JPH09271691A - 重液組成物及び粒子の選別方法 - Google Patents

重液組成物及び粒子の選別方法

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JPH09271691A
JPH09271691A JP8415296A JP8415296A JPH09271691A JP H09271691 A JPH09271691 A JP H09271691A JP 8415296 A JP8415296 A JP 8415296A JP 8415296 A JP8415296 A JP 8415296A JP H09271691 A JPH09271691 A JP H09271691A
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JP
Japan
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diiodomethane
heavy liquid
specific gravity
liquid composition
boron nitride
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8415296A
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English (en)
Inventor
Taro Inada
太郎 稲田
Hironobu Sato
広信 佐藤
Masaharu Suzuki
正治 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denka Co Ltd
Original Assignee
Denki Kagaku Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】調製が簡便でかつ取り扱いが容易であり、ダイ
ヤモンドやcBNでも比重選別が可能な重液組成物及び
粒子の選別方法を提供すること。 【解決手段】ジヨードメタンにヨウ化ゲルマニウム及び
/又はヨウ素を溶解させてなることを特徴とする重液組
成物、及びこの重液組成物を用いることを特徴とする粒
子の選別方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉱物の比重による
選別(以下、比重選別と記載する)ばかりでなく、特に
ダイヤモンドや立方晶窒化ホウ素(cBN)等のセラミ
クッスの選別にも利用できる重液組成物及び粒子の選別
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】重液を用いた鉱物等の比重選別は古くか
ら知られている。従来より、重い重液の例としては比重
約3.3のジヨードメタンがあるが、これをこえる比重
領域での選別には、クレリーチ溶液やロールバッハ溶液
のようにタリウムや水銀等を含む化合物の水溶液が用い
られている。しかしながら、クレリーチ溶液やロールバ
ッハ溶液では、適切な比重を得るために大量のタリウム
や水銀化合物を溶解させなければならず、しかも煩雑な
調製工程が必要となる取扱い上の難点がある。
【0003】一方、セラミックス特に超高圧高温処理し
て製造されるダイヤモンドやcBNのセラミックスにお
いては、その機能を低下させないように、残留する黒
鉛、六方晶窒化ホウ素(hBN)等の低圧相物質、触媒
等の不純物を精製除去することが行われており、アルカ
リ金属水酸化物への溶解度差を利用した方法が知られて
いる(特開昭49−1500号公報)。この方法では、
粒子内に取り込まれた不純物までは除去し難く、また不
純物を多く含有した粒子を選択的に溶解するものでもな
く、しかも作業が複雑かつ煩雑でもあるので重液による
選別法が望まれるが、ダイヤモンドやcBNの比重は約
3.5であるのでジヨードメタンによる比重選別では限
度がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
に鑑み、調製が簡便でかつ取り扱いが容易であり、ダイ
ヤモンドやcBNでも比重選別が可能な重液組成物及び
粒子の選別方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、ジ
ヨードメタンにヨウ化ゲルマニウム及び/又はヨウ素を
溶解させてなることを特徴とする重液組成物、及びこの
重液組成物を用いることを特徴とする粒子の選別方法で
ある。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、更に詳しく本発明について
説明する。
【0007】本発明の重液組成物において、ジヨードメ
タンを溶媒としたのは、ジヨードメタンは比重が大きい
ので目的とする比重を得るためには溶質の量を少なめに
抑えることができること、また溶液の比重を制御する際
に必要となる溶媒又は溶質の量が少なくてすむ利点が期
待されるからである。
【0008】また、本発明の重液組成物において、ジヨ
ードメタンの溶質としてヨウ化ゲルマニウム及び/又は
ヨウ素を選定した理由は、これらの溶質はジヨードメタ
ンよりも比重が大きく、またジヨードメタンに対する溶
解度が大きいので重液の調製が容易となるからである。
図1にヨウ化ゲルマニウム又はヨウ素の濃度と重液組成
物の比重との関係を示したが、この図1から、比重3.
4〜3.5程度の重液組成物が得られることが明らかで
ある。
【0009】ヨウ化ゲルマニウムは加水分解性を有し、
水、酸素、光の共存下では酸化ゲルマニウムやヨウ素が
生成することが知られているが、その反応性は低く、例
えば気温10℃、湿度25%で行った実験においては、
大気中に2日間さらされても溶液の比重に有為な差を与
えなかった。また、一度調製された重液組成物は、水と
接触させないように管理することは困難なことではない
ので、長時間にわたり安定に使用できることができる。
【0010】また、溶質にヨウ素を用いた場合でも、ジ
ヨードメタンに溶解するのみで高比重の重液組成物を得
ることができる。
【0011】ヨウ化ゲルマニウムのジヨードメタン溶液
を用いてhBNを10重量%含有するcBN砥粒の比重
選別を行ったところ、hBNの含有率は0.5重量%未
満にまで低下した。これに対し、ジヨードメタンのみを
重液とした場合では3重量%までにしか低下しなかった
ことから、本発明の重液組成物はcBN砥粒の比重選別
による精製に使用できることが明らかである。
【0012】
【実施例】以下、本発明を実施例、比較例により具体的
に説明する。
【0013】実施例1 気温10℃、湿度25%の大気中において、100ml
のビーカーに比重3.31のジヨードメタン50mlを
入れ、39.5gのヨウ化ゲルマニウムを少量ずつ撹拌
しながら添加し全て溶解させて比重3.41の重液組成
物を調製した。得られた重液組成物に、X線回折でhB
Nを10重量%含有することが明らかにされているcB
N砥粒を2g加え撹拌した後10分間静置し、溶液中に
浮遊物をサイフォンで除去した。沈降した成分を溶液と
濾別しアセトンで洗浄・乾燥後、X線回折によりhBN
の含有率を調べたところ、0.5重量%未満であった。
【0014】実施例2 実施例1において、39.5gのヨウ化ゲルマニウムの
かわりに18.4gのヨウ素を溶解して比重3.38の
重液組成物を調製し、cBN砥粒の精製を行ったとこ
ろ、hBNの含有率は0.5重量%未満であった。
【0015】比較例1 ジヨードメタンのみの重液を用いてcBN砥粒の精製を
行ったところ、hBNの含有率は3重量%であった。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、調製が簡便でかつ取り
扱いが容易であり、ダイヤモンドやcBNの比重選別も
可能な重液組成物が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】ヨウ化ゲルマニウム又はヨウ素の濃度と重液組
成物の比重との関係図。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ジヨードメタンにヨウ化ゲルマニウム及
    び/又はヨウ素を溶解させてなることを特徴とする重液
    組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の重液組成物を用いること
    を特徴とする粒子の選別方法。
JP8415296A 1996-04-05 1996-04-05 重液組成物及び粒子の選別方法 Pending JPH09271691A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003251222A (ja) * 2002-02-28 2003-09-09 Showa Denko Kk 立方晶窒化ホウ素の製造方法

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