JPH09267131A - フォーミングローラ装置 - Google Patents

フォーミングローラ装置

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JPH09267131A
JPH09267131A JP7877896A JP7877896A JPH09267131A JP H09267131 A JPH09267131 A JP H09267131A JP 7877896 A JP7877896 A JP 7877896A JP 7877896 A JP7877896 A JP 7877896A JP H09267131 A JPH09267131 A JP H09267131A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 蒲鉾形の屋根葺き、曲面板張り等の作業良く
実施できる金属製屋根板のフォーミングローラ装置。 【解決手段】 巾方向に山が平行する波形を形成する一
対の波形成形ローラ11からなる波形成形部1 及び波形に
形成されたフォーミング素材を樋状底の両側に側壁を折
曲して進行方向直角断面が略台形の樋状に順次折曲成形
加工する多数対の樋形成形ローラを配設したフォーミン
グ加工部と、フォーミング加工部の送りラインと直線的
に連続して、樋状成形により波形が無くなった成形品の
折曲部の内面を折曲部加工歯で押圧膨出させる樋状内接
挟着用ローラと、該ローラと噛合状となる樋状外接挟着
用ローラとが、側壁を押圧する方向に挟着調節自在に支
持させた波形湾曲成形加工部とを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蒲鉾形屋根、曲面
壁に使用する加工材を製作するものであって、鋼板材、
全部裏張鋼板材又は一部裏張鋼板材のいずれかの素材
に、幅方向に山が平行する波形を形成するとともに長手
方向直角断面が略台形の樋状に成型し、全体として樋状
底の波形が塵埃、雨水、洗浄水等の流下に支障とならな
い曲率半径で長手方向に湾曲する金属製屋根板或は壁面
板等(以下単に金属製屋根板という)を製作するところ
のフォーミングローラ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】フォーミングローラ装置は、偏心カムと
レバーからなる手動離接機構等により離接調節可能とし
た上部ローラと下部ローラとからなるフォーミングロー
ラの多数を、フォーミング素材の送り方向に連続的に配
列し、これらフォーミングローラでフォーミング素材を
順次変形させ最終的に略端面台形の金属製屋根板が成形
できるようにした装置である。
【0003】上記装置は、主として直線傾斜の金属製屋
根又は垂直の金属製壁面を形成するための装置として使
用しているが、最近の建築デザインにおいては蒲鉾形屋
根や膨出曲面壁とする要求に対応し、十分な強度を確保
した上で要求される曲率半径の大きな湾曲形に形成する
ことはできないものであった。
【0004】そこで前記のような要求に対応すべく、 1)前記従来のフォーミングローラ装置の終端に配設す
るフォーミングローラのみを、浅い波形形成用凹凸条溝
の形成された断面歯車状又はスプライン軸状のローラと
して、フォーミング素材に波形を形成することなく端面
略台形の樋状に順次成型した後、その幅方向に山が平行
する波形を形成し、かつ塵埃、雨水、洗浄水等の流下に
支障を生じない程度の曲率半径で長手方向に湾曲形成す
る手段、 2)前記従来のフォーミングローラ装置のフォーミング
ローラを、フォーミング素材の幅方向に山が平行する波
形を形成するための浅い波形形成用凹凸条溝の形成され
た断面歯車状又はスプライン軸状のローラとした装置を
用いて、フォーミング素材にその全幅にわたって幅方向
に山が平行する波形を形成しつつ端面略台形の樋状に順
次成型し、かつ塵埃、雨水、洗浄水等の流下に支障が生
じない程度の曲率半径で長手方向に湾曲形成する手段、
によって蒲鉾形屋根形成用の金属製屋根板を製作してい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、1)の手段
では、樋状底には波形が形成されるが樋状の側壁には波
形が形成されないことから側壁部分の強度が確保でき
ず、したがって波形形成するにもかかわらず、従来の同
様の厚みの素材を使用しなければならない不経済性があ
り、また終端に配設したフォーミングローラで一挙に波
形を形成することから、このローラに大きな機械的負担
が加わり耐久性を低下させものであり、また樋状底部に
は波形が形成されるが側壁には形成されないことから、
その長さ方向の寸法的差異が大きくなるため湾曲の曲率
半径が小さくなり、その用途が限定的となるだけでな
く、全体として歪みが大きく、また樋状の開きが不揃い
となって屋根葺き、壁面張り作業性を悪くする等の点に
解決すべき課題がある。
【0006】また、2)の手段では、フォーミング素材
の全幅にわたって波形を形成しつつ端面略台形の樋状に
順次成型することから、樋状の成型加工物は樋状底部の
みならず側壁にも波形が形成されて強度は確保されるも
のの、樋状底部と側壁の境界部分となる折曲部では、折
曲加工時に波形が潰されて形成されないことから、樋状
底部に対する側壁折曲部強度が弱くなるとともに、長手
方向に沿う所定曲率半径の湾曲変形が得られず又変形で
きたとしても変形状態の維持が困難であって、金属製屋
根板が長手方向に捩じれやすく、また端面略台形の形状
が変形するなどして、屋根受フレーム或は壁面フレーム
に固定する金属製の屋根板又は壁板相互の接続する屋根
葺き、壁面張り等の作業能率を著しく低下させる結果を
招く等多くの点に解決すべき課題があった。
【0007】本発明は、樋状底板とその両側の側板の両
方に幅方向に山が平行する波形を形成して端面略台形の
樋状に成型するだけでなく、樋状底板に対する側板の折
曲起立強度を確保して、捩じれ、形崩れを阻止できると
ともに、全体として樋状底の波形を、塵埃、雨水、洗浄
水等の流下に支障とならない曲率半径で長手方向に正確
に湾曲変形させることができて、蒲鉾形の屋根葺き、曲
壁面張り等の作業を能率良くし、しかも、素材として鋼
板材、全部裏張鋼板材又は一部裏張鋼板材の区別なく使
用することができるフォーミングローラ装置を提供する
ことを課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】及び
【実施例】本発明に係るフォーミングローラは、上記課
題を達成するために成されたものであって、所定幅の鋼
板材、裏張鋼板材又は一部裏張鋼板材のいずれかである
フォーミング素材の送り方向に沿って、幅方向に山が平
行する波形を形成する一対の波形形成ローラ(11)からな
る波形形成部(1) 及び波形に形成されたフォーミング素
材を樋状底(c) の両側に側壁(d) が立上って進行方向直
角断面が略台形の樋状に順次折曲成型加工する多数対の
樋形形成ローラ(21)を、挟圧調節自在に且つ同一送り速
度で稼働するように配設した樋形成型部(2) からなるフ
ォーミング加工部(A) と、該フォーミング加工部(A) の
送りラインに直線的に連続して波形湾曲形成加工部(B)
とを設けた装置であり、該波形湾曲形成加工部(B) は、
前記フォーミング加工部Aにおける樋状に加工により波
形が無くなったフォーミング成型品の折曲部(h) の内面
を押付膨出するための折曲部加工歯(33)を具備した傘形
歯部(32)を、樋状底(c) を挟圧する波形保持用歯を具備
した内接用ローラ部(31)の軸方向両端部に設けた樋状内
接挟着用ローラ(3) と、該樋状内接挟着用ローラ(3) と
噛合状となる外接用ローラ(41)及び前記傘形歯部(32)を
押圧する方向に挟着調節するようにした押圧用傘形歯部
(42)を同軸に設けた樋状外接挟着用ローラ(4) とを、挟
着調節自在に対設支持させた構成を特徴としている。
【0009】上記本発明に係るフォーミングローラ装置
は、従来の2)の装置と同様に、所定幅の鋼板材、裏張
鋼板材又は一部裏張鋼板材のいずれかであるフォーミン
グ素材を、幅方向に山が平行する波形を形成する一対の
波形形成ローラからなる波形形成部(1) 側の供給部から
供給して波形を形成した後、多数対の樋形形成ローラ(2
1)によって、樋状底(c) の両側を折曲して側壁(d) を起
立させ、進行方向直角断面を略台形の樋状に順次成型す
るフォーミング加工部(A) により加工するのであるが、
本発明装置では、該フォーミング加工部(A) に連続させ
た波形湾曲形成加工部(B) によって、フォーミング加工
部(A) による折曲加工で波形が潰された、樋状底(c) に
対する側壁(d) の折曲部に、他の部分の波形に対応させ
て変形加工することにより起立強度と曲率半径大なる所
定の湾曲変形が確保される。
【0010】さらに詳しく説明すると、この樋状底(c)
に対する側壁(d) の折曲起立強度の確保は、波形湾曲形
成加工部(B) を構成する樋状内接挟着用ローラ(3) の内
接用ローラ部(31)の波形保持用歯と傘形歯部(32)に連続
して形成される折曲部加工歯(33)のコーナー部分が、該
樋状内接挟着用ローラ(3) と噛合状となる樋状外接挟着
用ローラ(4) を構成する押圧用傘形歯部(42)の歯間に架
橋状態で接する波形のない側壁(d) の折曲部近接内面を
凹まして外方へ広げるように作用することによるもので
あり、また曲率半径大なる所定の湾曲変形が確保は、前
記した折曲部近接内面の凹みにより、側板縁部に対して
樋状底部の寸法が僅かに収縮状に変形することによる。
【0011】(実施例1)本発明の実施例1に係るフォ
ミングローラ装置を図において説明すると、図1はこの
発明のフォーミングローラ装置の一例を示す全体の構成
略図であって、素材供給用テーブル(T) に続いて、順
次、フォーミング加工部(A) と波形湾曲形成加工部(B)
及び保持送出用ローラ部(C) とから構成されており、図
2は各加工部での素材変形状態を示す説明図、図3はフ
ォーミング加工部(A) のフォーミング素材供給側に配設
される波形形成部(1) の正面構成略図、図4は波形湾曲
形成加工部(B) の正面構成略図、図5は図4の(M) 部分
の部分拡大断面図、図6は保持送出用ローラ部(C) の正
面構成略図である。
【0012】フォミングローラ装置各部の構成の詳細な
説明に先立って、その加工過程を図2に基づいて説明す
ると、所定幅の長尺平板であるフォーミング素材(a)
を、フォーミング加工部(A) において山と谷を素材の幅
方向と平行させて波形板(b) とした後、順次樋状底(c)
の両側に側壁(d) が立上りその縁部に連結用縁(e)、(f)
を形成して断面略台形の樋状とし、その側壁(d) の折曲
部(h) を波形湾曲形成加工部(B) において加工して、樋
状に成型された素材の長手方向に樋状底(c) が側壁(d)
の連結用縁(e)、(f) 方向に凸となる曲率半径の大きい湾
曲を形成し、これを保持送出用ローラ部(C) から完成品
として順次送り出すのである。
【0013】まずフォーミング加工部(A) について説明
すると、所定幅の鋼板材、裏張鋼板材又は一部裏張鋼板
材のいずれかからなる平板状の長尺フォーミング素材の
供給側の副フレーム(F1)に架設支持した、山の高さ5〜
10mm、ピッチ50mm程度の波形保持用歯(V形歯も含
む)が軸線方向(素材の幅方向)に沿って形成された挟
圧調節設定自在の一対の波形形成ローラ(11)からなる波
形形成部(1) と、前記副フレーム(F1)が脱着できるよう
に結合された主フレーム(F2)に進行方向に順次架設支持
した、前記波形形成部(1) によって波形に形成されたフ
ォーミング素材を樋状底(c) の両側を折曲して側壁(d)
を形成するとともに該側壁(d) の縁部に連結用縁(e)、
(f) を形成して断面略台形の樋状(図2参照)に順次折
曲成型加工する挟圧調節設定自在の多数対の樋形形成ロ
ーラ(21)からなる樋形成型部(2) とを、折曲部(h) 及び
連結用縁(e)、(f) (図2参照)以外の波形を潰すことな
く同一送り速度で駆動するように構成されており、駆動
手段及び挟圧調節手段は従来の慣用されている手段と異
なるところはない。
【0014】次に、波形湾曲形成加工部(B) について説
明すると、前記フォーミング加工部(A) の送りラインと
直線的(水平又は傾斜)に連続する通過部において波形
湾曲形成加工した樋状底(c) に符合する波形保持用歯を
具備した内接用ローラ部(31)の軸方向両端に、フォ
ーミング加工部(A) によって潰されて波形が無くな
ったフォーミング成型品の折曲部(h) の側壁(d) 側内面
を押付膨出するための、前記波形保持用歯に連続して側
壁(d) の折曲部近接内面に当接される折曲部加工歯(33)
を具備した傘形歯部(32)を形成した樋状内接挟着用ロー
ラ(3) と、該樋状内接挟着用ローラ(3) と噛合状となる
外接用ローラ(41)及び前記傘形歯部(32)を押圧する方向
に挟着調節するために軸方向移動による調節固定手段を
備えた押圧用傘形歯部(42)を前記外接用ローラ(41)と同
軸に設けた樋状外接挟着用ローラ(4) とを、挟着調節自
在に後部フレーム(F3)に架設支持させ、フォーミング加
工部(A) の駆動源とは別の駆動源から、送り方向速度に
応じて回転駆動を(逆回転は自由に)伝達するようにし
たカム利用の駆動伝達手段を用いて引き勝手に行い、フ
ォーミング加工部(A) 部と波形湾曲形成加工部(B) との
連続部分で生じやすい詰まり状撓みを解消するようにす
る。
【0015】前記折曲部加工歯(33)及び押圧用傘形歯部
(42)の歯は、図5に示すように、摩耗、欠損時等に交換
ができるようにした植付け歯構成となっており、この折
曲部加工歯(33)のコーナー部分が、押圧用傘形歯部(42)
の歯間に架橋状態で接する波形のない側壁(d) の折曲部
(h) の内面を凹まして外方へ広げ、これにより折曲部
(h) を一種の波形として側壁(d) の起立強度を確保し、
波形が形成されていない連結用縁(e)、(f) との寸法差に
より成型品が曲率半径の大なる湾曲変形するようにな
る。
【0016】さらに、保持送出用ローラ部(C) について
説明すると、筒形ローラ(51)の両側に成型品の樋状底
(c) と側壁(d) の折曲部(h) を拘束する分離可能に固定
された円錐台形鍔輪(52)を設けた糸巻形ローラ(5) の筒
形ローラ(51)及びこれと平行に挟圧調節自在に架設支持
された挟持用ローラ(53)で構成した樋状底保持ガイドロ
ーラ部と、成型品縁部の連結用縁(e)、(f) をそれぞれ保
持ガイドする一対二組の縁保持ガイドローラ(54)、(55)
及び(56)、(57) とからなり、前記フォーミング加工部
(A) の送りラインに直線的(水平又は傾斜)に連続した
波形湾曲形成加工部(B) の通過部に対して、該通過部か
ら送出された成型品の通過ライン位置又は湾曲曲率の設
定位置を調節する調節手段を具備させて後部フレーム(F
3)に架設支持し、前記波形湾曲形成加工部(B) の駆動と
同調駆動させる構成とする。
【0017】なお上記実施例1において、副フレーム(F
1)に架設支持した波形形成部(1) を主フレーム(F2)に対
して脱着自在としたのは、波形形成部(1) を分離して波
形形成加工とフォーミング加工が別場所で実施できるこ
とからであり、その必要がない場合には、波形形成部
(1) を主フレーム(F2)に固定してもよく、また、保持送
出用ローラ部(C) については、装備させることが仕上げ
曲率半径を設定することができることから好ましいが、
波形湾曲形成加工部(B) において形成される曲率変形に
応じたラインに単なる受けガイドを設けるか、設けるこ
となく、後部フレームの一部を利用してガイド機能を持
たせても本発明の課題は達成できる。
【0018】(実施例2)本発明の実施例2に係るフォ
ミングローラ装置を図において説明すると、実施例1と
同様、順次、フォーミング加工部(A) と波形湾曲形成加
工部(B) 及び保持送出用ローラ部(C) とを連続的に結合
したもので、図7に示すように波形湾曲形成加工部(B)
の構成に特徴がある。
【0019】その構成について説明すると、波形湾曲形
成加工部(B) の樋状外接挟着用ローラ(4) を構成する外
接用ローラ(41)と押圧用傘形歯部(42)とを、相互に直交
する別軸に固定して動力伝達するようにした構成となっ
ており、フォーミング素材が裏張鋼板材又は一部裏張鋼
板材のいずれかの場合に、成型品の進行方向に対して押
圧用傘形歯部(42)が外方向へ逃げる回転となるから、歯
によって裏張を引っ掛けて損傷することがなく、鋼板
材、裏張鋼板材又は一部裏張鋼板材のいずれのフォーミ
ング素材を用いても、全体として樋状底の波形が塵埃、
雨水、洗浄水等の流下に支障とならない曲率半径で長手
方向に湾曲させ、強度、外観において優れた金属製屋根
板或は壁面板等を製作することができる。
【0020】なお、対を成す各ローラ部の間隔調節は、
図に略図的に示しているように通常実施されている螺子
を利用した直線運動機構を直接又は歯車等を介して操作
することにより実施し、また、フォーミング加工部(A)
の各ローラへの動力伝達及び形湾曲形成加工部(B) への
動力伝達は、モータの駆動回転をローラーの軸端部に軸
着したスプロケットとチェーンによる伝達手段により、
同一送りを確保するように行っても良い。
【0021】
【発明の効果】以上説明した本発明に係るフォーミング
ローラ装置によれば、フォーミング加工部(A) に連続さ
せた波形湾曲形成加工部(B) によって、フォーミング加
工部(A) による折曲加工で波形が潰された、樋状底(c)
に対する側壁(d) の折曲部に、他の部分の波形に対応さ
せて変形加工することにより起立強度と曲率半径大なる
所定の湾曲変形が確保される。
【0022】すなわち、樋状底(c) に対する側壁(d) の
折曲起立強度の確保は、波形湾曲形成加工部(B) を構成
する樋状内接挟着用ローラ(3) の内接用ローラ部(31)の
波形保持用歯と傘形歯部(32)に連続して形成される折曲
部加工歯(33)のコーナー部分が、該樋状内接挟着用ロー
ラ(3) と噛合状となる樋状外接挟着用ローラ(4) を構成
する押圧用傘形歯部(42)の歯間に架橋状態で接する波形
のない側壁(d) の折曲部(h) の内面を外方へ広げるよう
に凹まして一種の波形を形成すことによるものであり、
また曲率半径大なる所定の湾曲変形は、前記した折曲部
(h) に一種の波形が形成され、折曲部(h) と波形が形成
されていない(潰されて)連結用縁(e)、(f) とに長手方
向の寸法差が生じることによるものであり、これによっ
て、樋状底(c) とその両側の側壁(d) に幅方向に山が平
行する波形の形成された端面略台形の樋状の金属製屋根
板が成型できるだけでなく、樋状底(c) に対する側壁
(d)の折曲起立強度が確保されて捩じれや形崩れが阻止
できるとともに、全体として樋状底(c) を、その波形が
塵埃、雨水、洗浄水等の流下に支障とならない曲率半径
で長手方向に湾曲変形させることができ、強度的、外観
的に優れ、蒲鉾形の屋根葺き、曲壁面張り等の作業能率
を良好とする金属製屋根材、壁材の政策が可能となり、
しかも、素材として鋼板材、全部裏張鋼板材又は一部裏
張鋼板材の区別なく使用可能なフォーミングローラ装置
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るフォーミングローラ装置の一例を
示す全体の構成略図である。
【図2】本発明に係るフォーミングローラ装置の各加工
部での素材変形状態を示す説明図である。
【図3】本発明に係るフォーミングローラ装置のフォー
ミング加工部(A) のフォーミング素材供給側に配設され
る波形形成部(1) の正面構成略図である。
【図4】本発明に係るフォーミングローラ装置の波形湾
曲形成加工部(B) の正面構成略図である。
【図5】図4の(M) 部分の部分拡大断面図である。
【図6】本発明に係るフォーミングローラ装置の保持送
出用ローラ部(C) の正面構成略図である。
【図7】本発明に係るフォーミングローラ装置の波形湾
曲形成加工部(B) の別実施例の正面構成略図である。
【符号の説明】
(A) フォーミング加工部 (B) 波形湾曲形成加工部 (C) 保持送出用ローラ部 (1) 波形形成部 (11) 波形形成ローラ (2) 樋形成型部 (21) 樋形形成ローラ (3) 樋状内接挟着用ローラ (31) 内接用ローラ部 (32) 傘形歯部 (33) 折曲部加工歯 (4) 樋状外接挟着用ローラ (41) 外接用ローラ (42) 押圧用傘形歯部 (5) 糸巻形ローラ (51) 円筒形ローラ (52) 円錐台形鍔輪 (53) 挟持用ローラ (54)、(55) 縁保持ガイドローラ (56)、(57) 縁保持ガイドローラ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年4月15日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定幅の鋼板材、裏張鋼板材又は一部裏
    張鋼板材のいずれかであるフォーミング素材の送り方向
    に沿って、幅方向に山が平行する波形を形成する一対の
    波形形成ローラ(11)からなる波形形成部(1) 及び波形に
    形成されたフォーミング素材を樋状底(c) の両側に側壁
    (d) が立上って進行方向直角断面が略台形の樋状に順次
    折曲成型加工する多数対の樋形形成ローラ(21)を、挟圧
    調節自在に且つ同一送り速度で駆動されるように配設し
    た樋形成型部(2) からなるフォーミング加工部(A) と、
    該フォーミング加工部(A) の送りラインと直線的に連続
    して波形湾曲形成加工部(B) とを設けた装置であり、該
    波形湾曲形成加工部(B)は、前記フォーミング加工部A
    における樋状に加工により波形が無くなったフォーミン
    グ成型品の側壁(d) の折曲部(h) の内面を押付膨出する
    ための折曲部加工歯(33)を具備した傘形歯部(32)を、樋
    状底(c) を挟圧する波形保持用歯を具備した内接用ロー
    ラ部(31)の軸方向両端部に設けた樋状内接挟着用ローラ
    (3) と、該樋状内接挟着用ローラ(3) と噛合状となる外
    接用ローラ(41)及び前記傘形歯部(32)を押圧する方向に
    挟着調節するようにした押圧用傘形歯部(42)を同軸に設
    けた樋状外接挟着用ローラ(4) とを、挟着調節自在に対
    設支持させた構成としたことを特徴とするフォーミング
    ローラ装置。
  2. 【請求項2】 波形湾曲形成加工部(B) の樋状外接挟着
    用ローラ(4) を構成する外接用ローラ(41)と押圧用傘形
    歯部(42)とを、相互に直交する別軸に固定して動力伝達
    するようにした請求項1記載のフォーミングローラ装
    置。
  3. 【請求項3】 波形湾曲形成加工部(B) の送り方向後方
    に、該波形湾曲形成加工部(B) により加工したフォーミ
    ング成型品の樋状底(c) を挟着保持する一対の樋状底押
    えロール(51)、(52) と、側壁(d) の縁部をそれぞれ挟着
    保持する一対の縁押えロール(53)、(54) からなる保持送
    出用ローラ部(C) を配設した請求項1又は2記載のフォ
    ーミングローラ装置。
  4. 【請求項4】 フォーミング加工部(A) を構成する波形
    形成部(1) が、樋形成型部(2) に対して脱着自在となっ
    ている請求項1、2又は3記載のフォーミングローラ装
    置。
JP07877896A 1996-04-01 1996-04-01 フォーミングローラ装置 Expired - Lifetime JP3360240B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104690126A (zh) * 2013-12-05 2015-06-10 淄博永华滤清器制造有限公司 手动压筋机
CN106270034A (zh) * 2015-06-11 2017-01-04 句容市江电电器机械有限公司 金属板材弧度折弯装置
CN106683793A (zh) * 2017-01-06 2017-05-17 江苏亨通高压海缆有限公司 一种导体矫正装置
CN113042582A (zh) * 2021-04-02 2021-06-29 阿尔法起重机有限公司 一种双梁起重机行人走台的折弯压制装置
CN113231822A (zh) * 2021-05-11 2021-08-10 谢祖赐 一种具有防堵塞功能的手机中框支撑片加工装置
CN115351133A (zh) * 2022-10-19 2022-11-18 沈阳汇博热能设备有限公司 一种用于金属波纹补偿器的连续校形装置

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