JPH09275591A - リモートコントロールシステム - Google Patents

リモートコントロールシステム

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JPH09275591A
JPH09275591A JP8085014A JP8501496A JPH09275591A JP H09275591 A JPH09275591 A JP H09275591A JP 8085014 A JP8085014 A JP 8085014A JP 8501496 A JP8501496 A JP 8501496A JP H09275591 A JPH09275591 A JP H09275591A
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room
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signal
remote control
infrared
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JP8085014A
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English (en)
Inventor
Piitaa Shintani
新谷ピーター
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リモコンからの制御信号が到達しない位置関
係にある電子機器、特に、AV機器の遠隔操作を可能に
したリモートコントロールシステムを提供する。 【解決手段】 リモコンからの制御信号を中継手段を介
在させて遠隔操作するAV機器に送信する。この中継手
段は、屋内配線されている交流電源を供給する電力線を
利用して、交流電源に制御信号を同一形態で重畳させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リモートコントロ
ールシステムに関し、屋内、特に、複数の部屋に配置さ
れた電子機器、例えばAV機器を中継器を介してリモコ
ンからの制御信号が届かない位置からでも遠隔操作する
ことができるリモートコントロールシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】テレビ、ビデオ等のAV機器を遠隔操作
する赤外線リモートコントロール装置(以下、リモコン
という)は、各種提案され、また、広く使用されてい
る。一般に、リモコンでAV機器を遠隔操作するときに
は、リモコンの送信部をAV機器の受信部方向に向け、
操作ボタンを押して制御信号を送信し、この制御信号を
受信してAV機器を遠隔操作する。
【0003】また、最近、各部屋毎に種々のAV機器等
を配置するようになってきている。そのため、各部屋に
設置されたAV機器の操作だけでなく、リモコンからの
制御信号が届かない場所、例えば、遠隔操作したいAV
機器が配置されている部屋以外の場所からでも遠隔操作
できるようにして、できれば屋内のどの箇所からでも遠
隔操作することが望まれている。このような要望に応え
て、各種のリモコンが提案されている。
【0004】例えば、特開昭61−293126号公報
には、同一室内でなくても電気機器を操作できる遠隔操
作装置が開示されている。
【0005】この遠隔操作装置においては、電灯線(電
力線)をホームバス(家庭内情報ライン)とし、電気機
器と、電気機器に備えられ赤外線あるいは電波を発生す
る操作信号発生装置と、操作信号発生装置に制御データ
を送信する遠隔操作装置と、電気機器の通電状態を検知
する通電検知装置とを電灯線に接続したものである。
【0006】この遠隔操作装置によれば、電灯線に接続
された操作信号発生装置は電気機器の制御用の携帯型遠
隔操作送信器と同一の信号を発生するもので、遠隔操作
装置により屋内のどの箇所からも制御可能となり、ま
た、通電検知装置は電気機器の作動状態を遠隔装置に返
信する。
【0007】遠隔操作装置は、制御信号をデジタル化し
て、所定の処理を行い、制御指令である処理結果を変調
し、信号を電灯線に重畳させて送受信する。そして、操
作信号発生装置は、電灯線に重畳した信号を受信して、
デジタル化し、電気機器に対応した赤外線あるいは電波
である制御信号を発生する。
【0008】このようにして、同一室内からでなくても
電気機器を操作することができる。
【0009】ところで、商用AC(交流)電力線を介し
て赤外線信号(IR信号)を伝達するシステム、所謂、
電力線キャリアシステムには、いくつかの方法がある。
例えば、X−10システム、CEBus PLシステム
等が一般的に使用されている。
【0010】X−10システムは、電源のオン・オフや
調光制御等に広く使用されている。このシステムは、1
20KHzの搬送波を使用して、交流電源の波形が零交
差する時のみ赤外線信号を伝達する方法である。
【0011】X−10システムによれば、交流電力線に
電源のオン・オフや調光制御等の制御信号を重畳するこ
とができるので、電源のオン・オフや照明機器の調光等
を集中的に制御したり、他部屋から制御することができ
る。尚、X−10システムのデータレートは、約30b
psである。
【0012】CEBus PLシステムは、空調管理、
防災・防犯、家事等の多様な機能を果たすホームオート
メーション等に使用されている。このシステムは、特別
な集積回路(IC)を備え、伝達しようとする赤外線信
号を特別な集積回路で周波数100〜400KHzの範
囲で変調し、複数の周波数からなるスプレッドスペクト
ラム信号(SS:Spread Spectrum)と
して伝達する。そして、いずれかの周波数の信号を伝達
すれば、赤外線信号を伝達したこととみなす。
【0013】CEBus PLシステムによれば、交流
電力線に制御信号を重畳することができるので、ホーム
オートメーションのように各部屋の各種機器を集中的に
管理することができる。このシステムのデータレート
は、約10Kbpsである。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
リモコン及びこのリモコンにより遠隔操作するAV機器
は、一部屋での使用に限られ、ある部屋のAV機器を別
の部屋から遠隔操作することは難しい。
【0015】例えば、上記説明した特開昭61−293
126号公報の遠隔操作装置においては、電灯線(電力
線)に、電気機器と、操作信号発生装置と、遠隔操作装
置と、通電検知装置とを接続するため、構成が複雑とな
り、操作しずらいという問題があった。また、電灯線に
制御信号を重畳させるために、デジタル化、変調等の処
理を行わなければならず、構成が複雑となっていた。
【0016】又、上記説明したX−10システムやCE
Bus PLシステム等の電力線キャリアシステムを使
用して、制御信号である赤外線信号をある部屋から別の
部屋に伝達することができても、いずれの電力線キャリ
アシステムも、赤外線信号を電力線に重畳する前に、デ
ジタル化する等の所定の処理を行わなければならないた
め、その分構成が複雑である。
【0017】X−10システムでは、120KHzの搬
送波を使用して、交流波形が零交差する時のみ赤外線信
号を伝達し、データレートは約30bpsであるため、
電源のオン・オフや調光制御等の信号を伝達するには十
分なデータレートであるが、AV機器等を制御する赤外
線信号をリアルタイムで伝達するには遅すぎると云う問
題がある。
【0018】CEBus PLシステムでは、交流電力
線を通過する信号の回数を増すために、特別な集積回路
(IC)を使用して赤外線信号の周波数を拡張する。デ
ータレートは、約10Kbpsであり、伝達速度は十分
であるが、特別な集積回路(IC)が必要となるためシ
ステムが複雑になる。
【0019】このように、従来技術の電力線キャリアシ
ステムにおいては、X−10システムのように簡単なシ
ステムは、赤外線信号の伝達の確実性に乏しく、CEB
usPLシステムのように確実に赤外線信号を伝達する
システムは、赤外線信号のデジタル化、スクランブル、
圧縮等、様々な処理を行わなければならず、システムは
複雑になる。そのため、赤外線信号をある部屋から別の
部屋に伝達することによって、ある部屋のAV機器を別
の部屋から遠隔操作するシステムは、確実性に欠ける
か、若しくは 、複雑なものとなっていた。
【0020】従って、本発明は、簡単な構成で、操作性
がよい中継手段を介して、確実に複数部屋の電子機器等
を遠隔操作できるリモートコントロールシステムに課題
を有する。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係るリモートコントロールシステムは、持
ち運び自在なリモコンと、屋内の所望位置に配置し、前
記リモコンからの制御信号を受信する機器受信部を備え
た電子機器とからなり、前記リモコンからの制御信号
は、中継手段を介して前記電子機器の機器受信部に送信
できるようにしたことである。
【0022】上記構成により、リモコンから発せられた
制御信号を、中継手段である交流電源に重畳させて電子
機器の機器受信部に送り、電子機器を遠隔操作すること
ができる。したがって、交流電源に制御信号を重畳させ
て、ある部屋でのリモコンの操作により別の部屋に配置
してある電子機器を遠隔操作することができ、例えリモ
コンからの制御信号が届かない位置に配置してある電子
機器、例えばAV機器であっても、リモコンによる遠隔
操作が可能になる。
【0023】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る電子機器、特
に、AV機器のリモートコントロールシステムの実施形
態について図を参照にして以下詳細に説明する。
【0024】本発明に係る第1の実施例のリモートコン
トロールシステムは、図1に示すように、2つの部屋
1、2にAV機器を配置した構成になっている。例え
ば、居間である第1の部屋1には、AV機器であるテレ
ビジョン受像機3が設置され、AVルームとして使用す
る第2の部屋2には、各種AV機器5、6、7が設置さ
れた構成となっている。これらのAV機器5、6、7に
は、リモコン4からの赤外線制御信号8を受信する図示
しない受信部が設けられている。このAV機器5、6、
7として、例えば、ビデオレコーダVCR、ビデオディ
スクVD、音楽ディスク交換機MDC、ディジタルオー
ディオテープレコーダDAT、コンパクトディスク交換
機CDC等が挙げられる。
【0025】リモコン4は、図2に示すように、電源ボ
タン9と、上記のようなテレビジョン受像機3、及び、
各種AV機器5、6、7を選択する選択ボタン10と、
録画動作を開始するRECボタン11と、再生動作を開
始するスタートボタン12と、音量を調節する音量調節
ボタン13と、チャンネルを選択するチャンネル選択ボ
タン14等の様々な操作ボタンが設けられている。尚、
リモコン4は、図2に示すボタン群に限定されることな
く、適宜機能を附加除去等して設定変更できることは勿
論のことである。
【0026】このようなリモコン4からは、図2に示す
操作ボタンの操作に応じて、AV機器5、6、7の遠隔
操作に必要な赤外線制御信号8が発信される。
【0027】ところで、一般的な建築物には、屋内の各
部屋に商用交流電源を供給する電力線が屋内配線され、
各部屋の適当な位置に、電源端子部であるコンセントが
設けられている。
【0028】即ち、第1の部屋1と第2の部屋2とは、
図1に示すように、交流電力線15が配線され電気的に
接続した状態になっている。第1の部屋1と第2の部屋
2の天井には、それぞれ、電源端子部に相当するランプ
ホルダ16、17が設けられ、壁には、AV機器を含む
各種電子機器に電源を供給するコンセント18、19を
設けた構造となっている。
【0029】このランプホルダ16、17は、図3に示
すように、通常は照明機器である白熱電球20を取り付
けて使用するようになっている。コンセント18、19
は、図1に示すように、各種電子機器等のプラグを差し
込むと、各種電子機器は通電する。そして、図示しない
電源スイッチをオンすれば、照明機器や各種電子機器等
を使用することができる。
【0030】照明機器用のコンセントであるランプホル
ダ16、17は、図3に示すように、白熱電球20を保
持して通電するものであり、白熱電球20の接合部21
を係合して支持する雌型の螺旋状の溝と接点部とからな
る保持部22を設けた構造となっている。このランプホ
ルダ16、17の保持部22は、交流電源を供給する電
力線15と接続している。即ち、電力線15を形成する
2本のホットラインとニュートラルラインは、接点部と
螺旋状の溝とに接続されている。
【0031】白熱電球20は、ガスを封入したガラス球
内に設けたフィラメントに通電させて発光させるもので
あり、ガラス球の端部には、交流電源を入力する入力部
と、電球自体の支持も兼ねた接合部21を設けた構造に
なっている。接合部21は、先端が丸味を帯びた円筒形
状に形成された頂部に設けた接点部と、側面には、電球
20自体を保持すると共に通電も兼ねた螺旋状の溝を設
けた構造となっている。このような構造をした白熱電球
20を通常使用する際には、接合部21にランプホルダ
16、17の第1の保持部22を螺合させて固定すれ
ば、図示しないスイッチを操作することによって、白熱
電球20をオン・オフすることができる。
【0032】このような関係にあるランプホルダ16、
17と白熱電球20は、所謂、中継手段として機能す
る。中継手段として機能させるためには、白熱電球20
とランプホルダ16、17との間に中継器である送受信
部23を介在させる。
【0033】中継器である送受信部23は、赤外線信号
を送受信する本体部25の上部にランプホルダ16、1
7の第1の保持部22に螺合する雄型の第2の接合部2
4と、本体部25の下部に白熱電球20の第1の接合部
と螺合する雌型の第2の保持部26を備えた突部27
と、電力線に制御信号を重畳させる中継受信部30と中
継送信部31(図4参照)とから構成されている。
【0034】第2の接合部24は、白熱電球20の第1
の接合部21と同じ形状に形成されている。即ち、螺旋
状の溝が形成され、ランプホルダ16、17の第1の保
持部22に螺合して係合すると共に導通する構造となっ
ている。
【0035】本体部25は、赤外線信号を受信する中継
受信部30を構成するフォトダイオード28と、赤外線
信号を発信する中継発信部31を構成する発光ダイオー
ド29とを備え、フォトダイオード28によって、リモ
コン4(図1及び図2参照)から発せられる赤外線制御
信号を受信し、発光ダイオード29によって、受信した
赤外線信号と同一信号形態で赤外線を送信する。
【0036】第2の保持部26は、第1の保持部22と
同じように、螺旋状の溝が形成され、第1の接合部21
が係合する形状となっている。
【0037】送受信部23をランプホルダ16、17に
固定するときには、第1の保持部22に第2の接合部2
4を差し込み、送受信部23を時計回りに回転させて螺
合する。そして、白熱電球20を送受信部23に固定し
て支持するために、第2の保持部26に第1の接合部2
1を差し込み、白熱電球20を時計回りに回転させて螺
合する。
【0038】このようにして、白熱電球20は、送受信
部23を介してランプホルダ16、17に固定され、天
井や壁等に取り付けられて、部屋を照らす照明機器とし
ての機能を果たす。
【0039】このような構成からなる送受信部23は、
図4に示すように、中継受信部30と、中継送信部31
とを一体に形成されている。
【0040】中継受信部30は、図4(イ)に示すよう
に、フォトダイオード28と、バンドパスフィルタ(B
PF)32と、増幅器(アンプ)33と、磁気カプラ3
4とから構成されている。
【0041】フォトダイオード28は、リモコン4から
発せられた赤外線制御信号を受信してバンドパスフィル
タ32に送る。
【0042】バンドパスフィルタ32は、予め定められ
ている帯域の周波数、実施例においては40KHzの帯
域を通過させるものであり、赤外線制御信号から不要な
ノイズを取り除くものである。
【0043】増幅器(アンプ)33は、赤外線制御信号
を電力線15を流れる交流電源に重畳させるために、所
定の利得で増幅する。
【0044】磁気カプラ34は、増幅された赤外線信号
を螺合して導通のとれているランプホルダ16(17)
の第1の保持部22から電力線15の交流電源に重畳さ
せる。
【0045】中継送信部31は、図4(ロ)に示すよう
に、磁気カプラ34と、バンドパスフィルタ(BPF)
35と、増幅器(アンプ)36と、赤外線発光ダイオー
ド29とから構成されている。この磁気カプラ34は、
中継受信部30の磁気カプラ34と同じもので、電力線
15の交流電源に重畳されて送信されてきた赤外線制御
信号を受信する。
【0046】バンドパスフィルタ35は、バンドパスフ
ィルタ32と同様に、40KHz帯域の周波数を抽出す
るものであり、電力線15、磁気カプラ34を介して送
られてきた赤外線制御信号から不要なノイズを取り除
く。
【0047】増幅器(アンプ)36は、バンドパスフィ
ルタ35でノイズを取り除いた赤外線制御信号が発光ダ
イオード29により送信できるように増幅する。
【0048】赤外線発光ダイオード29は、中継受信部
30で受信した同一形態の赤外線制御信号をAV機器
5、6、7方向に送信する(図1参照)。
【0049】このように構成された送受信部23を構成
する中継受信部30と中継送信部31は、少なくとも操
作したい部屋と操作するAV機器が配置されている部屋
のコンセント等の電源端子部に設置されていれば、屋内
に配線された電源電力線を中継手段として働き、離れた
部屋、又は信号が届かない距離又は位置からリモコン4
の赤外線信号がAV機器で受信することができる。
【0050】次に、中継手段としての送受信部の変形例
について説明する。中継送受信部23Aの変形例は、図
5に示すように、中継受信部37と中継送信部38とか
ら構成されている。中継受信部37は、図5(イ)に示
すように、コード変換器39を設け、中継受信部38の
バンドパスフィルタ32と増幅器33の間に赤外線コー
ド変換器39を設け、ケーブル41を介してキーボー
ド、マウス等の入力装置43を接続した構造となってい
る。この構成は、図4(イ)で示した中継送信器30と
同様であり、コード変換器39と入力装置43とを設け
た点が異なるため、他の構成についての説明は省略す
る。
【0051】赤外線コード変換器39は、バンドパスフ
ィルタ32で不要なノイズが取り除かれた赤外線制御信
号のコードを変換するものであり、種々のリモコンから
出力する赤外線制御信号のコードを変換することによ
り、各種電子機器とリモコンに対応させたコードを中継
手段により適合させることができる。
【0052】入力装置43は、キーボード、マウス等か
らなり、リモコンから送出する赤外線制御信号のコード
を変換することができるものでさえあれば、どのような
入力装置でもよい。
【0053】中継送信部38は、図5(ロ)に示すよう
に、磁気カプラ34と、バンドパスフィルタ35と、赤
外線コード変換器40と、この赤外線コード変換器40
にケーブル42を介して接続されている入力装置44
と、赤外線コード変換器40と接続した増幅器36と、
赤外線発光ダイオード29とから構成されている。
【0054】この構成は、図4(ロ)で説明した中継送
信部31と同様の構成となっており、赤外線コード変換
器40をバンドパスフィルタ35との間に接続した点が
異なっているため、他の構成についての説明は省略す
る。
【0055】赤外線コード変換器40及び入力装置44
は、上述した図5(イ)に示した変換器39及び入力装
置43と同様であり、リモコン4からの赤外線制御信号
を適宜設定変更して、中継された制御信号を受信するA
V機器との適合性を図る。この赤外線コード変換器40
及び入力装置44は、中継受信部37の変換器39及び
入力装置43と合体させてもよい。
【0056】次に、中継手段による赤外線制御信号の送
受信部が受信された信号と同一信号形態で送信する手法
について説明する。リモコン4(図1参照)で赤外線信
号を送信し、この赤外線制御信号を受信した中継受信部
30、37から電力線15に重畳される重畳信号は、図
6に示すように、例えば、40KHz帯の周波数からな
る重畳信号46が、例えば60Hz商用交流電源45に
デジタル化等されることなく重畳される。即ち、アナロ
グの交流電源45が、搬送波であり、重畳信号46は、
赤外線制御信号と同一信号形態のまま、即ち、圧縮やコ
レクション等されないでそのまま交流電源45に重畳し
て伝搬する。
【0057】交流電源45に重畳される重畳信号46
は、図6に示すように、1フレームF単位で送信され、
この1フレームFは、交流電源45の第1の周期F1、
第2の周期F2、第3の周期F3から構成されている。
従って、電力線15上においては、重畳号46について
反復した周期F1、F2、F3を繰り返すことになる。
【0058】送信側、即ち、図4(イ)に示す中継送信
部31、図5(イ)に示す中継送信部38では、1つの
フレームFを構成する3つの周期F1、F2、F3の重
畳信号46のうち、いずれか2つの周期の受信内容が同
一であれば、重畳されている重畳信号46が有効である
ものと判断して、その重畳信号46に基づいて赤外線発
光ダイオード29を駆動させて赤外線制御信号を復元
し、所望のAV機器5、6、7を操作する。
【0059】例えば、最初に送られてきた周期F1、F
2を受信すると、3番目に送られてくる第3の周期F3
の重畳信号46は採用しない。このように、同じ周期F
1、F2、F3に同一信号形態のを3回重畳させて送信
して、そのうちの2つの周期が同じであれば採用するよ
うにし、例え中継手段を介在させても、圧縮やエラーコ
レクション等を施さない同一信号形態の赤外線制御信号
をAV機器5、6、7に送信することができる。
【0060】そして、FFC(Federal Cmm
unication Commision)の Par
t 15.209の規則によれば、周波数帯が、0.0
09〜0.490MHzにおいて、電力線15から30
0メートル内での放射レベルは、2400/F(KH
z)μV/mと決められている。Fは、周波数(KH
z)を示し、例えば、周波数が、40KHzである場
合、放射レベルは、60μV/mである。この規則によ
れば、図6に示すように、交流電源45を供給する電力
線15に赤外線制御信号からなる40KHzの重畳信号
を重畳させても、他の電力線15に影響を及ぼすこと
は、ほとんどない。このため、屋内などで配線される長
い電力線15でも、赤外線制御信号を交流電源45に重
畳させて、送信することができるのである。
【0061】次に、上記説明した第1実施例のリモート
コントロールシステムを使用して、例えば図1に示す第
1の部屋1から第2の部屋2のAV機器5、6、7を遠
隔操作する方法を説明する。
【0062】第1の部屋1で、テレビジョン受像機3を
視聴しているときに、オンエア中の番組を録画したい場
合、リモコン4をランプホルダ16に保持されている中
継手段である送受信部23(図3参照)に向けて操作す
る。リモコン4を操作すると、各種赤外線制御信号がラ
ンプホルダ16の送受信部23に送信される。
【0063】AV機器5、6、7を遠隔操作するには、
先ず、対象となるAV機器(例えば、ビデオレコーダV
CR)5を、図2に示す選択ボタン10によって選択
し、赤外線制御信号である選択信号を送信する。そし
て、電源ボタン9、チャンネルボタン14、スタートボ
タン11、ストップボタン12等を使用して、電源オ
ン、チャンネルセット、録画スタート、録画終了等の赤
外線制御信号を送信する。
【0064】赤外線制御信号は、図1及び図7に示すよ
うに、第1の部屋1のランプホルダ16に介在されてい
る中継手段である送受信部23から電力線15に重畳さ
れ、重畳された信号46は電力線15を通って、第2の
部屋2のランプホルダ17の送受信部23から前記適切
な重畳信号46であるかの判断がされ、赤外線制御信号
であれば各AV機器5、6、7に送信される。
【0065】従って、リモコン4からの赤外線制御信号
が届かない位置関係であっても、選択ボタン10(図2
参照)によってビデオレコーダVCR5を選択して作動
し、電源オン、チャンネルセット、録画スタート、録画
終了等の赤外線制御信号に基づいて、遠隔操作すること
ができる。
【0066】この中継手段である送受信部23は、実施
例において天井に設けられたランプホルダ16、17に
取り付けられているので、リモコン4を天井方向に向け
て操作すればよく、信号経路に障害となる物体が存在し
ずらい構成になっている。
【0067】また、図8に示すように、第2の部屋2
で、例えば、ビデオテープVCR5の駆動中に、隣りの
第1の部屋1のテレビジョン受像機3を消し忘れたこと
に気づいた場合、第2の部屋2の天井に取り付けられて
いるランプホルダ17の送受信部23に向けてリモコン
4を操作する。リモコン4の選択ボタン10、電源ボタ
ン9(図2参照)を操作して、各種赤外線制御信号をラ
ンプホルダ17の送受信部23に送信すれば、赤外線制
御信号が電力線15を流れる交流電源に重畳して、隣り
の第1の部屋1のランプホルダ16の送受信部23から
送出されるテレビジョン受像機3に送られる。
【0068】上記第1実施例によれば、天井に設けたラ
ンプホルダ16、17にリモコン4からの赤外線制御信
号を中継する送受信部23を設け、電力線15を流れる
交流電源に、赤外線制御信号を重畳させることによっ
て、リモコン4の赤外線制御信号が物理的に届かない、
又は、遮蔽状態になっている、例えば、隣りの部屋から
でも、簡単な構造で、確実に操作したいAV機器を遠隔
操作することができる。
【0069】このようにして、部屋の所定位置に配置さ
れているAV機器に対し、障害物又はリモコンの操作で
きない距離関係であっても中継手段を介在してAV機器
を遠隔操作することができる。
【0070】尚、第1実施例では、2部屋に配置したA
V機器の操作について説明したが、例えば、1つの部屋
でも障害物や距離によってリモコンで直接操作できない
場合や、3つ以上の部屋にAV機器を配置してある場合
でも、中継手段を介してリモコンで遠隔操作することが
できる。
【0071】次に、本発明に係るリモートコントロール
システムの第2実施例について説明する。第1実施例と
同一のものには理解し易いように同一番号を付与して説
明する。
【0072】第2の実施例におけるリモートコントロー
ルシステムは、各種電子機器のプラグを差し込むコンセ
ントを利用して赤外線制御信号を交流電源に重畳させる
構成となっている。
【0073】即ち、リモートコントロールシステムは、
図9に示すように、中継手段である赤外線制御信号の送
受信部50をコンセント51用パネル52に一体に形成
する。コンセント51は、商用交流電源を供給するため
に設けられ、各種電子機器のプラグ端子を差し込むと、
電子機器に電源が供給される。このパネル52には、コ
ンセント51に加えて、第1実施例の送受信部23(図
3参照)と同じように、中継受信部を構成するフォトダ
イオード53と、中継送信部を構成する発光ダイオード
54とが設けられた構造となっている。
【0074】このように、コンセント51に中継手段を
兼ねさせた構造とすることによって、屋内の例えば各部
屋への設置が容易となると共に屋内配線されている交流
電源を引き出すことができない構造の照明装置が設置さ
れている各部屋であっても取り付けが簡単に行える。
【0075】また、屋内に備えられている電源スイッチ
に、中継手段である赤外線制御信号の送受信部を設けて
もよい。電源スイッチは、照明機器等をオン、オフする
スイッチで、交流電源の配線が連結している。
【0076】次に、本発明に係る第3実施例のリモート
コントロールシステムについて説明する。尚、第1及び
第2の実施例と同一のものには理解し易いように同一番
号を付与して説明する。
【0077】第3の実施例におけるリモートコントロー
ルシステムは、図10に示すように、中継手段である赤
外線制御信号の送受信部55をアダプタ56として形成
し、コンセント51(図9参照)に差し込んで使用す
る。アダプタ56は、略直方体に形成され、図10に示
すように、前面に中継受信部を構成するフォトダイオー
ド57と、中継送信部を構成する発光ダイオード58
と、裏面には、コンセント51(図9参照)に差し込む
プラグ60を備えた構造となっている。使用する際に
は、プラグ60を差し込んで通電させる。
【0078】このように、コンセント51に差し込み自
在なアダプタ形式にすることによって、屋内のコンセン
ト51のあるところであれば取り外し自在に適宜設置す
ることができる。
【0079】尚、上記実施例では、中継手段として交流
電源を使用し、赤外線制御信号を交流電源に重畳させて
いるが、中継手段として他の媒体、例えば、電話回線等
を使用して赤外線制御信号を伝達してもよい。即ち、赤
外線制御信号を中継することができれば、どのような中
継手段でもよい。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るリモ
ートコントロールシステムは、リモコンから発する制御
信号を中継手段、例えば、交流電源に重畳させることに
より、リモコンからの制御信号が遠隔操作したい電子機
器、特に、AV機器に到達しない状態であっても遠隔操
作することができると云う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るリモートコントロー
ルシステムの説明図である。
【図2】本発明に係るリモートコントロールシステムに
使用するリモコンの一例である。
【図3】第1実施例の制御信号送受信部の説明図であ
る。
【図4】同送受信部の内部構成を示す一例である。
【図5】同送受信部の内部構成を示す別の例である。
【図6】同交流電流に赤外線制御信号が重畳することの
説明図である。
【図7】同赤外線制御信号が各AV機器に伝達すること
を示す説明図である。
【図8】同第2の部屋から第1の部屋のTVへの遠隔操
作を示す説明図である。
【図9】本発明に係る第2実施例の送受信部を示す説明
図である。
【図10】本発明に係る台3実施例の送受信部を示す説
明図である。
【符号の説明】
1 第1の部屋、2 第2の部屋、3 TV、4 リモ
コン、5、6、7 AV機器、8 赤外線制御信号、9
電源ボタン、10 選択ボタン、11 RECボタ
ン、12 スタートボタン 13 音量調整ボタン、14 チャンネルボタン、15
電力線 16、17 ランプホルダ、20 白熱電球、23、2
3A、52、56 送受信部 28、53、57 フォ
トダイオード 29、54、58 発光ダイオード 30、37 中継
受信部、31、38 中継送信部、45 交流電流、4
6 重畳信号

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 持ち運び自在なリモコンと、 屋内の所望位置に配置し、前記リモコンからの制御信号
    を受信する機器受信部を備えた電子機器とからなり、 前記リモコンからの制御信号は、中継手段を介して前記
    電子機器の機器受信部に送信できるようにしたことを特
    徴とするリモートコントロールシステム。
  2. 【請求項2】 前記中継手段は、前記屋内に配線されて
    いる電力線を流れる交流電源に前記制御信号を重畳させ
    るようにしたことを特徴とする請求項1に記載のリモー
    トコントロールシステム。
  3. 【請求項3】 前記中継手段は、前記屋内の所定位置に
    配設してある前記交流電源を供給する電源端子部に設け
    たことを特徴とする請求項2に記載のリモートコントロ
    ールシステム。
  4. 【請求項4】 前記中継手段は、前記リモコンからの制
    御信号を受信する中継受信部と、該受信した制御信号を
    同一信号形態で送信する中継送信部を一体に形成したこ
    とを特徴とする請求項1に記載のリモートコントロール
    システム。
  5. 【請求項5】 前記電源端子部は、コンセントであるこ
    とことを特徴とする請求項3に記載のリモートコントロ
    ールシステム。
  6. 【請求項6】 前記中継手段は、アダプタからなり、該
    アダプタは、前記屋内の所定位置に配設してある前記交
    流電源を供給する電源端子に接続することを特徴とする
    請求項1に記載のリモートコントロールシステム。
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