JPH09275347A - 記録符号変換装置 - Google Patents

記録符号変換装置

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JPH09275347A
JPH09275347A JP8357496A JP8357496A JPH09275347A JP H09275347 A JPH09275347 A JP H09275347A JP 8357496 A JP8357496 A JP 8357496A JP 8357496 A JP8357496 A JP 8357496A JP H09275347 A JPH09275347 A JP H09275347A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 最小反転間隔が大きく、最大反転間隔が小さ
くかつDCフリーに近い特性であってエラー伝搬に強い
符号に変換することのできる記録符号変換装置を提供す
る。 【解決手段】 8ビットの入力データを13ビットの符
号に変換した後NRZI変換して記録信号を得る。この
際1が2以上連続せず0が6以上連続ぜずかつ末尾に0
が5以上連続しない449通りの13ビットの符号のう
ち01で始まる111通りの符号を第1、第2の変換テ
ーブル13、14に共通に割り付け、1で始まる145
通りの符号を第1の変換テーブルに、1あるいは01で
始まらない145通りの符号を第2の変換テーブルに割
り当てる。共通の111通り以外の145通りの符号に
ついては第1、第2の変換テーブルでの変換結果のうち
1が2以上連続せず0が6以上連続しない条件を満足す
る方を選択する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力データを光デ
ィスク装置やディジタル記録ビデオテープレコーダなど
ディジタル記録装置への記録に適した符号に変換する記
録符号変換装置に係わり、特に変換後の符号をNRZI
(ノン・リターン・トゥ・ゼロ・インバース)変換する
記録符号変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像データや音声データなどをディジタ
ル化した各種のディジタルデータは、“1”あるいは
“0”のうちのいずれかの値をとる多数のビットによっ
て構成されている。各ビットは“1”、“0”のいずれ
かを任意にとることができるので“1”あるいは“0”
のいずれかの値が長く連続する場合がある。また“1”
と“0”が交互に現れる場合もある。光ディスク装置、
光磁気ディスク装置、相変化ディスク装置、ハードディ
スク装置などのディスク装置やディジタル記録VTRな
どのディジタル記録装置に、このようなビット列のデー
タをそのまま記録すると再生時のエラーレートが増加す
る等各種の問題が生じる。
【0003】たとえば、“0”あるいは“1”が長く連
続すると、何ビット連続しているかを誤認識し易くな
る。すなわち、通常、再生されるデータの変化から再生
クロックが抽出されるので、データの変化が長く生じな
い場合には、再生クロックの精度が低下し、同一の値の
連続するビットの数を誤認していしまう。また、“0”
と“1”が交互に現れる場合には、最小の反転間隔で記
録可能な情報量が少なくなるので、記録密度が低下して
しまう。そこで、記録すべきデータをこれらの問題が生
じないような所定の符号に変換してから記録することが
行われている。入力データの変換される代表的な記録符
号として1,7符号、2,7符号と呼ばれるものがあ
る。
【0004】図18は、1,7符号における変換内容を
表わしたものである。1,7符号は、2ビットのデータ
を3ビットのチャンネルビットに変換する場合と、4ビ
ットのデータを6ビットのチャンネルビットに変換する
場合がある。図中×印の部分は、次のチャンネルビット
の先頭が“0”のとき“1”に、“1”のとき“0”の
値が用いられる。変換された後の符号は、通常、NRZ
I(Non return to Zero Inverse) 則によって記録信号
に変換され記録される。NRZIは、ビットパルスと次
のビットパルスの間で“0”電位の状態に戻ることな
く、次々にパルスを出す信号方式であって、符号の値が
“1”のとき出力値を反転させ“0”のとき出力値の反
転を行わないものである。
【0005】図19は、2,7符号における変換内容を
表わしたものである。2,7符号では、2ビットのデー
タを4ビットのチャンネルビットに変換する場合と、3
ビットのデータを6ビットのチャンネルビットに変換す
る場合と、4ビットのデータを8ビットのチャンネルビ
ットに変換する場合がある。
【0006】いずれの符号も記録再生時のエラーにより
符号パターンのずれが起きたときその同期ずれを復帰す
るために数百ビットから数千ビットごとに同期信号が挿
入される。同期信号には、1,7符号あるいは2,7符
号のデータ列の中に出現しないチャンネルビットパター
ンが使用され、データと明確に区別できるようになって
いる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】記録符号の特性の評価
は、符号の値が次に反転するまでの最小間隔である最小
反転間隔(Tmin)、符号の値の反転するまでの最大
間隔である最大反転間隔(Tmax)、検出窓幅(Tw
in)および直流成分の大きさにより行う。ここで、最
小反転間隔は大きいほど、また最大反転間隔は小さいほ
ど、検出窓幅は大きいほど、直流成分は“0”に近いほ
ど(DCフリー)であることが望ましい。先に説明した
1,7符号は、最小反転間隔が1.33T、最大反転間
隔が5.33T、検出窓幅が0.67Tであり、直流成
分は“0”でなくDCフリーでない。1,7符号は、最
小反転間隔と検出窓幅が大きいという長所を備えている
が、最大反転間隔が大きくまたDCフリーでないという
欠点を持っている。
【0008】2,7符号は、最小反転間隔が1.5T、
最大反転間隔が4T、検出窓幅が0.5TでありDCフ
リーではない。このように2,7符号は、最小反転間隔
が非常に大きいという長所を有するが、検出窓幅が小さ
くまたDCフリーでないという欠点を持っている。
【0009】また、1,7符号および2,7符号はとも
に可変長符号である。たとえば、1,7符号で最初の4
ビットを6ビットに、次の2ビットを3ビットに、その
次の4ビットを6ビットに変換すると、最後に変換対象
となった4ビットが2つのバイトにまたがって存在する
ことになる。また、2,7符号においても同様に変換さ
れる元のデータが2バイトにまたがることがある。この
ような場合には再生時の1ビットエラーが2バイトに伝
搬してしまう。光ディスク装置などの記録機器における
エラー訂正符号としてはリードソロモン符号がよく用い
られる。しかしこのリードソロモン符号はバイト単位に
エラー訂正を行うので、2バイトにまたがる場合には訂
正効率が落ちる。したがって、1,7符号あるいは2,
7符号のような可変長符号では、リードソロモン符号な
どのエラー訂正符号との適合性が悪いという問題があ
る。
【0010】そこで本発明の目的は、最小反転間隔が大
きく、最大反転間隔が小さくかつDCフリーに近い特性
であってエラー伝搬に強い符号に変換することのできる
記録符号変換装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、符号中の任意の2つのビットが連続して“1”にな
らずかつ符号の末尾に予め定めた一定数以上の“0”が
連続せずかつ符号内の任意の位置において一定数に
“1”を加えた数以上の“0”が連続しない条件を満た
す所定ビット数の符号のうちその先頭が“01”で始ま
るものと所定ビット数よりも少ない一定ビット数の入力
データの取り得る任意の値とをそれぞれ1対1に対応付
けて予め登録した第1の変換テーブルと、一定ビット数
の入力データの取り得る値のうちこの第1の変換テーブ
ルに登録されないものを条件を満たす所定ビット数の符
号のうちその先頭が“1”で始まるものと1対1に対応
付けて予め登録した第2の変換テーブルと、一定ビット
数の入力データの取り得る値のうち第1の変換テーブル
に登録されないものを条件を満たす所定ビット数の符号
のうちその先頭が“01”あるいは“1”で始まらない
ものと1対1に対応付けて予め登録した第3の変換テー
ブルと、変換すべき入力データの値が第1の変換テーブ
ルに登録されているときこの入力データの値を第1の変
換テーブルにより所定ビット長の符号に変換する第1の
変換手段と、変換すべき入力データの値が1の変換テー
ブルに登録されていないときこの入力データの値を第2
の変換テーブルにより所定ビット長の符号に変換する第
2の変換手段と、変換すべき入力データの値が1の変換
テーブルに登録されていないときこの入力データの値を
第3の変換テーブルにより所定ビット長の符号に変換す
る第3の変換手段と、この第3の変換手段および第2の
変換手段によって変換が行われたときこれら2つの変換
結果のうち前回の変換結果の符号の後に今回の変換結果
の符号をつないだものがその任意の位置において“1”
が2ビット以上連続せずかつ“0”が一定数に“1”を
加えたビット数以上連続しない条件を満たすいずれか一
方の変換結果を選択する選択手段と、第1の変換手段に
よって入力データが変換されたときは第1の変換手段の
出力する変換結果の符号を、選択手段により変換結果が
選択されたときはその変換結果の符号をそれぞれノン・
リターン・トゥ・ゼロ・インバース変換した記録信号を
生成する記録信号生成手段とを記録符号変換装置に具備
させている。
【0012】すなわち請求項1記載の発明では、一定数
の入力データを所定ビット数の符号に変換することで固
定長符号による変換を行っている。たとえば入力データ
を8ビット、変換後の符号を13ビットとする。このと
き、符号中の任意の2つのビットが連続して“1”にな
らずかつ符号の末尾に5個以上の“0”が連続せずかつ
符号内の任意の位置において6個以上の“0”が連続し
ない条件を満たすものは449通りある。このうち先頭
が“01”で始まるものは111通りである。8ビット
の入力データは256通りあるので、そのうちの任意の
111通りの値を先頭が“01”で始まる符号と1対1
に対応付けて第1の変換テーブルに登録する。
【0013】入力データのとり得る256通りの値のう
ち残り145通りの値については、第2、第3の変換テ
ーブルに登録される。先の条件を満たすものであって先
頭が“1”で始まる符号は175通りあるので、このう
ちの任意の145通りを選択して第2の変換テーブルに
登録する。また先の条件を満たすものであって先頭が
“1”あるいは“01”で始まらないものは163通り
ある。このうち任意の145通りのパターンを第3の変
換テーブルに登録する。第1の変換テーブルに登録され
ている符号は、1つ手前の符号の値に係わらず、“1”
が2以上連続せずかつ“0”が1以上連続し6以上連続
しないという条件を満足することができる。このため、
第1の変換テーブルにより変換されるものは無条件に記
録符号に変換する。
【0014】一方、第2の変換テーブルの符号は先頭が
“1”で始まるので、1つ手前の符号の末尾が“1”で
あると、“1”が2ビット連続してしまう。また第3の
変換テーブルに登録されている符号は、その先頭の
“0”の数が2個から5個の範囲にある。したがって、
1つ手前の符号と第3の変換テーブルから得られる符号
とをつないだとき“0”が6個以上連続する可能性があ
る。このため、第2、第3の変換テーブルによって入力
データの値を変換する場合には、これら2つの変換テー
ブルの変換結果のうち、“1”が2以上連続せずかつ
“0”が1以上連続し6以上連続しないという条件を満
足するいずれか一方を選択し記録信号に変換している。
これにより、最小反転間隔が大きく、最大反転間隔が小
さく、検出窓幅が大きい符号に変換することができる。
また、入力データを8ビット、変換後の符号を13ビッ
トに設定すると、バイト単位に符号変換が行われるの
で、エラー伝搬に強くなる。
【0015】請求項2記載の発明では、第2の変換テー
ブルには、入力データの取り得る値のうち第1の変換テ
ーブルに登録されないものと条件を満たしかつその先頭
が“1”で始まる所定ビット数の符号とが符号内の
“1”の数の多いものから優先して1対1に対応付けて
登録されており、第3の変換テーブルには、入力データ
の取り得る値のうち第1の変換テーブルに登録されない
ものと条件を満たしかつその先頭が“01”および
“1”で始まらない所定ビット数の符号とが符号内の
“1”の数の多いものから優先して1対1に対応付けて
登録されている。
【0016】すなわち請求項2記載の発明では、たとえ
ば、先のように入力データを8ビット単位に13ビット
のチャンネルビットに変換するとする。このとき第2の
変換テーブルに登録される145種のパターンを先頭が
“1”ではじまる175種のパターンの中から選択する
とき、符号内に存在する“1”の値のビットの数の多い
ものから優先的に選んでいる。同様に第3の変換テーブ
ルに登録される145種のパターンを選択する際にも
“1”の数の多いものから優先して採用している。変換
後の符号をNRZI変換する場合、“1”の数が多いほ
ど、記録信号の値の反転される回数が多くなる。したが
って“1”の数の多いものを優先して選択すれば、再生
時のクロック抽出を容易に行うことができる。
【0017】請求項3記載の発明では、第2の変換テー
ブルには、入力データの取り得る値のうち第1の変換テ
ーブルに登録されないものと条件を満たしかつその先頭
が“1”で始まる所定ビット数の符号とが符号内の直流
成分の絶対値の小さいものから優先して1対1に対応付
けて登録されており、第3の変換テーブルには、入力デ
ータの取り得る値のうち第1の変換テーブルに登録され
ないものと条件を満たしかつその先頭が“01”および
“1”で始まらない所定ビット数の符号とが符号内の直
流成分の絶対値の小さいものから優先して1対1に対応
付けて登録されている。
【0018】すなわち請求項3記載の発明では、第2の
変換テーブルに登録される145種のパターンを先頭が
“1”ではじまる175種のパターンの中から選択する
とき、符号内の直流成分の絶対値の小さいものから優先
的に選んでいる。同様に第3の変換テーブルに登録され
る145種のパターンを選択する際にも符号内の直流成
分の絶対値の小さいものから優先して採用している。直
流成分の絶対値の小さいものを優先して選択すること
で、記録再生特性の安定化を図ることができ、エラーレ
ートを低くすることができる。
【0019】請求項4記載の発明では、選択手段は、前
回の変換結果の符号の後に今回の変換結果の符号をつな
いだときその任意の位置において“1”が2ビットつ以
上連続せずかつ“0”が一定数に“1”を加えたビット
数以上連続しない条件を第2、第3の変換手段の出力す
る変換結果の符号が共に満たすとき、これら2つの変換
結果のうち記録信号生成手段から出力される記録信号の
直流成分の絶対値が小さくなるものを選択するようにな
っている。
【0020】すなわち請求項4記載の発明では、“1”
が2ビット以上連続しない等の条件を第2、第3の変換
テーブルから得た符号がいずれも満たしているときは、
NRZI変換後のDC成分の絶対値がより小さくなる方
の符号を選択している。これによりDCフリーに近づけ
ることができる。
【0021】請求項5記載の発明では、条件を満たす所
定ビット数の符号であってその先頭が“01”で始まる
ものの1つを同期信号に割り当て、第1の変換テーブル
には、入力データの取り得る任意の値と条件を満たす所
定ビット数の符号であってその先頭が“01”で始まる
もののうち同期信号に割り当てたもの以外とをそれぞれ
1対1に対応付けて登録し、記録信号生成手段は一定周
期ごとに第1ないし第3の変換手段の出力する変換結果
の符号に代えて同期符号に基づく記録信号を生成するよ
うになっている。
【0022】すなわち請求項5記載の発明では、符号の
先頭が“01”で始まる符号は、1つ手前の符号の値に
係わらず用いることができる。このような符号の1つを
同期信号に割り当てることで、同期信号の挿入を容易に
行うことができる。
【0023】請求項6記載の発明では、条件を満たす所
定ビット数の符号であってその先頭が“01”で始まる
もののうち直流成分の値が正になるものと負になるもの
とをそれぞれ1つずつ同期信号に割り当て、第1の変換
テーブルには、入力データの取り得る任意の値と条件を
満たす所定ビット数の符号であってその先頭が“01”
で始まるもののうち同期信号に割り当てた2つの符号以
外の符号とをそれぞれ1対1に対応付けて登録し、記録
信号生成手段は一定周期ごとに2つの同期信号のうち記
録信号の直流成分の積算値の絶対値が小さくなる方の同
期信号に基づく記録信号を生成するようになっている。
【0024】すなわち請求項6記載の発明では、先頭が
“01”で始まる符号のうち、直流成分が正のものと、
負のものとをそれぞれ1つずつ同期信号に割り当ててい
る。そして、同期信号を挿入するとき、これら2つの同
期信号のうちDC成分の絶対値がより小さくなる方を選
択している。これにより、DCフリーにより近づけるこ
とができる。
【0025】請求項7記載の発明では、条件を満たす所
定ビット数の符号であってその先頭が“01”で始まる
もののうち符号内の“1”の数が奇数のものと偶数のも
のとをそれぞれ1つずつ同期信号に割り当て、第1の変
換テーブルには、入力データの取り得る任意の値と条件
を満たす所定ビット数の符号であってその先頭が“0
1”で始まるもののうち同期信号に割り当てた2つの符
号以外の符号とをそれぞれ1対1に対応付けて登録し、
記録信号生成手段は一定周期ごとに2つの同期符号のう
ち次回同期信号を挿入するまでに生成される記録信号の
直流成分の積算値の絶対値が小さくなる方の同期信号に
基づく記録信号を生成するようになっている。
【0026】すなわち請求項7記載の発明では、先頭が
“01”で始まる符号のうち、符号内に存在する“1”
の数が奇数のものと、偶数のものとをそれぞれ1つずつ
同期信号に割り当てる。そして、同期信号を挿入すると
き、次の同期信号までのDC成分の絶対値がより小さく
なる方を選択している。“1”の数が奇数の同期信号と
偶数の同期信号のいずれを選択するかによって、次の同
期信号までの間の符号をNRZI変換した際の記録信号
の極性が反転する。このため、同期信号内の“1”の数
が偶数か奇数かによって次の同期信号まで積算したとき
のDC成分の値が変わる。そこで、次の同期信号までの
DC成分の絶対値がより小さくなる方の同期信号を選択
することで、DCフリーに近づけている。
【0027】
【発明の実施の形態】
【0028】
【実施例】図1は、本発明の一実施例における記録符号
変換装置の構成の概要を表わしたものである。ここで
は、8ビットごとの入力データを13ビットのチャンネ
ルビットに変換するようになっている。また、“1”が
2ビット以上連続せず、かつ“0”の連続数が“1”か
ら“5”の範囲内に収まるという条件を満たすように変
換される。記録符号変換装置11は、入力データ12の
入力された第1および第2の変換テーブル13、14
と、これら変換テーブルから出力される符号を、前回変
換された符号とつないだ際に先に示した条件を満たすか
否かを調べるルールチェック回路15を備えている。
【0029】選択回路16は、ルールチエック回路15
の判定結果を基にして、第1の変換テーブル13と第2
の変換テーブル14の出力する符号のうちのいずれか一
方を選択する回路である。NRZI変換回路17は、選
択された符号をNRZI則にしたがって変換する回路で
ある。P/S(パラレル−シルアル)変換回路18は、
NRZI変換回路17の出力する並列データをシリアル
データに変換し、記録信号としてディスク装置等のディ
ジタル記録装置に送出する回路である。
【0030】13ビットの符号は、8192通りある。
このうち、“1”が2ビット以上連続せず、“0”が各
符号の末尾から5ビット以上連続せず、かつ符号中の任
意の位置において“0”が6ビット以上連続しないもの
は449通りある。末尾から5ビット以上“0”が連続
しないという条件は、その後ろにつながれる次のチャン
ネルビットの先頭ビットの値が“1”に限定されないよ
うにするための条件である。
【0031】図2から図14は、449通りのチャンネ
ルビットのパターンを表わしたものである。最左の欄2
1(N)にはパターン番号が登録される。その右隣の欄
22は13ビットのチャンネルビットデータが登録さ
れ、“A0”〜“AC”はビット配置を合わしている。
その右隣の欄23には、チャンネルビット中に現れる
“1”の数が登録される。“1”の現れる数をINV
(インバース)と表わす。最右の欄24には、CDS(C
ode Word Digital Sum) が登録される。
【0032】CDSは、NRZIで記録したとき記録信
号が“0”ではじまった場合の直流成分の値を表わして
いる。すなわち、符号内の“1”を+1と、“0”を−
1とみなし13ビットのチャンネルビット内でこれらの
値を累積した値である。したがって、CDSは、記録信
号の(“1”の数)−(“0”の数)によって表され
る。記録信号が“1”で始まった場合の直流成分の値は
(−1×CDS)になる。
【0033】図2から図14に示した449通りのパタ
ーンのうち、符号の先頭が“000001”で始まるも
のは、パターン番号“1”〜パターン番号18までの1
8パターン(図2)である。符号の先頭が“0000
1”で始まるものはパターン番号19〜パターン番号4
7までの29パターン(図3)である。符号の先頭が
“0001”で始まるものはパターン番号“48”〜パ
ターン番号“92”までの45パターン(図4)であ
る。“001”で始まるものはパターン番号93〜パタ
ーン番号163までの71パターン(図5、図6)であ
る。符号の先頭が“01”で始まるものはパターン番号
164〜パターン番号274までの111パターン(図
7、図8、図9)である。符号の先頭が“1”で始まる
ものはパターン番号275〜パターン番号449までの
175パターン(図10〜図14)である。
【0034】8ビットのデータを13ビットのチャンネ
ルビットに変換するためには、256通りのパターンが
あれば良い。449通りのパターンのうち符号の先頭が
“01”で始まるものは、1つ手前の符号の末尾が
“1”であっても“0”であっても“1”が2ビット以
上連続しないという条件を満たす。さらに1つ手前の符
号の末尾に“0”が4個連続していたとしても、“0”
の数が“5”となり6以上連続しないという条件も満た
す。すなわち、449通りのパターンのうち符号の先頭
が“01”で始まるものは、その1つ手前の符号の値に
かからわず無条件につないでも、必要な条件を満たすこ
とができる。そこで、まず符号の先頭が“01”で始ま
る111通りのパターンを変換に用いる符号として割り
当てる。
【0035】先頭が“01”で始まる符号によって入力
データの取り得る256通りの値のうち111通りを割
り当てたので、残りの145通りのパターンを選択すれ
ばよい。そこで、入力データの取り得る残りの値に符号
の先頭が“1”で始まる175通りのうちの145通り
のパターンを割り当てる。符号の先頭が“1”で始まる
符号は、1つ手前の符号の末尾が“1”であってはなら
ない。したがって、1つ手前の符号の末尾の値によって
は使用することができなくなる。そこで、符号の先頭が
“001”、“0001”、“00001”、“000
001”で始まるパターン番号“1”〜パターン番号
“163”までの163通りの中から145通りを先頭
が“1”で始まる符号を割り当てたものと同一の入力デ
ータの値に割り当てる。
【0036】これにより、1つ手前の符号の値に起因し
て、次の符号としてその先頭が“1”のもの、あるいは
符号の先頭が“001”、“0001”、“0000
1”、“000001”のいずれかで始まる符号のいず
れか一方が使用できないとき他方の符号を用いて変換す
ることができる。パターンを用いることができる。ここ
では第1、第2の変換テーブルを用意し、これらのテー
ブルに符号の先頭が“01”で始まるものについては共
通の登録をし、それ以外の部分は第1の変換テーブルに
先頭が“1”で始まる符号を、第2の変換テーブルには
先頭が“001”等で始まる符号を登録している。
【0037】図15は、第1、第2の変換テーブルの一
例を表わしたものである。最左の欄31にはデータビッ
トの値が登録される。その左の欄は第1の変換テーブル
32と第2の変換テーブル33に分けられている。変換
テーブルは、変換後のチャンネルビットが同じ値になる
共通領域34と、第1、第2の変換テーブルで対応付け
られるチャンネルビットの値の異なる個別領域35に分
かれている。
【0038】データビットの値が“00000000”
から“01101110”までの111通りについて
は、第1の変換テーブルおよび第2の変換テーブルとも
にその先頭が“01”で始まる共通のチャンネルビット
の値が対応付けられている。すなわち、データビット0
0Hには第1、第2の変換テーブル共に0821H(パ
ターン番号164)を、データビット01Hには、共に
0822H(パターン番号165)を割り当てている。
その後同様に割り当てを順次行い、データビット6EH
に対しては第1、第2の変換テーブル共に0AAAH
(パターン番号274)を割り当てる。
【0039】共通領域34に割り当てていない145通
りの残りのデータビットの値は、符号の先頭が“1”で
始まるパターン番号275〜パターン番号449の17
5パターンのうちの任意の145パターンと1対1に対
応付けられて第1の変換テーブルに登録されている。す
なわち、第1の変換テーブルではデータビット6FHに
対して1041H(パターン番号276)を割り当て
る。その後順次同様の割り当てを行い、データビットF
FHに対して14A9(パターン番号419)を割り当
てる。
【0040】共通領域34に割り当てていない145通
りの残りのデータビットの値は、符号の先頭が“00
1”等で始まるパターン番号1〜パターン番号163ま
での163通りのパターンのうち任意の145パターン
と1対1に対応付けられて第2の変換テーブルに登録さ
れている。すなわち、第2の変換テーブルではデータビ
ット6FHに対して0555H(パターン番号163)
を、データビット70Hに対して0554H(パターン
番号162)を割り当てる。その後順次同様の割り当て
を行い、データビットFFHに対して0104(パター
ン番号19)を割り当てる。
【0041】次に記録符号変換装置の動作について説明
する。
【0042】8ビットの入力データ12(図1)が第1
および第2の変換テーブル13、14に入力されると、
これらの変換テーブルからはそれぞれ入力データの値に
対応付けられたチャンネルビットが出力される。ルール
チェック回路15は、前回の変換結果と第1および第2
の変換テーブル13、14から今回出力されたチャンネ
ルビットの値を各々つなぎ合わせたとき、“1”が2ビ
ット以上連続せずかつ“0”が1ビット以上連続し6ビ
ット以上連続しないという条件を満足するか否かを判定
する。
【0043】第1、第2の変換テーブル13、14の出
力値の一方が条件を満足しているとき、選択回路16に
より条件を満たす方の出力値を選択する。双方のとも条
件を満足するときは予め定めた一方の変換テーブルの出
力値を選択する。選択回路16により選択されたチャン
ネルビットデータは、NRZI変換回路17、P/S変
換回路18を経て記録信号として出力される。
【0044】次に、第1および第2の変換テーブルの個
別領域のチャンネルビットとして用いる145種のパタ
ーンの選択基準について説明する。
【0045】第1の変換テーブル13に配置する先頭が
“1”で始まる175種のパターンの中の145種を選
択する際、および第2の変換テーブル14に配置する先
頭が“001”等で始まる163種のパターンのうちの
145種を選択する際、“1”の数の多いものから優先
的に選択する。“1”の数が多ければ、それだけNRZ
I変換後の記録信号の値の反転する確率が上がる。この
ため、再生時にクロック抽出を容易に行うことができ
る。
【0046】図2〜図14において符号中の“1”の数
はINVの値として示してある。第1の変換テーブルで
は、INVは、3、4、5、6ないし7の値をとる。こ
のうちINVの値が5、6、7のパターンの全てと、I
NVの値が4のパターンのうち合計で145種とするの
に必要な数だけを選択し、INVの値が3のものは選択
しない。また第2の変換テーブルでは、INVの値が
2、3、4、5、ないし6に値をとる。このうちINV
の値が4、5、6のパターンの全てと、INVの値が3
のパターンのうち合計で145種とするのに必要な数だ
けを選択し、INVの値が2のものは選択しない。
【0047】また、第1および第2の変換テーブルの個
別領域35内の145種のパターンを選択する際、13
ビット内の直流成分であるCDSの絶対値の小さいもの
を優先的に選択する。これにより記録再生特性の安定化
を図ることができ、エラーレートを低減することができ
る。
【0048】図2〜図14において各符号のDC値はC
DSとして示してある。第1の変換テーブルでは、CD
Sは、±1、±3、±5、7および9の値をとる。この
うち、CDSの値が±1、±3のパターンの全てと、C
DSの値が±5のパターンのうち合計で145種とする
のに必要な数だけを選択し、CDSの値が7あるいは9
のものは選択しない。また第2の変換テーブルでは、C
DSは、±1、±3、±5、および−7の値をとる。こ
のうち、CDSの値が±1、±3のパターンの全てと、
CDSの値が±5のパターンのうち合計で145種とす
るのに必要な数だけを選択し、CDSの値が7あるいは
9のパターンは選択しない。
【0049】また第1および第2の変換テーブルの個別
領域35内の145種のパターンを選択する際、先ず
“1”の数の多いパターンを優先的に選択し、“1”の
数が同じときは13ビット内のDC成分であるCDSの
絶対値の小さいパターンを優先的に選択する。これによ
り、安定なクロックの抽出およびエラーレートの低減を
図ることができる。
【0050】この場合、第1の変換テーブルでは、IN
Vの値が5、6ないし7のパターンの全てを採用する。
また、INVの値が4のパターンのうちCDSの値が±
1のもの全てと、CDSの値が±3のパターンのうち合
計で145種とするのに必要な数だけを選択し、CDS
の値が±5および7のパターンは選択しない。第2の変
換テーブルでは、INVの値が4、5ないし6のパター
ンの全てを採用する。また、INVの値が3のパターン
のうちCDSの値が±1、±3のもの全てと、CDSの
値が±5のパターンのうち合計で145種とするのに必
要な数だけを選択し、CDSの値が−7のパターンは選
択しない。
【0051】さらに第1および第2の変換テーブルの個
別領域35内の145種のパターンを選択する際、13
ビット内のDC成分であるCDSの絶対値が小さいパタ
ーンを優先的に選択し、CDSの絶対値が同じときは
“1”の数の多いパターンを優先的に選択するようにし
てもよい。このような選択により、エラーレートの低減
および安定なビットクロックの抽出を実現することがで
きる。
【0052】この場合、第1の変換テーブルでは、CD
Sが、±1、±3の値となるパターンは全て採用し、C
DSの値が±5のパターンについては、そのINVの値
が5のパターンの全てと、INVの値が4のパターンの
うち合計で145種とするのに必要な数だけを選択す
る。そして、INVの値が3のパターンは選択しない。
第2の変換テーブルでは、CDSが、±1、±3の値と
なるパターンは全て採用し、CDSの値が±5のパター
ンについては、そのINVの値が4のパターンの全て
と、INVの値が3のパターンのうち合計で145種と
するのに必要な数だけを選択する。そして、INVの値
が2のパターンは選択しない。
【0053】また第1および第2の変換テーブルの個別
領域35内の145種のパターンを選択する際、同一の
データビットに割り当てられた符号のCDSの極性が第
1の変換テーブルと第2の変換テーブルとで逆になる符
号のパターンを選択するようにしてもよい。
【0054】図16は、CDSの極性が逆になるように
符号を割り当てた変換テーブルの一例を表わしたもので
ある。この変換テーブルには、チャンネルビットのパタ
ーンのそれぞれについて対応するCDSの値が登録され
ている。たとえば、データビット6FHに対して第1の
変換テーブルではチャンネルビットとして1041H
(CDS=1)のパターンが、第2の変換テーブルでは
0555H(CDS=−1)のパーンがそれぞれ割り当
てられている。
【0055】データビットを13ビットのチャンネルビ
ットに符号変換する際、第1のテーブルと、第2のテー
ブルとから得られるチャンネルビットの値が異なるとき
は、“1”が2ビット以上連続せず“0”が1ビット以
上連続し6ビット以上連続しないという条件を満足する
いずれか一方を選択する。第1、第2の変換テーブルか
ら得たいずれの符号もこの条件を満たす場合には、変換
後のDC成分であるDSV(Digital Sum Variation) を
それぞれについて計算し、DSVの絶対値の小さくなる
方のチャンネルビットを選択する。
【0056】これによりエラーレートが低減され、かつ
DCフリーに近い特性を得ることができる。CDSが1
ワード内に於けるDC値を表わしているのに対し、DS
Vは記録データの先頭からのDC成分の累積値を表わし
ている。累積値の絶対値が小さくなるように符号を選択
することで、直流成分を“0”に近づけることができ
る。
【0057】図17は、DSVの値を基にして変換テー
ブルの選択を行う記録符号変換装置の構成の概要を表わ
したものである。図1に示したものと同一の部分には、
同一の符号を付してあり、それらの説明を適宜省略す
る。第1および第2の変換テーブル41、42は、図1
6に示したものが用いられる。図17の回路では、ルー
ルチェック回路15に加えて、DSV積算選択回路43
が設けられている。DSV積算選択回路43は、第1、
第2の変換テーブル41、42から出力される13チャ
ンネルビットが共に“1”が2ビット以上連続せずかつ
“0”が1ビット以上連続し6ビット以上連続しない条
件を満たすとき、DSVの積算値を基にいずれのチャン
ネルビットを選択すべきかを判別するようになってい
る。
【0058】DSV積算値は、符号の変換を行うごとに
常時求められている。今回の符号をつないだ場合のDS
Vの積算値は、13チャンネルビットが“0”から開始
したときは前回までのDSVの値に今回の符号のCDS
の値を積算すること求める。13チャンネルビットが
“1”から開始しているときは前回までのDSVの値に
(−1×CDS)の値を積算して求める。第1、第2の
変換テーブル41、42から出力されたチャンネルビッ
トが共に先の条件を満たすとき、DSVの積算結果の絶
対値が小さくなる方のチャンネルビットを選択する。こ
れによりDCフリーに近い特性を得ることができる。
【0059】たとえば、前回までのDSVの値が(−
3)で、1つ手前のチャンネルビットが“……10”の
ハイレベルで終了し、今回変換されるデータビットが6
FHであるとする。このとき図16に示した第1、第2
の変換テーブルの出力するいずれのチャンネルビットを
選んでも、“1”が2ビット以上連続せず“0”が1ビ
ット以上連続し6ビット以上連続しない条件を満足す
る。ここで、第1の変換テーブルの符号のCDSは
“1”であり、ハイレベルから開始するので、前回まで
のDSVに“─1”を積算することになる。一方、第2
の変換テーブルの符号のCDSは“─1”であり、ハイ
レベルから開始するので、前回までのDSVに“1”を
積算することになる。
【0060】したがって、第1の変換テーブルの符号を
用いた場合のDSVの積算値は“─4”であり、第2の
変換テーブルの符号を用いた場合“─2”になる。その
結果絶対値の小さい第2の変換テーブルからの符号が選
択され、チャンネルビットは0555Hに、またDSV
は“−2”になる。
【0061】次に、数百ビットから数千ビットごとに挿
入される同期信号について説明する。
【0062】同期信号は、13ビットのパターンのうち
の1つを用いる。この際、符号の先頭が“01”で始ま
る111種類のうちの1つを同期信号とする。たとえ
ば、0821H(パターン番号164)を同期信号にす
る。共通領域34で使用していたパターンの1つが同期
信号に割り当てられたので、共通領域34は1つ減少し
て110種となり、個別領域35は1つ増加して146
種になる。このように入力データの変換される符号と異
なる符号を同期信号に用いることで、データと同期信号
とを明確に区別することが可能になる。また“01”で
始まる符号を同期信号に割り当てることにより、1つ手
前の符号の値に係わらず、“1”が2以上連続せず
“0”が1ビット以上連続し6以上連続しないという条
件を満たすことができる。
【0063】このほか、符号の先頭が“01”で始まる
符号であって、CDSの値が“+”のものと“−”のも
を1つずつ同期信号に割り当ててもよい。たとえば、0
842H(パターン番号172)と、0882H(パタ
ーン番号183)を同期信号に割り当てる。これら2つ
の同期信号のうち次の同期信号までのDSVの絶対値が
より小さい方を選択する。これにより、DCフリーによ
り近づけることができる。
【0064】共通領域34に割り当てていた2つの符号
を同期信号に割り当てたので、共通領域34は2つ減少
して109種となり、個別領域35は2つ増加して14
7種になる。このようにすることで、データと同期信号
とを明確に区別することができる。
【0065】また、符号の先頭が“01”で始まる符号
であって、符号内の“1”の数が奇数のものと偶数のも
のとをそれぞれ1つずつ同期信号に割り当ててもよい。
たとえば、0892H(パターン番号191)と、08
82H(パターン番号183)を同期信号に割り当て
る。これらのうち、次の同期信号までのDSVの絶対値
が小さくなる方を選択する。“1”の数が奇数の同期信
号と偶数の同期信号のいずれを選択するかによって、次
の同期信号までの間の符号をNRZI変換した際の記録
信号の極性が反転する。このため、同期信号の“1”の
数が偶数か奇数かによって次の同期信号まで積算したと
きのDSVの値が大きく変わる。そこで、次の同期信号
までのDSVの絶対値が小さくなる方の同期信号を選択
すれば、DCフリーにより近づけることができる。
【0066】この場合も、共通領域34に割り当ててい
た2つの符号を同期信号に割り当てたので、共通領域3
4は2つ減少して109種となり、個別領域35は2つ
増加して147種になる。このようにすることで、デー
タと同期信号とを明確に区別することができる。
【0067】このように、8ビットのデータビットを1
3ビットのチャンネルビットに変換することにより、最
小反転間隔が1.23T、最大反転間隔が3.69T、
検出窓幅が0.62Tであり、DCフリーに近い特性を
得ることができた。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、入力データを最小反転間隔が大きく、最大反
転間隔が小さくかつ検出窓幅の大きい符号に変換するこ
とができ、光ディスク装置などのディジタル記録装置へ
の記録に適した信号に入力データを変換することができ
る。また、固定長符号なので、たとえば入力データを8
ビット、変換後の符号を13ビットに設定すると、バイ
ト単位に符号変換が行われ、エラー伝搬に強くなる。
【0069】また請求項2記載の発明によれば、第2の
変換テーブル、第3の変換テーブルで用いる符号を、
“1”の数の多いものから優先して採用している。変換
後の符号をNRZI変換する場合、“1”の数が多いほ
ど、記録信号の値の反転される回数が多くなるので、
“1”の数の多いものを優先して採用することで、再生
時のクロック抽出を容易に行うことができる。
【0070】さらに請求項3記載の発明によれば、第2
の変換テーブル、第3の変換テーブルで用いる符号を、
その直流成分の絶対値の小さいものから優先して採用し
ている。これにより、記録再生特性の安定化を図ること
ができ、エラーレートを低くすることができる。
【0071】また請求項4記載の発明によれば、第2、
第3の変換テーブルから得た符号がいずれも、“1”が
2ビット以上連続しない等の条件を満たしているとき、
NRZI変換後のDC成分の絶対値がより小さくなる方
の符号を選択している。これによりDCフリーに近づけ
ることができる。
【0072】さらに請求項5記載の発明によれば、符号
の先頭が“01”で始まる符号の1つを同期信号に割り
当てているので、1つ手前の符号の値に係わらず無条件
で同期信号を挿入できすることができる。
【0073】また請求項6記載の発明によれば、先頭が
“01”で始まる符号のうち、直流成分が正のものと、
負のものとをそれぞれ1つずつ同期信号に割り当て、同
期信号を挿入するときDC成分の絶対値がより小さくな
る方の同期信号を選択している。。DC成分の絶対値が
小さくなる方の同期信号を選択することにより、DCフ
リーにより近づけることができる。
【0074】さらに請求項7記載の発明によれば、先頭
が“01”で始まる符号のうち、符号内に存在する
“1”の数が奇数のものと、偶数のものとをそれぞれ1
つずつ同期信号に割り当て、同期信号を挿入するとき、
次の同期信号までのDC成分の絶対値がより小さくなる
方の同期信号を選択している。“1”の数が奇数の同期
信号と偶数の同期信号のいずれを選択するかによって、
次の同期信号までの間の符号をNRZI変換した際の記
録信号の極性が反転するので、2つ用意した同期信号を
選択的に用いることにより、DCフリーにより近づける
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における記録符号変換装置の
構成の概要を表わしたブロック図である。
【図2】449通りのチャンネルビットのパターンのう
ち符号の先頭が“000001”で始まるパターンを表
わした説明図である。
【図3】449通りのチャンネルビットのパターンのう
ち符号の先頭が“00001”で始まるパターンを表わ
した説明図である。
【図4】449通りのチャンネルビットのパターンのう
ち符号の先頭が“0001”で始まるパターンを表わし
た説明図である。
【図5】449通りのチャンネルビットのパターンのう
ち符号の先頭が“001”で始まるパターンの一部を表
わした説明図である。
【図6】449通りのチャンネルビットのパターンのう
ち符号の先頭が“001”で始まるパターンの他の一部
を表わした説明図である。
【図7】449通りのチャンネルビットのパターンのう
ち符号の先頭が“01”で始まるパターンの一部を表わ
した説明図である。
【図8】449通りのチャンネルビットのパターンのう
ち符号の先頭が“01”で始まるパターンの他の一部を
表わした説明図である。
【図9】449通りのチャンネルビットのパターンのう
ち符号の先頭が“01”で始まるパターンの他の一部を
表わした説明図である。
【図10】449通りのチャンネルビットのパターンの
うち符号の先頭が“1”で始まるパターンの一部を表わ
した説明図である。
【図11】449通りのチャンネルビットのパターンの
うち符号の先頭が“1”で始まるパターンの他の一部を
表わした説明図である。
【図12】449通りのチャンネルビットのパターンの
うち符号の先頭が“1”で始まるパターンの他の一部を
表わした説明図である。
【図13】449通りのチャンネルビットのパターンの
うち符号の先頭が“1”で始まるパターンの他の一部を
表わした説明図である。
【図14】449通りのチャンネルビットのパターンの
うち符号の先頭が“1”で始まるパターンの他の一部を
表わした説明図である。
【図15】第1、第2の変換テーブルの一例を表わした
説明図である。
【図16】CDSの極性が逆になるように符号を割り当
てた変換テーブルの一例を表わした説明図である。
【図17】DSVの値を基にして変換テーブルの選択を
行う記録符号変換装置の構成の概要を表わしたブロック
図である。
【図18】従来から使用されている1,7符号における
変換内容を表わした説明図である。
【図19】従来から使用されている2,7符号における
変換内容を表わした説明図である。
【符号の説明】
11 記録符号変換装置 12 入力データ 13、41 第1の変換テーブル 14、42 第2の変換テーブル 15 ルールチェック回路 16 選択回路 17 NRZI変換回路 18 P/S変換回路 43 DSV積算選択回路

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 符号中の任意の2つのビットが連続して
    “1”にならずかつ符号の末尾に予め定めた一定数以上
    の“0”が連続せずかつ符号内の任意の位置において前
    記一定数に“1”を加えた数以上の“0”が連続しない
    条件を満たす所定ビット数の符号のうちその先頭が“0
    1”で始まるものと前記所定ビット数よりも少ない一定
    ビット数の入力データの取り得る任意の値とをそれぞれ
    1対1に対応付けて予め登録した第1の変換テーブル
    と、 前記一定ビット数の入力データの取り得る値のうちこの
    第1の変換テーブルに登録されないものを前記条件を満
    たす前記所定ビット数の符号のうちその先頭が“1”で
    始まるものと1対1に対応付けて予め登録した第2の変
    換テーブルと、 前記一定ビット数の入力データの取り得る値のうち前記
    第1の変換テーブルに登録されないものを前記条件を満
    たす前記所定ビット数の符号のうちその先頭が“01”
    あるいは“1”で始まらないものと1対1に対応付けて
    予め登録した第3の変換テーブルと、 変換すべき入力データの値が前記第1の変換テーブルに
    登録されているときこの入力データの値を前記第1の変
    換テーブルにより前記所定ビット長の符号に変換する第
    1の変換手段と、 変換すべき入力データの値が前記1の変換テーブルに登
    録されていないときこの入力データの値を前記第2の変
    換テーブルにより前記所定ビット長の符号に変換する第
    2の変換手段と、 変換すべき入力データの値が前記1の変換テーブルに登
    録されていないときこの入力データの値を前記第3の変
    換テーブルにより前記所定ビット長の符号に変換する第
    3の変換手段と、 この第3の変換手段および前記第2の変換手段によって
    変換が行われたときこれら2つの変換結果のうち前回の
    変換結果の符号の後に今回の変換結果の符号をつないだ
    ものがその任意の位置において“1”が2ビット以上連
    続せずかつ“0”が前記一定数に“1”を加えたビット
    数以上連続しない条件を満たすいずれか一方の変換結果
    を選択する選択手段と、 前記第1の変換手段によって前記入力データが変換され
    たときは第1の変換手段の出力する変換結果の符号を、
    前記選択手段により変換結果が選択されたときはその変
    換結果の符号をそれぞれノン・リターン・トゥ・ゼロ・
    インバース変換した記録信号を生成する記録信号生成手
    段とを具備することを特徴とする記録符号変換装置。
  2. 【請求項2】 前記第2の変換テーブルには、前記入力
    データの取り得る値のうち前記第1の変換テーブルに登
    録されないものと前記条件を満たしかつその先頭が
    “1”で始まる前記所定ビット数の符号とが符号内の
    “1”の数の多いものから優先して1対1に対応付けて
    登録されており、前記第3の変換テーブルには、前記入
    力データの取り得る値のうち前記第1の変換テーブルに
    登録されないものと前記条件を満たしかつその先頭が
    “01”および“1”で始まらない前記所定ビット数の
    符号とが符号内の“1”の数の多いものから優先して1
    対1に対応付けて登録されていることを特徴とする請求
    項1記載の記録符号変換装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の変換テーブルには、前記入力
    データの取り得る値のうち前記第1の変換テーブルに登
    録されないものと前記条件を満たしかつその先頭が
    “1”で始まる前記所定ビット数の符号とが符号内の直
    流成分の絶対値の小さいものから優先して1対1に対応
    付けて登録されており、前記第3の変換テーブルには、
    前記入力データの取り得る値のうち前記第1の変換テー
    ブルに登録されないものと前記条件を満たしかつその先
    頭が“01”および“1”で始まらない前記所定ビット
    数の符号とが符号内の直流成分の絶対値の小さいものか
    ら優先して1対1に対応付けて登録されていることを特
    徴とする請求項1記載の記録符号変換装置。
  4. 【請求項4】 前記選択手段は、前回の変換結果の符号
    の後に今回の変換結果の符号をつないだときその任意の
    位置において“1”が2ビットつ以上連続せずかつ
    “0”が前記一定数に“1”を加えたビット数以上連続
    しない条件を前記第2、第3の変換手段の出力する変換
    結果の符号が共に満たすとき、これら2つの変換結果の
    うち前記記録信号生成手段から出力される前記記録信号
    の直流成分の絶対値が小さくなるものを選択することを
    特徴とする請求項1記載の記録符号変換装置。
  5. 【請求項5】 前記条件を満たす所定ビット数の符号で
    あってその先頭が“01”で始まるものの1つを同期信
    号に割り当て、前記第1の変換テーブルには、前記入力
    データの取り得る任意の値と前記条件を満たす所定ビッ
    ト数の符号であってその先頭が“01”で始まるものの
    うち前記同期信号に割り当てたもの以外とをそれぞれ1
    対1に対応付けて登録し、前記記録信号生成手段は一定
    周期ごとに前記第1ないし第3の変換手段の出力する変
    換結果の符号に代えて前記同期符号に基づく記録信号を
    生成することを特徴とする請求項1記載の記録符号変換
    装置。
  6. 【請求項6】 前記条件を満たす所定ビット数の符号で
    あってその先頭が“01”で始まるもののうち直流成分
    の値が正になるものと負になるものとをそれぞれ1つず
    つ同期信号に割り当て、前記第1の変換テーブルには、
    前記入力データの取り得る任意の値と前記条件を満たす
    所定ビット数の符号であってその先頭が“01”で始ま
    るもののうち前記同期信号に割り当てた2つの符号以外
    の符号とをそれぞれ1対1に対応付けて登録し、前記記
    録信号生成手段は一定周期ごとに前記2つの同期信号の
    うち前記記録信号の直流成分の積算値の絶対値が小さく
    なる方の同期信号に基づく記録信号を生成することを特
    徴とする請求項1記載の記録符号変換装置。
  7. 【請求項7】 前記条件を満たす所定ビット数の符号で
    あってその先頭が“01”で始まるもののうち符号内の
    “1”の数が奇数のものと偶数のものとをそれぞれ1つ
    ずつ同期信号に割り当て、前記第1の変換テーブルに
    は、前記入力データの取り得る任意の値と前記条件を満
    たす所定ビット数の符号であってその先頭が“01”で
    始まるもののうち前記同期信号に割り当てた2つの符号
    以外の符号とをそれぞれ1対1に対応付けて登録し、前
    記記録信号生成手段は一定周期ごとに前記2つの同期符
    号のうち次回同期信号を挿入するまでに生成される前記
    記録信号の直流成分の積算値の絶対値が小さくなる方の
    同期信号に基づく記録信号を生成することを特徴とする
    請求項1記載の記録符号変換装置。
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