JPH09268552A - 基礎杭及び基礎杭の構築方法 - Google Patents
基礎杭及び基礎杭の構築方法Info
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- JPH09268552A JPH09268552A JP16802696A JP16802696A JPH09268552A JP H09268552 A JPH09268552 A JP H09268552A JP 16802696 A JP16802696 A JP 16802696A JP 16802696 A JP16802696 A JP 16802696A JP H09268552 A JPH09268552 A JP H09268552A
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Abstract
ラックの補修時に、鋼管で建物自重を支え、ジャッキ類
を不要にする。 【解決手段】コンクリート製で、必要な支持力を有する
上杭本体7の内に、内壁8との間に間隙16が生じるよ
うに、短期的に鉛直荷重に対抗できる支持力を有する鋼
管17を設置して、上杭19とする(a)。鋼管17の
下端部は下端板10の短筒15に嵌挿される。必要な支
持力を有する下杭1に、上杭19を連結して基礎杭20
を構成する(b)。基礎杭20は、上杭本体7と下杭1
とを連結した構造で所定の長期荷重を支えることができ
る。鋼管17と下杭1とにより短期鉛直荷重に耐える構
造としてある。上杭19の長さHは5〜15m程度とし
てある。
Description
考慮した基礎杭及びこの基礎杭の構築方法に関する。
使用した建造物で、建造物の構築後に杭に、設計時に予
期せぬ地震力が加わった場合に、杭の杭頭表面にクラッ
ク(横方向の亀裂)が生じる場合があった。将来、この
クラックが基礎杭の支持力に影響を与えるおそれがある
為に、補修をする必要があった。
支柱などの手段で支えて、杭の周囲の地中を掘り起し、
杭表面を露出させてクラック部分を補修し、再度埋め戻
し、ジャッキ類を外していた。
杭の補修の際に、ジャッキ類の設置及び取り外しに手間
がかかる問題点があった。
な支持力を有する杭に補助杭を内装したので、前記問題
点を解決した。
する基礎杭において、上下の杭は協働して必要な支持力
を有する所定構造としてあり、前記上杭は既成コンクリ
ート杭からなり、該上杭の中空孔内に、前記下杭と協働
して短期的な鉛直加重に対抗できる支持力を有する補助
杭を内装固定したことを特徴とする基礎杭である。
の下端は、上杭の下端板上に位置させた基礎杭である。
ここで、補助杭の下端は、下端板内周部の短筒に嵌装
し、あるいは下端板に架設した支持具に載置する。
を鋼管とし、該鋼管の外壁と上杭の内壁との間に所定間
隙を設けた基礎杭である。
らなる下杭の上端部に、既成コンクリート杭からなる上
杭を連結して基礎杭を構築する方法において、前記上杭
及び下杭を必要な支持力を有する杭とし、前記上杭の中
空部の略中央に補助杭を内装し、次に、前記上杭を下杭
に連結して杭穴に埋設することを特徴とした基礎杭の構
築方法である。また、前記における補助杭の内装は、上
杭の下端板の内周部に補助杭の下端が位置するように内
装設置することが望ましい。
補強の為には長い方が望ましいが、通常、クラックは杭
頭から1〜3mの所で発生するので、補助杭は少なくと
もこの位置に配置される必要がある。従って、経済性や
基礎杭の設計等を考慮して、補助杭の長さが5〜15m
程度となるように上杭を構成する。
期的な鉛直加重に対抗できる構造であれば使用できる。
例えば、補助杭は丸又は角などの鋼管、H型鋼などの鋼
材、既製コンクリート杭等、あるいは、これらの組み合
わせた構造が考えられる。
震力等の外力に対して、必要な設計強度を有する所定構
造のコンクリート杭に、更に補助杭を加えた構造であ
る。ここで、下杭は、既製の各種コンクリート杭、ある
いは現場でコンクリートを打設して構築される各種コン
クリート杭いずれの場合でも実施可能であるが、既成コ
ンクリート杭とすることが望ましい。
発明の補助杭付きの基礎杭とすることが望ましいが、当
該建造物、地盤、コストにより考慮して、建造物の隅部
に位置する基礎杭にのみ使用するなど適宜選択して、こ
の発明の基礎杭を一部分の基礎杭に適用することもでき
る。
に対する支持力のみを有する補助杭を固定したので、補
修時に短期的に建造物の自重を支えることができる。ま
た、補助杭の下端は、上杭の下端板上に位置させたの
で、上杭は従来と同様に下杭に連結できる。
明する。
3を有し、上下端板4を嵌装し、コンクリートで形成さ
れている。上端板4は、補強筒5を有し、上端板4と補
強筒5とにリブ6が連設されている(図1(a))。
D2 より小さい)で、中空部9を有し、前記下杭1の上
端板4と同一の内外径を有する下端板10を嵌装し、コ
ンクリートで形成されている。前記下端板10(内径D
2 )も補強筒11を有し、下端板10と補強筒11とに
リブ14、14が固着されている。また、上端板12は
同様に(内径D3 )補強筒13を有する。また、前記下
端板10の内周10a側に、鋼管案内用の短筒15を突
設する。また、前記上杭本体7の高さHは5〜15m程
度とする。
の内壁8との間に間隙16ができるように鋼管(補助
杭)17を内装し、前記鋼管17の下端部18を前記短
筒15に嵌装固着して(図2)、上杭19を構成する
(図1(a))。
板10を連結して、上杭1と下杭19とが一体の基礎杭
20を構成する(図1(a))。前記において、基礎杭
20は、上杭本体7と下杭1とを連結した構造で、所定
の長期荷重を支えることができる構造としてある。ま
た、鋼管17単独により短期鉛直荷重に耐える構造とし
てある。また、前記下杭1は、単独又は所定数の杭を連
結して、必要長さに形成する。
について説明する。
いは掘削しながら前記下杭1を下降させ(図3
(a))、所定位置で、上杭19を連結して、基礎杭2
0の設置を完了させる(図3(b))。この際、必要な
らば下杭1内及び上杭19の鋼管17内にセメントミル
クを充填する。
構築して(図3(c))、建造物26を構築する。
杭20の杭頭部にクラック24、24が発生する場合が
ある(図4(a))。通常、クラック24が生じる高さ
は、基礎杭20の上端20aから1〜3mの位置とな
り、この位置は鋼管17によりカバーされる。また、上
杭19では上杭本体7と鋼管17との間に間隙16が設
けられているので、クラック24を発生させた水平力が
鋼管17に影響を与えるおそれを未然に防止できる。
させるように地面22aを掘り、従来と同様に基礎杭2
0を補修する。例えば、クラック24部分周辺のコンク
リート25を取り除き(図4(b))、所定の補強修理
を施し、該部を覆うように補強鉄筋27、フープ筋28
を配筋して、該部に補強コンクリート29を充填し、地
面22を埋め戻し、補修は完了する(図4(c))。こ
の際、建造物26の鉛直荷重は、補修の期間だけ短期的
に、鋼管17により支持されるので、ジャッキ類は不要
である。
クラック24は、上杭19と鋼管17との間に間隙16
が設けられ、また鋼管17が設置されているので、中心
部に達しない。従って、クラック24が発生しても、該
部の上杭19の軸鉄筋に座屈が生じることを未然防止で
きる。
補修部分に補修鋼管を嵌装して、鋼管内にセメントミル
クなどを注入することもできる(図示していない)。
2 は、要求される支持力が小さい場合には、上杭の内径
D3 程度とすることもできる(図1(a)、内壁2は鎖
線図示)。
リート杭としたが、鋼管杭、現場造成のコンクリート杭
とすることもできる(図示していない)。
7を使用したが、所望の強度を有すれば、H型鋼その他
の鋼材、各種の既製コンクリート杭等、あるいはこれら
を組み合わせた杭を使用することもできる。
0に直接に鋼管17を載置したが、下端板10上に支持
具31を設置し、該支持具31に鋼管17を設置するこ
ともできる。
端板10上に、直径対称な平面十字状の支持具31を固
定する(図5(b))。続いて、上杭本体7内に、上杭
本体7の内壁8と所定間隙16を設けて、鋼管17を載
置固定して、上杭19を構成する。前記鋼管17の下端
部18内壁に、リブ32、32が固着されている。ま
た、この場合には、上杭本体7と下杭1の内径は同一と
してある。
9を連結して基礎杭33を構成する(図5(a))。こ
の基礎杭33は、実施例1と同様に使用される。
鋼管17を載置するので、上杭本体7の内径に比して必
要な鋼管17の口径が小さい場合や、間隙16にセメン
トミルクを充填する場合等に有効である。
荷重に絶えられる補助杭を固定したので、基礎杭にクラ
ックが生じた場合の補修に際し、ジャッキなどの建造物
を支える為の別途の手段を着脱する手間を省き、補修を
効率よくできる効果がある。また、補助杭を固定したの
で、基礎杭全体の強度を増すこともでき、取り分け、補
助杭により、クラック位置でのコンクリートの崩壊によ
るコンクリート杭の鉄筋の座屈を防止できる効果があ
る。
来の杭と同様に施工できる効果がある。
杭の連結前を、(b)は上下杭を連結して基礎杭を形成
した状態を、夫々表す。
一部拡大縦断面図である。
一部縦断面図である。
一部縦断面図である。
面図、(b)は(a)のA−A線における断面図であ
る。
Claims (4)
- 【請求項1】 上下の杭を連結して構成する基礎杭にお
いて、上下の杭は協働して必要な支持力を有する所定構
造としてあり、前記上杭は既成コンクリート杭からな
り、該上杭の中空孔内に、前記下杭と協働して短期的な
鉛直加重に対抗できる支持力を有する補助杭を内装固定
したことを特徴とする基礎杭。 - 【請求項2】 補助杭の下端は、上杭の下端板上に位置
させた請求項1記載の基礎杭。 - 【請求項3】 補助杭を鋼管とし、該鋼管の外壁と上杭
の内壁との間に所定間隙を設けた請求項1記載の基礎
杭。 - 【請求項4】 既成コンクリート杭からなる下杭の上端
部に、既成コンクリート杭からなる上杭を連結して基礎
杭を構築する方法において、前記上杭及び下杭を必要な
支持力を有する杭とし、前記上杭の中空部の略中央に補
助杭を内装し、次に、前記上杭を下杭に連結して杭穴に
埋設することを特徴とした基礎杭の構築方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16802696A JP3809618B2 (ja) | 1996-01-30 | 1996-06-27 | 基礎杭及び基礎杭の構築方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1425396 | 1996-01-30 | ||
JP8-14253 | 1996-01-30 | ||
JP16802696A JP3809618B2 (ja) | 1996-01-30 | 1996-06-27 | 基礎杭及び基礎杭の構築方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09268552A true JPH09268552A (ja) | 1997-10-14 |
JP3809618B2 JP3809618B2 (ja) | 2006-08-16 |
Family
ID=26350170
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16802696A Expired - Lifetime JP3809618B2 (ja) | 1996-01-30 | 1996-06-27 | 基礎杭及び基礎杭の構築方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3809618B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013124441A (ja) * | 2011-12-13 | 2013-06-24 | Japan Pile Corp | 地中熱利用のための既製コンクリート杭及び地中熱利用システム |
JP2020172818A (ja) * | 2019-04-12 | 2020-10-22 | 五洋建設株式会社 | 鋼管杭の補修方法 |
CN114851376A (zh) * | 2022-05-09 | 2022-08-05 | 陈德孟 | 一种工程建筑基桩的预制装置及其预制方法 |
-
1996
- 1996-06-27 JP JP16802696A patent/JP3809618B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013124441A (ja) * | 2011-12-13 | 2013-06-24 | Japan Pile Corp | 地中熱利用のための既製コンクリート杭及び地中熱利用システム |
JP2020172818A (ja) * | 2019-04-12 | 2020-10-22 | 五洋建設株式会社 | 鋼管杭の補修方法 |
CN114851376A (zh) * | 2022-05-09 | 2022-08-05 | 陈德孟 | 一种工程建筑基桩的预制装置及其预制方法 |
CN114851376B (zh) * | 2022-05-09 | 2023-12-29 | 新疆博泷建设工程有限公司 | 一种工程建筑基桩的预制装置及其预制方法 |
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JP3809618B2 (ja) | 2006-08-16 |
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