JPH09271489A - 使いすておむつ - Google Patents

使いすておむつ

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JPH09271489A
JPH09271489A JP8108697A JP10869796A JPH09271489A JP H09271489 A JPH09271489 A JP H09271489A JP 8108697 A JP8108697 A JP 8108697A JP 10869796 A JP10869796 A JP 10869796A JP H09271489 A JPH09271489 A JP H09271489A
Authority
JP
Japan
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flap
absorbent body
sheet
diaper
absorber
Prior art date
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Pending
Application number
JP8108697A
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English (en)
Inventor
Keiko Miyata
桂子 宮田
Masaru Tsubata
勝 津幡
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New Oji Paper Co Ltd
Original Assignee
Oji Paper Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 漏れ防止と装着感に効果のある使いすておむ
つ。 【解決手段】 液透過性の表面シートと液不透過性の裏
面シートと、前記両シートの間に配置された吸収体と、
前記吸収体の横方向両側縁から外側へ延出した伸縮性弾
性体を含むサイドフラップと、前記サイドフラップに隣
接し、さらに前記吸収体の両側縁から分岐しているフラ
ップを有する使いすておむつにおいて、前記フラップ
は、前記吸収体の裏面に接着固定された基端部と、前記
基端部と反対側に位置し、伸縮性弾性体を取り付けられ
た自由端部と、前記基端部と前記自由端部の間に形成さ
れた折り返し線を有し、前記基端部から前記折り返し線
の間は外側方向に延出し、さらに前記折り返し線と前記
自由端部の間は内側方向に延出しており、伸縮性弾性体
の収縮力によって、吸収体の両側縁と共に上方に起立す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、使いすておむつに
関し、特に漏れ防止に効果のある使いすておむつに関す
る。
【0002】
【従来の技術】使いすておむつは、液透過性の表面シー
トと液不透過性の裏面シートの間に、親水性シート、綿
状パルプ、高吸水性高分子物質等からなる吸収体を配置
した構成になっている。近年、紙おむつの吸収体中に高
吸水性高分子物質を使用するようになってから、尿や軟
便等の漏れや逆戻り等に対して絶大な効果を上げること
になった。しかし、高吸水性高分子物質は綿状パルプに
比べて尿の吸収速度が極端に遅いため、一時的に尿や軟
便等が排泄された場合漏れる可能性がある。このため、
多量の尿や軟便に対しても漏れないような対策が必要と
なってきた。
【0003】これらの点を解決するために、吸収体の外
側にフラップを配置することが提案されてきた。すなわ
ち、特公平6−93901号公報には、伸縮性弾性体を
含有するサイドフラップを有し、かつ、防漏部として機
能するフラップは伸縮性弾性体を含み、おむつの内側に
倒されて設置され、吸収体上の表面シートとの間にポケ
ット部を形成し、漏れ防止を計ったおむつが知られてい
る。しかし、フラップが単純に吸収体内側に倒されただ
けでは、装着時にフラップが吸収体側に起立せずに倒れ
ているために、尿や軟便に対しての防漏壁の役割が果た
せない場合がある。また、運良く起立していても、内側
方向に倒れ気味に起立しているため、ポケット部の容量
が少なくなり、多量の尿が排泄された時、一時的に尿を
確保することができずに、おむつの外側に漏らしてしま
うこととなる。また、容量を大きくするために、フラッ
プ幅を広くすると、フラップが吸収体を覆う面積が大き
くなり、吸収領域が極端に狭くなるという問題点があっ
た。
【0004】また、特公平4−67865号公報、特公
平4−67866号公報、特公平4−38821号公報
には、サイドフラップに伸縮性弾性体を設置していない
使いすておむつにおいて、フラップに伸縮性弾性体を設
置し、腹部領域及び背部領域において、フラップをおむ
つの外側方向に倒した状態で接着固定し、伸縮性弾性体
自身の収縮力で身体側へ起立する立体的なフラップ構造
を有しているおむつが提案されている。しかし、フラッ
プは、伸縮性弾性体の収縮力のみで起立しているため、
伸縮性弾性体自身の素材も幅広なものに限定される事と
なり、また、伸縮性弾性体の幅が太くなりすぎると、フ
ラップが起立しなくなる。このため、フラップの高さが
制限され、防漏の役割を果たしにくくなる。また、フラ
ップがおむつの外側方向に倒されており、起立の方向が
やや外側になるため、尿がフラップを飛び越しやすくな
り、漏れにつながることになる。フラップの幅を広げて
高い防漏壁にしようとした場合、装着時に股ぐり部に挟
みこまれて、容易に漏れが発生することとなる。
【0005】また、実開平4−22922号公報、実開
平4−22923号公報、実開平4−22924号公報
には、表面側に突出した伸縮性弾性体を有したフラップ
が、横断面形状において山形をなしており、さらにフラ
ップが起立した時に内側斜面に開口部が形成されるおむ
つを提案している。しかし、フラップ内側の開口部は装
着時の開口が不安定であり、また、フラップ自身の高さ
がないため、尿がフラップを飛び越しやすくなり、漏れ
につながることとなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】これらのように、漏れ
防止に効果がある有効なフラップを有する使いすておむ
つは提案されていなかった。本発明は、フラップの形成
するポケット構造の容量が大きいために、漏れ防止に効
果があり、さらに吸収体縁部の一部が立ち上がるために
股下部の装着感の向上が図れる紙おむつを提案すること
を目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、かかる現
状に鑑み、吸収体の下で接着固定されたフラップが、一
旦外側方向に起立し、さらに折り返し線から内側方向に
起立するようになっていることが漏れ防止及び装着感の
向上に効果があるとの結論に至った。すなわち、フラッ
プがおむつの外側へ突出するようにくの字形に折れ曲っ
て設置されていることによって、吸収体上の吸収領域を
阻害せずに、容量の大きいポケット構造を形成すること
が可能となり、漏れ防止に絶大な効果を上げることがで
きる。また、吸収体の下でフラップが固定されているこ
とによって、フラップの立ち上がりに追従して、吸収体
が基端部からやや立ち気味になるために、股下部におけ
る装着感の向上を図ることが可能となる。
【0008】すなわち、本発明は、液透過性の表面シー
トと、液不透過性の裏面シートと、前記両シートの間に
配置された吸収体と、前記吸収体の横方向両側縁から外
側へ延出した伸縮性弾性体を含むサイドフラップと、前
記サイドフラップに隣接し、さらに前記吸収体の両側縁
近傍に形成されているフラップを有する使いすておむつ
において、前記サイドフラップは、前記裏面シートの吸
収体両側縁から外側へ延出する部分と、この上に積層さ
れたサイドシートにより形成されており、前記フラップ
は、前記吸収体下面の裏面シート上に形成された基端部
と、伸縮性弾性体が伸長状態で取り付けられた自由端部
と、前記基端部と前記自由端部の間に形成され、かつ基
端部および自由端部よりもおむつの外側に位置する折り
返し線を有し、さらに、フラップの縦方向端部領域は折
り返し線で折り畳まれた状態でおむつ上面に接着固定さ
れており、これにより、前記フラップは、おむつの股下
領域において、前記自由端部に取り付けられた伸縮性弾
性体の収縮力によって、前記折り返し線が基端部および
自由端部よりもおむつの外側に位置するように、くの字
形に折れ曲って、吸収体の両側縁とともに、上方に起立
することを特徴とする使いすておむつに存する。
【0009】また、本発明は、前記吸収体は、肌側に存
在する第1吸収体と、第1吸収体の下側に存在する第2
吸収体によって構成され、第1吸収体の横方向両側縁が
第2吸収体より外側に延出し、前記フラップの基端部が
第1吸収体下面の裏面シート上に形成されていることを
特徴とする前記使いすておむつに存する。
【0010】さらに、本発明は、前記フラップが、前記
サイドシートの内側方向に延出する部分により形成され
ていることを特徴とする前記使いすておむつに存する。
【0011】さらに本発明は、前記フラップが、前記サ
イドシート及び前記表面シートとは別体のフラップシー
トより形成されていることを特徴とする前記使いすてお
むつに存する。
【0012】
【発明の実施の形態】上記構成の本発明の使いすておむ
つにおいて、サイドフラップに隣接し、さらに吸収体の
両側縁近傍に形成されているフラップは、吸収体下面の
裏面シート上に形成された基端部と、基端部とは反対側
に位置し、伸縮性弾性体を取り付けられた自由端部と、
基端部と前記自由端部の間に形成された折り返し線を有
しており、フラップは基端部から折り返し線の間は外側
方向に延出し、さらに折り返し線と自由端部の間は内側
方向に延出している構成となっている。このような構成
の使いすておむつのフラップは、自由端部に取り付けら
れた伸縮性弾性体の収縮力によって、折り返し線が基端
部および自由縁よりもおむつの外側に位置するように、
くの字形に折れ曲って、吸収体の両側縁とともに、起立
するようになっているために、漏れ防止及び装着感の向
上に効果がある優れた構造となっている。
【0013】
【実施例】以下、図面によって本発明をより詳細に説明
するが、本発明はこれらの図面に限定されるものではな
い。図1は、本発明の使いすておむつの一部切り欠き平
面図を示し、図2は、本発明の使いすておむつの展開斜
視図を示している。図3は、図1及び図2におけるX−
X’線断面図、すなわち、おむつの股下部分の断面図を
示しており、フラップがサイドシートで形成されている
例を示す。
【0014】図4は、図1及び図2におけるY−Y’線
断面図、すなわち、おむつの縦方向端部領域の断面図を
示しいる。図5は、図1及び図2におけるX−X’線断
面図を示しており、フラップが表面シート及びサイドシ
ートとは別体のフラップシートで形成されている、図3
とは別の例を示す。図6は、図1及び図2におけるX−
X’線断面図を示しており、吸収体が第1吸収体と第2
吸収体によって構成されている、図3および図4とは別
の例を示す。
【0015】各図中、符号1は液透過性の表面シート
(以下表面シートと呼ぶ場合もある)、2は液不透過性
の裏面シート(以下裏面シートと呼ぶ場合もある)、3
は吸収体、4はテープファスナー、5はサイドフラッ
プ、6はサイドシート、7は脚周り伸縮性弾性体、8は
フラップ、9は基端部、10は自由端部、11は自由端
部線上の縦方向端部、12は折り返し線、13は折り返
し線上の縦方向端部、14はフラップシート、15は第
一吸収体、16は第二吸収体、17はフラップ伸縮性弾
性体を示している。
【0016】本発明の使いすておむつは、図1に示すよ
うに、液透過性の表面シ−ト1と液不透過性の裏面シ−
ト2とその間に吸収体3を有する。使いすておむつの背
側の横方向両側縁にはファスナーテープ4が取り付けら
れ、着用時に使用するようになっている。表面シ−ト1
は、ポリエステル、ポリプロピレン等からなる液透過性
の不織布、織布、多孔性プラスチックフィルム、多孔性
フォーム、網状フォーム等が用いられる。また、天然繊
維(例えば木質繊維、綿状繊維等)でも良く、合成繊維
と天然繊維との組み合わせ等、広い範囲の材料から製造
することができる。いずれにしても、表面シート1は、
直接肌に接触する部分であるため、柔らかく、肌触りの
良いものであれば良い。
【0017】裏面シ−ト2は、ポリエチレン等の液不透
過性フィルム、液不透過性のフィルムに不織布、織布等
を貼り合わせている素材、また、防漏性のある不織布、
織布等からなり、特に制限はなく、吸収体中の水分がお
むつ外側に滲み出さないものであれば良い。また、布状
外観を与えるために模様状にエンボス処理されたり、さ
らに艶消し仕上げされていても構わない。また、フィル
ムを使用する場合は、液不透過性でありながら、水蒸気
だけを透過させる公知の通気性フィルムを使用しても構
わず、ムレを防止することからさらに好ましい。
【0018】吸収体3は、主に綿状パルプ、高吸水性高
分子物質等からなっているが、特に制限されるものでは
なく、吸水性スポンジ、吸水性シート等でも良く、吸水
性の性質を持っていれば良い。本発明における綿状パル
プは、化学パルプ、古紙パルプ、機械パルプあるいは化
学機械パルプのシートを粉砕機で綿状にしたものであ
る。パルプ原料としては針葉樹に限らず、広葉樹、わ
ら、竹及びバガス等も適用される。また、綿状パルプと
ともに、合成繊維、熱融着成分、接着剤等が入っていて
も構わない。
【0019】高吸水性高分子物質としては、デンプン重
合体、アクリル酸系重合体、セルロ−ス系等、自重の5
0倍以上の水を吸収するもので、ポリアクリル酸ナトリ
ウム等のポリアクリル酸系のものが吸収性能の点から最
も適当である。また、形状も、繊維状、粒状、シート状
等特に制限はない。前記吸収体は高吸水性高分子物質は
綿状パルプと混合されていても良く、また綿状パルプの
間に層状で散布されていても良く、その両方であっても
良い。
【0020】前記吸収体3の形状は、砂時計型、矩型、
T型等特に制限はなく、股下にフィットする形状であれ
ば良い。一般的に装着感を向上させるために、砂時計型
やT型等股下部を狭くした形状があるが、吸収体の幅を
狭くするにつれて吸収体の容量も少なくなり、漏れにつ
ながることになる。本発明では、フラップが吸収体の下
で接着されているために、吸収体の側縁がやや起立し、
着用者の動きに追従しやすくなる。このため、吸収体の
容量を減少させずに装着感を向上させることが可能とな
るために、装着感の向上が図れる。また、吸収体3は親
水性シートによってくるまれていても良く、吸収体3中
に親水性シートが挟み込まれていても良い。親水性シー
トとしては、例えば吸水紙、親水性不織布等、親水性の
シ−トであれば良い。
【0021】本発明の使いすておむつの構造は、図2、
図3及び図4に示すように、表面シート1と裏面シート
2と、その間に吸収体3を有し、吸収体3の横方向両側
縁から外側へ延出したサイドフラップ5を有している。
この場合、サイドフラップ5は、裏面シート2とサイド
シート6が貼り合わされて構成されている。本発明のサ
イドシート6は、表面シート1と同素材であっても良
く、異素材であっても構わない。また、表面シート1が
サイドシート6をも兼ねて1枚のシートでも良く、それ
ぞれ別々の2枚のシートで構成されていても良い。しか
し、吸収体3領域上に配置している表面シート1は、尿
が速やかに吸収体3へ吸収されるように親水性であるこ
とが好ましく、サイドシート6は吸収体3から尿等が滲
み出さないように撥水性であることがさらに好ましい。
【0022】サイドフラップ5領域上のおむつの縦方向
には、サイドシート6と裏面シート2の間に脚周り伸縮
性弾性体7が配置されており、脚周りのギャザーが形成
されている。脚周り伸縮性弾性体7としては、エラスト
マーフィルム、ポリウレタンフィルム、エラストマーフ
ォーム、ポリウレタンフォーム、天然糸ゴム、ウレタン
糸ゴム、平ゴム、熱収縮性フィルム等が使用されている
が、伸縮性のある素材であれば特に限定されない。脚周
り伸縮性弾性体7は、1本の線または相互に平行、また
は平行でない数本の線からなり、直線状または曲線状に
配置されるが、股部がフィットするように配置してあれ
ば良い。
【0023】また、図3では、本発明の使いすておむつ
は、サイドフラップ5領域上で吸収体3に隣接し、吸収
体3の両側縁から分岐して存在するフラップ8を有して
いる。フラップ8は、サイドシート6が内側に延出する
ことによって形成され、さらに、サイドシート6が吸収
体3の下面の裏面シート2上に接着固定されて形成され
ている基端部9を有する。基端部9の固定方法として
は、ホットメルト接着剤による方法、ヒートシール溶着
法、超音波溶着法等の単独又は、これらの組み合わせに
よる方法があるが、尿等で濡れても剥がれないような方
法であれば構わない。
【0024】フラップ8の基端部9は、股下部の吸収体
3の下面で、かつ吸収体3の側縁部から内側に3cmま
での間に位置することが適切である。フラップ8の基端
部9が、吸収体3の側縁より外側にあると、吸収体3の
全く存在しないサイドフラップ5部分がフラップ8のポ
ケット構造内に存在することとなる。すなわち、仮に多
量に排泄された尿及び軟便がフラップ8で止まり、フラ
ップ8の壁面に沿って吸収体3側に流れこんだ場合、吸
収体3の存在しないサイドフラップ5部分では、尿や軟
便を吸収できず、その部分で尿等がプール状に溜まり、
この時、紙おむつを装着している子供が少しでも動けば
漏れが発生することになる。逆に、基端部9が吸収体側
縁部から3cm以上入り込んだ位置にあると、吸収体側
部の立ち上がりが大きくなり、装着感が著しく悪くな
る。また、基端部9が股下部において吸収体側縁部から
3cm以内の内側にあっても、それが吸収体上にある
と、フラップが吸収体上を覆う部分が多く存在し、尿の
吸収領域は狭くなるため、漏れやすくなる。また、基端
部が上記範囲以内で、直線状に配置されても曲線状に配
置されても構わないが、股下の装着感の向上のために股
ぐりに合わせて曲線状に配置する方が好ましい。
【0025】また、フラップ8は基端部9とともに、基
端部9とは反対側に存在する自由端部10を有する。自
由端部10は、サイドシート6の両側縁部をフラップ伸
縮性弾性体17を内側に包み込むように折り曲げること
によって袋状に形成されており、表面シート1とは離間
した位置に存在する。フラップ8内のフラップ伸縮性弾
性体17としては、伸縮性のある素材であれば特に限定
されないが、サイドフラップ5内に配置されている脚周
り伸縮性弾性体7と同じ素材でも異なる素材でも良い。
また、1本でも数本配置していても良く、少なくともフ
ラップ8の袋状の頭頂部に設置されていないことが好ま
しい。いずれにしても、フラップ8がしっかり起立でき
るようにフラップ伸縮性弾性体17が配置されていれば
良い。
【0026】フラップの自由端部10の縦方向の長さ
は、吸収体3の側縁を覆う長さ以上であれば良く、自由
端部線上の縦方向端部11にはフラップ伸縮性弾性体1
7は配置されていない方が好ましい。自由端部線上の縦
方向端部11は、腹部及び背部が直接あたる部分である
ため、この部分ではフラップ8は起立していない方が好
ましい。腹部及び背部領域でフラップ8が起立すると、
装着感が極端に劣ることとなる。自由端部10を形成し
ているサイドシート6の両側縁部の折り返しの幅は、中
に設置するフラップ伸縮性弾性体17を包む幅以上あれ
ば良いが、フラップ8全体が2重のシートで形成されて
いても構わない。フラップ8全体が2重のシートで形成
されていれば、防漏性が向上し、漏れに対してさらに効
果的である。
【0027】フラップ8は、基端部9と自由端部10の
間に折り返し線12を有している。折り返し線12は基
端部9および自由端部10よりも外側に位置し、さらに
吸収体3の両側縁部から外側で、かつ、サイドフラップ
5領域上の脚周り伸縮性弾性体7が配置されている股周
りのギャザー位置より内側に位置するのが良い。折り返
し線12の位置が、吸収体3の両側縁部から内側になる
と、フラップ8が吸収体3上に覆い被さることとなり、
吸収領域が狭くなるため、漏れが多発する。逆に、折り
返し線12の位置がサイドフラップ5領域上の股周りの
ギャザー位置より外側になると、装着時にフラップ8が
着用者の肌と脚周り伸縮性弾性体7の間に挟み込まれて
しまうため、フラップ8の役割を果たせずに漏れが発生
することとなる。
【0028】前述のように配置された基端部9、自由端
部10及び折り返し線12を有するフラップ8は、おむ
つの縦方向端部において、図4に示すように取り付けら
れる。すなわち、おむつ基端部9から折り返し線12の
間で外側方向に折り畳まれ、さらに折り返し線12と自
由端部10の間は内側方向に折り畳まれており、フラッ
プ8がおむつ本体の上面で伏せられた状態で保たれてい
る。フラップの折り返し線上の縦方向端部13とサイド
シート5とが接着固定され、さらに自由端部10線上の
縦方向端部11と表面シート1が接着固定されている。
このため、おむつの縦方向端部領域においては、自由端
部10は表面シート1から離間せず、フラップ8が伏せ
られた状態で表面シート1と接着固定されている。
【0029】また、フラップ8の股下領域にあたる部分
は、図3に示すように、自由端部10に取り付けられた
フラップ伸縮性弾性体17の収縮力によって、フラップ
8は基端部9から吸収体の両側縁部分とともに上方に起
立する。この時、フラップ8が基端部9と折り返し線1
2の間で外側に延出し、さらに折り返し線12と自由端
部10の間で内側方向に折り返されているため、フラッ
プ8の起立方向は、基端部9から一旦外側方向に起立
し、さらに折り返し線12から内側方向に起立すること
となる。すなわち、フラップ8は、外側に突出したくの
字形に起立しており、単純にフラップ8を内側に倒した
場合よりも、容量の大きいポケット構造を形成すること
なり、漏れ防止に絶大な効果を上げることができる。
【0030】フラップ8の幅は、1cm〜7cm、好ま
しくは3cm〜5cmである。フラップ8の幅が1cm
未満であるとフラップ8の起立高さが低くなりすぎ、防
漏性が損なわれる。逆に7cmを越えるとフラップ8の
起立高さが高くなりすぎて、着用時に、フラップが着用
者の肌と脚周り伸縮性弾性体の間に挟み込まれやすくな
り、結果的に装着不良となり、少量の尿でも漏れること
になる。
【0031】フラップ8は、防漏の役割があるため、撥
水性であることが好ましい。また、フラップ8が、液不
透過性であっても構わない。フラップ8を液不透過性に
する手段としては、フラップ8領域にあたる表面シート
1の両側縁部に液不透過性のフィルムを貼り合わせるこ
とによって、形成することができるが、液不透過性の素
材であれば、特に限定されない。また、この時使用され
る液不透過性の素材は、透湿性である方がムレが防止で
きるため、さらに好ましい。
【0032】図5は、フラップ8が、表面シート1およ
びサイドシート6とは別のシートであるフラップシート
14により形成されている使いすておむつの例を示して
いる。図5において、使いすておむつのフラップ8は、
基端部9と自由端部10を有し、基端部9から外側方向
に延出し、サイドフラップ5領域上に存在する折り返し
線12において、フラップ8の途中から折り返されてい
る。この時使用されるフラップシート14は、防漏性で
あることが好ましく、例えば、極細繊維で形成された不
織布、フィルムとの貼りあわせ不織布等が好ましい。
【0033】図6は、吸収体3が第1吸収体15と第2
吸収体16から形成され、フラップ8の基端部9が第1
吸収体15の下面の裏面シート2上に形成されている使
いすておむつの例を示している。図6において、吸収体
は、肌側に位置する第1吸収体15と、第1吸収体の下
側に存在する第2吸収体16によって形成され、さらに
第1吸収体15の横方向両側縁が第2吸収体16よりも
外側に延出している。第1吸収体15及び第2吸収体1
6は、親水性シート、綿状パルプ、高吸水性高分子物質
等吸水性のあるものであれば良く、その併用もしくは単
独で使用しても構わない。しかし、第1吸収体は第2吸
収体よりも薄いことが装着感の点から好ましい。
【0034】
【発明の効果】本発明の使いすておむつは、吸収体下面
の裏面シート上に基端部を形成し、かつ、おむつの外側
に向って突出するようにくの字形に折れ曲った形状のフ
ラップを有しており、フラップは吸収体の両側縁ととも
に上方に起立するため、多量の尿や軟便が一時に排泄さ
れたとしても、フラップが高さがある防漏壁として機能
し、容量の大きいポケット構造を形成するため、漏れを
防止する効果を発揮する。また、吸収体の側縁部もやや
起立しているために、吸収量を減少させずに装着感に優
れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の使いすておむつの一部切り欠き平面図
を示している。
【図2】本発明の使いすておむつの展開斜視図を示す。
【図3】図1及び図2におけるX−X’線断面図を示し
ている。
【図4】図1及び図2におけるY−Y’線断面図を示し
ている。
【図5】図3とは別の図1及び図2におけるX−X’線
断面図を示している。
【図6】図3および図5とは別の図1及び図2における
X−X’線断面図を示している。
【符号の説明】
1.液透過性の表面シート 2.液不透過性の裏面シート 3.吸収体 4.テープファスナー 5.サイドフラップ 6.サイドシート 7.脚周り伸縮性弾性体 8.フラップ 9.基端部 10.自由端部 11.自由端部線上の縦方向端部 12.折り返し線 13.折り返し線上の縦方向端部 14.フラップシート 15.第一吸収体 16.第二吸収体 17.フラップ伸縮性弾性体。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液透過性の表面シートと、液不透過性の
    裏面シートと、前記両シートの間に配置された吸収体
    と、前記吸収体の横方向両側縁から外側へ延出した伸縮
    性弾性体を含むサイドフラップと、前記サイドフラップ
    に隣接し、さらに前記吸収体の両側縁近傍に形成されて
    いるフラップを有する使いすておむつにおいて、 前記サイドフラップは、前記裏面シートの吸収体両側縁
    から外側へ延出する部分と、この上に積層されたサイド
    シートにより形成されており、 前記フラップは、前記吸収体下面の裏面シート上に形成
    された基端部と、伸縮性弾性体が伸長状態で取り付けら
    れた自由端部と、前記基端部と前記自由端部の間に形成
    され、かつ基端部および自由端部よりもおむつの外側に
    位置する折り返し線を有し、 さらに、フラップの縦方向端部領域は折り返し線で折り
    畳まれた状態でおむつ上面に接着固定されており、 これにより、前記フラップは、おむつの股下領域におい
    て、前記自由端部に取り付けられた伸縮性弾性体の収縮
    力によって、前記折り返し線が基端部および自由端部よ
    りもおむつの外側に位置するように、くの字形に折れ曲
    って、吸収体の両側縁とともに、上方に起立することを
    特徴とする使いすておむつ。
  2. 【請求項2】 前記吸収体は、肌側に存在する第1吸収
    体と、第1吸収体の下側に存在する第2吸収体によって
    構成され、第1吸収体の横方向両側縁が第2吸収体より
    も外側に延出し、前記フラップの基端部が第1吸収体下
    面の裏面シート上に形成されることを特徴とする請求項
    1記載の使いすておむつ。
  3. 【請求項3】 前記フラップは、前記サイドシートの内
    側方向に延出する部分により形成されていることを特徴
    とする請求項1又は2記載の使いすておむつ。
  4. 【請求項4】 前記フラップが、前記サイドシート及び
    前記表面シートとは別体のフラップシートより形成され
    ていることを特徴とする請求項1又は2記載の使いすて
    おむつ。
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