JPH09272316A - サイドプレート形の自動車チェンの連結装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】チェンの構造をサイドプレート形にして装着が
容易に出来るようにすると共に、タッチチェンの交換が
容易に出来るようにする。 【解決手段】タイヤ１の両側に連設したサイドプレート
２と、サイドプレート２を連結するとともにタッチチェ
ン１５の両端に設けられたツナギプレート４を連結する
連結体３と、装着ゴム輪１８により構成する。連結体３
とツナギプレート４は頭部の一方が長い長方形のボルト
により連結されるようになっており、又ツナギプレート
４の連結孔は該ボルト頭部に挿入可能なよう同形とし挿
入後ボルト頭の向きを変化化させる事により着脱係止可
能に連結する。ボルト頭は湾曲座金の弾力で係止後の角
度の移動はない。

Description

【発明の詳細な説明】

【産業上の利用分野】本発明は、自動車の滑り防止とし
てタイヤに装着するサイドプレート形チェンの連結装置
に関するものである

【従来の技術】従来、滑り防止として自動車タイヤに装
着するチェンは、鋼線材を輪状に曲げ其の輪を相互に嵌
め合って連設し、タイヤの外側から外周を越えて内側に
張る数本のタッチチェンを保持するためタイヤの両側に
輪の様に張り、サイドチェンの両端に設けた接続金具を
接続してタッチチェンを保持し、自動車の滑り防止とし
ての性能は、高く評価されて居るが苦情も多くあり、其
の苦情の一つは、自動車のタイヤに装着する事が大変至
難である事と、最も大きい苦情は、走行中は、常に地上
に接触して最も消耗の激しいタッチチェンの交換が至難
であり、交換の必要がある場合は、溶接機で加熱して変
形させるか又は、切断して交換する以外に方法がない等
の苦情が多くある。

【発明が解決しようとする課題】本発明に依り解決しよ
うとする課題の一つは、停車中の自動車タイヤに容易に
装着を可能にする事と、最も消耗の激しいタッチチェン
の交換を容易にしてドライブ中に工具が無い場合でも容
易に交換を可能にする事である

【課題を解決するための手段】従来のチェンは、鋼線材
を輪状に曲げてそれを相互に嵌め合って連設したもので
あるために前後左右にどの方向にも折れ曲がるために装
着中にねじれや絡み合う事が多くあり其の修正が至難で
あるため、サイドチェンを改良して、一方向にのみ動く
様に平鋼板を連設し、タッチチェンとの連結部はワンタ
ッチで着脱を可能にするために、連結後は角度を変える
事により離脱しない特殊の連結部にする事である

【作用】本発明は、停車中の自動車のタイヤに装着を容
易にするために、ねじれや絡み合いの無い一方向にのみ
動くサイドプレート形に改良すると共にタッチチェンの
交換がワンタッチで着脱を可能にしたものであり其の構
造作用を図面により説明すると、連結体（３）に設けあ
る連結ボルト（５）の直方体の頭部とツナギプレート
（４）の長孔（７）は、双方の長手方向を重ね合わせる
と、容易に挿入可能な形状であり、挿入後に隙間（２
３）にツナギプレート（４）を、収納した後に水平の位
置にあるツナギプレート（４）を垂直方向に角度を変更
する事に依りタッチチェン（１５）の脱落を防止し走行
中は、タイヤ（１）の外周方向への牽引力である為に、
脱落の恐れは無いが、タイヤ（１）から取り外して保管
又は、移動する時に脱落する事もあり其の予防として薄
いバネ鋼板に連結ボルト（５）の頭部が通過可能な小判
形の変形長孔（１７）があり中央部が湾曲した湾曲座金
（１６）を設け連結ボルト（５））にツナギプレート
（４）の長孔（１７）を嵌め合わせて連結を完了した後
に湾曲座金（１６）を手で修正しながら連結ボルト
（５）の頭部に挿入させた後に頭部の狭い位置に湾曲座
金（１６）の長い方に角度を変更すると湾曲座金（１
６）の弾力で座金（１６）が移動しないため湾曲座金
（１６）を取り外さない限り絶対にタッチチェン（１
５）が脱落しない構造となっている、又タイヤ（１）に
装着する場合は、サイドブレート（２）を連設した構造
であるため、連設完了したサイドブレートの一端を持っ
てタイヤ（１）の内側に入れて眼で見えないタイヤ
（１）の反対側に手で押し出して接続金具Ａ（１０）と
Ｂ（１１）の位置を直接に眼で見て接続する事が可能で
あるため、装着が容易な構造となっている、溝形連結体
（２４）を使用した場合は、タッチチェン（１５）の両
先端の輪は、其のまま切欠溝（２７）に嵌め合わせて連
結し両端の小判形孔（２５）には、突起付サイドプレー
ト（２）に設けあるＴ形ボルト（２９）の直方体の頭部
を合わせて挿入した後に突起付サイドプレート（２６）
の角度を略直角方向に変更してＴ形ボルト（２９）と小
判形孔（２５）との位置が交叉する形となるため、走行
中の脱落が無く若し保管中に離脱の恐れがある場合は、
湾曲座金（１６）を使用して予防する方法がある

【実施例】本発明は、自動車の滑り防止としてタイヤに
装着するサイドプレート形のチェンに於ける連結装置に
関する物であり、図面により説明すると、

【１】に示す平面図が実施例の図面であり、タイヤ
（１）の回転方向に直交して、タイヤ（１）の外周に略
等間隔に多数のタッチチェン（１５）を張り其のタッチ
チェン（１５）（１５）を外周に保持するために、タイ
ヤ（１）両側に多数のサイドプレート（２）（２）を輪
の様に連設し、タッチチェン（１５）との各部の連結部
に連結体（３）を設け、其の構造は

【図４】

【図７】に示す様に略長方形の平鋼板の両端下方部に連
結孔（６）（６）と中央部の上方に内径ネジ（３２）を
設け其の内径ネジ（３２）に、頭部がネジの外径と略同
幅で一方が長く直方体の頭部をした連結ボルト（５）の
ネジを内径ネジ（３２）に合わせて挿入し隙間（２３）
（ツナギプレート（４）の板厚と湾曲座金（１６）の板
厚に少しの余裕を加えた寸法）を保持し、頭部の長手方
向を連結孔（６）（６）の並びと平行に位置させ連結ボ
ルト（５）の先端をカシメ（２１）又は、溶接等にて固
着した連結体（３）に

【図６】に示す細長い平鋼の両端に孔ネジ（８）（８）
と中央部に段差（９）（板厚の半分の寸法）のあるサイ
ドプレート（２）の一方の孔ネジ（８）を連結体（３）
の連結孔（６）に重ねて平頭小ネジ（１３）を挿入した
後に先端を固着し（カシメ、溶接等）隣接のサイドプレ
ート（２）も同様に連結孔（６）に合わせて平頭小ネジ
（１３）で連結固着すると共に、鋼線材を輪の様に曲げ
其の輪を多数相互に嵌め合って連設し、一定の長さにな
っているタッチチェン（１５）の両先端の輪に細長い平
鋼の一端に貫通したツナギ孔（２２）と他端に長手方向
に添った長孔（７）のあるツナギプレート（４）のツナ
ギ孔（２２）に貫通れんけつし他端の長孔（７）を連結
ボルト（５）の頭部に合わせて挿入した後にツナギプレ
ート（４）を水平の位置から略垂直に角度を変更して装
着する構造になっているが最終連結部には、

【図８】

【図９）に示す接続金具Ａ（１０）の支点軸
（１２）を接続金具Ｂ（１１）の支点軸孔（１４）に挿
入しピン孔（１９）に松葉ピン 【図示省略】を挿入して連結を完了した後に装着ゴム輪
（１８）をＣ形に曲った掛金具（２０）をサイドプレー
トとゴム輪に数本かけチェン全体の緩みを防止した構造

【図１４】に示す溝形連結体（２４）は、長方形の平鋼
の中央部下方に切欠溝（２７）と其の切欠溝（２７）を
挟んで両端に小判形孔（２５）（２５）を切欠溝と平行
に設け切欠溝（２７）にはタッチチェン（１５）の先端
の輪を嵌め合わせ小判形孔（２５）には突起付きサイド
プレート（２６）の一端に設けあるＴ形ボルト（２９）
（形状等は、連結ボルト（５）と同じ）を挿入した後、
突起付サイドプレート（２６）の角度を垂直方向から

【図１２】に示す様に水平方向に角度を変更しＴ形ボル
ト（２９）の長手方向と小判形孔（２５）の長手方向が
交叉して離脱を防止する構造としてタッチチェン（１
５）の交換は、突起付きサイドプレート（２６）の着脱
により実施するものであるである、

【発明の効果】本発明は、従来の鋼線材を輪の様に曲
げ、其の輪を相互に嵌め合って連設したサイドチェン形
の欠点であるねじれや、絡み合いの無いサイドプレート
形に改良して装着の時に、連設されたサイドプレートの
一方を手に持ってタイヤの裏側にある自動車の車軸を挟
んで先端を接続する場合タイヤ（１）の片側から反対側
の眼で見えない位置から見える位置に押し出して直接に
眼で見て接続金具を接続する事が可能であるため装着が
大変容易である事と共に自動車の走行中は、常に地上に
接触して最も消耗の激しいタッチチェン（１５）の交換
がドライブ中に工具が無い場合でも容易に交換が可能で
ある等の優れた効果を持っているものである

【図面の簡単な説明】

【図１】自動車のタイヤにサイドプレート形チェンの組
み立て平面図である

【図２】連結部の組み立て平面図である

【図３】連結部の組み立てＡ−Ａ側部断面図である

【図４】連結体の平面図である

【図５】ツナギプレートの平面図である

【図６】サイドプレートの斜面見取り図である

【図７】連結体の側面図である

【図８】接続金具Ａの斜面見取り図である

【図９】接続金具Ｂの斜面見取り図である

【図１０】湾曲座金の斜面見取り図である

【図１１】平頭小ネジの斜面見取り図である

【図１２】溝形連結体の組み立て平面図である

【図１３】溝形連結体の組み立てＢ−Ｂ側部断面図であ
る

【図１４】溝形連結体の平面図である

【図１５】突起付サイドプレートの平面図である

【図１６】突起付サイドプレートの側面図である

【符号の説明】

（１）タイヤ （２）サイドプレート （３）連結体
（４）ツナギプレート （５）連結ボルト （６）連結孔 （７）長孔 （８）
孔ネジ （９）段差 （１０）接続金具Ａ （１１）接続金具Ｂ （１２）支
点軸 （１３）平頭小ネジ （１４）支点孔 （１５）タッチ
チェン （１６）湾曲座金 （１７）変形長孔 （１８）装着ゴ
ム輪 （１９）ピン孔 （２０）掛金具 （２１）カシメ （２２）ツナギ孔
（２３）隙間 （２４）溝形連結体 （２５）小判形孔 （２６）突起
付サイドプレート （２７）切欠溝 （２８）固着 （２９）Ｔ形ボルト
（３０）挿入隙間 （３１）落差 （３２）内径ネジ

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】本発明は、自動車の滑り防止としてタイヤ
   に装着するサイドプレート形のチェンに於ける連結装置
   に関するものであり、図面により説明すると、 【図１】に示す様にタイヤ（１）の回転方向に直交して
   タイヤ（１）の外周に略等間隔に多数のタッチチェン
   （１５）を張り其のタッチチェン（１５）を外周に保持
   するため、タイヤ（１）の両側に多数のサイドプレート
   （２）（２）を輪の様に連設し、タッチチェン（１５）
   との各部の連結部に連結体（３）を設けた其の構造は 【図４】 【図７】に示す様に略長方形の平鋼の両端下方部に連結
   孔（６）（６）と中央部の上方に内径ネジ（３２）を設
   け其の内径ネジ（３２）に、頭部がネジの外径と略同幅
   で一方を長く直方体の頭部をした連結ボルト（５）のネ
   ジを内径ネジ（３２）に合わせて挿入し、隙間（２３）
   を保持し、頭部の長手方向を並列した連結孔（６）
   （６）と平行に位置させ、連結ボルト（５）の先端をカ
   シメ（２１）又は溶接等にて固着した連結体（３）に 【図２】 【図３】に示す様に平鋼の両端に孔ネジ（８）（８）と
   中央部に段差（９）のあるサイドプレート（２）の一方
   の孔ネジ（８）を連結体（３）の連結孔（６）に重ねて
   平頭小ネジ（１３）を挿入連結した後に先端をカシメ固
   着し隣接のサイドプレート（２）も同様に平頭小ネジ
   （１３）で固着すると共に鋼線材を輪の様に曲げ其の輪
   を多数相互に嵌め合って連設し一定の長さにしたタッチ
   チェン（１５）の両先端の輪に 【図５】に示す細長い平鋼の一端に貫通したツナギ孔
   （２２）と他端に長孔（７）のあるツナギプレート
   （４）のツナギ孔（２２）に貫通連結し他端の長孔
   （７）を水平に固着された連結ボルト（５）の頭部に合
   わせて挿入した後にツナギプレート（４）を水平から略
   垂直方向に角度を変更する事に依りタッチチェン（１
   ５）を連結する事を特長にした連結装置
2. 【請求項２】本発明は、サイドプレート形チェンの連結
   装置に関するものであり図面に依り説明すると 【図１４】に示す様に長方形の平鋼の中央部下端に切欠
   溝（２７）と其の切欠溝（２７）を挟んで両端に小判形
   長孔（２５）（２５）のある溝形連結体（２４）を設け
   鋼線材を輪の様に曲げた多数の輪を相互に嵌めあって一
   定の長さにしたタッチチェン（１５）の両先端の輪にそ
   れぞれの溝形連結体（２４）の切欠溝（２７）に嵌め合
   わせた後に 【図１５】 【図１６】に示す細長い平鋼の両端に内径ネジ（３２）
   （３２）と落差（３１）のある突起形サイドプレート
   （２６）の一方の内径ネジ（３２）に頭部がネジの外径
   と略同幅で横に長く直方体の頭部をしたＴ形ボルト（２
   ９）のネジを内径ネジ（３２）に合わせて挿入し挿入隙
   間（３０）を保持して頭部を長手方向に維持して先端を
   固着（２８）した突起形サイドプレート（２４）のＴ形
   ボルト（２９）を上方より 【図１２】に示す様に小判形孔（２５）に挿入させた後
   に突起形サイドプレート（２６）の角度を変更する事に
   依り各部のタッチチェンの着脱を可能にした事を特長に
   したサイドプレート形チェンの連結装置