JPH09273633A - 密封装置 - Google Patents

密封装置

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JPH09273633A
JPH09273633A JP8110087A JP11008796A JPH09273633A JP H09273633 A JPH09273633 A JP H09273633A JP 8110087 A JP8110087 A JP 8110087A JP 11008796 A JP11008796 A JP 11008796A JP H09273633 A JPH09273633 A JP H09273633A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
protrusion
sealing device
elastic material
slope
seal
Prior art date
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Pending
Application number
JP8110087A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshio Shikii
芳夫 敷井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nok Corp
Original Assignee
Nok Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Nok Corp filed Critical Nok Corp
Priority to JP8110087A priority Critical patent/JPH09273633A/ja
Publication of JPH09273633A publication Critical patent/JPH09273633A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 密封装置同士の接合を防止する突条の取扱時
における脱落を防止することと、脱落を防止して実機内
への異物の混入を阻止する。 【解決手段】 はめ合い部2(環状周縁部)の軸方向の
端面の複数箇所に、ゴム状弾性材による突条7を一体的
に形成した密封装置1であって、突条7は内周側Iの斜
面7aの傾斜角度αが外周側Oの斜面7bの傾斜角度β
よりも緩い角度である略三角形断面形状を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は密封装置に関するも
ので、成形後に積み重ねられた状態での粘着を防止する
突条の、組立時における脱落防止を解決する技術であ
る。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の密封装置として、例えば
図4に示されるものがある。この密封装置101は、不
図示のハウジングの内周部にはめ合い部102が嵌合固
定され、ハウジングに同軸的に挿嵌される不図示の軸の
摺動表面をゴム状弾性材よりなるシールリップ部103
によりシールを行うものである。
【0003】そして、このような密封装置101はシー
ルリップ部103の一つの機能として、ハウジングと軸
との偏心があってもシール性が損なわれないように追随
する偏心追随性を備えている。また、バネ環104はシ
ールリップ部103が軸の摺動表面に当接するにあた
り、所定の緊迫力を付与させている。
【0004】一方、はめ合い部102にも、ハウジング
の内周部と嵌合した時に密封性を発揮するために環状の
ゴム状弾性材が備えられている。そして、これらのゴム
状弾性材は型成形により一体的に形成されるものであ
る。
【0005】また、105は、シールリップ部103の
稼動時に密封される流体による圧力や軸の運動により変
形・移動したりさらには返転してしまうことを防止する
バックアップリングである。従ってこのバックアップリ
ング105はシールリップ部103等と異なり、ゴム状
弾性材よりも硬い樹脂材料により製作されているものが
多く、密封装置101の成形後に嵌め込まれるものであ
る。
【0006】106は補強環であり、一般的に金属材料
で製作されており、密封装置101の環状形状を保持す
ると共にハウジングに装着された時にはめ合い部102
に所定の嵌合力を発生させる。
【0007】107ははめ合い部102の軸方向の端面
に所定の個数形成されている突起である。この突起10
7は図4(a)と、その矢視V101を表わした図4
(b)により明らかなように円錐台状を呈している。
【0008】突起107は、密封装置101の成形後の
貯蔵や、記載装置への装着時に複数個を重ね合わされた
状態となっても、ゴム状弾性材が広い面積で圧着して作
業の進行を阻害させることを防止する目的で形成されて
いる。
【0009】特に、成形後に二次加硫を必要とするゴム
材料を使用した密封装置においては、多数個を重ねて炉
内加熱が行われるので、この突起107が形成されてい
ないと、はめ合い部102の略平面となっている端面同
士が粘着接合して(張り付いて)しまう場合があり、問
題となっていた。また、この突起107はあまり多数設
けてしまうと、接合面積が大きくなるので同様の問題を
引き起こし易く、例えば4〜8個程度の数で形成されて
いた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このように成形後のゴ
ム材料の張り付きを考慮して突起を設けた従来技術の密
封装置は、組立工程において図5(a)のように筒状の
収容治具201内に積み重ねられ、一番下側の密封装置
を矢印A101に示される横方向にスライドさせながら
次工程に備えられたパーツフィーダ等へと供給される場
合がある。
【0011】しかしながら、このように密封装置を取り
扱うと図5(b)(図5(a)のD101部を拡大した
図である)に示されるように突起107がバックアップ
リング105のダストリップ105aや、軸方向端部1
05bの側壁等と干渉してしまい、突起107の脱落が
発生している。
【0012】また、突起107の脱落は直接的には密封
装置のシール性能への影響はないものであるが、脱落し
た突起107が密封装置に付着したままハウジング(実
機)に取付けられてしまうと、異物として実機内に混入
する恐れがあり、改善が望まれていた。
【0013】本発明は上記従来技術の問題を解決するた
めになされたもので、その目的とするところは、密封装
置同士の接合を防止する突起の取扱時における脱落を防
止することと、脱落を防止して実機内への異物の混入を
阻止することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の密封装置においては、環状周縁部の軸方向の端
面の複数箇所に、ゴム状弾性材による突条を一体的に形
成した密封装置であって、前記突条は内周側の傾斜角度
が外周側の傾斜角度よりも緩い角度である斜面を有する
略三角形断面形状を備えたことを特徴とする。
【0015】これによると、積み重ねられた状態の密封
装置の一つをスライドさせた場合に、突条の内周側の緩
い傾斜角度の斜面が密封装置の他の部分に当接するの
で、突条に大きな剪断応力が加わらなくなり、脱落する
ことはない。
【0016】また、前記突条の周方向端部に、傾斜面を
備えたことも好適である。
【0017】これによると、突条の周方向端部から密封
装置の他の部分に当接した場合においても、周方向端部
に大きな剪断応力が加わらず、脱落することはない。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に本発明を図示の実施の形態
に基づいて説明する。
【0019】(実施の形態1)図1は本発明を適用した
密封装置1の第1の実施の形態の断面図である。この密
封装置1は、図4により説明した密封装置101との比
較において突起107以外の基本的な構成は、ほぼ同様
のものとするものである。
【0020】この密封装置1は、不図示のハウジングの
内周部に環状周縁部としてのはめ合い部2が嵌合固定さ
れ、ハウジングに同軸的に挿嵌される不図示の軸の摺動
表面をゴム状弾性材よりなるシールリップ部3によりシ
ールを行うものである。
【0021】バネ環4、バックアップリング5は図4の
従来技術によるものと同じ構成と作用を発揮するもので
ある。一方、はめ合い部2の外周部には、不図示のハウ
ジングの内周部と嵌合した時に密封性を発揮するために
環状のゴム状弾性材が備えられている。そして、これら
のゴム状弾性材は型成形により一体的に形成されるもの
である。
【0022】6は金属材料による補強環であり、密封装
置1の環状形状を保持すると共にハウジングに装着され
た時にはめ合い部2に所定の嵌合力を発生させる。
【0023】7は、はめ合い部2の軸方向の端面に所定
の個数形成されている突条である。この突条7は、シー
ルリップ部3と同じゴム状弾性材により一体的に形成さ
れているもので、図1(a)と、その矢視V1を表わし
た図1(b)及び断面を拡大した図1(c)により明ら
かにされた形状を呈するものである。
【0024】すなわち、内周側Iの斜面7aの傾斜角度
αが外周側Oの斜面7bの傾斜角度βよりも緩い角度で
ある略三角形断面形状を有している。またその頂上の長
さはL1であり、密封装置が積み重ねられてもつぶれな
いように所定の長さ(例えば1〜5mm程度)とするこ
とが好ましい。
【0025】また突条7を設ける個数は、少なくとも3
個以上をはめ合い部2に均等に配設すれば積み重なる密
封装置を支えることが可能となるが、個数及び設置場所
については適宜に設定すれば良い。
【0026】図2は、密封装置1が図5のように積み重
ねられスライドされた状態を表わすものであり、図5
(b)に対応する図である。この図で明らかになるよう
に、斜面7aがバックアップリング5のダストリップ5
aや、軸方向端部5bの側壁等と干渉しても、斜面7a
を脱落させるような剪断応力を発生させずにダストリッ
プ5aや、軸方向端部5bの側壁等を通過する。
【0027】尚、外周側Oの斜面7bの傾斜角度βが斜
面7aの傾斜角度αよりも大きいので突条7を設けるは
め合い部2の端面のラジアル方向の長さが短い場合でも
斜面7aの緩い傾斜角度αを設定することができる。
【0028】(実施の形態2)図2は本発明の第2の実
施の形態の密封装置21を表わした図である。上記した
第1の実施の形態とは突条27のみが異なる構成を備え
ているもので、第2の実施の形態の特徴部分である突条
27に関して以下に説明する。その他の構成に関しては
同一であるので説明を省略する。
【0029】突条27は、内周側Iの斜面27aの傾斜
角度が外周側Oの斜面27bの傾斜角度よりも緩い角度
である略三角形断面形状を有していると共に、図2
(b)に斜視図として示されるように、周方向端部に傾
斜面27c,27dを備えている。
【0030】これによると、図3(c)の状態で密封装
置21が矢印A1方向にスライドさせられた場合に、突
条27の周方向端部がバックアップリング5のダストリ
ップ5a等に当接することになるが、傾斜面27c,2
7dのいずれかが当接するものである。この傾斜面27
c,27dが第1の実施の形態の斜面7aと同様の働き
を行う。
【0031】従って、突条27が図3(c)のように、
スライド方向と斜面27aの方向が一致していない場合
でも突条が脱落することはなく、スライド方向を考慮し
て密封装置を積み重ねる必要もない。
【0032】
【発明の効果】上記の実施の形態により説明された本発
明によると、積み重ねられた状態の密封装置の一つをス
ライドさせても、突条に大きな剪断応力が加わらなくな
り、脱落することが防止される。
【0033】また、突条の周方向端部に傾斜面を備える
ことで、密封装置のスライド方向にかかわらず突条の脱
落を防止する。
【0034】突条の脱落が防止されることにより、脱落
した突条が異物として実機の内部に混入することがな
く、信頼性の向上につながる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第1の実施の形態に係る密封装
置の断面構成説明図。
【図2】図2は本発明を適用した密封装置をスライドさ
せた状態の図。
【図3】図3は本発明の第2の実施の形態に係る密封装
置の断面構成説明図。
【図4】図4は従来の密封装置の断面構成説明図。
【図5】図5は従来の密封装置をスライドさせた状態の
図。
【符号の説明】
1 密封装置 2 はめ合い部 3 シールリップ部 4 バネ環 5 バックアップリング 6 補強環 7 突条 7a 斜面 7b 斜面 I 内周側 O 外周側

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 環状周縁部の軸方向の端面の複数箇所
    に、ゴム状弾性材による突条を一体的に形成した密封装
    置であって、 前記突条は内周側の傾斜角度が外周側の傾斜角度よりも
    緩い角度である斜面を有する略三角形断面形状を備えた
    ことを特徴とする密封装置。
  2. 【請求項2】 前記突条の周方向端部に、傾斜面を備え
    たことを特徴とする請求項1に記載の密封装置。
JP8110087A 1996-04-05 1996-04-05 密封装置 Pending JPH09273633A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8110087A JPH09273633A (ja) 1996-04-05 1996-04-05 密封装置

Applications Claiming Priority (1)

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JP8110087A JPH09273633A (ja) 1996-04-05 1996-04-05 密封装置

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Publication Number Publication Date
JPH09273633A true JPH09273633A (ja) 1997-10-21

Family

ID=14526703

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8110087A Pending JPH09273633A (ja) 1996-04-05 1996-04-05 密封装置

Country Status (1)

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JP (1) JPH09273633A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100297009B1 (ko) * 1998-04-28 2001-09-13 베르토니 지오반니 시일링 장치
JP2003074711A (ja) * 2001-09-04 2003-03-12 Keeper Co Ltd リテーナ付きオイルシール
JP2010069906A (ja) * 2008-09-16 2010-04-02 Jtekt Corp スラスト軸受

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040302