合およびキャッピング用に兼用できるよう一
部を切り欠いたネジ部として例示しているが、特にこれ
に限定されるものではなく、例えば、前記スカート体6
の下部に薬液ボトルBを保持するための皿状の受部材を
装着するようにしても良い。
【0031】さらに、本発明に用いる薬剤には使用目的
に応じて種々の蒸散性薬剤を使用できる。例えば殺虫を
目的として使用する場合、従来より用いられている各種
蒸散性殺虫剤を用いることができ、ピレスロイド系殺虫
剤、カーバメート系殺虫剤、有機リン系殺虫剤等を挙げ
ることができる。一般に安全性が高いことからピレスロ
イド系殺虫剤が好適に用いられ、例えば、アレスリン、
dl・d−T80−アレスリン、d・d−T80−アレ
スリン、d・d−T80−プラレスリン、フタルスリ
ン、d−T80−レスメトリン、d−T80−フラメト
リン、ペルメトリン、フェノトリン、フェンバレレー
ト、シペルメトリン、シフェノトリン、エンペントリ
ン、テラレスリン、エトフェンプロックス等従来公知の
各種ピレスロイド系殺虫剤を用いることができる。
【0032】また、その使用目的に応じて、殺菌剤、殺
ダニ剤、防虫剤、防カビ剤、防錆剤、消臭剤、忌避剤、
香料等、従来から用いられている蒸散性薬剤も使用で
き、例えば殺菌、防カビ剤としては、o−フェニルフェ
ノール、イソプロピルメチルフェノール、2−クロロ−
4−フェニルフェノール、チモール等、香料としては、
天然および人工の各種香料を使用でき、例えば動物性、
植物性の天然香料、あるいは炭化水素、アルコール、フ
ェノール、アルデヒド、ケトン、ラクトン、オキシド、
エステル類等の人工香料などが挙げられる。これらの蒸
散性薬剤は1種類を単独で使用できる他、2種以上を混
合して使用することもできる。
【0033】また、前記発熱体20の発熱手段としては
抵抗ヒーター(セメント抵抗器、酸化金属皮膜抵抗器、
炭素金属皮膜抵抗器、ニクロム線等)・半導体(PT
C)を用いたヒーターに通電する方法等に限定されず、
電源コードを有して電気的に加熱するものであれば適用
できる。また、その形状、用途ともに何ら限定されるも
のではない。
【0034】また、前記スカート体6にあっては全体を
透明材料により形成するようにしても良い。
【0035】
【発明の効果】薬剤加熱蒸散装置において、前記回転ボ
ディーに上下方向にわたって螺旋状に形成した溝に前記
コードを収納するようにしたことで、コードを収納する
スペースが特に水平方向に突出するのを極力抑えて当該
薬剤加熱蒸散装置全体の大型化をなくしコンパクトな設
計を可能とする。これにより、材料費や梱包費あるいは
輸送費等の費用の低減をすることができると共に、デザ
イン上の制約を受けることもなく、デザイン性の優れた
薬剤加熱蒸散装置を提供することができる。しかも、コ
ードは従来のようなコード側と発熱体側との間に接点部
材を設けることなく発熱体に接続してするようになるの
で、接点部材等を不要とし、部品点数の低減を図りかつ
構造の単純化を行うことができる。また、前記固定ボデ
ィーに前記コードを出し入れするためのコード出入部に
固定コードガイド体27を形成したことで、コードの収
納をさらに容易に行うことができる。さらに、前記コー
ド出入部に摺動コードガイド体を設けたことで、前記回
転ボディーに形成した溝にコードを確実かつ規則正しく
収納することができると共に、コードの出し入れもスム
ーズに行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による第一実施例の一部断面側面図。
【図2】本発明による第一実施例の上面図。
【図3】図1におけるA−A断面図。
【図4】本発明による第一実施例の分解斜視図。
【図5】本発明による第二実施例の一部断面側面図。
【図6】本発明による第二実施例の分解斜視図。
【図7】本発明による第三実施例の一部断面側面図。
【図8】本発明による第三実施例の分解斜視図。
【符号の説明】
1…回転ボディー、2…固定ボディー、3…内筒体、4
…蓋体、5…外筒体、6…スカート体、10…大径筒
部、11…中板、12…小径筒部、13…溝、14…プ
ラグ、15…コード、16…発熱体用脚部、17…支持
板、18…発熱部、19…放熱筒、20…発熱体、21
…取付柱、22…側面部、23…上面部、24…蒸散
口、25…切り込み部、26…コード出入部、27…固
定コードガイド体、28…突設片、29…レール、30
…摺動コードガイド体、31…開口部、32…摺動片、
33…側面部、34…上面部。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薬剤含有体を発熱体20で加熱して薬剤
    を蒸散させる薬剤加熱蒸散装置において、 略筒状の固定ボディー2と、該固定ボディー2の略内周
    に配置されかつ該固定ボディー2に対して回転自在に嵌
    合する略筒状の回転ボディー1とからなり、該回転ボデ
    ィー1の側面外周には前記発熱体20に接続するコード
    15を巻き付けるための溝13を上下方向にわたって螺
    旋状に形成すると共に、前記固定ボディー2の側面外周
    にスリット状のコード出入部26を形成したことを特徴
    とする薬剤加熱蒸散装置。
  2. 【請求項2】 前記固定ボディー2におけるコード出入
    部26に固定コードガイド体27を形成したことを特徴
    とする請求項1記載の薬剤加熱蒸散装置。
  3. 【請求項3】 前記コード出入部26に前記コード15
    を貫通すると共に前記溝13に沿って摺動しかつ上下に
    摺動する摺動コードガイド体30を設けたことを特徴と
    する請求項1、2記載の薬剤加熱蒸散装置。
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