JPH0824447A - 毛髪を吸い込んで調髪する理容用具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目 的】 この発明は毛髪を吸い込み、吸引しながら
切断し、さらに切断した毛髪を集めて捨てることができ
る理容用具に関するものである。 【構 成】 モーターと羽根で吸引力を発生させ、毛髪
を吸入口１より吸い込み、吸引力で引っ張った状態にし
ておいて、モーターで動作する内刃４と固定されている
外刃３で挟んで切断する。切断された毛髪は更に吸い込
まれてフィルターでこし取り、まとめて捨てることがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、毛髪を吸い込みなが
ら切るので櫛などを使わず片手だけで手軽に調髪できる
ものである。また、切った毛髪は毛髪収納部に吸い込ま
れるので散乱しない。このため調髪のための特別な準備
や特定の場所を必要とせず、手軽で清潔に調髪できる理
容用具である。

【０００２】

【従来の技術】従来、調髪のためにはハサミかバリカン
を使って毛髪を切っていたが次のような欠点があった。 （イ）まず櫛で髪をすきながらひっぱって長さを調節
し、櫛に添ってハサミかバリカンで切る。このため、か
なりの熟練と高度な技術を要する。 （ロ）バリカンでの調髪の場合、切る髪の長さを調節具
によってある程度は調節できる構造となっているが、そ
の長さはせいぜい１０ミリくらいまでである。これ以上
の長さになると毛髪がねじれたり頭皮の側に倒れたりし
ているため、同じ長さにそろえて調髪することができな
い。 （ハ）上記イ、ロのいずれの調髪の場合においても、切
った髪が散乱するので、エプロン状の物で体を覆った
り、床面に落ちても良いように調髪のための特別な場所
が必要であった。 （ニ）バリカンで丸刈りをする場合においても、その構
造上から一人で調髪することができない。

【０００３】

【発明が解決しようとしている課題点】本案は上記のよ
うな欠点を除いて、家庭においては安全で手軽に、業務
用においては安全かつスピーディに調髪ができるように
するものである。そのためには次の課題を解決した。 （イ）調髪のための特別な技術や熟練を要せず、自宅に
おいても手軽に調髪できるようにしたこと。 （ロ）丸刈り程度であれば一人でも調髪できるようにし
たこと。 （ハ）５ミリ程度の丸刈りから長い髪まで、取り付ける
吸入口の長さにより調整できるようにしたこと。また、
吸入口の形が斜めのものを取り付ければ刈り上げもでき
るようにしたこと。 （ニ）切った毛髪が飛散しないようにすること。 （ホ）切った毛髪を収納し、まとめて捨てられるように
したこと。

【０００４】

【課題を解決するための手段】これらの課題を解決する
ために図１、矢視図２、矢視図３、左側面図４、右側面
図５、矢視図６に示す構造とした。その図面を追いなが
ら説明すると、 （イ）毛髪を吸入する吸入口１は、櫛状になった先端
と、本体２にはめ込むようになった部分とで構成され、
その厚さによって切る髪の長さを調節出来るようにした
ものである。先端の櫛状になった部分で毛髪をすき、中
央部の穴から吸い込む構造となっている。これを本体に
取り付けるには、本体２の突起の部分とでかみ合う構造
になっているので、軽く押し込むことで本体２に取り付
けられる。 （ロ）吸入口１より吸入された毛髪はスリット状にあけ
られた穴のあいた外刃３に達し、この穴を通過して更に
奥側に吸引力で引っ張られる。 （ハ）外刃３のスリット穴より更に奥側に引き込まれた
毛髪は、回転運動をしている内刃４の間に挟まれて切断
される。 （ニ）外刃３は外刃抑え具５によって適当な力で内刃４
に接している。 （ホ）内刃４は内刃用モーター６によって回転力を得て
いる。内刃４と内刃用モーター６は回転数調節のため２
枚の歯車７で噛み合わされている。又、歯車７は内刃４
を清掃、交換するためにモーターカバー１１を開けて容
易に取り外せるための役目もしている。 （ヘ）切断された毛髪は吸引力で吸い込まれ、逆止板８
を通って毛髪収納部９に吸い込まれ、フィルター１０で
こし取られる。 （ト）こうして毛髪収納部９に集まった毛髪は取り出し
用蓋１６を開けて外へ取り出すことができる。 （チ）フィルター１０は本体の溝にはめ込まれているの
で取り出し用蓋１６を開き、引き出して清掃または取り
替えをする事ができる。 （リ）吸引力を発生させるためには、回転羽根１２と、
回転力を作る吸入用モーター１３、中央部に空気を送る
ためのじゃま板１４で構成されている。また、これらを
一体としてまとめている吸入部ホルダー１５にまとめら
れている。こうすることにより、吸入部のみの取り替え
や、それを構成する部品の交換修理は本体２の取り出し
用蓋１６を開けて引き出すことにより容易に行われる。 （ヌ）吸入され、こし取られた後の空気は、本体２に開
けられた吐き出し口１７により外へ放出される。

【０００５】

【作用】

（１）切る髪の長さと形状を吸入口１の筒の長さと形状
により選択し、本体２に軽く押し込んで取り付ける。 （２）作動スイッチ１８を入れる。 （３）吸入用モーター１３と内刃用モーター６が起動す
る。 （４）起動し始めると、吸入用モーター１３は吸入口１
から毛髪の吸入作用を行い。内刃用モーター６は吸入さ
れて外刃３の間を通って来た毛髪の切断を行う準備が完
了する。 （５）吸入口１の先端を被調髪者の毛髪の付け根に軽く
当てる。 （６）吸引力によって吸入口１から吸い込まれた毛髪は
引っ張られながら外刃３に達し、外刃３にあけられたス
リット状の開口部を通って更に奥へと引っ張られる。 （７）引っ張られた毛髪は動いてきた内刃４と固定され
た外刃３の間に挟まれて切断される。 （８）切断された毛髪は、更に吸い込まれて毛髪収納部
９に達し、フィルター１０でこし取られる。こし取られ
た毛髪は毛髪収納部９の中にたまる。逆止板８はこの毛
髪が先端部へ逆流するのを防止している。 （９）このようにして調髪する毛髪の部分に順次、吸入
口１を軽く当てながら移動することにより被調髪者の毛
髪を調髪することができる。 （１０）切断された毛髪は毛髪収納部９に蓄えられるの
で、いっぱいになったら適宜取り出し用蓋１６を開けて
捨てる。フィルター１０の汚れや目づまりの為の清掃、
交換は取り出し用蓋１６を開けて引き出すことにより行
われる。

【０００６】

【実施例】なお、本機の各部の構造を以下のようにする
ことで同様の効果を得ることができる。 （１）調髪する毛髪の長さを変えるには吸入口１の形状
を次のようにすることにより、より有効に使用すること
ができる。 （イ）調髪しようとするする毛髪の長さよって吸入口１
を図７吸入口１の実施例１のような長さの各種取り替え
用部品に交換する方法。 （ロ）調髪しようとするする毛髪の長さによって伸縮さ
せる図８吸入口１の実施例２の方法。 （ハ）調髪しようとする毛髪の形により、吸入口１を図
９吸入口１の実施例３のように斜めにする事により刈り
上げ状のカットにすることができる。 （２）毛髪を切断するには次のような方法がある。 （イ）内刃に回転する放射状の刃を持ち、外刃は固定刃
とする方法。 （ロ）内刃に往復運動をする刃を持ち、外刃は固定刃と
する方法。 （３）吸引力を発生させる部分を外部の吸引機能を持っ
た器具（例えば家庭にあっては掃除機、業務用にあって
は専用の吸引機器の設置）を使用することで本機と同様
の効果がある。そのためには図１０の外部吸入機接続口
１９によって接続する。図１１、図１２はその矢視図、
図１３はその側面図を示す。これによって本体を軽量化
させ、かつ安価に生産することができる。特に業務用に
おいて使用する場合は経済的となる。

【０００７】

【発明の効果】

（１）毛髪を吸い込んで立てた状態で切るため、ちぢれ
た髪や倒れた髪、細くしなやかな髪も同じ条件できれい
に調髪することができる。 （２）調髪する髪の長さを吸入口１の長さを変えること
によって５ミリ程度から自由に調節することができる。
また、吸入口の形状を斜めにすることによって刈り上げ
状のカットにする事ができる。 （３）櫛が不要で、本機を片手で持ち、調髪部分に軽く
当ててすべらせるだけで調髪できる。 （４）体を覆うカバーやエプロン状のものを着用しなく
ても調髪できる。 （５）切った毛髪は本体に収納されるので回りに飛び散
らず、あとかたずけは本体に収納された毛髪を捨てるだ
けである。従って簡単であり、清潔である。 （６）吸入口１を外した状態で、調髪したい毛髪部分に
本機の吸入口を当てて調髪すれば、はさみを使った場合
とほぼ同様切り方ができ、かつ切った髪が飛び散らない
ため同様の効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】正面図、立面図、下面図

【図２】Ａ−Ａ矢視図

【図３】Ｂ−Ｂ矢視図

【図４】左側面図

【図５】右側面図

【図６】Ｃ−Ｃ矢視図

【図７】吸入口１の実施例１

【図８】吸入口１の実施例２

【図９】吸入口１の実施例３

【図１０】外部吸引機能を持った器具を使用する場合の
正面図、立面図、下面図

【図１１】図１０のＤ−Ｄ矢視図

【図１２】図１０のＥ−Ｅ矢視図

【図１３】図１０の右側面図

【符号の説明】

１ 吸入口 ２ 本体 ３ 外刃 ４ 内刃 ５ 外刃抑え具 ６ 内刃用モーター ７ 歯車 ８ 逆止板 ９ 毛髪収納部 １０ フィルター １１ モーターカバー １２ 回転羽根 １３ 吸入用モーター １４ じゃま板 １５ 吸入部ホルダー １６ 取り出し用蓋 １７ 吐き出し口 １８ 作動スイッチ １９ 外部吸入機接続口

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】イ）毛髪の吸い込み口を設ける。 ロ）モーターで吸入用羽根を回転させて吸い込む力を発
   生させる。 ハ）調髪する部分に吸い込み口を当てて毛髪を吸い込
   み、かつ引きつけておいてモーターで動作する刃で毛髪
   を切る。 ニ）切った毛髪をさらに吸い込んで毛髪収納部に収納す
   る。 以上のように構成されたことを特徴とする調髪用具。
2. 【請求項２】吸い込む力を発生させる部分と、切った毛
   髪をこし取り収納する毛髪収納部を、外部の吸引機能を
   持った機器に行わせた請求項１の毛髪を吸い込んで調髪
   する理容用具。