JPH09269473A - 画像表示装置および画像表示方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】１つの表示装置を使用して、複数の使用者にそ
れぞれ異なる画像を見せることができる画像表示装置お
よび画像表示方法であって、前記複数の使用者に大変見
やすい画像を見せることができる画像表示装置および画
像表示方法を提供する。 【解決手段】複数の画像情報を記憶した記憶部１０１か
ら複数の画像情報を順次切り替えて表示するモニタ１１
１に表示する。該モニタの画像を液晶シャッター眼鏡１
０９を用いて見る。この時、眼鏡１０９を透過状態にす
るタイミングと、前記モニタ１１１に表示する画像情報
のうち特定の画像情報の表示タイミングとを同期させる
ことで、眼鏡１０９を通して見えるモニタ１１１上の画
像情報を特定の画像に制限する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、画像表示装置およ
び画像表示方法に関するものであり、更に詳述すれば、
複数の使用者が１つの表示装置を同時に見ながらも、そ
れぞれに異なる画像情報を見せることができるものに関
する。

【０００２】

【従来の技術】従来、複数の使用者が１つの表示装置を
同時に見ながらも、それぞれに異なる画像情報を見せる
ことができるものとして、特開平２−５４３３０号公報
に記載のものがある。これは、画像情報を色分けし、複
数の使用者がそれぞれ異なる色の色付き眼鏡を掛けるこ
とで、色分けされた画像データのうち、特定色の画像だ
けを抜き出して見るというものであった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】このような従来のもの
は、それぞれの画像情報を色分けして表示しているた
め、１つの画像情報をフルカラーで表示することはでき
ない。又、色付き眼鏡を通して見る画像はモノトーンの
画像となるため大変見にくいものであった。更には、そ
れぞれの画像を色分けして表示しているため、１つの画
像を画面全体に表示させることもできなかった。

【０００４】本発明の画像表示装置および画像表示方法
は、このような事情に鑑み成されたものであり、１つの
表示装置を使用して、複数の使用者にそれぞれ異なる画
像を見せることができる画像表示装置および画像表示方
法であって、前記複数の使用者に大変見やすい画像を見
せることができる画像表示装置および画像表示方法を提
供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明の第１の発明に係
る画像表示装置は、複数の画像情報を記憶した記憶手段
と、該記憶手段により記憶された複数の画像情報を順次
切り替えて表示する表示手段と、透過と不透過の状態を
有する眼鏡と、前記表示手段の表示の切り替えタイミン
グと前記眼鏡の透過／不透過の切り替えタイミングを制
御する制御手段とを具備し、前記制御手段により、前記
眼鏡を透過状態にする切り替えタイミングと、前記表示
手段の表示する画像情報のうち特定の画像情報の表示タ
イミングとを同期させることで、前記眼鏡を通して見え
る表示手段上の画像情報を前記特定の画像に制限するこ
とを特徴とする。

【０００６】本発明の第２の発明に係る画像表示装置
は、複数の画像情報を記憶した記憶手段と、該記憶手段
により記憶された複数の画像情報を順次切り替えて表示
する表示手段と、透過と不透過の状態を有する複数の眼
鏡と、前記表示手段に表示する画像情報の切り替えタイ
ミングと前記複数の眼鏡の透過／不透過の切り替えタイ
ミングを制御する制御手段とを具備し、前記制御手段に
より、前記複数の眼鏡それぞれを透過状態にする切り替
えタイミングを、前記表示手段の表示する画像情報のう
ち特定の画像情報の表示タイミングに同期させること
で、前記複数の眼鏡を通して見える表示手段上の画像情
報をそれぞれ制限することを特徴とする。

【０００７】本発明の第３の発明に係る画像表示方法
は、複数の画像情報を読み出し、該読み出した複数の画
像を順次切り替えて表示し、前記複数の画像のうち特定
の画像が表示されるタイミングに同期して、透過と不透
過の状態を有する眼鏡を透明状態にし、前記眼鏡を通し
て見える表示手段上の画像情報を前記特定の画像に制限
する。

【０００８】本発明の第１の発明の画像表示装置によれ
ば、表示画面上には、複数の画像情報が順次表示される
が、眼鏡が透明になるタイミングを特定の画像情報が表
示されるタイミングに合わせることで、当該特定の画像
のみを眼鏡を通して見ることができる。勿論、画像情報
の表示順や眼鏡を透明状態にするタイミングを変えるこ
とで、眼鏡を通して見える画像を他の画像情報に変更す
ることが可能である。

【０００９】本発明の第２の発明の画像表示装置によれ
ば、表示画面上には、複数の画像情報が順次表示される
が、複数の眼鏡のそれぞれが透明になるタイミングをそ
れぞれ特定の画像情報が表示されるタイミングに合わせ
ることで、当該特定の画像のみをそれぞれの眼鏡を通し
て見ることができる。勿論、画像情報の表示順や眼鏡を
透明状態にするタイミングを変えることで、眼鏡を通し
て見える画像を他の画像情報に変更することが可能であ
る。

【００１０】本発明の第３の発明の画像表示方法によれ
ば、表示画面上には、複数の画像情報が順次表示される
ことになるが、眼鏡が透明になるタイミングが特定の画
像情報が表示されるタイミングに合わせられるので、当
該特定の画像のみを眼鏡を通して見ることができる。勿
論、画像情報の表示順や眼鏡を透明状態にするタイミン
グを変えることで、眼鏡を通して見える画像を他の画像
情報に変更することが可能である。

【００１１】

【実施の形態】図１は、本発明の画像表示装置のブロッ
ク構成図である。

【００１２】１０１は、画像情報が記憶される記憶部で
あり、半導体メモリ等の静的記録媒体やＣＤ−ＲＯＭ，
ＨＤ，ＦＤ等の動的記録媒体、または、ＨＤ等のビルト
インタイプの固定式記録媒体やカードメモリ等の携帯型
記録媒体等で構成される。記憶部１０１には、複数人
分，本実施例では２人分の画像情報および前記２人分の
画像情報の表示タイミングを制御する情報が記憶されて
いる。

【００１３】１０２は、記憶部１０１から読み出した情
報を処理する画像処理部であり、読み出した複数人分，
本実施例では２人分の画像情報のうち、第１のユーザ用
の画像を１０３のビデオバッファ１に、第２のユーザ用
の画像を１０４のビデオバッファ２にそれぞれ記憶す
る。そして、前記２人分の画像の表示タイミングを制御
する制御情報を後述する時分割制御部１０６に出力す
る。

【００１４】１０５は、ビデオバッファ１０３及び１０
４からの画像データを選択してモニタ１１１に表示出力
可能なビデオ出力部であり、該ビデオ出力部は、時分割
制御部１０６の制御を受けて、ビデオバッファ１０３及
び１０４からの画像データを時分割して交互に又は重畳
して出力する。

【００１５】時分割制御部１０６の出力は、ビデオ出力
部１０５に出力されると同時に、液晶シャッター眼鏡１
０９及び１１０の液晶シャッターをＯＮ／ＯＦＦ駆動す
る液晶シャッター制御部１０７及び１０８にも出力され
る。

【００１６】液晶シャッター眼鏡１０９及び１１０は、
液晶シャッターをＯＮ／ＯＦＦ制御することで眼鏡を透
過又は不透過にすることができる。

【００１７】従って、モニタ１１１に異なる２つの画像
を交互に表示しながら、その表示の切り替えタイミング
に同期させて、１０９の液晶シャッター眼鏡１と１１０
の液晶シャッター眼鏡２とを交互に透過／不透過に制御
することで、２人でそれぞれ異なった画像を見ることが
できる。又、液晶シャッターの駆動制御を変えること
で、例えば、２人の液晶シャッター眼鏡を同じタイミン
グで駆動させてやることで、２人に同じ画像を見せるこ
とができ、又、液晶シャッターの駆動のタイミングを２
人の間で入れ替えることで、第１のユーザが見ていた画
像と第２のユーザが見ていた画像を入れ替えることも簡
単に行うことができる。

【００１８】次に本発明の画像表示装置の応用例を説明
する。

【００１９】従来、トランプゲームやマージャンゲーム
等のゲーム機では、複数人での同時プレイができるもの
があるが、相手の手の内が見えてしまっては、ゲームに
ならないので、相手のカードやマージャン牌が見えない
ようにする必要がある。従来の色付き眼鏡を使用するも
のでは、見える画像はモノトーンになってしまうため、
ゲームに面白みがなくなってしまう。他方、カラー表示
を使用とすれば、ゲーム者それぞれに表示装置を割り当
てる必要があり、画像表示装置が複数必要になること
や、ゲーム内容（マージャンの牌の絵柄）を見えやすく
するためには大型の画像表示装置が必要になる等の理由
から、装置自体が大型で高価なものとなってしまうた
め、特に、家庭用としては適さなかった。

【００２０】しかし、本発明の画像表示装置を用いれ
ば、１つの画像表示装置があれば、ゲーム者それぞれに
自分の画像のみを見せることができるので、大がかりな
設備を必要とせず、家庭内での使用にも適するゲーム機
とすることができる。以下、これを説明する。

【００２１】第１のユーザと第２のユーザにそれぞれ異
なる表示内容を見せながらゲームを行う場合、画像処理
部１０２は記憶部１０１からのゲーム情報に基づき画像
を展開して、第１のユーザに見せるべき画像データはビ
デオバッファ１（１０３）に書き込み、第２のユーザに
見せるべき画像データはビデオバッファ２（１０４）に
書き込む。

【００２２】そして、時分割制御部１０６は、モニタ１
１１の垂直同期信号（例えば６０Ｈｚ周期）に同期し
て、１周期ごとにビデオ出力部１０５と液晶シャッター
制御部１（１０７）及び液晶シャッター制御部２（１０
８）に制御信号を出力する。

【００２３】ここで、モニタ１１１に表示される垂直同
期信号の奇数周期では、ビデオ出力部１０５は時分割制
御部１０６の制御信号により、ビデオバッファ１（１０
３）の画像データをモニタ１１１に出力し、液晶シャッ
ター制御部１（１０７）及び液晶シャッター制御部２
（１０８）を介して液晶シャッター眼鏡１（１０９）を
ＯＮ（透明状態になる）にし、液晶シャッター眼鏡２
（１１０）をＯＦＦ（不透明状態になる）にする。

【００２４】逆に、モニタ１１１に表示される垂直同期
信号の偶数周期では、ビデオ出力部１０５は時分割制御
部１０６の制御信号により、ビデオバッファ２（１０
４）の画像データをモニタ１１１に出力し、液晶シャッ
ター制御部１（１０７）及び液晶シャッター制御部２
（１０８）を介して液晶シャッター眼鏡２（１１０）を
ＯＮ（透明状態になる）にし、液晶シャッター眼鏡１
（１０９）をＯＦＦ（不透明状態）にする。

【００２５】以上の動作を行うことで、第１のユーザ用
の画像がモニタ１１１に出力されている周期は、第１の
ユーザのみがモニタ１１１の表示内容を見ることがで
き、第２のユーザは、第１のユーザが見ている画像を見
ることはできないこととなる。逆に、第２のユーザの画
像がモニタ１１１に出力されている期間は、第２のユー
ザのみがモニタ１１１の表示内容をみることができ、第
１のユーザは、第２のユーザが見ている画像を見ること
ができないこととなる。

【００２６】更には、ビデオ出力部１０５の出力を制御
して、モニタへの出力の順番をビデオバッファ１０３と
１０４とで入れ替えることで、第１のユーザと第２のユ
ーザの見ている画像を入れ替えたり、同時に出力して重
ね合わせて表示したり、又、液晶シャッター眼鏡１０９
及び１１０の液晶のＯＮ／ＯＦＦタイミングを入れ替え
て、第１のユーザと第２のユーザの見ている画像を入れ
替えたり、液晶を全開状態にして、２人分の画像を同時
に見せたり、液晶を同じタイミングでＯＮ／ＯＦＦさせ
て２人に同じ一方の画像のみを見させることも可能であ
り、アプリケーションに応じて見させる画像を様々に替
えることができる。

【００２７】上記実施例の場合、モニタ１１１の表示内
容は、６０分の１秒の間隔で書き替えられているため、
第１のユーザ及び第２のユーザには、それぞれ３０分の
１秒の間隔で画像が表示されることになる。この程度で
あれば、表示のちらつきはほぼ問題ないが、より綺麗な
画像表示を行う必要がある場合は、画像の書き替え周期
を早く、例えば倍の１２０Ｈｚにしてやればよい。

【００２８】このように、液晶シャッター眼鏡とモニタ
の表示内容を時分割して切り替えることにより、１つの
表示装置を使って、トランプゲームや麻雀ゲームなどの
対戦型ゲームをすることができる。

【００２９】次に本発明の画像表示装置の他の応用例を
説明する。

【００３０】図２は、本発明を用いた学習装置の構成図
である。この図では、生徒と先生が１つのモニタを見な
がら、学習を行う学習装置を示している。

【００３１】この学習装置において２０１は、一般的な
パソコン装置等で構成された学習装置本体であり、学習
ソフトに基づき、液晶シャッター眼鏡２０４，２０５の
液晶シャッターの開閉を制御することができる。２０２
は、学習装置本体２０１の制御により時分割制御されて
表示されるモニタ、２０３はキーボードやマウス等の入
力装置、２０４は生徒が掛けて使用する液晶シャッター
眼鏡であり、生徒の人数分用意される。２０５は先生が
掛けて使用する液晶シャッター眼鏡である。

【００３２】図３は本発明を用いた学習装置のモニタ２
０２の表示例である。

【００３３】３０１は、生徒が液晶シャッター眼鏡２０
４を掛けた場合に見ることができるモニタ２０２の表示
内容を示し、実施例では、（ ）の部分が空白になった
問題のみが表示されている。３０２は、先生が液晶シャ
ッター眼鏡２０５を掛けた場合に見ることができるモニ
タ２０２の表示内容を示し、実施例では、（ ）の中身
（解答）が問題とともに表示されている。

【００３４】この実施例では、モニタ２０２には、表示
画面３０１の内容と表示画面３０２の内容が、時分割
（例えば、６０Ｈｚの周期）されて交互に表示されてい
る。

【００３５】液晶シャッター眼鏡２０４及び２０５は学
習装置本体２０１の制御信号により、モニタ２０２に、
表示画面３０１の内容が表示されている期間は、液晶シ
ャッター眼鏡２０４の液晶は透明となり、生徒はモニタ
２０２に表示された画面を見ることができるが、液晶シ
ャッター眼鏡２０５の液晶は不透明になり、先生はモニ
タ２０２の表示内容は見ることはできない。

【００３６】逆に、モニタ２０２に表示画面３０２が表
示されている期間は、液晶シャッター眼鏡２０４の液晶
は不透明となり、生徒はモニタ２０２に表示された画面
を見ることはできないが、液晶シャッター眼鏡２０５の
液晶は、透明となり、先生はモニタ２０２に表示された
内容を見ることができる。

【００３７】このように、本発明の画像表示装置および
画像表示方法を学習装置に応用すれば、モニタの時分割
表示と同期して液晶シャッター眼鏡の開閉を切り替える
ことにより１つのモニタで複数の使用者に異なる表示内
容を見せることができる。

【００３８】

【発明の効果】本発明の画像表示装置および画像表示方
法は、シンプルな構成で、複数の使用者それぞれに異な
る、しかも、大変見やすい画像を見せることができるの
で、普及性が高くゲームや教育などの様々な分野での応
用が可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の画像表示装置のブロック構成図であ
る。

【図２】本発明を用いた学習装置の構成図である。

【図３】本発明を用いた学習装置のモニタ２０２の表示
例である。

【符号の説明】

１０１ 記憶部 １０２ 画像処理部 １０３ ビデオバッファ１ １０４ ビデオバッファ２ １０５ ビデオ出力部 １０６ 時分割制御部 １０７ 液晶シャッター制御部１ １０８ 液晶シャッター制御部２ １０９ 液晶シャッター眼鏡１ １１０ 液晶シャッター眼鏡２ １１１ モニタ ２０１ 学習装置本体 ２０２ モニタ ２０３ 入力装置 ２０４ 生徒用液晶シャッター眼鏡 ２０５ 先生用液晶シャッター眼鏡 ３０１ 生徒用表示画面 ３０２ 先生用表示画面

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】複数の画像情報を記憶した記憶手段と、 該記憶手段により記憶された複数の画像情報を順次切り
   替えて表示する表示手段と、 透過と不透過の状態を有する眼鏡と、 前記表示手段の表示の切り替えタイミングと前記眼鏡の
   透過／不透過の切り替えタイミングを制御する制御手段
   とを具備し、 前記制御手段により、前記眼鏡を透過状態にする切り替
   えタイミングと、前記表示手段の表示する画像情報のう
   ち特定の画像情報の表示タイミングとを同期させること
   で、前記眼鏡を通して見える表示手段上の画像情報を前
   記特定の画像に制限することを特徴とする画像表示装
   置。
2. 【請求項２】複数の画像情報を記憶した記憶手段と、 該記憶手段により記憶された複数の画像情報を順次切り
   替えて表示する表示手段と、 透過と不透過の状態を有する複数の眼鏡と、 前記表示手段に表示する画像情報の切り替えタイミング
   と前記複数の眼鏡の透過／不透過の切り替えタイミング
   を制御する制御手段とを具備し、 前記制御手段により、前記複数の眼鏡それぞれを透過状
   態にする切り替えタイミングを、前記表示手段の表示す
   る画像情報のうち特定の画像情報の表示タイミングに同
   期させることで、前記複数の眼鏡を通して見える表示手
   段上の画像情報をそれぞれ制限することを特徴とする画
   像表示装置。
3. 【請求項３】複数の画像情報を読み出し、該読み出した
   複数の画像を順次切り替えて表示し、 前記複数の画像のうち特定の画像が表示されるタイミン
   グに同期して、透過と不透過の状態を有する眼鏡を透明
   状態にし、 前記眼鏡を通して見える表示手段上の画像情報を前記特
   定の画像に制限することを特徴とする画像表示方法。