JPH09272551A - 金属チューブ及びキャップ - Google Patents
金属チューブ及びキャップInfo
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- JPH09272551A JPH09272551A JP8081711A JP8171196A JPH09272551A JP H09272551 A JPH09272551 A JP H09272551A JP 8081711 A JP8081711 A JP 8081711A JP 8171196 A JP8171196 A JP 8171196A JP H09272551 A JPH09272551 A JP H09272551A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 湿気硬化型接着剤又は湿気硬化型シーリング
材などの湿気硬化型組成物を空気中の湿気による硬化反
応を極力抑えた状態で充填収容することができるように
した金属チューブ及びキャップを提供する。 【解決手段】 内部に湿気硬化性組成物を充填する充填
部と、該充填部の先端部に設けられかつ内部を吐出通路
とした円筒状吐出部を有し、該吐出部の外周面下部に雄
ネジ部を形成するとともにその外周面上部を平滑円周部
とし、該吐出部の内部の吐出通路を閉塞体によって閉塞
した。
材などの湿気硬化型組成物を空気中の湿気による硬化反
応を極力抑えた状態で充填収容することができるように
した金属チューブ及びキャップを提供する。 【解決手段】 内部に湿気硬化性組成物を充填する充填
部と、該充填部の先端部に設けられかつ内部を吐出通路
とした円筒状吐出部を有し、該吐出部の外周面下部に雄
ネジ部を形成するとともにその外周面上部を平滑円周部
とし、該吐出部の内部の吐出通路を閉塞体によって閉塞
した。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、湿気硬化型組成物、例
えば湿気硬化型接着剤又は湿気硬化型シーリング材等を
効果的に充填する金属チューブ及びキャップに関する。
えば湿気硬化型接着剤又は湿気硬化型シーリング材等を
効果的に充填する金属チューブ及びキャップに関する。
【0002】
【関連技術】従来、湿気硬化型組成物は、湿気、例え
ば、空気中の水分によって硬化するタイプの組成物、例
えば、変性シリコーン系、シリコーン系、ウレタン系湿
気硬化型組成物などが知られており、接着剤やシーリン
グ材として広く使用されている。
ば、空気中の水分によって硬化するタイプの組成物、例
えば、変性シリコーン系、シリコーン系、ウレタン系湿
気硬化型組成物などが知られており、接着剤やシーリン
グ材として広く使用されている。
【0003】また、接着剤等を充填したアルミ、スズ、
鉛等の金属で形成される金属チューブ及びキャップの構
造としては、図5に示したものが知られている。同図に
おいて、金属チューブ42は、内部に接着剤等の組成物
Aを充填する充填部44と該充填部44の先端部に設け
られた円筒状の吐出部46を有している。該吐出部46
の外周面の先部には雄ネジ部48が形成されている。該
吐出部46の内部に形成された吐出通路50の先端部は
閉塞体52によって閉塞されている。
鉛等の金属で形成される金属チューブ及びキャップの構
造としては、図5に示したものが知られている。同図に
おいて、金属チューブ42は、内部に接着剤等の組成物
Aを充填する充填部44と該充填部44の先端部に設け
られた円筒状の吐出部46を有している。該吐出部46
の外周面の先部には雄ネジ部48が形成されている。該
吐出部46の内部に形成された吐出通路50の先端部は
閉塞体52によって閉塞されている。
【0004】キャップ54は、下方に開口する円筒状側
壁56と該側壁56の上端部に設けられた上壁57とを
有するキャップ本体58と、該キャップ本体58の上部
内周面に形成されかつ上記吐出部46の雄ネジ部48に
螺合される雌ネジ部60とを有している。62は該キャ
ップ本体58の上面に形成された凹陥部である。該凹陥
部62の底部64の中央部には前記閉塞体52を突破可
能に形成された突起66が立設されている。
壁56と該側壁56の上端部に設けられた上壁57とを
有するキャップ本体58と、該キャップ本体58の上部
内周面に形成されかつ上記吐出部46の雄ネジ部48に
螺合される雌ネジ部60とを有している。62は該キャ
ップ本体58の上面に形成された凹陥部である。該凹陥
部62の底部64の中央部には前記閉塞体52を突破可
能に形成された突起66が立設されている。
【0005】該金属チューブ42内に充填された接着剤
等の組成物Aを使用するには、該キャップ54の突起6
6を該金属チューブ42の吐出部46の先端部の閉塞体
52に当接し、ついで押圧することによって該突起66
の先端尖鋭部によって該閉塞体52を突き破ることによ
って使用者が吐出口を開穿する。該充填部44を指で押
圧すれば、組成物Aが該吐出口から押し出されて使用さ
れる。
等の組成物Aを使用するには、該キャップ54の突起6
6を該金属チューブ42の吐出部46の先端部の閉塞体
52に当接し、ついで押圧することによって該突起66
の先端尖鋭部によって該閉塞体52を突き破ることによ
って使用者が吐出口を開穿する。該充填部44を指で押
圧すれば、組成物Aが該吐出口から押し出されて使用さ
れる。
【0006】使用しない時には、該キャップ54の内部
空間56を金属チューブ42の吐出部46に一致させ、
該雄ネジ部48に雌ネジ部60を螺着させることによっ
て、該金属チューブ42の吐出口をキャップ54によっ
て閉鎖する。
空間56を金属チューブ42の吐出部46に一致させ、
該雄ネジ部48に雌ネジ部60を螺着させることによっ
て、該金属チューブ42の吐出口をキャップ54によっ
て閉鎖する。
【0007】上記したようなタイプの金属チューブ42
とキャップ54の組み合わせは、使用開始前、即ち閉塞
体52を突き破って、吐出口を開穿する前には、吐出通
路50は閉塞体52によって完全に密封されているため
に外部環境からの影響を一切受けない利点がある。
とキャップ54の組み合わせは、使用開始前、即ち閉塞
体52を突き破って、吐出口を開穿する前には、吐出通
路50は閉塞体52によって完全に密封されているため
に外部環境からの影響を一切受けない利点がある。
【0008】また、使用開始後も、通常の(空気中の湿
気によって硬化しない)接着剤等の充填物を充填してあ
る場合には特別の問題は生じない。しかし、空気中の湿
気によって硬化してしまう湿気硬化型接着剤等の湿気硬
化型組成物を充填した場合には、使用開始前は全く問題
はないものの、使用開始後には該吐出部46にキャップ
54を螺着した場合でも、該吐出口がキャップ54の上
壁57によって完全に密封されることはなく、間隙が形
成されることは避けられない。
気によって硬化しない)接着剤等の充填物を充填してあ
る場合には特別の問題は生じない。しかし、空気中の湿
気によって硬化してしまう湿気硬化型接着剤等の湿気硬
化型組成物を充填した場合には、使用開始前は全く問題
はないものの、使用開始後には該吐出部46にキャップ
54を螺着した場合でも、該吐出口がキャップ54の上
壁57によって完全に密封されることはなく、間隙が形
成されることは避けられない。
【0009】この間隙を介して空気中の湿気が侵入し、
金属チューブ42の内部の湿気硬化型組成物は徐々に硬
化してしまい使用不能となる。それ故、図5に示したタ
イプの金属チューブ42及びキャップ54の組合せは湿
気硬化型接着剤等の湿気硬化型組成物を充填するための
チューブとしては使用できない。
金属チューブ42の内部の湿気硬化型組成物は徐々に硬
化してしまい使用不能となる。それ故、図5に示したタ
イプの金属チューブ42及びキャップ54の組合せは湿
気硬化型接着剤等の湿気硬化型組成物を充填するための
チューブとしては使用できない。
【0010】一方、湿気硬化型接着剤等の湿気硬化型組
成物Bを充填するための金属チューブ及びキャップの構
造としては、図6に示したものが用いられている。同図
において、金属チューブ72は、内部に湿気硬化型接着
剤等の湿気硬化型組成物Bを充填する充填部74と該充
填部74の先端部に設けられた円筒状の吐出部76を有
している。
成物Bを充填するための金属チューブ及びキャップの構
造としては、図6に示したものが用いられている。同図
において、金属チューブ72は、内部に湿気硬化型接着
剤等の湿気硬化型組成物Bを充填する充填部74と該充
填部74の先端部に設けられた円筒状の吐出部76を有
している。
【0011】該吐出部76の外周面の下部には雄ネジ部
78が形成されその上部は平滑円周部79となってい
る。該吐出部76の内部には吐出通路80が形成され、
その先端は吐出口82となっている。
78が形成されその上部は平滑円周部79となってい
る。該吐出部76の内部には吐出通路80が形成され、
その先端は吐出口82となっている。
【0012】キャップ84は、下方に開口する円筒状側
壁86と該側壁86の上端部に設けられた上壁87とを
有するキャップ本体88と、該キャップ本体88の下部
内周面に形成されかつ上記吐出部76の雄ネジ部78に
螺合される雌ネジ部90とを有している。92はヒート
ンで、該キャップ本体88の内上面94の中央部に垂設
されかつ該吐出通路80に挿入可能とされている。
壁86と該側壁86の上端部に設けられた上壁87とを
有するキャップ本体88と、該キャップ本体88の下部
内周面に形成されかつ上記吐出部76の雄ネジ部78に
螺合される雌ネジ部90とを有している。92はヒート
ンで、該キャップ本体88の内上面94の中央部に垂設
されかつ該吐出通路80に挿入可能とされている。
【0013】該金属チューブ72内に充填された湿気硬
化型接着剤等の湿気硬化型組成物Bを使用するには、キ
ャップ84を該吐出部76から取り外し、該充填部74
を指で押圧すれば、湿気硬化型組成物Bが該吐出口82
から押し出されて使用される。
化型接着剤等の湿気硬化型組成物Bを使用するには、キ
ャップ84を該吐出部76から取り外し、該充填部74
を指で押圧すれば、湿気硬化型組成物Bが該吐出口82
から押し出されて使用される。
【0014】使用しない時には、該キャップ84の内部
空間86を金属チューブ72の吐出部76に一致させか
つ該ヒートン92の先端を該吐出口82に一致させ、該
雄ネジ部78に雌ネジ部90を螺着させることによっ
て、該金属チューブ72の吐出口82をヒートン92及
び内上面94によって閉鎖する。
空間86を金属チューブ72の吐出部76に一致させか
つ該ヒートン92の先端を該吐出口82に一致させ、該
雄ネジ部78に雌ネジ部90を螺着させることによっ
て、該金属チューブ72の吐出口82をヒートン92及
び内上面94によって閉鎖する。
【0015】該金属チューブ72においては、該吐出部
76の上部に平滑円周部79が形成されているため、湿
気硬化型組成物が該吐出部76に付着している場合に、
そのふき取りを容易に行うことができる。また、該吐出
部76に湿気硬化型組成物が存在した状態でキャップ8
4を閉めた場合でも、該平滑円周部79が存在するた
め、キャップ84を該吐出部76から簡単に取り外すこ
とができるという便利さがある。
76の上部に平滑円周部79が形成されているため、湿
気硬化型組成物が該吐出部76に付着している場合に、
そのふき取りを容易に行うことができる。また、該吐出
部76に湿気硬化型組成物が存在した状態でキャップ8
4を閉めた場合でも、該平滑円周部79が存在するた
め、キャップ84を該吐出部76から簡単に取り外すこ
とができるという便利さがある。
【0016】このタイプの金属チューブ72とキャップ
84の組み合わせは、使用開始前でも既に吐出口82は
開穿されている。そのため、キャップ84を閉めた場合
でも該金属チューブ72の内部は外界から完全に密封さ
れているわけではなくなり、空気中の湿気が金属チュー
ブ72の内部に浸入するのを防ぐことはできない。
84の組み合わせは、使用開始前でも既に吐出口82は
開穿されている。そのため、キャップ84を閉めた場合
でも該金属チューブ72の内部は外界から完全に密封さ
れているわけではなくなり、空気中の湿気が金属チュー
ブ72の内部に浸入するのを防ぐことはできない。
【0017】しかしながら、キャップ84を閉めた場合
には、ヒートン92が該吐出通路80に挿入されている
ので、該吐出通路80とヒートン92とによって形成さ
れる狭い間隙に湿気硬化型組成物Bが存在し、この間隙
を介して空気中の湿気が浸入することとなる。したがっ
て、外界から金属チューブ72の内部への湿気の浸入は
極めてゆっくりとしており、充填された湿気硬化型組成
物Bは、吐出部76近傍での硬化はある程度進行するに
しても金属チューブ72の内部の湿気硬化型組成物Bま
で硬化することはあまりない。
には、ヒートン92が該吐出通路80に挿入されている
ので、該吐出通路80とヒートン92とによって形成さ
れる狭い間隙に湿気硬化型組成物Bが存在し、この間隙
を介して空気中の湿気が浸入することとなる。したがっ
て、外界から金属チューブ72の内部への湿気の浸入は
極めてゆっくりとしており、充填された湿気硬化型組成
物Bは、吐出部76近傍での硬化はある程度進行するに
しても金属チューブ72の内部の湿気硬化型組成物Bま
で硬化することはあまりない。
【0018】そのため、図5に示したタイプの金属チュ
ーブ72とキャップ84の組み合わせは湿気の浸入によ
る湿気硬化型組成物Bの硬化は完全には防止できないも
のの湿気硬化型組成物B用のものとして現在用いられて
いるものである。
ーブ72とキャップ84の組み合わせは湿気の浸入によ
る湿気硬化型組成物Bの硬化は完全には防止できないも
のの湿気硬化型組成物B用のものとして現在用いられて
いるものである。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した事
情に鑑みなされたもので、湿気硬化型接着剤又は湿気硬
化型シーリング材などの湿気硬化型組成物を空気中の湿
気に起因する硬化反応を極力抑えた状態で充填収容する
ことができるようにした金属チューブ及びキャップを提
供することを目的とする。
情に鑑みなされたもので、湿気硬化型接着剤又は湿気硬
化型シーリング材などの湿気硬化型組成物を空気中の湿
気に起因する硬化反応を極力抑えた状態で充填収容する
ことができるようにした金属チューブ及びキャップを提
供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の金属チューブは、内部に湿気硬化型組成物
を充填する充填部と、該充填部の先端部に設けられかつ
内部を吐出通路とした円筒状吐出部を有し、該吐出部の
外周面下部に雄ネジ部を形成するとともにその外周面上
部を平滑円周部とし、該吐出部の内部の吐出通路を閉塞
体によって閉塞したことを特徴とする。
に、本発明の金属チューブは、内部に湿気硬化型組成物
を充填する充填部と、該充填部の先端部に設けられかつ
内部を吐出通路とした円筒状吐出部を有し、該吐出部の
外周面下部に雄ネジ部を形成するとともにその外周面上
部を平滑円周部とし、該吐出部の内部の吐出通路を閉塞
体によって閉塞したことを特徴とする。
【0021】前記閉塞体の設置位置に特別の限定はない
が、該吐出通路の中央部分に設けるように構成するのが
金属チューブの製造工程を考慮すると好適である。
が、該吐出通路の中央部分に設けるように構成するのが
金属チューブの製造工程を考慮すると好適である。
【0022】本発明のキャップは、上記金属チューブの
吐出部に着脱自在に螺着されるキャップであり、下方に
開口する円筒状側壁と該側壁の上端部に設けられた上壁
とを有するキャップ本体と、キャップ本体の内周面に形
成されかつ前記吐出部の雄ネジ部に螺合される雌ネジ部
と、該キャップ本体の上壁中央部に垂設されたヒートン
とを有することを特徴とする。
吐出部に着脱自在に螺着されるキャップであり、下方に
開口する円筒状側壁と該側壁の上端部に設けられた上壁
とを有するキャップ本体と、キャップ本体の内周面に形
成されかつ前記吐出部の雄ネジ部に螺合される雌ネジ部
と、該キャップ本体の上壁中央部に垂設されたヒートン
とを有することを特徴とする。
【0023】前記ヒートンの先端部に前記閉塞体を突破
可能に形成された突起部を設けておけば、前記キャップ
を吐出部に取りつけてネジ込むことにより、該突起部の
先端が該閉塞体に当たって突き破り、吐出通路が開通さ
れ、充填物を押し出し使用することができる。この構成
の場合には、ヒートンの先端部に突起部が形成されてい
るために、使用前には該キャップは吐出部に深くネジ込
むことはできない。該キャップは該突起部が該閉塞体を
突き破らないように該吐出部の先端に軽く螺着されるか
又は使用するまではキャップは螺着しないでおいてもよ
い。
可能に形成された突起部を設けておけば、前記キャップ
を吐出部に取りつけてネジ込むことにより、該突起部の
先端が該閉塞体に当たって突き破り、吐出通路が開通さ
れ、充填物を押し出し使用することができる。この構成
の場合には、ヒートンの先端部に突起部が形成されてい
るために、使用前には該キャップは吐出部に深くネジ込
むことはできない。該キャップは該突起部が該閉塞体を
突き破らないように該吐出部の先端に軽く螺着されるか
又は使用するまではキャップは螺着しないでおいてもよ
い。
【0024】前記キャップ本体の上面に凹陥部を形成
し、該凹陥部の底壁中央部に前記閉塞体を突破可能に形
成された突起を立設するように構成すれば、使用にあた
っては該突起によって前記閉塞体を突き破ればよい。こ
の場合は、該キャップは使用前から該吐出部に完全に螺
着しておいてもよい便利さがある。
し、該凹陥部の底壁中央部に前記閉塞体を突破可能に形
成された突起を立設するように構成すれば、使用にあた
っては該突起によって前記閉塞体を突き破ればよい。こ
の場合は、該キャップは使用前から該吐出部に完全に螺
着しておいてもよい便利さがある。
【0025】本発明の金属チューブとキャップの組合せ
構造体は、上記した構成の金属チューブとキャップから
なるものであり、湿気硬化型組成物の充填用チューブ及
びキャップとして好適用に用いられる。
構造体は、上記した構成の金属チューブとキャップから
なるものであり、湿気硬化型組成物の充填用チューブ及
びキャップとして好適用に用いられる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を添付
図面にもとづいて説明する。図1は本発明の金属チュー
ブの1例を示す正面図、図2は同上の断面図及び図3は
本発明のキャップの1例を金属チューブと対応して示し
た断面説明図である。
図面にもとづいて説明する。図1は本発明の金属チュー
ブの1例を示す正面図、図2は同上の断面図及び図3は
本発明のキャップの1例を金属チューブと対応して示し
た断面説明図である。
【0027】図中、2は本発明に係る金属チューブで、
アルミ、スズ、鉛等の柔軟性のある金属材料によって形
成される。該金属チューブ2は、内部に湿気硬化型接着
剤やシーリング材等の湿気硬化型組成物Bを充填する充
填部4と該充填部4の先端部に設けられた円筒状の吐出
部6を有している。
アルミ、スズ、鉛等の柔軟性のある金属材料によって形
成される。該金属チューブ2は、内部に湿気硬化型接着
剤やシーリング材等の湿気硬化型組成物Bを充填する充
填部4と該充填部4の先端部に設けられた円筒状の吐出
部6を有している。
【0028】該吐出部6の外周面の下部には雄ネジ部8
が形成され、そしてその上部は平滑円周部10となって
いる。該吐出部6の内部には吐出通路12が形成され、
その先端は吐出口14となっている。そして、該吐出通
路12の中央部分には閉塞体16が設けられており、該
金属チューブ2の内部は完全な密封状態とされている。
が形成され、そしてその上部は平滑円周部10となって
いる。該吐出部6の内部には吐出通路12が形成され、
その先端は吐出口14となっている。そして、該吐出通
路12の中央部分には閉塞体16が設けられており、該
金属チューブ2の内部は完全な密封状態とされている。
【0029】18はキャップで、下方に開口する円筒状
側壁20と該側壁20の上端部に設けられた上壁21と
を有するキャップ本体22と、該キャップ本体22の下
部内周面に形成されかつ上記吐出部6の雄ネジ部8に螺
合される雌ネジ部24とを有している。該キャップ18
の材質は特別の限定はないが、ポリプロピレン、ポリエ
チレン等のポリオレフィン系のプラスチック材料が好適
に用いられる。
側壁20と該側壁20の上端部に設けられた上壁21と
を有するキャップ本体22と、該キャップ本体22の下
部内周面に形成されかつ上記吐出部6の雄ネジ部8に螺
合される雌ネジ部24とを有している。該キャップ18
の材質は特別の限定はないが、ポリプロピレン、ポリエ
チレン等のポリオレフィン系のプラスチック材料が好適
に用いられる。
【0030】26はヒートンで、該キャップ本体22の
内上面28の中央部に垂設されかつ該吐出通路12に挿
入可能とされている。30は該ヒートン26の先端部に
形成されかつ先端を尖鋭とした突起部で、その先端が前
記閉塞体16に押し当てられることによって、該閉塞体
16が突き破られるようになっている。
内上面28の中央部に垂設されかつ該吐出通路12に挿
入可能とされている。30は該ヒートン26の先端部に
形成されかつ先端を尖鋭とした突起部で、その先端が前
記閉塞体16に押し当てられることによって、該閉塞体
16が突き破られるようになっている。
【0031】キャップ18のヒートン26の先端に突起
部30を設けた場合には、使用前には該キャップ18は
該吐出部6に深くネジ込むことはできない。該キャップ
18は該突起部30が該閉塞体16を突き破らないよう
に該吐出部6の先端に軽く螺着されるか又は使用するま
ではキャップ18は該吐出部6に螺着しないでおいても
よい。
部30を設けた場合には、使用前には該キャップ18は
該吐出部6に深くネジ込むことはできない。該キャップ
18は該突起部30が該閉塞体16を突き破らないよう
に該吐出部6の先端に軽く螺着されるか又は使用するま
ではキャップ18は該吐出部6に螺着しないでおいても
よい。
【0032】上記の構成とした金属チューブ2とキャッ
プ18の組み合わせは、使用開始前、即ち閉塞体16を
突き破って内容物Bを吐出可能とする前には、該吐出通
路12は閉塞体16によって完全に密封されているため
に外部環境からの影響を一切受けず、空気中の湿気が浸
入するおそれは全くなく、使用前に内容物である湿気硬
化型組成物が硬化反応をおこしてしまうなどの事故は皆
無となる。
プ18の組み合わせは、使用開始前、即ち閉塞体16を
突き破って内容物Bを吐出可能とする前には、該吐出通
路12は閉塞体16によって完全に密封されているため
に外部環境からの影響を一切受けず、空気中の湿気が浸
入するおそれは全くなく、使用前に内容物である湿気硬
化型組成物が硬化反応をおこしてしまうなどの事故は皆
無となる。
【0033】つぎに、該金属チューブ2に充填された湿
気硬化型組成物Bを使用するには、まず該キャップ18
の雌ネジ部24を該吐出部6の雄ネジ部8に螺合させて
該キャップ18を該吐出部6の最下端までネジ込めば、
該突起部30の先端が該閉塞体16に当たって突き破
り、吐出通路12を開通させる。
気硬化型組成物Bを使用するには、まず該キャップ18
の雌ネジ部24を該吐出部6の雄ネジ部8に螺合させて
該キャップ18を該吐出部6の最下端までネジ込めば、
該突起部30の先端が該閉塞体16に当たって突き破
り、吐出通路12を開通させる。
【0034】該キャップ18を取り外し、該金属チュー
ブ2の充填部4を指で押圧すれば、湿気硬化型組成物B
が吐出通路12を通り吐出口14から吐出され使用され
る。
ブ2の充填部4を指で押圧すれば、湿気硬化型組成物B
が吐出通路12を通り吐出口14から吐出され使用され
る。
【0035】使用しない時には、該キャップ18の内部
空間20を金属チューブ2の吐出部6に一致させかつヒ
ートン26の先端を該吐出口14に一致させ、該雄ネジ
部8に雌ネジ部24を螺着させることによって、該金属
チューブ2の吐出口14をヒートン26及び内上面28
によって閉鎖する。
空間20を金属チューブ2の吐出部6に一致させかつヒ
ートン26の先端を該吐出口14に一致させ、該雄ネジ
部8に雌ネジ部24を螺着させることによって、該金属
チューブ2の吐出口14をヒートン26及び内上面28
によって閉鎖する。
【0036】一旦該閉塞体16を突き破って該吐出通路
12を開通せしめると、キャップ18を閉めた場合でも
金属チューブ2の内部は外部から完全に密封されている
わけではなくなり、空気中の湿気が金属チューブ2の内
部に浸入するのを防ぐことはできない。
12を開通せしめると、キャップ18を閉めた場合でも
金属チューブ2の内部は外部から完全に密封されている
わけではなくなり、空気中の湿気が金属チューブ2の内
部に浸入するのを防ぐことはできない。
【0037】しかし、該キャップ18を閉めた場合に
は、ヒートン26が該吐出通路12に挿入されているの
で、該吐出通路12とヒートン26とによって形成され
る狭い間隙に湿気硬化型組成物Bが存在し、この間隙を
介して空気中の湿気が浸入することとなる。
は、ヒートン26が該吐出通路12に挿入されているの
で、該吐出通路12とヒートン26とによって形成され
る狭い間隙に湿気硬化型組成物Bが存在し、この間隙を
介して空気中の湿気が浸入することとなる。
【0038】したがって、外界から金属チューブ2の内
部への湿気の浸入は極めてゆっくりしており、充填され
た湿気硬化型組成物Bは、吐出部6近傍での硬化はある
程度進行するにしても金属チューブ2の内部の湿気硬化
型組成物Bまで硬化することはあまりなくなる。
部への湿気の浸入は極めてゆっくりしており、充填され
た湿気硬化型組成物Bは、吐出部6近傍での硬化はある
程度進行するにしても金属チューブ2の内部の湿気硬化
型組成物Bまで硬化することはあまりなくなる。
【0039】このように、本発明によれば、前述した2
つの従来タイプの利点をあわせ持ちかつその欠点部分を
解消した画期的な金属チューブとキャップの組み合わせ
を得ることができるものである。
つの従来タイプの利点をあわせ持ちかつその欠点部分を
解消した画期的な金属チューブとキャップの組み合わせ
を得ることができるものである。
【0040】図3に示したキャップ18の構造ではヒー
トン26の先端部に突起部30を設けた例を示したが、
図4に示すごとく、キャップ18のヒートン26の先端
部に突起部30を設けるかわりに、キャップ18aのキ
ャップ本体22aの上面に凹陥部32を形成し、該凹陥
部32の底部34の中央部に前記閉塞体16を突破可能
に形成された突起36を立設し、使用に当たっては、こ
の突起36を用いて、該閉塞体16を突き破るようにす
ることもできる。この場合は、該キャップ18aは使用
前から金属チューブ2の吐出部6に完全に螺着しておい
てもよい便利さがある。なお、図4において、図3と同
一部材又は類似部材は同一符号を用いて示してある。
トン26の先端部に突起部30を設けた例を示したが、
図4に示すごとく、キャップ18のヒートン26の先端
部に突起部30を設けるかわりに、キャップ18aのキ
ャップ本体22aの上面に凹陥部32を形成し、該凹陥
部32の底部34の中央部に前記閉塞体16を突破可能
に形成された突起36を立設し、使用に当たっては、こ
の突起36を用いて、該閉塞体16を突き破るようにす
ることもできる。この場合は、該キャップ18aは使用
前から金属チューブ2の吐出部6に完全に螺着しておい
てもよい便利さがある。なお、図4において、図3と同
一部材又は類似部材は同一符号を用いて示してある。
【0041】また、図3及び図4においてはキャップ本
体22の内表面28にパッキンを設けない場合を図示し
たが、該内表面28にパッキン(図示せず)を配設すれ
ば、該キャップ18の密封性が高まることは勿論であ
る。
体22の内表面28にパッキンを設けない場合を図示し
たが、該内表面28にパッキン(図示せず)を配設すれ
ば、該キャップ18の密封性が高まることは勿論であ
る。
【0042】
【発明の効果】以上のべたごとく、本発明の金属チュー
ブとキャップによれば、金属チューブの内部に充填され
る湿気硬化型接着剤又はシーリング材などの湿気硬化型
組成物を空気中の湿気の影響を、その使用開始前であれ
ば完全に解消することができ、使用開始後であっても極
力抑制することができるという大きな効果が達成され
る。
ブとキャップによれば、金属チューブの内部に充填され
る湿気硬化型接着剤又はシーリング材などの湿気硬化型
組成物を空気中の湿気の影響を、その使用開始前であれ
ば完全に解消することができ、使用開始後であっても極
力抑制することができるという大きな効果が達成され
る。
【図1】本発明の金属チューブの一例を示す正面図であ
る。
る。
【図2】同上の断面図である。
【図3】本発明のキャップの1例を金属チューブと対応
して示した断面説明図である。
して示した断面説明図である。
【図4】本発明のキャップの他の例を示す断面説明図で
ある。
ある。
【図5】従来の金属チューブとキャップの組み合わせの
1例を示す断面説明図である。
1例を示す断面説明図である。
【図6】従来の金属チューブとキャップの組み合わせの
他の例を示す断面説明図である。
他の例を示す断面説明図である。
2,42,72 金属チューブ 4,44,74 充填部 6,46,76 吐出部 8,48,78 雄ネジ部 10,79 平滑円周部 12,50,80 吐出通路 14,82 吐出口 16,52 閉塞体 18,18a,54,84 キャップ 20,56,86 円筒状側壁 21,57,87 上壁 22,22a,58,88 キャップ本体 24,60,90 雌ネジ部 26,92 ヒートン 28,94 内上面 30 突起部 62 凹陥部 64 底壁 66 突起 A 組成物 B 湿気硬化型組成物
Claims (5)
- 【請求項1】 内部に湿気硬化型組成物を充填する充填
部と、該充填部の先端部に設けられかつ内部を吐出通路
とした円筒状吐出部を有し、該吐出部の外周面下部に雄
ネジ部を形成するとともにその外周面上部を平滑円周部
とし、該吐出部の内部の吐出通路を閉塞体によって閉塞
したことを特徴とする金属チューブ。 - 【請求項2】 請求項1記載の金属チューブの吐出部に
着脱自在に螺着されるキャップであり、下方に開口する
円筒状側壁と該側壁の上端部に設けられた上壁とを有す
るキャップ本体と、キャップ本体の内周面に形成されか
つ前記吐出部の雄ネジ部に螺合される雌ネジ部と、該キ
ャップ本体の上壁下面中央部に垂設されたヒートンとを
有することを特徴とするキャップ。 - 【請求項3】 前記ヒートンの先端部に前記閉塞体を突
破可能に形成された突起部を設けたことを特徴とする請
求項2記載のキャップ。 - 【請求項4】 前記キャップ本体の上面に凹陥部を形成
し、該凹陥部の底部中央部に前記閉塞体を突破可能に形
成された突起を立設したことを特徴とする請求項2記載
のキャップ。 - 【請求項5】 請求項1記載の金属チューブと請求項2
〜4のいずれか1項記載のキャップとからなることを特
徴とする金属チューブとキャップとの組合せ構造体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8081711A JPH09272551A (ja) | 1996-04-03 | 1996-04-03 | 金属チューブ及びキャップ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8081711A JPH09272551A (ja) | 1996-04-03 | 1996-04-03 | 金属チューブ及びキャップ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09272551A true JPH09272551A (ja) | 1997-10-21 |
Family
ID=13753985
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8081711A Pending JPH09272551A (ja) | 1996-04-03 | 1996-04-03 | 金属チューブ及びキャップ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09272551A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006515196A (ja) * | 2003-04-22 | 2006-05-25 | ベクトン・ディキンソン・アンド・カンパニー | 注射器先端キャップ |
-
1996
- 1996-04-03 JP JP8081711A patent/JPH09272551A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006515196A (ja) * | 2003-04-22 | 2006-05-25 | ベクトン・ディキンソン・アンド・カンパニー | 注射器先端キャップ |
JP4753582B2 (ja) * | 2003-04-22 | 2011-08-24 | ベクトン・ディキンソン・アンド・カンパニー | 注射器先端キャップ |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050519 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050525 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20051005 |