JPH08163866A - スイッチング電源回路 - Google Patents

スイッチング電源回路

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JPH08163866A
JPH08163866A JP33038494A JP33038494A JPH08163866A JP H08163866 A JPH08163866 A JP H08163866A JP 33038494 A JP33038494 A JP 33038494A JP 33038494 A JP33038494 A JP 33038494A JP H08163866 A JPH08163866 A JP H08163866A
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circuit
power supply
voltage
switching power
supply circuit
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JP33038494A
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Kiyokazu Nagahara
清和 永原
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 定電圧制御用の制御電流IC のラインの電位
に基づいて、制御系が異常時(過電流、過電圧)に対応
する状態変化を示した場合に制御回路1の発振動作を停
止させることのできる動作検出回路6を設けて、電流検
出抵抗や過電圧検出のための回路を設けなくとも過電流
/過電圧に対する保護回路が動作するように構成する。 【効果】 部品点数の削減が実現され、特に電流共振形
コンバータの場合、過負荷時にスイッチング周波数を引
き上げるための回路が不要となり有効である。また、出
力電力が異なるような回路に対しても同様の定数の部品
による動作検出回路で対応できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば過電流や出力電
圧上昇などの異常動作に対応するための保護回路を備え
たスイッチング電源回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4の回路図は、例えば過負荷により出
力電流が増加したような場合に対応して動作する保護回
路が設けられたスイッチング電源回路をブロック的に示
すものであり、この場合には2つのスイッチング素子を
ハーフブリッジ方式により結合した他励式による電流共
振型コンバータを備えた構成とされている。この図にお
いてACは商用の交流電源を示し、D1 は入力された交
流電源ACを全波整流して出力するブリッジ整流回路で
ある。Ciは平滑コンデンサを示し、上記ブリッジ整流
回路D1 からの全波整流出力を整流平滑化して整流平滑
電圧Eiを得る。
【0003】Q1 、Q2 はハーフブリッジ式のスイッチ
ングコンバータを形成するスイッチング素子で、この場
合にはMOS−FETトランジスタとされ、図のように
直列に接続されて、後述する電流検出抵抗RD を介して
平滑コンデンサCiの正極側とアース間に接続されてい
る。これらスイッチング素子Q1 、Q2 は、それぞれの
ゲート端子が制御回路1に接続されており、この制御回
路1から出力される駆動パルスにより交互にオン/オフ
となるようなスイッチング動作が行われる。
【0004】Tはスイッチング素子Q1 、Q2 のスイッ
チング出力を二次側に伝送するための出力トランスT
で、この出力トランスTの一次巻線N1 の一端はスイッ
チング素子Q1 、Q2 のソース・ドレインの接続点に接
続されて、スイッチング素子Q1 、Q2 のスイッチング
出力が一次巻線N1 に供給されるようにしている。また
この場合、他端は共振コンデンサC1A,C1Bの接続点に
接続されている。 ここで、C1A及びC1Bは共振コンデ
ンサであり、これら共振コンデンサC1A及びC1Bは、ス
イッチング素子Q1 のドレインとアース間に対して直列
に接続される。そして、これら共振コンデンサC1A、C
1B及び一次巻線N1 を含む出力トランスTの漏洩インダ
クタンス成分により共振回路を形成しており、これによ
って、スイッチング素子に流れる電流を共振波形とする
電流共振型のスイッチング動作によるスイッチングコン
バータが形成される。
【0005】また、上記出力トランスTには巻線N3
巻回されており、この巻線N3 に対して、図のようにダ
イオードD4 とコンデンサC4 からなる整流平滑回路が
接続され、ここで得られる直流電圧VCCが、制御回路1
の電源として用いられると共に後述する過電圧検出用の
比較検出回路5に供給されるようになっている。
【0006】出力トランスTの二次側では、一次巻線N
1 により二次巻線N2 に誘起された電圧が整流ダイオー
ドD2 、D2Aにより両波整流され、平滑コンデンサC2
により直流出力電圧E0 に変換されて出力される。
【0007】2は、例えばシャントレギュレータ等で構
成される電圧検出回路であり、直流出力電圧E0 と所定
の基準電圧を比較してその誤差に応じたレベルの電流を
増幅回路3に出力する。増幅回路3は、例えばフォトカ
プラなどにより構成されて、電圧検出回路2から入力さ
れた電流を増幅して、定電圧制御のための制御信号SC
として制御回路1に供給する。制御回路1では上記制御
信号に基づいて、スイッチング周波数を変化させること
で、次に説明するアッパーサイド制御により定電圧制御
を行うようにしている。
【0008】図7の曲線Aは、上記共振コンデンサ
1A、C1B及び一次巻線N1 の漏洩インダクタンス成分
により形成される共振回路の共振インピーダンス値を示
しており、最もインピーダンスの低い周波数f0 が上記
共振回路の共振周波数となる。なお、この回路の共振周
波数f0 は、一次巻線N1 の漏洩インダクタンス成分を
Lとすると、 f0 =1/2π{L(C1A+C1B)}1/2 で表される。例えば、直流出力電圧E0 が上昇した場合
には、電圧検出回路2から増幅回路3を介して供給され
る制御信号SC が変化し、制御回路1はスイッチング周
波数が高くなるように、つまり、周波数f2 側に近付け
るように変化させる。これにより、出力トランスTの一
次側のインピーダンスが高くなり、出力トランスTに流
れるドライブ電流が小さくなることにより、直流出力電
圧E0 の上昇が抑制されることになる。また、直流出力
電圧E0 が何らかの原因で低下した場合には、制御回路
1はスイッチング周波数を低下させるように、つまり共
振周波数f0 側に近いf1 となるように変化させてドラ
イブ電流を増加させて直流出力電圧E0 を大きくする。
このように、共振回路の共振インピーダンス曲線の周波
数f1 〜f2 の領域、つまり共振インピーダンス曲線の
共振周波数f0 よりも右側(アッパーサイド)を使用し
て定電圧化を図ることで、いわゆるアッパーサイド制御
が行われる。
【0009】また、図4においては、過電流検出のため
に設けられる比較検出回路4が設けられ、図のようにス
イッチング素子Q2 のソースとアース間に流れる電流を
電流検出抵抗RD により両端電圧VD として検出して監
視している。例えば、過負荷や短絡などにより直流出力
電圧E0 のラインに流れる電流IOが増加すると、スイ
ッチング素子Q1 、Q2 に流れるスイッチング電流もこ
れに伴って増加するため、電流検出抵抗RD に流れる電
流ID も増加することになる。これによって、電流検出
抵抗RD の両端電圧VD が上昇するが、比較検出回路4
では入力された電圧VD と所定の基準電圧値とを比較し
て、例えば電圧VD が所定の基準電圧値を越えた場合に
は、制御回路1では例えば内部の保護回路を動作させ
て、スイッチング動作を停止させる、あるいはスイッチ
ング周波数を適宜可変するようにして回路を保護してい
る。なお、実際には比較検出回路4においては、電流検
出抵抗RD の両端電圧VDを直接、基準電圧値と比較す
るのではなく、検出結果を得るまでにある程度の時間差
を持たせるために、例えば積分して得られる電圧値と基
準電圧値とを比較するように構成されていてもよい。
【0010】比較検出回路5は、例えば直流出力電圧E
0 の異常な上昇を検出するために設けられるものであ
る。ここで、直流出力電圧E0 が定電圧制御系のオープ
ン、制御回路部品等の破壊などの原因により無制御状態
となり、異常な上昇を示したような場合、この上昇電圧
に応じて巻線N3 に励起された交番電圧を整流した直流
電圧VCCも上昇することになる。比較検出回路5では入
力された直流電圧VCCが、内部の所定の基準電圧を越え
た場合に検出信号を制御回路1に供給する。これに応じ
て、制御回路1では内部の保護回路を動作させ、例えば
スイッチング動作を停止させるなどの制御を行う。
【0011】また、上記したような保護回路は1石型の
スイッチングコンバータにも適用される。図5に示すス
イッチング電源回路は、フライバック方式コンバータと
されており、図4と同一部分は同一符号を付して説明を
省略する。この場合には1石のスイッチング素子Q1
制御回路1が駆動することでスイッチング動作が行わ
れ、また、出力トランスTの二次側においては整流ダイ
オードD2 及びコンデンサC2 により二次巻線N2 に励
起された交番電圧を整流平滑化することで直流出力電圧
O が得られるようにされている。
【0012】また、図6に示す回路例においては、出力
トランスTの二次側巻線N2 に対して図のようにダイオ
ードD2 及びD2Aが接続され、更にダイオードD2 及び
2Aのアノードの接続点と平滑コンデンサC2 の正極間
にチョークコイルL1 が接続されて、フォワード方式コ
ンバータによるスイッチング電源回路とされている。な
お、図4及び図5と同一部分は同一符号を付して説明を
省略する。
【0013】そして、上記図5及び図6に示したフライ
バック方式あるいはフォワード方式の両者においても、
過電流の検出のために電流検出抵抗RD が設けられてい
る。そして、図4で説明したのと同様に、電流検出抵抗
Rの両端電圧VD に基づいて比較検出回路4で過電流を
検出した場合には、制御回路1内の保護回路を動作させ
るように構成することが知られている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで、例えば図4
に示したハーフブリッジ方式による電流共振型スイッチ
ング電源回路では、実際には負荷に対して過電流が流れ
ると、出力トランスTにおける漏洩インダクタンスが通
常状態より小さくなる。従って、この漏洩インダクタン
スと共振コンデンサC1A,C2Bとにより形成される共振
回路は、通常時には図7に示した共振インピーダンス曲
線Aの共振条件を有していたものが、過電流時には図7
の破線で示す、共振周波数がf0 より高いf3 となるよ
うな共振インピーダンス曲線Bに変化する。
【0015】ところが、共振回路が上記共振インピーダ
ンス曲線Bの共振条件となる過電流時においても、定電
圧制御としては周波数f1 〜f2 の範囲でスイッチング
周波数を可変するように動作することから、この際、周
波数f1 〜f0 の範囲は、共振インピーダンス曲線Bの
共振周波数f3 より左側、即ちローアーサイドに入るこ
とになる。この領域では本来の作用とは逆にインピーダ
ンスが高くなるために電力供給が不十分となり、スイッ
チング素子Q2 に流れる電流も抑制される。従って、電
流検出抵抗RD の両端電圧は過電流のレベルに対応する
ものではなくなり、適正な過電流検出がなされなくなる
という問題が生じる。
【0016】そこで対策として、過電流時に急峻に降下
する直流出力電圧EO を検出できるように回路を負荷し
て電圧検出回路2を構成し、このように構成された電圧
検出回路2において過電流を検出した場合には、増幅回
路3を介して制御回路1に供給する制御信号により、例
えば強制的にスイッチング周波数をf4 まで上げて共振
カーブの右側へ移動させて後、共振インピーダンス曲線
Bの共振周波数となる周波数f3 まで戻すというような
方法が考えられている。このようにすれば、過電流時に
はスイッチング周波数が共振インピーダンス曲線Bのア
ッパーサイド領域にあることから、適正な過電流検出が
可能となり適正な保護動作が実現される。しかし、この
場合には、上記のような直流出力電圧EO の降下により
過電流状態であることを検出する検出回路に加え、スイ
ッチング周波数を強制的に移動させるための回路が必要
になって回路構成が複雑化し、製造コストや小型/軽量
化の観点からは不利となる。特に上記過電流状態のため
の検出回路は部品の定数設定などが複雑なため、回路設
計なども難しいものにしている。また、保護回路とし
て、出力電圧の異常時における上昇を検出するための過
電圧検出回路も、過電流検出系の回路とは別に必要とな
る。更に、図5あるいは図6に示すフライバック方式コ
ンバータ、フォワード方式コンバータ等を備えたスイッ
チング電源回路では、特に出力電力が大きくなるのに従
って、電流検出抵抗RD が大型化する。また、何らかの
原因で電流検出抵抗RD の端子がオープンとなった場
合、電圧VD が高電位になり制御回路1を破壊すること
もある。
【0017】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は、出来る
だけ簡単な回路構成で過電流や過電圧を検出して回路の
保護をすることのできるスイッチング電源回路を得るこ
とを目的としたもので、特に電流共振型のスイッチング
電源回路については、過負荷となって共振回路の共振条
件が変化しても適正に過電流を検出できるようにするこ
のため、二次側に得られる直流出力電圧レベルを検出し
て得られた電圧検出信号に基づいて定電圧制御を図るよ
うにされた定電圧制御系を備えると共に、異常動作時に
おいて回路を保護するように動作する保護回路が備えら
れているスイッチング電源回路において、上記電圧検出
信号の状態変化により回路が異常動作していることを検
出した場合には、保護回路を動作させるように構成され
た動作検出回路を設けることとした。そしてこの動作検
出回路は、電圧検出信号の状態変化により、負荷電流の
過電流状態を検出可能とされ、また、直流出力電圧の過
電圧状態を検出可能に構成することとした。また、スイ
ッチングコンバータとしては電流共振型、フライバック
方式、及びフォワード方式を備えて構成することとし
た。
【0018】
【作用】上記構成によると、本発明では定電圧制御系の
検出信号に基づいて異常動作を判断するようにされるこ
とから、電流検出用の抵抗器を省略しても負荷に過電流
が流れていることを検出することが可能になる。特に電
流共振型のアッパーサイド制御が行われるスイッチング
電源回路においては、過負荷時に共振条件が変化しても
適正に過電流検出が可能になる。また、上記過電流の検
出だけでなく直流出力電圧の過電圧の検出を行って保護
回路を動作させることも可能になる。
【0019】
【実施例】図1は本発明の実施例とされるスイッチング
電源回路の構成を示している。この実施例の回路は、ハ
ーフブリッジ方式による電流共振型とされており、図4
と同一部分は同一符号を付して説明を省略する。この図
の電圧検出回路2は、シャントレギュレータSRと、直
流出力電圧EOとアース間に直列接続された外付けの抵
抗R4 、R5 により構成される。なお、シャントレギュ
レータSRは、例えばよく知られているように内部に基
準電圧を有しているIC部品TL431(商品名)など
を用いることができる。このシャントレギュレータSR
はアノードが二次側アース点に接地され、カソードはフ
ォトカプラPC(増幅回路3)のフォトダイオードPD
のカソードに対して接続されている。そして、直流出力
電圧EO を抵抗R4 、R5 により分圧した制御電圧V5
によりシャントレギュレータSRのカソード側に引き込
まれる電流IR の制御を行うものである。
【0020】増幅回路3は図のようにフォトカプラPC
により構成され、フォトカプラPCのフォトダイオード
D のアノードは抵抗R6 を介して直流電圧E1 のライ
ンと接続される。なお、この直流電圧E1 は出力トラン
スTに巻装された巻線N4 に励起された交流電圧を半波
整流ダイオードD4 及び平滑コンデンサC4 により整流
平滑化して得ている。フォトカプラPCにおいてフォト
トランジスタPT のコレクタはダイオードD5 を介して
制御回路1に接続されるとともに、ダイオードD6 を介
して後述する動作検出回路6に接続されており、コレク
タ電流を制御電流IC として制御回路1及び動作検出回
路6に対して供給するようにされる。巻線N3 とダイオ
ードD3 及びコンデンサC3 の整流平滑回路により得ら
れる直流電圧VCCは、例えば制御回路1の供給電源とし
て用いられている。
【0021】破線内に示す6は、負荷に流れる出力電流
の増加(過電流)及び出力電圧の上昇(過電圧)などの
動作状態を監視するために設けられる動作検出回路であ
る。この動作検出回路6は、制御回路1内に設けられる
エラーアンプA1 とこれを駆動する抵抗R1 、R2 、R
3 、コンデンサC5 、及び基準電源ER により構成され
る。基準電源ER の正極端子とアース間には、抵抗R1
とコンデンサC5 が直列に設けられ、この抵抗R1 とコ
ンデンサC5 の接続点は、エラーアンプA1 の非反転入
力端子に接続される。更に、このエラーアンプA1 の非
反転入力端子に対してはダイオードD6 のアノードを介
して制御電流IC のラインが接続される。また、基準電
源ER の正極端子とアース間には、抵抗R2 、R3 の直
列接続が挿入され、これら抵抗R2 、R3 の分圧点はエ
ラーアンプA1 の反転入力端子に接続されている。
【0022】ここで先ず、基準電源ER の両端電圧をV
1 、抵抗R2 とR3 の分圧点の電位をV2 とすると、 V2 =(R3 /R2 +R3 )V1 となる。そこで、この実施例の動作検出回路6では、上
記電位V2 が基準電源ER より低く、かつスイッチング
電源の制御が正常状態時は、抵抗R1 とコンデンサC5
の接続点の電位V3 より高くなるように設定をする。エ
ラーアンプA1 は反転入力端子の電位V2 より非反転入
力端子の電位V3 が高くなると、制御回路1では、スイ
ッチングのための発振を停止させるように内部の保護回
路を動作させるようにしている。そして、制御電流IC
が流れるライン電位をV4 とすれば、正常状態における
動作検出回路6の検出動作は次のようになる。
【0023】正常時において、例えば直流出力電圧EO
が一定電圧であると、電圧検出回路2における抵抗R
4 、R5 により分圧された電圧によってシャントレギュ
レータSRは導通状態になっており、シャントレギュレ
ータSRには巻線N4 から出力される電圧E1 に対応し
た電流IR が抵抗R6 、フォトカプラPCのフォトダイ
オードPD を介して流れる。これによって、フォトダイ
オードPD に反応するフォトトランジスタPT のコレク
タ電流、つまり制御電流IC が変化し、この電流変化が
ダイオードD5 を介して制御回路1をコントロールす
る。すなわち、出力電圧E1 (EO )が上昇するとスイ
ッチング周波数が低くなり、出力電圧E1 (EO )が低
下するとスイッチング周波数を高くするアッパーサイド
制御による定電圧制御が行われる。ここで、エラーアン
プA1 の比較電位であるV3 は、 V3 =V4 +VF (VF はダイオードD6 の順方向
電圧) となるが、本実施例の回路では制御電流IC のライン電
位V4 は基準電源ER の1/2程度の電位で制御をおこ
なっているため、上記した正常な制御状態では、 V3 <V2 となって制御回路1はスイッチングのための発振動作が
行われる。
【0024】一方、直流出力電圧EO に対して接続され
た負荷RLが短絡に近い低インピーダンス状態になり出
力電流が増加すると、電源回路においては出力トランス
Tで電力を十分に供給出来なくなり直流出力電圧EO
レベルが極端に下がることになる。すると、電圧検出回
路2における抵抗R4 、R5 による直流出力電圧EO
分圧値が所定値より低くなってシャントレギュレータS
Rが非導通状態となる。これに伴って、フォトカプラP
CのフォトダイオードPD には電流が流れなくなりフォ
トトランジスタPT はカットオフとなる。すると、コン
デンサC5 の電位が時定数R1 、C5 によって上昇し、
一定期間後に V3 =V1 となる。つまり、エラーアンプA1 の非反転入力端子の
比較電位V3 と基準電源ER の電位がほぼ等しくなる。
このため、エラーアンプA1 の比較電位V3 と、反転入
力端子の基準電位V2 の関係は V3 >V2 になり、エラーアンプA1 からは反転した検出信号が出
力される。これにより、制御回路1では発振を停止させ
てスイッチング動作が停止される。つまり、過電流保護
回路が動作することとなる。
【0025】また、直流出力電圧EO の安定化が無制御
状態になる場合、例えば原因としては、定電圧制御系に
おいて電圧検出回路2、フォトカプラPCなどの部品が
破壊される、あるいはこれら定電圧制御系のラインなど
がオープンになることなどが挙げられるが、このような
異常状態になると上記と同様に、エラーアンプA1 の非
反転入力端子の比較電位V3 と反転入力端子の基準電位
2 は、 V3 >V2 となる関係が生じることになってエラーアンプA1 から
反転した検出信号が出力され、制御回路1では発振動作
を停止させることになる。この発振停止によって直流出
力電圧が0になると、巻線N3 の整流出力VCCも0にな
り。制御回路1の動作を停止する。そして、図示しない
が起動回路により再起動されるまでは、この発振動作停
止状態が継続されるようにすることが好ましい。
【0026】このように、本実施例では電流共振型のス
イッチング電源回路において、定電圧制御系において制
御回路1に供給される制御電流IC の状態変化により異
常動作の有無を監視することのできる動作検出回路6を
設けることで、過電流及び制御系のトラブルによる過電
圧に対する保護回路が動作するように構成している。こ
れによって、図4〜図6にて説明したような電流検出抵
抗Riを省略しても短絡などの過電流に対する保護動作
を行わせることが可能となる。また、電流検出抵抗Ri
を用いると、電力消費が増大すると共に電源回路の出力
電力に応じて定数を変更する必要も生じるが本実施例の
場合には、共通の定数の部品より構成した動作検出回路
6により対応することが可能であり、例えば回路設計に
際しても省力化を図ることができる。
【0027】また、本実施例の回路においてはアッパー
サイド制御により定電圧化を図る構成とされているが、
例えばこの構成であっても、本実施例の場合にはスイッ
チング電流の検出ではなく、制御電流IC のラインの状
態変化に基づいて保護回路を動作させるため、例えば、
電流共振型とされていても過電流時に変化する共振回路
の共振条件に合わせてスイッチング周波数を強制的に引
き上げる必要はなくなる。例えば、過電流時にスイッチ
ング周波数を上げる構成の場合、スイッチング周波数を
上げるための回路に加え、通常時の電圧検出回路2とは
別に過電流時の直流出力電圧EO の降下を検出するため
の検出回路などが必要となるが、本実施例の場合には必
要ない。つまり、この実施例では電圧検出回路2及び増
幅回路3などは従来と同等の部品により構成し、動作検
出回路6のみを付加すればよいこととなる。
【0028】なお、本実施例では動作検出回路6により
過電流のみでなく、制御系回路の故障による過電圧状態
も検出して保護回路を動作することができることから、
図4に示したような過電圧検出用の比較検出回路5に加
え、この比較検出回路5に検出用直流電圧VCCを供給す
るための巻線N3 、ダイオードD3 、コンデンサC3
どの部品も省略することも可能となる。
【0029】図2の回路図は他の実施例をブロック的に
示しており、先に図5に示したフライバック方式コンバ
ータによるスイッチング電源回路に対して本発明を適用
したものとされ、図1及び図5と同一部分は同一符号を
付して説明を省略する。なお、ここでは電圧検出回路2
及び増幅回路3はブロック的に示されているが、例えば
実際には、図1に示した構成とされていればよい。そし
て、この実施例の場合にも電流検出抵抗Riなどを用い
ずに、直流電圧EO の状態変化を動作検出回路6により
検出して、過電流あるいは過電圧の状態となれば制御回
路1における保護回路を動作させることが可能となる。
【0030】また、図3の回路図は更に他の実施例をブ
ロック的に示しており、この場合には、図6に示したフ
ォワード式のスイッチング電源回路に対して本発明を適
用したものである。なお、図1、図2、図6と同一部分
は同一符号を付して説明を省略する。この実施例におい
ても、上記図2で述べたと同様に、動作検出回路6によ
り過電流及び過電圧保護回路を動作させることができ
る。そして、上記図2及び図3の回路に設けられる動作
検出回路6は、例えば先に示した図1の動作検出回路6
の構成と全く同様であり、このように本発明において
は、方式などの異なる電源回路に対しても同様の回路構
成により対応することが可能である。また、フォトカプ
ラPCに供給される直流出力電源と、電圧検出回路2に
供給される直流出力電源は同一の二次側巻線により得る
ことも可能である。
【0031】なお、本発明の構成は上記各実施例に示し
た方式や回路構成のスイッチング電源回路に限定される
ものではなく、各種タイプのスイッチング電源回路に対
しても適用が可能である。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明のスイッチン
グ電源回路は、ほぼ従来と同様の回路構成に対して定電
圧制御のための制御信号の状態変化により回路の異常状
態を検出可能な動作検出回路を設けることで、過電流検
出のための電流検出抵抗や、過電圧検出用の回路を省略
することが可能となり、それだけスイッチング電源回路
の部品点数を削減したり、部品を共通化するなどして小
型化及び低コスト化を図ることが可能になるという効果
を有している。特に、電流共振型スイッチング電源にお
いてアッパーサイド制御により安定化を図っている構成
に対しては、過負荷時にスイッチング周波数を強制的に
引き上げるための構成が無くとも適正に過電流を検出可
能になるため有効となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例としての電流共振型スイッチン
グ電源回路を示す回路図である。
【図2】他の実施例としてのスイッチング電源回路を示
す回路図である。
【図3】更に他の実施例としてのスイッチング電源回路
を示す回路図である。
【図4】従来の電流共振型スイッチング電源回路を示す
回路図である。
【図5】従来のフライバック方式コンバータによるスイ
ッチング電源回路を示す回路図である。
【図6】従来のフォワード方式コンバータによるスイッ
チング電源回路を示す回路図である。
【図7】電流共振型スイッチング電源回路において、共
振回路のインピーダンス−周波数特性を示す図である。
【符号の説明】
1 制御回路 2 電圧検出回路 3 増幅回路 6 動作検出回路 Q1 、Q2 スイッチング素子 SR シャントレギュレータ PC フォトカプラ PD フォトダイオード PT フォトカプラ IC 制御電流 R1 、R2 、R3 抵抗 C5 コンデンサ ER 基準電源 A1 エラーアンプ RL 負荷

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二次側に得られる直流出力電圧レベルを
    検出して得られた検出信号に基づいて定電圧制御を図る
    ようにされた定電圧制御系を備えると共に、異常動作時
    において回路を保護するように動作する保護手段が備え
    られているスイッチング電源回路において、 上記検出信号の状態変化を直流出力電圧に基づいて検出
    する電圧検出手段と、該電圧検出手段から出力される検
    出信号により、回路が異常動作していることを検出した
    場合には、上記保護手段を動作させるように構成された
    動作検出手段を設けたことを特徴とするスイッチング電
    源回路。
  2. 【請求項2】 上記動作検出手段は、所定の基準電圧と
    上記直流出力電圧レベルに対応した制御電圧を比較する
    比較回路により構成されていることを特徴とする請求項
    1に記載のスイッチング電源回路。
  3. 【請求項3】 上記電圧検出手段は、シャントレギュレ
    ータを備えて構成されていることを特徴とする請求項1
    又は請求項2に記載のスイッチング電源回路。
  4. 【請求項4】 上記スイッチング電源回路は電流共振型
    によって構成されていることを特徴とする請求項1又は
    請求項2又は請求項3に記載のスイッチング電源回路。
  5. 【請求項5】 上記スイッチング電源回路はフライバッ
    ク方式とされていることを特徴とする請求項1又は請求
    項2又は請求項3に記載のスイッチング電源回路。
  6. 【請求項6】 上記スイッチング電源回路はフォワード
    方式のスイッチングコンバータとされていることを特徴
    とする請求項1又は請求項2又は請求項3に記載のスイ
    ッチング電源回路。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7400063B2 (en) 2002-11-27 2008-07-15 Sharp Kabushiki Kaisha Switched-mode power supply
JP2013046462A (ja) * 2011-08-23 2013-03-04 Minebea Co Ltd スイッチング電源装置及びその制御方法
JP2017195674A (ja) * 2016-04-19 2017-10-26 コーセル株式会社 スイッチング電源装置及びその制御方法
US10277113B2 (en) 2017-01-11 2019-04-30 Fuji Electric Co., Ltd. Switching power supply with output power estimation

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