JP2757766B2 - バケットエレベータ及びその伸長方法 - Google Patents

バケットエレベータ及びその伸長方法

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JP2757766B2
JP2757766B2 JP5671994A JP5671994A JP2757766B2 JP 2757766 B2 JP2757766 B2 JP 2757766B2 JP 5671994 A JP5671994 A JP 5671994A JP 5671994 A JP5671994 A JP 5671994A JP 2757766 B2 JP2757766 B2 JP 2757766B2
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▲たかし▼ 長内
洋行 徳重
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はバケットエレベータに
関し、特に下方に向けて伸長可能なバケットエレベータ
に関する。
【0002】
【従来の技術】ビルジング等の構造物の根ぎり工事、シ
ールド工事等の地下工事により排出される土砂の垂直輸
送には、近年バケットエレベータ(ドロキャリア)を使
用することが多くなってきた。特に大型ビルの根ぎり工
事、シールド工事の立杭の掘削は、定置式のバケットエ
レベータでは、土砂の掘削が段々に深くなるに連れて投
入口との落差が大きくなり、土砂を排出できなくなるた
めに再据付けが必要になる。そこで下方に向けて伸長す
ることができるバケットエレベータが開発されている。
この下方伸長型のバケットエレベータとしては、例えば
特願平4−89473号に記載されたものがある。同号
出願書類には、各種の新たなバケットエレベータが記載
されている。例えばその第6実施例には、中間ケーシン
グと下部ユニットを、バケットを取り付けた搬送用の無
端チェンによってすべて吊り下げたバケットエレベータ
が記載されている。
【0003】第7実施例には、中間ケーシングを掘削孔
の側壁より支持し、あるいは上部架台より次々に固定
し、下部ユニットを無端チェンによって吊り下げたバケ
ットエレベータが記載されている。第8実施例には、中
間ケーシングを上部架台より吊り下げたワイヤにクラン
プ止めし、下部ユニットを無端チェンによって吊り下げ
たバケットエレベータが記載されている。第9実施例に
は、中間ケーシングと下部ケーシングを上部架台より昇
降自在に吊り下げ、ブーツケーシングを無端チェンによ
って吊り下げたバケットエレベータが記載されている。
第10実施例には、中間ケーシングを掘削孔の側壁より
支持し、あるいは上部架台より次々に固定し、下部ケー
シングを上部架台より昇降自在に吊り下げ、ブーツケー
シングを無端チェンによって吊り下げたバケットエレベ
ータが記載されている。第11実施例には、中間ケーシ
ングを上部架台より吊り下げたワイヤにクランプ止め
し、下部ケーシングを上部架台より昇降自在に吊り下
げ、ブーツケーシングを無端チェンによって吊り下げた
バケットエレベータが記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術は、前
後一対の無端チェンの切り離しをそれぞれ1カ所、都合
2カ所で行ない、したがってチェンの継ぎ足しをそれぞ
れ2カ所、都合4カ所で行なうことを主眼としており、
この結果無端チェンの切り離し・再構成の工数が半減す
るが、この利点を得るために下記の欠点を有することと
なっている。すなわち無端チェンによって、あるいは中
間ケーシングと下部ユニットを吊り下げ、あるいは下部
ユニットのみを吊り下げ、あるいはブーツケーシングを
吊り下げているから、無端チェンに過度の負荷が作用す
るおそれがある。またこの結果、無端チェンによって吊
り下げられた各部材は、当然に不動部材に締結されては
いないから、振動とそれによる騒音と寿命劣化を招くお
それがあり、安全上の問題を来すおそれもある。また中
間ケーシングを掘削孔の側壁より支持し、あるいは上部
架台より次々と固定した第7、10実施例のものは、中
間ケーシングの継ぎ足しに対する考慮が払われていない
という問題点がある。中間ケーシングを上部架台より吊
り下げたワイヤにクランプ止めした第8、11実施例の
ものは、中間ケーシングの振動を招くおそれがあり、ま
た中間ケーシングの継ぎ足しに対して考慮が払われてい
ないという問題点がある。また吊下げワイヤが長く、地
上より下部ケーシングにまで延びるから、中間ケーシン
グの外周での作業に支障を来たすおそれがあるという問
題点がある。
【0005】中間ケーシングと下部ケーシングを上部架
台より吊り下げた第9実施例のものは、両ケーシングの
振動を招くおそれがあり、昇降用ウインチとして大馬力
のものを必要とし、また昇降用ウインチのワイヤが長い
という問題点がある。下部ケーシングを上部架台より吊
り下げた第11実施例のものは、下部ケーシングの振動
を招くおそれがあり、昇降用ウインチのワイヤが長いと
いう問題点がある。また掘削の進行によって、地下部分
にも架台を設置できる状態となっても、その地下部分の
架台を有効に利用していないために、上部架台が必要以
上に大規模になるという問題点もある。
【0006】したがって本発明は、無端チェンに作用す
る負荷を軽減し、各部材の振動とそれによる騒音・寿命
劣化を軽減し、容易に中間ケーシングを継ぎ足すことが
でき、地上より下部ユニットに至るまでの中間部外周で
の作業に支障を来すことがなく、大馬力の昇降装置を必
要とせず、地下架台を有効に利用して上部架台の規模縮
小を図ることができる下方伸長型のバケットエレベータ
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためになされたものであり、すなわち、上部ケーシ
ング内に、前後一対の駆動スプロケットを軸支した上部
ユニットと、上部ケーシングの下端より次々に締結した
1又は複数個の中間ケーシングと、最下部の中間ケーシ
ングに締結した下部ケーシング内に、前後一対の従動ス
プロケットを軸支した下部ユニットと、駆動スプロケッ
トと従動スプロケットとの間に巻き掛けられ、1又は複
数個のバケットを掛け渡した前後一対の無端チェンと、
を有するバケットエレベータにおいて、最下部の中間ケ
ーシングと下部ケーシングとを着脱自在に締結し、各中
間ケーシングに下部ユニット吊下げ部を形成し、いずれ
かの中間ケーシングの下部ユニット吊下げ部によって、
下部ユニットを昇降自在に吊り下げられるように形成し
たことを特徴とするバケットエレベータである。
【0008】
【作用】下部ユニットは中間ケーシングによって吊り下
げられるようには形成されているものの、運転状態にお
いては、下部ユニットはその下部ケーシングにおいて、
最下端の中間ケーシングに締結されている。すなわち運
転状態では、各中間ケーシングも下部ユニットも固定さ
れており、したがって無端チェンの負荷は軽減され、ま
た各部材の振動も軽減される。
【0009】しかして掘削が進み、バケットエレベータ
を下方に向けて伸長しようとするときには、先ず中間ケ
ーシングの下部ユニット吊下げ部によって、下部ユニッ
トを緩みなく吊り下げた状態に保つ。次いで最下部の中
間ケーシングと下部ケーシングとの境界において無端チ
ェンを切り離し、且つ両ケーシングの締結を切り離す。
しかる後下部ユニットを下降させて、最下部の中間ケー
シングと下部ケーシングとの間に、新たに無端チェンの
一部となるチェンを予め装着した新たな中間ケーシング
を挿入する。その後、新たな中間ケーシングの上端と下
端とのいずれか一方を、最下部であった中間ケーシング
と下部ケーシングとのいずれか一方に締結する。更に下
部ユニットを上昇させて、新たな中間ケーシングの上端
と下端とのいずれか他方を、最下部であった中間ケーシ
ングと下部ケーシングとのいずれか他方に締結し、且つ
各チェンを締結して無端チェンを再構成する。こうして
本バケットエレベータによれば、運転状態での特性は大
幅に向上し、且つ下方への伸長作業の作業性は著しく向
上する。
【0010】
【実施例】本発明を図面によって説明する。図面は本発
明の一実施例を示し、このバケットエレベータの各ケー
シング3,10,22,24は、実際には側板(図示せ
ず)によって覆われているが、図面ではバケットエレベ
ータの内部構造を明らかにするために、側板を除去した
概略の構造を示している。また中間ケーシング10には
ハッチングが付されているが、これは上部ケーシング3
及び下部ケーシング22との混同を防止して、理解の促
進を図ることを意図したものであり、特に断面を表わそ
うとするものではない。このバケットエレベータの地上
部分には、上部架台1上に上部ユニット2が設置されて
いる。上部ユニット2は上部ケーシング3を有し、この
上部ケーシング3内に、前後一対(前方のもののみ図
示)の駆動スプロケット4とアイドラー5が軸支されて
いる。上部ケーシング3には、土砂などの搬送物を排出
する排出口3aが形成されている。駆動スプロケット4
は、駆動モータ(図示せず)によって図1中反時計方向
に回転駆動される。上部ケーシング3の下面四辺にはフ
ランジが張り出しており、上部ケーシング3の下端に次
々に中間ケーシング10が着脱自在に締結されている。
各中間ケーシング10は、その上下の四辺にフランジが
張り出しており、下部の四隅には、ワイヤロープ33の
先端を係止する下部ユニット吊下げ部10aが形成され
ている。また上部の前後には、トロリーホイスト36の
フックを係止する自己吊下げ部10bが形成されてい
る。この実施例では既に3個の中間ケーシング10が締
結されており、すなわち上部ケーシング3の下端に第1
中間ケーシング11が締結され、第1中間ケーシング1
1の下端に第2中間ケーシング12が締結され、第2中
間ケーシング12の下端に第3中間ケーシング13が締
結されている。
【0011】地下部分には下部ユニット20が設置され
ており、この下部ユニット20は構造部材を直方体状に
固定したフレーム21を有し、このフレーム21は中間
ケーシング10を取り囲むように配置されている。フレ
ーム21の下辺内側には下部ケーシング22が固定され
ており、フレーム21の下辺と下部ケーシング22との
間にはグレーチングが張り渡されていて、作業ステージ
23となっている。下部ケーシング22の上面四辺には
フランジが張り出しており、このフランジによって第3
中間ケーシング13の下端と着脱自在に締結されてい
る。こうして上部ユニット2は上部架台1によって支持
・固定され、中間ケーシング10は上部ユニット2によ
って支持・固定され、且つバケットエレベータの運転状
態では、下部ユニット20は中間ケーシング10によっ
て支持・固定されている。下部ケーシング22の内側に
は、昇降自在にブーツケーシング24が嵌装されてお
り、このブーツケーシング24の昇降量は、テークアッ
プシリンダ25によって調節されている。ブーツケーシ
ング24の内部には、前後一対(前方のもののみ図示)
の従動スプロケット26が軸支されており、駆動スプロ
ケット4、アイドラー5及び従動スプロケット26の間
に、前後一対の無端チェン6が巻き掛けられている。前
後の無端チェン6の間には、等リンクピッチ毎に複数個
のバケット7が取り付けられている。ブーツケーシング
24の下面は、このバケット7の先端が描く軌跡に沿う
ように湾曲して形成されている。下部ケーシング22に
はまた、土砂などの搬送物を投入する搬入コンベア27
が固定されている。
【0012】下部ユニットのフレーム21の下辺には、
第3中間ケーシング13の各下部ユニット吊下げ部10
aに対向して4個の滑車30が取り付けられており、フ
レーム21の上辺には、各滑車30に対向して4個のブ
ラケット31が張り出している。各ブラケット31には
チェーンブロック32が吊り下げられており、各チェー
ンブロックのチェーン32aの先端に、ワイヤロープ3
3が固定されている。各ワイヤロープ33は、各滑車3
0を通じて、その先端が第3中間ケーシング13の各下
部ユニット吊下げ部10aに取り付け可能に形成されて
いる。こうして下部ユニット20は、第3中間ケーシン
グ13によって吊り下げることができ、且つその吊り下
げ高さをチェーンブロック32によって変更できるよう
に形成されている。すなわちチェーンブロック32を巻
き下げると、下部ユニット20はその自重によって下降
し、またチェーンブロック32を巻き上げると、鉄棒に
懸垂した人が自らの腕をちぢめて上昇するように、自ら
の推力によって上昇する。下部ユニットのフレーム21
の上辺内側には、上下2段に各4個のガイドローラ34
が取り付けられており、各ガイドローラ34はそれぞれ
中間ケーシング10の四隅の稜線と摺動するように形成
されている。また下部ユニットのフレーム21の上辺に
は、左右一対のレール35が前後方向に延びて敷設され
ており、このレールに走行自在にトロリーホイスト36
が取り付けられている。下部ユニットの作業ステージ2
3の一隅には、チェーンブロック32やトロリーホイス
ト36などを操作する操作盤が設置されている。
【0013】本実施例は以上のように形成されており、
駆動モータによって駆動スプロケット4を図1中反時計
方向に回転駆動すると、無端チェン6も同方向に回動
し、バケット7は従動スプロケット26の周りを回動す
る際に、搬入コンベア27よりブーツケーシング24に
投入された搬送物を掬い上げ、駆動スプロケット4の周
りを回動する際に搬送物を排出し、こうして低所の搬送
物は本バケットエレベータによって高所に輸送される。
しかして掘削が進み地下深度が深くなったときには、次
のようにしてこのバケットエレベータを下方に向けて伸
長する。先ず駆動モータを停止した後、第3中間ケーシ
ング13の下部ユニット吊下げ部10aにワイヤロープ
33の先端を固定し、チェーンブロック32を巻き上げ
てワイヤロープ33を緊張させて、下部ユニット20を
緩みなく吊り下げた状態に保つ。すなわちこの状態では
下部ユニット20は、第3中間ケーシング13に締結さ
れているほか、第3中間ケーシング13によって吊り下
げられている状態ともなっている。次いでテークアップ
シリンダ25を操作して無端チェン6の緊張を緩和し、
第3中間ケーシング13と下部ケーシング22との境界
において無端チェン6を切り離す。このとき下側のチェ
ンの落下を防止するために、図3に示すように、下部ケ
ーシング22の上端において、下部ケーシングに取り付
けたチェンガイド22aを突き刺し、且つチェンピンの
間隙を突き刺すように、予めストッパー8を嵌入してお
き、しかる後無端チェン6を切り離す。次いで第3中間
ケーシング13と下部ケーシング22との締結も切り離
す。次いでチェーンブロック32を巻き下げて、図4に
示すように下部ユニット20を下降させる。その際、下
部ユニットの上部はガイドローラ34によって中間ケー
シング10に案内されているから、下部ユニット20を
安定的に下降させることができる。
【0014】他方、新たな第4中間ケーシング14に、
必要によりバケット7を取り付けたチェンを予め装着し
ておく。すなわち第4中間ケーシング14の上端におい
て、第4中間ケーシングに取り付けたチェンガイド10
cを突き刺し、且つチェンピンの間隙を突き刺すように
ストッパー8を嵌入することにより、予めチェンを装着
しておく。しかる後図5に示すように、トロリーホイス
ト36のフックを第4中間ケーシングの自己吊下げ部1
0bに係止し、トロリーホイスト36を巻き上げて第4
中間ケーシング14を吊り上げ、トロリーホイスト36
を横行させて、第3中間ケーシング13と下部ケーシン
グ22との間に第4中間ケーシング14を挿入する。次
いでトロリーホイスト36を巻き下げて、第4中間ケー
シング14を下部ケーシング22上に載置して両ケーシ
ング14,22を締結し、更にチェーンブロック32を
巻き上げて第3中間ケーシング13と第4中間ケーシン
グ14とを密着させて両ケーシング13,14を締結す
る。なおこの作業は、トロリーホイスト36を巻き上げ
て、第3中間ケーシング13と第4中間ケーシング14
とを密着させて両ケーシング13,14を締結し、更に
チェーンブロック32を巻き上げて、第4中間ケーシン
グ14と下部ケーシング22とを密着させて両ケーシン
グ14,22を締結することもできる。次いで第3中間
ケーシング13と第4中間ケーシング14との境界にお
いて、前後の無端チェン6の運び側と戻り側の都合4カ
所を締結し、第4中間ケーシング14の上部に嵌入した
ストッパー8を抜き去る。同様に第4中間ケーシング1
4と下部ケーシング22との境界において、前後の無端
チェン6の運び側と戻り側の都合4カ所を締結し、下部
ケーシング22の上部に嵌入したストッパー8を抜き去
る。しかる後テークアップシリンダ25を操作して、無
端チェン6に適切な緊張を与える。
【0015】以上のように本バケットエレベータによれ
ば、運転状態においては中間ケーシング10も下部ユニ
ット20も締結されており、またブーツケーシング24
はテークアップシリンダ25を介して固定されている。
したがって無端チェン6に作用する負荷は、無端チェン
6自身の荷重とバケット7の荷重と搬送物の荷重だけ、
すなわち荷揚げに純粋に必要な荷重だけとなり、無端チ
ェン6の負荷の軽減が図られる。また同時に各部材の振
動も軽減するから、騒音は抑制され、且つ寿命の長期化
を図ることができる。なおブーツケーシング24を無端
チェン6によって吊り下げる構成とすることもできる。
他方、下方への伸長作業では、容易且つ迅速・安全に中
間ケーシングを継ぎ足すことができる。また既設の中間
ケーシングの外周には何らの部材も存在せず、中間部外
周での作業に支障を来すことがない。更にチェーンブロ
ック32は下部ユニット20のみを昇降させるだけであ
って、中間ケーシング10は昇降させないから、チェー
ンブロック32に必要な馬力が小さくてすむ。また既設
の中間ケーシングは昇降しないから、例えば地下1階や
地下2階などの基礎工事が完了したときには、地下1階
や地下2階などに地下架台を設けて、それよりも下部分
の荷重を支持させることにより、上部架台の規模縮小を
図ることができる。
【0016】なおチェーンブロック32を例えば上部架
台1に取り付けて下部ユニット20を昇降自在に吊り下
げると、既述のごとく中間部外周での作業性を損なう。
また中間ケーシング10を継ぎ足すたびに下部ユニット
20の吊り下げ長さが増加するから、最下部の中間ケー
シング13の下面と下部ケーシング22の上面との横ず
れやねじれを招くおそれがあり、継ぎ足す中間ケーシン
グ14の締結作業の作業性を損なうおそれがある。した
がってこれらの問題点を克服するには、下部ユニット2
0は中間ケーシング10によって吊り下げる必要があ
る。本実施例では最下部の中間ケーシング13によって
下部ユニット20を吊り下げているから、中間部外周で
の作業性を損なうおそれは最も少ない。またこの結果、
最下部の中間ケーシング13と下部ケーシング22との
横ずれやねじれは最も少ないから、継ぎ足す中間ケーシ
ング14の締結作業の作業性が向上する。なお最下部の
例えば一つ上の中間ケーシング12によって下部ユニッ
ト20を吊り下げることもできる。
【0017】他方、下部ユニット20を昇降駆動するチ
ェーンブロック32を、中間ケーシング10側に取り付
けることもできる。しかし中間ケーシング10を継ぎ足
すたびに下部ユニット20は下降するから、そのたび毎
にチェーンブロック32を移動させる必要を生じ、移動
させなければチェーンブロック32を上部架台1に取り
付けたときと同様の問題を生じる。したがってチェーン
ブロック32は本実施例のように、下部ユニット20側
に取り付けることが好ましい。また下部ユニット20を
昇降させる昇降装置として例えば据置き型のものを用い
ることもできるが、本実施例のようにフレーム21にブ
ラケット31を設け、このブラケット31にチェーンブ
ロック32を吊り下げ、且つ滑車30を用いて牽引方向
を反転させる構成が最も簡明である。
【0018】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、第1に無
端チェンに作用する負荷が軽減される。第2に昇降装置
に必要な馬力も軽減される。第3に各部材の振動が抑制
され、したがって安全性が向上すると共に騒音が軽減さ
れ、且つバケットエレベータの寿命の長期化が図られ
る。第4に中間ケーシングの継ぎ足し作業の作業性が著
しく向上する。第5に中間部分での外周作業に支障を来
すことがない。第6に地下架台を有効に利用して上部架
台の規模縮小を図ることができる。したがって本発明は
下方に向けて容易に伸長することができ、大深度の掘削
土砂の排出に大きな利点を有するバケットエレベータ及
びその伸長方法である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の側板を除去した概略正面図
【図2】同じく要部概略側面図
【図3】図2中A−A線矢視図
【図4】中間ケーシングの継ぎ足し途中を示す概略正面
【図5】同じく要部概略側面図
【符号の説明】
1…上部架台 2…上部ユニット 3
…上部ケーシング 3a…排出口 4…駆動スプロケット 5
…アイドラー 6…無端チェン 7…バケット 8
…ストッパー 10…中間ケーシング 10a…下部ユニット吊下げ
部 10b…自己吊下げ部 10c…チェンガイド 11,12,13,14…第1,2,3,4中間ケーシ
ング 20…下部ユニット 21…フレーム 2
2…下部ケーシング 22a…チェンガイド 23…作業ステージ 2
4…ブーツケーシング 25…テークアップシリンダ 2
6…従動スプロケット 27…搬入コンベア 30…滑車 31…ブラケット 3
2…チェーンブロック 32a…チェーン 33…ワイヤロープ 3
4…ガイドローラ 35…レール 36…トロリーホイスト
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−24534(JP,A) 特開 昭58−54134(JP,A) 実開 平4−7522(JP,U) 実開 昭61−185715(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65G 17/12 B65G 17/16 B65G 21/00 B65G 21/06 E02F 7/00

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上部ケーシング内に、前後一対の駆動スプ
    ロケットを軸支した上部ユニットと、 前記上部ケーシングの下端より次々に締結した1又は複
    数個の中間ケーシングと、 最下部の前記中間ケーシングに締結した下部ケーシング
    内に、前後一対の従動スプロケットを軸支した下部ユニ
    ットと、 前記駆動スプロケットと従動スプロケットとの間に巻き
    掛けられ、1又は複数個のバケットを掛け渡した前後一
    対の無端チェンと、を有するバケットエレベータにおい
    て、 前記最下部の中間ケーシングと前記下部ケーシングとを
    着脱自在に締結し、 前記各中間ケーシングに下部ユニット吊下げ部を形成
    し、 いずれかの中間ケーシングの前記下部ユニット吊下げ部
    によって、前記下部ユニットを昇降自在に吊り下げられ
    るように形成したことを特徴とするバケットエレベー
    タ。
  2. 【請求項2】下部ユニットを吊り下げる前記いずれかの
    中間ケーシングが、前記最下部の中間ケーシングであ
    る、請求項1記載のバケットエレベータ。
  3. 【請求項3】前記下部ユニットを昇降する昇降装置を、
    該下部ユニットに設けた、請求項1又は2記載のバケッ
    トエレベータ。
  4. 【請求項4】中間ケーシングの前記下部ユニット吊下げ
    部に対向して下部ユニットに滑車を取り付け、該滑車の
    上部に巻上げ機を取り付け、該巻上げ機によって巻き上
    げられるワイヤロープを、前記滑車を通じて、前記いず
    れかの中間ケーシングの下部ユニット吊下げ部に取り付
    けた、請求項3記載のバケットエレベータ。
  5. 【請求項5】前記下部ユニットに、前記中間ケーシング
    の外面と摺動するガイドローラを設けた、請求項1、
    2、3又は4記載のバケットエレベータ。
  6. 【請求項6】前記下部ユニットの上部に、横行自在にト
    ロリーホイストを設けた、請求項1、2、3、4又は5
    記載のバケットエレベータ。
  7. 【請求項7】前記下部ユニットに、搬入コンベアを取り
    付けた、請求項1、2、3、4、5又は6記載のバケッ
    トエレベータ。
  8. 【請求項8】前記下部ケーシング内にテークアップ装置
    を介して昇降自在にブーツケーシングを嵌装し、該ブー
    ツケーシング内に前記従動スプロケットを軸支し、前記
    ブーツケーシングの下面を前記バケットの先端が描く軌
    跡に沿うように湾曲して形成した、請求項1、2、3、
    4、5、6又は7記載のバケットエレベータ。
  9. 【請求項9】上部ケーシング内に、前後一対の駆動スプ
    ロケットを軸支した上部ユニットと、 前記上部ケーシングの下端より次々に締結され、それぞ
    れ下部ユニット吊下げ部を形成した1又は複数個の中間
    ケーシングと、 最下部の前記中間ケーシングに着脱自在に締結した下部
    ケーシング内に、前後一対の従動スプロケットを軸支
    し、いずれかの中間ケーシングの前記下部ユニット吊下
    げ部によって、昇降自在に吊り下げられるように形成し
    た下部ユニットと、 前記駆動スプロケットと従動スプロケットとの間に巻き
    掛けられ、1又は複数個のバケットを掛け渡した前後一
    対の無端チェンと、を有するバケットエレベータを、下
    方に向けて伸長する方法であって、 いずれかの中間ケーシングの前記下部ユニット吊下げ部
    によって、前記下部ユニットを緩みなく吊り下げた状態
    に保つ工程と、 前記最下部の中間ケーシングと前記下部ケーシングとの
    境界において前記無端チェンを切り離し、且つ両ケーシ
    ングの締結を切り離す工程と、 前記下部ユニットを下降させて、前記最下部の中間ケー
    シングと前記下部ケーシングとの間に、新たに無端チェ
    ンの一部となるチェンを予め装着した新たな中間ケーシ
    ングを挿入する工程と、 前記新たな中間ケーシングの上端と下端とのいずれか一
    方を、前記最下部であった中間ケーシングと前記下部ケ
    ーシングとのいずれか一方に締結する工程と、 前記下部ユニットを上昇させて、前記新たな中間ケーシ
    ングの上端と下端との前記いずれか他方を、前記最下部
    であった中間ケーシングと前記下部ケーシングとのいず
    れか他方に締結し、且つ各チェンを締結して無端チェン
    を再構成する工程と、を有するバケットエレベータの伸
    長方法。
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