JPH09270245A - 不純物イオン発生装置及びこれを用いた質量分析装置 - Google Patents

不純物イオン発生装置及びこれを用いた質量分析装置

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JPH09270245A
JPH09270245A JP8101912A JP10191296A JPH09270245A JP H09270245 A JPH09270245 A JP H09270245A JP 8101912 A JP8101912 A JP 8101912A JP 10191296 A JP10191296 A JP 10191296A JP H09270245 A JPH09270245 A JP H09270245A
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pores
electrode
pore
chamber
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Kazuaki Mizogami
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    • H01J49/168Ion sources; Ion guns using surface ionisation, e.g. field-, thermionic- or photo-emission field ionisation, e.g. corona discharge
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    • H01J49/145Ion sources; Ion guns using particle bombardment, e.g. ionisation chambers using chemical ionisation

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外部に放出される不純物イオン数を増大化す
る。 【解決手段】 チャンバー40は、ガス流入口40a、
ガス流出口40b及び不純物イオン放出用の細孔41を
有する。ガス流入口40aから流入されたガスは、主に
細孔41付近を通過してガス流出口40bから流出する
が、その一部は細孔41から流出する。流入したガス
は、筒状電極34と放電針44との間で生ずるコロナ放
電により一次イオン化される。この一次イオン化箇所と
細孔41との間には、筒状電極34及び電極38によ
り、コロナ放電動作と独立して、所望の電位勾配が形成
される。一次イオン化に引き続いてイオン分子反応が起
こることにより不純物イオンが発生し、この不純物イオ
ンが細孔41を介して外部に放出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガス中の不純物を
イオン分子反応によりイオン化して当該不純物イオンを
細孔を介して外部に放出する不純物イオン発生装置及び
これを用いた質量分析装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体製造プロセス等に必要な高
純度ガス中の不純物の分析においては、高感度な大気圧
イオン化質量分析装置が用いられるようになっている。
【0003】この大気圧イオン化質量分析装置では、大
気圧でガス中の不純物をイオン分子反応によりイオン化
して当該不純物イオンを細孔を介して外部に放出する不
純物イオン発生装置(イオン源)が用いられ、該不純物
イオン発生装置から前記細孔を介して放出された不純物
イオンを、真空チャンバー内にある質量分析部へ導入
し、質量分離した後、2次電子増倍管等の増幅検出器で
検出する。このため、この大気圧イオン化質量分析装置
によれば、高感度な不純物分析を行うことができる。そ
して、この装置の安定して測定することができる検出限
界は1pptであると言われている。
【0004】ここで、従来の不純物イオン発生装置及び
これを用いた従来の大気圧イオン化質量分析装置の一例
について、図3を参照して説明する。図3(a)は従来
の不純物イオン発生装置1を示す概略断面図であり、図
3(b)はこの不純物イオン発生装置1を用いた従来の
大気圧イオン化質量分析装置を示す概略断面図である。
【0005】この従来の不純物イオン発生装置1は、図
3に示すように、ステンレス等からなる第1の部材2
と、端部にフランジ部3aを有する筒状の絶縁部材3
と、中間部にフランジ4aを有するステンレス等からな
る第2の部材4と、中央に不純物イオン放出用の細孔5
を有する板状の電極6とを備え、これらの間が金属パッ
キン7によりシールされ、これらにより囲まれて円柱形
状の1つのチャンバー8が形成されている。電極6は、
チャンバー8の壁部を構成している。細孔5が形成され
た電極6の内側は、細孔5周辺も含め平面となってい
る。一方、電極6の外側の細孔5周辺は、外側に向けて
広がるすり鉢状の形状となっている。筒状の絶縁部材3
は、チャンバー8と同軸に配置されている。チャンバー
8は、前記細孔5の他に、ガス流入口8a及びガス流出
口8bを有している。ガス流入口8aは、細孔5と軸方
向反対側に位置するように第1の部材2に形成され、第
1の部材2を貫通する通路を介して、第1の部材2に取
り付けたガス導入パイプ9の内部通路と連続している。
ガス流出口8bは、筒状の絶縁部材3の側方に位置する
ように第2の部材4に形成され、第2の部材4を貫通す
る通路を介して、第2の部材4に取り付けたガス排出パ
イプ10の内部通路と連続している。したがって、ガス
導入パイプ9からガス流入口8aを介してチャンバー8
内に流入したガスは、筒状の絶縁部材3の内部を通過し
て細孔5に向かい、主として、細孔5付近を通過して筒
状の絶縁部材3の外周部分を通りガス流出口8bを介し
てガス排出パイプ10から排出されることになる。この
ようにガスが細孔5付近を通るので、勿論、流入したガ
スの一部は細孔5からも外部に流出する。第1の部材2
には、電極6との間でコロナ放電を発生させる放電針1
1が絶縁材12を介して取り付けられている。放電針1
1は、その先端が細孔5と対向するとともに筒状の絶縁
部材3及びチャンバー8の中心軸に沿うようにチャンバ
ー8内に配置されている。放電針11には直流電源13
により+3000Vが印加され、電極6は接地されてい
る。第1の部材2及び第2の部材4も接地されている。
【0006】この従来の不純物イオン発生装置1によれ
ば、ガス流入口8aからチャンバー8内に流入したガス
は、放電針11の先端と電極6との間で生ずるコロナ放
電により放電針11の先端付近で一次イオン化される。
この一次イオン化では、チャンバー8内に流入したガス
の主成分と不純物のイオン化率がほぼ同じであるため、
不純物イオンの量は少ない。ところが、一次イオン化に
より生じた主成分イオンと一次イオン化によりイオン化
されていない不純物の中性分子との間でイオン分子反応
(二次イオン化)が起き、不純物イオンが増える。
【0007】チャンバー8内に流入したガスが窒素ガス
である場合、この原理は以下のような反応式で示され
る。
【0008】
【化1】 N2→N+,N2 +(コロナ放電) ・・・(1)
【化2】 N++2N2→N3 ++N2 ・・・(2)
【化3】 N2 ++2N2→N4 ++N2 ・・・(3)
【化4】 N4 ++O2→O2 ++2N2 ・・・(4)
【化5】 N4 ++CO2→CO2 ++2N2 ・・・(5)
【化6】 N4 ++H2O→H2++2N2 ・・・(6)
【0009】例えば前記反応式(4),(5),(6)
で示されるように、窒素ガス中の酸素、二酸化炭素、水
等の不純物の大部分の分子はN4 +との電荷交換反応(イ
オン化ポテンシャルの高い物質から低い物質への電荷の
移動)によりイオン化が行われる。
【0010】なお、チャンバー8内に流入されるガスが
大気圧付近の圧力以上の圧力状態であるので、当該ガス
の平均自由工程が極めて短いことから、主成分イオンと
不純物中性分子との間の衝突回数が多くてイオン分子反
応の機会が多く、不純物が中性分子からイオンとなる量
が多い。
【0011】そして、前述のようにして発生した不純物
イオンは、放電針11と電極6との間に形成される電位
勾配とガス流とによって、細孔5から外部に放出され
る。
【0012】前述した従来の不純物イオン発生装置1を
用いた従来の大気圧イオン化質量分析装置は、図3
(b)に示すように、前記不純物イオン発生装置1の他
に、差動排気室21及び質量分析室22を備えている。
差動排気室21はターボ分子ポンプ等の真空ポンプ23
により、質量分析室22はターボ分子ポンプ等の真空ポ
ンプ24により、それぞれ負圧に引かれるようになって
いる。前記不純物イオン発生装置1は、細孔5から放出
された不純物イオンが差動排気室21内に供給されるよ
うに配置されている。差動排気室21と質量分析室22
との間は、細孔25aを有する電極25により仕切られ
ている。差動排気室21には、細孔5からの不純物イオ
ンの拡散を防止する静電レンズ26が配置されている。
質量分析室22には、四重極マスフィルタ等の質量分析
部27及び2次電子増倍管等の増幅検出器28が配置さ
れている。
【0013】この従来の大気圧イオン化質量分析装置に
よれば、不純物イオン発生装置1の細孔5から放出され
た不純物イオンは、差動排気室21を通過して電極25
の細孔25aから質量分析室22内に導入され、質量分
析部27により質量分離が行われ、増幅検出器28によ
り検出される。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来の大気圧
イオン化質量分析装置は、その検出限界が前述したよう
に1pptであり、非常に高感度であった。しかしなが
ら、質量分析装置では、半導体の微細化や薄膜化等に伴
い、更なる高感度化が望まれるようになってきた。質量
分析装置の高感度化のためには、不純物イオン発生装置
から放出される不純物イオン数の増大(不純物イオンの
濃縮化)、増幅検出器の増幅率の向上、不純物イオン発
生装置から増幅検出器までの不純物イオンの到達率の向
上等が考えられる。
【0015】本発明は、不純物イオンの濃縮化に着目し
てなされたもので、外部に放出される不純物イオン数を
増大化することができる不純物イオン発生装置、並び
に、これを用いて感度の向上を図ることができる質量分
析装置を提供を目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明の第1の態様による不純物イオン発生装置
は、ガス流入口、ガス流出口及び不純物イオン放出用の
細孔を有し、前記ガス流入口から流入されたガスを主
に、前記細孔付近を通過させて前記ガス流出口から流出
させるチャンバーと、前記ガスが前記細孔に向かう前記
チャンバー内の箇所において前記ガスを少なくとも一次
イオン化するイオン化手段と、前記イオン化手段による
イオン化動作と独立して、前記箇所付近と前記細孔付近
との間に所望の電位勾配を形成する電位勾配形成手段
と、を備えたものである。
【0017】前述した図3に示す従来の不純物イオン発
生装置1では、放電針11及び電極6が、チャンバー8
内のガスをチャンバー8内の所定箇所(放電針11の先
端付近)において少なくとも一次イオン化するイオン化
手段としての機能、及び、前記所定箇所(放電針11の
先端付近)と細孔5付近との間に電位勾配を形成する電
位勾配形成手段としての機能の両機能を担う。このた
め、イオン化動作としてのコロナ放電と電位勾配の形成
とが独立しておらず、次のような問題が生ずることが判
明した。すなわち、不純物イオン発生装置1による不純
物イオンの発生量を増大させるべく、一次イオン化され
たイオンの移動速度を低下させて主成分イオンと不純物
中性分子との間の衝突回数を増大させイオン分子反応の
機会を増大させようとして、前記電位勾配を緩慢にさせ
主成分イオンの移動速度を低下させるために放電針11
の電位を低くすると、コロナ放電による一次イオン化率
が低下してしまい、結局、不純物イオンの発生量を増大
させることができない。逆に、コロナ放電による一次イ
オン化率が高くなるように放電針11の電位を設定する
と、前記電位勾配が急峻となるために一次イオン化され
た主成分イオンの移動速度が高くなり、イオン分子反応
の機会が少なく、結局、不純物イオンの発生量を増大さ
せることができない。また、イオン分子反応の機会を多
くするべく、放電針11の先端とイオン放出用の細孔5
(したがって、電極6)との間の間隔を広げると、コロ
ナ放電による一次イオン化率が低下してしまい、結局、
不純物イオンの発生量を増大させることができない。
【0018】これに対し、前記第1の態様では、電位勾
配形成手段は、イオン化手段によるイオン化動作と独立
して、前記箇所付近と前記細孔付近との間に所望の電位
勾配を形成する。このため、一次イオン化率が高くなる
ようにイオン化手段と設定しつつ、従来に比べて主成分
イオンの移動速度が遅くなるように電位勾配形成手段に
より所望の電位勾配を形成することができる。したがっ
て、前記第1の態様によれば、一次イオン化率の向上と
イオンの移動速度の制御による二次イオン化率の向上の
両立を図ることができ、それにより不純物イオンの発生
量を増大させることができ、ひいては、外部に放出され
る不純物イオンの量を増大させることができる。
【0019】本発明の第2の態様による不純物イオン発
生装置は、前記第1の態様による不純物イオン発生装置
において、前記細孔が形成された前記チャンバーの壁部
の内側の当該細孔周辺が当該細孔に向かう絞り形状を有
するものである。
【0020】前述した図3に示す従来の不純物イオン発
生装置1では、不純物イオン放出用の細孔5形成された
電極6(チャンバー8の壁部)の内側は、細孔5周辺も
含め平面となっている。これに対して、前記第2の態様
では、不純物イオン放出用の細孔が形成されたチャンバ
ーの壁部の内側の当該細孔周辺が当該細孔に向かう絞り
形状を有している。このため、前記第2の態様によれ
ば、チャンバー内で発生した不純物イオンがこの絞り形
状により案内されて細孔から外部に放出し易くなり、不
純物イオンの放出効率が向上し、ひいては、外部に放出
される不純物イオンの量を増大させることができる。
【0021】本発明の第3の態様による不純物イオン発
生装置は、ガス流入口、ガス流出口及び不純物イオン放
出用の細孔を有し、前記ガス流入口から流入されたガス
を主として前記細孔付近を通過させて前記ガス流出口か
ら流出させる1つのチャンバーと、前記ガスが前記細孔
に向かう前記チャンバー内の箇所において前記ガスを少
なくとも一次イオン化するイオン化手段と、前記箇所と
前記細孔付近との間に電位勾配を形成する電位勾配形成
手段と、を備え、前記細孔が形成された前記チャンバー
の壁部の内側の当該細孔周辺が当該細孔に向かう絞り形
状を有するものである。
【0022】この第3の態様では、電位勾配形成手段に
よる電位勾配形成とイオン化手段によるイオン化動作と
が必ずしも独立していないので、前記第1の態様のよう
な一次イオン化率の向上と二次イオン化率の向上との両
立による放出不純物イオン量の増大を必ずしも図ること
ができないが、前記第2の態様と同様に、不純物イオン
放出用の細孔が形成されたチャンバーの壁部の内側の当
該細孔周辺が当該細孔に向かう絞り形状を有しているの
で、不純物イオンの放出効率が向上による放出不純物イ
オン量の増大を図ることができる。
【0023】本発明の第4の態様による不純物イオン発
生装置は、前記第1乃至第3のいずれかの態様による不
純物イオン発生装置において、前記イオン化手段が、コ
ロナ放電を発生させる放電電極手段を有するものであ
る。もっとも、本発明では、前記イオン化手段として、
コバルト60やニッケル63のような放射線照射手段や
紫外線のような光照射手段などを用いてもよい。
【0024】本発明の第5の態様による不純物イオン発
生装置は、前記第1乃至第4のいずれかの態様による不
純物イオン発生装置において、前記放電電極手段が、前
記ガスが前記前記細孔に向かう方向に軸方向が向けられ
た筒状電極と、該筒状電極の中心軸に沿って配置された
中央電極と、を有するものである。
【0025】前述した図3に示す従来の不純物イオン発
生装置1では、コロナ放電電極手段が放電針11と細孔
5を有する対向電極6とで構成されていたので、放電針
11の先端と電極6における細孔5のエッジ部との間で
異常放電を起こし易い欠点がある。また、放電針11の
軸方向に対して電極6が直交していたので、製造時に放
電針11の先端と電極6との間隔の調整が困難であり、
その調整に手数を要するとともに安定した放電が困難で
ある欠点があった。
【0026】これに対し、前記第5の態様では、コロナ
放電電極手段として、筒状電極とその中心軸に沿って配
置された中央電極(この電極は、放電針でもよいし、針
のない線状のものでもよい。)が用いられている。この
ため、放電間隔の調整に際しては、筒状電極の中心軸に
垂直な方向のみを位置調整すればよく、中心軸方向につ
いては位置ずれが生じても放電状態に何ら影響がないの
で、製造時の調整が容易になるとともに安定した放電が
可能となる。また、筒状電極には細孔が形成されていな
いので、異常放電が起きるおそれがない。
【0027】本発明の第6の態様による不純物イオン発
生装置は、前記第5の態様による不純物イオン発生装置
において、前記筒状電極が前記電位勾配形成手段の一部
として兼用され、前記電位勾配形成手段が前記チャンバ
ーの壁部を形成する電極を更に有し、前記細孔が当該電
極に穿設されたものである。
【0028】この第6の態様のように、筒状電極をコロ
ナ放電電極手段の一部及び電位勾配形成手段の一部とし
て兼用すると、電極の数が少なくてすみ、構造が簡単で
安価となる。また、この第6の態様では、チャンバーの
壁部を形成し細孔が穿設された電極がイオン化手段とし
ては用いられていないので、一次イオン化の箇所から不
純物イオンの放出用の細孔までの距離を一次イオン化と
無関係に長くすることができ、したがって、イオン分子
反応の機会を多くして不純物イオンの発生量を更に増大
させることができ、外部に放出される不純物イオンの量
を更に増大させることができる。
【0029】本発明の第7の態様による質量分析装置
は、前記第1乃至第6のいずれかの態様による不純物イ
オン発生装置を備えたものである。前記第1乃至第6の
態様では前述したように従来に比べて不純物イオンの放
出量が増大するので、この第7の態様によれば、従来に
比べて検出感度が向上する。なお、第7の態様では、質
量分析装置は、大気圧イオン化質量分析装置でもよい
し、大気圧ではないがそれより低くて比較的高い圧力や
大気圧より高い圧力でイオン化させる高圧イオン化質量
分析装置であってもよい。
【0030】なお、前記第1乃至第6の態様による不純
物イオン発生装置は、質量分析装置のみならず、他の種
々の用途にも用いることができる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態によ
る不純物イオン発生装置31及びこれを用いた大気圧イ
オン化質量分析装置について、図1を参照して説明す
る。図1(a)はこの不純物イオン発生装置31を示す
概略断面図、図1(b)はこの不純物イオン発生装置3
1を用いた大気圧イオン化質量分析装置を示す概略断面
図である。
【0032】本実施の形態による不純物イオン発生装置
31は、図1に示すように、ステンレス等からなる第1
の部材32と、リング状の第1の絶縁部材33と、端部
にフランジ部34aを有する筒状電極34と、リング状
の第2の絶縁部材35と、中間部にフランジ36aを有
するステンレス等からなる第2の部材36と、リング状
の第2の絶縁部材37と、中央に不純物イオン放出用の
細孔41を有する板状の電極38とを備え、これらの間
が金属パッキン39によりシールされ、これらにより囲
まれて円柱形状の1つのチャンバー40が形成されてい
る。電極38は、チャンバー40の壁部を構成してい
る。細孔41が形成された電極38の内側の細孔41周
辺が当該細孔41に向かう絞り形状(内側に向けて広が
るすり鉢状の形状)を有している。一方、電極38の外
側は、細孔41周辺も含め平面となっている。筒状電極
34は、チャンバー40と同軸に配置されている。チャ
ンバー40は、前記細孔41の他に、ガス流入口40a
及びガス流出口40bを有している。ガス流入口40a
は、細孔41と軸方向反対側に位置するように第1の部
材32に形成され、第1の部材32を貫通する通路を介
して、第1の部材32に取り付けたガス導入パイプ42
の内部通路と連続している。ガス流出口40bは、筒状
電極34の側方に位置するように第2の部材36に形成
され、第2の部材36を貫通する通路を介して、第2の
部材36に取り付けたガス排出パイプ43の内部通路と
連続している。したがって、ガス導入パイプ42からガ
ス流入口40aを介してチャンバー40内に流入したガ
スは、筒状電極34の内部を通過して細孔41に向か
い、主として、細孔41付近を通過して筒状電極34の
外周部分を通りガス流出口40bを介してガス排出パイ
プ43から排出されることになる。このようにガスが細
孔41付近を通るので、勿論、流入したガスの一部は細
孔41からも外部に流出する。第1の部材32には、筒
状電極34との間でコロナ放電を発生させる中央電極と
しての放電針44が絶縁材45を介して取り付けられて
いる。放電針11は、筒状電極34及びチャンバー40
の中心軸に沿うようにチャンバー40内に配置されてい
る。放電針44には直流電源46により+4000Vが
印加され、電極34には直流電源47により+1000
Vが印加され、電極38には直流電源48により+50
Vが印加されている。筒状電極34及び放電針44との
間の電位差は、両者の間に生ずるコロナ放電による一次
イオン化効率が高くなるように設定される。また、筒状
電極34と電極38との間の電位差は、コロナ放電によ
る一次イオン化の箇所(放電針44の先端付近)と細孔
41付近との間に所望の電位勾配(両者の間のイオンの
移動速度を制御して二次イオン化効率が高くなるような
電位勾配)となるように設定される。電極38の電位自
体は正でも負でもよいし接地されてもよい。なお、第1
の部材32及び第2の部材36は接地されている。
【0033】本実施の形態では、放電針44と電極38
との間でコロナ放電が生ずるわけではないので、両者の
間隔は、二次イオン化効率を考慮して従来に比べて大き
くされている。
【0034】なお、本実施の形態では、放電針44及び
筒状電極34が、ガス流入口40aから流入されたガス
が細孔41に向かうチャンバー40内の箇所において当
該ガスを少なくとも一次イオン化するイオン化手段とし
ての、コロナ放電手段を構成している。また、筒状電極
34及び電極38が、イオン化手段(本実施の形態で
は、放電針44及び筒状電極34)によるイオン化動作
(本実施の形態では、放電動作)と独立して、前記箇所
付近と細孔41付近との間に所望の電位勾配を形成する
電位勾配形成手段を構成している。なお、筒状電極34
は、前記イオン化手段及び前記電位勾配形成手段として
兼用されている。
【0035】本実施の形態による不純物イオン発生装置
31によれば、ガス流入口40aからチャンバー40内
に流入したガスは、放電針44の先端と筒状電極34と
の間で生ずるコロナ放電により放電針44の先端付近で
一次イオン化される。この一次イオン化では、チャンバ
ー40内に流入したガスの主成分と不純物のイオン化率
がほぼ同じであるため、不純物イオンの量は少ない。と
ころが、一次イオン化により生じた主成分イオンと一次
イオン化によりイオン化されていない不純物の中性分子
との間でイオン分子反応(二次イオン化)が起き、不純
物イオンが増える。
【0036】なお、チャンバー40内に流入されるガス
は大気圧付近の圧力以上の圧力状態であることが好まし
い。この場合、当該ガスの平均自由工程が極めて短いこ
とから、主成分イオンと不純物中性分子との間の衝突回
数が多くてイオン分子反応の機会が多く、イオン分子反
応により不純物が中性分子からイオンとなる量が多くな
る。
【0037】そして、前述のようにして発生した不純物
イオンは、筒状電極34と電極38との間に形成される
電位勾配とガス流とによって、細孔41から外部に放出
される。
【0038】本実施の形態による不純物イオン発生装置
1では、前述したように、放電針44及び筒状電極34
による放電動作と、一次イオン化箇所(放電針44の先
端付近)と細孔41付近との間の電位勾配形成とは、独
立している。したがって、一次イオン化率の向上とイオ
ンの移動速度の制御による二次イオン化率の向上の両立
を図ることができ、それにより不純物イオンの発生量を
増大させることができ、ひいては、細孔41から外部に
放出される不純物イオンの量を増大させることができ
る。
【0039】また、本実施の形態では、チャンバー40
の壁部を形成し細孔41が穿設された電極38がコロナ
放電電極手段としては用いられていないので、一次イオ
ン化の箇所から細孔41までの距離をコロナ放電と無関
係に長くすることができ、したがって、イオン分子反応
の機会を多くして不純物イオンの発生量を増大させるこ
とができ、細孔41から外部に放出される不純物イオン
の量を増大させることができる。
【0040】また、本実施の形態では、前述したよう
に、細孔41が形成された電極38の内側の細孔41周
辺が当該細孔41に向かう絞り形状(内側に向けて広が
るすり鉢状の形状)を有しているので、チャンバー40
内で発生した不純物イオンがこの絞り形状に案内されて
細孔41から外部に放出し易くなり、不純物イオンの放
出効率が向上し、ひいては、細孔41から外部に放出さ
れる不純物イオンの量を増大させることができる。
【0041】また、本実施の形態では、コロナ放電電極
手段として筒状電極34及び放電針44が用いられてい
るので、放電間隔の調整に際しては、筒状電極34の中
心軸に垂直な方向のみを位置調整すればよく、中心軸方
向については位置ずれが生じても放電状態に何ら影響が
ないので、製造時の調整が容易になるとともに安定した
放電が可能となる。また、筒状電極44には細孔41が
形成されていないので、異常放電が起きるおそれがな
い。
【0042】さらに、本実施の形態では、筒状電極34
がコロナ放電電極手段の一部及び電位勾配形成手段の一
部として兼用されているので、電極の数が少なくてす
み、構造が簡単で安価となる。
【0043】次に、図3(a)に示す不純物イオン発生
装置31を用いた大気圧イオン化質量分析装置につい
て、図3(b)を参照して説明する。
【0044】この大気圧イオン化質量分析装置は、前記
不純物イオン発生装置31の他に、差動排気室51及び
質量分析室52を備えている。差動排気室51はターボ
分子ポンプ等の真空ポンプ53により、質量分析室52
はターボ分子ポンプ等の真空ポンプ54により、それぞ
れ負圧に引かれるようになっている。前記不純物イオン
発生装置31は、細孔41から放出された不純物イオン
が差動排気室51内に供給されるように配置されてい
る。差動排気室51と質量分析室52との間は、細孔5
5aを有する電極55により仕切られている。差動排気
室51には、細孔5からの不純物イオンの拡散を防止す
る静電レンズ56が配置されている。質量分析室52に
は、四重極マスフィルタ等の質量分析部57及び2次電
子増倍管等の増幅検出器58が配置されている。
【0045】この大気圧イオン化質量分析装置によれ
ば、不純物イオン発生装置1の細孔5から放出された不
純物イオンは、差動排気室51を通過して電極55の細
孔55aから質量分析室52内に導入され、質量分析部
57により質量分離が行われ、増幅検出器58により検
出される。
【0046】この大気圧イオン化質量分析装置では、前
記不純物イオン発生装置31が用いられており、従来に
比べて細孔41からの不純物イオンの放出量が増大する
ので、従来に比べて検出感度が向上する。
【0047】なお、細孔41と細孔25aとの間隔が十
分に狭ければ、静電レンズ26を除去してもよい。ま
た、真空ポンプ24の能力が十分に高ければ、差動排気
室51及び真空ポンプを取り除き、不純物イオン発生装
置31の細孔41から放出される不純物イオンが質量分
析室52内に直接供給されるようにしてもよい。
【0048】以上本発明の一実施の形態について説明し
たが、本発明はこの実施の形態に限定されるものではな
い。
【0049】例えば、本発明では、前記不純物イオン発
生装置31を図2に示すように変形してもよい。図2
は、本発明の変形例を示す図であり、図2(a)は第1
の変形例による不純物イオン発生装置を示す要部概略断
面図、図2(b)は第2の変形例による不純物イオン発
生装置を示す要部概略断面図である。なお、図2におい
て、図1中の要素と同一又は対応する要素には同一符号
を付し、その説明は省略する。
【0050】図2(a)に示す例では、筒状電極2が、
その細孔41側の端部に絞り形状を有している。すなわ
ち、筒状電極2の細孔41側の端部の内周に、電極材料
からなる断面三角形状のリング部材2aが接合されてい
る。この場合には、電極2の端部のこの絞り形状によっ
てイオンが細孔41に向けて案内される等により、二次
イオン化効率と不純物イオンの放出効率が上がり、細孔
41から放出される不純物イオンの量が更に増大する。
【0051】また、図2(b)に示す例では、図2
(a)の例と同様に、筒状電極2の細孔41側の端部の
内周に、電極材料からなる断面三角形状のリング部材2
bが接合されている。ただし、前記リング部材2aでは
図中右側の面が筒状電極2の軸方向と直交しているのに
対し、リング部材2bでは図中左右両側の面が共に傾斜
している。もっとも、いずれの場合も実質的に等価であ
る。また、図2(b)に示す例では、電極38における
細孔42付近の断面形状が山形とされ、電極38におけ
る細孔41周辺が、内側に向けて広がるすり鉢状の形状
をしているのみならず、外側に向けて広がるすり鉢状の
形状をしている。
【0052】また、前述した各実施の形態においては、
一次イオン化を放電針を使用したコロナ放電により行っ
ているが、沿面放電によるコロナ放電でイオン化しても
よい。また、コロナ放電によらず、コバルト60やニッ
ケル63のような放射線、あるいは紫外線のような光を
照射して一次イオン化させてもよい。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による不純
物イオン発生装置によれば、外部に放出される不純物イ
オン数を増大化することができる。
【0054】また、本発明による質量分析装置によれ
ば、従来に比べて感度の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す図であり、図1
(a)は本発明の一実施の形態による不純物イオン発生
装置を示す概略断面図、図1(b)は図1(a)に示す
不純物イオン発生装置を用いた大気圧イオン化質量分析
装置を示す概略断面図である。
【図2】本発明の変形例を示す図であり、図2(a)は
第1の変形例による不純物イオン発生装置を示す要部概
略断面図、図2(b)は第2の変形例による不純物イオ
ン発生装置を示す要部概略断面図である。
【図3】従来例を示す図であり、図3(a)は従来の不
純物イオン発生装置1を示す概略断面図、図3(b)は
この不純物イオン発生装置1を用いた従来の大気圧イオ
ン化質量分析装置を示す概略断面図である。
【符号の説明】
31 不純物イオン発生装置 34 筒状電極 38 電極 40 チャンバー 41 細孔 44 放電針 51 差動排気室 52 質量分析室 53,54 真空ポンプ 56 静電レンズ 57 質量分析部 58 増幅検出器

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス流入口、ガス流出口及び不純物イオ
    ン放出用の細孔を有し、前記ガス流入口から流入された
    ガスを主に、前記細孔付近を通過させて前記ガス流出口
    から流出させるチャンバーと、 前記ガスが前記細孔に向かう前記チャンバー内の箇所に
    おいて前記ガスを少なくとも一次イオン化するイオン化
    手段と、 前記イオン化手段によるイオン化動作と独立して、前記
    箇所付近と前記細孔付近との間に所望の電位勾配を形成
    する電位勾配形成手段と、 を備えたことを特徴とする不純物イオン発生装置。
  2. 【請求項2】 前記細孔が形成された前記チャンバーの
    壁部の内側の当該細孔周辺が当該細孔に向かう絞り形状
    を有することを特徴とする請求項1記載の不純物イオン
    発生装置。
  3. 【請求項3】 ガス流入口、ガス流出口及び不純物イオ
    ン放出用の細孔を有し、前記ガス流入口から流入された
    ガスを主として前記細孔付近を通過させて前記ガス流出
    口から流出させる1つのチャンバーと、 前記ガスが前記細孔に向かう前記チャンバー内の箇所に
    おいて前記ガスを少なくとも一次イオン化するイオン化
    手段と、 前記箇所と前記細孔付近との間に電位勾配を形成する電
    位勾配形成手段と、 を備え、 前記細孔が形成された前記チャンバーの壁部の内側の当
    該細孔周辺が当該細孔に向かう絞り形状を有することを
    特徴とする不純物イオン発生装置。
  4. 【請求項4】 前記イオン化手段が、コロナ放電を発生
    させる放電電極手段を有することを特徴とする請求項1
    乃至3のいずれかに記載の不純物イオン発生装置。
  5. 【請求項5】 前記放電電極手段が、前記ガスが前記前
    記細孔に向かう方向に軸方向が向けられた筒状電極と、
    該筒状電極の中心軸に沿って配置された中央電極と、を
    有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記
    載の不純物イオン発生装置。
  6. 【請求項6】 前記筒状電極が前記電位勾配形成手段の
    一部として兼用され、前記電位勾配形成手段が前記チャ
    ンバーの壁部を形成する電極を更に有し、前記細孔が当
    該電極に穿設されたことを特徴とする請求項5記載の不
    純物イオン発生装置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれかに記載の不純
    物イオン発生装置を備えたことを特徴とする質量分析装
    置。
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