JPH09268595A - 掘削土砂の搬出方法 - Google Patents

掘削土砂の搬出方法

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JPH09268595A
JPH09268595A JP9934796A JP9934796A JPH09268595A JP H09268595 A JPH09268595 A JP H09268595A JP 9934796 A JP9934796 A JP 9934796A JP 9934796 A JP9934796 A JP 9934796A JP H09268595 A JPH09268595 A JP H09268595A
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JP
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belt
conveyor
excavation
excavated
crosspieces
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Withdrawn
Application number
JP9934796A
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English (en)
Inventor
Katsuya Ota
勝也 太田
Hidetomo Kobayashi
英智 小林
Tsukasa Hashimoto
司 橋本
Tadashi Higuchi
忠 樋口
Kazutaka Ogura
一孝 小倉
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YAMASAKI KENSETSU KK
Toda Corp
Original Assignee
YAMASAKI KENSETSU KK
Toda Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 少ない作業者で、短時間に連続して掘削土砂
の搬出ができ、しかも、騒音が少なく積込み位置と搬出
高さ位置の距離の変化に容易に対応することができる掘
削土砂の搬出方法を提供する。 【解決手段】 牽引装置28に牽引された地上部10の
水平部48および掘削部14内の垂直部50を有する桟
付きベルトコンベア26と、垂直部50下端部で牽引装
置28により牽引されたスクリューフィーダ32と、水
平部48下方の搬出ベルトコンベア30とを備える垂直
コンベア装置20を用い、牽引装置28により桟付きベ
ルトコンベア26およびスクリューフィーダ32を移動
させながら地山を掘削すると共に、スクリューフィーダ
32により垂直部50に積み込まれた掘削土砂を、桟付
きベルトコンベア26の駆動により、搬出ベルトコンベ
ア30に供給して地上部の掘削土砂ピット34に搬送
し、各掘削段階毎の掘削が終了した後、コンベアベルト
27を継ぎ足して延長し、これを繰り返し、最終掘削深
さまでの掘削を行って、掘削土砂を搬出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、掘削土砂の搬出方
法に関し、特に、掘削工事において掘削深度の変化に容
易に対応することのできる掘削土砂の搬出方法に関す
る。
【0002】
【背景技術及び発明が解決しようとする課題】一般に、
立坑等の掘削を行う場合、掘削に伴って掘削土砂を地上
に搬出しなければならない。
【0003】このような掘削土砂を地上に搬出する手段
として、クラムシェルやベッセルを使って地上に搬出す
る方法がとられている。
【0004】しかし、クラムシェルやベッセルを使って
地上に掘削土砂を搬出する場合には、掘削作業位置から
掘削土砂を運搬して積み込む作業と、地上でクレーンを
操作して掘削土砂を積み降ろす作業が必要となり、掘削
作業位置及び地上での作業を行うために、作業者を多く
必要とするという問題がある。
【0005】また、クレーンを用いる場合には、掘削深
度が増すに従って、巻き上げ、巻き降ろしに時間が多く
必要となり、搬出能力が減少して、搬出時間が長くなっ
てしまうという問題がある。
【0006】更に、掘削土砂を搬出する際には、掘削作
業を中断しなければならず、掘削深度が増すに従って、
作業の中断時間も長くなってしまい、工期も長くなると
いう問題がある。
【0007】そして、更に、装置の大部分が金属製であ
るため騒音が発生するという問題もある。
【0008】また、固定式のバケットコンベアを用いて
掘削土砂を地上に搬出する方法も採用されているが、こ
の場合には、掘削に伴う深度の変化に対して対応しがた
いという問題がある。
【0009】また、この場合も前述の場合と同様に、装
置の大部分が金属製であるため、騒音が発生するという
問題がある。
【0010】本発明は前記問題点を解決するためになさ
れたもので、その目的は、少ない作業者で、短時間に、
連続して掘削土砂の搬出ができ、しかも、騒音が少な
く、積込位置と搬出高さ位置との距離の変化に容易に対
応することができる掘削土砂の搬出方法を提供すること
にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、牽引手段と、該牽引手段に
より牽引された状態で地上部に配設される水平部及びこ
の水平部から屈曲して掘削部に配設される垂直部を有す
る桟付きベルトコンベアと、該桟付きベルトコンベアの
前記垂直部下端部に前記牽引手段により吊り下げ配設さ
れた積込手段と、前記桟付きベルトコンベアの水平部の
下方位置に水平に配設された搬出ベルトコンベアとを備
える垂直コンベア装置を用いて、土留壁に囲まれた地山
を最終掘削位置まで各掘削段階毎に掘削しつつ、該掘削
土砂を地上部の搬出位置に搬送する掘削土砂の搬出方法
であって、前記牽引手段により前記桟付きベルトコンベ
アおよび積込手段を移動させながら前記地山を掘削する
と共に、前記積込手段により前記桟付きベルトコンベア
の垂直部に積み込まれた掘削土砂を、該桟付きベルトコ
ンベアの駆動により、前記搬出ベルトコンベアに供給し
て地上部の搬出位置に搬送する工程と、前記各掘削段階
毎の掘削が終了した後、前記桟付きベルトコンベアのコ
ンベアベルトを継ぎ足して延長する工程と、を繰り返
し、前記最終掘削深さまでの掘削を行って、該掘削土砂
を搬出することを特徴とする。
【0012】この発明によれば、水平部及び垂直部を有
する桟付きベルトコンベアにより、前記掘削地表面位置
から地上部の搬出高さ位置まで、連続的に掘削土砂を搬
送することができ、しかも、桟付きベルトコンベアの水
平部下方に配設した搬出ベルトコンベアにより、搬出位
置まで確実に搬出させることができ、搬出側の作業者を
要することなく、連続して掘削土砂を搬送することがで
き、さらには、コンベアベルトの材質が主としてゴムで
あるため、騒音の少ない状態とすることができる。
【0013】また、垂直部の下端部に掘削土砂を供給す
る積込装置を配設し、この積込装置を桟付きベルトコン
ベアと共に、牽引手段に牽引させることで、桟付きベル
トコンベアの垂直部下端の昇降移動と共に積込装置を一
体的に昇降させることができ、積込位置と搬出高さ位置
との距離の変化に対し容易に対応することができる。
【0014】この場合、積込装置を桟付きベルトコンベ
アと共に一体的に昇降させることにより、桟付きベルト
コンベアに適度の張力を付与させることができるのでコ
ンベア装置のぶれを防止して搬送作業を効率化すること
が可能となる。
【0015】さらに、各掘削段階毎の掘削終了後、コン
ベアベルトを継ぎ足して延長することにより、水平部の
長さを超える深さの掘削にも容易に対応することがで
き、各掘削段階毎に順次コンベアベルトを継ぎ足し延長
していくことで、大深度の掘削にも容易に対応すること
ができ、しかも、水平部の長さを必要以上に長くする必
要がないため地上部の設備が小さくて済み、省スペース
化を図ることができる。
【0016】請求項2記載の発明は、請求項1におい
て、前記桟付きベルトコンベアのコンベアベルトの継ぎ
足し作業を、各掘削段階の掘削時点における掘削地表面
で行うことを特徴とする。
【0017】この発明によれば、足場の広い掘削地表面
でコンベアベルトの継ぎ足し作業を安全に行うことがで
き、作業効率を向上させることができる。
【0018】また、コンベアベルトの継ぎ足し作業を掘
削地表面で行うことにより、コンベアベルトの荷重を考
慮することなく作業を行うことができ、荷重支持のため
の設備や作業が不要となり、作業が容易となる。
【0019】請求項3記載の発明は、請求項1又は2に
おいて、前記桟付きベルトコンベアのコンベアベルトの
継ぎ足し作業は、各掘削段階の掘削終了後、前記牽引手
段により、前記コンベアベルトを緩め、前記垂直部の下
端部でコンベアベルトを引き出して切断し、次期掘削段
階の掘削深さに見合う長さのコンベアベルトを継ぎ足し
た後、前記牽引手段により、前記コンベアベルトを緊張
させることによって行われることを特徴とする。
【0020】この発明によれば、牽引手段によりコンベ
アベルトを緩めることで、容易に垂直部の下端部に引き
出し可能なゆとりを持たせることができ、このゆとり部
分を用いて継ぎ足しを行うことで、作業を容易にするこ
とができ、しかも、継ぎ足し延長後は、牽引手段により
コンベアベルトを引き上げることで、容易に緊張させる
ことができ、短時間で次期掘削準備にはいることができ
る。
【0021】また、次期掘削段階の掘削深さに見合う長
さのコンベアベルトを継ぎ足すことで、各掘削段階に付
き一度の継ぎ足し作業で対応することができる。
【0022】請求項4記載の発明は、請求項1〜3のい
ずれかにおいて、前記桟付きベルトコンベアのコンベア
ベルトは、平ベルト状のベルト本体と、このベルト本体
に取り付けられる波状の伸縮性のある縦桟およびこの縦
桟間の横桟とから形成され、前記桟付きベルトコンベア
の継ぎ足し延長工程においては、前記ベルト本体を厚さ
方向で複数層に切断し、かつ、各層の接合位置を異なら
せて接合することを特徴とする。
【0023】この発明によれば、コンベアベルトを十分
な強度を持たせて接合することができる。すなわち、ベ
ルト本体の接合位置が異なることにより、過大な荷重が
作用した場合でもコンベアベルト本体が同一箇所で破断
し難くなるとともに、補修が容易になる。
【0024】請求項5記載の発明は、請求項1〜4のい
ずれかにおいて、前記コンベアベルトの継ぎ足し延長工
程は、前記土留壁に対して各掘削段階毎に設けられる支
保工設置工程と重複して行われることを特徴とする。
【0025】この発明によれば、支保工設置工程におい
ては、地山の掘削作業を行わないため、垂直コンベア装
置も稼働していない状態にあり、この時期にコンベアベ
ルトの継ぎ足し延長作業を行うことで、コンベアベルト
の継ぎ足し延長のために他の作業を中断させることがな
く、工期にも影響を与えることがない。
【0026】請求項6記載の発明は、請求項1〜5のい
ずれかにおいて、前記桟付きベルトコンベアの垂直部を
囲んで防護シートを設置する工程を含むことを特徴とす
る。
【0027】この発明によれば、桟付きベルトコンベア
の垂直部を防護シートにて囲むことで、掘削土砂が搬送
途中において垂直部から掘削地表面の作業領域に落下す
るのを確実に防止することができる。
【0028】請求項7記載の発明は、請求項6におい
て、前記防護シートは、前記桟付きベルトコンベアのコ
ンベアベルト継ぎ足し延長に伴って、順次継ぎ足し延長
されることを特徴とする。
【0029】この発明によれば、コンベアベルトの継ぎ
足し延長に伴って防護シートを継ぎ足し延長すること
で、掘削進行状態にあわせて常に桟付きベルトコンベア
の垂直部を防護シートで囲んだ状態を維持することがで
き、確実に掘削土砂が掘削地表面の作業領域に落下する
のを防止することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について、図面を参照して詳細に説明する。
【0031】図1〜図14は、本発明の一実施の形態に
係る垂直コンベア装置を立坑の掘削時における掘削土砂
の搬出に用いた状態を示す図である。
【0032】この立坑は、図1及び図2に示すように、
地上部10から立坑形成領域の周囲に土留壁12を形成
し、この土留壁12の内側領域の地山を所定深さづつ掘
削して、その掘削部14内の土留壁12に土留支保工、
例えば、腹起こし材16を取付け、この腹起こし材16
間に切梁18を配設し、土圧に対抗し得るようにしてい
る。
【0033】そして、この地上部10から掘削部14内
へと垂直コンベア装置20を配設するようにしている。
【0034】垂直コンベア装置20は、架台22を、架
脚24を介して地上部10上に支持させ、この架台22
に桟付きベルトコンベア26と、牽引装置28と、搬出
ベルトコンベア30と、積込装置としてのスクリューフ
ィーダ32とを支持させるようにしている。
【0035】架台22は、掘削部14側の端部が掘削部
14の上方に張り出した状態で設けられ、この掘削部1
4側の端部と逆側の端部下方には掘削土砂ピット34が
設けられている。
【0036】また、掘削部14側の架脚24には、作業
台36が形成されている。
【0037】更に、図示せぬが、架台22はトラス構造
等によって適宜補強されるようになっている。
【0038】桟付きベルトコンベア26は、図3に示す
ように、コンベアベルト27が、平ベルト状のベルト本
体38の表面両側部付近に波状の伸縮性のある縦桟40
を長さ方向に沿って設け、この縦桟40間に所定間隔で
横桟42を設けて、これら縦桟40及び横桟42によっ
て収納部44が形成された状態となっている。
【0039】また、ベルト本体38の幅方向両側部に耳
部余幅46が形成された状態となっている。
【0040】更に、桟付きベルトコンベア26は、図1
及び図2に示すように、架台22上で、架台22に沿っ
て水平方向に配設される水平部48と、この水平部48
の掘削部14側の端部から直角に屈曲して掘削部14内
の掘削位置まで垂直方向に配設される垂直部50とを有
するものとなっている。
【0041】また、垂直部50の下端には、掘削地表面
に沿って水平に屈曲されたテール部52が形成されてい
る。
【0042】このテール部52の端部にはテールプーリ
ー54が配設され、水平部48から垂直部50への屈曲
部及び垂直部50からテール部52への屈曲部にはそれ
ぞれ変角プーリー56が配設され、水平部48の掘削土
砂ピット34側の端部には、駆動プーリー58が配設さ
れている。
【0043】更に、桟付きベルトコンベア26の水平部
48における送り側のコンベアベルト27には、ベルト
本体38の裏面を支持する送りローラ60が所定間隔で
配設され、また、戻り側のコンベアベルト27には、ベ
ルト本体38の表面を支持する戻りローラ62が所定間
隔で配設されている。
【0044】なお、水平部48から垂直部50への屈曲
部においては、複数の送りローラ60によって、送り側
のコンベアベルト27のベルト本体38の裏面が屈曲状
態で支持されている。
【0045】また、桟付きベルトコンベア26の水平部
48には、図10に示すように、コンベアベルト27の
ベルト本体38の側面に接触する側面ローラ64を両側
部に配設して、コンベアベルト27の横方向(幅方向)
のぶれを防止すると共に、垂直部50には、コンベアベ
ルト27のベルト本体38の側部表裏両面を挟むプーリ
ー状のローラ66を両側部に配設して、コンベアベルト
27の横方向(幅方向)のぶれを防止すると共に、前後
方向(表裏面方向)のぶれをも防止できるようにしてい
る。
【0046】このプーリー状のローラ66は、図1及び
図2に示すように、垂直部50のコンベアベルト27の
送り側上端部付近及び戻り側下端部付近の2ヶ所に配設
されるようになっている。
【0047】この場合、垂直部50においては、図11
に示すように、プーリー状のローラ66に加えて、ベル
ト本体38の耳部余幅46を表裏両面から挟む一対の挟
持ローラ68を両側部に配設して、コンベアベルト27
の垂直部50における前後方向(表裏面方向)のぶれを
確実に防止するようにすることも可能である。
【0048】更に、水平部48の駆動プーリー58付近
のコンベアベルト27の戻り側には、図7及び図8に示
すように、ベルト本体38の裏面側にベルト本体38の
全幅にわたる叩きローラ70を配設し、この叩きローラ
70によってベルト本体38の裏面を叩いて、コンベア
ベルト27に付着した掘削土砂を確実に落下させるよう
にしている。
【0049】この叩きローラ70は、複数の凸部を周方
向に有する駒体72を、複数その凸部位置をずらした状
態で取り付けた状態となっており、コンベアベルト27
の移動に伴って駒体72の凸部がベルト本体38の裏面
を叩くようになっている。
【0050】この場合、叩きローラ70によるコンベア
ベルト27の共振を防止するために、図7に示すよう
に、一対のアジャストローラ74を縦桟40に接触させ
て設け、このアジャストローラ74の間隔を調整可能に
して確実に共振を防止し得るようにしている。
【0051】また、水平部48と垂直部50との屈曲部
においては、図9および図14に示すように、作業台3
6から屈曲部全体を囲んで覆うように4枚の防護シート
で形成されるカバー76を取り付け、垂直部50から水
平部48に屈曲する際に掘削土砂が掘削部14の作業領
域内に落下するのを防止している。このカバー76は、
架台22に取り付けられた支持バー120に上端部が吊
り下げ支持された状態となっている。
【0052】更に、作業台36の上方位置から垂直部5
0下端までの間は、カバー76と一部重複した状態で、
垂直部50を4面から囲む4枚の防護シートで形成され
るダストシュート78によって全体を覆い、垂直部50
による掘削土砂の搬送途中に掘削土砂が垂直部50から
掘削部14の作業領域に落下するのを確実に防止するよ
うにしている。このダストシュート78は、上下方向に
おいて複数連結された状態となっており、その上端にお
いてカバー76の支持バー120に一対のチェーンブロ
ック122を介して支持された支持バー124に吊り下
げ支持されるようになっている。
【0053】そして、更に、図9に示すように、水平部
48と、垂直部50との屈曲部に配設された変角プーリ
ー56にスクレーパ102を設け、変角プーリー56に
付着した掘削土砂をかき落とすようにしている。
【0054】牽引装置28は、桟付きベルトコンベア2
6の掘削土砂ピット34側の端部を移動可能に牽引支持
するもので、桟付きベルトコンベア26の駆動装置80
と、電動ウィンチ82とから構成されている。
【0055】駆動装置80は架台22上に配設されたレ
ール84に沿って架台22の長さ方向に移動可能にされ
ている。また、この駆動装置80には、駆動プーリー5
8が取り付けられている。
【0056】電動ウィンチ82は、架台22上の掘削土
砂ピット34側端部に固定され、ワイヤロープ86にて
駆動装置80と連結され、このワイヤロープ86を伸ば
すことで、駆動装置80をレール84に沿って掘削部1
4側へと移動させ、垂直部50の長さを伸ばしてその下
端を下降可能にしている。
【0057】この場合、駆動装置80の移動に際して、
送りローラ60及び戻りローラ62が邪魔にならないよ
うにする必要がある。
【0058】そこで、図4及び図5に示すように、送り
ローラ60をベルト本体38の全幅にわたる長さとし、
送りローラ60によってベルト本体38の裏面を確実に
支持して、掘削土砂を積んだコンベアベルト27の送り
側の荷重を確実に支持できるようにすると共に、この送
りローラ60を支持ブラケット88に対し、取外し可能
にしている。
【0059】即ち、支持ブラケット88の上面から下方
に向けて、送りローラ64の軸90を受ける受け溝92
を形成することで、送りローラ60を持ち上げれば容易
に支持ブラケット88から取り外すことができるように
なっている。
【0060】従って、支持ブラケット88ごと取り外す
ような手間が不要となり、短時間で取り外し作業が行わ
れることとなる。
【0061】また、戻りローラ62は、ベルト本体38
の耳部余幅46に相当する長さの短いものとし、ベルト
本体38の表面耳部余幅46部分に接触してコンベアベ
ルト27を支持することで、駆動装置80の通過を可能
にし、戻りローラ62の取外しを不要としている。
【0062】また、送りローラ60の取外し構造として
は、図5に示すものに限らず、例えば、図6(A)に示
すように、支持ブラケット88の送り方向手前側側面に
送り方向に伸び、かつ下方に折れ曲がる鉤状の受け溝9
4を形成したり、同図(B)に示すように、支持ブラケ
ット88の送り方向手前側の側面から斜め下方に傾斜す
る受け溝96を形成したり、さらには、同図(C)に示
すように、支持ブラケット88の上面から送り方向斜め
下方に受け溝98を形成することによっても達成するこ
とができる。
【0063】搬出ベルトコンベア30は、架台22上
で、桟付きベルトコンベア26の水平部48下方位置
に、水平部48と重ねて水平に配設され、桟付きベルト
コンベア26によって搬送された掘削土砂を受け取り、
搬出位置である掘削土砂ピット34まで搬送して、掘削
土砂114を掘削土砂ピット34内に投下させるように
なっている。
【0064】この搬出ベルトコンベア30は、平ベルト
コンベアで構成されるようになっている。
【0065】搬出ベルトコンベア30の搬出長さは、駆
動装置80が水平部48上で移動可能な長さよりも長
く、1段階の掘削可能深さとほぼ等しい長さとされる。
【0066】また、搬出ベルトコンベア30の掘削部側
端部には、その下方位置に防護シート100が設けら
れ、かつスクレーパ102がシューター兼用とされて、
この端部位置で、搬出ベルトコンベア30から落下した
掘削土砂を防護シート100上へと導くことにより、掘
削土砂が掘削部14の作業領域内に落下するのを防止し
ている。
【0067】スクリューフィーダ32は、図12および
図13に示すように、投入ホッパ104を一体に有し、
フレーム106に支持された状態となっている。
【0068】このフレーム106には、テール部52の
テールプーリー54、変角プーリー56等が取り付け固
定され、テール部52とスクリューフィーダ32とが一
体的にされている。
【0069】また、フレーム106は、複数箇所におい
てワイヤロープ108を介し、駆動装置80に連結さ
れ、駆動装置80の移動と共に、ワイヤロープ108を
介して昇降可能に吊り下げ保持されている。
【0070】更に、スクリューフィーダ32は、2本の
スクリュー110を平行に有し、このスクリュー110
の回転によって、投入口112から投入ホッパ104内
に投入された掘削土砂を定量づつテール部52のコンベ
アベルト27上に供給し得るようになっている。
【0071】次に、この垂直コンベア装置20を用いた
第1の掘削土砂の搬出方法について、図15から図24
を中心に説明する。
【0072】図15は一次掘削時の状態、図16は二次
掘削時の状態、図17は二次掘削から三次掘削に移行す
るための先行掘削時の状態、図18は七次掘削時の状態
を示し、図19は一次から七次掘削の各段階を示し、図
20から図23はそれぞれ桟付きベルトコンベアのコン
ベアベルトの継ぎ足し延長状態を示し、図24はこの方
法による場合の掘削深度Zと時間tとの関係を掘削段階
に沿って示している。
【0073】なお、図24において、Aは平均掘削深
度、Bは垂直コンベア装置の垂直部の下端位置(スクリ
ューフィーダの位置)、Cはダストシュートの下端位置
をそれぞれ示している。
【0074】この立坑126は、例えば、図19に示す
ように、一次掘削から七次掘削までの七回の掘削段階を
経て目的の深さの掘削が完了するようになっている。
【0075】そして、まず、一次掘削の段階では、図1
5に示すように、立坑126の形成領域に構築された土
留壁12に囲まれた領域の地山をバックホー128等の
掘削手段により掘削を行い、掘削土砂114を直接ダン
プトラック130に積み込んで搬出することで、所定深
さ(図24に示すΔZ1参照)掘削する。掘削後、土留
壁12に、例えば、腹起こし材や切梁を用いた土留支保
工の構築を行う。
【0076】また、この一次掘削の段階で、立坑内の垂
直コンベア装置20の設置部132を形成するための先
行掘削を行い、一次掘削の地表面よりも一段低い設置部
132を形成しておく。
【0077】次に、二次掘削の段階では、図16に示す
ように、地上部10上に架台22上に支持された桟付き
ベルトコンベア26の水平部48および搬出ベルトコン
ベア30を設置すると共に、電動ウィンチ82によっ
て、駆動装置80を立坑側に移動させることで、設置部
132の地表面上に、桟付きベルトコンベア26のテー
ル部52及びスクリューフィーダ32を設置する。
【0078】次いで、設置部132部分を除き、掘削部
14の一次掘削後の掘削地表面をバックホー128等の
掘削手段により掘削しつつ、掘削土砂をスクリューフィ
ーダ32の投入ホッパ104に投入する。
【0079】投入ホッパ104内に投入された掘削土砂
は、スクリューフィーダ32のスクリュー110によっ
て、所定量づつ投入口112からテール部52のコンベ
アベルト27上に投下され、このテール部52で受け取
った掘削土砂がコンベアベルト27の移動により、縦桟
40及び横桟42で形成される収納部44内に収納され
た状態で、垂直部50を上昇し、地上部10上へと搬出
される。
【0080】この場合、垂直部50は、ダストシュート
78及びその上方のカバー76によって完全に掘削部1
4の掘削作業領域から区画されているため、垂直部50
から掘削土砂が落下したとしても、掘削部14の掘削作
業領域に掘削土砂が落下することはない。
【0081】地上部10上に搬出された掘削土砂は、垂
直部50から水平部48へと移動し、水平部48によっ
て掘削土砂ピット34側へと搬送され、掘削土砂ピット
34側の端部で水平部48から下方の搬出ベルトコンベ
ア30上に投下される。
【0082】搬出ベルトコンベア30上に投下された掘
削土砂は、搬出ベルトコンベア30の駆動により、搬出
ベルトコンベア30の端部から掘削土砂ピット34へと
投入される。
【0083】ここで、桟付きベルトコンベア26は、水
平部48の戻り側で、叩きローラ70によって、コンベ
アベルト27に付着した掘削土砂が落とされ、この叩き
ローラ70によって落とされた掘削土砂はそのまま搬出
ベルトコンベア30上に落下して、掘削土砂ピット34
へと投入されることとなる。
【0084】また、水平部48と垂直部50との屈曲部
では、変角プーリー56に付着した掘削土砂は、スクレ
ーパ102によってかき落とされ、ダストシュート78
を通って掘削部14の掘削作業領域に落下することな
く、下方へと落とされることとなる。
【0085】更に、桟付きベルトコンベア26のコンベ
アベルト27は、側面ローラ64やプーリー状のローラ
66によって横ぶれや垂直部50における前後方向のぶ
れが防止され、安定した状態で掘削土砂が搬出されるこ
ととなる。
【0086】また、搬出ベルトコンベア30の掘削部1
4側端部では、シューター兼用とされたスクレーパ10
2によって、搬出ベルトコンベア30から落下した掘削
土砂はその下部に設けられた防護シート100上へと導
かれ、掘削部14の掘削作業領域に落下することはな
い。
【0087】さらに、この二次掘削段階においては、図
17に示すように、先行掘削して形成した垂直コンベア
装置20の設置部132の高さ位置まで掘削地表面を掘
削した後、電動ウィンチ82により、駆動装置80を引
き寄せ、垂直部50下端部のテール部52およびスクリ
ューフィーダ32を所定の高さ(図24のB−1参照)
まで上昇させ、その下方位置の掘削地表面を掘削して新
たに垂直コンベア装置20の設置部132を形成した
後、電動ウィンチ82によりワイヤロープ86を伸ば
し、駆動装置80を掘削深さ分だけ掘削部14側へと移
動させ、桟付きベルトコンベア26の垂直部50の長さ
を伸ばし、テール部52及びスクリューフィーダ32を
一体的に下降させ、掘削部14の設置部132の地表面
上に設置する。
【0088】この場合、テール部52及びスクリューフ
ィーダ32を一体的に下降させることで、桟付きベルト
コンベア26に適度の張力を付与させて、ぶれを防止
し、搬送作業を効率的に行うことができる。
【0089】また、駆動装置80の移動に際しては、送
りローラ60を支持ブラケット88の受け溝92から取
り外すだけですむため、駆動装置80を移動させるため
の作業が容易かつ短時間で行われることとなる。
【0090】その後、さらに設置部132の高さ位置ま
で掘削地表面を掘削し、このような工程を、図24に示
すように、複数回繰り返して、二次掘削深さ位置まで掘
削を行い、その間掘削土砂を垂直コンベア装置20によ
り連続して掘削土砂ピット34まで搬出する。この設置
部132の高さ位置までの掘削を繰り返す回数は、掘削
地表面の面積や作業の効率等を考慮して適宜に設定する
のがよい。
【0091】また、設置部132の高さ位置までの掘削
を繰り返すことにより、垂直部50の長さがその都度延
長されることとなり、これに対応するために、垂直部5
0の延長前の状態で、ダストシュート78の上端部に少
なくとも二次掘削深さに相応する長さの余長を持たせて
おき、図24のC−1に示すように、垂直部50の延長
に伴って余長部分を引き出し、垂直部50の長さの変化
に対応させるようにしている。
【0092】このようにして、掘削部14の掘削地表面
を二次掘削深さ(図24ΔZ2参照)位置まで掘削した
後、土留壁12に図示せぬ支保工の構築を行う。この支
保工の構築は、垂直コンベア装置20を停止した状態で
行われる。
【0093】そして、二次掘削が終了した後、支保工の
構築作業と重複して、桟付きベルトコンベア26のコン
ベアベルト27の継ぎ足し延長作業(図24のB−2参
照)を行う。
【0094】この場合、垂直部50の下端部のテール部
52およびスクリューフィーダ32が掘削部14の地表
面に載置された状態で、電動ウィンチ82により駆動装
置80を立坑126側へと移動させて、垂直部50のコ
ンベアベルト27を緩めた状態とした後、図20に示す
ように、テール部52の端部からコンベアベルト27を
引き出して切断し、新たなコンベアベルト27を継ぎ足
して延長する。
【0095】このコンベアベルト27の継ぎ足し時の接
合に際しては、例えば、図21に示すように、接合部1
34の縦桟40および横桟42をベルト本体38から取
り外し、図22および図23に示すように、各ベルト本
体38の接合部134の芯部136を厚さ方向で複数
層、例えば3層136a、136b、136cに切断
し、これら各層136a、136b、136cの長さを
異ならせて接合することにより、接合位置を異ならせて
強度の向上を図っている。
【0096】また、表層138a、138bおよび芯部
136の各層136a、136b、136cの端部は、
斜めに切断して接合することで、より接合強度の向上が
図られている。
【0097】このベルト本体38の接合は、接着剤を塗
布した後、加熱プレスにより熱加硫接着を行うようにな
っている。また、ベルト本体38に対する縦桟40およ
び横桟42の接合は、接着剤による常温接着とされてい
る。
【0098】新たに継ぎ足すコンベアベルト27の長さ
(図24のΔl1)は、次期掘削段階である三次掘削深
さ(図24のΔZ3参照)のほぼ2倍に相当する長さ
(1/2Δl1≒ΔZ3)とされ、三次掘削完了までコ
ンベアベルト27の継ぎ足し作業を行わずに済むように
している。
【0099】次に、コンベアベルト27の継ぎ足し作業
が終了した後、図24のB3に示すように、電動ウィン
チ82によって、駆動装置80を電動ウィンチ80側に
引き寄せてコンベアベルト27を緊張させるようにして
いる。
【0100】また、コンベアベルト27の継ぎ足し延長
に伴って、ダストシュート78の上端で新たなダストシ
ュート78の継ぎ足し延長を行うようにしている。
【0101】この新たに継ぎ足されるダストシュート7
8の長さは、三次掘削深さにほぼ相当する長さに設定さ
れ、三次掘削完了までダストシュート78の継ぎ足し作
業を行わずに済むようにしている。
【0102】ダストシュート78の継ぎ足し延長作業
は、地上の作業台36上で行われるようになっており、
三次掘削開始時の余長分のダストシュート78は上端部
で巻きとった状態としておき、垂直部50の延長に伴っ
て、順次作業台36上で巻き戻して延長するようにして
いる。
【0103】そして、三次掘削開始に先立ち、垂直部5
0を上昇させて、先行掘削を行い、垂直コンベア装置2
0の設置部132を形成し、垂直部50を下降させて設
置部132の地表面にテール部52およびスクリューフ
ィーダ32を設置する(図24のB−4参照)。
【0104】この状態から、前述の二次掘削時における
と同様の工程を繰り返して三次掘削を行い、さらに、同
様の工程を繰り返して、四次掘削、五次掘削、六次掘削
および七次掘削を行い、掘削完了後、図示せぬ均しコン
クリートを打設するようにしている。
【0105】次に、前記垂直コンベア装置20を用いた
第2掘削土砂の搬出方法について、図25から図27を
中心に説明する。
【0106】図25は、第2の方法により二次掘削を行
っている状態を示し、図26は、図25の状態から三次
掘削以降の掘削を経て七次掘削を行っている状態を示
し、図27は、第2の方法による場合の掘削深度Zと時
間tとの関係を掘削段階に沿って示している。
【0107】なお、図27において、Aは平均掘削深
度、B10、B20は垂直コンベア装置の垂直部の下端
位置(スクリューフィーダの位置)、C10、C20は
ダストシュートの下端位置をそれぞれ示している。
【0108】この方法では、一次掘削の段階では、前述
の方法と同様に、立坑126の形成領域に構築された土
留壁12に囲まれた領域の地山をバックホー等の掘削手
段により掘削を行い、掘削土砂を直接ダンプトラックに
積み込んで搬出することで、所定深さ掘削する。掘削
後、土留壁12に、例えば、腹起こし材や切梁を用いた
土留支保工の構築を行う。
【0109】次に、二次掘削の段階では、図25に示す
ように、垂直コンベア装置20を地上部に設置し、その
垂直部50の下端部に配設したテール部52およびスク
リューフィーダ32を掘削地表面に設置せず、掘削地表
面から適宜の高さ位置に吊り下げた状態とし、その状態
で、掘削地表面をバックホー128等の掘削手段により
掘削して掘削土砂を吊り下げ状態のスクリューフィーダ
32に供給し、桟付きベルトコンベア26および搬出ベ
ルトコンベア30により、地上部の搬出土砂ピット34
へと搬出しつつ二次掘削深さ位置まで掘削を行うように
している。
【0110】この場合、垂直コンベア装置20の垂直部
50は、図27のB10に示すように、テール部52お
よびスクリューフィーダ32を掘削工程中掘削に伴って
常時下降させながら掘削土砂の搬出を行うようにしても
よく、あるいは、B20に示すように、垂直コンベア装
置20の垂直部50のテール部52およびスクリューフ
ィーダ32を掘削工程中にある程度の掘削が進行した時
点で段階的に下降させつつ掘削土砂の搬出を行うように
してもよい。
【0111】次いで、二次掘削深さ位置までの掘削が終
了した状態で、土留支保工の構築を行うと共に、垂直部
50の下端部を下降させて、テール部52およびスクリ
ューフィーダ32を地表面上に設置し、地表面上で、桟
付きベルトコンベア26のコンベアベルト27の継ぎ足
し延長作業を行い、さらに、地上部でダストシュート7
8の継ぎ足し延長作業を行う。
【0112】そして、垂直コンベア装置20の垂直部5
0の下端部を上昇させて、コンベアベルト27を緊張さ
せると共に、テール部52およびスクリューコンベア3
2を所定の高さ位置で吊り下げ支持し、三次掘削を開始
する。
【0113】三次掘削では、前述の二次掘削工程と同様
の工程を繰り返して、三次掘削深さ位置まで掘削を行
い、掘削終了後、コンベアベルト27の継ぎ足し延長、
ダストシュート78の継ぎ足し延長を行い、四次掘削工
程へと移行し、同様にして、図26に示すように、七次
掘削終了後、図示せぬ均しコンクリートを打設するよう
にしている。
【0114】この方法による場合には、垂直部50の下
端部のテール部52およびスクリューフィーダ32を掘
削地表面から所定の高さ位置に吊り下げた状態で掘削を
行うため、垂直部50の下方で掘削を行うことができ、
その結果、各掘削段階の掘削に先立って先行掘削を行う
必要がない。
【0115】本発明は、前記実施の形態に限られるもの
ではなく、本発明の要旨の範囲内において、種々の実施
の形態に変更することが可能である。
【0116】例えば、前記実施の形態においては、立坑
の構築作業に垂直コンベアを用いる場合について説明し
たが、この場合に限らず、種々の掘削作業にも用いるこ
とができる。さらには掘削土砂の搬出に用いる場合に限
らず、穀物、生コン、パルプ等を低所から高所に搬送す
る場合にも応用できるものである。
【0117】また、前記実施の形態においては、土留支
保工として切梁・腹起こし方式を採用した場合について
説明したが、この例に限らず、アースアンカー方式やか
まち梁方式を採用することも可能である。
【0118】さらに、垂直コンベア装置は、地上部の地
表面に設置する場合に限らず、例えば、すなわち、地下
構造物のための掘削において多用される乗り入れ構台上
に垂直コンベア装置を設置することもできる。この場合
には、掘削部上方空間に垂直コンベア装置の大部分を設
置することができるので、掘削工事に必要な作業スペー
スを減少することが可能となる。
【0119】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る垂直コンベア装置
を立坑の掘削時における掘削土砂の搬出に用いた状態を
示す掘削初期の段階における側面図である。
【図2】図1の状態から掘削を進行させた状態を示す側
面図である。
【図3】図1及び図2に示す桟付きベルトコンベアの一
部を拡大して示す斜視図である。
【図4】桟付きベルトコンベアの水平部における送りロ
ーラ及び戻りローラの状態を示す縦断面図である。
【図5】図4の状態の送りローラの取外し状態を示す側
面図である。
【図6】(A)、(B)及び(C)は、それぞれ送りロ
ーラの取外し構造を示す側面図である。
【図7】水平部における叩きローラの取付け状態を示す
側面図である。
【図8】図7の叩きローラの正面図である。
【図9】水平部と垂直部との屈曲境界部の状態を示す側
面図である。
【図10】水平部の側面ローラ及び垂直部のプーリー状
のローラを示す斜視図である。
【図11】垂直部の前後方向のぶれを確実に防止するた
めの挟持ローラの取付け状態を示す斜視図である。
【図12】スクリューフィーダの平面図である。
【図13】図12のスクリューフィーダの側面図であ
る。
【図14】桟付きベルトコンベアの水平部から垂直部へ
の屈曲部に配設されるカバーと、垂直部に配設されるダ
ストシュートの状態を示す部分拡大斜視図である。
【図15】掘削土砂の搬出方法の一例にかかる一次掘削
時の状態を示す断面図である。
【図16】図15の状態から二次掘削を行っている状態
を示す断面図である。
【図17】図16の状態から三次掘削に先立って先行掘
削を行っている状態を示す断面図である。
【図18】図17の状態から掘削が進行して最終段階の
七次掘削を行っている状態を示す断面図である。
【図19】本方法の一次から七次までの各掘削段階を示
す断面図である。
【図20】垂直部の下端部で桟付きベルトコンベアのコ
ンベアベルトを継ぎ足し延長する状態を示す側面図であ
る。
【図21】桟付きベルトコンベアのコンベアベルトの接
合端部の状態を示す部分斜視図である。
【図22】桟付きベルトコンベアのコンベアベルトのベ
ルト本体の接合部の状態を示す側面図である。
【図23】図22のベルト本体の接合部の展開図であ
る。
【図24】本方法の掘削深度と時間との関係を示す工程
図である。
【図25】他の掘削土砂の搬出方法にかかる二次掘削時
の状態を示す断面図である。
【図26】本方法の最終掘削工程である七次掘削時の状
態を示す断面図である。
【図27】本方法の掘削深度と時間との関係を示す工程
図である。
【符号の説明】
10 地上部 20 垂直コンベア 26 桟付きベルトコンベア 28 牽引装置 30 搬出ベルトコンベア 32 スクリューフィーダ 38 ベルト本体 40 縦桟 42 横桟 46 耳部余幅 48 水平部 50 垂直部 60 送りローラ 62 戻りローラ 64 側面ローラ 66 プーリー状のローラ 80 駆動装置 82 電動ウィンチ 114 掘削土砂 126 立坑 132 設置部 134 接合部 136 芯部 136a、136b、136c 芯部の層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 橋本 司 東京都中央区京橋1丁目7番1号 戸田建 設株式会社内 (72)発明者 樋口 忠 東京都中央区京橋1丁目7番1号 戸田建 設株式会社内 (72)発明者 小倉 一孝 東京都中央区日本橋小舟町10−6 桂屋第 2ビル 山▲さき▼建設株式会社関連事業 支店内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 牽引手段と、該牽引手段により牽引され
    た状態で地上部に配設される水平部及びこの水平部から
    屈曲して掘削部に配設される垂直部を有する桟付きベル
    トコンベアと、該桟付きベルトコンベアの前記垂直部下
    端部に前記牽引手段により吊り下げ配設された積込手段
    と、前記桟付きベルトコンベアの水平部の下方位置に水
    平に配設された搬出ベルトコンベアとを備える垂直コン
    ベア装置を用いて、土留壁に囲まれた地山を最終掘削位
    置まで各掘削段階毎に掘削しつつ、該掘削土砂を地上部
    の搬出位置に搬送する掘削土砂の搬出方法であって、 前記牽引手段により前記桟付きベルトコンベアおよび積
    込手段を移動させながら前記地山を掘削すると共に、前
    記積込手段により前記桟付きベルトコンベアの垂直部に
    積み込まれた掘削土砂を、該桟付きベルトコンベアの駆
    動により、前記搬出ベルトコンベアに供給して地上部の
    搬出位置に搬送する工程と、 前記各掘削段階毎の掘削が終了した後、前記桟付きベル
    トコンベアのコンベアベルトを継ぎ足して延長する工程
    と、 を繰り返し、前記最終掘削深さまでの掘削を行って、該
    掘削土砂を搬出することを特徴とする掘削土砂の搬出方
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記桟付きベルトコンベアのコンベアベルトの継ぎ足し
    作業を、各掘削段階の掘削時点における掘削地表面で行
    うことを特徴とする掘削土砂の搬出方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、 前記桟付きベルトコンベアのコンベアベルトの継ぎ足し
    作業は、各掘削段階の掘削終了後、前記牽引手段によ
    り、前記コンベアベルトを緩め、前記垂直部の下端部で
    コンベアベルトを引き出して切断し、次期掘削段階の掘
    削深さに見合う長さのコンベアベルトを継ぎ足した後、
    前記牽引手段により、前記コンベアベルトを緊張させる
    ことによって行われることを特徴とする掘削土砂の搬出
    方法。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかにおいて、 前記桟付きベルトコンベアのコンベアベルトは、平ベル
    ト状のベルト本体と、このベルト本体に取り付けられる
    波状の伸縮性のある縦桟およびこの縦桟間の横桟とから
    形成され、前記コンベアベルトの継ぎ足し延長工程にお
    いては、前記ベルト本体を厚さ方向で複数層に切断し、
    かつ、各層の接合位置を異ならせて接合することを特徴
    とする掘削土砂の搬出方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかにおいて、 前記コンベアベルトの継ぎ足し延長工程は、前記土留壁
    に対して各掘削段階毎に設けられる支保工設置工程と重
    複して行われることを特徴とする掘削土砂の搬出方法。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかにおいて、 前記桟付きベルトコンベアの垂直部を囲んで防護シート
    を設置する工程を含むことを特徴とする掘削土砂の搬出
    方法。
  7. 【請求項7】 請求項6において、 前記防護シートは、前記コンベアベルトの継ぎ足し延長
    に伴って、順次継ぎ足し延長されることを特徴とする掘
    削土砂の搬出方法。
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