JPH09273244A - 耐火パネルの取付構造 - Google Patents

耐火パネルの取付構造

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JPH09273244A
JPH09273244A JP8347996A JP8347996A JPH09273244A JP H09273244 A JPH09273244 A JP H09273244A JP 8347996 A JP8347996 A JP 8347996A JP 8347996 A JP8347996 A JP 8347996A JP H09273244 A JPH09273244 A JP H09273244A
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JP
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piece
fire
fixing
fireproof
fixture
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JP8347996A
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English (en)
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Sue Koseki
寿衛 小関
Masahiko Suzuki
雅彦 鈴木
Hideki Takiguchi
英喜 滝口
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IG Technical Research Inc
Original Assignee
IG Technical Research Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は建築、構築物の内壁材、外壁材、屋
根材、天井材、床材、間仕切り材、あるいは防火戸、等
として使用でき、かつ、製造後に膨れ、反り等の変形が
なく、しかも防水性、気密性、耐火性、機械強度に優れ
た耐火パネルの取付構造に関するものである。 【構成】 断面略逆T字状の金属製敷目板3に無機シー
ト4を形成した耐火敷目板Aを一定ピッチで複数本固定
し、表面材5と裏面材16間にプラスチックフォーム1
4と端部に形成した無機ボード15よりなる芯材13を
形成し、突き合わせ構造に形成した耐火パネルBを耐火
敷目板A間の全壁面に固定具βで固定し、耐火パネルB
間の目地部Fに無機シート24を形成した安定片20を
有する取付具Dを耐火パネルB間の固定部8上に固定
し、さらに取付具Dの係止部23に目地カバーEの係合
部28を嵌着して一体に形成されている耐火パネルBの
取付構造である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は建築、構築物の内壁材、
外壁材、屋根材、天井材、床材、間仕切り材、あるいは
防火戸、等として使用でき、かつ、製造後に膨れ、反り
等の変形がなく、しかも耐火性、防水性、気密性、施工
性、機械強度に優れた耐火パネルの取付構造に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】一般に、薄板状の表面材と裏面材にてフ
ェノール樹脂発泡体(フェノールフォーム)からなる芯
材をサンドイッチしたパネルを用いて形成した取付構造
は数多く発明、考案されて上市されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような芯材としてフェノールフォームを使用したパネル
では、一般的にフェノールフォームの自己接着性が弱
く、表面材、裏面材と芯材との接着性に劣り、剥離が生
じ易いものであった。また、一般的に芯材を各種合成
樹脂発泡体とした際には、パネル自体の機械強度に劣
り、しかも合成樹脂発泡体の経時変化により、パネル表
面に凹凸が生じたり、反ったりする不具合が生じること
がある場合もあった。さらに、芯材の形成時に反応ガ
スが発生して芯材内に残留したり、フェノールフォーム
中に、反応の際の縮合水が重量の数10パーセント位が
保持され、製品の養生期間、あるいはパネルの施工後
に、外気温等の変化により、水分が水蒸気化し、逃げ道
が無いために、パネルの表面材もしくは裏面材と芯材間
に残留し、パネルの表面材裏面や裏面材裏面にガス膨れ
が発生したり、反ったりする等、経時的にパネルに悪影
響をおよぼす不具合を生じることもあった。このため
に、パネルの取付強度が低下する不具合もあった。ま
た、これらパネルの連結部構造は複雑で、かつ横張り構
造が主であったために、窓廻り等の施工性が非常に悪か
った。さらに、軽く、縦張りで、左右方向に張ってい
け、施工性が良く、JIS−A−1304の耐火構造試
験に合格できるパネルの取付構造はなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような欠点
を除去するため、断面略逆T字状の金属製敷目板に無機
シートを形成した耐火敷目板を一定ピッチで複数本固定
し、表面材と裏面材間にプラスチックフォームと端部に
形成した無機ボードよりなる芯材を形成し、突き合わせ
構造に形成した耐火パネルを耐火敷目板間の全壁面に固
定具で固定し、耐火パネル間の目地部に無機シートを形
成した安定片を有する断面略T字状の取付具を固定し、
さらに取付具の係止部に目地カバーの係合部を嵌着して
一体に形成されている耐火パネルの取付構造を提供する
ものである。
【0005】
【実施例】以下に図面を用いて本発明に係る耐火パネル
の取付構造の一実施例について詳細に説明する。すなわ
ち、図1は上記耐火パネルの取付構造を示す断面図であ
り、αは躯体、βは固定具、β1 は固定具βの頭部、A
は耐火敷目板、Bは耐火パネル、Cは取付具Dと目地カ
バーEよりなるカバー材、Fは目地部である。
【0006】さらに詳説すると、耐火敷目板Aは図2に
示すように、水平面状の固定片1と、固定片1の略中央
を上方に突出した立ち上がり片2とから断面略逆T字状
に形成した金属製の敷目板3と、敷目板3の図では表面
側に形成した無機シート4とからなる長尺状のものであ
り、金属製板材をロール成形により、あるいは押出成形
により成形した敷目板3に無機シート4を接着剤等で一
体化したものである。また、1aは防水性の強化、危険
防止用の舌片である。
【0007】この耐火敷目板Aは、図1に示すように耐
火パネルBの目地部Fの裏面に形成し、耐火パネルB間
からの躯体α側への雨水、火炎等の浸入防止、耐火パネ
ルB固定の際のガイド等として機能するものである。
【0008】無機シート4は、例えばロックウールフェ
ルト、セラミックウール、グラスウール、等よりなり、
JIS−A−1304(耐火性能別に耐火30分、耐火
1時間、耐火2時間の試験がある)の耐火構造試験の耐
火構造1時間試験時に目地部Fに間隙が形成されるのを
防止して火炎の浸入を遮断し、主に耐火材、気密材等の
機能として有用なものである。
【0009】耐火パネルBは図3に示すように横断面が
ハット状で、かつ、長尺体とした表面材5と、表面材5
の裏面に形成した横断面ハット状の芯材13と、芯材1
3の長手方向の少なくとも裏面を被覆した裏面材16と
からサンドイッチ構造に形成したものである。
【0010】表面材5は水平面状の化粧面6と、化粧面
6の両側縁を内方へ、化粧面6と垂直に、あるいは内
方、外方に傾斜して屈曲した側壁7と、側壁7の下端を
外側方へ屈曲し延長した突出片9と、突出片9の途中を
固定具βが収納可能に凹状に窪ませた溝条10と、突出
片9の先端を下方に傾斜(図では円弧状に傾斜)して屈
曲したガイド部11と、ガイド部11の端縁を内方に屈
曲した補強片12とから構成した固定部8とから形成し
たものである。
【0011】溝条10は固定具βを収納することによ
り、後記する取付具D固定の際に耐火パネルBを固定し
た固定具βの頭部β1 が邪魔にならないように形成した
ものである。このために、取付具Dを長尺状に形成して
も耐火パネルBを固定後に取付具Dを固定できるもので
ある。なお、溝条10を形成しないで固定する場合に
は、取付具Dが短尺状であれば取付具D間に露出した耐
火パネルBの固定部8を固定具βにより固定すればよい
が、長尺状のものを使用する場合には、耐火パネルBと
取付具Dを同時に固定しなければならず、施工性に問題
があった。このように、溝条10を形成することによ
り、取付具Dが長尺状でも短尺状でも施工性に何等問題
なく確実に施工できるものである。
【0012】ガイド部11は傾斜して形成することによ
り、図1に示すように後記する取付具Dの安定片20の
挿入を容易にし、施工性の向上のために形成したもので
ある。
【0013】補強片12は芯材13の原料となるプラス
チックフォーム14を充填する際、プラスチックフォー
ム14がガイド部11、および突出片9の表面側に漏れ
ないようにすると共に、耐火パネルBの側縁を直線状に
し、耐火パネルBの寸法精度を向上することにより、働
き幅の寸法精度を向上させ、かつ、目地部Fの間隙をな
くし断熱性、気密性等を向上するためのものである。さ
らに、ガイド部11、補強片12は耐火パネルB自体の
補強としても機能するものである。
【0014】裏面材16は図3に示すように主に芯材1
3の裏面を被覆し、補強材、防水材、防湿材、防火材の
機能を有すると共に、芯材13が躯体αに直接接触する
のを防止する隔離材として役立つものである。
【0015】また、裏面材16の形状としては、水平面
状の裏面化粧面17と、裏面化粧面17の両端を内方に
コ字状に屈曲した補強片18よりなるものである。
【0016】表面材5、裏面材16は金属薄板、例えば
鉄、アルミニウム、銅、ステンレス、チタン、アルミ・
亜鉛合金メッキ鋼板、ガルバリウム鋼板、ホーロー鋼
板、クラッド鋼板、ラミネート鋼板(塩ビ鋼板等)、サ
ンドイッチ鋼板(制振鋼板等)、および塩化ビニル樹
脂、ポリカーボネイト樹脂等(勿論、これらを各種色調
に塗装したカラー板を含む)の一種をロール成形、プレ
ス成形、押出成形等によって各種形状に成形したもの、
あるいは無機質材を押出成形、プレス成形、オートクレ
ーブ養生成形等して各種任意形状に形成したもの、さら
には、裏面材16としてアルミニウム蒸着紙、アスベス
ト紙、クラフト紙、アスファルトフェルト、金属箔(A
l、Fe、Pb、Cu)、合成樹脂シート、ゴムシー
ト、布シート、石膏紙、水酸化アルミ紙、ガラス繊維不
織布、等の1種、または2種以上をラミネートしたも
の、あるいは防水処理、難燃処理されたシート状物から
なるものである。
【0017】また、芯材13はプラスチックフォーム1
4と両端に形成した無機ボード15とからなり、プラス
チックフォーム14はポリウレタンフォーム、ポリイソ
シアヌレートフォーム、フェノールフォーム、塩化ビニ
ルフォーム、ポリエチレンフォーム、ポリスチレンフォ
ーム、ユリアフォーム等、の合成樹脂発泡体からなるも
のであり、例えばレゾール型フェノールの原液と、硬化
剤、発泡剤を混合し、表面材5、もしくは裏面材16の
裏面側に吐出させ、加熱して反応・発泡・硬化させて形
成したものである。また、プラスチックフォーム14中
には各種難燃材として軽量骨材(パーライト粒、ガラス
ビーズ、石膏スラグ、タルク石、シラスバルーン、水酸
化アルミニウム等)、繊維状物(グラスウール、ロック
ウール、カーボン繊維、グラファイト等)を混在させ、
耐火性、防火性を向上させることもできる。
【0018】プラスチックフォーム14の具体例として
はレゾール型のフェノールフォームに、発泡剤、水酸化
アルミニウム(Al(OH)3 )、ポリリン酸アンモニ
ウム、グラファイト、硬化剤、等を混入し、発泡、硬化
させ、仕上がり密度で50〜300Kg/m3 位に形成
したものである。このプラスチックフォーム14を使用
した耐火パネルBを使用して壁を形成した場合には、J
IS−A−1304の耐火構造1時間試験に合格できる
耐火性能を有する構造となる。勿論、表面材5と裏面材
16間のプラスチックフォーム14が露出する部分(耐
火パネルBの両端部となる補強片12、補強片18部
分)には、製造時の型(キュアオーブンの上下の型枠)
との剥離が確実に行えるように離型紙、合成樹脂製フィ
ルム、無機シート等の漏れ防止フィルム、耐火シート、
あるいはその他シート状物を貼着して形成しても良いも
のである。
【0019】レゾール型のフェノールフォーム(以下、
単にフェノールフォームという)は、主に連続式の発泡
成形方法により製造されるものであり、他の合成樹脂発
泡体(プラスチックフォーム)に比べて不燃性、低発煙
性、低毒性の性能を有するものである。また、このフェ
ノールフォームを金属板にサンドイッチして形成された
金属サイディング材は、単体でJIS−A−1301
(建築物の木造部分の防火試験方法)、JIS−A−1
302(建築物の不燃構造部分の防火試験方法)の防火
構造試験に合格する防火性能を有するものである。
【0020】発泡剤はフェノールフォームの原液を10
0重量部とすると、このフェノールフォームの原液に対
して2〜50重量部混入させるものであり、例えば、メ
チレンクロライド、炭酸塩(粉末)等である。
【0021】水酸化アルミニウムはフェノールフォーム
の原液を100重量部とすると、このフェノールフォー
ムの原液に対して50〜300重量部混入させるもので
あり、難燃材、耐火材、耐熱材として有用なものであ
る。例えば、その組成としては水分率が0〜30%、粒
度が10〜100μ、純度90%以上のものである。
【0022】ポリリン酸アンモニウムはフェノールフォ
ームの原液を100重量部とすると、このフェノールフ
ォームの原液に対して1〜25重量部混入させるもので
あり、反応調整材、難燃化材として有用なもので粒度は
30〜100μである。
【0023】グラファイトはフェノールフォームの原液
を100重量部とすると、このフェノールフォームの原
液に対して2〜30重量部混入させるものである。その
効果としては、火災時にフェノールフォームが炭化し空
隙が形成されるが、この空隙を加熱により膨張したグラ
ファイトにより塞ぎ、肉痩せによる耐火性能の低下を防
止するものである。
【0024】硬化剤はフェノールフォームの原液を10
0重量部とすると、このフェノールフォームの原液に対
して10〜50重量部混入させるものであり、有機リン
酸系、あるいはリン酸系とPSA系の混合物である。
【0025】無機ボード15は、目地部Fの防火性の強
化のため用いるもので、JIS−A−1304の耐火構
造試験の耐火構造1時間試験に合格するためのものであ
り、例えばケイ酸カルシウム板、炭酸カルシウム板、石
膏ボード、パーライトセメント板、ロックウール板、ス
レート板、ALC板、PC板、その他の無機質軽量体、
無機質軽量発泡体、あるいはこれらの複合板の1種以
上、もしくは超高密度樹脂(高密度のフェノールフォー
ム等)を耐火パネルBの両端に一体に介在させるもので
ある。勿論、両端に亘って無機ボード15を形成しても
良いものである。
【0026】カバー材Cは取付具Dと目地カバーEとか
らなり、取付具Dは図4に示すように、金属製板材を屈
曲成形した長尺状のものであり、水平面状の固定部19
と安定片20と係止部23と、安定片20に形成した無
機シート24とからなるものである。さらに詳説する
と、固定部19は水平面状であり、固定部19の略中央
部分には下方に垂下した安定片20を形成したものであ
る。勿論、図示しないが固定部19に固定具β打設用の
固定孔を形成し施工性を向上することもできる。
【0027】また、係止部23は固定部19の両端縁を
上方に屈曲した立ち上がり片21と、立ち上がり片21
の先端を外方に屈曲し突出した係止片22とから形成し
たものである。その素材としては金属材、例えばカラー
鋼板、ステンレス等である。さらに、係止片22は後記
する目地カバーEの係合片27を係止し、目地カバーE
を耐火パネルB同士の目地部Fに固定するためのもので
ある。
【0028】また、無機シート24は前記無機シート4
と同一素材を用いるものであり、例えばロックウールフ
ェルト、セラミックウール、グラスウール、等よりなる
ものである。
【0029】目地カバーEは、前記した金属製薄板材よ
りなり、その形状は図5に示すように、水平面状の化粧
面部25と、化粧面部25の両端縁を下方に屈曲した側
壁化粧面26と、側壁化粧面26の先端を内方に、前記
した係止片22に係止し得る形状に屈曲した係合片27
とからなる係合部28とからなるものである。
【0030】さらに詳説すると、化粧面部25は、図1
に示すように目地部Fに目地カバーEが取付具Dにより
固定されることにより、耐火パネルBを躯体α上に固定
する際に用いた固定具βを被覆し、固定具βが外部に露
出しないようにするためのものである。
【0031】また、係合片27は取付具Dの係止片22
に係止され、目地カバーEを取付具Dに嵌着することに
より、目地部F上に目地カバーEを確実に、離脱なく固
定するためのものである。
【0032】次に本発明に係る耐火パネルの取付構造を
形成するための施工法につき説明する。いま図1に示す
ような外壁を構成するために、図2に示すような金属薄
板材よりなる敷目板3上にロックウールフェルトよりな
る無機シート4を形成した耐火敷目板A、耐火パネルB
としては図3に示すようなものであり、表面材5、裏面
材16としては、0.5mm厚のカラー鋼板を使用し、
プラスチックフォーム14としてはフェノールフォーム
に各種添加剤を混入した原料を使用し、これを表面材5
と裏面材16間に充填し、反応、発泡させ次にキュアし
て150Kg/m3 に形成し、端部にケイ酸カルシウム
板よりなる無機ボード15を形成し一体化したもの、取
付具Dとしては図4に示すようなステンレス製(0.6
mm厚)のものでロックウールフェルトよりなる無機シ
ート24を形成したもの、目地カバーEとしては表面材
5と同一材料をロール成形し、図5に示すように形成し
たものを使用する。また、耐火敷目板Aの立ち上がり片
2間の幅をT、耐火パネルBの全幅をWとすると耐火敷
目板Aの取付ピッチ≧T+Wとする。勿論、取付ピッチ
=T+Wが好ましいピッチである。
【0033】そこで、C型鋼よりなる躯体αに図2に示
すような耐火敷目板Aを縦に、耐火パネルBの全幅59
5mmに耐火敷目板Aの立ち上がり片2の幅5mmをプ
ラスした600mmのピッチで複数本、固定具βにより
固定する。耐火敷目板Aの取り付け(割り付け)が完了
したら、耐火敷目板Aの立ち上がり片2間に耐火パネル
Bを挿入し、その溝条10を固定具βにより躯体αに固
定する。
【0034】このようにして、耐火パネルB間の目地部
Fが形成されたら、図1に示すように、取付具Dの安定
片20を目地部Fの間隙に挿入し、耐火パネルBの突出
片9上に取付具Dの固定部19を固定具βにより固定す
る。取付具Dの取り付けが全て完了したら、この取付具
Dの係止部23に、図5に示すような長尺状の目地カバ
ーEの係合部28を嵌着し、耐火パネルB同士の目地部
Fを目地カバーEにより被覆して、施工を完了するもの
である。
【0035】以上説明したのは本発明に係る耐火パネル
の取付構造の一実施例にすぎず、図6(a)〜(f)〜
図10(a)〜(c)に示すような耐火敷目板A、耐火
パネルB、取付具D、目地カバーEを使用して形成する
こともできる。
【0036】すなわち、図6(a)〜(f)は耐火敷目
板Aのその他の実施例を示すものであり、特に(c)〜
(f)は立ち上がり片2間あるいは固定片1の裏面に無
機ボード15を形成し、耐火性を強化した耐火敷目板A
である。
【0037】図7(a)〜(c)は耐火パネルBのその
他の実施例を示すものであり、無機ボード15を各部分
に形成し、耐火性、強度を向上した耐火パネルBであ
る。特に、(b)図は固定具βがプラスチックフォーム
14と接触しないように形成し、プラスチックフォーム
14が強酸性のフェノールフォームの場合の固定具βの
錆防止に寄与したものである。
【0038】図8(a)〜(d)は取付具Dのその他の
実施例を示すものであり、(a)図は固定部19の裏面
に弾力性のあるパッキング材Gを形成し、防水性を向上
した取付具D、(b)図は係止部23を内側に形成した
取付具D、(c)、(d)図は無機ボード15を形成
し、耐火性を向上した取付具Dである。
【0039】図9(a)〜(f)は目地カバーEのその
他の実施例を示すものであり、特に(e)図は中央部分
もブラインドリベット等の固定具βで固定するように
し、固定力を向上した目地カバーE、(f)図は係合部
28を除去し、固定溝25aに固定具βを打設して固定
するよう形成した目地カバーEである。この場合には、
ブラインドリベット等の固定具βの頭部β1 が露出する
ため、軒天部と土台部近傍のみをブラインドリベット等
の固定具βで固定しても良いものである。
【0040】また、図10(a)〜(c)は係合片27
を間隔を有して一定ピッチ(50〜300mm位)で形
成した目地カバーEを示すものであり、施工性と係合力
の強化のために形成したものである。なお、図10
(b)は図10(a)のa−a部端面図、図10(c)
は図10(a)のb−b部端面図である。
【0041】図11(a)〜(c)、および図12
(a)、(b)は本発明に係る耐火パネルの取付構造の
その他の実施例を示すものであり、図11(a)〜
(c)において、(a)図は目地カバーEの両端部にカ
バー片を形成し、目地カバーEと耐火パネルBの化粧面
6との間にパッキング材Gを形成した取付構造であり、
防水性を強化した取付構造、(b)、(c)図は耐火敷
目板Aの表面側、あるいは耐火敷目板Aの立ち上がり片
2間、および取付具Dの裏面に無機ボード15を形成し
耐火性を向上した取付構造である。また、パッキング材
Gとしては、例えば定型で弾性のあるパッキング材Gと
しては、例えば発泡ゴム、ポリ塩化ビニル系、クロロプ
レン系、クロロスルホン化ポリエチレン系、エチレンプ
ロピレン系、アスファルト含浸ポリウレタン系、EP
M、EPDM等の一般的に市販されているもの、あるい
は硬化型のパッキング材G(シーリング材)としてはシ
リコーン系(反応硬化型、湿気硬化型)、変成シリコー
ン系(反応硬化型)、ポリサルファイド系(反応硬化
型)、ポリウレタン系(反応硬化型、湿気硬化型)、S
BR系(乾燥硬化型)、アクリル系(乾燥硬化型)等よ
りなるものである。
【0042】図12(a)、(b)は耐火パネルBの固
定用の固定具βと取付具Dの固定具βの固定位置をずら
すことにより、取付具D固定時に溝条10により取付具
Dが変形しないように形成した取付構造である。
【0043】図13(a)、(b)〜図16(a)〜
(c)(図13〜図15において、(b)図は(a)図
のc部分拡大断面図)は耐火パネルBのその他の実施例
を示す拡大断面図であり、表面材5、裏面材16の裏面
(図では表面材5の裏面に形成した場合を示す)に通気
性部材29、接着剤30、パイル31を複数本形成した
パイル層32を形成した場合を示すものである。勿論、
表面材5と裏面材16の両方の裏面に通気性部材29、
接着剤30、パイル31を形成することができる。
【0044】さらに詳説すると、通気性部材29は図1
6(a)〜(c)、に示すようなものであり、プラスチ
ックフォーム14内で極小間隙を形成する通気性のある
部材であれば何でもよく、例えば、綿、麻、毛、絹、等
(植物性繊維、動物性繊維、合成樹脂製繊維、無機質製
繊維、等)の繊維を細く長くひきのばしてよりをかけた
ものである。さらに詳説すると、通気性部材29に形成
される極小間隙はプラスチックフォーム14内の余剰ガ
ス成分(塩素、二酸化炭素、塩化メチレン、ホルムアル
デヒド、水蒸気、水素、等)、あるいは反応時の縮合水
等のガスが通気できるようにするものであり、製造後の
耐火パネルBの表面、裏面には内部ガスによる膨れ、反
り等の変形がなく、しかも強度、耐火性能に優れた耐火
パネルBとなる。
【0045】接着剤30の例としては、エラストマー型
エポキシ樹脂、イソシアネート、例えばメチレンジイソ
シアネート(略称MDI)等のエマルジョンタイプ、ホ
ットメルトタイプ、および、その変性イソシアネート、
例えばウレタン変性、ビュレット変性イソシアネート、
イソシアヌレート変性イソシアネート等の1種を用いる
ものであり、例えばエポキシ樹脂、フェノール樹脂、ウ
レタン樹脂、ビニル樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル
樹脂、EVA樹脂等の合成樹脂系の接着剤、ゴム系接着
剤、油性系接着剤、紫外線硬化型接着剤、等よりなるも
のである。
【0046】パイル31は、表面材5もしくは裏面材1
6のプラスチックフォーム14側の面の少なくとも一部
に、接着剤30を介して配設されるもので、多数のパイ
ル31からなるパイル層32を形成するものである。パ
イル31の素材としては、植物性繊維、動物性繊維、合
成樹脂製繊維等よりなり、例えばグラスウール、ポリエ
ステル、綿、絹、木綿、ナイロン、羽毛、ロックウー
ル、各種金属等のうち少なくとも1つを用い、糸状とし
て、もしくは繊維を細く長くひきのばしてよりをかけた
ものとして使用するものである。
【0047】パイル31としては任意の直径で長さは1
〜25mm、太さは10〜200デニール、散布率10
〜300g/m2 でパイル層32を形成する。パイル3
1は根本を接着剤30に埋設、固定するもので、先端は
プラスチックフォーム14の方向に伸びているものであ
り、その方向としては接着剤30より突出していれば良
いが、表面材5もしくは裏面材16に略垂直であること
が、強力にプラスチックフォーム14と結合するために
は好ましい。なお、パイル31は例えば素材としてはナ
イロンを用い、長さは8mm程度、太さは60デニール
程度、散布率は70g/cm2 程度とすることにより、
パイル層32とプラスチックフォーム14間の接着強度
を強力にすることができるものである。
【0048】パイル31は、表面材5もしくは裏面材1
6の裏面側の少なくとも一部に多数配設されてパイル層
32を形成し、プラスチックフォーム14の形成過程の
液状のうちに浸透し、後に硬化することによって表面材
5もしくは裏面材16とプラスチックフォーム14との
結合強度を大幅に向上させるものであり、表面材5およ
び裏面材16の内部ガスによる膨れ、反りによるプラス
チックフォーム14との剥離を防止するものである。
【0049】パイル層32の形成方法は、表面材5もし
くは裏面材16の裏面側の少なくとも一部に所定の方法
にて塗布された接着剤30が乾燥しない内に多数のパイ
ル31を植設するものであり、機械的に直接1単体ずつ
もしくは複数を直接植設する方法や、接着剤30上から
パイル31を散布する方法等がある。
【0050】また、図17(a)〜(c)は耐火パネル
Bのその他の実施例を示す断面図である。
【0051】
【発明の効果】上述したように本発明に係る耐火パネル
の取付構造によれば、(1)耐火パネルの両端を固定す
る構造であるため、施工性が抜群である。(2)固定具
による耐火パネルの固定部が目地カバーにより完全に被
覆される構造のため、固定具の頭部が外部に露出しな
い。(3)耐火パネル固定時の変形が、目地カバーによ
り被覆されるため、施工に熟練を要さない。(4)単体
で耐火構造試験の耐火構造1時間試験(JIS−A−1
304)に合格できる。(5)パネル単体で耐火構造試
験の耐火構造1時間試験(JIS−A−1304)に合
格できる窯業系、セメント系の耐火パネルに比較して軽
量であり、施工性が飛躍的に向上する。(6)左右どち
らの方向へでも同時に張っていけるため施工性がよい。
(7)耐火パネルの固定部に溝条を形成し、固定具をこ
の溝条に打設して固定具の頭部を埋設するように形成し
たために、取付具を長尺状に形成しても耐火パネルを固
定後に取付具を確実に施工できる。(8)取付具に形成
した無機シートを形成した安定片により、耐火パネルの
端部が確実に取付具により移動なく固定され、固定力が
抜群に強力になり、かつ、耐火性を飛躍的に向上する。
(9)通気性部材を形成すれば耐火パネルの化粧面の膨
れや反り等の変形が長年に亘って起こらない。(10)
パイルを植毛すれば芯材と表面材、裏面材との接着が強
固になり、剥離することがない。等の特徴、効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る耐火パネルの取付構造を示す断面
図である。
【図2】耐火敷目板の一例を示す説明図である。
【図3】耐火パネルの一例を示す説明図である。
【図4】取付具の一例を示す説明図である。
【図5】目地カバーの一例を示す説明図である。
【図6】耐火敷目板のその他の実施例を示す説明図であ
る。
【図7】耐火パネルのその他の実施例を示す説明図であ
る。
【図8】取付具のその他の実施例を示す説明図である。
【図9】目地カバーのその他の実施例を示す説明図であ
る。
【図10】目地カバーのその他の実施例を示す説明図で
ある。
【図11】本発明に係る耐火パネルの取付構造のその他
の実施例を示す断面図である。
【図12】本発明に係る耐火パネルの取付構造のその他
の実施例を示す断面図である。
【図13】耐火パネルのその他の実施例を示す説明図で
ある。
【図14】耐火パネルのその他の実施例を示す説明図で
ある。
【図15】耐火パネルのその他の実施例を示す説明図で
ある。
【図16】通気性部材を示す一部切り欠き斜視図であ
る。
【図17】耐火パネルのその他の実施例を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
α 躯体 β 固定具 β1 頭部 A 耐火敷目板 B 耐火パネル C カバー材 D 取付具 E 目地カバー F 目地部 G パッキング材 1 固定片 1a 舌片 2 立ち上がり片 3 敷目板 4 無機シート 5 表面材 6 化粧面 7 側壁 8 固定部 9 突出片 10 溝条 11 ガイド部 12 補強片 13 芯材 14 プラスチックフォーム 15 無機ボード 16 裏面材 17 裏面化粧面 18 補強片 19 固定部 20 安定片 21 立ち上がり片 22 係止片 23 係止部 24 無機シート 25 化粧面部 25a 固定溝 26 側壁化粧面 27 係合片 28 係合部 29 通気性部材 30 接着剤 31 パイル 32 パイル層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平面状の固定片と該固定片の略中央部
    分を上方に突出した立ち上がり片とからなる金属製の敷
    目板と該敷目板の少なくとも表面あるいは裏面に形成し
    た無機シートとからなる長尺状の耐火敷目板と、水平面
    状の化粧面と該化粧面の両端を内方に屈曲した側壁と該
    側壁の先端を化粧面と略平行に外方に突出した突出片と
    該突出片に形成した凹状の溝条と突出片の先端を内方に
    傾斜して屈曲したガイド部と該ガイド部の先端を内方に
    L字状に屈曲した補強片とからなる金属製の表面材と、
    水平面状の裏面化粧面と該裏面化粧面の両端を内方に屈
    曲した補強片とからなる裏面材間にプラスチックフォー
    ムを形成し両端に無機ボードを形成した芯材をサンドイ
    ッチして形成した長尺状の耐火パネルと、水平面状の固
    定部と該固定部の略中央を下方に垂下し無機シートを形
    成した安定片と固定部の両端縁を上方に屈曲した立ち上
    がり片と該立ち上がり片の先端を屈曲すると共に突出し
    た係止片とからなる係止部を有する長尺状の取付具と、
    水平面状の化粧面部と該化粧面部の両端縁を下方に屈曲
    した側壁化粧面と該側壁化粧面の先端を屈曲すると共に
    突出した係合片とからなる係合部を形成した長尺状の目
    地カバーとからなり、耐火敷目板を一定ピッチで複数本
    躯体に固定し、耐火パネルを耐火敷目板間に挿入すると
    共に幅方向の端部の溝条を固定具により下地に固定する
    ことにより全壁面に隙間なく形成し、かつ、耐火パネル
    の間の目地部には隙間なく無機シートを形成し、耐火パ
    ネル間の突出片上には前記取付具を直線状に固定具によ
    り固定し、さらに前記目地カバーは取付具の係止部に目
    地カバーの係合部を嵌着して一体に形成していることを
    特徴とする耐火パネルの取付構造。
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