JPH09265308A - 数値制御加工方法および装置 - Google Patents

数値制御加工方法および装置

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JPH09265308A
JPH09265308A JP9585696A JP9585696A JPH09265308A JP H09265308 A JPH09265308 A JP H09265308A JP 9585696 A JP9585696 A JP 9585696A JP 9585696 A JP9585696 A JP 9585696A JP H09265308 A JPH09265308 A JP H09265308A
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work
data
numerical control
center position
rotary feed
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Application number
JP9585696A
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English (en)
Inventor
Jun Yoshida
順 吉田
Hiroshi Kawana
啓 川名
Naoki Imada
直己 今田
Junichi Maeda
淳一 前田
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Makino Milling Machine Co Ltd
Original Assignee
Makino Milling Machine Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転送り軸にワークを固定する場合に、ワー
クの中心位置と回転送り軸の回転中心位置を一致するよ
うに位置合わせして固定することは困難であるが、その
取付位置が多少ずれていてもスクロール等のワークを高
精度に加工可能な数値制御加工方法および装置を提供す
る。 【解決手段】 測定部13でワーク取付具またはワーク
の位置を測定し、数値制御装置5に組み込んである心ず
れ補正部15で測定部13からの測定データに基づいて
ワークの中心位置を求め、回転送り軸の回転中心位置と
ワークの中心位置との偏差ΔL,θを求め、その偏差デ
ータΔL,θを用いて回転送り軸の回転角度Cnに対応
した直線送り軸の位置指令データXn,Ynを補正演算
して、サーボ部9にその演算した補正後の直線送り軸の
位置指令データXn’,Yn’と回転送り軸の回転角度
Cnとを送出し、数値制御によってワークの加工を行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、直線送り軸と回転
送り軸とを同時に制御してコンプレッサ、ポンプに用い
られるスクロール等の加工を行う数値制御加工方法およ
び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】コンプレッサやポンプの渦巻形ケーシン
グ等のスクロールの加工装置として、従来は数値制御フ
ライス盤、マシニングセンタなどの数値制御工作機械に
おいてワークを工作機械のC軸回転テーブル上に固定
し、X軸またはY軸とC軸との2軸同時移動を行ってス
クロール加工を行うものがある。これは、C軸回転テー
ブルを回転させながら工具で加工するため、加工に先立
ってワークの中心位置をC軸回転テーブルの中心位置に
一致するよう高精度な位置合わせをしてワークをC軸回
転テーブルに固定する必要がある。この位置合わせは、
まずワークをC軸回転テーブル上に仮固定し、C軸回転
テーブルを回転しながら工作機械の主軸等に取り付けた
マイクロインジケータ等の測定器を利用してワークの心
出しを行い、ワークの固定を行うのである。この作業者
の手動操作による心出し作業は、時間のかかる経験的な
作業であった。
【0003】この従来技術の一例として、特開昭62−
57856号公報には、直進運動する移動テーブル上に
装備された回転自在なロータリテーブルの中心にインボ
リュート形状を加工すべきワークを固定し、そのロータ
リテーブル面にほぼ垂直な回転主軸にエンドミルを装着
し、エンドミルの刃面をワークのインボリュートの基礎
円の接線と直交するようにワークの加工面に対接させ、
エンドミルの中心がインボリュートの基礎円の接線上を
移動するように移動テーブルを直進させるとともに、ロ
ータリテーブルの回転角度が移動テーブルの送り量と一
定の比例関係で連動するように回転させて加工するイン
ボリュート形状加工方法が開示されている。すなわちこ
の加工方法は、X軸あるいはY軸のいずれか一方の送り
方向をインボリュートの基礎円の接線方向に一致させ
て、その送り速度をロータリテーブルの回転速度に完全
に比例させて制御するインボリュート形状加工方法であ
る。
【0004】また、特開平4−171112号公報に
は、X軸移動台、回転テーブルおよび主軸台を同期移動
制御する制御装置を備えたスクロール加工装置であっ
て、制御装置内の送り速度オーバライド演算部にX軸移
動指令、C軸移動指令および速度指令がそれぞれ入力さ
れ、送り速度オーバライド演算部の演算結果がX軸方向
速度制御部回路およびX軸オーバライド出力部を介して
X軸モータに伝えられ、X軸移動台の移動制御を行い、
また送り速度オーバライド演算部の演算結果がC軸方向
速度制御部回路およびC軸オーバライド出力部を介して
C軸モータに伝えられ、ワークのC軸回転制御を行って
加工をするスクロール加工装置が開示されている。これ
により、回転テーブルを回転させ、X軸移動台をX軸方
向に移動するだけで自動的にワークを加工してスクロー
ルが形成され、またインボリュート曲線に沿った加工速
度が一定となるので、高速加工時の加工精度が向上した
スクロール加工装置が得られるというものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述の従来技術に記載
した回転テーブル上にワークを手動操作で心出しをしな
がら固定する作業は、作業者の手間がかかる上に、長い
時間が掛かってしまうという問題がある。また、厳密に
心出しが行われることはなく、どうしてもスクロールの
加工精度が悪化するという問題点がある。特開昭62−
57856号公報の技術では、移動テーブル上に装備さ
れた回転自在なロータリテーブルの中心にインボリュー
ト形状に加工すべきワークを固定し、そのロータリテー
ブル面にほぼ垂直な回転主軸にエンドミルを装着し、エ
ンドミルの刃面をワークのインボリュートの基礎円の接
線と直交するようにワークの加工面に対接させ加工を行
うので、ロータリテーブルの中心とワークの中心とが一
致するように高精度な位置合わせをする必要があり、こ
の位置合わせに前述と同様の問題がある。また特開平4
−171112号公報の技術も回転テーブル上にワーク
を固定してワークの中心位置と回転テーブルの中心位置
とが一致するように高精度な位置合わせしなければなら
ないという同様の問題がある。
【0006】そこで上述の問題点に鑑み、本願発明は、
回転送り軸上にワークを固定する場合にワークの中心位
置と回転送り軸の中心位置とを厳密に一致するように位
置合わせしなくても、高精度なワークの加工が可能な数
値制御加工方法および装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め本願発明は、回転送り軸の回転中心位置とワークの中
心位置との偏差を求め、その偏差データを用いて回転送
り軸の回転角度に対応した位置指令データを補正演算
し、その補正演算後の位置指令データを用いて、数値制
御によってワークに加工を施すように構成したものであ
る。すなわち、 (1)機械の直線送り軸であるX,YおよびZ軸のうち
少なくとも1つの軸と、回転送り軸であるA,Bおよび
C軸のうち1つの軸とを同期動作させてワークに加工を
施す数値制御加工方法において、前記回転送り軸に設け
たワークの取付具の位置またはワークの位置を測定し、
前記測定データに基づいて前記回転送り軸の回転中心位
置と前記ワークの中心位置との偏差を求め、前記求めた
偏差データを用い、前記回転送り軸の回転角度に対応し
て数値制御の位置指令データを補正演算し、前記補正演
算後の位置指令データを前記機械に指令して前記ワーク
に加工を施す数値制御加工方法が提供される。
【0008】(2)機械の直線送り軸であるXおよびY
のうち少なくとも1つの軸と、回転送り軸であるC軸と
を同期動作させてワークに加工を施す数値制御加工方法
において、前記C軸に設けたワークの取付具の位置また
はワークの位置を測定し、前記測定データに基づいて前
記C軸の回転中心位置と前記ワークの中心位置との心ず
れ量を前記X軸およびY軸の軸線方向の位置のずれ量Δ
XおよびΔYとして求め、前記位置のずれ量ΔXおよび
ΔYから前記C軸の回転中心位置と前記ワークの中心位
置との心ずれ量の絶対値ΔLとそのずれ角度θを演算
し、前記演算データを用い、前記C軸の回転角度Cnに
対応して数値制御の位置指令データXnおよびYnを補
正演算し、前記補正演算後の位置指令データXn’およ
びYn’を前記機械に指令して前記ワークに加工を施す
数値制御加工方法が提供される。
【0009】(3)数値制御プログラムの読取り解釈部
と、補間部と、サーボ部とを有し、機械の直線送り軸で
あるX,YおよびZ軸のうち少なくとも1つの軸と、回
転送り軸であるA,BおよびC軸のうち1つの軸とを同
期動作させて機械を駆動させることができる数値制御装
置において、予め測定した前記回転送り軸に設けたワー
ク取付具の位置またはワークの位置のデータから前記ワ
ークの中心位置を演算し、前記回転送り軸の回転中心位
置と前記演算したワークの中心位置との偏差を演算し、
前記演算した偏差データを用い、前記回転送り軸の回転
角度に対応して数値制御の位置指令データを補正演算
し、補正演算後の位置指令データを前記サーボ部に送出
する心ずれ補正部を具備した数値制御装置が提供され
る。
【0010】(4)加工すべきワークの形状データまた
は数値制御プログラムを受けて数値制御データを作成す
るとともに、前記数値制御データに基づいて機械の直線
送り軸であるX,YおよびZ軸のうち少なくとも1つの
軸と、回転送り軸であるA,BおよびC軸のうち1つの
軸とを同期動作させて機械を駆動させることができる数
値制御装置に数値制御データを送出する数値制御データ
作成装置において、予め測定した前記回転送り軸に設け
たワーク取付具の位置またはワークの位置のデータから
前記ワークの中心位置を演算するワーク中心位置演算手
段と、前記回転送り軸の回転中心位置と前記演算したワ
ークの中心位置との偏差を演算する偏差演算手段と、前
記偏差演算手段で演算した偏差データを用い、前記回転
送り軸の回転角度に対応して数値制御の位置指令データ
を補正演算する位置指令データ補正手段とからなる心ず
れ補正部を具備し、前記心ずれ補正部から出力される補
正演算後の位置指令データを数値制御データとして前記
数値制御装置に送出するようにした数値制御データ作成
装置が提供される。
【0011】(5)数値制御プログラムの読取り解釈部
と、補間部と、サーボ部とを有し、機械の直線送り軸で
あるX,YおよびZ軸のうち少なくとも1つの軸と、回
転送り軸であるA,BおよびC軸のうち1つの軸とを同
期動作させて機械を駆動させることができる数値制御装
置と、前記回転送り軸に設けたワーク取付具の位置また
はワークの位置を測定する測定部とを設け、さらに前記
数値制御装置に、前記測定部の測定データに基づいて前
記ワークの中心位置を演算し、前記回転送り軸の回転中
心位置と前記演算したワークの中心位置との偏差を演算
し、前記演算した偏差データを用い、前記回転送り軸の
回転角度に対応して数値制御の位置指令データを補正演
算し、補正演算後の位置指令データを前記サーボ部に送
出する心ずれ補正部を組み込んで構成し、前記回転送り
軸に取付けたワークを数値制御によって加工を施す数値
制御加工装置が提供される。
【0012】(6)数値制御プログラムに基づいて機械
の直線送り軸であるX,YおよびZ軸のうち少なくとも
1つの軸と、回転送り軸であるA,BおよびC軸のうち
1つの軸とを同期動作させてワークに加工を施す数値制
御加工装置において、前記回転送り軸に設けたワーク取
付具の位置またはワークの位置を測定する測定部と、前
記測定部の測定データに基づいて前記ワークの中心位置
を演算するワーク中心位置演算手段と、前記回転送り軸
の回転中心位置と前記演算したワークの中心位置との偏
差を演算する偏差演算手段と、前記偏差演算手段で演算
した偏差データを用い、前記回転送り軸の回転角度に対
応して数値制御の位置指令データを補正演算する位置指
令データ演算手段とからなる心ずれ補正部と、前記心ず
れ補正部から送出される補正演算後の位置指令データを
前記機械に指令する数値制御装置とを具備し前記回転送
り軸に取付けたワークを数値制御によって加工を施す数
値制御加工装置が提供される。
【0013】
【作用】本発明は、測定部で測定した測定データに基づ
いてワークの中心位置をワーク中心位置演算手段で演算
し、その演算したワーク中心位置と予め求めてある回転
送り軸の中心位置との偏差を偏差演算手段で演算して、
演算結果から回転送り軸の回転角度に対応した直線送り
軸の位置指令データを位置指令データ補正手段で補正演
算するようにしている。そして、演算した補正後の位置
指令データをサーボ部を介して工作機械に指令している
ので、ワーク中心位置と回転送り軸の中心位置とがを一
致しなくても制御的にあたかも一致している如く加工を
行うようにし、高精度の加工ができる。本発明で偏差と
は、ワークの中心位置と回転送り軸の回転中心位置のず
れ量のことであり、ワークの中心位置が回転送り軸の回
転中心位置に対して、どの方向にどれだけずれているか
のデータのことである。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明について図面を参照
しながら説明する。図1は本発明の第1の実施の形態を
示す数値制御加工装置の構成ブロック図、図2は本発明
の第2の実施の形態を示す数値制御加工装置の構成ブロ
ック図、図3は本発明の実施の形態の数値制御加工方法
の手順の一例を示すフローチャート、図4は本発明の実
施の形態における数値制御加工方法をスクロール加工を
例にして示した概略図である。
【0015】まず、図1を参照して第1の実施の形態の
構成を説明する。これは、数値制御フライス盤、マシニ
ングセンタなどの工作機械1を数値制御により駆動制御
する構成を示している。工作機械1に行わせる動作の命
令を予め順次コーディングした数値制御プログラム3を
数値制御装置5の読取り解釈部7で読み取って解釈し、
補間部9にプログラムデータを送出する。補間部9は、
受け取ったプログラムデータを補間演算し、サーボ部9
に位置指令データとして送出する。サーボ部9では受け
取った位置指令データから工作機械1の各送り軸を駆動
させるための動作指令を送出する。測定部13は、工作
機械1の主軸等に取り付けた位置検出用の測定器をワー
ク取付具またはワークの基準面に接触させて、その接触
信号に基づいて工作機械1の位置検出装置から位置デー
タを読み取って測定データとして心ずれ補正部15に送
出する。
【0016】心ずれ補正部15は、ワーク中心位置演算
手段17と偏差演算手段19と位置指令データ補正手段
21からなる。ワーク中心位置演算手段17は、測定部
13からの測定データを受け取って、その測定データを
基にワーク中心位置を演算する。例えば、略円形のワー
ク外周面のX軸方向を2箇所とY軸方向を2箇所測定し
た測定データを受け取った場合、X軸方向の2点間の中
点とY軸方向の2点間の中点を求めて、そのX軸方向の
中点とY軸方向の中点との位置データをワーク中心位置
データとして偏差演算手段19に送出する。
【0017】偏差演算手段19は、ワーク中心位置演算
手段17から受け取ったワーク中心位置データと予め記
憶されている回転送り軸の回転中心位置データとの差か
らX軸およびY軸方向の位置のずれ量ΔXとΔYとを求
める。次に、求めた位置のずれ量ΔXとΔYとによって
位置のずれ量の絶対値ΔLとずれ角度θを演算する。そ
の演算した位置のずれ量の絶対値ΔLとずれ角度θとを
偏差データとして位置指令データ補正手段21に送出す
る。ΔLとθとは、図4に図示されている。位置指令デ
ータ補正手段21は、偏差演算手段19で演算した位置
のずれ量の絶対値ΔLとずれ角度θとの偏差データを用
いて、補間部9から送出される刻々の位置指令データX
n、Yn、Cn受け取ってC軸の回転角度Cnに対応す
る補正した位置指令データXn’、Yn’を補正演算す
る。その演算した補正後の位置指令データXn’および
Yn’をC軸の回転角度Cnとともにサーボ部11に送
出する。この補正演算は、ワーク中心と回転送り軸中心
とが一致しているのと等価な加工が行えるようにするた
めのものである。本第1の実施の形態では、心ずれ補正
部15は数値制御装置5と一体的に構成されている。
【0018】次に、図2を参照して第2の実施の形態の
構成を説明する。これは、工作機械1を数値制御するた
めの数値制御データを数値制御データ作成装置31で作
成して、数値制御装置41を介して駆動制御する構成を
示している。工作機械1でワークに加工する形状データ
を形状認識部33で認識して、その認識された形状デー
タをオフセット制御部35で受け取り、予め指定されて
いるオフセット値を考慮してオフセット形状データとし
てポストプロセス部37へ送出する。ポストプロセス部
37は、オフセット制御部35から受け取ったオフセッ
ト形状データに基づいて工作機械を数値制御するための
数値制御データを作成する。その数値制御データを数値
制御装置41へ送出するとともに、読取り解釈部39で
読取り解釈して、位置指令データがある場合には解釈し
た位置指令データを心ずれ補正部15の位置指令データ
補正手段21で補正演算する。その演算した補正後の位
置指令データXn’およびYn’とC軸の回転角度Cn
を数値制御装置41に送出して、数値制御装置41で数
値制御データおよび補正演算された位置指令データに基
づいて動作指令を工作機械1に送出している。本第2の
実施の形態では、心ずれ補正部15は数値制御装置41
外の数値制御データ作成装置31内に設けられている。
その他の構成については第1の実施の形態と同じであ
る。
【0019】次に、図3と図4とを参照しながらスクロ
ールを加工する場合の数値制御加工方法の手順を説明す
る。図4は、C軸回転送り軸を有したロータリテーブル
上にスクロール用のワーク43を固定し、渦巻き形状部
45をエンドミルを用いて削り出す場合のZ軸方向から
見た正面図である。ワーク43には予め基準面となる直
線部47、49が加工されており、ロータリテーブル上
の所定位置に設置されたエッジロケータ(図示せず)に
押し当てて固定すると、ワークの中心位置PとC軸の回
転軸の中心位置Oとが略一致するようになっている。し
かし、エッジロケータの取付け精度やワーク43の直線
部47、49の加工精度のバラツキなどにより、両中心
位置OとPとは厳密に一致しているとは限らない。そこ
でロータリテーブルのC軸回転中心位置Oを測定部13
を用いて予め測定し、偏差演算手段19に記憶してお
く。一方、ロータリテーブルのエッジロケータにワーク
43を押し当てる基準面47、49を測定部13を用い
て測定し、この測定結果からワーク43の中心位置Pを
ワーク中心位置演算手段17で演算する。エッジロケー
タを用いないでワーク43をロータリテーブルに取り付
ける場合には、ワーク43をロータリテーブルに固定す
る度にワーク43の円形外径部などの基準面を測定部1
3で測定し、ワーク中心位置演算手段17でワーク43
の中心位置Pを演算しても良い。
【0020】図3に示すように、このスクロール加工
は、まず、数値制御装置5の読取り解釈部7でプログラ
ムデータに補正指令があるか否かを判別する(ステップ
S1)。プログラムデータに補正指令があった場合、C
軸の回転中心位置Oとワーク中心位置演算手段17で求
めたワーク中心位置PとのX軸方向のずれ量ΔXおよび
Y軸方向のずれ量ΔYを偏差演算手段19で求めて、そ
のX軸方向のずれ量ΔXおよびY軸方向のずれ量ΔYと
からOP間のずれ量の絶対値ΔLを次の式(1)で、ず
れ角度θを式(2)で求める(ステップS2)。 ΔL=√(ΔX2 +ΔY2 )・・・(1) θ=COS-1(ΔX/ΔL)・・・(2)
【0021】次にC軸の回転角度Cnとそれに対応する
位置指令データXnおよびYnを補間部9から位置指令
データ補正手段21に刻々取り込む(ステップS3)。
取り込んだC軸の回転角度Cnとそれに対応する位置指
令データXnおよびYnとステップS2で求めたOP間
のずれ量の絶対値ΔLとずれ角度θとから補正した位置
指令データXn’および Yn’を次の式(3)と式
(4)とによって演算する(ステップS4)。この演算
は位置指令データ補正手段21で行う。 Xn’=Xn+ΔL・COS(θ−Cn)・・・(3) Yn’=Yn+ΔL・SIN(θ−Cn)・・・(4) その演算した補正後の位置指令データXn’および Y
n’とC軸の回転角度Cnをサーボ部11へ出力する
(ステップS5)。ステップS1でプログラムデータに
補正指令がなかった場合には、その位置指令データがそ
のまま補間部9からサーボ部11へ出力される。
【0022】以上の説明では、X軸、Y軸、C軸の同時
3軸によるスクロールなどの数値制御加工を行うことで
説明してきたが、Y軸、Z軸、A軸またはX軸、Z軸、
B軸の同時3軸による数値制御加工を行う場合でも、同
様の考え方が適用できる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、測
定した測定データに基づいてワークの中心位置を演算
し、その演算したワーク中心位置と回転送り軸の中心位
置との偏差を演算して、その演算結果から回転送り軸の
回転角度に対応した直線送り軸の位置指令データを補正
演算するようにしているので、ワーク中心位置と回転送
り軸の中心位置とを一致させて加工を施したのと同様の
効果が得られ、スクロールなどの加工精度が向上する。
また、ワークの中心位置と回転送り軸の回転中心位置と
をワーク段取り時に作業者が厳密に一致させる必要がな
いので、段取り作業に手間がかからず、作業能率が向上
するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す数値制御加工
装置の構成ブロック図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態を示す数値制御加工
装置の構成ブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態の数値制御加工方法の手順
の一例を示すフローチャートである。
【図4】本発明の実施の形態における数値制御加工方法
をスクロール加工を例にして示した概略図である。
【符号の説明】
1 工作機械 3 数値制御プログラム 5,41 数値制御装置 7,39 読取り解釈部 9 補間部 11 サーボ部 13 測定部 15 心ずれ補正部 17 ワーク中心位置演算手段 19 偏差演算手段 21 位置指令データ補正手段 31 数値制御データ作成装置 33 形状認識部 35 オフセット制御部 37 ポストプロセス部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 前田 淳一 神奈川県愛甲郡愛川町中津4023番地 マキ ノジェイ株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機械の直線送り軸であるX,YおよびZ
    軸のうち少なくとも1つの軸と、回転送り軸であるA,
    BおよびC軸のうち1つの軸とを同期動作させてワーク
    に加工を施す数値制御加工方法において、 前記回転送り軸に設けたワークの取付具の位置またはワ
    ークの位置を測定し、 前記測定データに基づいて前記回転送り軸の回転中心位
    置と前記ワークの中心位置との偏差を求め、 前記求めた偏差データを用い、前記回転送り軸の回転角
    度に対応して数値制御の位置指令データを補正演算し、 前記補正演算後の位置指令データを前記機械に指令して
    前記ワークに加工を施すことを特徴とする数値制御加工
    方法。
  2. 【請求項2】 機械の直線送り軸であるXおよびYのう
    ち少なくとも1つの軸と、回転送り軸であるC軸とを同
    期動作させてワークに加工を施す数値制御加工方法にお
    いて、 前記C軸に設けたワークの取付具の位置またはワークの
    位置を測定し、 前記測定データに基づいて前記C軸の回転中心位置と前
    記ワークの中心位置との心ずれ量を前記X軸およびY軸
    の軸線方向の位置のずれ量ΔXおよびΔYとして求め、 前記位置のずれ量ΔXおよびΔYから前記C軸の回転中
    心位置と前記ワークの中心位置との心ずれ量の絶対値Δ
    Lとそのずれ角度θを演算し、 前記演算データを用い、前記C軸の回転角度Cnに対応
    して数値制御の位置指令データXnおよびYnを補正演
    算し、 前記補正演算後の位置指令データXn’およびYn’を
    前記機械に指令して前記ワークに加工を施すことを特徴
    とする数値制御加工方法。
  3. 【請求項3】 数値制御プログラムの読取り解釈部と、
    補間部と、サーボ部とを有し、機械の直線送り軸である
    X,YおよびZ軸のうち少なくとも1つの軸と、回転送
    り軸であるA,BおよびC軸のうち1つの軸とを同期動
    作させて機械を駆動させることができる数値制御装置に
    おいて、 予め測定した前記回転送り軸に設けたワーク取付具の位
    置またはワークの位置のデータから前記ワークの中心位
    置を演算し、前記回転送り軸の回転中心位置と前記演算
    したワークの中心位置との偏差を演算し、前記演算した
    偏差データを用い、前記回転送り軸の回転角度に対応し
    て数値制御の位置指令データを補正演算し、補正演算後
    の位置指令データを前記サーボ部に送出する心ずれ補正
    部を具備したことを特徴とする数値制御装置。
  4. 【請求項4】 加工すべきワークの形状データまたは数
    値制御プログラムを受けて数値制御データを作成すると
    ともに、前記数値制御データに基づいて機械の直線送り
    軸であるX,YおよびZ軸のうち少なくとも1つの軸
    と、回転送り軸であるA,BおよびC軸のうち1つの軸
    とを同期動作させて機械を駆動させることができる数値
    制御装置に数値制御データを送出する数値制御データ作
    成装置において、 予め測定した前記回転送り軸に設けたワーク取付具の位
    置またはワークの位置のデータから前記ワークの中心位
    置を演算するワーク中心位置演算手段と、 前記回転送り軸の回転中心位置と前記演算したワークの
    中心位置との偏差を演算する偏差演算手段と、 前記偏差演算手段で演算した偏差データを用い、前記回
    転送り軸の回転角度に対応して数値制御の位置指令デー
    タを補正演算する位置指令データ補正手段と、からなる
    心ずれ補正部を具備し、 前記心ずれ補正部から出力される補正演算後の位置指令
    データを数値制御データとして前記数値制御装置に送出
    するようにしたことを特徴とする数値制御データ作成装
    置。
  5. 【請求項5】 数値制御プログラムの読取り解釈部と、
    補間部と、サーボ部とを有し、機械の直線送り軸である
    X,YおよびZ軸のうち少なくとも1つの軸と、回転送
    り軸であるA,BおよびC軸のうち1つの軸とを同期動
    作させて機械を駆動させることができる数値制御装置
    と、 前記回転送り軸に設けたワーク取付具の位置またはワー
    クの位置を測定する測定部とを設け、 さらに前記数値制御装置に、前記測定部の測定データに
    基づいて前記ワークの中心位置を演算し、前記回転送り
    軸の回転中心位置と前記演算したワークの中心位置との
    偏差を演算し、前記演算した偏差データを用い、前記回
    転送り軸の回転角度に対応して数値制御の位置指令デー
    タを補正演算し、補正演算後の位置指令データを前記サ
    ーボ部に送出する心ずれ補正部を組み込んで構成し、 前記回転送り軸に取付けたワークを数値制御によって加
    工を施すことを特徴とする数値制御加工装置。
  6. 【請求項6】 数値制御プログラムに基づいて機械の直
    線送り軸であるX,YおよびZ軸のうち少なくとも1つ
    の軸と、回転送り軸であるA,BおよびC軸のうち1つ
    の軸とを同期動作させてワークに加工を施す数値制御加
    工装置において、 前記回転送り軸に設けたワーク取付具の位置またはワー
    クの位置を測定する測定部と、 前記測定部の測定データに基づいて前記ワークの中心位
    置を演算するワーク中心位置演算手段と、前記回転送り
    軸の回転中心位置と前記演算したワークの中心位置との
    偏差を演算する偏差演算手段と、前記偏差演算手段で演
    算した偏差データを用い、前記回転送り軸の回転角度に
    対応して数値制御の位置指令データを補正演算する位置
    指令データ演算手段とからなる心ずれ補正部と、 前記心ずれ補正部から送出される補正演算後の位置指令
    データを前記機械に指令する数値制御装置と、を具備し
    前記回転送り軸に取付けたワークを数値制御によって加
    工を施すことを特徴とする数値制御加工装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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