JPH09274089A - 腕時計のムーブメント固定構造 - Google Patents
腕時計のムーブメント固定構造Info
- Publication number
- JPH09274089A JPH09274089A JP8353596A JP8353596A JPH09274089A JP H09274089 A JPH09274089 A JP H09274089A JP 8353596 A JP8353596 A JP 8353596A JP 8353596 A JP8353596 A JP 8353596A JP H09274089 A JPH09274089 A JP H09274089A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- movement
- back cover
- dampers
- cross
- fixing structure
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Electromechanical Clocks (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 中枠や補助リング等を使用せず、ケースにム
ーブメントを直接固定する構造において、ムーブメント
を押さえるダンパー部の高さによって裏蓋全体の高さが
変化するため、時計の薄型化が困難となり、更には、裏
蓋の仕様が制限される。 【解決手段】 ムーブメント２に構成され、合成樹脂か
ら成る巻真スペーサ２ｋに、ネジタイプ裏蓋用ダンパー
２ｅ、２ｆ、２ｇと、該ネジタイプ裏蓋用ダンパー２
ｅ、２ｆ、２ｇより断面位置を低く設定したスナップタ
イプ用ダンパー２ｈ、２ｉ、２ｊを形成する。
ーブメントを直接固定する構造において、ムーブメント
を押さえるダンパー部の高さによって裏蓋全体の高さが
変化するため、時計の薄型化が困難となり、更には、裏
蓋の仕様が制限される。 【解決手段】 ムーブメント２に構成され、合成樹脂か
ら成る巻真スペーサ２ｋに、ネジタイプ裏蓋用ダンパー
２ｅ、２ｆ、２ｇと、該ネジタイプ裏蓋用ダンパー２
ｅ、２ｆ、２ｇより断面位置を低く設定したスナップタ
イプ用ダンパー２ｈ、２ｉ、２ｊを形成する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は腕時計のムーブメン
ト固定構造に関するものである。
ト固定構造に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】一般に腕時計のムーブメントは、中枠や
補助リング等をムーブメント外形に嵌合させて、ケース
の胴と裏蓋で保持固定しているが、最近では部品点数の
削減や時計の小型化を図るために、中枠や補助リング等
を使用しないで直接ムーブメントを胴と裏蓋で保持固定
しているタイプが増えてきている。
補助リング等をムーブメント外形に嵌合させて、ケース
の胴と裏蓋で保持固定しているが、最近では部品点数の
削減や時計の小型化を図るために、中枠や補助リング等
を使用しないで直接ムーブメントを胴と裏蓋で保持固定
しているタイプが増えてきている。
【０００３】ムーブメントを直接保持するタイプの保持
構造は、平面方向の保持をムーブメント外周に設けた突
起を胴の内周に当接させて保持し、断面方向への保持
は、文字板側に対しては、胴の文字板側の一部をムーブ
メント外形より小さくして直接ムーブメントを受け、裏
蓋側へはムーブメントに設けたダンパーを裏蓋で押さえ
て保持している。更に回転方向に対しては、外部操作部
材である巻真をガイドするため、胴に圧入されたリュー
ズパイプを胴の内周に突出させ、ムーブメントの切り欠
き部に当接させて回転方向を規制しているものが多い。
構造は、平面方向の保持をムーブメント外周に設けた突
起を胴の内周に当接させて保持し、断面方向への保持
は、文字板側に対しては、胴の文字板側の一部をムーブ
メント外形より小さくして直接ムーブメントを受け、裏
蓋側へはムーブメントに設けたダンパーを裏蓋で押さえ
て保持している。更に回転方向に対しては、外部操作部
材である巻真をガイドするため、胴に圧入されたリュー
ズパイプを胴の内周に突出させ、ムーブメントの切り欠
き部に当接させて回転方向を規制しているものが多い。
【０００４】又、胴と裏蓋の固定はスナップタイプが多
く、スナップタイプ裏蓋はムーブメントの押さえとケー
スとの嵌合とを得るために構成された胴内周と相似形の
中子を有している。該中子はリューズパイプ部を逃がし
て、ダンパーの断面位置を出来るだけ文字板側に下げ、
裏蓋全体の断面位置をよりムーブメント側へ近づけて時
計の薄型化を図っている。
く、スナップタイプ裏蓋はムーブメントの押さえとケー
スとの嵌合とを得るために構成された胴内周と相似形の
中子を有している。該中子はリューズパイプ部を逃がし
て、ダンパーの断面位置を出来るだけ文字板側に下げ、
裏蓋全体の断面位置をよりムーブメント側へ近づけて時
計の薄型化を図っている。
【０００５】一方、ダイバー時計等の防水性を高めたケ
ースの裏蓋固定構造は、裏蓋自身にネジ切りを施したネ
ジタイプ裏蓋が多く使用されており、ネジタイプ裏蓋は
リューズパイプを断面的に逃げなければならないため、
ダンパーの断面位置をリューズパイプより文字板とは反
対側の高い位置に設定している。ネジタイプ裏蓋で時計
の薄型化を図るため、リューズパイプの断面を半分ほど
カットしてリューズパイプの肉厚分、裏蓋全体の断面位
置を低くした構造もあるが、リューズパイプの二次加工
や組み込みの工数がアップするなどコストアップの要因
にもなっていた。
ースの裏蓋固定構造は、裏蓋自身にネジ切りを施したネ
ジタイプ裏蓋が多く使用されており、ネジタイプ裏蓋は
リューズパイプを断面的に逃げなければならないため、
ダンパーの断面位置をリューズパイプより文字板とは反
対側の高い位置に設定している。ネジタイプ裏蓋で時計
の薄型化を図るため、リューズパイプの断面を半分ほど
カットしてリューズパイプの肉厚分、裏蓋全体の断面位
置を低くした構造もあるが、リューズパイプの二次加工
や組み込みの工数がアップするなどコストアップの要因
にもなっていた。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、直接保
持タイプのムーブメントを使用してネジタイプ裏蓋とス
ナップタイプ裏蓋の両方に兼用するとなると、ダンパー
の断面位置をネジタイプ裏蓋用に合わせて形成しなけれ
ばならないので、スナップタイプ裏蓋を使用した際には
裏蓋全体の断面位置が高いものとなってしまい、時計の
薄型化が困難となっていた。又、ダンパーの位置をスナ
ップタイプ裏蓋用に合わせて形成しておくとネジタイプ
裏蓋には使用出来ないことになる。この様に、適用する
裏蓋の仕様にも制限をもたらしていた。
持タイプのムーブメントを使用してネジタイプ裏蓋とス
ナップタイプ裏蓋の両方に兼用するとなると、ダンパー
の断面位置をネジタイプ裏蓋用に合わせて形成しなけれ
ばならないので、スナップタイプ裏蓋を使用した際には
裏蓋全体の断面位置が高いものとなってしまい、時計の
薄型化が困難となっていた。又、ダンパーの位置をスナ
ップタイプ裏蓋用に合わせて形成しておくとネジタイプ
裏蓋には使用出来ないことになる。この様に、適用する
裏蓋の仕様にも制限をもたらしていた。
【０００７】本発明は以上の様な従来の問題点を解消
し、時計の薄型化及び裏蓋仕様の制限を解消する腕時計
のムーブメント固定構造を提供することを目的としてい
る。
し、時計の薄型化及び裏蓋仕様の制限を解消する腕時計
のムーブメント固定構造を提供することを目的としてい
る。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は中枠や補助リング等を使用せず、ケースに
ムーブメントを直接固定する腕時計のムーブメント固定
構造において、ムーブメントに形成された高さの異なる
ダンパー部を裏蓋で押さえて断面方向を保持固定したこ
とを特徴とする。
に、本発明は中枠や補助リング等を使用せず、ケースに
ムーブメントを直接固定する腕時計のムーブメント固定
構造において、ムーブメントに形成された高さの異なる
ダンパー部を裏蓋で押さえて断面方向を保持固定したこ
とを特徴とする。
【０００９】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図１は本発明の実施形態である腕時
計のムーブメント固定構造を示す裏蓋側から見た平面図
である。１は胴でありムーブメント２が収納されてい
る。ムーブメント２は、基台であり合成樹脂から成る巻
真スペーサ２ｋと、第２の基台であり、金属から成る回
路支持板２ｌとから構成されている。前記巻真スペーサ
２ｋは突起部２ａ、２ｂ、２ｃ、２ｄを有しており、該
突起部２ａ、２ｂ、２ｃ、２ｄを胴内周１ｂに当接させ
ることによって平面方向の保持固定がされている。２
ｅ、２ｆ、２ｇは前記巻真スペーサ２ｋに形成されたネ
ジタイプ裏蓋用のダンパーであり、３ヶ所とも同一の高
さで形成されている。
基づいて説明する。図１は本発明の実施形態である腕時
計のムーブメント固定構造を示す裏蓋側から見た平面図
である。１は胴でありムーブメント２が収納されてい
る。ムーブメント２は、基台であり合成樹脂から成る巻
真スペーサ２ｋと、第２の基台であり、金属から成る回
路支持板２ｌとから構成されている。前記巻真スペーサ
２ｋは突起部２ａ、２ｂ、２ｃ、２ｄを有しており、該
突起部２ａ、２ｂ、２ｃ、２ｄを胴内周１ｂに当接させ
ることによって平面方向の保持固定がされている。２
ｅ、２ｆ、２ｇは前記巻真スペーサ２ｋに形成されたネ
ジタイプ裏蓋用のダンパーであり、３ヶ所とも同一の高
さで形成されている。
【００１０】２ｈ、２ｉ、２ｊは前記巻真スペーサ２ｋ
に形成されたスナップタイプ裏蓋用のダンパーで、前記
ネジタイプ裏蓋用ダンパー２ｅ、２ｆ、２ｇより文字板
側に下がった断面位置に形成されており、３ヶ所とも同
一高さにある。
に形成されたスナップタイプ裏蓋用のダンパーで、前記
ネジタイプ裏蓋用ダンパー２ｅ、２ｆ、２ｇより文字板
側に下がった断面位置に形成されており、３ヶ所とも同
一高さにある。
【００１１】図２は本発明の実施形態である腕時計のム
ーブメント固定構造を示すネジタイプ裏蓋構造の要部断
面図である。３は胴であり、ネジ部３ａが形成されてい
る。４は裏蓋で、裏蓋ネジ部４ａが胴ネジ部３ａにネジ
締めされて固定されている。ムーブメント５は裏蓋４の
ムーブメント押さえ部４ｂが、胴３に圧入されているリ
ューズパイプ３ｂより上側に形成されているダンパー部
５ａを押さえて胴３に保持固定されている。
ーブメント固定構造を示すネジタイプ裏蓋構造の要部断
面図である。３は胴であり、ネジ部３ａが形成されてい
る。４は裏蓋で、裏蓋ネジ部４ａが胴ネジ部３ａにネジ
締めされて固定されている。ムーブメント５は裏蓋４の
ムーブメント押さえ部４ｂが、胴３に圧入されているリ
ューズパイプ３ｂより上側に形成されているダンパー部
５ａを押さえて胴３に保持固定されている。
【００１２】図３は本発明の実施形態である腕時計のム
ーブメント固定構造を示すスナップタイプ裏蓋構造の要
部断面図である。６は胴で、裏蓋７は該裏蓋７を構成す
る中子７ａの一部（図示せず）が胴６と嵌合して固定さ
れている。ムーブメント８は裏蓋７の中子７ａに形成さ
れているムーブメント押さえ部７ｂが、胴６に圧入され
ているリューズパイプ６ａ上端より下側に形成されてい
るダンパー部８ａを押さえて胴６に保持固定されてい
る。中子７ａはリューズパイプ６ａとネジタイプ裏蓋用
ダンパー（図示せず）部を切り欠いて逃がし、裏蓋全体
の断面位置をネジタイプ裏蓋より低くしている。
ーブメント固定構造を示すスナップタイプ裏蓋構造の要
部断面図である。６は胴で、裏蓋７は該裏蓋７を構成す
る中子７ａの一部（図示せず）が胴６と嵌合して固定さ
れている。ムーブメント８は裏蓋７の中子７ａに形成さ
れているムーブメント押さえ部７ｂが、胴６に圧入され
ているリューズパイプ６ａ上端より下側に形成されてい
るダンパー部８ａを押さえて胴６に保持固定されてい
る。中子７ａはリューズパイプ６ａとネジタイプ裏蓋用
ダンパー（図示せず）部を切り欠いて逃がし、裏蓋全体
の断面位置をネジタイプ裏蓋より低くしている。
【００１３】図４は本発明の他の実施形態を示す裏蓋側
から見た腕時計ムーブメントの平面図である。ムーブメ
ント９は、ネジタイプ裏蓋用ダンパー９ａ、９ｂ、９ｃ
と、該ダンパーより外側及び断面的に低い位置に形成さ
れたスナップタイプ裏蓋用ダンパー９ｄ、９ｅ、９ｆと
から成っている。該スナップタイプ裏蓋用ダンパー９
ｄ，９ｅ，９ｆを前記ネジタイプ裏蓋用ダンパー９ａ，
９ｂ，９ｃより外側に配置したことにより、スナップタ
イプ裏蓋の中子の切り欠きをリューズパイプ部のみにす
ることが出来るので、中子の強度アップや加工形状の簡
素化が図れる。
から見た腕時計ムーブメントの平面図である。ムーブメ
ント９は、ネジタイプ裏蓋用ダンパー９ａ、９ｂ、９ｃ
と、該ダンパーより外側及び断面的に低い位置に形成さ
れたスナップタイプ裏蓋用ダンパー９ｄ、９ｅ、９ｆと
から成っている。該スナップタイプ裏蓋用ダンパー９
ｄ，９ｅ，９ｆを前記ネジタイプ裏蓋用ダンパー９ａ，
９ｂ，９ｃより外側に配置したことにより、スナップタ
イプ裏蓋の中子の切り欠きをリューズパイプ部のみにす
ることが出来るので、中子の強度アップや加工形状の簡
素化が図れる。
【００１４】
【発明の効果】以上の様に本発明によれば、ムーブメン
トに形成された高さの異なるダンパー部を裏蓋で押さえ
る構造にしたため、１つのムーブメントでスナップタイ
プ裏蓋とネジタイプ裏蓋の両方を兼用することが可能と
なり、裏蓋仕様に対する制限も無くなり、時計の薄型化
及び時計仕様を幅広く設定することが可能となる。
トに形成された高さの異なるダンパー部を裏蓋で押さえ
る構造にしたため、１つのムーブメントでスナップタイ
プ裏蓋とネジタイプ裏蓋の両方を兼用することが可能と
なり、裏蓋仕様に対する制限も無くなり、時計の薄型化
及び時計仕様を幅広く設定することが可能となる。
【図１】本発明の実施形態を示す裏蓋側から見た平面図
である。
である。
【図２】本発明の実施形態を示すネジタイプ裏蓋構造の
要部断面図である。
要部断面図である。
【図３】本発明の実施形態を示すスナップタイプ裏蓋構
造の要部断面図である。
造の要部断面図である。
【図４】本発明の他の実施形態を示す裏蓋側から見た腕
時計ムーブメントの平面図である。
時計ムーブメントの平面図である。
１，３，６ 胴 １ａ，３ｂ，６ａ リューズパイプ １ｂ 胴内周 ２，５，８，９ ムーブメント ２ａ，２ｂ，２ｃ，２ｄ 突起部 ２ｅ，２ｆ，２ｇ，９ａ，９ｂ，９ｃ ネジタイプ裏蓋
用ダンパー ２ｈ，２ｉ，２ｊ，９ｄ，９ｅ，９ｆ スナップタイプ
裏蓋用ダンパー ２ｋ 巻真スペーサ ２ｌ 回路支持板 ３ａ 胴ネジ部 ４，７ 裏蓋 ４ａ 裏蓋ネジ部 ４ｂ，７ｂ ムーブメント押さえ部 ５ａ，８ａ ダンパー部 ７ａ 中子
用ダンパー ２ｈ，２ｉ，２ｊ，９ｄ，９ｅ，９ｆ スナップタイプ
裏蓋用ダンパー ２ｋ 巻真スペーサ ２ｌ 回路支持板 ３ａ 胴ネジ部 ４，７ 裏蓋 ４ａ 裏蓋ネジ部 ４ｂ，７ｂ ムーブメント押さえ部 ５ａ，８ａ ダンパー部 ７ａ 中子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 兎洞 ゆり江 東京都田無市本町６丁目１番12号 シチズ ン時計株式会社田無製造所内
Claims (1)
- 【請求項１】 中枠や補助リング等を使用せず、ケース
にムーブメントを直接固定する腕時計のムーブメント固
定構造において、ムーブメントに形成された高さの異な
るダンパー部を裏蓋で押さえて断面方向を保持固定した
ことを特徴とする腕時計のムーブメント固定構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8353596A JPH09274089A (ja) | 1996-04-05 | 1996-04-05 | 腕時計のムーブメント固定構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8353596A JPH09274089A (ja) | 1996-04-05 | 1996-04-05 | 腕時計のムーブメント固定構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09274089A true JPH09274089A (ja) | 1997-10-21 |
Family
ID=13805204
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8353596A Pending JPH09274089A (ja) | 1996-04-05 | 1996-04-05 | 腕時計のムーブメント固定構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09274089A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20030007088A (ko) * | 2001-07-12 | 2003-01-23 | 에타 쏘시에떼 아노님 파브리케스 드' 에바우체스 | 시계케이스내부에 다이알을 고정시키기 위한 장치 |
-
1996
- 1996-04-05 JP JP8353596A patent/JPH09274089A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20030007088A (ko) * | 2001-07-12 | 2003-01-23 | 에타 쏘시에떼 아노님 파브리케스 드' 에바우체스 | 시계케이스내부에 다이알을 고정시키기 위한 장치 |
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