JPH09264329A - カルダンジョイントの偏心量設定方法および該カルダンジョイントを有するプロペラシャフト - Google Patents

カルダンジョイントの偏心量設定方法および該カルダンジョイントを有するプロペラシャフト

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JPH09264329A
JPH09264329A JP7770796A JP7770796A JPH09264329A JP H09264329 A JPH09264329 A JP H09264329A JP 7770796 A JP7770796 A JP 7770796A JP 7770796 A JP7770796 A JP 7770796A JP H09264329 A JPH09264329 A JP H09264329A
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JP
Japan
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shaft
yoke
eccentricity
cardan joint
cross
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Application number
JP7770796A
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English (en)
Inventor
Hideki Sunada
英樹 砂田
Masao Kishi
昌夫 岸
Tadayuki Masuda
肇幸 増田
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Hitachi Unisia Automotive Ltd
Original Assignee
Unisia Jecs Corp
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D3/00Yielding couplings, i.e. with means permitting movement between the connected parts during the drive
    • F16D3/16Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts
    • F16D3/26Hooke's joints or other joints with an equivalent intermediate member to which each coupling part is pivotally or slidably connected
    • F16D3/38Hooke's joints or other joints with an equivalent intermediate member to which each coupling part is pivotally or slidably connected with a single intermediate member with trunnions or bearings arranged on two axes perpendicular to one another
    • F16D3/40Hooke's joints or other joints with an equivalent intermediate member to which each coupling part is pivotally or slidably connected with a single intermediate member with trunnions or bearings arranged on two axes perpendicular to one another with intermediate member provided with two pairs of outwardly-directed trunnions on intersecting axes
    • F16D3/41Hooke's joints or other joints with an equivalent intermediate member to which each coupling part is pivotally or slidably connected with a single intermediate member with trunnions or bearings arranged on two axes perpendicular to one another with intermediate member provided with two pairs of outwardly-directed trunnions on intersecting axes with ball or roller bearings

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Motor Power Transmission Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スラスト1次起振力を低減し、低振動、低騒
音を実現する。 【解決手段】 軸端に対向配置された第1のヨークY1
を備える第1の軸S1と、軸端に対向配置された第2の
ヨークY2を備える第2の軸S2と、該第1のヨークお
よび第2のヨークにそれぞれ回動自在に連結された十字
軸SPとを備えるカルダンジョイントの偏心量設定方法
であって、第1の軸S1のピッチング剛性がk1 、ピッ
チングイナーシャがI1 、軸長がl1 、第2の軸S2の
ピッチング剛性がk2 、ピッチングイナーシャがI2
軸長がl2 で、かつ、第1および第2の軸の回転角速度
をω、γ=l1 /l2 として、(k1 −I1 ω2 )が
(k2−I2 ω2 )γ2 より大きいかまたは等しいと
き、十字軸SPの第1のヨークY1の対向方向への偏心
量Δ1 よりも十字軸SPの第2のヨークY2の対向方向
への偏心量Δ2 が大きいかまたは等しくなるように十字
軸SPの偏心量を設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のプロペラ
シャフト等に用いられるカルダンジョイントの偏心量設
定方法および該カルダンジョイントを有するプロペラシ
ャフトに関する。
【0002】
【従来の技術】カルダンジョイントは、端部に対向配置
された第1のヨークを備える第1の軸と、端部に対向配
置された第2のヨークを備える第2の軸と、該第1のヨ
ークおよび第2のヨークにそれぞれ回動自在に連結され
た十字軸とを備え、フック式継ぎ手としても知られてい
る。かかるカルダンジョイントは、例えば、エンジンか
らの動力を車輪に伝達するためのプロペラシャフトに用
いられている。
【0003】カルダンジョイントでは、その構造上、回
転中心に対する十字軸の偏心量と、第1の軸と第2のと
のなす角度(以下、ジョイント角と称す)とに起因し
て、プロペラシャフトの軸(スラスト)方向に回転1次
の微少変位振動が発生することが知られている。この十
字軸の偏心は、ヨークと十字軸とを組み立てる際のジョ
イントのミスアライメントに起因する。
【0004】従って、従来技術では、かかるミスアライ
メントによる十字軸の偏心を調整して低減する機構とし
て、実開平5−64534号公報に記載のものが提案さ
れている。これはベアリングケースと十字軸の軸端面と
の間のギャップを、ベアリングケースを十字軸の軸端面
に押し付けるように調整ネジを螺入することにより調整
するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の実開平5−64534号公報に記載のものは、カ
ルダンジョイントにおける十字軸の偏心量を低減するた
めの機構を提案するのみで、かかるカルダンジョイント
が複数個用いられたプロペラシャフトにおいて、十字軸
の偏心の方向やどの位置のカルダンジョイントをどのよ
うにすべきかについては考慮が払われていない。従っ
て、偏心をなくすように調整を行っても、実際のプロペ
ラシャフトに用いられた場合には、車両とのマッチング
の関係上、まだ回転1次の微少変位振動が発生し、車両
の静粛性を損なうという問題が生じている。
【0006】本発明者等は、この偏心に起因するスラス
ト1次起振力は、カルダンジョイントに連結される軸の
ピッチングイナーシャやピッチング剛性の影響を受け、
そのレベルが変化する特性を有するという知見を得て、
実際のプロペラシャフトに用いられて有効なカルダンジ
ョイントの偏心量設定方法を得たのである。
【0007】従って、本発明の目的は、かかる従来の問
題を解決し、スラスト1次起振力を低減し、低振動、低
騒音を実現できるカルダンジョイントの偏心量設定方法
および該カルダンジョイントを有するプロペラシャフト
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明の一形態は、軸端に対向配置された第
1のヨークを備える第1の軸と、軸端に対向配置された
第2のヨークを備える第2の軸と、該第1のヨークおよ
び第2のヨークにそれぞれ回動自在に連結された十字軸
とを備えるカルダンジョイントの偏心量設定方法であっ
て、前記第1の軸のピッチング剛性がk1 、ピッチング
イナーシャがI1 、軸長がl1 、前記第2の軸のピッチ
ング剛性がk2 、ピッチングイナーシャがI2 、軸長が
2 で、かつ、第1および第2の軸の回転角速度をω、
γ=l1 /l2 として、(k1 −I1 ω2 )が(k2
2 ω2 )γ2 より大きいかまたは等しいとき、前記十
字軸の前記第2のヨークの対向方向への偏心量よりも前
記十字軸の前記第1のヨークの対向方向への偏心量が等
しいかまたは小さくなるように前記十字軸の偏心量を設
定することを特徴とする。
【0009】本発明によれば、軸の動き易さを表す物理
量である(k1 −I1 ω2 )、(k2 −I2 ω2 )γ2
の、その大きい方、すなわち、動きにくい方の第1の軸
の第1のヨーク方向の偏心量が小さく設定されるので、
1次起振力を小さくすることができる。
【0010】また、本発明の他の形態は、一端に対向配
置された第1のヨークを備える第1の軸と、一端に対向
配置された第2のヨークを備える第2の軸と、該第1の
ヨークおよび第2のヨークにそれぞれ回動自在に連結さ
れた十字軸とを備えるカルダンジョイントを有するプロ
ペラシャフトであって、前記第1の軸の他端が変速機の
出力軸に連結されたとき、前記十字軸の前記第2のヨー
クの対向方向への偏心量よりも前記十字軸の前記第1の
ヨークの対向方向への偏心量が等しいかまたは小さくな
るように前記十字軸の偏心量が設定されたカルダンジョ
イントを有することを特徴とする。
【0011】本発明によれば、第1の軸の他端が変速機
の出力軸に連結されたときは、第1の軸側が動きにくい
ので、その第1の軸の第1のヨーク方向の偏心量を小さ
く設定することで、1次起振力を小さくすることができ
る。
【0012】さらに、本発明のさらに他の形態は、一端
に対向配置された第1のヨークを備える第1の軸と、一
端に対向配置された第2のヨークを備える第2の軸と、
該第1のヨークおよび第2のヨークにそれぞれ回動自在
に連結された十字軸とを備えるカルダンジョイントを有
するプロペラシャフトであって、前記第1の軸の他端が
差動歯車装置の入力軸に連結されたとき、前記十字軸の
前記第2のヨークの対向方向への偏心量よりも前記十字
軸の前記第1のヨークの対向方向への偏心量が等しいか
または小さくなるように前記十字軸の偏心量が設定され
たカルダンジョイントを有することを特徴とする。
【0013】本発明によれば、第1の軸の他端が差動歯
車装置の入力軸に連結されたときは、第1の軸側が動き
にくいので、その第1の軸の第1のヨーク方向の偏心量
を小さく設定することで、1次起振力を小さくすること
ができる。
【0014】本発明の好ましい形態では、前記十字軸の
偏心量の大小の設定は、該十字軸の軸端に被冠されるカ
ップ部材のヨークへのカシメ精度を異ならせることによ
り行われることを特徴とする。
【0015】本発明によれば、別の部品を用いることな
く、異なる偏心量の設定が可能であるので、経済的であ
る。
【0016】
【発明の実施の形態】添付の図面に記載された実施例に
基づき、本発明の好ましい実施の形態につき詳細に説明
する。
【0017】図1は、本発明が適用される一例としての
3ジョイント式プロペラシャフト100を示す。この3
ジョイント式プロペラシャフト100は、変速機の出力
軸(不図示)に連結されるスリーブヨーク110、第1
カルダンジョイント120、センターベアリング200
に弾性的に支持される第1シャフト130、第2カルダ
ンジョイント140、第2シャフト150、第3カルダ
ンジョイント160および差動歯車装置の入力軸(不図
示)に連結されるフランジヨーク170から構成され
る。
【0018】次に、図2および図3に、カルダンジョイ
ントCJの模式図およびスラスト1次起振力の1ジョイ
ント系理論モデルをそれぞれ示す。
【0019】カルダンジョイントCJは、軸端に対向配
置された第1のヨークY1を備える第1の軸S1と、軸
端に対向配置された第2のヨークY2を備える第2の軸
S2と、該第1のヨークY1および第2のヨークY2に
それぞれ回動自在に連結された十字軸SPとを備える。
そして、座標系を図示のように軸方向をX、これに直交
する水平方向をY、垂直方向をZにとる。また、ヨーク
Y1の対向方向(図2に示す状態ではZ方向)の十字軸
SPの偏心量をΔ1 、ヨークY2の対向方向(図2に示
す状態ではY方向)の十字軸SPの偏心量をΔ2 とす
る。
【0020】ここで、第1の軸S1はA点回りに距離1
a点でばね定数kaでもって弾性支持され、第2の軸S
2はB点回りに距離1b点でばね定数kbでもって弾性
支持されているものとし、ジョイント部での相対変位を
δとする。そして、第1の軸S1のA点回りのピッチン
グ剛性がk1 、ピッチングイナーシャがI1 , 軸長がl
1 、および第2の軸S2のB点回りのピッチング剛性が
2 、ピッチングイナーシャがI2 , 軸長がl2 である
とする。ピッチング剛性k1 は、k1 =ka・la2
ピッチング剛性k2 は、k2 =kb・lb2 で表され
る。
【0021】そこで、第1の軸S1および第2の軸S2
の回転角速度をω、γ=l1 /l2とすると、スラスト
1次変位Xを表す理論式は、次式(1)のようになる。
【0022】
【数1】
【0023】ただし、
【0024】
【数2】
【0025】ここで、第1の軸S1と第2の軸S2との
なす角度(ジョイント角)をθとし、θz はXZ平面投
影ジョイント角、θy はXY平面投影ジョイント角であ
り、λ=(k1 +k2 γ2 )−(I1 +I2 γ2 )ω2
である。
【0026】式(1)において、(k1 −I1 ω2 )お
よび(k2 −I2 ω2 )γ2 は、各軸の動き易さを表す
物理量であり、その値が大きい程動きにくいことを意味
している。従って、式(1)より、動きにくい軸におけ
るヨーク対向方向への十字軸偏心が、スラスト1次変位
Xに対して影響が大きいことが判る。
【0027】実際の車両に搭載されたプロペラシャフト
では、変速機の出力軸に連結された軸(スリーブヨーク
110)および差動歯車装置の入力軸に連結された軸
(フランジヨーク170)のピッチング剛性は非常に大
きいので、(1)式においてその影響が支配的となる。
従って、ピッチング剛性の大きい軸のヨーク対向方向へ
の十字軸偏心が、スラスト1次起振力への影響が最も大
きいことが予想される。
【0028】図4に、一般的な乗用車における車室内こ
もり音レベルとスラスト1次起振力との関係を示す。ま
た、図5に、ヨークY1の対向方向の十字軸SPの偏心
量Δ1 とヨークY2の対向方向の十字軸SPの偏心量Δ
2 との比、すなわち、Δ1 /Δ2 とスラスト1次起振力
との関係について机上計算結果を示す。図4より、車室
内こもり音の目標性能を満足するには、スラスト1次起
振力をRレベル以下に抑える必要がある。また、図5よ
り、スラスト1次起振力がRレベル以下であることを満
たすには、(k1 −I1 ω2 )が(k2 −I2 ω2 )γ
2 より大きいかまたは等しいことを条件とするとき、Δ
1 /Δ2 が1より小さいかまたは等しければよいことが
判る。
【0029】従って、上述した関係を実際のプロペラシ
ャフト100につき説明すると、第1のカルダンジョイ
ント120においては、変速機の出力軸をも含むスリー
ブヨーク110がモデルの第1の軸S1に、第1シャフ
ト130が第2の軸S2に相当することになる。この場
合、変速機はエンジンをも含めて車体に弾性支持され
(この結果、モデルにおけるA点は変速機内の軸受け、
ばね定数kaはエンジンと変速機とを含めたマウントのば
ね定数となる)ており、その出力軸をも含むスリーブヨ
ーク110のピッチング剛性は、センターベアリング2
00に弾性支持され(この結果、モデルにおけるB点は
第2のカルダンジョイント、ばね定数k bはセンターベ
アリングのばね定数となる)ている第1シャフト130
のピッチング剛性に比べ非常に大きくなる。すなわち、
(k1 −I1 ω2 )が(k2 −I2ω2 )γ2 よりも大
きくなる。
【0030】よって、第1のカルダンジョイント120
では、第2のヨークとしてのヨーク132の対向方向へ
の十字軸SPの偏心量Δ2 よりもスリーブヨーク110
における第1のヨークとしてのヨーク112の対向方向
への十字軸SPの偏心量Δ1が小さくなるように十字軸
SPの偏心量を設定する。
【0031】また、第3のカルダンジョイント160で
は、差動歯車装置の入力軸をも含むフランジヨーク17
0がモデルの第1の軸S1に、第2シャフト150が第
2の軸S2に相当することになる。この場合、差動歯車
装置は車体に弾性支持され(この結果、モデルにおける
A点は差動歯車装置内の軸受け、ばね定数kaは差動歯車
装置のマウントのばね定数となる)ており、その入力軸
をも含むフランジヨーク170のピッチング剛性は、第
2、第3のカルダンジョイントのみに支持され(この結
果、モデルにおけるB点は第2のカルダンジョイントと
なる)ている第2シャフト150のピッチング剛性に比
べ非常に大きくなる。
【0032】よって、第3のカルダンジョイント160
では、第2のヨークとしてのヨーク154の対向方向へ
の十字軸SPの偏心量Δ2 よりもフランジヨーク170
における第1のヨークとしてのヨーク172の対向方向
への十字軸SPの偏心量Δ1が小さくなるように十字軸
SPの偏心量を設定する。
【0033】さらに、第2のカルダンジョイント140
においては、上述の第3のカルダンジョイント160に
関して述べたことを逆にすればよい。すなわち、第1シ
ャフト130がモデルの第1の軸S1に、第2シャフト
150が第2の軸S2に相当することになる。
【0034】この場合、モデルにおけるA点は第1カル
ダンジョイント120、ばね定数kaはセンターベアリン
グのばね定数、B点は第3のカルダンジョイント160
となる。ただし、この場合はばね定数がそれ程大きくな
いので、スラスト1次変位Xは式(1)から微少となる
が、第2のカルダンジョイント140では、第2のヨー
クとしてのヨーク152の対向方向への十字軸SPの偏
心量Δ2 よりも第1のシャフト130における第1のヨ
ークとしてのヨーク134の対向方向への十字軸SPの
偏心量Δ1 が小さくなるように十字軸SPの偏心量を設
定するのが好ましい。
【0035】次に、上述の偏心量を設定するときの設定
方法の一例を図6を参照しつつ説明する。
【0036】図6において、カルダンジョイントCJ
は、軸端に対向配置された第1のヨークY1を備える第
1の軸S1と、軸端に対向配置された第2のヨークY2
を備える第2の軸S2と、該第1のヨークY1および第
2のヨークY2にそれぞれ回動自在に連結された十字軸
SPとを備えること上述の通りである。第1および第2
のヨークY1およびY2には、それぞれ、貫通孔SB1
およびSB2が穿設されている。十字軸SPの中心にも
十字状に貫通孔が形成され、そして、各軸端部外周には
環状のベアリング受けが形成されている。ベアリング受
けには複数のニードルベアリングNBが配設され、軸端
からベアリングカップBCを被冠させることによりニー
ドルベアリングNBを保持している。
【0037】そして、ニードルベアリングNBが被冠さ
れた十字軸SPを、第1および第2のヨークY1および
Y2の貫通孔SB1およびSB2に挿入して、カルダン
ジョイントCJの仮組立が行われる。しかるのち、第1
および第2の貫通孔SB1およびSB2の両端からカシ
メ治具を用いて、ベアリングカップBCに対しヨークの
カシメを行い、ベアリングカップBCとヨークとを固定
する。
【0038】しかして、本発明においては、このベアリ
ングカップBCとヨークとのカシメ固定作業において、
ベアリングカップBCと第1のヨークY1とのカシメ精
度、および、ベアリングカップBCと第2のヨークY2
とのカシメ精度を異ならせることにより、十字軸SPの
直交方向における偏心量を前述のような所定の方向で異
ならせるのである。すなわち、カシメ精度を緩く設定す
ると、その偏心量は大きくなり、逆に、カシメ精度を高
く設定すると、その偏心量は小さくなる。
【0039】なお、偏心量を異ならせる方法は、従来技
術として述べた実開平5- 64534号公報に開示のよ
うに、ベアリングカップBCの位置を調整ネジにより調
整することにより行うことも可能であるが、カシメ精度
の違いを利用する方が、別の部品を必要とすることなく
できるので経済的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されるプロペラシャフトの一例を
示す側半断面図である。
【図2】本発明にかかるカルダンジョイントを模式的に
示す斜視図である。
【図3】本発明にかかるカルダンジョイントを含むスラ
スト1次起振力の1ジョイント系理論解析モデルを示す
図である。
【図4】スラスト1次起振力と車室内音圧レベルとの関
係を示すグラフである。
【図5】偏心量Δ1 と偏心量Δ2 との比Δ1 /Δ2 とス
ラスト1次起振力との関係について机上計算結果を示す
グラフである。
【図6】本発明にかかるカルダンジョイントの具体的構
造を示す半断面図である。
【符号の説明】
S1 第1の軸 S2 第2の軸 Y1 第1のヨーク Y2 第2のヨーク SP 十字軸 NB ベアリングカップ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸端に対向配置された第1のヨークを備
    える第1の軸と、軸端に対向配置された第2のヨークを
    備える第2の軸と、該第1のヨークおよび第2のヨーク
    にそれぞれ回動自在に連結された十字軸とを備えるカル
    ダンジョイントの偏心量設定方法であって、 前記第1の軸のピッチング剛性がk1 、ピッチングイナ
    ーシャがI1 、軸長がl1 、前記第2の軸のピッチング
    剛性がk2 、ピッチングイナーシャがI2 、軸長がl2
    で、かつ、第1および第2の軸の回転角速度をω、γ=
    1 /l2 として、(k1 −I1 ω2 )が(k2 −I2
    ω2 )γ2 より大きいかまたは等しいとき、前記十字軸
    の前記第2のヨークの対向方向への偏心量よりも前記十
    字軸の前記第1のヨークの対向方向への偏心量が等しい
    かまたは小さくなるように前記十字軸の偏心量を設定す
    ることを特徴とするカルダンジョイントの偏心量設定方
    法。
  2. 【請求項2】 前記十字軸の偏心量の大小の設定は、該
    十字軸の軸端に被冠されるカップ部材のヨークへのカシ
    メ精度を異ならせることにより行われることを特徴とす
    るカルダンジョイントの偏心量設定方法。
  3. 【請求項3】 一端に対向配置された第1のヨークを備
    える第1の軸と、一端に対向配置された第2のヨークを
    備える第2の軸と、該第1のヨークおよび第2のヨーク
    にそれぞれ回動自在に連結された十字軸とを備えるカル
    ダンジョイントを有するプロペラシャフトであって、 前記第1の軸の他端が変速機の出力軸に連結されたと
    き、 前記十字軸の前記第2のヨークの対向方向への偏心量よ
    りも前記十字軸の前記第1のヨークの対向方向への偏心
    量が等しいかまたは小さくなるように前記十字軸の偏心
    量が設定されたカルダンジョイントを有することを特徴
    とするプロペラシャフト。
  4. 【請求項4】 一端に対向配置された第1のヨークを備
    える第1の軸と、一端に対向配置された第2のヨークを
    備える第2の軸と、該第1のヨークおよび第2のヨーク
    にそれぞれ回動自在に連結された十字軸とを備えるカル
    ダンジョイントを有するプロペラシャフトであって、 前記第1の軸の他端が差動歯車装置の入力軸に連結され
    たとき、 前記十字軸の前記第2のヨークの対向方向への偏心量よ
    りも前記十字軸の前記第1のヨークの対向方向への偏心
    量が等しいかまたは小さくなるように前記十字軸の偏心
    量が設定されたカルダンジョイントを有することを特徴
    とするプロペラシャフト。
  5. 【請求項5】 前記十字軸の偏心量の大小の設定は、該
    十字軸の軸端に被冠されるカップ部材の前記ヨークへの
    カシメ精度を異ならせることにより行われることを特徴
    とする請求項3または4に記載のカルダンジョイントを
    有するプロペラシャフト。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013515921A (ja) * 2009-12-23 2013-05-09 クノル−ブレムゼ ジステーメ フューア ヌッツファールツォイゲ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング カルダン継手により案内される弁閉鎖部材を備える弁装置

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JP2013515921A (ja) * 2009-12-23 2013-05-09 クノル−ブレムゼ ジステーメ フューア ヌッツファールツォイゲ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング カルダン継手により案内される弁閉鎖部材を備える弁装置

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