JPH09266194A - 半導体ウエーハのエッチング方法 - Google Patents

半導体ウエーハのエッチング方法

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JPH09266194A
JPH09266194A JP10437396A JP10437396A JPH09266194A JP H09266194 A JPH09266194 A JP H09266194A JP 10437396 A JP10437396 A JP 10437396A JP 10437396 A JP10437396 A JP 10437396A JP H09266194 A JPH09266194 A JP H09266194A
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etching
semiconductor wafer
solution
wafer
acid
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JP10437396A
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Masahiko Yoshida
正彦 吉田
Seiichi Miyazaki
誠一 宮崎
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Shin Etsu Handotai Co Ltd
Nagano Electronics Industrial Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Handotai Co Ltd
Nagano Electronics Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エッチング作用のあるアルカリ洗浄液を使用
することなく、表面が高度に清浄で、重金属汚染もな
く、ピットの発生もない半導体ウエーハが得られる半導
体ウエーハのエッチング方法を提供する。 【解決手段】 実施例では、ラッピング直後のシリコン
単結晶ウエーハについて、いずれも常温の処理液により
第1エッチング工程、第2エッチング工程、リンス工程
の順に処理した。第1エッチング工程、第2エッチング
工程では、それぞれウエーハをフッ化水素酸:3、硝
酸:5、酢酸:3の混合液中で回転させ、リンス工程で
は、ウエーハを超純水に浸漬するとともに超純水に超音
波を照射した。その結果、ウエーハ表面にピットが発生
せず、しかもウエーハを常温のNaOH水溶液に1回浸
漬した後、常温の超純水でリンスする従来の洗浄方法と
同等に優れた洗浄結果が得られた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ラッピング後のシ
リコン単結晶ウエーハ、GaAs単結晶ウエーハ等の半
導体ウエーハについて、ウエーハ表面の加工変質層を除
去する化学エッチング方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ラッピング後の半導体ウエーハの
表面を高清浄度に、かつ、重金属汚染のないように清浄
化した後、化学エッチング(化学研磨)により半導体ウ
エーハ表面の加工変質層を除去する場合、ラッピング後
のウエーハをアルカリエッチング槽内の強アルカリ性水
溶液(例えばNaOH水溶液)に浸漬してウエーハ表面
をわずかにエッチングし、ついでウエーハ表面を純水で
リンスすることにより上記清浄化処理を施し、その後、
1段の化学エッチング工程においてウエーハを酸液に浸
漬し、エッチングにより加工変質層を除去する。上記強
アルカリ性水溶液による洗浄用エッチングは重要であ
り、この処理を行わない場合には、ウエーハ表面の清浄
度が極度に低下するだけでなく、重金属汚染が深刻にな
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、半導体
ウエーハをウエーハ浸食力の強い強アルカリ性水溶液に
浸漬するのは、ウエーハ表面の重金属不純物を除去する
と同時に、ラッピング工程でウエーハ表面に付着したラ
ップパウダー等の異物を除去するためである。ところが
この方法では、アルカリによる洗浄のとき、加工歪が極
端に入っているところなどが局所的に深くエッチングさ
れてピットが発生し、このピットは酸エッチング後も残
るという問題があった。また、このピットに異物が侵入
すると、後工程の酸エッチング終了後に汚染となって残
るという問題があった。
【0004】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
で、その目的は、エッチング作用のあるアルカリ洗浄液
を使用することなく、表面が高度に清浄で、重金属汚染
もなく、ピットや汚染の発生もない半導体ウエーハが得
られる半導体ウエーハのエッチング方法を提供すること
にある。本発明は、ラッピング後の半導体ウエーハを、
エッチング作用があるアルカリ洗浄液で洗浄するのに代
えて、半導体ウエーハを酸液に浸漬して行うエッチング
工程を2段に設けたことを骨子とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1発明に係る半導体ウ
エーハのエッチング方法は、酸液を貯溜したエッチング
槽を2槽設け、ラッピング後の半導体ウエーハを1段
目、ついで2段目のエッチング槽内の酸液に浸漬してエ
ッチングを行うことを特徴とする。
【0006】第2発明に係る半導体ウエーハのエッチン
グ方法は、酸液を貯溜したエッチング槽を2槽設け、ラ
ッピング後の半導体ウエーハについて、純水によるリン
ス、1段目のエッチング槽内の酸液に浸漬するエッチン
グ、純水によるリンス、2段目のエッチング槽内の酸液
に浸漬するエッチングの順に処理することを特徴とす
る。
【0007】第3発明に係る半導体ウエーハのエッチン
グ方法は、酸液を貯溜したエッチング槽を2槽設け、ラ
ッピング後の半導体ウエーハについて、純水によるリン
スを行った後、洗浄液を使用する洗浄、1段目のエッチ
ング槽内の酸液に浸漬するエッチング、純水によるリン
ス、2段目のエッチング槽内の酸液に浸漬するエッチン
グの順に処理することを特徴とする。
【0008】第4発明に係る半導体ウエーハのエッチン
グ方法は、酸液を貯溜したエッチング槽を2槽設け、ラ
ッピング後の半導体ウエーハについて、純水によるリン
スを行った後、洗浄液を使用する洗浄、1段目のエッチ
ング槽内の酸液に浸漬するエッチング、純水によるリン
ス、洗浄液を使用する洗浄、2段目のエッチング槽内の
酸液に浸漬するエッチングの順に処理することを特徴と
する。
【0009】第1乃至第4発明において、半導体ウエー
ハ表面のエッチングは通常、多数枚のウエーハを収納し
たバスケット型のウエーハカセットを、エッチング槽に
貯溜した酸液に浸漬して行う(この際、ウエーハ表面を
鉛直方向に沿わす)が、後記する実施例に示すように、
ウエーハを自転させつつエッチングを行うのが有効であ
る。その理由は、ウエーハ表面を均一にエッチングでき
るからである。
【0010】上記酸液としては例えば、フッ化水素酸:
1と硝酸:5の混合液、たとえばフッ化水素酸:3、硝
酸:5、酢酸:3の混合液、またはフッ化水素酸:3、
硝酸:5、酢酸:8〜12の混合液など、公知のものを
使用することができる。
【0011】第1乃至第4発明において、1段目および
2段目のエッチング工程は、ラップによるウエーハ表面
の加工変質層(加工歪)を除去するためのものである
が、1段目のエッチング工程には、ウエーハ表面の汚れ
や重金属不純物を除去する目的もある。第1発明におい
て2段目のエッチング工程のエッチング液は、1段目の
エッチング工程のエッチング液に比べて、ウエーハから
除去された不純物を含まない分はるかに清浄であり、2
段目のエッチング工程は、1段目のエッチングで除去し
きれなかった加工変質層を清浄な環境で除去するための
ものである。第2および第3発明において2段目のエッ
チング工程は、同じく1段目のエッチングで除去しきれ
なかった加工変質層を清浄な環境で除去するための仕上
げ用エッチング工程である。
【0012】第2乃至第4発明においては、リンス用の
純水として超純水を使用する。純水リンス工程では、リ
ンス槽に貯溜した純水にウエーハを浸漬しながら純水に
超音波を照射する方法、上記エッチング工程と同じくリ
ンス槽の純水中でウエーハを自転させる方法、リンス槽
の純水中でウエーハを揺動させる方法、ウエーハに低圧
または高圧の純水をスプレーする方法、回転ブラシを用
いる方法、またはクイックダンプ式リンス法などが採用
できる。回転ブラシを用いる方法は、円筒型ブラシをウ
エーハ表面に接触させながら回転させ、剥離した異物等
を純水噴射により除去するものである。クイックダンプ
式リンス法としては、貯溜槽内の純水をヘッド差により
一気に抜き出し、これを、リンス槽内の純水に浸漬した
ウエーハに上向流で供給するものがある。
【0013】第2乃至第4発明における純水リンス工程
および、第3,4発明におけるエッチング工程前の洗浄
工程は、ウエーハ表面の清浄度が特に高く、かつ、重金
属汚染の程度が極めて低いウエーハを得、1段目酸エッ
チング工程のエッチング液の汚染を低減させるために設
けるものである。
【0014】第1発明において、1段目のエッチング工
程後の半導体ウエーハを、短時間に2段目のエッチング
工程に移送できない場合、ウエーハ表面に残留するエッ
チング液により該表面が浸食されて、その平坦性が損な
われるおそれがある。このようなウエーハ表面の浸食を
防止するには、第2,3発明のように、2段のエッチン
グ工程の中間に純水によるリンス工程を設けて、ウエー
ハ表面のエッチング液を早期に除去するのが有効であ
る。また、第4発明のように、2段のエッチング工程の
中間に純水によるリンス工程と、これに続く洗浄工程と
を設ければ更に効果的である。
【0015】第1乃至第4発明においては、洗浄処理後
の半導体ウエーハの平坦度を良好なものに維持するため
に、2段のエッチングのうち1段目のエッチングでは、
酸液としてフッ化水素酸と硝酸と酢酸との混合液(また
はフッ化水素酸と硝酸と水との混合液)であって、清浄
なシリコンを6〜40g/lの濃度で溶解したものを使
用することが好ましい。このような酸液を使用すること
で、半導体ウエーハ表面の浸食速度が緩やかとなり、ウ
エーハを回転させることにより、エッチング液の局所的
な濃淡の差に起因するエッチング取り代のバラツキが小
さくなり、エッチング後のウエーハの平坦度をエッチン
グ前と同等のものに維持することができる。
【0016】第1乃至第4発明においては、洗浄処理後
の半導体ウエーハの平坦度を維持するために、2段のエ
ッチングのいずれにおいても、酸液としてフッ化水素酸
と硝酸と酢酸との混合液(またはフッ化水素酸と硝酸と
水との混合液)であって、清浄なシリコンを6〜40g
/lの濃度で溶解したものを使用することが望ましく、
上記と同様の効果が得られる。
【0017】本発明において、上記シリコン溶液のシリ
コン濃度を6〜40g/lの範囲に限定したのは以下の
理由による。シリコン濃度が6g/l未満では、強アル
カリ性水溶液ほどではないものの、エッチング速度が相
当に高くなるので、半導体ウエーハの平坦度が低下しや
すくなることがある。このため、後段の鏡面研磨工程で
ウエーハの平坦度を回復する必要が生じて、ウエーハの
処理コストが高くなる場合がある。また、シリコン濃度
が40g/lを超えると、エッチング速度が極めて緩慢
になるため、エッチング処理時間が長くなり、同じくウ
エーハの処理コストが増大する。したがって、本発明で
はエッチング後ウエーハの平坦度を重視する場合には、
シリコン濃度を6〜40g/lの範囲内で高めに設定
し、エッチング時間の短縮が重要である場合には、上記
濃度範囲内で低めに設定することが望ましい。
【0018】第3発明においては、前記洗浄液としてエ
ッチング作用のないものを用いることが好ましい。第1
乃至第4発明では、1段目のエッチング槽の酸液の汚染
度が高くなった場合、これを排出した後、新たに清浄な
酸液を貯溜してもよいが、2段目のエッチングに使用し
た後の比較的清浄度の高い酸液を、1段目のエッチング
の酸液として、そのまま(汚染物除去処理を施すことな
く)再利用することもできる。この方法によれば、ウエ
ーハのエッチングコストを低下させることができる。
【0019】上記洗浄液としては界面活性剤の純水水溶
液や、アンモニアと過酸化水素水との混合液の純水水溶
液が用いられる。アンモニアと過酸化水素水との混合液
としては、H2 O:H2 2 :NH4 OH=5:1:1
などが使用できる。
【0020】界面活性剤の純水水溶液等を使用する上記
洗浄工程は、リンス工程と同様の方法で行うことができ
る。すなわち、半導体ウエーハを洗浄液に浸漬した状態
で、洗浄液に超音波振動を付与する方法、洗浄液中でウ
エーハを自転させる方法、洗浄液中でウエーハを揺動さ
せる方法、ウエーハに洗浄液をスプレーする方法などが
可能である。
【0021】第1乃至第4発明においてエッチング用の
酸液、リンス用の純水および洗浄液は、いずれも通常は
常温のものを使用する。なお、エッチング速度、リンス
速度等を早めるために適宜温度、例えば50℃〜80℃
に加温して使用することもできる。ただし、この場合、
ウエーハの品質を悪化させる化学反応が起こったり、処
理時間の管理が難しくなったりすることがあるので注意
を要する。また、エッチング工程終了後、純水でリンス
を行なうことが好ましい。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例1〜4について説明す
る。まず、各実施例で使用したエッチング装置の構造お
よび、これを構成する各槽内の貯溜液について説明す
る。
【0023】このエッチング装置は第1リンス槽、第1
洗浄槽、第1エッチング槽、第2リンス槽、第2洗浄
槽、第2エッチング槽、第3リンス槽の順に直列に接続
して構成されている。このエッチング装置は、フッ素樹
脂からなる細長い直方体状の槽の適所に仕切り壁を設け
ることによって、上記のように7つの槽に仕切ったもの
で、各槽の上方にはウエーハカセットの搬送装置が配備
されている。この搬送装置は、ウエーハカセットをエッ
チング装置の長手方向に往復動させることができ、か
つ、所望の槽においてウエーハカセットを昇降させると
ともに、所望時間、降下させた状態に維持できるもので
ある。上記搬送装置のうち、上記各槽内の貯溜液と接触
する部分もフッ素樹脂製である。
【0024】上記ウエーハカセットの下半部には、ウエ
ーハ支持・回転用のアイドルローラが水平方向に、か
つ、ウエーハカセットの搬送方向に平行な鉛直断面視で
半円環状に配備されている。上記アイドルローラの周面
には円環状の溝が多数、該ローラと同心状に、かつ、互
いに適宜間隔をあけて形成されている。したがって、こ
のウエーハカセットによれば、各ウエーハを鉛直方向に
沿わせた状態にして、その外周部を上記アイドルローラ
の対応する溝に挿入することにより、多数枚のウエーハ
を互いに適宜間隔あけて収納することができる。しか
も、このウエーハカセットでは、ウエーハを支持したと
きに、各ウエーハの下方部が自重によって当該ウエーハ
カセットから下方に突出できるようになっている。
【0025】第1〜第3リンス槽および第1,第2洗浄
槽の底部には超音波発振装置が設けられている。第1お
よび第2エッチング槽の底部には、フッ素樹脂製の円筒
状ローラが水平方向に、かつウエーハカセットの搬送方
向に直交して設けられ、このローラは駆動装置により回
転可能になっている。また、ウエーハカセットを第1ま
たは第2エッチング槽内の所定位置にセットしたとき
に、ウエーハカセットから下方に突出したウエーハの下
端部が、ウエーハの自重により上記ローラの周面に当接
するようになっている。したがって、該ローラを回転さ
せることによって、多数枚のウエーハを同時に回転させ
ることができる。
【0026】上記構成のエッチング装置において、第1
リンス槽〜第3リンス槽には常温の超純水を貯溜した。
その他の槽には、それぞれ下記のとおり常温の酸液(エ
ッチング液)または洗浄液を貯溜した。 第1洗浄槽: アンモニア・過酸化水素水混合液(H2 O:H2 2
NH4 OH=5:1:1)の水溶液 第1エッチング槽: フッ化水素酸・硝酸・酢酸混合液(HF:HNO3 :C
3 COOH=3:5:3)の水溶液 第2洗浄槽:第1洗浄槽と同一 第2エッチング槽:第1エッチング槽と同一
【0027】実施例1(第1発明に係るもの) 半導体ウエーハとして直径200mmで、<100>
- のラッピング直後のシリコン単結晶ウエーハを多数
枚用意した。25枚のウエーハを任意に抽出し、これら
を上記エッチング装置により、下記[表1]の条件で洗
浄した。すなわち、25枚のウエーハをウエーハカセッ
トに収納し、第1エッチング工程(第1エッチング
槽)、第2エッチング工程(第2エッチング槽)、純水
リンス工程(第3リンス槽)の順に処理した。ウエーハ
カセットを第1エッチング槽から第2エッチング槽に移
すときには、ウエーハに付着するエッチング液を自重に
より第1エッチング槽に落下・回収した。第2エッチン
グ槽から第3リンス槽に移すときも、同様の操作を行っ
た。
【0028】
【表1】
【0029】実施例2(第2発明に係るもの) 実施例1で用意したシリコン単結晶ウエーハの残りから
25枚のウエーハを任意に抽出し、これらを上記エッチ
ング装置により、下記[表2]の条件で洗浄した。すな
わち、25枚のウエーハをウエーハカセットに収納し、
第1リンス工程、第1エッチング工程、第2リンス工
程、第2エッチング工程、第3リンス工程の順に処理し
た。ウエーハカセットを槽から槽に移すときには、実施
例1と同じようにウエーハに付着する液を自重により落
下・回収した。
【0030】
【表2】
【0031】実施例3(第3発明に係るもの) 実施例1で用意したシリコン単結晶ウエーハの残りから
25枚のウエーハを任意に抽出し、これらを上記エッチ
ング装置により、下記[表3]の条件で洗浄した。すな
わち、25枚のウエーハをウエーハカセットに収納し、
第1リンス工程、第1洗浄工程、第1エッチング工程、
第2リンス工程、第2洗浄工程、第2エッチング工程、
第3リンス工程の順に処理した。ウエーハカセットを槽
から槽に移すときには、実施例1と同じようにウエーハ
に付着する液を自重により落下・回収した。
【0032】
【表3】
【0033】実施例4(第1発明に係るもの) 半導体ウエーハとして直径150mm、厚さ600μm
のラッピング直後のGaAs単結晶ウエーハを多数枚用
意し、これを上記エッチング装置により、上記[表1]
の条件で行った。その他の条件は、全て実施例1と同一
にした。
【0034】つぎに従来方法による比較例について説明
する。 比較例1 シリコン単結晶ウエーハとして、実施例1で用意したも
のを使用した。条件を〔表4〕に示す。
【0035】
【表4】
【0036】実施例1〜4、および比較例1によるウエ
ーハ表面の洗浄効果を比較するため、洗浄後ウエーハ表
面の清浄度〔汚れ、および重金属汚染の程度(重金属の
残留量)〕を測定した。ウエーハ表面の汚れは、集光お
よび蛍光灯下での目視により、重金属の残留量は蛍光X
線によりそれぞれ測定した。測定結果を[表5]に示
す。
【0037】
【表5】
【0038】なお、実施例1〜4および比較例1のいず
れもFe,Cr,Cu,Ni,Znは検出されなかっ
た。
【0039】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、第1発明
では、酸液を貯溜したエッチング槽を2槽設け、ラッピ
ング後の半導体ウエーハを1段目、ついで2段目のエッ
チング槽の酸液に浸漬してエッチングを行うので、ウエ
ーハエッチング作用のある強アルカリ水溶液で1回洗浄
した後、純水リンスする従来方法で問題となるウエーハ
表面でのピットの発生がなく、しかも1段目のエッチン
グでウエーハ表面の汚染が除去されるので、この従来方
法と同程度に表面が清浄で重金属汚染のない半導体ウエ
ーハが得られる。第2発明では、1段目のエッチング工
程の前に純水リンス工程を設けたので、1段目エッチン
グ槽の酸液へのラッピングパウダー混入が抑えられる。
また、2段のエッチング工程の中間に純水リンス工程を
設けたので、1段目エッチング工程後にウエーハ表面に
付着・残留する酸液が迅速に除去されるとともに、1段
目エッチング槽の酸液が1段目エッチング槽の酸液に混
入しなくなるので、ウエーハ表面の清浄度が特に高く、
かつ、重金属汚染の程度が極めて低いウエーハを得るこ
とができる効果がある。第3発明によれば、2段のエッ
チング工程の中間に純水によるリンス工程と、これに続
く洗浄工程とを設けたので、第2発明よりも更に優れた
洗浄効果が得られる。第4発明によれば、2段のエッチ
ング工程の中間に純水によるリンス工程と、これに続く
洗浄工程とを設け、かつ、最終工程として純水によるリ
ンス工程を設けたので、第2発明よりも更に優れた洗浄
効果が得られる。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸液を貯溜したエッチング槽を2槽設
    け、ラッピング後の半導体ウエーハを1段目、ついで2
    段目のエッチング槽内の酸液に浸漬してエッチングを行
    うことを特徴とする半導体ウエーハのエッチング方法。
  2. 【請求項2】 酸液を貯溜したエッチング槽を2槽設
    け、ラッピング後の半導体ウエーハについて、純水によ
    るリンス、1段目のエッチング槽内の酸液に浸漬するエ
    ッチング、純水によるリンス、2段目のエッチング槽内
    の酸液に浸漬するエッチングの順に処理することを特徴
    とする半導体ウエーハのエッチング方法。
  3. 【請求項3】 酸液を貯溜したエッチング槽を2槽設
    け、ラッピング後の半導体ウエーハについて、純水によ
    るリンスを行った後、洗浄液を使用する洗浄、1段目の
    エッチング槽内の酸液に浸漬するエッチング、純水によ
    るリンス、2段目のエッチング槽内の酸液に浸漬するエ
    ッチングの順に処理することを特徴とする半導体ウエー
    ハのエッチング方法。
  4. 【請求項4】 酸液を貯溜したエッチング槽を2槽設
    け、ラッピング後の半導体ウエーハについて、純水によ
    るリンスを行った後、洗浄液を使用する洗浄、1段目の
    エッチング槽内の酸液に浸漬するエッチング、純水によ
    るリンス、洗浄液を使用する洗浄、2段目のエッチング
    槽内の酸液に浸漬するエッチングの順に処理することを
    特徴とする半導体ウエーハのエッチング方法。
  5. 【請求項5】 1段目のエッチングでは、前記酸液とし
    てフッ化水素酸と硝酸と酢酸との混合液であって、清浄
    なシリコンを6〜40g/lの濃度で溶解したものを使
    用することを特徴とする請求項1,2,3または4に記
    載の半導体ウエーハのエッチング方法。
  6. 【請求項6】 1段目のエッチングでは、前記酸液とし
    てフッ化水素酸と硝酸と水との混合液であって、清浄な
    シリコンを6〜40g/lの濃度で溶解したものを使用
    することを特徴とする請求項1,2,3または4に記載
    の半導体ウエーハのエッチング方法。
  7. 【請求項7】 1段目および2段目のエッチングにおい
    て、前記酸液としてフッ化水素酸と硝酸と酢酸との混合
    液であって、清浄なシリコンを6〜40g/lの濃度で
    溶解したものを使用することを特徴とする請求項1,
    2,3または4に記載の半導体ウエーハのエッチング方
    法。
  8. 【請求項8】 1段目および2段目のエッチングにおい
    て、前記酸液としてフッ化水素酸と硝酸と水との混合液
    であって、清浄なシリコンを6〜40g/lの濃度で溶
    解したものを使用することを特徴とする請求項1,2,
    3または4に記載の半導体ウエーハのエッチング方法。
  9. 【請求項9】 前記洗浄工程で使用する洗浄液は、半導
    体ウエーハに対してエッチング作用のないものであるこ
    とを特徴とする請求項3または4に記載の半導体ウエー
    ハのエッチング方法。
  10. 【請求項10】 前記洗浄工程で使用する洗浄液は、界
    面活性剤水溶液および/またはアンモニアと過酸化水素
    と水との混合液であることを特徴とする請求項3または
    4に記載の半導体ウエーハのエッチング方法。
  11. 【請求項11】 1段目のエッチング槽で使用した酸液
    を該槽から排出し、2段目のエッチング槽で使用した酸
    液を、浄化処理することなく1段目のエッチング槽で再
    使用するとともに、2段目のエッチング槽では清浄な酸
    液を使用することを特徴とする請求項1〜10のいずれ
    か一つの項に記載の半導体ウエーハのエッチング方法。
JP10437396A 1996-03-28 1996-03-28 半導体ウエーハのエッチング方法 Pending JPH09266194A (ja)

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