JPH09271784A - 赤土汚濁水浄化処理システム - Google Patents

赤土汚濁水浄化処理システム

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JPH09271784A
JPH09271784A JP11015096A JP11015096A JPH09271784A JP H09271784 A JPH09271784 A JP H09271784A JP 11015096 A JP11015096 A JP 11015096A JP 11015096 A JP11015096 A JP 11015096A JP H09271784 A JPH09271784 A JP H09271784A
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JP
Japan
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coagulant
red soil
polluted water
water
flocculant
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JP11015096A
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Toshihiro Nakahara
利博 中原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】赤土汚濁水を凝集剤を用いて、汚濁水中の赤土
を団粒化させて分離除去する処理システムに関し、凝集
剤の凝集作用を効果的に発揮させて、急速にかつ、大量
に赤土汚濁水を沈殿分離することができる赤土汚濁水浄
化処理システムを実現すること。 【解決手段】赤土汚濁水2を貯留するための集水池1
と、該集水池1に貯留した赤土汚濁水2に凝集剤3を混
入して分離槽4に導くための凝集剤混入ライン5と、凝
集して団粒化した赤土6を分離するための分離槽4を設
け、該凝集剤混入ライン5に、赤水汚濁水2を集水池1
よりくみ上げるための給水ポンプ7と、凝集剤3を圧縮
空気を用いて凝集剤混入ライン5内に噴射注入させるた
めの凝集剤混入手段11と、混入された凝集剤3と赤土
汚濁水2とを流れ方向に対して反転渦巻き流を発生させ
て攪拌する攪拌手段8を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、赤土汚濁水を凝集
剤を用いて、汚濁水中の赤土を団粒化させて分離除去す
る処理システムに関し、特に工事水などの大量の赤土汚
濁水を浄化処理するのに適した赤土汚濁水浄化処理シス
テムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、赤土汚濁水は、海洋生態系の破壊
をもたらすとして、環境汚染問題の一つとして注目され
ている。特に沖縄県では、海に流出した赤土汚濁水がサ
ンゴを死滅させてしまったり、モズク漁に重大な損害を
与えたりして大きな問題となっており、赤土等の流出防
止条令により、開発工事などにより公共用水域に赤土な
どが流出しないように必要な処置を講ずることが義務づ
けられている。
【0003】沖縄県では、国頭マージとよばれる赤土
が、県土の55パーセントを占めており、この赤土は、
土壌粒子の粘着力が弱くバラバラになりやすく、雨水が
地中に浸透しにくいため、表流水が多くなり、地表が削
られやすく、また、粒子が非常に細かく、沈殿しにくい
性質がある。このため、開発工事などでは、沈砂マス、
沈砂池、砂防ダムなどが設置されている。
【0004】しかしながら、これらの対策では、赤土は
ほとんど沈殿せずに河川などに流出してしまうため、赤
土汚濁水を確実にかつ、大量に浄化処理できる方法が強
く望まれている。
【0005】この赤土は、前述のように、粒子が非常に
小さいために、フィルターなどによる濾過方式では、目
詰りを起こしやすく、適当でない。このため、凝集剤な
どで赤土の粒子を団粒化して沈殿分離させる方法が開発
されている。この方法は、赤水汚濁水中に、凝集剤を混
入することにより、凝集剤が土壌微粒子を団粒化し、沈
殿分離させるようにしたものである。
【0006】図5は、従来の凝集剤を用いた沈殿分離方
式の赤土汚濁水浄化処理システムの構成図である。沈砂
池45に流入する赤土汚濁水42の集水流路43に凝集
剤40のポッパー41を設置し、赤土汚濁水42中に凝
集剤40を投入する。赤土汚濁水42は、集水流路43
中で凝集剤40が作用し、赤土を団粒化しながら、沈砂
池45に流入する。沈砂池45で団粒化した赤土44は
沈殿し、上澄み水46のみがオーバーフローして排水路
47に排出される。このため、団粒化した赤土44は河
川に流出することはなく、赤土流出防止対策の一つとし
て活用されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように、凝集剤に
よる浄化方法は、赤土汚濁水中に凝集剤を投入するだけ
で赤土の微粒子を団粒化させ、沈殿分離することが可能
である。
【0008】しかしながら、工事現場などでは、大量に
赤土汚濁水が発生するため、団粒化速度が早くなければ
処理することはできない。凝集剤の効果を速める為に
は、すばやく、かつ完全に赤土汚濁水中に溶け込ませる
必要があり、沈殿池に凝集剤を投入するだけでは、凝集
速度は、それほど速くなく、効果的とは言えない。
【0009】本発明の技術的課題は、このような従来の
問題点に鑑みてなされたものであり、凝集剤の凝集作用
を効果的に発揮させて、急速にかつ、大量に赤土汚濁水
を沈殿分離することができる赤土汚濁水浄化処理システ
ムを実現することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1は、図1に例示
するように、赤土汚濁水2を貯留するための集水池1
と、該集水池1に貯留した赤土汚濁水2に凝集剤3を混
入して分離槽4に導くための凝集剤混入ライン5と、凝
集して団粒化した赤土6を分離するための分離槽4が設
けられており、該凝集剤混入ライン5には、赤水汚濁水
2を集水池1よりくみ上げるための給水ポンプ7と、凝
集剤3を混入するための凝集剤混入手段11と、混入さ
れた凝集剤3と赤土汚濁水2とを攪拌するための攪拌手
段8が設けられている赤土汚濁水浄化処理システムであ
る。
【0011】該集水池1は、赤土土壌の造成工事排水な
どの赤土汚濁水2を貯留することができるものならばい
ずれでも良く、ある程度の深さに地面を掘って溜池とし
たものでも良い。
【0012】該凝集剤混入ライン5は、赤土汚濁水2を
集水池1より分離槽4に導くための送水および凝集剤3
を混入するためのラインであり、赤土汚濁水2をくみ上
げる給水ポンプ7と、凝集剤3を混入するための凝集剤
混入装置11と、凝集剤3が混入された赤土汚濁水2を
攪拌する攪拌装置8が設けられている。
【0013】該給水ポンプ7は、集水池1の赤土汚濁水
2をくみ上げ、分離槽4まで送水することができるポン
プならばいずれでも良い。また、該給水ポンプ7の吸入
ノズルに液面スイッチなどを設け、集水池1の水位が低
下すると、給水ポンプ7が停止するようにすると良い。
【0014】該凝集剤混入手段11は、集水池1からく
み上げた赤土汚濁水2中に凝集剤3を混入できるものな
らばいずれでも良く、例えば、該凝集剤混入ライン5の
配管などに注入ノズル9を設けて、凝集剤3を注入する
ようにしたものでも良い。また、凝集剤3の混入量は、
給水ポンプ7の作動に連動して注入されるようにする
と、凝集剤3の混合率を一定に保つことができ、無駄が
なくなる。
【0015】該攪拌手段8は、凝集剤混入ライン5内で
凝集剤3が赤土汚濁水2と十分に混入するように、攪拌
できるようにしたものならばいずれでも良く、例えば、
図4に例示するように、攪拌槽10に回転羽根12aに
よる攪拌機12を設置しても良く、また、凝集剤混入ラ
イン5の配管内面に邪魔板を取り付け、乱流を発生させ
て、攪拌するようにしたものでも良い。
【0016】該分離槽4は、凝集剤3により団粒化した
赤土6を上澄み液より沈殿分離できるものならばいずれ
でも良く、例えば、底部に団粒化した赤土6が沈殿する
ように、箱型の沈殿槽を設け、流れ方向に対して垂直に
複数段に網やフィルター13を張ったものでも良い。
【0017】請求項2は、図1、図2に例示するよう
に、前記の凝集剤混入手段11において、凝集剤3を圧
縮空気を用いて凝集剤混入ライン5内に噴射注入させる
ための凝集剤混入手段11が設けられている赤土汚濁水
浄化処理システムである。
【0018】該凝集剤混入手段11は、凝集剤3を圧縮
空気とともに、凝集剤混入ライン5内に混入させること
ができるものならばいずれでも良く、例えば、高圧空気
タンク14とコンプレッサー15により圧縮空気を供給
する圧縮空気ライン16を設け、ホッパー17に充填さ
れた凝集剤3をミキサー18により混合し、凝集剤混入
ライン5の配管に該圧縮空気を噴射注入ノズル9を設
け、該噴射注入ノズル9より圧縮空気に混合された粉末
凝集剤3を噴射注入するようにしたものでも良い。圧縮
空気の供給は、高圧ボンベなどを用いても良い。
【0019】なお、該凝集剤3は、ペーハー調整などの
後処理を必要としない、安全なものを用いると良く、例
えば、旭硝子コートアンドレジン(株)社製の無機質中
性凝集剤(CAS−POK)などでも良い。
【0020】請求項3は、図3に例示するように、流れ
方向に対して渦巻き流を発生させて攪拌し、該渦巻き流
は、左回転流19と右回転流20が交互に発生するよう
に、左渦流羽根21と右渦流羽根22とが交互に配置さ
れている攪拌手段8が設けられている赤土汚濁水浄化処
理システムである。
【0021】該攪拌手段8は、渦巻き流が左右交互に回
転しながら流動するように、渦流羽根を設けたものなら
ばいずれでも良く、例えば、筒状体の内面側に左渦流羽
根21と右渦流羽根22を交互に配置したものでも良
い。渦流は複数回反転するように設けると良い。また、
渦流が反転する流域は、乱流となり、最も攪拌される部
分となるので、左渦流羽根21と右渦流羽根22とは一
定間隔離して乱流域23を設置すると良い。
【0022】該渦流羽根21、22は、渦流が発生する
ような羽根体ならばいずれでも良く、該渦流羽根を回転
駆動させるようにしても良い。
【0023】
【発明の実施の形態】請求項1のように、赤土汚濁水2
を貯留するための集水池1と、該集水池1に貯留した赤
土汚濁水2に凝集剤3を混入して分離槽4に導くための
凝集剤混入ライン5と、凝集して団粒化した赤土6を分
離するための分離槽4が設けられており、該凝集剤混入
ライン5に、赤水汚濁水2を集水池1よりくみ上げるた
めの給水ポンプ7と、凝集剤3を混入するための凝集剤
混入手段11と、混入された凝集剤3と赤土汚濁水2と
を攪拌するための攪拌手段8が設けられていると、凝集
剤3と赤土汚濁水2とを十分に混合攪拌させることがで
き、凝集剤3がすばやく、完全に溶け込むため、赤土を
急速に団粒化することができ、また、分離槽4で容易に
沈殿分離させることができる。
【0024】すなわち、集水池1に貯留された赤土汚濁
水2は、給水ポンプ7でくみ上げられ、凝集剤混入ライ
ン5を送水されて分離槽4に送られる。凝集剤混入ライ
ン5には、凝集剤混入手段11が設けられており、注入
ノズル9などから凝集剤3が混入される。混入された凝
集剤3は、赤土汚濁水2に作用して赤土の微粒子を凝集
させ、団粒化する。さらに、攪拌手段8において、十分
攪拌され、凝集剤混入ライン5を流動中に、赤土汚濁水
2中のすべての赤土が急速に団粒化する。団粒化した赤
土6は、分離槽4において沈殿し、上澄み水24のみが
排水される。この排水は、赤土の粒子がほとんど除去さ
れており、中水などとして最利用することもできる。
【0025】分離槽4に網やフィルター13を設けて団
粒化した赤土6の分離効果を高めることもできる。赤土
は団粒化しているため、網やフィルター13が目詰りす
ることはない。槽底部に沈殿し団粒化した赤土6は、ド
レン口25などにより排出する。
【0026】従来は、図5に示すように、凝集剤40を
集水流路43や沈殿池45に投入し、流量や水位により
凝集剤40の投入量を調整していたが、実際には、投入
した凝集剤40が赤土汚濁水42に作用して団粒化する
までには、数分程度の時間が必要であり、また、団粒化
を速めるために、凝集剤40を増量するなど無駄が多か
った。本発明は、凝集剤の混合攪拌を効果的に行なうこ
とにより、赤土の団粒化を急速に行なわせることがで
き、浄化時間を大幅に短縮することができる。
【0027】請求項2のように、前記の凝集剤混入手段
11において、凝集剤3を圧縮空気を用いて凝集剤混入
ライン5内に噴射注入させるための凝集剤混入手段11
が設けられていると、粉末状の凝集剤3を赤土汚濁水2
中に効果的に混入させることができる。
【0028】すなわち、圧縮空気を凝集剤混入ライン5
内に噴出するための圧縮空気ライン16を接続し、該圧
縮空気ライン16に粉末状の凝集剤3を混入させるため
の混合器(ミキサー)18を設け、凝集剤3を圧縮空気
とともに凝集剤混入ライン5内に噴射注入する。噴射注
入のため、赤土汚濁水2中に急速に拡散し、強制的に混
合させることができる。粉末状の凝集剤3は、水に浮い
てしまい拡散しにくいが、噴射注入することにより、急
速にかつ、十分に拡散させることができる。
【0029】請求項3のように、前記の攪拌手段8にお
いて、渦巻き流による乱流を発生させて攪拌し、該渦巻
き流は、左回転流19と右回転流20が交互に発生する
ように、左渦流羽根21と右渦流羽根22が交互に配置
されている攪拌手段8が設けられていると、渦巻き流に
よる急速な攪拌効果と、反転による乱流効果による衝撃
攪拌作用により、凝集剤3が急速に、かつ完全に赤土汚
濁水2中に溶け込み、団粒化が急速に行なわれる。
【0030】例えば、左渦流羽根21により左渦流が発
生し、攪拌され、次の右渦流羽根22で逆転流となる。
このとき、乱流が発生し、衝撃攪拌作用で完全に混合さ
れる。さらに、複数回逆転流となるため、完全に凝集剤
3が溶け、赤土汚濁水2中の赤土は、急速にかつ完全に
団粒化する。
【0031】通常、団粒化を速めるために、凝集剤3を
必要以上に増量することが多いが、すばやく完全に溶け
込むため、凝集剤3の無駄がなくなる。
【0032】
【実施例】次に本発明による赤土汚濁水浄化処理システ
ムが実際上どのように具体化されるかを実施例で説明す
る。
【0033】図1は、本発明による赤土汚濁水浄化処理
システムの実施例を示す構成図である。本実施例は、赤
土汚濁水2を貯留する集水池1と、凝集剤混入ライン5
と、分離槽4が設けられており、該凝集剤混入ライン5
には、赤土汚濁水2を集水池1よりくみ上げる給水ポン
プ7と、圧縮空気により凝集剤3を凝集剤混入ライン5
に噴射注入するための凝集剤混入装置11と、渦流発生
により赤土汚濁水2と凝集剤3を攪拌するための攪拌装
置8が設けられている。また、分離槽4は、4槽に仕切
られており、各仕切り板は、フィルター13となってお
り、排水は、河川等に流出する排水路26に排水され
る。
【0034】本実施例の赤土汚濁水浄化処理システム
は、10立方メートル程度の容量の集水池1を使用し、
給水ポンプ7の汲み上げ量は、1トン/分程度としたも
のである。凝集剤3の混入量は、400g/分程度に設
定され、攪拌装置8は、左渦流羽根21と右渦流羽根2
2を交互に3段設けた管状の攪拌装置8となっている。
各渦流域の長さは40センチメートルであり、右渦流域
と左渦流域との間の乱流域23は、長さ40センチメー
トルとなっている。管径は、30センチメートルであ
る。分離槽4は、幅1.5メートル、深さ1.5メート
ル、長さ5メートルとし、長さ1メートル毎にフィルタ
ー13による仕切り板が設置されている。なお、各仕切
り毎にドレン口を設け、沈殿物を除去できるようにする
と良い。
【0035】図2は、凝集剤混入手段の実施例を示す斜
視図である。この凝集剤混入装置は、凝集剤3が充填さ
れるホッパー17と、図示しない圧縮空気ライン16
と、凝集剤3と圧縮空気を混合するミキサー18と、凝
集剤混入ライン5に噴射注入するための噴射注入ノズル
9が設けられており、該ホッパー17には、ホッパー1
7内の凝集剤3を攪拌するための凝集剤攪拌機27とホ
ッパー17内の凝集剤3をミキサー18に移送するため
のスクリューコンベア28が設けられており、モーター
29で駆動され、調節できるようになっている。また、
噴射注入ノズル9の詰り解消のために、洗浄ライン30
が設けられている。該スクリューコンベア28は、円筒
状ローラーの外周面に、線材を撒き付けて固着したもの
でも良い。
【0036】図3は、攪拌装置の実施例を示す断面図で
ある。(1)は、垂直断面図であり、(2)は(1)の
A−A断面図であり、(3)は(1)のB−B断面図で
ある。この攪拌装置は、図に示すように、リング体をフ
ランジ接続して円筒状の攪拌槽が形成されており、リン
グ内面に渦流を発生させるための羽根板が設けられてい
る。該羽根板は左渦流羽根21と右渦流羽根22とがあ
り、各々交互に配置されており、各渦流羽根リング間に
は、羽根板がないリング(乱流域23)が設けられてい
る。
【0037】以上のように構成された赤土汚濁水浄化処
理システムは、以下のように作用する。すなわち、図1
に示すように、集水池1より赤土汚濁水2が給水ポンプ
7によりくみ上げられ、図2に示す凝集剤混入装置11
により、圧縮空気とともに凝集剤3が凝集剤混入ライン
5に噴射注入される。この噴射注入により、粉末状の凝
集剤3は、固まりとなることはなく、赤土汚濁水2中に
高速に拡散される。
【0038】次に攪拌装置8内に流入し、反転渦流が発
生して十分な攪拌が行なわれる。渦流は、図3(2)、
(3)に示すように、左渦流羽根21および右渦流羽根
22により、各々左回転流19と右回転流20が交互に
発生する。渦流が反転するため、乱流が発生し、渦流と
乱流による衝撃攪拌効果により、凝集剤3は、完全に赤
土汚濁水2中に溶け込み、急速な凝集作用が発揮され、
赤土を完全に団粒化する。
【0039】団粒赤土6は、次の分離槽に流入して沈殿
し、上澄み水24のみが排水路26に排水される。分離
槽4には、フィルター13が設けられており、団粒赤土
6が排水されることはない。
【0040】図4は、本発明による赤土汚濁水浄化処理
システムの他の実施例を示す構成図である。この赤土汚
濁水浄化処理システムは、集水池1と赤土汚濁水2をく
み上げる給水ポンプ7と、凝集剤混入ライン5と沈殿槽
31が組込まれた処理槽とで構成されている。該処理槽
は、攪拌槽10と3区画された沈殿槽31が直列に配置
されており、攪拌槽10には、垂直回転軸を有する回転
羽根12aによる攪拌機12と、凝集剤3が充填された
ポッパー17による自然流下式の凝集剤混入手段とが設
けられており、上下反転流路が形成された3槽からなる
沈殿槽31には、各層にフィルター32が設置されてお
り、団粒赤土6が完全に沈殿分離されるようになってい
る。
【0041】この赤土汚濁水浄化処理システムは、1ト
ン/分程度の浄化処理能力を有し、コンパクトに組込ま
れており、設置がスペースが少なく、容易に設置でき、
低コストで経済的である。
【0042】
【発明の効果】請求項1のように、赤土汚濁水2を貯留
するための集水池1と、該集水池1に貯留した赤土汚濁
水2に凝集剤3を混入して分離槽4に導くための凝集剤
混入ライン5と、凝集して団粒化した赤土6を分離する
ための分離槽4が設けられており、該凝集剤混入ライン
5には、赤水汚濁水2を集水池1よりくみ上げるための
給水ポンプ7と、凝集剤3を混入するための凝集剤混入
手段11と、混入された凝集剤3と赤土汚濁水2とを攪
拌するための攪拌手段8が設けられていることにより、
凝集剤3を赤土汚濁水2中にすばやく溶け込ませること
ができ、赤土が急速に団粒化し、沈殿分離能力を著しく
向上させることができる。また、凝集剤3が完全に溶け
込むため、無駄がなく、経済的である。
【0043】請求項2のように、前記の凝集剤混入手段
11において、凝集剤3を圧縮空気を用いて凝集剤混入
ライン5内に噴射注入させるための凝集剤混入手段11
が設けられていることにより、凝集剤3を赤土汚濁水2
中に、十分に分散混入させることができ、固まりができ
ないので、凝集剤3が溶けやすくなる。
【0044】請求項3のように、前記の攪拌手段8にお
いて、流れ方向に対して渦巻き流を発生させて攪拌し、
該渦巻き流は、左回転流19と右回転流20が交互に発
生するように、左渦流羽根21と右渦流羽根22とが交
互に配置されている攪拌手段8が設けられていることに
より、渦流および乱流による衝撃攪拌作用で、凝集剤3
が赤土汚濁水2中にすばやく、かつ十分に溶け込ませる
ことができ、赤土を完全に、かつ急速に団粒化すること
ができる。
【0045】以上のように、本発明によると、凝集剤3
の凝集作用を効果的に発揮させ、赤土汚濁水2中の赤土
を急速に団粒化し、赤土を大量に沈殿分離処理すること
ができる赤土汚濁水浄化処理システムを実現することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による赤土汚濁水浄化処理システムの実
施例を示す構成図である。
【図2】本発明による赤土汚濁水浄化処理システムの凝
集剤混入手段の実施例を示す斜視図である。
【図3】本発明による赤土汚濁水浄化処理システムの攪
拌手段の実施例を示す図である。
【図4】本発明による赤土汚濁水浄化処理システムの他
の実施例を示す図である。
【図5】従来の凝集剤を用いた赤土汚濁水浄化処理シス
テムの実施例を示す図である。
【符号の説明】
1 集水池 2 赤土汚濁水 3 凝集剤 4 分離槽 5 凝集剤混入ライン 6 団粒した赤土(沈殿物) 7 給水ポンプ 8 攪拌装置(攪拌手段) 9 注入ノズル 10 攪拌槽 11 凝集剤混入装置(凝集剤混入手段) 12 攪拌機 13、32 フィルター 14 高圧空気タンク 15 コンプレッサー 16 圧縮空気ライン 17 ホッパー 18 ミキサー 21 左渦流羽根 22 右渦流羽根 23 乱流域 25 ドレン口 26 排水路 27 凝集剤攪拌機 28 スクリューコンベア 31 沈殿槽

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 赤土汚濁水(2)を貯留するための集水
    池(1)と、該集水池(1)に貯留した赤土汚濁水
    (2)に凝集剤(3)を混入して分離槽(4)に導くた
    めの凝集剤混入ライン(5)と、凝集して団粒化した赤
    土(6)を分離するための分離槽(4)が設けられてお
    り、該凝集剤混入ライン(5)には、赤水汚濁水(2)
    を集水池(1)よりくみ上げるための給水ポンプ(7)
    と、凝集剤(3)を混入するための凝集剤混入手段(1
    1)と、混入された凝集剤(3)と赤土汚濁水(2)と
    を攪拌するための攪拌手段(8)が設けられていること
    を特徴とする赤土汚濁水浄化処理システム。
  2. 【請求項2】 前記の凝集剤混入手段(11)におい
    て、凝集剤(3)を圧縮空気を用いて凝集剤混入ライン
    (5)内に噴射注入させるための凝集剤混入手段(1
    1)が設けられていることを特徴とする請求項1に記載
    の赤土汚濁水浄化処理システム。
  3. 【請求項3】 前記の攪拌手段(8)において、流れ方
    向に対して渦巻き流を発生させて攪拌し、該渦巻き流
    は、左回転流(19)と右回転流(20)が交互に発生
    するように、左渦流羽根(21)と右渦流羽根(22)
    が交互に配置されている攪拌手段8が設けられているこ
    とを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかの項
    に記載の赤土汚濁水浄化処理システム。
JP11015096A 1996-04-04 1996-04-04 赤土汚濁水浄化処理システム Pending JPH09271784A (ja)

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