JPH09267293A - 筒体の端部に切込みを形成する装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 筒体の端部に切込みを容易に形成することが
できる装置を提供すること。 【解決手段】 基台(3) の上面に突設し、筒体の端部中
に嵌入可能に形成したガイド体(2) と、同ガイド体(2)
の周囲で、筒体の端面に当接する位置に配設したカッタ
ー(4) と、前記ガイド体(2) の周囲においてカッター
(4) を取外し自在に保持すべく形成したカッター保持体
(1) とより筒体の端部に切込みを形成する装置を構成し
た。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、筒体の端部に、
カッターにより切込みを形成する装置に関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】従来、カレンダーやポスター等を個別に
搬送する際には、カレンダー等を筒状に丸めて、その外
側を包装紙で包んで搬送していた。

【０００３】ところが、搬送中に筒状のカレンダー等が
中途で折れ曲がってしまうという不具合が生じていた。

【０００４】そのため、段ボール等の厚手の筒状梱包材
の端部周壁に、約90度間隔で切込みを、カッターを用い
て手作業で形成し、同梱包材の内部に筒状に丸めたカレ
ンダー等を挿入し、同梱包材端部に形成した切込みの基
端部より折り曲げ、交互に重ね合わせて、梱包材の両端
を閉塞して、カレンダー等の搬送を行っていた。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の作業においては、段ボール等の厚手の筒状梱包材の
端部周壁に、約90度間隔で切込みを、カッターを用いて
手作業で形成していたため、非常に作業効率が悪く、作
業者の負荷が大きいばかりでなく、安全面においても問
題があった。

【０００６】そのため、効率よく筒状梱包材の端部周壁
に切込みを形成する装置の開発が望まれていた。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、本発明は、基台の上面に突設し、筒体の端部中に
嵌入可能に形成したガイド体と、同ガイド体の周囲で、
筒体の端面に当接する位置に配設したカッターと、前記
ガイド体の周囲においてカッターを取外し自在に保持す
べく形成したカッター保持体とより筒体の端部に切込み
を形成する装置を構成することとしている。

【０００８】

【発明の実施の形態】本発明に係る筒体の端部に切込み
を形成する装置は、板状の基台の上面中央に、中空状の
ガイド体を略鉛直上方に突設し、ガイド体周囲に、市販
のカッターをガイド体の中心部に向けた状態で収納保持
できるカッター保持体を90度間隔に４ケ所形成したもの
である。

【０００９】ガイド体は、中空矩形状に形成し、４つの
角が筒体としての筒状梱包材に内接するようにしてお
り、筒状梱包材の端部中にガイド体を嵌入できるように
している。

【００１０】カッター保持体は、基端部を基台上面に固
着し、ガイド体に向けて上方約45度に傾斜した箱状に形
成し、市販のカッターを取外し自在に保持できるように
している。

【００１１】そして、カッター保持体にカッターをカッ
ターの刃を鉛直上方に向けた状態で挿入し、カッター保
持体の下方部でカッターを収納保持している。

【００１２】上記構成により、ガイド体の上方より筒状
梱包材をガイド体の側壁に沿って挿嵌するだけで、ガイ
ド体の周囲に配設したカッターによって、筒状梱包材の
端部に４ケ所の切込みを同時に形成することができるも
のである。

【００１３】そのため、筒状梱包材の端部に切込みを形
成する作業を安全に行うことができるとともに作業者の
負荷を軽減でき、作業効率を著しく向上させることがで
きるものである。

【００１４】

【実施例】以下、添付図面を参照しながら本発明の実施
例について詳述する。

【００１５】図１及び図２に示すように、本発明に係る
筒体の端部に切込みを形成する装置Ａは、板状の基台３
の上面中央に、中空状のガイド体２を略鉛直上方に突設
し、ガイド体２周囲で筒体の端面に当接する位置に市販
のカッター４を配設しており、同カッター４はガイド体
２の周囲に90度間隔に４ケ所形成したカッター保持体１
により、ガイド体２の中心部に向けた状態で収納保持さ
れている。

【００１６】ガイド体２は、中空矩形状に形成し、４つ
の角が筒体としての筒状梱包材６に内接するようにして
おり、筒状梱包材６の端部6a中にガイド体２を嵌入でき
るようにしている。カッター保持体１は、基端部を基台
３上面に固着し、ガイド体２に向けて上方約45度に傾斜
した下側面1aと、同下側面1aの左側縁部に沿って突設し
た左側面1bと、下側面1aの右側縁部に沿って下側面1aの
下方部に突設した右側面1dと、同右側面1dと左側面1bと
の間に形成した上側面1cとにより箱状に形成している。

【００１７】そして、カッター保持体１の下側面1aに沿
って市販のカッター４をカッター４の刃を鉛直上方に向
けた状態で挿入し、カッター保持体１の下方部でカッタ
ー４を収納保持できるようにしている。

【００１８】しかも、カッター保持体１の右側面1d及び
上側面1cをカッター保持体１の中途までしか形成してい
ないため、容易にカッター４を挿入及び取出すことがで
きるとともに、カッター４の刃の長さを調節することが
できる。図中、2bは、ガイド体２の側壁2aに形成したス
リットであり、カッター４の刃先をスリット2bに挿入で
きるようにしている。

【００１９】カッター保持体１の左側面1bの先端部には
貫通孔1eを形成しており、同貫通孔1eに一部切欠の環状
のカッター押さえ７を回動自在に挿通している。

【００２０】そして、カッター４がカッター保持体１よ
り外れないように、カッター４を下方に付勢している。

【００２１】また、カッター押さえ７を回動し、カッタ
ー押さえ７に形成した切欠部7aよりカッター４を取り外
すことができるようにしている。

【００２２】また、ガイド体２の各側壁2a下部には、逆
Ｌ字状の切込み深さ調節具５をビス８で固着している。

【００２３】そして、ガイド体２に筒状梱包材６を挿嵌
した際に、筒状梱包材６の端部6aが切込み深さ調節具５
の上面に当接し、それ以上筒状梱包材６をガイド体２に
挿嵌できないようにしている。

【００２４】そのため、切込み深さ調節具５に形成した
スリット5aの範囲内で切込み深さ調節具５の高さを変更
することにより、筒状梱包材６の端部6aに形成する切込
み６ｂの深さを変えることができる。

【００２５】上記構成により、ガイド体２の上方より筒
状梱包材６をガイド体２の側壁2aに沿って挿嵌するだけ
で、ガイド体２の周囲に配設したカッター４によって、
筒状梱包材６の端部6aに４ケ所の切込み6bを同時に形成
することができる。

【００２６】そのため、筒状梱包材６の端部6aに切込み
6bを形成する作業を安全に行うことができるとともに作
業者の負荷を軽減でき、作業効率を著しく向上させるこ
とができる。

【００２７】そして、図３に示すように、段ボール等の
厚手の筒状梱包材６（(a) 参照）のの両端に、筒体の端
部に切込みを形成する装置Ａを用いて切込み6bを４ケ所
づつ形成し、その中にポスター９等を挿入し（(b) 参
照）、さらに、切込み6bの基端部より折り曲げ（(c) 参
照）、交互に重ね合わせて、筒状梱包材６の両端を閉塞
して（(d) 参照）、搬送を行うことができる。

【００２８】

【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。

【００２９】すなわち、基台の上面に突設し、筒体の端
部中に嵌入可能に形成したガイド体と、同ガイド体の周
囲で、筒体の端面に当接する位置に配設したカッター
と、前記ガイド体の周囲においてカッターを取外し自在
に保持すべく形成したカッター保持体とより筒体の端部
に切込みを形成する装置を構成しているため、筒体をガ
イド体に挿嵌するだけで、筒体の端部周壁に切込みを形
成でき、安全に作業できるとともに作業者の負荷を軽減
でき、作業効率を著しく向上させることができる。

【００３０】また、ガイド体の周囲に複数のカッターを
配設することにより、同時に複数の切込みを形成でき、
作業効率を一段と向上させることができる。

【００３１】しかも、容易に入手可能な市販のカッター
を利用して、筒体の端部に切込みを形成することができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る筒状梱包材の端部に切込みを形成
する装置を示す上面図。

【図２】同側面図。

【図３】筒状梱包材による梱包方法を説明する説明図。

【符号の説明】

Ａ 筒状梱包材の端部に切込みを形成する装置 １ カッター保持体 ２ ガイド体 ３ 基台 ４ カッター ６ 筒状梱包材

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】基台(3) の上面に突設し、筒体の端部中に
   嵌入可能に形成したガイド体(2) と、 同ガイド体(2) の周囲で、筒体の端面に当接する位置に
   配設したカッター(4)と、 前記ガイド体(2) の周囲においてカッター(4) を取外し
   自在に保持すべく形成したカッター保持体(1) とよりな
   ることを特徴とする筒体の端部に切込みを形成する装
   置。