JPH09274351A - 多色画像形成装置 - Google Patents

多色画像形成装置

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JPH09274351A
JPH09274351A JP8084280A JP8428096A JPH09274351A JP H09274351 A JPH09274351 A JP H09274351A JP 8084280 A JP8084280 A JP 8084280A JP 8428096 A JP8428096 A JP 8428096A JP H09274351 A JPH09274351 A JP H09274351A
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JP8084280A
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Juntaro Oku
淳太郎 奥
Hiroshi Yamaguchi
浩志 山口
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TEC CORP
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TEC CORP
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Abstract

(57)【要約】 【課題】各補正用画像を正確かつ高精度に検出可能でか
つ鮮明で高画質の多色画像を形成可能とする。 【解決手段】補正用画像形成手段(31,32)を予め
選定された数のブロック(例えば“100”)からなり
かつ全体的に搬送ベルト23の幅方向に連続または連続
的に伸びる各色ごとの補正用画像IMY,IMM等を形
成可能に構成するとともに、補正用画像検出手段40を
搬送ベルト23の幅方向に伸びるラインイメージセンサ
41を含み各色ごとの補正用画像IMy,IMm等を検
出可能に形成し、位置ずれ補正データ作成手段(31,
32)を補正用画像検出手段40(44)で実際に検出
された各色ごとで当該各ブロックごとの補正用画像デー
タIMy,IMm等を用いて各位置ずれ補正データを作
成可能に形成するとともに位置ずれ補正制御手段(3
1,32)を各色ごとで当該各ブロックごとの各位置ず
れ補正データを用いて補正制御可能に構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、搬送ベルトに形成
された補正用画像を検出して位置ずれ補正データを作成
し、この位置ずれ補正データを用いて補正制御しつつ画
像形成媒体に多色画像を形成する多色画像形成装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】図8において、多画像形成装置は、各色
(イエローY,マゼンタM,シアンC,ブラックB)ご
との画像形成手段10Y,10M,10C,10Bを搬
送(Z)方向に間隔(等間隔とされる場合が多い)をお
いた所定装着位置にそれぞれ配設してなる。18は、定
着器である。
【0003】例えば画像形成手段10Bは、プロセス手
段11Bと露光手段12Bとからなる。プロセス手段1
1Bは、感光ドラム11DB,帯電器,現像器,転写器
(転写ローラ24B),廃トナー回収器,除電器等を含
み、全体として本体1の上方に開閉可能に設けられたカ
バー2を開放(オープン)した状態において着脱(出し
入れ)可能である。他のユニット10Y,10M,10
Cも同様な構造とされている。
【0004】また、露光手段12Bは、図9に示す如
く、レーザービーム発光器12B1,制御部12B2,
設定部12B3,ポリゴンミラー12B4,走査開始位
置検出器12B5を含み、レーザビームを主走査(X)
方向に移動(走査)しつつ照射して副走査(Y)方向に
回動する感光ドラム11DB上に静電潜像を描画する。
他(12Y,12M,12C)も同様である。また、各
露光手段12Y,12M,12C、12Bは単独でまた
は当該各プロセス手段11Y,11M,11C,11B
とともに一体的に本体1から出し入れ可能に形成される
場合がある。
【0005】図8の給紙手段5を形成するカセット5U
(5D)内の用紙(画像形成媒体)Pは、1枚ずつ給紙
ローラ6U(6D)でピックアップされ、かつ搬送ロー
ラ7U(7D)とレジストローラ8との協働によりタイ
ミングを調整して搬送ベルト23上に給紙される。吸着
装置9によって、用紙Pは搬送ベルト23に静電吸着さ
れる。搬送手段20を形成する搬送ベルト23は、駆動
ローラ21と従動ローラ22との間に渡設されかつ複数
のテンションローラ25で張設されつつZ方向に回行さ
れる。駆動ローラ21において搬送ベルト23から分離
された用紙Pは、定着器18を通り、切替機27の切替
選択により上部トレー3または下部トレー4へ排出され
る。
【0006】かかる装置では、印刷画像データは各色ご
とに理論的に分解されかつ各色ごとの画像形成手段10
Y,10M,10C,10Bによってそれぞれに画像形
成される。すなわち、露光手段12Y,12M,12
C,12Bに入力され、各プロセス手段11Y,11
M,11C,11Bで用紙P上に各色画像が形成される
から、多色印刷することができる。
【0007】ところで、鮮明で高画質の多色画像を得る
には、各画像形成手段10Y,10M,10C,10B
で印刷される各色画像が、同一用紙P上において理論的
な所定位置に印刷されなければならない。そこで、各プ
ロセス手段11Y,11M,11C,11Bを所定装着
位置に正確に位置決め装着するとともに、各露光手段1
2Y,12M,12C,12Bによる走査開始タイミン
グ等を正確に調整してある。着脱可能な露光手段の場合
には、これらも所定装着位置に正確に位置決め装着す
る。つまり、各画像形成手段10Y,10M,10C,
10Bを正確に位置決め装着し、X方向およびY方向の
印刷開始タイミング等を正確に調整する必要がある。
【0008】しかし、初期および運用途中において諸事
情により変化する場合がある。例えば、図10(A)に
示す如く理論的な基準画像IMと実際に形成された画像
IMaとが同一であることを正規とすれば、同(B)の
場合は実際画像IMa1(IMa2)は2点鎖線で示す
基準画像IMに対してZ方向でかつ進み(遅れ)方向に
平行位置ずれしている。同(C)の場合は、実際画像I
Ma3(IMa4)が基準画像IMよりも平行位置ずれ
に加え右(左)方向に水平位置ずれしている。また、同
(D)の場合は、実際画像IMa5(IMa6)は、進
み(遅れ)方向で右上りに傾斜つまりスキューしてい
る。
【0009】かくして、各画像形成手段10Y,10
M,10Cおよび10Bに関与して各色ごとの理論的な
補正用画像IMY,IMM,IMCおよびIMBを搬送
中の搬送ベルト23(用紙Pの場合もある)に形成する
補正用画像形成手段と,実際に搬送ベルト23に形成さ
れた各色ごとの補正用画像を検出する補正用画像検出手
段と,検出された各色ごとの補正用画像(IMy,IM
m,IMc,IMb)データと基準画像(それぞれの基
準画像IM)データとを比較して各色ごとの位置ずれ補
正データを作成する位置ずれ補正データ作成手段と,各
位置ずれ補正データを記憶する位置ずれ補正データ記憶
手段と,搬送中の画像形成媒体(用紙P)に各画像形成
手段10Y,10M,10C,10Bが当該各色画像を
形成する際に位置ずれ補正データ記憶手段に記憶されて
いる各位置ずれ補正データを用いて補正制御する位置ず
れ補正制御手段とを設けている。
【0010】ここに、従来の補正用画像検出手段140
は、図11に示す如く構成されている。すなわち、図1
2(B)に示す如く搬送ベルト23の幅方向の左右に一
対として配設された反射型フォトセンサ141(141
L,141R)で各補正用画像IMY,IMM,IMC
およびIMBに基き搬送ベルト23に実際に形成された
各補正画像IMy,IMm,IMc,IMbをそれらの
反射率の差から検出し、かつ補正用画像検出処理部14
2からD/Aコンバータ143を介して各色ごとの基準
電圧を切替出力する。各色ごとの検出期間内に切替えら
れる。そして、コンパレータ144がレベルL,Hのデ
ジタル信号に変換すると、カウンタ146がレベルLか
らレベルHへの切替わりをトリガとしかつクロック発生
器145からのクロックに同期させてカウントする。か
くして、補正用画像検出処理部142が演算処理して各
色ごとの補正用画像IMy,IMm,IMc,IMbを
検出する。
【0011】なお、例えばブラックBの場合、理論的な
補正用画像IMBに基き、搬送ベルト23に位置ずれな
く形成された補正用画像を図12(A)に示すIMbつ
まり両側の短線パターンIBb1,IBb2とする。
【0012】そして、補正用画像検出処理部142は、
左右一対の反射型フォトセンサ141L,141Rで検
出された各補正用画像(例えば、IMb1,IMb2)
の各位置データを元にかつ各位置データ間は直線である
とみなして実際画像〔例えば、図12(B)のIMa
1,IMa2〕として検出する。つまり、図12(B)
の場合、実際に画像形成された場合にZ方向で進み(遅
れ)方向の平行位置ずれがある実際画像IMa1(IM
a2)として捉えかつこの実際画像IMa1(IMa
2)を補正用画像データとして転送出力するわけであ
る。かくして、位置ずれ補正データ作成手段は、各平行
位置ずれを一掃して実際画像IMa1(IMa2)を当
該基準画像IMBと合せるための各位置ずれ補正データ
を作成することができる。
【0013】したがって、印刷画像データに基き各色画
像形成をする場合は、位置ずれ補正制御手段が、図10
(B)に示す平行位置ずれの場合(IMa1,IMa
2)は図8,図9に示す感光ドラム(11DB)へのY
方向に対する走査タイミングを補正し、同(C)に示す
水平位置ずれの場合(IMa3,IMa4)はX方向の
走査開始タイミングを補正し、また同(D)に示すスキ
ューの場合(IMa5,IMa6)はX方向を複数ブロ
ックに区分した段違いの平行位置ずれとみなして分解し
つつ同(B)の平行位置ずれの場合と同様に補正する。
したがって、各色実際画像IMaを同(A)に示す基準
画像IMと一致させることができる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで、各感光ドラ
ム11DY,11DM,11DC,11DBの感光体層
の劣化や搬送ベルト23のZ方向の速度バラツキ等々が
あると、実際に搬送ベルト23に形成された補正用画像
(例えば、IMb1,IMb2)が図12(C)に示す
ように水平位置ずれした実際画像IMa3(IMa4)
の一部である場合には片方の反射型フォトセンサ141
L(141R)がそれを検出できないので、一方の反射
型フォトセンサ141R(141L)の検出位置を用い
て基準画像IMBと平行と推定した補正用画像データし
か作成できない。これでは、位置ずれ補正用データの信
頼性が低い。
【0015】また、図12(D)に示すスキューした実
際画像IMa5,IMa6となる場合には、片方の反射
型フォトセンサで検出した位置を用いて基準画像IMB
と平行であると推定することは、意味が薄れる。さら
に、同(E)に示す実際画像IMa8となる場合に至っ
ては、1点鎖線で示す実際画像IMa7として捉えられ
るために全く意味のないものとなってしまう。
【0016】さらにまた、図12(B)〜(E)のずれ
においても、各実際画像IMaの長手方向の途中に湾曲
があり、その湾曲が左右対象でなかったり、さらに変曲
点が複数ある場合等にあっては、絶望的である。
【0017】かかる問題に対しては、反射型フォトセン
サ141の数を増大させればよいと考えられる。しか
し、反射型フォトセンサ141の大きさからすると、1
50μm以下の位置ずれに抑えたいと言うオフィス等の
要求に到底応えることができないので、採用し難い。
【0018】本発明の目的は、各補正用画像を正確かつ
高精度に検出可能でかつ鮮明で高画質の多色画像を形成
することのできる多色画像形成装置を提供することにあ
る。
【0019】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、画像
形成媒体の搬送方向に配設された各色ごとの画像形成手
段と,画像形成媒体を搬送方向に搬送させる搬送ベルト
と,各画像形成手段に関与して各色ごとの補正用画像を
搬送中の搬送ベルトに形成する補正用画像形成手段と,
搬送ベルトに形成された各色ごとの補正用画像を検出す
る補正用画像検出手段と,検出された各色ごとの補正用
画像データと基準画像データとを比較して各色ごとの位
置ずれ補正データを作成する位置ずれ補正データ作成手
段と,作成された各色ごとの位置ずれ補正データを記憶
する位置ずれ補正データ記憶手段と,搬送ベルトで搬送
される画像形成媒体に各画像形成手段が当該各色画像を
形成する際に記憶されている各位置ずれ補正データを用
いて補正制御する位置ずれ補正制御手段とを具備してな
る多色画像形成装置において、前記補正用画像形成手段
を予め選定された数のブロックからなりかつ全体的に前
記搬送ベルトの幅方向に連続または連続的に伸びる各色
ごとの補正用画像を形成可能に構成するとともに、前記
補正用画像検出手段を前記搬送ベルトの幅方向に伸びる
ラインイメージセンサを含み各色ごとの補正用画像を検
出可能に形成し、前記位置ずれ補正データ作成手段を補
正用画像検出手段で実際に検出された各色ごとで当該各
ブロックごとの補正用画像データを用いて各位置ずれ補
正データを作成可能に形成するとともに前記位置ずれ補
正制御手段を各色ごとで当該各ブロックごとの各位置ず
れ補正データを用いて補正制御可能に構成した、ことを
特徴とする。
【0020】かかる発明では、補正用画像形成手段は、
例えば搬送ベルトの幅方向に伸びる線パターンとして各
色ごとの補正用画像を形成する。したがって、幅方向に
伸びるラインイメージセンサを含む補正用画像検出手段
は、各補正用画像を幅方向の全長について検出する。す
ると、位置ずれ補正データ作成手段が、実際に検出され
た各色ごとで当該各ブロックごとの各補正画像データを
用いて、各位置ずれ補正データを作成する。したがっ
て、位置ずれ補正制御手段は、各色ごとで各ブロックご
との各位置ずれ補正データを用いて補正制御することが
できる。
【0021】よって、実際に形成された各補正用画像に
水平位置ずれのみならず平行位置ずれや途中に湾曲があ
りかつ複数の変曲点があったとしても、各補正用画像を
正確かつ高精度に検出可能でかつ鮮明で高画質の多色画
像を形成することができる。
【0022】また、請求項2の発明は、前記補正用画像
検出手段が各色ごとの補正用画像を予め設定された回数
だけ検出可能に形成されるとともに前記位置ずれ補正デ
ータ作成手段が検出された設定回数分の各補正用画像デ
ータの平均値を算出可能かつ算出された各平均値を用い
て各色ごとの前記位置ずれ補正データを作成可能に形成
されている多色画像形成装置である。
【0023】かかる発明では、位置ずれ補正データ作成
手段は、補正用画像検出手段が設定回数だけ検出した各
補正用画像データの平均値を求めかつ各平均値を用いて
各色ごとのブロック毎の補正データを作成する。よっ
て、請求項1の発明の場合と同様な作用効果を奏し得る
他、さらに感光ドラムや搬送ベルトの速度バラツキ等の
影響を軽減できるので、一段と高画質の多色画像を形成
することができる。
【0024】また、請求項3の発明は、前記位置ずれ補
正データ作成手段が、検出された各色ごとの補正用画像
データのうちの予め選択された1色の補正用画像データ
を前記基準画像データとして各色ごとの位置ずれ補正デ
ータを作成可能に形成されている多色画像形成装置であ
る。
【0025】かかる発明では、位置ずれ補正データ作成
手段は、位置ずれ補正データの作成対象である予め選択
された1色の補正用画像データを基準画像データとして
各色ごとの位置ずれ補正データを作成する。したがっ
て、選択色との間の搬送方向の大きな距離を利用して位
置ずれ補正データを作成可能なので作成処理を簡単化で
きかつ作成精度も向上できる。さらに、重ね印刷による
多色画像形成という点からすれば、選択色の補正用画像
データについての位置ずれ補正用データは作成しなくと
もよい。
【0026】したがって、請求項1および請求項2の発
明の場合と同様な作用効果を奏し得る他、さらに各補正
用データ作成処理の一層の簡単化と迅速処理が可能とな
るとともに、各色ごとの基準画像データを設定する場合
に比較して機械的精度の影響を除去できる。
【0027】また、請求項4の発明は、前記補正用画像
検出手段で検出された各色ごとの補正用画像データにつ
いて例外的なデータを除去するためのスムージング処理
を行うスムージング処理手段を設け、前記位置ずれ補正
データ作成手段がスムージング処理後の各補正用画像デ
ータを用いて各色ごとの位置ずれ補正データを作成可能
に形成されている多色画像形成装置である。
【0028】かかる発明では、スムージング処理手段が
補正用画像検出手段で検出された各補正用画像データの
中に例外的なデータがある場合はスムージング処理によ
りそれを除去する。位置ずれ補正データ作成手段は、ス
ムージング処理後の各補正用画像データを用いて各色ご
との位置ずれ補正データを作成する。
【0029】したがって、請求項1から請求項3までの
発明の場合と同様な作用効果を奏し得る他、さらにライ
ンイメージセンサにトナーが付着した汚れ等の影響を一
掃可能であるから、高画質の多色画像形成をより確実に
達成できる。
【0030】さらに、請求項5の発明は、前記補正用画
像検出手段が前記補正用画像形成手段で前記搬送ベルト
に形成可能な各色ごとの補正用画像の最大長よりも長い
領域についても検出可能に形成されるとともに、前記補
正用画像検出手段で実際に検出された各色ごとの補正用
画像データを利用して当該補正用画像データの前記搬送
ベルトの幅方向の両側に伸長する領域の擬制補正用画像
データを作成する擬制補正用画像データ作成手段を設
け、かつ前記位置ずれ補正データ作成手段がそれぞれの
一方側擬制補正用画像データ,補正用画像データおよび
他方側擬制補正用画像データを用いて各位置ずれ補正デ
ータを作成可能に形成されている多色画像形成装置であ
る。
【0031】かかる発明では、擬制補正用画像データ作
成手段は、補正用画像検出手段で実際に検出された各補
正用画像データ中に搬送ベルトの幅方向の一方側または
他方側に短い補正用画像データがある場合には、その欠
落部分について当該側方に伸長する領域の補正用画像デ
ータを当該補正用画像データを用いて擬制する。つま
り、擬制補正用画像データを作成する。位置ずれ補正デ
ータ作成手段は、この擬制補正用画像データと検出され
た当該補正用画像データとを用いて位置ずれ補正データ
を作成する。
【0032】したがって、請求項1から請求項4までの
発明の場合と同様な作用効果を奏し得る他、さらに各画
像形成手段の画像形成可能範囲を大きな平行位置ずれに
対処可能とするために幅方向に拡大化しなくてもよいの
で、各画像形成手段の小型化および低コスト化を図れ
る。
【0033】さらにまた、請求項6の発明は、前記補正
用画像形成手段が前記搬送ベルトに当接する機構がある
場合に当該当接部位には各色ごとの補正用画像を形成し
ないものとされ、かつ前記補正用画像検出手段で実際に
検出された補正用画像データ中の該当接部位に相当する
欠落部位の補正用画像データを当該欠落部位の両側ブロ
ックの補正用画像データを用いて補完作成する欠落部位
補正用画像データ補完作成手段を設けた多色画像形成装
置である。
【0034】かかる発明では、搬送ベルトに当接する例
えば用紙分離爪等がある場合は、補正用画像形成手段は
その部位については補正用画像を形成しない。しかし、
欠落部位補正用画像データ補完作成手段が、補正用画像
検出手段で実際に検出された補正用画像データ中の欠落
部位について当該欠落部位の両側ブロックの補正用画像
データを用いて欠落部位補正用画像データを補完作成す
る。
【0035】したがって、搬送ベルトに当接する機構が
あり当該欠落部位についての補正用画像データが検出で
きなくとも、欠落部位についての補正用画像データを補
完できるので、請求項1から請求項5までの発明の場合
と同様な作用効果を奏し得る。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。 (第1の実施形態)本多色画像形成装置は、基本的構造
(5、10Y,10M,10C,10B、20等々)が
従来例(図8,図9)の場合と同様とされているが、補
正用画像形成手段(31、32)を予め選定された数の
ブロックからなりかつ全体的に搬送ベルト23の幅方向
に連続して伸びる各色(Y,M,C,B)ごとの補正用
画像IMY,IMM,IMC,IMBを形成可能に構成
されるとともに、補正用画像検出手段40を搬送ベルト
23の幅方向に伸びるラインイメージセンサ41を含み
各色ごとの補正用画像IMy,IMm,IMc,IMb
を検出可能に形成し、位置ずれ補正データ作成手段(3
1、32)を検出された各色ごとで当該各ブロックごと
の補正用画像データ(IMy,IMm,IMc,IM
b)を用いて各位置ずれ補正データを作成可能に形成す
るとともに位置ずれ補正制御手段(31、32)が各色
ごとで当該各ブロックごとの各位置ずれ補正データを用
いて補正制御可能に構成されている。
【0037】図1において、多色画像形成装置は、駆動
制御部30に各画像形成手段10Y,10M,10C,
10B、給紙手段5、搬送手段20および補正用画像検
出手段40を接続してなる。
【0038】駆動制御部30は、CPU31,RO3
2,RAM33,操作部(PNL)34,表示部(IN
D)35,上位機(図示省略)とのデータ通信用のイン
ターフェイス(I/F)38,入出力ポート(I/O)
36・37を含み、上位機から転送されて来た印刷画像
データに基き各手段(10,5,20)を適時に適量だ
け駆動制御して画像形成媒体(用紙P)上に多色画像を
形成することができる。なお、各画像形成手段10Y,
10M,10C,10Bの制御部10YC,10MC,
10CC,10BCは、説明便宜的に駆動制御部30内
に収納するものとしてある。
【0039】補正用画像形成手段は、例えばROM32
に設定記憶されている各色(Y,M,C,B)ごとの補
正用画像IMY,IMM,IMC,IMBを用いてZ方
向に搬送中の搬送ベルト23に当該各補正用画像を当該
各画像形成手段10Y,10M,10C,10Bと関与
して形成する手段で、補正用画像形成制御プログラムを
格納させたROM32とCPU31とからなる。
【0040】図4において、補正用画像IMY,IM
M,IMC,IMBを搬送ベルト23に実際に形成した
場合の各補正用画像をIMb,IMc,IMm,IMy
とする。
【0041】なお、各画像形成手段10Y,10M,1
0C,10Bとの関与とは、当該各露光手段12Y,1
2M,12C,12Bに当該各補正用画像に対応する露
光データを与え、当該各画像形成手段10に当該各補正
用画像の形成動作を行わせることである。
【0042】各色の補正用画像IMY,IMM,IM
C,IMBは、図4に示す如く搬送ベルト23の幅方向
に連続した線パターンとされている。幅方向にブロック
化できるからである。但し、予め選択された数(例え
ば、“100”)のブロックからなり全体的にかつ連続
的な線パターンを形成可能なものとしてもよい。例え
ば、各短線パターン間にスペースを置いた連続的なもの
である。
【0043】補正用画像検出手段40は、図2に示す如
く、ラインイメージセンサ(CCD)41,アンプ41
A,シューディング補正回路42,A/Dコンバータ4
3,補正用画像検出処理部44,イメージRAM45,
タイミング信号生成回路46,ゲイン補正回路47,蛍
光灯48のコントローラ48C,インターフェイス(I
/F)を含み、各色の補正用画像IMy,IMm,IM
c,IMbを検出可能かつ駆動制御部30へ転送出力可
能である。
【0044】ラインイメージセンサ41は、図3,図6
(G)に示す如く長手方向に多数の読取画素(ピクセル
41E)を有し、蛍光灯48の照射光との関係で決まる
搬送ベルト23からの反射光を受光可能に配設され、図
6(B)に示す読取可能範囲RWよりも長く搬送ベルト
23の幅方向に伸びる。もとより、図6(A)に示す搬
送ベルト23の幅Wは、実際にかつ位置ずれなく形成さ
れた同(C)、(E)に示す補正用画像IMb,IMm
の長さよりも十分に長い。このラインイメージセンサ4
1は、補正用画像検出処理部44の管理下でタイミング
信号生成回路46から出力されるタイミング信号によっ
てその長手方向に検出走査する。
【0045】補正用画像検出処理部44は、図4(D)
に2点鎖線で示すイエローYの理論的な補正用画像IM
Yの検出期間、同(C)に示すマゼンタMの補正用画像
IMMの検出期間、同(B)に2点鎖線で示すシアンC
の補正用画像IMCの検出期間および同(A)に示すブ
ラックBの補正用画像IMBの検出期間を自己管理す
る。この際、検出レベル(閾値)を各色ごとに切替え
る。したがって、図4(A)〜(D)に示す実際に形成
された各色ごとの補正用画像IMb,IMc,IMm,
IMyを搬送ベルト23の幅方向の各ブロックごとに検
出することができる。
【0046】さらに、この補正用画像検出手段40(4
4)は、予め設定された回数だけ各色ごとの実際の補正
用画像IMy,IMm,IMc,IMbを各ブロックご
とに検出可能である。設定回数分だけ検出された各色ご
との補正用画像データは、イメージRAM45に記憶さ
れる。なお、設定回数分の検出は、搬送ベルト23をZ
方向に設定回数分だけ回行させて行うこともできるが、
この実施形態の場合には補正用画像形成手段(31,3
2)を搬送ベルト23上に比較的に短時間のインターバ
ルをおいて各補正用画像IMY,IMM,IMC,IM
Bを設定回数分だけ繰り返して搬送中の搬送ベルト23
に間隔を置いて形成することにより実行するものとされ
ている。
【0047】なお、各補正用画像IMy,IMm,IM
c,IMbについては、A/Dコンバータ43から入力
されたデジタル信号が低レベルから高レベルに変化した
ことを条件に検出される。
【0048】位置ずれ補正データ作成手段は、駆動制御
部30内の位置ずれ補正データ作成制御プログラムを格
納させたROM32とCPU31とから形成され、補正
用画像検出手段40で検出されかつそこから転送入力さ
れた各色(Y,M,C,B)ごとで各ブロックごとの補
正用画像データIMy,IMm,IMc,IMbと予め
設定記憶された理論的なそれぞれの基準画像IMデータ
とを比較して、各色ごとかつ各ブロックごとの位置ずれ
補正データを作成する。図4(B)に示すシアンCの補
正用画像IMCについて言えば、実際に検出されたシア
ン補正用画像IMcが基準画像IMからZ方向に右上り
で進み方向にスキューしている場合の各ブロック(n−
1),(n)のシアン位置ずれ補正用データは、△PC
n−1,△PCnである。同(D)に示す湾曲したイエ
ローYの補正用画像IMyの場合も同様にして作成され
る。
【0049】作成された各色ごとの位置ずれ補正データ
は、CPU31によってRAM33内の位置ずれ補正デ
ータ記憶手段33Mに記憶される。なお、同(A)に示
すブラックBの補正用画像IMB(IMb)およびマゼ
ンタMの補正用画像IMM(IMm)については、位置
ずれがないので、位置ずれ補正データは作成されない。
【0050】さらに、この実施形態における位置ずれ補
正データ作成手段(31,32)は、転送入力された設
定回数分の各色ごとの補正用画像データの平均値を算出
し、算出された各平均値を用いて各位置ずれ補正データ
を作成するものとされている。但し、各平均値の算出
は、補正用画像検出手段40(44)内で行うようにし
てもよい。
【0051】位置ずれ補正制御手段は、Z方向に搬送ベ
ルト23で搬送されている画像形成媒体(用紙P)に各
画像形成手段10Y,10M,10C,10Bが当印刷
画像データに基く各色ごとの当該各画像を形成する際
に、位置ずれ補正データ記憶手段33Mに記憶されてい
る各ブロックごとの各位置ずれ補正データを用いて補正
制御する手段で、ブロック毎位置ずれ補正制御プログラ
ムを格納させたROM32とCPU31とからなる。
【0052】各位置ずれ補正用データは、各露光手段1
2Y,12M,12C,12Bに出力される。すると、
各露光手段12Y,12M,12C,12Bが、走査開
始タイミング等を調整して具体的に補正する。
【0053】次に、この第1の実施形態の作用・動作を
説明する。図1に示す補正用画像形成手段(31,3
2)は、ROM32に設定記憶された予め選定された数
(“100”)のブロックからなり搬送ベルト23の幅
方向に伸びる線パターン状の各色ごとの図4に示す各補
正用画像IMY,IMM,IMC,IMBを、搬送中の
搬送ベルト23に形成する。詳しくは、図8に示す画像
形成手段10Yと関与してイエローYの補正用画像IM
Yを形成する。同様に、画像形成手段10Mと関与して
マゼンタMの補正用画像IMMを形成し、画像形成手段
10Cと関与してシアンCの補正用画像IMCを形成す
る。さらに、画像形成手段10Bと関与してブラックB
の補正用画像IMBを形成する。
【0054】図4に示す実際の各補正用画像IMy,I
Mm,IMc,IMbが形成された搬送ベルト23が図
3に示す駆動ローラ21で下方に反転された後に蛍光灯
48が点灯され、図2に示す補正用画像検出処理部44
の管理下でタイミング信号生成回路46からタイミング
信号が出力され、ラインイメージセンサ41が検出動作
する。このラインメージセンサ41で検出された信号レ
ベルは、アンプ41Aで増幅されかつシェーディング補
正回路42でシェーディング補正されてから、A/Dコ
ンバータ43によってデジタル信号に変換されて補正用
画像検出処理部44に入力されるとともにイメージRA
M45に一旦記憶される。
【0055】補正用画像検出処理部44は、イエローY
の検出期間中は閾値をY用として補正用画像IMYにつ
いて実際に形成された図4(D)に示す補正用画像IM
yを検出し、イメージRAM45に記憶する。同様にし
て、各検出期間中に同(C)に示す補正用画像IMm,
同(B)に示す補正用画像IMc,同(A)に示す補正
用画像IMbを、それぞれに検出して記憶くする。この
実施形態では設定回数だけ検出される。
【0056】しかる後に、各補正用画像データIMb,
IMc,IMm,IMyを図2に示すインターフェイス
49を介して図1に示す駆動制御部30へ転送出力す
る。
【0057】位置ずれ補正データ作成手段(31,3
2)は、各色(Y,M,C,B)のブロックごとの基準
画像IMと,転送入力されて来た各色ごとで当該各ブロ
ックごとの補正用画像データIMb,IMc,IMm,
IMyとを用いて各位置ずれ補正データを作成する。こ
の実施形態では、各補正用画像に関しては設定回数分に
ついての平均値を算出し、算出された平均値を用いて作
成する。
【0058】検出されたシアンCの補正用画像IMcデ
ータについては、図4(B)に示す如く、ブロック(n
−1)の位置ずれ補正用データは△PCn−1であり、
ブロック(n)についての位置ずれ補正用データは△P
Cnである。同(D)に示すイエローYの補正用画像デ
ータIMyについても、各ブロックについて作成され
る。作成された各補正用データは、RAM33のワーク
エリアに記憶される。但し、同(A)に示すブラックB
および同(C)に示すマゼンタMについては、各補正用
画像データIMb,IMcが当該各基準画像IMと同じ
(位置ずれがない)ゆえ作成されない。
【0059】位置ずれ補正制御手段(31,32)は、
インターフェイス38を介して上位機から転送入力され
た印刷画像データに基き各画像形成手段10Y,10
M,10C,10Bを用いてその画像を搬送ベルト23
でZ方向に搬送中の画像形成媒体(用紙P)に転写形成
する際(詳しくは、露光の際)に、RAM33に記憶さ
れている各色ごとで当該各ブロックごとの各位置ずれ補
正用データを用いて補正制御する。
【0060】したがって、図4(B)に示すZ方向で進
み方向のシアンCについてのスキューや同(D)に示す
イエローYについての湾曲も補正できるから、各色を重
ね合せた鮮明で高画質の多色画像を形成することができ
る。
【0061】しかして、この第1の実施形態によれば、
補正用画像形成手段(31、32)を予め選定された数
のブロックからなりかつ全体的に搬送ベルト23の幅方
向に連続して伸びる各色(Y,M,C,B)ごとの補正
用画像IMY,IMM,IMC,IMBを形成可能に構
成するとともに、補正用画像検出手段40を搬送ベルト
23の幅方向に伸びるラインイメージセンサ41を含み
各色ごとの補正用画像IMy,IMm,IMc,IMb
を検出可能に形成し、位置ずれ補正データ作成手段(3
1、32)を検出された各色ごとで当該各ブロックごと
の補正用画像データを用いて各位置ずれ補正データを作
成可能に形成するとともに位置ずれ補正制御手段(3
1、32)を各色ごとで当該各ブロックごとの各位置ず
れ補正データを用いて補正制御可能に構成されているの
で、実際に形成された各補正用画像IMy,IMm,I
Mc,IMbに水平位置ずれのみならず平行位置ずれや
途中に湾曲がありかつ複数の変曲点があったとしても、
各補正用画像を正確かつ高精度に検出可能でかつ鮮明で
高画質の多色画像を形成することができる。
【0062】また、補正用画像検出手段40(44)が
設定回数だけ各色ごとの補正用画像IMY(IMy),
IMM(IMm),IMC(IMc)およびIMB(I
Mb)を検出可能でかつ位置ずれ補正用データ作成手段
(31,32)が設定回数分の各補正用画像データの平
均値を算出するとともに算出された平均値を用いて各色
ごとの各ブロック毎の各補正用データを作成可能に形成
されているので、感光ドラムや搬送ベルトの速度バラツ
キ等の影響を軽減できるので、一段と高画質の多色画像
を形成することができる。
【0063】また、補正用画像検出手段40が搬送ベル
ト23の幅方向に伸びるラインイメージセンサ41を含
むものとされているので、大きな水平位置ずれや湾曲が
あっても、確実に検出できる。
【0064】(第2の実施形態)この第2の実施形態
は、基本的構成が第1の実施形態(図1,図3等)の場
合と同じとされているが、さらに位置ずれ補正データ作
成手段(31,32)が、図4に示す検出された各色ご
との補正用画像IMy,IMm,IMc,IMbのうち
の予め選択された1色(この実施形態では、ブラックB
の実際の補正用画像IMb)を基準画像データとして各
色(Y,M,C)ごとの位置ずれ補正データを作成可能
に形成されている。
【0065】すなわち、図4(A)〜(D)に示す如
く、シアンCのブロック(“1”)についての基準画像
データはPC1,マゼンタMのブロック(“1”)につ
いての基準画像データはPM1,イエローYのブロック
(“1”)についての基準画像データはPY1として各
補正用データを作成する。PC1,PM1,PY1はブ
ラックの実際の補正用画像IMbからの距離である。な
お、ブラックBについての基準画像データは自己(補正
用画像データIMb)であるからこの補正用データは作
成されないが、多色画像は重ね合せにつき問題はない。
【0066】しかして、この第2の実施形態によれば、
選択色との間の搬送(Z)方向の大きな距離を利用して
位置ずれ補正データを作成可能なので作成処理を簡単化
できかつ作成精度も向上できる。よって、第1の実施形
態の場合と同様な作用効果を奏し得る他、さらに、作成
処理の一層の簡単化と迅速処理が可能となる。
【0067】さらにまた、ラインイメージセンサ41や
縮小光学系(図示省略)等を用いた場合、それらの取付
け誤差や光学特性のバラツキは避けられず、またこれら
の絶対精度を高くすると非常にコスト高となってしまう
が、基準画像データを予め選択された1色とすればこれ
らの問題を一掃できるとともに各種の機械的精度の影響
も除去することができるわけである。
【0068】(第3の実施形態)この第3の実施形態
は、基本的構成・機能が第1および第2の実施形態の場
合と同様とされているが、さらにスムージング処理手段
(44)を設けかつ位置ずれ補正データ作成手段(3
1,32)がスムージング後の各補正用画像データを用
いて各色ごとのブロック毎の位置ずれ補正データを作成
可能に形成されている。
【0069】すなわち、スムージング処理手段は、図2
に示す補正用画像検出処理部44から形成され、補正用
画像検出手段40(41,44)で検出された各色ごと
の補正用画像データについて例外的なデータを除去する
ためのスムージング処理を行う。この実施形態では、図
5に示す如く、実際に検出された例えばイエローYの補
正用画像IMyに、レベルが小さい例外的なデータIM
y1や大きなデータIMy2がある場合には、これを除
去し当該各左右両側ブロックの補正用画像(IMy)を
用いてスムージングする。
【0070】なお、このスムージング処理手段は、シェ
ーディング補正回路42等によりアナログ信号の段階で
行うように構成してもよい。
【0071】しかして、この第3の実施形態によれば、
第1および第2の実施形態の場合と同様な作用効果を奏
することができる他、さらに、ラインイメージセンサ4
1(41E)にトナーが付着した汚れ等の影響を一掃可
能であるから、高画質の多色画像形成をより確実に達成
できる。
【0072】(第4の実施形態)この第4の実施形態
は、基本的構成・機能が第1〜第3の各実施形態の場合
と同様とされているが、さらに、図6に示す如く補正用
画像検出手段40が補正用画像形成手段(31,32)
で搬送ベルト23面に形成可能な各色ごとの理論的な補
正用画像IMB,IMC,IMM,IMYの最大長より
も長い領域についても検出可能に形成されるとともに、
補正用画像検出手段40で実際に検出された各色ごとの
補正用画像データIMy,IMm,IMc,IMbを利
用して当該補正用画像データの搬送ベルト23の幅方向
の両側に伸長する領域の擬制補正用画像データ(IMc
A,IMmA)を作成する擬制補正用画像データ作成手
段(31,32)を設け、かつ位置ずれ補正データ作成
手段(31,32)がそれぞれの一方側擬制補正用画像
データ,補正用画像データおよび他方側擬制補正用画像
データを用いて各位置ずれ補正データを作成可能に形成
されている。
【0073】すなわち、図6(C),(E)に示す実際
に形成されたブラックBとマゼンタMとの補正用画像I
Mb,IMmは読取可能範囲RW内の理論的な補正用画
像IMB,IMMと同じであるから問題はない。しか
し、同(D)に示すシアンCの補正用画像IMcは左方
向(一方側)に大きく水平位置ずれしている。ここに、
擬制補正用画像データ作成制御プログラムを格納させた
ROM32とCPU31とからなる擬制補正用画像デー
タ作成手段(31,32)は、当該補正用画像データI
Mcを用いて図6(H)に点線で示す他方側擬制補正用
画像データIMcAを作成する。
【0074】同様に、図6(F)に示すイエローYの補
正用画像IMyは右方向(他方側)に大きく水平位置ず
れしているので、擬制補正用画像データ作成手段(3
1,32)は、同(I)に点線で示す一方側擬制補正用
画像IMyAを作成する。
【0075】すなわち、幅方向において理論的な補正用
画像IMC,IMYをカバー可能な補正用画像(IMc
+IMcA),(IMyA+IMy)を読取り可能に擬
制するわけである。なぜならば、この擬制補正用画像I
McA,IMyAを作成しなければ、これらの水平位置
ずれがあることを是認するためには上記場合の画像形成
手段10M,10Yの幅方向の画像形成可能範囲をその
分だけ拡大しなければならなくなってしまうからであ
る。
【0076】かくして、位置ずれ補正データ作成手段
(31,32)は、図6(C),(E)に示すブラック
BとマゼンタMについては検出された補正用画像データ
IMb,IMmを用いて位置ずれ補正データを作成し、
同(D)に示すシアンCについてはその補正用画像デー
タIMcと同(H)に示す他方側擬制補正用画像データ
IMcAを用いて位置ずれ補正データを作成し、かつ同
(F)に示すイエローYについては同(I)に示す一方
側擬制補正用画像データIMyAとその補正用画像デー
タIMyとを用いて位置ずれ補正データを作成する。
【0077】しかして、この第4実施形態によれば、第
1〜第3の実施形態の場合と同様な作用効果を奏し得る
他、さらに各画像形成手段10Y,10M,10C,1
0Bの画像形成可能範囲を大きな平行位置ずれに対処可
能とするために幅方向に拡大化しなくともよい。つま
り、図6(D)に示す補正用画像IMcの他方側欠落部
および同(F)に示す補正用画像IMyの一方側欠落部
の双方を予め見込んだ長大な画像形成をしなくともよい
から、各画像形成手段10Y,10M,10C,10B
の小型化と低コスト化とを図れる。
【0078】(第5の実施形態)この第5の実施形態
は、基本的構成・機能が第1〜第4の各実施形態の場合
と同様とされているが、さらに、図7に示す如く補正用
画像形成手段(31,32)が搬送ベルト23に当接す
る機構(例えば、用紙分離爪28A,28B,28C)
がある場合に当該各当接部位には各色ごとの補正用画像
IMY,IMM,IMC,IMBを形成しないものとさ
れ、かつ補正用画像検出手段(31,32)で実際に検
出された補正用画像データ中の該当接部位に相当する欠
落部位の補正用画像データを当該欠落部位の当該左右両
側ブロックの補正用画像データを用いて補完作成する欠
落部位補正用画像データ補完作成手段(31,32)を
設けられている。
【0079】すなわち、図7(A)に示す用紙分離爪2
8A,28B,28Cが搬送ベルト23の表面に当接す
る場合は、各補正用画像IMY(IMy),IMM(I
Mm),IMC(IMc),IMB(IMb)を形成し
てもラインイメージセンサ41に到達するまでに掻消さ
れてしまう。そこで、補正用画像形成手段(31,3
2)は、予め設定された搬送ベルト23の幅方向の当接
部位については無駄な補正用画像を形成しない。したが
って、実際に形成される例えばブラックBの補正用画像
IMbは、図7(B)に示すIMba〜IMbdとな
る。
【0080】しかし、このままだとブロックごとの位置
ずれ補正用データを作成できなくなる。そこで、欠落部
位補正用画像データ補完作成制御プログラムを格納させ
たROM32とCPU31とからなる欠落部位補正用画
像データ補完作成手段(31,32)が、各欠落部位の
左右両側ブロックの補正用画像データIMba,IMb
b、IMbb,IMbc、IMbc,IMbdを用いて
図7(C)に示す欠落部位補正用画像データIMba
b、Mbbc、IMbcdを補完作成するものと形成さ
れている。
【0081】かくして、位置ずれ補正用データ作成手段
(31,32)は、実際の各補正用画像データIMb
a,IMbb,IMbc,IMbdに各欠落部位補正用
画像データIMbab,IMbbc,IMbcdを加え
た一本の補正用画像データIMbとして補正用データを
作成する。
【0082】しかして、この第5の実施形態によれば、
搬送ベルト23に当接する機構(28A,28B,28
C)があり当該欠落部位についての補正用画像データが
検出できなくとも、欠落部位についての補正用画像デー
タを補完できるので、第1〜第4の実施形態の場合と同
様な作用効果を奏しつつ高画質の多色画像形成を保障で
きる。
【0083】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、補正用画像形
成手段を予め選定された数のブロックからなりかつ全体
的に搬送ベルトの幅方向に連続または連続的に伸びる各
色ごとの補正用画像を形成可能に構成するとともに、補
正用画像検出手段を搬送ベルトの幅方向に伸びるライン
イメージセンサを含み各色ごとの補正用画像を検出可能
に形成し、位置ずれ補正データ作成手段を補正用画像検
出手段で実際に検出された各色ごとで当該各ブロックご
との補正用画像データを用いて各位置ずれ補正データを
作成可能に形成するとともに位置ずれ補正制御手段を各
色ごとで当該各ブロックごとの各位置ずれ補正データを
用いて補正制御可能に構成されているので、実際に形成
された各補正用画像に水平位置ずれのみならず平行位置
ずれや途中に湾曲がありかつ複数の変曲点があったとし
ても、各補正用画像を正確かつ高精度に検出可能でかつ
鮮明で高画質の多色画像を形成することができる。
【0084】また、請求項2の発明によれば、補正用画
像検出手段が各色ごとの補正用画像を予め設定された回
数だけ検出可能に形成されるとともに位置ずれ補正デー
タ作成手段が検出された設定回数分の各補正用画像デー
タの平均値を算出可能かつ算出された各平均値を用いて
各色ごとの位置ずれ補正データを作成可能に形成されて
いるので、請求項1の発明の場合と同様な効果を奏し得
る他、さらに感光ドラムや搬送ベルトの速度バラツキ等
の影響を軽減できるので、一段と高画質の多色画像を形
成することができる。
【0085】また、請求項3の発明によれば、位置ずれ
補正データ作成手段が、検出された各色ごとの補正用画
像データのうちの予め選択された1色の補正用画像デー
タを基準画像データとして各色ごとの位置ずれ補正デー
タを作成可能に形成されているので、選択色との間の搬
送方向の大きな距離を利用して位置ずれ補正用データを
作成できる。また、重ね印刷による多色画像形成という
点からすれば、選択色の補正用画像データについての補
正用データを作成しなくともよい。したがって、請求項
1および請求項2の発明の場合と同様な効果を奏し得る
他、さらに各位置ずれ補正データの作成処理の一層の簡
単化と迅速処理が可能となるとともに作成精度も向上で
きかつ機械的精度の影響を除去できる。
【0086】また、請求項4の発明によれば、補正用画
像検出手段で検出された各色ごとの補正用画像データに
ついて例外的なデータを除去するためのスムージング処
理を行うスムージング処理手段を設け、位置ずれ補正デ
ータ作成手段がスムージング処理後の各補正用画像デー
タを用いて各色ごとの位置ずれ補正データを作成可能に
形成されているので、請求項1から請求項3までの発明
の場合と同様な効果を奏し得る他、さらにラインイメー
ジセンサにトナーが付着した汚れ等の影響を一掃可能で
あるから、高画質の多色画像形成をより確実に達成でき
る。
【0087】さらに、請求項5の発明によれば、補正用
画像検出手段が補正用画像形成手段で搬送ベルトに形成
可能な各色ごとの補正用画像の最大長よりも長い領域に
ついても検出可能に形成されるとともに、補正用画像検
出手段で実際に検出された各色ごとの補正用画像データ
を利用して当該補正用画像データの搬送ベルトの幅方向
の両側に伸長する領域の擬制補正用画像データを作成す
る擬制補正用画像データ作成手段を設け、かつ位置ずれ
補正データ作成手段がそれぞれの一方側擬制補正用画像
データ,補正用画像データおよび他方側擬制補正用画像
データを用いて各位置ずれ補正データを作成可能に形成
されているので、請求項1から請求項4までの発明の場
合と同様な効果を奏し得る他、さらに各画像形成手段の
画像形成可能範囲を大きな平行位置ずれに対処可能とす
るために幅方向に拡大化しなくてもよいので、各画像形
成手段の小型化と低コスト化とを図れる。
【0088】さらにまた、請求項6の発明によれば、補
正用画像形成手段が搬送ベルトに当接する機構がある場
合に当該当接部位には各色ごとの補正用画像を形成しな
いものとされ、かつ補正用画像検出手段で実際に検出さ
れた補正用画像データ中の該当接部位に相当する欠落部
位の補正用画像データを当該欠落部位の両側ブロックの
補正用画像データを用いて補完作成する欠落部位補正用
画像データ補完作成手段が設けられているので、搬送ベ
ルトに当接する機構があり当該欠落部位についての補正
用画像データが検出できなくとも、欠落部位についての
補正用画像データを補完できる。よって、請求項1から
請求項5までの発明の場合と同様な効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示すブロック図であ
る。
【図2】同じく、補正用画像検出手段を説明するための
回路図である。
【図3】同じく、ラインイメージセンサの検出位置を説
明するための図である。
【図4】本発明の第1および第2の実施形態の補正用画
像および位置ずれ補正用データの作成を説明するための
図である。
【図5】本発明の第3の実施形態を説明するための図で
ある。
【図6】本発明の第1および第4の実施形態における補
正用画像と擬制補正用画像データとを説明するための図
である。
【図7】本発明の第5の実施形態を説明するための図で
ある。
【図8】従来例を説明するための全体構成図である。
【図9】同じく、露光動作を説明するための図である。
【図10】同じく、位置ずれ補正を説明するための図で
ある。
【図11】同じく、補正用画像検出手段を説明するため
の回路図である。
【図12】同じく、検出上の問題点を説明するための図
である。
【符号の説明】
1 本体 5 給紙手段 10Y,10M,10C,10B 画像形成手段 11Y,11M,11C,11B プロセス手段 11DY,11DM,11DC,11DB 感光ドラム 12Y,12M,12C,12B 露光手段 20 搬送手段 23 搬送ベルト 30 駆動制御部 31 CPU(補正用画像形成手段,位置ずれ補正デー
タ作成手段,位置ずれ補正制御手段,擬制補正用画像デ
ータ作成手段,欠落部位補正用画像データ補完作成手
段) 32 ROM(補正用画像形成手段,位置ずれ補正デー
タ作成手段,位置ずれ補正制御手段,擬制補正用画像デ
ータ作成手段,欠落部位補正用画像データ補完作成手
段) 33 RAM 33M 位置ずれ補正データ記憶手段 40 補正用画像検出手段 41 ラインイメージセンサ 42 シューディング補正回路 43 A/Dコンバータ 44 補正用画像検出処理部(スムージング処理手段) P 用紙(画像形成媒体) X 主走査方向 Y 副走査方向 Z 搬送方向 IMY イエローの補正用画像 IMy 実際形成されたイエローの補正用画像 IMM マゼンタの補正用画像 IMm 実際形成されたマゼンタの補正用画像 IMC シアンの補正用画像 IMc 実際形成されたシアンの補正用画像 IMB ブラックの補正用画像 IMb 実際形成されたブラックの補正用画像
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G06F 3/12 G03G 21/00 372 H04N 1/60 H04N 1/40 D 1/46 1/46 Z

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像形成媒体の搬送方向に配設された各
    色ごとの画像形成手段と,画像形成媒体を搬送方向に搬
    送させる搬送ベルトと,各画像形成手段に関与して各色
    ごとの補正用画像を搬送中の搬送ベルトに形成する補正
    用画像形成手段と,搬送ベルトに形成された各色ごとの
    補正用画像を検出する補正用画像検出手段と,検出され
    た各色ごとの補正用画像データと基準画像データとを比
    較して各色ごとの位置ずれ補正データを作成する位置ず
    れ補正データ作成手段と,作成された各色ごとの位置ず
    れ補正データを記憶する位置ずれ補正データ記憶手段
    と,搬送ベルトで搬送される画像形成媒体に各画像形成
    手段が当該各色画像を形成する際に記憶されている各位
    置ずれ補正データを用いて補正制御する位置ずれ補正制
    御手段とを具備してなる多色画像形成装置において、 前記補正用画像形成手段を予め選定された数のブロック
    からなりかつ全体的に前記搬送ベルトの幅方向に連続ま
    たは連続的に伸びる各色ごとの補正用画像を形成可能に
    構成するとともに、前記補正用画像検出手段を前記搬送
    ベルトの幅方向に伸びるラインイメージセンサを含み各
    色ごとの補正用画像を検出可能に形成し、前記位置ずれ
    補正データ作成手段を補正用画像検出手段で実際に検出
    された各色ごとで当該各ブロックごとの補正用画像デー
    タを用いて各位置ずれ補正データを作成可能に形成する
    とともに前記位置ずれ補正制御手段を各色ごとで当該各
    ブロックごとの各位置ずれ補正データを用いて補正制御
    可能に構成した、ことを特徴とする多色画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記補正用画像検出手段が各色ごとの補
    正用画像を予め設定された回数だけ検出可能に形成され
    るとともに前記位置ずれ補正データ作成手段が検出され
    た設定回数分の各補正用画像データの平均値を算出可能
    かつ算出された各平均値を用いて各色ごとの前記位置ず
    れ補正データを作成可能に形成されている請求項1記載
    の多色画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記位置ずれ補正データ作成手段が、検
    出された各色ごとの補正用画像データのうちの予め選択
    された1色の補正用画像データを前記基準画像データと
    して各色ごとの位置ずれ補正データを作成可能に形成さ
    れている請求項1または請求項2記載の多色画像形成装
    置。
  4. 【請求項4】 前記補正用画像検出手段で検出された各
    色ごとの補正用画像データについて例外的なデータを除
    去するためのスムージング処理を行うスムージング処理
    手段を設け、前記位置ずれ補正データ作成手段がスムー
    ジング処理後の各補正用画像データを用いて各色ごとの
    位置ずれ補正データを作成可能に形成されている請求項
    1から請求項3までのいずれか1項に記載された多色画
    像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記補正用画像検出手段が前記補正用画
    像形成手段で前記搬送ベルトに形成可能な各色ごとの補
    正用画像の最大長よりも長い領域についても検出可能に
    形成されるとともに、前記補正用画像検出手段で実際に
    検出された各色ごとの補正用画像データを利用して当該
    補正用画像データの前記搬送ベルトの幅方向の両側に伸
    長する領域の擬制補正用画像データを作成する擬制補正
    用画像データ作成手段を設け、かつ前記位置ずれ補正デ
    ータ作成手段がそれぞれの一方側擬制補正用画像デー
    タ,補正用画像データおよび他方側擬制補正用画像デー
    タを用いて各位置ずれ補正データを作成可能に形成され
    ている請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載
    された多色画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記補正用画像形成手段が前記搬送ベル
    トに当接する機構がある場合に当該当接部位には各色ご
    との補正用画像を形成しないものとされ、かつ前記補正
    用画像検出手段で実際に検出された補正用画像データ中
    の該当接部位に相当する欠落部位の補正用画像データを
    当該欠落部位の両側ブロックの補正用画像データを用い
    て補完作成する欠落部位補正用画像データ補完作成手段
    を設けた請求項1から請求項5までのいずれか1項に記
    載された多色画像形成装置。
JP8084280A 1996-04-05 1996-04-05 多色画像形成装置 Pending JPH09274351A (ja)

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