JPH09274641A - 文字読取装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 画面の切換操作をすることなく帳票の認識結
果の視認及び補正の可能な文字読取装置を提供する。 【解決手段】 表示装置４の画面をイメージ表示部４
ａ、認識表示部４ｂ及び補正表示部４ｃに分割し、読み
込まれた帳票のイメージをイメージ表示部４ａに表示
し、イメージから切り出して認識された認識結果を認識
表示部４ｂに表示し、認識結果に認識不可文字が存在す
るときは、当該認識結果及びそのイメージを補正表示部
４ｃに表示すると共にそれぞれの文字の位置を揃え、キ
ーボード５の操作に基づいて補正表示部４ｃに表示の認
識不可文字を補正し、補正終了時にはその認識結果を補
正前の認識結果と切り換えて認識表示部４ｂに表示する
制御部３を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、帳票上のイメージ
を認識する文字読取装置に係わり、さらに詳しくは、読
み取った帳票のイメージとそのイメージの認識結果の表
示制御に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】一般に、文字読取装置は、帳票の全体イ
メージを読み取り、そのイメージから所定の項目のイメ
ージを切り出して認識（イメージのコード化）する。表
示装置の画面への表示に関しては、帳票の全体イメージ
のみの表示、認識した全項目の一括表示、また、項目毎
にイメージとその認識結果を上下に並べた表示がある。

【０００３】従来、帳票の読み取り状態や認識結果の内
容確認を行う場合は、以下に示すように大別して２通り
の方法で行われていた。その一つの方法は、まず、全体
イメージのみを表示して帳票の読み取り状態（傾き加
減、濃淡状態、汚れ様態等）を視認し、次に、項目毎に
イメージとその認識結果を上下に並べて表示し、認識不
可文字や誤認識が存在する場合には補正を行い、最後
に、補正による全項目の認識結果を表示して内容の確認
をする。もう一つの方法は、同一画面上に、全項目の認
識結果を表示すると共に、項目毎にイメージとその認識
結果とを上下に並べて表示し、認識不可文字や誤認識が
存在する場合には補正し、その後に補正内容の確認を行
う。また、内容によっては、その後に全体イメージのみ
を表示して帳票の読み取り状態を視認する。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】前述した従来の画面表
示では、必要に応じて画面を切り換えなければならない
ため、帳票の処理件数が多いにも関わらず認識結果の補
正が極端に少なかった場合には、画面切換の操作に時間
がかかり作業効率が悪かった。また、イメージとその認
識結果とを上下に並べて表示した際、上下の文字が揃っ
ていないことがあり、上下の文字が揃っていても文字拡
大を行った場合にはイメージと認識結果の上下の文字が
揃わなくなり、そのような場合には視認しにくく、誤っ
て補正するということがあった。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明に係る文字読取装
置は、表示装置と、表示装置の画面をイメージ表示部、
認識表示部及び補正表示部に分割し、読み込まれた帳票
のイメージをイメージ表示部に表示し、前記イメージか
ら切り出して認識された認識結果を認識表示部に表示す
る第１の表示制御手段と、前記認識結果に認識不可文字
が存在するかどうかを判定し、認識不可文字が存在する
ときは当該認識結果及びそのイメージを前記補正表示部
に表示すると共に、それぞれの文字の位置を揃える第２
の表示制御手段と、外部操作に基づいて前記補正表示部
に表示の認識不可文字を補正し、補正終了時にはその認
識結果を補正前の認識結果と切り換えて前記認識表示部
に表示する補正制御手段とを備えたものである。

【０００６】前述の第１の表示制御手段は、帳票の内容
を表示装置の画面に表示する際、イメージ表示部、認識
表示部及び補正表示部に３分割する。そして、帳票のイ
メージのうち認識不要の項目をイメージ表示部に表示
し、認識要の項目は前記イメージから切り出して認識し
その結果を認識表示部に表示する。このとき、第２の表
示制御手段は、認識表示部に表示された認識結果に認識
不可文字が存在するかどうかを判定し、認識不可文字が
存在するときは当該認識結果及びそのイメージを画面の
補正表示部に表示すると共に、イメージの各文字の位置
と認識結果の各文字の位置をそれぞれ揃える。補正制御
手段は、外部操作に基づいて補正表示部に表示の認識不
可文字を補正し、補正終了時には、認識表示部に表示さ
れている補正前の認識結果を補正後の認識結果に切り換
えて表示する。

【０００７】

【発明の実施の形態】

実施形態１．図１は本発明の実施形態を示す文字読取装
置のブロック図、図２は表示装置の画面及び補正操作の
説明図、図３及び図４は文字読取装置の動作を説明する
フローチャートであり、図において、１は認識部で、帳
票上のイメージを読み込んでメモリの内容をディスク２
に格納し、さらに、読み込んだイメージのうち例えば記
号、番号、金額等の項目のイメージを切り出して認識し
ディスク２に格納する。

【０００８】３は制御部で、本発明の第１の表示制御手
段、第２の表示制御手段及び補正制御手段を備えてい
る。前記制御部３は、帳票のイメージ及びそのイメージ
から認識された項目毎の認識結果を表示装置４に表示す
る際、まず、その画面の横方向にイメージ表示部４ａと
認識表示部４ｂとを隣接して設けると共に、各表示部４
ａ，４ｂの下方に補正表示部４ｃを配置し、次いで、帳
票のイメージをイメージ表示部４ａに、項目毎の認識結
果を認識表示部４ｂにそれぞれ表示する。これは、前述
の第１の表示制御手段に相当するものである。なお、イ
メージから認識した項目（記号、番号及び金額）毎の認
識結果に認識不可文字があった場合には、その位置に
「？」を表示するようになっている。

【０００９】次に、認識表示部４ｂに表示した項目毎の
認識結果に認識不可文字（この場合、数字を指す）が存
在するかどうかを判定し、認識不可文字が存在するとき
は、補正表示部４ｃ内において下段に当該項目の認識結
果を、上段にその項目のイメージをそれぞれ全角サイズ
で表示すると共に、認識結果側の文字位置を基底にイメ
ージ側の各文字を揃え、キーボード５による外部操作に
より拡大指示を受けたときは、全角文字を倍角サイズに
拡大すると共に、前記と同様に認識結果側を基底にイメ
ージ側を揃えて表示する。これは、前述の第２の表示制
御手段に相当するものである。なお、認識不可文字を有
する認識結果を補正表示部４ｃに表示した際、「？」部
分にカーソル５ａを表示するようになっている。また、
キーボード５の操作により解除の指示を受けたときは、
補正表示部４ｃに表示している上下段の倍角文字を全角
サイズにそれぞれ変換するようになっている。

【００１０】さらに、キーボード５の操作により文字の
入力があったときは、補正表示部４ｃに表示したカーソ
ル５ａの位置の認識不可文字を補正し、補正終了時に
は、その認識結果を補正前の認識結果と切り換えて認識
表示部４ｂに表示する。これは、前述の補正制御手段に
相当するものである。

【００１１】前述したイメージ表示部４ａは帳票の読み
取り密度、圧縮にもよるが画面のほぼ中央部まで延びて
いる。また、認識表示部４ｂは、表示内容が数字の場合
には画面の大きさにもよるが半角サイズの表示でも充分
に視認が可能で、項目数として１０項目程度まで表示可
能である。これは一般的な帳票の項目数である。

【００１２】前記のように構成された文字読取装置の動
作を図２を参照しながら図３及び図４に基づいて説明す
る。なお、図３に示すフローチャートのステップ１〜ス
テップ３は一般的なイメージ処理であるため動作説明を
省略する。制御部３は、帳票のイメージ及び所定の項目
の認識結果がディスク２に格納されると、表示装置４の
画面をイメージ表示部４ａ、認識表示部４ｂ及び補正表
示部４ｃに分割すると共に、図２（ａ）に示すように帳
票イメージをイメージ表示部４ａに、認識した項目の認
識結果、記号、番号、金額等を認識表示部４ｂにそれぞ
れ表示する（Ｓ４，Ｓ５）。このとき、認識結果に認識
不可文字があった場合には、その位置に「？」を表示す
る。そして、最初の項目の認識結果「記号［１２３］」
にアクセスし（Ｓ６）、認識不可文字が存在するかどう
かを判定する（Ｓ７）。認識不可文字が存在しなければ
ステップ１６に進んで全項目に亘って認識不可文字のチ
ェックが終了したどうかを判定する。終了していなけれ
ば次の項目の認識結果「番号［４５６７８］」にアクセ
スし（Ｓ１７）、再び認識不可文字が存在するかどうか
を判定する（Ｓ７）。

【００１３】ステップ７において、金額の項目に認識不
可文字を確認したときは、図２（ａ）に示すように補正
表示部４ｃに認識結果の金額を下段に、イメージの金額
を上段にそれぞれ全角サイズで表示すると共に、イメー
ジ側の各文字の位置を認識側を基底に合わせ（Ｓ８〜Ｓ
１０）、認識不可位置にカーソル５ａを表示する（Ｓ１
１）。その後は、キーボード５からの文字入力があった
かどうかを判定し（Ｓ１２）、文字入力がないときはス
テップ１８に進むが、その入力を確認したときは、図２
（ｂ）に示すようにカーソル５ａの位置に入力文字を表
示し（Ｓ１３）、次いで、同じ項目に認識不可文字が存
在するかどうかを判定し（Ｓ１４）、認識不可文字が存
在するときはその位置にカーソル５ａを表示する（Ｓ１
１）。そして、再びキーボード５の操作による文字入力
があるかどうかを判定する（Ｓ１２）。また文字入力を
確認したときは、前記と同様にカーソル５ａの位置に入
力文字を表示し（Ｓ１３）、同じ項目に認識不可文字が
存在するかどうかを判定する（Ｓ１４）。

【００１４】この項目に認識不可文字が存在しないとき
は、補正表示部４ｃで補正した項目の金額を、認識表示
部４ｃに表示されている同じ項目の認識結果と切り換え
て表示し（Ｓ１５）、全項目に亘って認識不可文字のチ
ェックが終了したかどうかを判定する（Ｓ１６）。チェ
ック終了のときはこの動作を終了して次の帳票の認識結
果のチェックに入る。

【００１５】一方、ステップ１２において文字入力がな
っかたときは数字の拡大指示があったかどうか、その解
除指示があったかどうかを順次に判定し（Ｓ１８，Ｓ２
３）、いずれの指示もなかったときは再びステップ１２
に戻って文字入力があったかどうかの判定に入る。キー
ボード５からの拡大指示が入力されたときは、図４
（ｃ）に示すように補正表示部４ｃに表示したイメージ
側の金額を全角サイズから倍角サイズに拡大し、かつ、
認識結果側の金額を全角サイズから倍角サイズに拡大す
ると共に、前記と同様にイメージ側の各文字の位置を認
識側を基底に揃える（Ｓ１９，Ｓ２０，Ｓ２１）。次い
で、認識不可位置に表示されている「？」及びカーソル
５ａのサイズを倍角に変換する（Ｓ２２）。そして、ス
テップ１２に戻って文字入力があったかどうかを判定す
る。ここで、その入力があったときは倍角サイズで表示
し（Ｓ１３）、その以降は前記と同様に各ステップに基
づいて動作する。この倍角サイズによる補正操作は、キ
ーボード５からの解除指示が入力されるまで行う（Ｓ２
３〜Ｓ２７）。

【００１６】以上のように第１の実施形態では、表示装
置４の画面に、イメージ表示部４ａと、その表示部４ａ
の横に隣接する認識表示部４ｂと、各表示部４ａ，４ｂ
の下方に補正表示部４ｃとを形成するようにしたので、
従来のようにチェックに応じて画面を切り換えるという
ことがほとんどなくなり、操作性が向上するという効果
がある。また、補正表示部４ｃが画面の両側に亘って形
成されているので、例え桁数の多い金額であっても何等
支障なく各桁を倍角サイズに拡大でき、しかも上下段の
各桁の位置を揃えるので、視認し易く補正の誤りが少な
くなるという効果もある。

【００１７】実施形態２．前記の第１の実施形態では、
認識不可文字を有する項目の認識結果を補正表示部４ｃ
に表示する際、認識側を基底に当該項目のイメージ文字
の表示位置を揃えた例であるが、帳票の種類により、認
識すべき項目に大きさの異なる文字が存在した場合に
は、イメージ側を拡大／縮小しても認識文字の表示位置
に合わせることが困難であった。

【００１８】そこで、本実施形態は、認識文字の型の種
類を半角サイズ、全角サイズ及び倍角サイズとすると共
に半角サイズのスペースを用意し、これらのうちの一
つ、或いは組み合わせでイメージ側を基底に認識文字の
表示位置を揃えるようにしたものである。なお、本実施
形態における文字読取装置の構成は、第１の実施形態で
説明した図１と同じであるためその図を用いて説明す
る。

【００１９】前述の表示制御は制御部３が有し、補正表
示部４ｃに表示の下段の認識文字の大きさ及びその文字
間隔を前述のサイズを用いて上段のイメージ文字の位置
に揃える本発明の請求項４記載の第２の表示制御手段を
前述した各手段と共に備えている。

【００２０】次に図５のフローチャートに基づいて動作
を説明する。なお、この図５に示すステップ１〜ステッ
プ１７は図３のフローチャートと同じであるため説明を
省略する。また、ステップ１２における「ＮＯ」選択以
降の動作も図４のフローチャートと同じであるため省略
する。

【００２１】制御部３は、ステップ７において認識表示
部４ｂに表示した項目に認識不可文字を検出すると、当
該項目の各認識文字のサイズが一様かどうかを判定し
（Ｓ３１）、各認識文字のサイズが同じの場合にはステ
ップ８に進むが、そのサイズが異なっているときは、該
当する項目のイメージを補正表示部４ｃに表示し（Ｓ３
２）、かつ、当該項目の認識結果をそのイメージの下段
に表示すると共に、イメージ側を基底に認識文字の型
（半角サイズ、全角サイズ及び倍角サイズ）の選択及び
その文字間隔を半角サイズのスペースで調整して文字位
置を揃える（Ｓ３３，Ｓ３４）。そして、認識不可位置
に、対応する大きさのカーソル５ａを表示し文字入力の
判定に入る（Ｓ１１，Ｓ１２）。

【００２２】本実施形態によれば、認識不可文字を有す
る認識結果にサイズの異なる認識文字が存在する場合、
上段のイメージ側を基底に認識文字の型の選択及びその
文字間隔を調整して文字位置を揃えるようにしたので、
帳票に認識対象の項目に文字サイズの異なる文字があっ
ても、操作を煩わすことなく速やかに認識結果のチェッ
クができるという効果がある。

【００２３】

【発明の効果】以上のように本発明によれば、表示装置
の画面を、帳票を読み取ったイメージを表示するための
イメージ表示部、認識結果を表示するための認識表示部
及び認識結果及びそのイメージを並べて表示するための
補正表示部に分割するようにしたので、従来のようにチ
ェックに応じて画面を切り換えるということがほとんど
なくなり、操作性が向上するという効果が得られてい
る。また、認識不可文字が存在するときは当該認識結果
及びそのイメージを補正表示部に表示すると共に、それ
ぞれの文字の位置を揃えるようにしているので、視認し
易く補正の誤りが少なくなるという効果も得られてい
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施形態を示す文字読取装置のブロッ
ク図である。

【図２】表示装置の画面及び補正操作の説明図である。

【図３】第１の実施形態の文字読取装置の動作を説明す
るフローチャートである。

【図４】図３に続くフローチャートである。

【図５】第２の実施形態の文字読取装置の動作を説明す
るフローチャートである。

【符号の説明】

１ 認識部 ２ ディスク ３ 制御部 ４ 表示装置 ４ａ イメージ表示部 ４ｂ 認識表示部 ４ｃ 補正表示部

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 表示装置と、 該表示装置の画面をイメージ表示部、認識表示部及び補
   正表示部に分割し、読み込まれた帳票のイメージをイメ
   ージ表示部に表示し、前記イメージから切り出して認識
   された認識結果を認識表示部に表示する第１の表示制御
   手段と、 前記認識結果に認識不可文字が存在するかどうかを判定
   し、認識不可文字が存在するときは当該認識結果及びそ
   のイメージを前記補正表示部に表示すると共に、それぞ
   れの文字の位置を揃える第２の表示制御手段と、 外部操作に基づいて前記補正表示部に表示の認識不可文
   字を補正し、補正終了時にはその認識結果を補正前の認
   識結果と切り換えて前記認識表示部に表示する補正制御
   手段とを備えたことを特徴とする文字読取装置。
2. 【請求項２】 前記第１の表示制御手段は、画面の横方
   向にイメージ表示部及び認識表示部を隣接して配置する
   と共に、その各表示部の下方に補正表示部を配置するこ
   とを特徴とする請求項１記載の文字読取装置。
3. 【請求項３】 前記第２の表示制御手段は、認識不可文
   字の存在する認識結果及びそのイメージを前記補正表示
   部に表示する際、上段にイメージを、下段に認識結果を
   それぞれ全角で表示すると共に上下段の各文字の位置を
   揃え、外部操作により拡大指示を受けたときは、全角文
   字を倍角に変換すると共に上下段の各文字の位置を揃え
   て表示することを特徴とする請求項１又は２記載のいず
   れかの文字読取装置。
4. 【請求項４】 前記第２の表示制御手段は、前記補正表
   示部に表示した上下段の各文字の位置を揃えるとき、下
   段の認識結果の各文字及び文字間隔のサイズを上段のイ
   メージ側の文字位置に揃うようにそれぞれ可変すること
   を特徴とする請求項１、２又は３記載のいずれかの文字
   読取装置。