JPH09271175A - 高周波インバ−タ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 本発明は、コストアップしない方法で、フィ
ルタによる遅れ要素の影響を受けない出力電圧制御方式
を有する、高周波インバ−タを提供する事を目的とす
る。 【構成】 インバ−タ１の出力トランス３Ａに、出力電
圧制御用の補助巻線Ｎａを設けて、これにより出力電圧
を検出し、制御回路９によってＰＷＭ制御を行う高周波
インバ−タである。前記補助巻線Ｎａはインダクタンス
分を有している事を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する分野】本発明は、高周波インバ−タの制
御方式に係わり、出力フィルタによる出力電圧の検出遅
れ要素を簡易的に改善する制御回路に関する。

【０００２】

【従来の技術】図１は、従来の高周波インバ−タの概略
構成図である。図に於いて、１は高周波インバ−タ、３
は出力トランス、５はフィルタ、７は出力電圧制御用ト
ランス、９は制御回路である。インバ−タ１は高周波で
ＰＷＭ制御を行い、出力トランスを経て、フィルタ５に
より正弦波にして出力に電力を供給する。

【０００３】出力電圧は出力電圧制御用トランス７で検
出され、制御回路９によってＰＷＭ制御が行われる。

【０００４】この様な検出方式では、出力電圧制御用ト
ランス７は、フィルタ５による遅れ要素を検出してしま
い、フィ−ドバック制御が瞬時に行えず、インバ−タ出
力電圧が不安定になりやすいと言う欠点があった。 （２）

【０００５】又、この様な制御方式の場合、整流器負荷
時の出力電圧、電流波形は、図２の様な波形となり、特
に出力電流は急峻なピ−ク値が表れ、過負荷耐量が低下
する。

【０００６】

【発明の目的】本発明は、コストアップしない方法で、
フィルタによる遅れ要素の影響を受けない出力電圧制御
方式を有する、高周波インバ−タを提供することを目的
とする。

【０００７】

【実施例】図３は、本発明の高周波インバ−タの実施例
である。図に於いて、同一符号は従来技術と同一部品を
表す。本発明では、出力トランス３Ａに出力電圧制御用
の補助巻線Ｎａを設けて、この検出電圧を制御回路９に
送っている。この為、従来技術で用いていた出力電圧制
御用トランス７は削除されている。

【０００８】この様な本発明の制御方式では、フィルタ
５の前段に出力電圧制御用の補助巻線Ｎａが設けてある
ので、フィルタ５による遅れ要素をフィ−ドバックしな
いで出力電圧制御が行える。

【０００９】従って、フィルタの遅れ要素の影響を受け
ずに出力電圧制御が可能となる。この為、フィルタ５を
含めた出力ラインのインピ−ダンスによるレギュレ−シ
ョンの為、出力電圧は若干下がり、結果として、整流器
負荷時の出力電流は図４の様にピ−ク値が押さえられ、
過負荷耐量が増大する。

【００１０】本発明は、出力電圧精度がシビアでない負
荷の場合については、上述の様な効果があり簡易型イン
バ−タに於いては有用である。

【００１１】

【発明の効果】

（３） 本発明により、小型、低コストの高周波インバ−タが実
現出来、さらにフィルタの遅れ要素の影響を受けない簡
易的な出力電圧制御が可能になった。更に、整流器負荷
に対しては、本発明の構成によって、トランス２次側の
ドロップはフィ−ドバックされない為出力電流の導通角
が広がり、出力電流の波高値を小さくすることも出来、
結果として高周波インバ−タの過負荷耐量が増大する。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来の高周波インバ−タの概略構成図。

【図２】従来の高周波インバ−タに於ける整流器負荷時
の電圧、電流波形。

【図３】本発明の高周波インバ−タの概略構成図

【図４】本発明の高周波インバ−タに於ける整流器負荷
時の電圧、電流波形。

【符号の説明】

１ 高周波インバ−タ ３ 従来の出力トランス ３Ａ 本発明の出力トランス Ｎａ 本発明の出力電圧制御用の補助巻線 ５ フィルタ ７ 従来の出力電圧制御用トランス ９ 制御回路

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ＰＷＭ制御方式の高周波インバ−タに於
   いて、インバ−タ出力トランスに補助巻線を設け、前記
   補助巻線より電圧を検出し、制御回路によってＰＷＭ制
   御を行う事を特徴とする高周波インバ−タ。
2. 【請求項２】 請求項１記載の高周波インバ−タに於い
   て、前記出力トランスの補助巻線はインダクタンス分を
   有している事を特徴とする高周波インバ−タ。