JPH09265632A - 多層式ディスク - Google Patents

多層式ディスク

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JPH09265632A
JPH09265632A JP7438496A JP7438496A JPH09265632A JP H09265632 A JPH09265632 A JP H09265632A JP 7438496 A JP7438496 A JP 7438496A JP 7438496 A JP7438496 A JP 7438496A JP H09265632 A JPH09265632 A JP H09265632A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 読み出し専用多層ディスクにおいて総データ
を所定単位で分断し、分断データを各記録総に分散配置
してヘッドのアクセス時間を短縮する。 【解決手段】 データを記録するデータトラックが螺旋
状に形成されているディスク状の記録層が複数層配置さ
れて構成され、データ読み出し用のヘッドが1つであ
り、ディスクの片側からのみデータを読み出す方式の読
み出し専用多層式ディスク10において、ディスク10に記
録する総データを所定単位毎に分断し、分断したデータ
単位を、各記録層1,2,3 上に、内周側から所定の規則性
を持たせて分散させて記録して多層式ディスクを構成す
る。この規則性は、ディスク内周側からのデータ量が略
同じになるように分散するものとし、分断データのデー
タ量が均一でない場合は、データ量の小さい区切りのデ
ータを同じ記録層に連続して記録するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は多層式ディスクに関
し、特に、データを記録するデータトラックが螺旋状で
記録層が複数層配置されており、読み出しヘッドが1つ
でデータをディスクの片側から読み出す方式の多層式デ
ィスクに関する。
【0002】
【従来の技術】これまでの記録媒体といえば、磁気テー
プを利用した音響用のコンパクトカセットや、映像記録
用のビデオカセット等が知られている。しかしながら、
これらの記録媒体に記録されるデータはランダムアクセ
スができない上に、記録されたデータがアナログ情報で
あったので、再生データにノイズが含まれたり、コピー
を行うとデータが劣化したり、長期間の保存でデータが
劣化する等の不具合があった。
【0003】そこで、記録媒体として、データをディジ
タル信号に変換してディスク上のデータトラックに記録
しておき、このデータトラックにレーザビームを照射し
て、その戻り光を利用して読み出しを行うことができる
光ディスクが実用化されている。この光ディスクでは、
光ディスクのデータトラック上にピットと呼ばれる凹部
または凸部を列状に形成してデータを記録しておき、ピ
ットの有無をデータの「1」か「0」に対応させ、レー
ザビームをこのピットに照射してその反射光を利用して
読み出しを行っており、再生専用である。このような光
ディスクの代表的な例としては音楽用としてのCD(コ
ンパクト・ディスク)や映像用としてのLD(レーザー
・ディスク)などがあり、更には、小型で映像用のDV
D(ディジタル・ビデオ・ディスク)の開発も進んでい
る。このようなCDや長時間記録用のLD、及びDVD
では、ディスクの内周部から外周部にかけて螺旋状にデ
ータが連続して記録されており、データ読み出し時の線
速度は一定(CLV)である。
【0004】また、近年、記録媒体にレーザビームと磁
気でデータを記録し、このデータをレーザビームを用い
て読み出すことができる光磁気ディスクも実用化されて
いる。このような光磁気ディスクの代表的な例としては
MD(ミニ・ディスク)や、コンピュータの外部メモリ
用として使用されている光磁気ディスクが知られてい
る。MDもCLVであり、データは内周部から外周部に
かけて螺旋状にデータが連続して記録されている。
【0005】一方、CDのような光ディスクは片面にの
みデータが記録される仕様なので、記録容量を増大させ
るためには、ディスク上の記録媒体の記録密度を上げる
他に、ディスク上の記録層を多層にする方法がある。多
層ディスクとしては、DVDの2層式タイプ等が考えら
れるが、将来は3層以上の多層式ディスクも可能であ
る。
【0006】ところで、光ディスクに記録されるデータ
の種類は主として以下の3つに大別することができる。 (1)音楽や映画のように完全に連続したデータ (2)辞書のように全く連続性がないデータ (3)地図やゲームのように所定単位の連続性があるデ
ータ このような3種類のデータを前述の多層式ディスクに記
録しておき、1つのヘッドを用いてディスクの片側から
読み出す場合、(1)のデータの場合は、各記録層の最
内周部から最外周部にかけてデータを記録しておけば、
各記録層の境の部分以外はデータが連続しているので、
ヘッドはこの境界部において大きく移動する以外はデー
タをスムーズに読み出せる。また、(2)のデータの場
合は、検索指定されるデータに連続性がなく、ヘッドは
検索指定されたデータに応じて各記録層の所定の部位に
移動するので、(2)のデータは(1)のデータの場合
と同様に、各記録層の最内周部から最外周部にかけてデ
ータを記録しておいても何ら問題はない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、地図や
ゲームのように所定単位の連続性があるデータの場合
は、所定単位のデータを各記録層の最内周部から最外周
部にかけて順番に記録しておくと、検索指定されたデー
タの順番によっては、ヘッドの移動量が大きかったり、
ヘッドがディスクの最内周部と最外周部とを何度も往復
する確率が高く、アクセス性能の高い再生装置が必要と
なって、再生装置のコストが増大する恐れがある。
【0008】この課題を図9(a) に示す所定単位のデー
タが表示装置の画面に表示できる地図の単位である場合
を例にとって説明する。図9(a) に示すように、所定の
地域の地図Mがこれを表示させる表示装置の画面の大き
さの制約によって9つデータ単位に分割されていたとす
る。そして、分割された各地域m1〜m9のデータ単位
〜のディスクへの記録順が、〜の番号の順に、
ディスクの或る記録層の内周側から外周側に向かって図
9(b) のようになっていたとする。今、地図の検索者が
地域m5(データ単位番号)の地図を画面に表示させ
ており、次に、地域m5の地図に隣接する地域m9(デ
ータ単位番号)の地図を画面に表示させようとする場
合、ヘッド5の移動距離は、ディスクの内周側から外周
側に向かって、図9(b) に示すように、4つのデータ単
位分となり、アクセス時間が長くなっていた。
【0009】そこで、本発明は、地図やゲームのように
所定単位の連続性があるデータを多層式ディスクに記録
しておいて1つのヘッドでディスクの片側から読み出す
場合に、上下に隣接する記録層へのデータ単位の記録順
を工夫することにより、ヘッドのアクセス時間を短縮す
ることができ、また、辞書のように全く連続性がないデ
ータの検索においてもヘッドのアクセス時間を短縮する
ことができる多層式ディスクを提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成する本発
明の原理構成を図1に示す。本発明では、図1に示すよ
うに、データを記録するデータトラックが螺旋状に形成
されているディスク状の記録層が複数層、例えば、第1
の記録層1、第2の記録層2、及び第3の記録層3のよ
うに3層、配置されて構成される多層式ディスク10で
あって、データ読み出し用のヘッド5が1つであり、こ
の多層式ディスク10の片側からのみデータを読み出す
方式の読み出し専用多層式ディスクにおいて、この多層
式ディスク10に記録する総データを所定単位毎に分断
し、分断したデータ単位を、各ディスク状の記録層に、
所定の規則性を持たせて分散させて記録したことを特徴
としている。
【0011】このとき、所定の規則性を、各ディスク状
の記録層に記録する分断したデータ単位をディスク内周
側から記録した時に、ディスク内周側からのデータ量が
略同じになるように分散するものとすることができる。
また、分断したデータ単位をディスク内周側から記録
し、ディスク内周側からのデータ量が略同じになるよう
に分散した場合、データを分断する所定単位を、記録層
の半径方向のデータ量が同じになるような単位とし、こ
の所定単位で分断したデータ単位を、第1層目の記録層
から順番に最終層の記録層まで記録し、これに続くデー
タ単位は再び第1層の記録層から記録するか、或いは、
第1層目の記録層から順番に最終層の記録層まで記録
し、これに続くデータ単位は最終層の記録層から逆の順
番で第1層目の記録層まで記録し、以後この記録順序を
繰り返すようにしても良い。この所定単位はセクタ単位
としても良い。
【0012】更に、所定単位をデータの一区切りとし、
各区切りのデータ量が均一でない場合に、データ量の小
さい区切りのデータを同じ記録層に連続して記録するよ
うにしても良い。本発明の多層式ディスクによれば、所
定データ単位内ではデータが連続するようなデータを多
層式ディスクに記録しておいて1つのヘッドでディスク
の片側から読み出す場合に、所定データ単位を上下に隣
接する記録層に分散して記録するようにしたことによ
り、所定データ単位を1つの記録層に連続して記録する
場合に比べて、データを読み出すヘッドの移動量を少な
くすることができ、ヘッドのアクセス時間が短縮され
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下添付図面を用いて本発明の実
施形態を具体的な実施例と共に詳細に説明する。なお、
本発明が対象とする多層式ディスクは、データを記録す
るデータトラックが、図1で説明したように螺旋状に形
成されている読み出し専用の多層式ディスクである。
【0014】図2(a) は多層式ディスクに記録すべき総
データの一実施例を示すものである。そして、この総デ
ータが、例えば、所定単位毎に分断できるデータ単位A
〜Zで構成されているものとする。図2(b) は、図2
(a) に示すようなデータ単位A〜Zから構成される総デ
ータを、2層式ディスクに20に書き込む場合の書き込
み方法の一実施例を示す説明図である。この実施例で
は、所定単位で分断されたデータ単位A〜Zの最初のデ
ータ単位Aを、まず第1の記録層1の最内周部の記録領
域に内周側から外周側に向かって記録する。続く2番目
のデータ単位Bは、第2の記録層2の最内周部の記録領
域に内周側から外周側に向かって記録し、3番目のデー
タ単位Cは、再び第1の記録層1のデータ単位Aを記録
した記録領域に隣接する記録領域に内周側から外周側に
向かって記録する。そして、以後同様に、残りのデータ
単位D〜Zを順番に、第1の記録層1と第2の記録層2
に交互に内周側から記録して行く。
【0015】図2(c) は図2(b) のようにデータ単位A
〜Zが記録された2層式ディスク20から、ヘッド5が
データを連続して読み出す場合の再生順序を示す説明図
である。なお、図2(c) の隣接するデータ単位の間には
隙間が描かれているが、実際にはこの隙間はなく、隣接
するデータ単位は連続して第1の記録層1または第2の
記録層2に記録してある。ヘッド5がデータを連続して
読み出す場合は、ディスク20の第1の記録層1の最内
周部からデータ単位Aを先ず読み出し、次にヘッド5は
ディスクの最内周部まで戻り、焦点距離を変えて第2の
記録層2の最内周部からデータ単位Bを読み出す。デー
タ単位Bを読み出した後は、ヘッド5は移動することな
く、その焦点距離を変えることによって第1記録層1の
データ単位Cを読み出すことができる。
【0016】なお、図2(c) では、データ単位の配置を
説明するために、2層式ディスクに記録したデータ単位
を、ヘッド5が連続して読み出す場合について説明した
が、地図やゲームのように所定単位の連続性があるデー
タの場合は、データ単位をヘッド5が全て連続して読み
出す可能性は少ない。図3(a) は、図2(a) に示すよう
なデータ単位A〜Zから構成される総データを、2層式
ディスクに20に書き込む場合の書き込み方法の別の実
施例を示す説明図である。この実施例では、所定単位で
分断されたデータ単位A〜Zの最初のデータ単位Aを、
まず第1の記録層1の最内周部の記録領域に内周側から
外周側に向かって記録する。続く2番目のデータ単位B
は、第2の記録層2の最内周部の記録領域に内周側から
外周側に向かって記録し、3番目のデータ単位Cは、第
2の記録層2の最内周部の記録領域に隣接する記録領域
に内周側から外周側に向かって記録し、4番目のデータ
単位Dは、再び第1の記録層1のデータ単位Aを記録し
た記録領域に隣接する記録領域に内周側から外周側に向
かって記録する。そして、以後同様に、残りのデータ単
位E〜Zを順番に、第1の記録層1と第2の記録層2に
2データ単位ずつ内周側から記録して行く。
【0017】図3(b) は図3(a) のようにデータ単位A
〜Zが記録された2層式ディスク20から、ヘッド5が
データを連続して読み出す場合の再生順序を示す図2
(c) と同様の説明図である。ヘッド5がデータを連続し
て読み出す場合は、ディスク20の第1の記録層1の最
内周部からデータ単位Aを先ず読み出し、次にヘッド5
はディスクの最内周部まで戻り、焦点距離を変えて第2
の記録層2の最内周部からデータ単位Bを読み出す。デ
ータ単位Bを読み出した後は、ヘッド5は続いて第2の
記録層2の最内周部に隣接するデータ記録領域からデー
タ単位Cを読み出す。この後、ヘッド5は第1の記録層
1の最内周部に隣接するデータ記録領域まで移動し、そ
の焦点距離を変えることによって第1記録層1のデータ
単位Dを読み出し、以後この動作を繰り返す。
【0018】図3(b) でも、データ単位の配置を説明す
るために、2層式ディスクに記録したデータ単位を、ヘ
ッド5が連続して読み出す場合について説明したが、地
図やゲームのように所定単位の連続性があるデータの場
合は、データ単位をヘッド5が全て連続して読み出す可
能性は少ない。図4(a) は、図2(a) に示すようなデー
タ単位A〜Zから構成される総データを、3層式ディス
クに30に書き込む場合の書き込み方法の一実施例を示
す説明図である。この実施例では、所定単位で分断され
たデータ単位A〜Zの最初のデータ単位Aを、まず第1
の記録層1の最内周部の記録領域に内周側から外周側に
向かって記録する。続く2番目のデータ単位Bは、第2
の記録層2の最内周部の記録領域に内周側から外周側に
向かって記録し、3番目のデータ単位Cは、第3の記録
層3の最内周部の記録領域に内周側から外周側に向かっ
て記録する。4番目のデータ単位Dは、再び第1の記録
層1のデータ単位Aを記録した記録領域に隣接する記録
領域に内周側から外周側に向かって記録する。そして、
以後同様に、残りのデータ単位E〜Zを順番に、第1の
記録層1から第3の記録層3に向かって内周側から外周
側に繰り返し記録する。
【0019】図4(b) は図4(a) のようにデータ単位A
〜Zが記録された3層式ディスク30から、ヘッド5が
データを連続して読み出す場合の再生順序を示す説明図
である。なお、図4(b) においても隣接するデータ単位
の間に描かれている隙間は実際にはなく、隣接するデー
タ単位は連続して記録してある。ヘッド5がデータを連
続して読み出す場合は、3層式ディスク30の第1の記
録層1の最内周部からデータ単位Aを先ず読み出し、次
にヘッド5はディスクの最内周部まで戻り、焦点距離を
変えて第2の記録層2の最内周部からデータ単位Bを読
み出し、更に、ヘッド5はディスクの最内周部まで戻
り、焦点距離を変えて第3の記録層3の最内周部からデ
ータ単位Cを読み出す。データ単位Cを読み出した後
は、ヘッド5は移動することなく、その焦点距離を変え
ることによって第1記録層1のデータ単位Dを読み出す
ことができる。ヘッド5は、以後以上のような読み出し
を繰り返す。
【0020】図5(a) は、図2(a) に示すようなデータ
単位A〜Zから構成される総データを、3層式ディスク
に30に書き込む場合の書き込み方法の別の実施例を示
す説明図である。この実施例では、所定単位で分断され
たデータ単位A〜Zの最初から3つのデータ単位A、
B、及びCを、それぞれ第1の記録層1、第2の記録層
2、及び第3の記録層3の最内周部の記録領域に、内周
側から外周側に向かって記録する。続く4番目から6番
目の3つのデータ単位D、E、及びFは、それぞれ逆に
第3の記録層3、第2の記録層2、及び第1の記録層1
の最内周部の記録領域に隣接する記録領域に内周側から
外周側に向かって記録する。そして、以後同様に、残り
のデータ単位G〜Zを順番に、第1の記録層1から第3
の記録層3への方向と、第3の記録層3から第1の記録
層1への方向の記録を繰り返しながら、1データ単位ず
つ内周側から外周側に向かって記録して行く。
【0021】図5(b) は図5(a) のようにデータ単位A
〜Zが記録された3層式ディスク30から、ヘッド5が
データを連続して読み出す場合の再生順序を示す図4
(b) と同様の説明図である。ヘッド5がデータを連続し
て読み出す場合は、まず、図4(b) の再生順序と同様
に、3層式ディスク30の第1の記録層1から第3の記
録層3に向かって、それぞれの最内周部からデータ単位
A、B、及びCを順に焦点距離を変えて読み出す。次
に、ヘッド5は3層式ディスク30の第3の記録層3か
ら逆に第1の記録層1に向かって、それぞれの最内周部
に隣接する記録領域からデータ単位D、E、及びFを、
焦点距離を変えて順に読み出す。ヘッド5は、以後以上
のような読み出しを繰り返す。
【0022】ここで、図2(a) で説明した総データが、
図9(a) で説明した所定の地域の地図Mであり、地図M
が9つの地域m1〜m9に分割されており、分割された
各地域m1〜m9のデータ単位〜を本発明の2層式
ディスク20に記録する場合について、図2(b) 、図3
(a) で説明した記録方法を例にとって、ヘッド5の本発
明の2層式ディスク20からのデータの読み出しについ
て説明する。
【0023】図2(b) で説明した記録方法によれば、分
割された各地域m1〜m9のデータ単位〜は、2層
式ディスク20に図6(a) に示すように記録される。ま
た、図3(a) で説明した記録方法によれば、分割された
各地域m1〜m9のデータ単位〜は、2層式ディス
ク20に図6(b) に示すように記録される。今、地図の
検索者が図9(a) の地域m5(データ単位番号)の地
図を画面に表示させており、次に、地域m5の地図に隣
接する地域m9(データ単位番号)の地図を画面に表
示させようとする場合を考える。この場合、ヘッド5の
移動距離は、データ単位〜を図6(a) のように記録
した場合でも、図6(b) のように記録した場合でも、何
れの場合もディスクの内周側から外周側に向かって、2
つのデータ単位分となる。図9(b) で説明した従来の記
録方法では、ヘッド5の移動距離は4つのデータ単位分
であったので、本発明の2層式ディスク20の方が、ヘ
ッドのアクセス時間が短くなっている。
【0024】そこで、地図の検索者が図9(a) の地域m
5(データ単位番号)の地図を画面に表示させてお
り、次に、地域m5の地図に隣接する地域m1(データ
単位番号)から地域m9(データ単位番号)の各地
域に表示を移動する場合について、ヘッド5の移動距
離、即ち、ヘッド5が移動する領域数を、本発明の2層
式ディスク20の場合と従来装置(1層式ディスク、ま
たは2層式ディスクの1層の記録領域のみにデータを記
録したもの)とを比較すると、図7に示すようになる。
この図7から分かるように、本発明の2層式ディスク2
0におけるヘッド5の移動距離の平均値は、従来装置に
比べて約半分であり、本発明の2層式ディスク20のよ
うにデータを記録した方が、ヘッドのアクセス時間は短
い。
【0025】図4または図5で説明したような3層式デ
ィスク30を使用し、3層のデータ記録層を全て使用し
て図9(a) の地図のデータを記録しておけば、ヘッドの
アクセス時間は更に短くなる。以上説明した実施例で
は、総データが略同量に分断できたが、次に、総データ
を所定の状態で区切った場合に、各区切りのデータの量
が均一でない場合の例について説明する。
【0026】図8(a) は総データを所定のデータの区切
りで区切った場合、各区切りのデータの量が均一でない
場合の例である。このような場合、本発明では、多層式
ディスクの各記録層上のデータトラックに記録するデー
タを、ディスク内周側から記録した時に、ディスク内周
側からのデータ量が略同じになるように各区切りのデー
タを分散させて配置する。この場合、この実施例では、
データ量の小さい区切りのデータを同じ層のデータトラ
ックに連続して記録するようにして、各記録層のデータ
量が略同じになるようにしている。
【0027】図8(b) は図8(a) の総データを、データ
量の小さい区切りのデータを同じ層のデータトラックに
連続して記録するようにして、2層式ディスク20の、
第1の記録層1の内周側からのデータ量と、第2の記録
層2の内周側からのデータ量とが略同じになるように、
各区切りのデータを分散させて配置した例を示すもので
ある。このように、多層式ディスクの各記録層のデータ
量が略同じになるように記録すると、領域で区切った地
図のようにデータが部分的に連続するようなデータを検
索する時に、ヘッドのアクセス時間を向上させることが
できる。
【0028】なお、以上説明した実施例では、総データ
の分断をデータの区切りで行っているが、総データを分
断する所定単位をセクタ単位とすることもできる。前述
したDVDの場合は線速度一定(CLV)であるため、
アクセスに時間がかかり、12cmディスクの場合、最
外周から最内周までのヘッドのアクセス時間は120〜
250ms程度である。一方、以上説明した本発明の多
層式ディスクをDVDに採用した場合、ヘッドの移動は
最小限で済み、記録層を上下に変更する場合はヘッドか
ら照射される光の焦点距離を変更するだけで済むので、
数msでアクセスが可能になり、データを第1の記録層
と第2の記録層に連続して内周側から記録した場合の、
第1の記録層と第2の記録層の境界部分においてヘッド
が最外周と最内周とを何度も往復する場合に比べて、ヘ
ッドのアクセス時間を約1/30〜1/80に短縮する
ことができる。
【0029】また、本発明におけるヘッドの記録層の変
更は、ヘッド側に依存しているために、ディスク駆動装
置側は、高トルクのモータを使用していない安価なもの
でも同様の効果が得られる。更に、本発明の多層式ディ
スクに地図やゲームのように所定単位の連続性があるデ
ータを前述のように記録する以外に、辞書のように全く
連続性がないデータを記録しておいても、データは各記
録層に均等に配置されるため、ヘッドの最大移動距離を
短くすることができ、ヘッドのアクセス時間を1/(記
録層の数)程度に短縮することができる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、多
層ディスクにおいて、地図やゲーム、或いは辞書等のよ
うに、所定単位の連続性があるデータを多層式ディスク
に記録しておいて1つのヘッドでディスクの片側から読
み出す場合に、総データを上下に隣接する記録層にデー
タを所定単位で分散させて記録することにより、ヘッド
の最大移動距離を小さくすることができ、ヘッドのアク
セス時間を短縮することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多層式ディスクの原理構成を示す説明
図である。
【図2】(a) は本発明の多層式ディスクに書き込む分断
可能な総データを示す図、(b)は2層式ディスクに(a)
の総データの分断されたデータ単位を書き込む場合の書
き込み方法の一例を示す説明図、(c) は(b) のようにデ
ータ単位が記録された2層式ディスクから、ヘッドがデ
ータを連続して読み出す場合の再生順序を示す説明図で
ある。
【図3】(a) は2層式ディスクに図2(a) の総データの
分断されたデータ単位を書き込む場合の書き込み方法の
別の例を示す説明図、(b) は(a) のようにデータ単位が
記録された2層式ディスクから、ヘッドがデータを連続
して読み出す場合の再生順序を示す説明図である。
【図4】(a) は3層式ディスクに図2(a) の総データの
分断されたデータ単位を書き込む場合の書き込み方法の
一例を示す説明図、(b) は(a) のようにデータ単位が記
録された3層式ディスクから、ヘッドがデータを連続し
て読み出す場合の再生順序を示す説明図である。
【図5】(a) は3層式ディスクに図2(a) の総データの
分断されたデータ単位を書き込む場合の書き込み方法の
別の例を示す説明図、(b) は(a) のようにデータ単位が
記録された3層式ディスクから、ヘッドがデータを連続
して読み出す場合の再生順序を示す説明図である。
【図6】(a) は図9に示す地図の各領域のデータを図2
(b) の方法で2層式ディスクに記録させた場合のデータ
配置を説明する説明図、(b) は図9に示す地図の各領域
のデータを図3(b) の方法で2層式ディスクに記録させ
た場合のデータ配置を説明する説明図である。
【図7】図9の地図の中央部の領域を表示させた状態か
らこれを取り囲む各領域を表示させる場合の、本発明と
従来装置のヘッドの移動距離を比較して示す比較図であ
る。
【図8】(a) は各区切りのデータ量が均一でない総デー
タの構造を示す説明図、(b) は(a) の総データを2層式
ディスクの各記録層に内周側からのデータ量が各記録層
で均一になるように配置した例を示す説明図である。
【図9】(a) は表示装置の画面の大きさの制約によって
9つ地域に分割された所定の地域の地図Mを示す説明
図、(b) は(a) の各地域を示すデータ単位をディスクの
或る記録層の内周側から外周側に向かって連続的に記録
した従来のディスクの記録法を説明する図である。
【符号の説明】
1…第1の記録層 2…第2の記録層 3…第3の記録層 5…ヘッド 10…多層式ディスク 20…2層式ディスク 30…3層式ディスク

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データを記録するデータトラックが螺旋
    状に形成されているディスク状の記録層が複数層配置さ
    れて構成される多層式ディスクであって、データ読み出
    し用のヘッドが1つであり、この多層式ディスクの片側
    からのみデータを読み出す方式の読み出し専用多層式デ
    ィスクにおいて、 この多層式ディスクに記録する総データを所定単位毎に
    分断し、分断したデータ単位を、前記各ディスク状の記
    録層に、所定の規則性を持たせて分散させて記録したこ
    とを特徴とする多層式ディスク。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の多層式ディスクであっ
    て、 前記所定の規則性が、前記各ディスク状の記録層に記録
    する前記分断したデータ単位をディスク内周側から記録
    した時に、ディスク内周側からのデータ量が略同じにな
    るように分散するものである多層式ディスク。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の多層式ディスクであっ
    て、 前記データを分断する前記所定単位が、前記記録層の半
    径方向のデータ量が同じになるような単位であり、この
    所定単位で分断したデータ単位を、第1層目の記録層か
    ら順番に最終層の記録層まで記録し、これに続くデータ
    単位は再び第1層目の記録層から記録するようにしたこ
    とを特徴とする多層式ディスク。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の多層式ディスクであっ
    て、 前記データを分断する前記所定単位が、前記記録層の半
    径方向のデータ量が同じになるような単位であり、この
    所定単位で分断したデータ単位を、第1層目の記録層か
    ら順番に最終層の記録層まで記録し、これに続くデータ
    単位は最終層の記録層から逆の順番で第1層目の記録層
    まで記録し、以後この記録順序を繰り返すようにしたこ
    とを特徴とする多層式ディスク。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4に記載の多層式ディスク
    であって、 前記所定単位がセクタ単位であることを特徴とする多層
    式ディスク。
  6. 【請求項6】 請求項2に記載の多層式ディスクであっ
    て、 前記所定単位がデータの一区切りであり、各区切りのデ
    ータ量が均一でない場合に、データ量の小さい区切りの
    データを同じ記録層に連続して記録するようにしたこと
    を特徴とする多層式ディスク。
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