JPH09266990A

JPH09266990A - 電気カミソリ器具

Info

Publication number: JPH09266990A
Application number: JP11690896A
Authority: JP
Inventors: Tatsuya Azuma; 達也東
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1996-04-02
Filing date: 1996-04-02
Publication date: 1997-10-14

Abstract

(57)【要約】【課題】従来の電気カミソリ器具は髭を深く剃る為に、
顔面を意識的に動かしたり、外刃を皮膚に何回も強く押
し当てる必要があった。その為、外刃と内刃の部分接触
で双方の刃を損傷し、外刃の小孔が破損した。また、弱
い肌やしわ、深い毛穴に入った髭を剃る毎に、肌が荒れ
て深剃りが困難であった。剃り取られた髭屑は飛散し、
不衛生であり、器具内に付着し故障の原因になった【解決手段】外刃２の前面に吸着面４を形成する吸着板
９を設け、他面から排気して、吸着板内を減圧し、ま
た、蛇腹構造３の吸着板９を設け、肌と外刃２が密着し
髭を剃り、髭屑を集塵室１５に収納する電気カミソリ器
具。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は髭剃りに用いる電気
カミソリ器具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】電気カミソリ器具は外刃と内刃のせん断
力によって、髭を切断する。内刃は左右に移動する形式
と回転する方法とがある。従って、使用する場合は外刃
の小孔に髭を挿入させ内刃とのせん断力で剃る。そのた
め可能な限り肌に外刃を接近させる必要がある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】これには次ぎの様な欠
点があった。髭を深く剃る為に外刃を皮膚に強く押し当
てる必要があった。その為、外刃と内刃の接触で双方の
刃を損傷し、長期の使用中に偏減りし、剃りむらが発生
し、特に外刃の小孔が破れる事が多かった。又、顔の曲
面を意識的に膨らませたり、変形し髭を起こしたりして
絞り出す為、肌を押したり引っ張る動作で外刃との接触
を高める必要があった。毎日の髭剃りで肌が荒れること
もあり、特に皮膚の弱い顎や喉は髭が毛穴に深く入り、
深剃の為に数回電気カミソリ器を押し当てる事が多かっ
た。また、年令による顔のしわで隠れる髭も剃る事が困
難であった。剃られた髭はブラシで除去する必要があっ
た。又、飛散する事が多く、不衛生であるだけでなく、
駆動部分に侵入し付着して故障の原因になった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明はこれらの欠点を
解決するためになされたものである。電気カミソリ器本
体１の外刃２の前面に軟質合成樹脂やゴム等の軟質材で
形成された吸着面４の開口部を形成する吸着板９を設
け、他端を電気カミソリ器本体に密着し気密として、電
気カミソリ器本体に内蔵されたファン１３により吸着板
内の空気を排気管６を経由して排出する。従って、外刃
を肌に強く押し当てる事もなく皮膚を吸引して密着さ
せ、且つ、山形に膨らませる事により、髭を外刃２の小
孔１９に吸入し、髭を剃る構造である。また、吸着板９
外周壁を蛇腹構造３に形成し、吸着板９内の減圧度に応
じ伸縮させ、肌と外刃との剃り圧調整をする構造であ
る。切断された髭屑は集塵室１５のフイルター１８で捕
捉される。本発明は以上の構成からなる電気カミソリ器
具である。

【０００５】

【発明実施の形態】以下本発明の実施の形態を説明す
る。図１に示す実施例の様に、外刃２前面に吸着面４を
形成する開口部を設け、他面を電気カミソリ器本体１に
密着させた吸着板９を構成する電気カミソリ器具であ
る。吸着板９外壁に蛇腹構造３を形成し、外刃２の位置
より内側に排気管６を貫設する。排気管６の他端は集塵
室１５に貫設させ、ファン１３の回転で排気し、吸着板
９内の空気を排気する。従って、切断された髭屑は、集
塵室１５のフイルター１８で捕捉される。使用におい
て、図５に示す様に、吸着面４を肌に当て、吸着板９内
の空気を排出する事により空気圧が低下し、皮膚を吸引
する。同時に合成樹脂やゴム等の軟質材で形成された蛇
腹構造３の壁面が収縮し、肌１７と外刃２が密着する。
吸引された皮膚は、図５に示す様に山形状に膨らみ、頂
点が外刃２に圧着する状態になる。この状態で深い毛穴
や皮膚のしわが広がって吸引され、髭が起こされた状態
になり、外刃内部に吸引され、内刃７とのせん断力で切
断される。皮膚の弱い部分を剃る場合、吸引力調整を吸
引調整口１０の開口で微調整する

【０００６】

【実施例】以下その他の実施例につき述べる。図４は外
刃２の前方に排気管６を設置した電気カミソリ器具の実
施例である。外周が円形の蛇腹構造３を形成する吸着板
９の吸着面４としての開口部を外刃２前面に設け、他端
を電気カミソリ器本体１に密着した構成である。排気管
６を外刃２の前方に貫設し、他端を集塵室１５に貫設さ
せ、本体内に内蔵されたファン１３で吸着板内の空気を
排出する構造である。この場合、吸着板９内の空気排出
に伴い吸着面４に押し当てられた皮膚は、蛇腹の収縮と
共に外刃２に圧着する。剃られた髭屑は、排気管６によ
り集塵室１５に捕捉される。

【０００７】図６に示す実施例は内刃７の回転軸にファ
ン１３を取り付けた場合である。内刃２の回転に伴いフ
ァン１３が回転し、吸着板９内の空気を排出する。同時
に蛇腹構造３が収縮して肌と外刃２が密着する。内刃７
で剃り取った髭屑をフイルター１８に捕捉する構造であ
る。

【０００８】

【発明の効果】従来の電気カミソリ器具は、肌の曲面に
合わせる為に外刃を柔軟な構造で、且つ、強靭な構造材
にする必要があった。この為、高価で特殊な素材が必要
であった。本発明の電気カミソリ器具は、皮膚が吸引作
用で外刃に吸着するため、その必要性が無く、また、シ
ワや深い穴毛に生える髭を剃るために無理に皮膚に外刃
を押し当てる必要がない。その為弱い皮膚を痛めず、癖
毛や産毛も容易に剃れるようになった。従って、外刃と
内刃の部分的な強い接触がなくなり摩耗することが少な
くなった。本発明は押し当てるのではなく、髭や皮膚が
外刃に吸引される構造である。その為深い毛穴やしわは
外刃に吸い寄せられ、山形に膨らみ外刃に密着し、無理
に何度も肌に押し当てず、弱い皮膚を痛めず、癖毛を吸
入し切断する効果がある。又、肌の状態により吸引力が
調整出来る。切断した髭屑は飛散せず、ブラシ等で取り
除かなくても、集塵室に捕捉されて衛生的である。従来
の電気カミソリ器具は、髭屑が駆動部に侵入付着し、部
品を汚し故障の原因になったが、本発明により故障の原
因が減った。また、吸引力が調整出来るため、皮膚を痛
めず、肌荒れが無く深剃ができると共に滑らかな肌を保
ことが出来るようになった。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例一部欠切斜視図

【図２】本発明の実施例Ａ−Ａ断面図

【図３】本発明の実施例斜視図

【図４】本発明の実施例斜視図

【図５】本発明の実施例一部欠切断面図

【図６】本発明の実施例説明図

【符号の説明】

１．電気カミソリ器本体２．外刃３．蛇腹構造４．吸着面５．排気孔６．排気管７．内刃８．髭９．吸着板１０．吸引調整口１１．髭屑取出口１２．モーター１３．ファン１４．駆動部１５．集塵室１６．コード１７．肌１８．フイルター１９．小孔２０．コネクティングロッド２１．幕

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】排気ファン１３を設け、外刃２より吸引
し、他端に排気する電気カミソリ器具。
【請求項２】外刃２の前面に吸着面４を形成する吸着板
９を設け、他端から排気する電気カミソリ器具。
【請求項３】蛇腹構造３の吸着板９を設けた請求項２の
電気カミソリ器具。
【請求項４】排気管６を貫設し、フイルター１８を設け
た集塵室１５を構成する電気カミソリ器具。