JPH09266669A - 高圧発生回路 - Google Patents

高圧発生回路

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JPH09266669A
JPH09266669A JP9584096A JP9584096A JPH09266669A JP H09266669 A JPH09266669 A JP H09266669A JP 9584096 A JP9584096 A JP 9584096A JP 9584096 A JP9584096 A JP 9584096A JP H09266669 A JPH09266669 A JP H09266669A
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Hiroyoshi Tsuzuki
博義 続
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電源投入時のラッシュ電流に依存せず、且つ
異常時の過大電流に対して発熱溶断型回路素子を確実に
溶断させて回路の保護を図ることができる安価で信頼性
の高い高圧発生回路を提供する。 【解決手段】 電源投入時、DC電源1からラッシュ電
流が平滑回路2のコンデンサ22に流れるが、コンデン
サ22の後に接続されている発熱溶断型回路素子である
ヒューズ抵抗14には流れない。その後、制御回路5の
制御によりトランジスタ4がスイッチングを始めると、
高圧トランス3の1次励磁巻線側にスイッチング電流が
流れることにより、2次励磁巻線側に高電圧が発生して
通常状態になる。このような状態の時、制御回路5の異
常によりトランジスタ4がオンし放しになると、過大電
流がDC電源1からヒューズ抵抗14を通って前記1次
励磁巻線側に流れるが、この時、ヒューズ抵抗14は発
熱溶断して、過大電流の前記1次励磁巻線側への流入を
遮断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はDC電源から供給さ
れる電流をスイッチングして高圧トランスにより高電圧
に昇圧して出力する高圧発生回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種の高圧発生回路は画像形成装
置等に用いられ、その構成は、DC電源から供給される
直流電流を平滑フィルタによって平滑した後、高圧トラ
ンスの1次側の励磁巻線を介してスイッチング用トラン
ジスタに入力するようにし、このトランジスタをオンオ
フしてスイッチングすることにより、前記高圧トランス
の1次側の励磁巻線にスイッチング電流を流して、前記
高圧トランスの2次側の励磁巻線に高圧を発生させるも
のである。前記平滑フィルタは抵抗とコンデンサとから
構成されているが、抵抗をヒューズ抵抗等の発熱溶断型
回路素子としている。これにより、高圧トランスの励磁
巻線のショートやスイッチング用トランジスタの制御回
路の異常によりトランジスタがオン状態のままとなった
場合等に、前記DC電源側から高圧トランスの1次励磁
巻線及びトランジスタ側に過大電流が流れ込むが、この
過大電流により前記平滑回路を構成する発熱溶断型回路
素子を溶断させてこの過大電流を即時に遮断することに
よって、前記トランジスタ等の回路の構成部品の破壊を
防止するようにしている。
【0003】ところで、平滑フィルタの抵抗を発熱溶断
型回路素子とする構成では、電源投入時、前記DC電源
側から平滑フィルタにコンデンサ充電によるラッシュ電
流が流入し、このラッシュ電流が発熱溶断型回路素子を
流れるため、発熱溶断型回路素子がラッシュ電流で溶断
しないように、発熱溶断型回路素子のラッシュ電流耐量
が問題となる。ここで、発熱溶断型回路素子の機能は、
上記した回路の異常による前記DC電源側から流れ込む
過大電流により発熱溶断して、この過大電流が回路側に
流れ込むのを遮断することにより、回路の構成部品の破
損を防止することにある。
【0004】通常、電源投入時のラッシュ電流は、通電
時間が短いとはいえ前記異常時の過大電流よりも大きい
ため、このラッシュ電流により発熱溶断型回路素子が発
熱溶断する恐れがあり、発熱溶断型回路素子の上記した
機能を実現する上での信頼性を損なうものである。又、
DC電源の特性即ち、出力インピーダンス、垂下特性…
及びDC電源から平滑フィルタまでの布線インピーダン
ス等によって、ラッシュ電流は変化し規定しにくいもの
である。従って、電源投入時のラッシュ電流の流入部に
発熱溶断型回路素子を用いることは、この発熱溶断型回
路素子のラッシュ電流耐量がDC電源特性に依存するた
め、ラッシュ電流により絶対に溶断しない発熱溶断型回
路素子を決める際に流動的な要素が生じ、従って、その
回路保護動作上の信頼性に乏しく、信頼性の高い回路設
計を行うことを困難且つ不都合にしていた。
【0005】そこで、上記不都合を回避するために、高
圧トランスの一次側励磁巻線に流れる電流を検知し、こ
の電流が所定値を超えると、スイッチング用トランジス
タの駆動制御回路を制御してトランジスタをオフ状態に
することにより、DC電源から過大電流が回路側に流れ
ないようにする方法もあるが、この方法を採用すると、
検出回路、エラーアンプ、ラッチ回路等を必要とするた
め、電源回路の回路規模が大きくなると共に回路のコス
トが上昇する等の不都合があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上のような従来の高
圧発生回路のように、DC電源の平滑フィルタ内の発熱
溶断型回路素子により、回路の異常等により前記DC電
源から流入する過大電流を遮断するような方法を採るも
のでは、電源投入時、平滑フィルタに流れるラッシュ電
流に対する発熱溶断型回路素子のラッシュ電流耐量が問
題となり、しかも、ラッシュ電流はDC電源の諸特性に
より変化し規定しにくいため、電源投入時のラッシュ電
流の流入部に発熱溶断型回路素子を用いることは、この
発熱溶断型回路素子のラッシュ電流耐量がDC電源特性
に依存するため、ラッシュ電流により絶対に溶断しない
発熱溶断型回路素子を決める際に流動的な要素が生じ、
従って、その回路保護動作上の信頼性に乏しく、信頼性
の高い回路設計を行うことを困難且つ不都合にしてい
た。
【0007】また、回路を構成する高圧トランスの1次
側の励磁巻線に流れる電流を検知し、検知電流が所定値
を超えると、スイッチングトランジスタの動作を停止す
る等の制御を行うことにより、過大電流から回路を保護
する方法を採るものでは、検出回路、エラーアンプ、ラ
ッチ回路等を必要するため、回路規模が大きくなると共
に、回路のコストが上昇する等の不都合があった。
【0008】そこで本発明は上記のような課題を解決す
るためになされたもので、電源投入時のラッシュ電流に
依存せず、しかも異常時の過大電流に対して発熱溶断型
回路素子を確実に溶断させて回路の保護を図ることがで
きる安価で信頼性の高い高圧発生回路を提供することを
目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、DC
電源から供給される直流電流を平滑する平滑回路と、前
記DC電源から流入する過大電流により発熱溶断する発
熱溶断型回路素子と、前記平滑回路により平滑された前
記直流電流をスイッチングするスイッチング回路と、こ
のスイッチング回路によりスイッチングされた電流を1
次励磁巻線に流し、2次励磁巻線に高電圧を発生する高
圧トランスとを有する高圧発生回路において、前記発熱
溶断型回路素子を前記平滑回路と前記高圧トランスの1
次励磁巻線との間に直列に挿入したことを特徴とする。
【0010】請求項2の発明は、前記発熱溶断型回路素
子をヒューズ抵抗としたことを特徴とする。
【0011】請求項3の発明は、前記平滑回路を抵抗と
コンデンサとにより構成し、且つ前記平滑回路を構成す
る抵抗の消費電力の定格電力比を前記ヒューズ抵抗の消
費電力の定格電力比より小さくすることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は本発明の一実施の形態の構
成を示した回路図である。図において、1は被昇圧直流
電圧を発生するDC電源、2はDC電源1から入力され
る直流電流を平滑する平滑フィルタで、抵抗21、コン
デンサ22より構成される。3は1次側励磁巻線に入力
されるスイッチング電流を昇圧して2次側励磁巻線から
出力する高圧トランス、4は直流電流をスイッチンング
して高圧トランス3の1次側励磁巻線にスイッチング電
流100を流すトランジスタ、5はトランジスタ4を駆
動制御する制御回路で、エラーアンプ12から出力され
るエラー信号に基づいてトランジスタ4をスイッチング
させるスイッチンング制御信号(パルス信号)50を発
生するPWM(パルス幅変調)回路51とこのPWM回
路51から出力されるスイッチング制御信号50をトラ
ンジスタ4のベースに出力するバッファ回路52により
構成される。
【0013】6はトランジスタ4のコレクタに発生する
逆電圧を吸収する逆電圧吸収用ダイオード、7は高圧ト
ランス3の1次励磁巻線のインダクタンスと直列共振回
路を形成し、前記1次励磁巻線の電流遮断時の共振条件
を決定するする共振用コンデンサ、8は高圧トランス3
の2次励磁巻線に発生する高圧誘導電流を整流する整流
ダイオード、9は整流ダイオードにより整流された電流
を平滑する平滑用コンデンサ、10は高圧トランス3の
2次側から図示されない負荷に流れる負荷電流の大きさ
を検出するための電流検出用抵抗、11はエラーアンプ
に基準電圧を与える基準電圧源、12は電流検出用抵抗
10により検出された電圧と基準電圧との差に基づいた
エラー信号200を算出して制御回路5に出力するエラ
ーアンプ、13は高圧トランス3の2次側に発生した高
圧直流電圧を負荷側に出力する高圧出力端子、14は平
滑フィルタ2と高圧トランス3の1次励磁巻線との間に
挿入された例えばヒューズ抵抗のような発熱溶断型回路
素子である。
【0014】次に本実施の形態について説明する。電源
オン時、DC電源1から供給される直流電流は平滑フィ
ルタ2により平滑され、発熱溶断型回路素子14を通っ
て高圧トランス3の1次励磁巻線に入力される。この1
次励磁巻線を通った前記電流はトランジスタ4のコレク
タに入力される。又、この電源オン時に、制御回路5の
PWM回路51はスイッチング制御信号50を発生し、
これをバッファ52を介してトランジスタ4のベースに
出力するため、トランジスタ4がオンオフしてスイッチ
ングする。これにより、高圧トランス3の1次励磁巻線
のインクダクタンスと共振コンデンサにより形成される
直列共振回路の共振周波数に対応した周波数のスイッチ
ング電流が前記1次励磁巻線及びトランジスタ4を通し
て流れる。
【0015】これにより、高圧トランス3の2次励磁巻
線には高電圧が発生し、この高電圧がダイオード8によ
って整流されると共にコンデンサ9によって平滑され
て、直流高電圧となり、これが高圧出力端子13から外
部の図示されない負荷に出力される。この負荷に供給さ
れる高電圧直流電流は抵抗10を通るため、この抵抗1
0の両端には、外部に供給された負荷電流の大きさに比
例した電圧が発生する。従って、この電圧は前記負荷電
流の検出値といえ、この検出電圧がエラーアンプ12に
入力される。エラーアンプ12は入力された検出電圧を
基準電圧発生源11から入力される基準電圧と比較し、
その差分に対応するエラー信号200を算出して、これ
を制御回路5のPWM回路51に出力する。
【0016】PWM回路51は入力されたエラー信号2
00に基づいて前記差分が零になるようにスイッチング
制御信号50を発生して、トランジスタ4のベースに出
力する。これにより、トランジスタ4のオン、オフのデ
ューティ比が変化されて高圧トランス3の1次励磁巻線
に流れる電流の大きさが制御され、高圧トランス3の2
次励磁巻線に流れる電流が前記基準電圧で決まる一定の
電流に制御される。
【0017】通常、上記した制御回路5はトランジスタ
4をスイッチングする制御を行っているが、ここで、制
御回路5に異常が生じ、スイッチング制御信号50がハ
イレベルになりぱなしになって、トランジス4をオン状
態のままにしてしまう異常が発生した場合を想定してみ
る。このような状態になると、高圧トランス3の1次励
磁巻線のインピーダンスが急激に下がり、DC電源1か
ら平滑フィルタ2、発熱溶断型回路素子14を介して過
大電流が高圧トランス3の1次励磁巻線及びトランジス
タ4側に流れ込む。この時、発熱溶断型回路素子14は
前記過大電流により即時に発熱溶断して、この過大電流
が高圧トランス3の1次励磁巻線及びトランジスタ4側
に流れ込むのを遮断するため、高圧トランス3の1次励
磁巻線及びトランジスタ4がこの過大電流によって損傷
されることが未然に防止される。
【0018】図2はDC電源1から出力される直流電流
の経時変化例を示した特性図、図3は発熱溶断回路素子
14をヒューズ抵抗とした場合の溶断特性例を示した特
性図であり、以下、これら図2、図3を用いて発熱溶断
回路素子(以降ヒューズ抵抗と称する)14の動作につ
いて更に詳述する。図2において、電源投入時t0、平
滑フィルタ2のコンデンサ22の充電電流に起因するラ
ッシュ電流がDC電源1から流入する。このラッシュ電
流のピーク値PはDC電源1の特性、例えば出力インピ
ーダンス、垂下特性…及びDC電源1から平滑フィルタ
2にまでの布線インピーダンスにより変化する。ラッシ
ュ電流出力後、DC電源1から通常動作時の電流、即
ち、図中、実線で示すような平均電流sが流れる。異常
時は通常動作時電流に比し大きな電流(過大電流)、即
ち、図中破線aで示すような平均電流が流れる。
【0019】図1に示す如く、本例では平滑フィルタ2
と高圧トランス3の1次励磁巻線との間に直列にヒュー
ズ抵抗14を挿入したので、ヒューズ抵抗14にはラッ
シュ電流が流れない。このため、通常動作時には、ヒュ
ーズ抵抗14を溶断するような要因が無く、ヒューズ抵
抗14が不用意に溶断することがない。従って、異常時
に、ヒューズ抵抗14を流れる図2に示すような過大電
流aにより、このヒューズ抵抗14が発熱溶断して、こ
れ以降、前記過大電流がDC電源側1から高圧トランス
3、トランジスタ4側に流れることを遮断して、高圧ト
ランス3、トランジスタ4を発熱損傷させることを防止
する。このため、ヒューズ抵抗14のラッシュ電流耐量
を考慮することなく、即ち、DC電源特性等に依存する
ラッシュ電流とは無関係に前記異常時の過大電流による
ヒューズ抵抗14の発熱溶断のみを考慮した設計が可能
となる。
【0020】図3に示すように、ヒューズ抵抗14の溶
断特性は定格電力比が大きくなると、溶断時間が指数関
数的に減少(早く溶断)する。従って、定格電力比がそ
れほど大きくない領域A、又は、定格電力比がかなり小
さい領域Bだと溶断しにくくなり、当然、定格電力以下
の領域Cだと溶断しない。一方、ヒューズ抵抗14は定
格電力及び抵抗値により上記のような溶断特性を任意に
選択することが可能であるため、図2に示す通常動作時
電流sでは溶断せず、異常時の過大電流aに対してのみ
確実に溶断する溶断特性を持ったヒューズ抵抗を選択す
ることは容易である。
【0021】以下、本回路に用いられるヒューズ抵抗1
4の具体的検討を図4、図5の実施例を用いて以下説明
する。図4において、本回路は、通常5Kv以上の高圧
出力を得る、所謂、フライバークコンバータであり、画
像形成装置においては、1次帯電器や転写帯電器等に直
流高圧を供給する場合に用いられる。この場合、通常、
平滑フィルタ2の抵抗21は0.22Ω〜2Ω程度が用
いられる。この例で、抵抗21の抵抗値を0.5Ωその
定格電力を1W、ヒューズ抵抗14の抵抗値を0.2Ω
その定格電力を1/4W、高圧トランス3の励磁巻線の
巻線抵抗を2Ωとすると、制御回路5の異常で、制御回
路5から出力されるスイッチング制御信号50が常時ハ
イレベルとなると、トランジスタ4がオン状態のままと
なり、ヒューズ抵抗14を通して高圧トランス3の1次
励磁巻線側に流れる電流は10Aとなる。この時、ヒュ
ーズ抵抗14の消費電力は約20Wとなる。
【0022】本ヒューズ抵抗14の溶断特性(某メーカ
の技術資料による)は定格電力比30倍であり、上記異
常時、ヒューズ抵抗14の定格電力比は(20÷1/
4)で、約80倍となり、即時溶断することになる。一
方、通常時の電源電流値は約0.5A(実効値)で、こ
の時のヒューズ抵抗14の消費電力は50mW程度でま
ったく問題はない。又、抵抗21は異常時、消費電力は
約50Wとなるが、ヒューズ抵抗14が異常時、即時溶
断するため、わずかに発熱しても、その特性を損ねるも
のではないことが確認されている。但し、ヒュース抵抗
14が発熱溶断する前に、平滑フィルタ用抵抗21が発
熱損傷しないように、ヒューズ抵抗14と平滑フィルタ
用抵抗21の異常時の消費電力の定格電力比に、(ヒュ
ーズ抵抗14の定格電力比)>(平滑フィルタ用抵抗2
1の定格電力比)となる関係をもたせる必要がある。
【0023】図5において、本回路は、通常3Kv以下
の高圧出力を得るための回路であり、基本的に入力電圧
に対して高圧トランス3の巻線数比倍の出力電圧を得る
もので、平滑フィルタ2から出力される直流電圧はヒュ
ーズ抵抗14を介して高圧トランス3の1次励磁巻線の
中間タップに印加され、トランジスタ4のスイッチング
で発生したスイッチング電流は電流回生ダイオード15
を通って1次励磁巻線の一端に環流されて、高圧トラン
ス3の2次励磁巻線に上記巻線数比倍の電圧を発生する
ものである。本例のような高圧発生回路は画像形成装置
の現象器の直流バイアス源等に使用され、このような場
合、通常、平滑フィルタ2の抵抗21は、2.2Ω〜3
3Ω程度が用いられる。この例で、抵抗21の抵抗値を
10Ωその定格電力を1/2W、ヒューズ抵抗14の抵
抗値を56Ωその定格電力を1/4W、高圧トランス3
の1次励磁巻線の巻数抵抗を3Ωとすると、制御回路5
の異常で制御回路5から出力されるスイッチング制御信
号50が常時ハイレベルになると、ヒューズ抵抗14を
通して高圧トランス3の1次励磁巻線側に流れる電流は
0.35Aとなる。
【0024】この時、ヒューズ抵抗14の消費電力は約
6.8Wとなる。本ヒューズ抵抗14の溶断特性(某メ
ーカの技術資料による)は定格電力比12倍であり、上
記のような異常時、ヒュース抵抗14の定格電力比は約
27倍となり、即時溶断することになる。一方、通常時
の電源電流値は約10mA(実効値)で、この時のヒュ
ーズ抵抗14の消費電力は約100mW程度で全く問題
はない。又、抵抗21は異常時、消費電力は約1.2W
となるが、ヒューズ抵抗14が異常時、即時溶断するた
め、僅かに発熱してもその特性を損ねるものではないこ
とが確認されている。但し、図4で説明したのと同様の
理由により、ヒューズ抵抗14と平滑フィルタ用抵抗2
1の異常時の消費電力の定格電力比に、(ヒューズ抵抗
14の定格電力比)>(平滑フィルタ用抵抗21の定格
電力比)なる関係をもたせる必要がある。
【0025】本実施の形態によれば、DC電源1から供
給される直流電流を平滑する平滑フィルタ2と高圧トラ
ンス3の1次励磁巻線との間にヒューズ抵抗14が直列
に挿入されているので、電源オン時の、DC電源1から
流入されるラッシュ電流は平滑フィルタ2のコンデンサ
22の所まで流れ、ヒューズ抵抗14を流れることがな
いため、電源投入時のラッシュ電流に基づくDC電源特
性及び布線インピーダンス等の要因を考慮することな
く、平滑フィルタ2の抵抗21の抵抗値、ヒューズ抵抗
14の抵抗値、高圧トランス3の1次励磁巻線の抵抗
値、異常時にDC電源1から高圧トランス3の1次励磁
巻線側に流れる過大電流の大きさ及びヒューズ抵抗14
の溶断特性を考慮するだけで、異常時の過大電流のみに
より即時溶断して回路の保護を確実に図ることができる
ヒューズ抵抗14を容易に選択することができる。これ
により、過大電流に対するヒューズ抵抗14を用いた回
路の保護設計を容易にし、しかも、通常時、ヒューズ抵
抗14をラッシュ電流が流れないため、ヒューズ抵抗1
4がラッシュ電流により溶断してしまうという可能性を
皆無とすることができ、高圧発生回路の過大電流保護の
信頼性の向上を図ることができる。又、本例は上記効果
を得るために、安価なヒューズ抵抗14を用い、複雑高
価な能動回路を用いていないため、回路を安価に抑える
ことができる。
【0026】尚、上記実施の形態で説明した高圧発生回
路の他に、種々の形態の高圧発生回路があるが、本発明
をそのいずれの回路にも適用して、即ち、DC電源から
供給される直流電流を平滑する平滑フィルタと高圧トラ
ンスの1次励磁巻線との間にヒューズ抵抗等の発熱溶断
型回路素子を直列に挿入することで、上記実施の形態と
同様の効果を得ることができる。
【0027】
【発明の効果】以上記述した如く請求項1又は2の発明
の高圧発生回路によれば、DC電源から供給される直流
電流を平滑する平滑回路と高圧トランスの1次励磁巻線
との間に発熱溶断型回路素子を直列に挿入したことによ
り、電源投入時の前記DC電源から流入するラッシュ電
流を考慮に入れることなく、異常時の過大電流に対して
のみ確実に溶断する発熱溶断型回路素子を用いて回路を
容易に設計することができる、このため、電源投入時の
ラッシュ電流に依存せず、且つ異常時の過大電流に対し
て発熱溶断型回路素子を確実に溶断させて、回路の保護
を信頼性高く安価に図ることができる。
【0028】請求項3記載の発明の高圧発生回路によれ
ば、過大電流による平滑回路の抵抗の破損を防止するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の高圧発生回路の一実施の形態の構成を
示した回路図である。
【図2】DC電源より高圧発生回路に供給される直流電
流の経時変化を示した特性図である。
【図3】発熱溶断型回路素子(ヒューズ抵抗)の溶断特
性図である。
【図4】図1に示した高圧発生回路の実施例を示した回
路図である。
【図5】図1に示した高圧発生回路の他の実施例を示し
た回路図である。
【符号の説明】
1 DC電源 2 平滑フィルタ 3 高圧トランス 4 トランジスタ 5 制御回路 14 発熱溶断型回路素子(ヒューズ抵抗) 21 抵抗 22 コンデンサ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 DC電源から供給される直流電流を平滑
    する平滑回路と、 前記DC電源から流入する過大電流により発熱溶断する
    発熱溶断型回路素子と、 前記平滑回路により平滑された前記直流電流をスイッチ
    ングするスイッチング回路と、 このスイッチング回路によりスイッチングされた電流を
    1次励磁巻線に流し、2次励磁巻線に高電圧を発生する
    トランスとを有する高圧発生回路において、前記発熱溶
    断型回路素子を前記平滑回路と前記トランスの1次励磁
    巻線との間に直列に挿入したことを特徴とする高圧発生
    回路。
  2. 【請求項2】 前記発熱溶断型回路素子をヒューズ抵抗
    としたことを特徴とする請求項1記載の高圧発生回路。
  3. 【請求項3】 前記平滑回路を抵抗とコンデンサとによ
    り構成し、且つ前記平滑回路を構成する抵抗の消費電力
    の定格電力比を前記ヒューズ抵抗の消費電力の定格電力
    比より小さくすることを特徴とする請求項2記載の高圧
    発生回路。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6816393B2 (en) 2002-04-09 2004-11-09 Funai Electric Co., Ltd. Switching power supply
DE10116555B4 (de) * 2001-04-03 2005-06-23 Siemens Ag Schaltregler mit Schutzfunktion gegen Folgeschäden bei Bauteilefehlern

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE10116555B4 (de) * 2001-04-03 2005-06-23 Siemens Ag Schaltregler mit Schutzfunktion gegen Folgeschäden bei Bauteilefehlern
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